JP2000001225A - 記録材料用容器、印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

記録材料用容器、印刷装置及び印刷方法

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JP2000001225A
JP2000001225A JP10168734A JP16873498A JP2000001225A JP 2000001225 A JP2000001225 A JP 2000001225A JP 10168734 A JP10168734 A JP 10168734A JP 16873498 A JP16873498 A JP 16873498A JP 2000001225 A JP2000001225 A JP 2000001225A
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printing
unit
cartridge
material container
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JP10168734A
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Taichi Ito
太一 伊藤
Akira Takeoka
章 竹岡
Hidemi Sasaki
英美 佐々木
Yutaka Aoki
裕 青木
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/0081Sheet-storing packages, e.g. for protecting the sheets against ambient influences, e.g. light, humidity, changes in temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
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    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/10Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides
    • B41J13/103Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides for the sheet feeding section

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材料用容器に情報を持たせることがで
きると共に、正常にセットされているか否かを容易に検
知すること。 【解決手段】 カートリッジ1には、直接感熱印刷方式
の光定着性感熱記録紙が複数枚互いに積層して収納され
る。カートリッジ1にはEEPROM36が取り付けら
れている。EEPROM36は、接続部35を介してメ
モリ接続部34に接続する。中央処理部31は、カート
リッジ1のEEPROM36に情報を書き込み、又は、
情報を読み込むことができる。これにより、カートリッ
ジ1に各種情報を持たせて、活用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材料、特に感
熱性、感光性記録材料を密閉して収納する記録材料用容
器、印刷装置及び印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−213169号公報に記載
されているように、支持体上にシアン、マゼンダ及びイ
エローの各発色層を積層した感熱性記録材料が開発され
ている。各発色層には、発色素材を内包するマイクロカ
プセルが分散されている。この感熱性記録材料では、発
色層毎に発色熱エネルギーが異なっている。このため、
熱エネルギーを異ならしめることにより、発色層を選択
的に発色させることができる。そして、上層に印刷した
後下層に印刷する前に上層に再度印刷しないように、印
刷済みの発色層に特有の波長の光、例えば紫外線を照射
して定着を行う。この処理を光定着という。このような
感熱性記録材料を用いた印刷方式を、直接感熱印刷(The
rmo-Autochrom)方式という。
【0003】上記光定着性感熱記録方式の感熱性記録材
料は、従来の昇華型熱転写方式等と異なり、それ自体が
発色するため、他にインクリボン、インクカートリッジ
等を用意する必要がない。また、最上層に保護層を設け
ることにより外部からの影響に対して耐性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
定着性感熱記録方式の光定着性感熱記録材料(以下、単
に記録材料という)は蛍光灯下で感光してしまうため、
遮光袋に入れて保管する必要が有り、また、取り出して
プリンタにセットする際の取り扱いに注意を要する。
【0005】また、光定着性感熱記録材料は、含水分量
によって物性及び印刷特性が変動するため、印刷前に外
部環境、特に高湿、低湿に晒される程度によって印刷時
の熱感度が異なったり、画像濃度が異なったりするのみ
ならず、印刷装置内の搬送性が悪くなる。
【0006】そこで、記録材料を遮光性のあるカートリ
ッジに収納し、光及び湿気から隔離することが考えられ
る。しかし、カートリッジは使用した後廃棄物となって
しまい、昇華型熱転写方式に比べてインクリボン等が不
要であるという利点が薄れる。そこで使用済みのカート
リッジに何らかの付加価値を持たせることにより、再利
用を図るという要望がある。
【0007】また、カートリッジに収容すると、ユーザ
は、外部から記録材料を見難いため、一見して記録材料
の残量や用紙サイズ等が判らない。
【0008】また、カートリッジを正常な位置に装着し
ないと、給紙できなかったり、紙づまりを起こす。ま
た、記録材料が斜行した状態で搬送され、画像等が斜め
に印刷されることがある。これを防止するため、印刷装
置にカートリッジの位置検出手段を設けて、カートリッ
ジ位置が異常な場合、ユーザに装着のやり直しを要求し
ている。この位置検出手段としては、例えばプッシュス
イッチや光センサが利用されているが、コスト高の要因
となっている。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、情報を持たせることができると共に、正常にセ
