JP2010195005A - 画像形成装置 - Google Patents

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善生 山野
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Abstract

【課題】オペレータの作業負担を軽減して容易にマガジンをプリンタ本体部に装着できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】マガジン60の下部の軸受溝61aと支持部材15の支持軸16とを嵌合させて、マガジン60を支持軸16に支持させる。そして、マガジン60を支持軸16周りにプリンタ本体部1側に回動させることで、マガジン側開口部60cと本体側開口部1aとを連通させ、マガジン60をプリンタ本体部1に装着させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来より、写真プリントシステム等に用いられる画像形成装置では、ロール状に巻かれた長尺の記録紙が収容されたマガジンをプリンタ本体部に着脱自在に装着させ、記録紙のサイズや面質に応じてマガジンを取り替えるようにした構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−44547号公報
しかしながら、従来の画像形成装置のように、プリンタ本体部に対してマガジンを着脱させる構成のものでは、プリンタ本体部におけるマガジン装着位置によっては、オペレータが無理な姿勢でマガジンの着脱作業を行わなければならないことがあった。
具体的に、設置スペースや装置レイアウト等の都合により、プリンタ本体部の一側面の下部にマガジン装着位置が設定されている場合には、マガジンをプリンタ本体部に装着させる際に、オペレータが腰をかがめた中腰姿勢のままでマガジンの取付位置を調整しなければならず、オペレータの作業負担が増大してしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、オペレータの作業負担を軽減して容易にマガジンをプリンタ本体部に装着できる画像形成装置を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は、マガジンの下部を支持部材に支持させた後で、その支持位置を支点としてマガジンを回動させることで、マガジンの上部をプリンタ本体部に装着させるようにした。
具体的に、本発明は、プリンタ本体部と、記録紙が収容されて該プリンタ本体部に着脱自在に装着されるマガジンとを備えた画像形成装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1の発明は、前記プリンタ本体部のマガジン装着面側の下部には、前記マガジンの下部を回動自在に支持する支持部材が設けられ、
前記プリンタ本体部のマガジン装着面側で且つ前記支持部材よりも上部には、前記記録紙を該プリンタ本体部内に導入するための本体側開口部が形成され、
前記マガジンの装着面側の上部には、前記記録紙を該マガジン外部に送り出すためのマガジン側開口部が形成されており、
前記マガジンの下部を前記プリンタ本体部の支持部材に支持させ、その支持位置を支点として該マガジンを該プリンタ本体部側へ回動させて、前記マガジン側開口部と前記本体側開口部とを連通させることで、該マガジンを該プリンタ本体部に装着させるようにしたことを特徴とするものである。
請求項1の発明では、プリンタ本体部のマガジン装着面側の下部に支持部材が設けられる。また、プリンタ本体部のマガジン装着面側で且つ支持部材よりも上部に本体側開口部が形成される。一方、マガジンの装着面側の上部にマガジン側開口部が形成される。
ここで、マガジンの下部がプリンタ本体部の支持部材に支持されて、その支持位置を支点としてマガジンがプリンタ本体部側へ回動される。これにより、マガジン側開口部と本体側開口部とが連通されて、マガジンがプリンタ本体部に装着される。そして、マガジン側開口部を介してマガジン外部に送り出された記録紙は、本体側開口部を介してプリンタ本体部内に導入されるようになっている。
このような構成とすれば、プリンタ本体部の一側面の下部にマガジン装着位置が設定されている場合であっても、オペレータが無理な姿勢でマガジンの着脱作業を行う必要が無く、オペレータの作業負担を軽減して容易にマガジンをプリンタ本体部に装着することができる。
具体的に、設置スペースや装置レイアウト等の都合により、プリンタ本体部の一側面の下部にマガジン装着位置が設定されている場合には、マガジンをプリンタ本体部に装着させる際に、オペレータが腰をかがめた中腰姿勢のままでマガジンの取付位置を調整しなければならず、オペレータに負担がかかっていた。
これに対し、本発明では、マガジンの下部を支持部材に支持させた後は、オペレータがマガジンを持ち上げておく必要が無いため、オペレータが中腰姿勢で装着作業を継続しなくても済む。そして、支持部材の支持位置を支点としてマガジンをプリンタ本体部側に回動させるだけで、マガジン側開口部と本体側開口部とを連通させることができ、オペレータが無理な姿勢でマガジンの着脱作業を行う必要が無く、オペレータの作業負担を軽減して容易にマガジンをプリンタ本体部に装着することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、
前記支持部材には、プリンタ幅方向に延びる支持軸又は該支持軸に嵌合される軸受溝のうち一方が設けられ、
前記マガジンの下部には、前記支持軸又は前記軸受溝のうち他方が設けられており、