ットされているか否かを容易に検知することができる記
録材料用容器、印刷装置及び印刷方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下のような手段を講じた。
【0011】請求項1記載の記録材料用容器に関する発
明は、記録材料を収納する収納体と、前記収納体に取り
付けられた記憶手段と、前記記憶手段に対してデータを
入出力するためのデータ入出力部と、を具備する構成を
採る。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の記
録材料用容器の発明において、収納体は、遮光性容器で
あることとした。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明は、請求項1記載の記録材料用容器の発明において、
収納体は、防湿性容器であることした。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明は、請求項1記載の記録材料用容器の発明において、
収納体は、水分低浸透性容器であることとした。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の記録材料用容器の発明におい
て、記憶手段は、不揮発性半導体メモリであることとし
た。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1乃至請
求項9のいずれかに記載の記録材料用容器の発明におい
て、記録材料は、光定着性感熱記録材料であることとし
た。
【0017】これらの構成により、記録材料用容器に記
憶手段を搭載しているので、記録材料の枚数やサイズ、
画像等の情報を記憶させて、これらの情報を装着した印
刷装置により読み出して利用することができる。特に請
求項2乃至請求項4に掲げるように、収納体が遮光性容
器、防湿性容器又は水分低浸透性容器であるときのよう
に、収納体の内部を外部より覗くことが難しい場合、記
録材料の枚数、サイズ等を記憶手段に記憶し、印刷装置
に装着したときに読み出して表示することにより、ユー
ザが枚数、サイズ等を簡単に知ることができる。
【0018】また、データ入出力部が印刷装置側の接続
部に正常に接続されていないと記憶手段に読み書きがで
きないので、記憶手段にアクセスが可能か否かに基づい
て、記憶材料用容器が正常にセットされているか否か検
知することが可能である。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1記載の記
録材料用容器の発明において、データ入出力部は、収容
体に前記収容体の前面から挿入方向に沿って延出してか
つ所定の深さで形成された溝部内に設けられた電極であ
る構成を採る。
【0020】この構成により、溝部は収容体の壁面より
も凹んでいるので差込時における接点の撓みを比較的少
なくし、接触圧を抑えることができるため、印刷装置側
の接点の寿命を延長することができる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1記載の記
録材料用容器の発明において、データ入出力部は、収納
体の前面部に設けられた電極であることとした。
【0022】この構成により、電極が収納体の前面部に
設けられているので、記録材料用容器の挿入方向前方の
所望の位置に印刷装置側の接点を配置することにより、
所望の位置に電極が到達して初めて接点に接触し得るの
で、位置合わせを高い精度で行うことができる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1記載の記
録材料用容器の発明において、データ入出力部は、収納
体の裏面部に設けられた電極であることとした。
【0024】この構成により、電極に対向して印刷装置
側の接点を設けることにより、収納体の自重が接点にか
かるため、電極及び接点の間の接触圧が高くなり、接続
信頼性が向上する。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項1記載の記
録材料用容器に関する発明において、収容体に形成され
た開口部を開閉するシャッタを具備し、データ入出力部
は前記シャッタが閉位置にある場合に覆われる位置に設
けた。
【0026】この構成により、シャッタが閉位置にある
保管時にデータ入出力部が保護されるため、データ入出
力部が長寿命化すると共に接続信頼性が向上する。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
記録材料用容器の発明において、収容体は、外壁及び内
壁で構成された二重構造であり、記憶手段は、前記外壁
及び前記内壁の間に収納されている構成を採る。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の記録材料用容器の発明において、データ入出力部は、
外壁に収容体の前面から挿入方向に沿って延出してかつ
所定の深さで形成された溝部内に設けられた電極である
こととした。
【0029】この構成により、収容体が二重構造になっ
ているので、遮光性及び気密性に優れていると共に、記
憶手段を外壁及び内壁の間に収容できるため、記憶手段
を外部から保護できると共に外部に飛び出すことがな
い。
【0030】請求項13記載の発明は、請求項11又は
請求項12記載の記録材料用容器の発明において、収容
体は上側部材及び下側部材の組み合わせで構成され、前
記上側部材及び下側部材の外壁における接合部と内壁に
おける接合部とは互い異なる高さである構成を採る。
【0031】この構成により、外壁における接合部より
水分が侵入して内壁における接合部に至るまでの経路が
長くなるので、水分の浸透性を低減することができる。
【0032】請求項14記載の印刷装置に関する発明
は、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の記録材
料用容器が装着される装着部と、データ入出力部を介し
て記憶手段に対してデータの読み込み又は書き込みの少
なくともいずれか一方を行うデータ処理部と、記録材料
に対して印刷を行う印刷部と、前記データ処理部が前記
記憶手段に対してアクセスできたか否かに基づいて前記
記録材料用容器が正常に装着されているか否かを検知す
る検知部と、を具備する構成を採る。
【0033】この構成により、記録材料用容器が備える
記憶手段に対してアクセスできるか否かに基づいて記録
材料用容器が正常に装着されているか否かを検知できる
ため、記録材料用容器に情報を持たせて活用すると共
に、記録材料用容器の位置合わせ不良による障害発生を
防止することができる。
【0034】請求項15記載の印刷装置に関する発明
は、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の記録材
料用容器が装着される装着部と、データ入出力部を介し
て記憶手段から印刷条件を読み込むデータ読み込み部
と、前記印刷条件に従って印刷を行う印刷部と、を具備
する構成を採る。
【0035】この構成により、印刷条件を記憶手段より
読み出して印刷することができるので、印刷装置側でユ
ーザが印刷条件を設定、変更することなく、適切な条件
で印刷を行うことができる。
【0036】請求項16記載の印刷装置に関する発明
は、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の記録材
料用容器が装着される装着部と、データ入出力部を介し
て記憶手段に対して記録材料に関する情報を読み込むデ
ータ読み込み部と、前記情報を報知する報知手段と、を
具備する構成を採る。
【0037】この構成により、記録材料の残量、収容
量、製造年月日、サイズ等の各種情報を記憶手段から読
み出し、例えば表示、ブザー、音声等を行う報知手段に
よりユーザに知らせるため、記録材料が記録材料用容器
内に収容していても、ユーザは各種情報を容易に知るこ
とができる。
【0038】請求項17記載の印刷装置に関する発明
は、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の記録材
料用容器が装着される装着部と、記録材料に印刷を行う
印刷部と、データ入出力部を介して記憶手段から印刷内
容を書き込むデータ書き込み部と、前記印刷内容を読み
込むデータ読み込み部と、を具備する構成を採る。この
構成により、印刷内容を記憶手段に記憶しておき、その
後に印刷内容を読み出して印刷できるので、使用済みの
記録材料用容器に付加価値を持たせることが可能であ
る。
【0039】請求項18記載の印刷方法に関する発明
は、記録材料用容器の記録材料を収納する収納体に取り
付けられた記憶手段にアクセスできるか否か判定し、ア
クセス可能な場合に印刷を行う構成を採る。この構成に
より、記録材料用容器が備える記憶手段に対してアクセ
スできるか否かに基づいて記録材料用容器が正常に装着
されているか否かを検知できるため、記録材料用容器に
情報を持たせて活用すると共に、記録材料用容器の位置
合わせ不良による障害発生を防止することができる。
【0040】請求項19記載の印刷方法に関する発明
は、記録材料用容器の記録材料を収納する収納体に取り
付けられた記憶手段に印刷条件を記憶し、前記記録材料
用器を印刷装置に装着したときに前記印刷条件を読み出
し、前記印刷条件に従って印刷を行う構成を採る。この
構成により、印刷条件を記憶手段より読み出して印刷す
ることができるので、印刷装置側でユーザが印刷条件を
設定、変更することなく、適切な条件で印刷を行うこと
ができる。
【0041】請求項20記載の印刷方法に関する発明
は、記録材料用容器の記録材料を収納する収納体に取り
付けられた記憶手段に前記記録材料に関する情報を記憶
し、前記記録材料用器を印刷装置に装着したときに前記
情報を読み出して報知する構成を採る。この構成によ
り、記録材料の残量、収容量、製造年月日、サイズ等の
各種情報を記憶手段から読み出し、ユーザに知らせるた
め、記録材料が記録材料用容器内に収容していても、ユ
ーザは各種情報を容易に知ることができる。
【0042】請求項21記載の印刷方法に関する発明
は、記録材料用容器の記録材料を収納する収納体に取り
付けられた記憶手段に印刷内容を記憶し、前記記録材料
用器を印刷装置に装着したときに前記印刷内容を読み出
して印刷する構成を採る。この構成により、印刷内容を
記憶手段に記憶しておき、その後に印刷内容を読み出し
て印刷することができるので、使用済みの記録材料用容
器に付加価値を持たせることが可能である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1〜4
について図面を参照して説明する。
【0044】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形
態1に係るカートリッジを示す概略図である。
【0045】カートリッジ1は、一対の上側部材2及び
下側部材3との組み合わせからなる密閉筐体である。上
側部材2及び下側部材3は、例えばプラスチック成形品
である。
【0046】上側部材2の天井板2aの前端部略中央に
は、装着時に搬送ローラが内部に入るための開口部4が
形成されている。さらに、この開口部4を開閉するシャ
ッタ5が、天井板2a上を自在にスライドするように取
り付けられている。
【0047】また、下側部材3の前面部上端には、光定
着性感熱記録紙(以下、単に記録紙という)が通過する
スリット6が形成されている。下側部材3の底面部に
は、平板状のリフタ7が揺動自在に取り付けられてい
る。さらに、リフタ7の下側には、後述する押し上げレ
バーが突出するための貫通穴8が形成されている。
【0048】カートリッジ1は、不揮発性記憶手段とし
て、電気的消去・書き込み可能読取専用メモリ(Electr
ical Erasable Programmable Read Only Memory;以下、
EEPROMという)を搭載している。また、EEPR
OMとプリンタとの間を電気的に接続して情報の読み書
きを行うためのデータ入出力部を有する。
【0049】このカートリッジ1には、光定着性感熱記
録方式の光定着性感熱記録紙が複数枚互いに積層して収
納される。カートリッジ1は、記録紙が光定着を起こさ
ない程度の遮光性を有する。また、記録紙の含水分量が
変動しない程度に防湿性及び低水分透過性を有する。よ
り具体的には、カートリッジ1は、遮光性ある黒色プラ
スチック等で形成し、且つ、開口部4を極力減らすこと
がことが好ましい。
【0050】図2は、実施の形態1に係るプリンタを示
す概略図である。図中11は、略円筒形で図示しない駆
動手段により矢印Aの方向に回転可能なプラテンドラム
である。プラテンドラム11の回転軸12にはクランプ
部材13が取り付けられている。
【0051】プラテンドラム11の最下部近傍には、ガ
イド板14、15が配置されている。ガイド板14、1
5は給紙経路16を形成する。給紙経路16の入り口側
には、カートリッジ1がセットされるカートリッジ装着
部17が設けられている。カートリッジ装着部17の、
カートリッジ1を支持する底板17aには、開口部17
bが形成され、この開口部17bを通って底板17aの
表面側に、先端部が飛び出すように押し上げレバー18
が設けられている。この押し上げレバー18は、図示し
ない弾性部材により軸18aを支点として矢印B方向に
回動するようになっている。
【0052】さらに、搬送ローラ19が、カートリッジ
1装着時にシャッタ5が開いた状態で開口部4よりわず
かに内部に入るような位置に設けられている。
【0053】プラテンドラム11の回転方向に沿ってサ
ーマルヘッド19、イエロー用光定着器20及びマゼン
タ用光定着器21が順次配置されている。マゼンタ用光
定着器21の後段には、分離爪22及び排出ガイド板2
3が設けられている。分離爪22及び排出ガイド板23
の排出方向には、搬送ローラ対24が設けられている。
搬送ローラ対24の排出側にはトレイ25が設けられて
いる。
【0054】図3は、上記実施の形態1に係るプリンタ
30を示すブロック図である。
【0055】中央処理部31は、複数の処理及び各部の
制御を行う。具体的には、画像データの編集、サーマル
ヘッド19による感熱印刷処理、イエロー用光定着器2
0及びマゼンダ用光定着器21による光定着処理、光定
着性感熱記録材料の搬送の制御、並びに、EEPROM
の読み書き等を行う。
【0056】画像データ入出力部32は、中央処理部3
1に画像データ信号を入出力するためのインターフェー
スである。
【0057】メモリ接続部34は、カートリッジ1が有
する接続部35に接続し、EEPROM36から情報を
読み取ったり、書き込んだりする。
【0058】表示部37は、例えば、液晶ディスプレイ
であり各種情報を表示する。
【0059】上記構成により、中央処理部31は、カー
トリッジ1のEEPROM36に情報を書き込み、又
は、情報を読み込むことができる。これにより、以下の
ように、カートリッジ1に情報を持たせて、活用するこ
とができる。
【0060】例えば、EEPROM36に記録紙の収納
枚数を書き込むことができる。ユーザが、カートリッジ
1をカートリッジ収容部17にセットしたときにEEP
ROM36より収納枚数を読み取り、表示部37に表示
する。これにより、ユーザは、カートリッジ1の内部を
覗けなくても、収納枚数を知ることができる。
【0061】また、EEPROM36に記録紙の用紙サ
イズ(例えば、A5、B6等)を書き込んむことができ
る。プリンタ30は、カートリッジ1がカートリッジ収
容部17にセットされたときにEEPROM36より用
紙サイズを読み出し、表示部37に表示して、ユーザに
知らせることができる。
【0062】また、EEPROM36に記録紙の残量を
書き込むことができる。次回、ユーザが、カートリッジ
1をカートリッジ収容部17にセットしたときにEEP
ROM36より記録紙の残量を読み取り、表示部37に
表示する。これにより、ユーザは、カートリッジ1の内
部を覗けなくても、記録紙の残量を知ることができる。
なお、記録紙の残量に代えて、使用枚数をEEPROM
32に書き込んでも良い。
【0063】また、出荷時にEEPROM36に、製造
年月日、用紙サイズ等の記録紙の種別のような製品情報
を書き込んむことができる。プリンタ30は、カートリ
ッジ1がカートリッジ収容部17にセットされたときに
EEPROM36より読み出し、表示部37に表示し
て、ユーザに製品情報をと共に、用紙サイズに応じた動
作制御を自動的に選択することができる。
【0064】EEPROM36が大容量である場合、印
刷した画像の全部又は一部を書き込むことができる。こ
の場合、プリンタ30は、画像を全画像又はサムネール
形式で書き込む。また、画像編集した画像を書き込むこ
ともできる。これにより、プリンタ30は、EEPRO
M36より必要に応じて過去に印刷した画像を読み出し
て印刷することができる。従って、使用後のカートリッ
ジ1を画像印刷媒体として活用することができるので、
使用後のカートリッジ1は廃棄物とならない。
【0065】ここで、画像の書き込みは、ユーザの選択
により任意に行わせても良い。しかし、プリントした最
終画像を無条件でEEPROM36に記憶しても良い。
【0066】また、出荷時にEEPROM36に印刷条
件を予め記憶させることができる。プリンタ30は、カ
ートリッジ1がセットされると、EEPROM36より
印刷条件を読み出し、これに従って印刷処理を実行す
る。印刷条件は、例えばサーマルヘッド19による熱エ
ネルギー等である。また、印刷条件として設定値そのも
のを記憶しても良いし、設定値に対応するコードを記憶
し、プリンタ30側で判別させるようにしても良い。こ
れにより、印刷条件をユーザが設定する必要がなくな
る。
【0067】また、カートリッジ1毎に異なる印刷条件
を持たせることで、異なる画質で自動的に印刷を行うこ
とができる。具体的には、セピア調の画質で印刷するセ
ピアモード、肌色を重視した画質で印刷する人物モー
ド、輪郭を強調した画質で印刷するクッキリモード等の
各種画質の印刷条件をEEPROM36に書き込む。こ
れにより、目的に応じた数の種々のカートリッジ1を用
意し、プリンタ30にセットするだけで目的の画質で自
動的に印刷することができる。
【0068】一方、カートリッジ1は、EEPROM3
6に対してデータを入出力するための接続部35を有し
ているため、プリンタ30の中央処理部31は、EEP
ROM36に対して正常にアクセスできるか否かに基づ
いて、カートリッジ1がカートリッジ装着部11に正し
くセットされているか否かを認識することができる。中
央処理部31は、EEPROM36にアクセスできた場
合、カートリッジ1が正常位置にあると判断して、印刷
を許可する。一方、EEPROM36にアクセスできな
かった場合、カートリッジ1が正常な位置にセットされ
ていないと判断し、表示部37に例えば「用紙が正しく
セットされていません」等のメッセージを表示して、ユ
ーザに確認を促す。より具体的には、中央制御部31
は、印刷開始時にEEPROM36に読み込み命令を出
力し、応答があった場合には印刷処理を実行し、応答が
なかった場合にはエラー表示処理を実行する。これによ
り、位置検出手段を別に用意する必要がなくなり、装置
のコストダウンが図れる。
【0069】以上説明したように、上記実施の形態1に
係るカートリッジ1によれば、情報を記憶して活用でき
ると共に、位置検出を行うことにより、紙づまりや印刷
エラーを防止することができる。
【0070】(実施の形態2)次に、電極を側面部に設け
たカートリッジについて説明する。図4は、本発明の実
施の形態2に係るカートリッジを示す斜視図である。
【0071】カートリッジ40は、一対の上側部材41
及び下側部材42との組み合わせからなる筐体である。
一対の上側部材41及び下側部材42により、内部に光
定着性感熱記録材料を収容する収容空間が形成されてい
る。
【0072】上側部材41の上面部の前面側の略中央に
は、開口部43が形成されている。上側部材41の上面
部には、この開口部43を開閉するシャッタ44がスラ
イド自在に取り付けられている。
【0073】下側部材42の前面部上端には、記録紙が
通過するスリット45が形成されている。下側部材42
の底面部には、平板状のリフタ46が揺動自在に取り付
けられている。
【0074】カートリッジ40の前方角部のいずれか一
方には、情報記憶部50が取り付けられている。
【0075】図5に示すように、情報記憶部50は、フ
ィルム状の基板51と、基板51の上に配列された複数
(この例では4つ)の電極52と、電極52に接続され
たEEPROMチップ53とを具備する。
【0076】次に、図6〜図9を参照して、カートリッ
ジ40の構造及び情報印刷部46の取り付けの詳細につ
いて説明する。
【0077】図6は、本発明の実施の形態2に係るカー
トリッジ40の一部平面図である。図7は、上記実施の
形態2に係るカートリッジ40の一部側面図である。図
8は、図6中のVIII-VIII線に沿った縦断面図である。
【0078】下側部材42は、平板状の底板61の外縁
に沿って外壁62が直立して設けられている。また、底
板61の両側縁部に、外壁62よりもわずかに内側に沿
って内壁63が直立して設けられている。内壁63は、
上側部材41の天井板71の裏面に当接している。内壁
63に対面する部分の外壁62の高さは、内壁63より
も低く、具体的に約3分の1〜2分の1になっている。
天井板71の両側縁部に沿って外壁72が設けられてい
る。この外壁72の端面は、下側部材42の外壁62の
端面に当接している。内壁63及び天井板71並びに外
壁62及び外壁72の接触部は接着又は融着して気密性
を高めることもできる。
【0079】上側部材41の外壁72の、シャッタ44
がスライドする範囲は切り欠かれており、下側部材42
の外壁62の間にガイドレール部72aが形成されてい
る。ガイドレール部72aに、シャッタ44の両側壁部
の下端部に設けられたガイド44aが係止し、シャッタ
44の移動方向を規制すると共に脱落を防止している。
また、下側部材42の内壁63に沿って、仕切り壁63
aが設けられ、ガイドレール部63aからの空気の流入
を遮断するようになっている。
【0080】次に、情報記憶部50の取り付け部分の構
造について説明する。図7に示すように、下側部材42
の内壁63の前方側端部に、情報記憶部50を取り付け
るための2つのリブ64a,64bが縦方向に形成され
ている。
【0081】下側部材42の外壁62の側面部の前方側
端部には、内壁63と同じ高さで、電極カバー部62a
が設けられている。電極カバー部62aには、装着時に
プリンタ側の接点が前方より差し込まれる差込溝73が
形成されている。差込溝73は、カートリッジ1の挿入
及び排出方向に沿って、下側部材42の前面42aから
少なくとも電極52上に至るまで延設されている。差込
溝73は、電極カバー部62aを全長にわたり切り欠い
て形成されている。言い換えれば、電極カバー62aの
表面よりも凹んでいる。各差込溝73は、カートリッジ
40の高さ方向に沿ってかつ互いに略水平に形成されて
いる。
【0082】また、2つのリブ64a,64bのうち、
後側のリブ64bよりも後には、情報記憶部50の基板
51が後方に移動するのを規制するストッパ66が設け
られている。
【0083】以上の構成により、情報記憶部50の取り
付け部65が形成されている。この取り付け部65への
情報記憶部50の取り付けは、下側部材42に対し、電
極カバー部62a及び内壁63の間にリブ64a、64
bに沿って差し込んだ後、上側部材41を被せることに
より取り付けることができる。
【0084】シャッタ44の両側側壁部44bの前側の
一部44cは、図9に示すように、幅広になっており、
シャッタ44が閉位置にある場合に、電極52上を覆う
ようになっている。
【0085】図6に示すように、プリンタのカートリッ
ジ装着部101の前壁部102には、複数(この例では
4つ)の接点103が取り付けられている。接点103
はバネ構造からなり、前方からの力に対して弾性変形
し、応力により前方に向かって力を作用し得る。これら
の接点103は、図3に示す中央処理部31に電気的に
接続されている。カートリッジ90がカートリッジ装着
部101に最も深く挿入されると、接点103が電極5
2に接触して電気的導通が得られる。
【0086】以上説明したように、上記実施の形態2に
係るカートリッジ40は、外壁62、72及び内壁63
により二重構造になっているので、空気や水分が入り難
く、空気が入りに難い。特に、本実施の形態2では、上
側部材41の外壁72及び下側部材42の外壁62との
接合部と、下側部材42の内壁63と上側部材41の天
井板71の内面との接合部とは、互いに高さが異なり、
互い違いになっているので、外部から内部に至る水分の
侵入経路が長くなり、外壁側の接合部から水分が侵入し
たとしても内壁63の内側まで到達するのに時間がかか
るため、防湿性が向上する。
【0087】外壁62の電極カバー部62a及び内壁6
4の間に、情報記憶部50の取り付け部65に設けられ
ているので、カートリッジ40の組立工程で、上側部材
41を被せる前に、下側部材42の取り付け部65に情
報記憶部50を差し込むだけで自己整合的に位置決めが
行われ、その後、上側部材41を被せることにより情報
記憶部50が正しい位置にセットされる。この結果、組
み立てのオートメーション化に容易に対応することが可
能である。
【0088】差込溝73は、図9に示すように、閉位置
にある場合にシャッタ44で覆われる位置に形成されて
いるため、カートリッジ40の非装着時に電極52を汚
れや、静電力によるEEPROM36の破壊から保護す
ることが可能である。
【0089】また、差込溝73は、カートリッジ40の
前面から少なくとも電極52上に至るまで挿入・排出方
向に沿って延設され、しかも、外壁62の表面よりも凹
んで形成されているため、カートリッジ40の側面部に
開口部を単に設けて電極を露出させた場合に比べて、プ
リンタ側の接点が入り込み易い。
【0090】また、バネ構造の接点は、接続時には撓む
ような位置に配置し、その弾性による押圧力を得るよう
になっている。このため、カートリッジ40の側面部に
開口部を単に設けて電極を露出させた場合、前面側の外
壁62の表面が接点よりも高いので、接点は必要以上に
撓められ、しかも高い圧力で外壁62の表面に接触しな
がら差し込まれる。これにより、接点が老朽化し易い。
【0091】これに対して、上記実施の形態2によれ
ば、差込溝73は、外壁62の表面よりも凹んでいるの
で、差込時における接点の撓みを比較的少なくし、接触
圧を抑えることができるため、プリンタ側の接点の寿命
を延長することができる。特に、本実施の形態2のよう
に、差込溝73は電極カバー部62aを全長にわたり切
り欠いて形成しているため、差込溝73内の前端部にお
いて接点が接触する面は電極52と実質的に同一平面に
なっている。これにより、差込時における接点の撓み
は、電極52と接触するときと略同じになるので、カー
トリッジ40の差込及び引き出しによって接点に余分な
ストレスがかかるのを抑制できる。
【0092】(実施の形態3)次に、情報記憶部の電極
を前面部に設けたカートリッジについて説明する。図1
0は、本発明の実施の形態3に係るカートリッジを示す
斜視図である。上記実施の形態2と同じ構成については
同じ符号を付して、説明を省略する。
【0093】カートリッジ90の下側部材42の前面部
42aの略中央部は、前方に向かって凸状に成型された
取り付け部91が設けられている。この取り付け部91
内には情報記憶部50が挿設されている。
【0094】また、上側部材42の底板61であって、
リフタ46の下側には、リフタ46を持ち上げる押し上
げレバーが入るための貫通穴93が形成されている。
【0095】また、スライド44の上面の最前部には凸
部94が、スライド44の全幅にわたって形成されてい
る。
【0096】図11に示すように、情報記憶部50の各
電極52は、前面部42aの幅方向の中央を中心軸Xと
して対称になるように水平方向に沿って配置されてい
る。取り付け部91には、電極52に対応して露出する
ための開口部92が複数形成されている。
【0097】次に、上述のカートリッジ90をプリンタ
に装着する場合について説明する。図12は、カートリ
ッジ90をプリンタのカートリッジ装着部に装着する前
の状態を示す一部垂直断面図、図13は、カートリッジ
装着部に装着した後の状態を示す一部垂直断面図であ
る。
【0098】カートリッジ装着部101の前壁部102
には、複数(この例では4つ)の接点103が取り付け
られている。接点103はバネ構造からなり、前方から
の力に対して弾性変形し、応力により前方に向かって力
を作用し得る。これらの接点103は、図3に示す中央
処理部31に電気的に接続されている。
【0099】また、カートリッジ装着部101におい
て、2つのフック104が、カートリッジ90の上側部
材41の両側側縁部に対し、わずかに高い位置に固定さ
れている。これらのフック104の下面側には突起部1
05が形成されている。一方、カートリッジ装着部10
1の底板106には、押し上げレバー107が設けられ
ている。
【0100】カートリッジ40を挿入すると、シャッタ
44の凸部94がフック104の突起部105に当接
し、シャッタ44がスライドする。シャッタ44が限界
までスライドすると、図13に示すように、フック10
4の突起部105が凸部94を乗り越える。一方、押し
上げレバー107の先端部は、貫通穴93よりカートリ
ッジ90内に突出して、リフタ46を押し上げる。
【0101】カートリッジ90がカートリッジ装着部1
01に最も深く挿入されると、接点103が電極52に
接触して電気的導通が得られる。
【0102】図14は、電極52に接点が接触した状態
を示す模式図である。接点103は、その弾性力により
接触圧を得るために、前壁部102の表面102aより
も突出している。突出量δは例えば0.5mmに設定さ
れている。
【0103】カートリッジ90を挿入すると、まず、接
点103の先端部103aに接触する。このとき前壁部
102と前面部42aに隙間Dが生じている。さらに、
カートリッジ90を最も深く挿入すると、前面部42a
が前壁部102に突き当たり、カートリッジ90は別途
位置決め手段(図示せず)により後方へ移動しないよう
に固定される。このとき、カートリッジ90により接点
103’は撓められる。従って、実施の形態1で既に説
明したように、図3に示すプリンタ30の中央制御部3
1は、EEPROM36に書き込み命令を出力し、応答
があった場合に、接点103の突出量δの範囲内で、前
記隙間Dの精度でカートリッジ90の位置を検知するこ
とができる。
【0104】上述のように、上記実施の形態3によれ
ば、電極52が下側部材42の前面部42aに設けられ
ているので、言い換えれば、接点に対向して設けられて
いるので、接点103を所望の位置に正確に設置してお
けば、電極52は、前記所望の位置に電極52が到達し
て接点103に接触し得る。これにより、カートリッジ
90の挿入・排出方向の位置合わせを高い精度で行うこ
とができる。この結果、記録紙の搬送不能、紙づまりの
発生、印刷画像の乱れの発生等を防止することができ
る。
【0105】また、図11に示すように、情報記憶部5
0の各電極52が、前面部42aの幅方向の中央を中心
軸Xとして対称になるように配置されている場合、各々
の電極52及び接点103の接触圧を均等にすることが
できる。これにより、プリンタ及びカートリッジ間で安
定した電気的接触が得られ、接続信頼性を向上すること
ができる。
【0106】(実施の形態4)次に、情報印刷部の電極を
裏面部に設けたカートリッジについて説明する。図15
は、本発明の実施の形態4に係るカートリッジを示す斜
視図、図16は、図15中の矢印C方向から見たカート
リッジの一部拡大図である。上記実施の形態2及び3に
示すカートリッジ40、90と同様の構成については、
同一の番号を付して説明を省略する。
【0107】図15に示すように、カートリッジ110
の中で下側部材42の底面上であって前面側の略中央に
情報記憶部50が、電極52を下向きにして設けられて
いる。言い換えれば、電極52は、開口部45の下方に
配置されている。従って、電極52は、カートリッジ1
10が完全に挿入された場合に、搬送ローラ18の下方
に位置する。
【0108】図16に示すように、下側部材42の底板
61には、プリンタ側の接点が前面側より差し込まれる
差込溝111が、電極52毎に形成されている。差込溝
111は、カートリッジ110の挿入及び排出方向に沿
って、下側部材42の前面42aから少なくとも電極5
2上に至るまで延設されている。差込溝111は、底板
61を全長にわたり切り欠いて形成されている。言い換
えれば、底板61の表面よりも凹んでいる。これによ
り、電極52を直接手で触ることがなく、汚れ等による
電極の信頼性の劣化や、静電気によるEEPROM36
の破壊を防止できる。各差込溝73は、挿入・排出方向
に沿ってかつ互いに略水平に形成されている。
【0109】次に、上述のカートリッジ110をプリン
タに装着する場合について説明する。図17は、カート
リッジ110をプリンタのカートリッジ装着部に装着す
る前の状態を示す一部垂直断面図、図18は、カートリ
ッジ装着部に装着した後の状態を示す一部垂直断面図で
ある。
【0110】カートリッジ110をカートリッジ収容部
101に挿入すると、シャッタ44の凸部94がフック
104の突起部105に当接し、シャッタ44がスライ
ドする。シャッタ44が限界までスライドすると、図1
8に示すように、フック104の突起部105が凸部9
4を乗り越える。
【0111】カートリッジ110がカートリッジ装着部
101に最も深く挿入されると、接点121が差込溝1
11に差し込まれ、電極52に接触して電気的導通が得
られる。このとき、フック104の突起部105がシャ
ッター44を押し下げる力F とカートリッジF5の自
重の合力は,接点121の押圧力Fよりも大きいため
に,カートリッジ110は接点121の押圧力により持
ち上がることはない。また,F+F>Fの関係を
満たす範囲でFを高めることができるため,接点12
1と電極52の接触圧を高くできる。これにより,カー
トリッジ側とプリンタ側との接続の信頼性が向上する。
【0112】実施の形態2と同様に、差込溝111は、
底板61の表面よりも凹んでいるので、差込時における
接点の撓みを比較的少なくし、接触圧を抑えることがで
きるため、プリンタ側の接点の寿命を延長することがで
きる。特に、差込溝111は底板61をその全長にわた
り切り欠いて形成しているため、差込溝111内の接点
121が接触する面は電極52と実質的に同一平面にな
っている。これにより、差込時における接点121の撓
みは、電極52と接触するときと略同じになるので、好
ましい。
【0113】また、電極52は凹んだ差込溝111内に
位置しているので、電極52を直接手で触ることがな
く、汚れ等による電極の信頼性の劣化や、静電気による
EEPROM36の破壊を防止できる。
【0114】上述の実施の形態1〜4では、情報記憶手
段としてEEPROMを用いているがこれに限定されな
い。例えば、フラッシュメモリ等のその他の不揮発性半
導体メモリを用いることができる。また、カートリッジ
にバックアップ用の電池を搭載すれば揮発性半導体メモ
リを用いることも可能である。
【0115】また、上記実施の形態1〜4では、記憶手
段に対してデータを入出力するためのデータ入出力部と
してカートリッジに電極を設けて、プリンタ側の接点と
の接触により電気的導通を得るようにしているが、例え
ば赤外線ポートのような非接触型のデータ入出力部であ
ってもかまわない。
【0116】また、接点はバネ構造に限定されない。例
えば、ピン型の接点であって根元に設けたバネにより出
入自在なものであっても良い。この場合、電極はカート
リッジの壁に形成した挿入孔内に露出するように配置す
る。
【0117】また、情報記憶部も、カートリッジと一体
成形する等各種設置方法を採用することができる。
【0118】また、上記実施の形態1〜4では、シート
状の記録紙のためのカートリッジについて説明したが、
記録紙はロール状であっても良い。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録材料を光及び湿気から隔離する記録材料用容器を提
供すると共に、記録材料用容器に情報を持たせて活用す
ることができる。また、簡単な構成で記録材料用容器が
正常にセットされているか否かを検知することができる
ため、記録材料の保存性を向上し、記録材料用容器に付
加価値を持たせ、かつ、セット不良による障害発生を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカートリッジを示
す概略図
【図2】上記実施の形態1に係るプリンタを示す概略図
【図3】上記実施の形態に係るプリンタを示すブロック
【図4】本発明の実施の形態2に係るカートリッジを示
す斜視図
【図5】上記実施の形態2に係るカートリッジに設けら
れた情報記憶部を示す平面図
【図6】上記実施の形態2に係るカートリッジの一部平
面図
【図7】上記実施の形態2に係るカートリッジの一部側
面図
【図8】図6中のVIII-VIII線に沿った縦断面図
【図9】上記実施の形態2に係るシャッタが閉位置にあ
るカートリッジを示す一部側面図
【図10】本発明の実施の形態3に係るカートリッジを
示す斜視図
【図11】上記実施の形態3に係るカートリッジの情報
記憶部の取り付け部を示す一部正面図
【図12】上記実施の形態3に係るカートリッジをプリ
ンタのカートリッジ装着部に装着する前の状態を示す一
部垂直断面図
【図13】上記実施の形態3に係るカートリッジをカー
トリッジ装着部に装着した後の状態を示す一部垂直断面
【図14】上記実施の形態3において電極に接点が接触
した状態を示す模式図
【図15】本発明の実施の形態4に係るカートリッジを
示す斜視図
【図16】図15中の矢印C方向から見たカートリッジ
の一部拡大図
【図17】上記実施の形態4に係るカートリッジをカー
トリッジ装着部に装着する前の状態を示す一部垂直断面
【図18】上記実施の形態4に係るカートリッジをカー
トリッジ装着部に装着した後の状態を示す一部垂直断面
【符号の説明】
1、40、90、110 カートリッジ 2、41 上側部材 3、42 下側部材 5、44 シャッタ 30 プリンタ 31 中央処理部 36 EEPROM 50 情報記憶部 52 電極 73、111 挿入溝 103、121 接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹岡 章 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松下 電送システム株式会社内 (72)発明者 佐々木 英美 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 青木 裕 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H026 AA07 AA32 BB41 EE03 3F343 FA02 FB04 FC19 GA03 GB02 GC01 GD01 HA16 HA33 HB03 HB07 HC15 HC22 HC29 MA02 MA09 MA24 MA26 MB09 MB19 MC28 MC30

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材料を収納する収納体と、前記収納
    体に取り付けられた記憶手段と、前記記憶手段に対して
    データを入出力するためのデータ入出力部と、を具備す
    ることを特徴とする記録材料用容器。
  2. 【請求項2】 収納体は、遮光性容器であることを特徴
    とする請求項1記載の記録材料用容器。
  3. 【請求項3】 収納体は、防湿性容器であることを特徴
    とする請求項1記載の記録材料用容器。
  4. 【請求項4】 収納体は、水分低浸透性容器であること
    を特徴とする請求項1記載の記録材料用容器。
  5. 【請求項5】 記憶手段は、不揮発性半導体メモリであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の記録材料用容器。
  6. 【請求項6】 データ入出力部は、収容体に前記収容体
    の前面から挿入方向に沿って延出してかつ所定の深さで
    形成された溝部内に設けられた電極であることを特徴と
    する請求項1記載の記録材料用容器。
  7. 【請求項7】 データ入出力部は、収納体の前面部に設
    けられた電極であることを特徴とする請求項1記載の記
    録材料用容器。
  8. 【請求項8】 データ入出力部は、収納体の裏面部に設
    けられた電極であることを特徴とする請求項1又は請求
    項6記載の記録材料用容器。
  9. 【請求項9】 収容体に形成された開口部を開閉するシ
    ャッタを具備し、データ入出力部は前記シャッタが閉位
    置にある場合に覆われる位置に設けられている請求項1
    乃至請求項8のいずれかに記載の記録材料用容器。
  10. 【請求項10】 記録材料は、光定着性感熱記録材料で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか
    に記載の記録材料用容器。
  11. 【請求項11】 収容体は、外壁及び内壁で構成された
    二重構造であり、記憶手段は、前記外壁及び前記内壁の
    間に収納されていることを特徴とする請求項1記載の記
    録材料用容器。
  12. 【請求項12】 データ入出力部は、外壁に収容体の前
    面から挿入方向に沿って延出してかつ所定の深さで形成
    された溝部内に設けられた電極であることを特徴とする
    請求項11記載の記録材料用容器。
  13. 【請求項13】 収容体は上側部材及び下側部材の組み
    合わせで構成され、前記上側部材及び下側部材の外壁に
    おける接合部と内壁における接合部とは互い異なる高さ
    であることを特徴とする請求項11又は請求項12記載
    の記録材料用容器。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の記録材料用容器が装着される装着部と、データ入
    出力部を介して記憶手段に対してデータの読み込み又は
    書き込みの少なくともいずれか一方を行うデータ処理部
    と、記録材料に対して印刷を行う印刷部と、前記データ
    処理部が前記記憶手段に対してアクセスできたか否かに
    基づいて前記記録材料用容器が正常に装着されているか
    否かを検知する検知部と、を具備することを特徴とする
    印刷装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の記録材料用容器が装着される装着部と、データ入
    出力部を介して記憶手段から印刷条件を読み込むデータ
    読み込み部と、前記印刷条件に従って印刷を行う印刷部
    と、を具備することを特徴とする印刷装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の記録材料用容器が装着される装着部と、データ入
    出力部を介して記憶手段から記録材料に関する情報を読
    み込むデータ読み込み部と、前記情報を報知する報知手
    段と、を具備することを印刷装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至請求項13のいずれかに
    記載の記録材料用容器が装着される装着部と、記録材料
    に印刷を行う印刷部と、データ入出力部を介して記憶手
    段に対して印刷内容を書き込むデータ書き込み部と、前
    記印刷内容を読み込むデータ読み込み部と、を具備する
    ことを印刷装置。
  18. 【請求項18】 記録材料用容器の記録材料を収納する
    収納体に取り付けられた記憶手段にアクセスできるか否
    か判定し、アクセス可能な場合に印刷を行うことを特徴
    とする印刷方法。
  19. 【請求項19】 記録材料用容器の記録材料を収納する
    収納体に取り付けられた記憶手段に印刷条件を記憶し、
    前記記録材料用器を印刷装置に装着したときに前記印刷
    条件を読み出し、前記印刷条件に従って印刷を行うこと
    を特徴とする印刷方法。
  20. 【請求項20】 記録材料用容器の記録材料を収納する
    収納体に取り付けられた記憶手段に前記記録材料に関す
    る情報を記憶し、前記記録材料用器を印刷装置に装着し
    たときに前記情報を読み出して報知することを特徴とす
    る印刷方法。
  21. 【請求項21】 記録材料用容器の記録材料を収納する
    収納体に取り付けられた記憶手段に印刷内容を記憶し、
    前記記録材料用器を印刷装置に装着したときに前記印刷
    内容を読み出して印刷することを特徴とする印刷方法。
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