前記支持軸に前記軸受溝を嵌合させることで前記マガジンの下部を前記プリンタ本体部の支持部材に支持させ、該マガジンを該支持軸周りに該プリンタ本体部側へ回動させることで、該マガジンを該プリンタ本体部に装着させるようにしたことを特徴とするものである。
請求項2の発明では、支持部材には、プリンタ幅方向に延びる支持軸又は支持軸に嵌合される軸受溝のうち一方が設けられる。また、マガジンの下部には、支持軸又は軸受溝のうち他方が設けられる。そして、支持軸と軸受溝とが嵌合されることで、マガジンの下部がプリンタ本体部の支持部材に支持されて、マガジンが支持軸周りにプリンタ本体部側へ回動される。これにより、マガジンがプリンタ本体部に装着される。
このような構成とすれば、支持軸と軸受溝とを嵌合させるだけという比較的簡単な構成で、マガジンの下部を回動可能に支持することができる。
請求項3の発明は、請求項2において、
前記支持部材は、上方に向かって徐々に幅広くなるように開口するとともに前記マガジンのプリンタ幅方向への移動を規制する規制ガイド部を備えていることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、支持部材は、上方に向かって徐々に幅広くなるように開口した規制ガイド部を備える。マガジンは、規制ガイド部によってプリンタ幅方向への移動が規制される。
このような構成とすれば、マガジンの下部を支持部材に支持させるときに、規制ガイド部の開口部分にマガジンの下部を嵌め込むようにすれば、マガジンの幅方向への移動を規制して位置決めを行うことができる。そのため、マガジン側開口部と本体側開口部とを連通させる際に、マガジンとプリンタ本体部との幅方向の位置合わせを容易に行うことができる。
本発明によれば、マガジンの下部を支持部材に支持させた後は、オペレータがマガジンを持ち上げておく必要が無いため、オペレータが中腰姿勢で装着作業を継続しなくても済む。そして、支持部材の支持位置を支点としてマガジンをプリンタ本体部側に回動させるだけで、マガジン側開口部と本体側開口部とを連通させることができ、オペレータが無理な姿勢でマガジンの着脱作業を行う必要が無く、オペレータの作業負担を軽減して容易にマガジンをプリンタ本体部に装着することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェットプリンタの外観を示す斜視図、図2は、インクジェットプリンタの内部の構成を示す、側方から見た概略図である。
図1及び図2に示すように、このインクジェットプリンタAは、写真プリントシステムに用いられるものであって、例えば、画像データを取得して必要な補正処理等を行う受付ブロック(図示省略)から通信ケーブルを介して伝送される画像データに基づいて記録紙P1,P2に印刷を行うものである。
前記インクジェットプリンタAは、下面にキャスター3が設けられた筐体2を有するプリンタ本体部1と、このプリンタ本体部1の筐体2の一側面の下部に着脱自在に取り付けられ且つロール状に巻かれた長尺の記録紙P1を収容可能なマガジン60と、手差トレイ7と、排出トレイ8とを備えている。この記録紙P1は、マガジン60内部の収容室S1に収容されて、ロール状に巻かれた状態にあるときに径方向外側を向く面が印刷面とされている。
なお、本実施形態では、前記マガジン60が取り付けられる側(図2の左側)をプリンタ前側といい、その反対側(図2の右側)をプリンタ後側という。また、図2の紙面と垂直な方向は、プリンタ左右方向であって、マガジン60に収容されてプリンタ本体部1において搬送される記録紙P1の幅方向と一致している。
前記マガジン60は、持ち運び可能に構成された略密閉状の箱型容器である。マガジン60内部の収容室S1には、巻芯68を中心にロール状に巻かれた記録紙P1が収容されている。マガジン60の下部は、プリンタ本体部1の前側下部に設けられた支持部材15によって支持されている。一方、マガジン60の上部は、プリンタ本体部1の前側に装着され、後述するマガジン側ロック部70と本体側ロック部80とを係合させることによってマガジン60が固定されている(図9参照)。
そして、前記マガジン60内に設けられた外部送出ローラ64によって、記録紙P1が送り出されてプリンタ本体部1に受け渡しされるようになっている。なお、本発明の特徴部分である、マガジン60の構成やその取付構造の詳細については後述する。
前記プリンタ本体部1は、筐体2と、この筐体2内の下部に設けられ且つロール状に巻かれた長尺の記録紙P2を収容可能な収容室S2と、筐体2の収容室S2の手前側に開閉自在に取り付けられた開閉扉4と、筐体2の上部(収容室S2の上側)に設けられ、マガジン60の収容室S1又は筐体2の収容室S2から引き出された記録紙P1,P2の印刷面、又は手差トレイ7から供給された単票状の記録紙(図示省略)の印刷面に対して、画像データに基づいて印刷を行う印刷部21とを備えている。
前記筐体2内の収容室S2は、開閉扉4及び区画壁2aによって区画されることで気密性が保たれている。この収容室S2には、巻芯5を中心にロール状に巻かれた記録紙P2が収容されている。また、巻芯5よりも上部には、区画壁2aを貫通するとともにプリンタ後側に向かって傾斜する一対のガイド板11が配設されている。このガイド板11は、プリンタ前側に配置された前側ガイド板11aと、プリンタ後側に配置された後側ガイド板11bとで構成されている。前側ガイド板11aの前端部は、開閉扉4に連続する位置まで延びており、前側ガイド板11aが、収容室S2を区画する区画壁2aの一部を構成している。また、前側ガイド板11aの後端部は、後側ガイド板11bの長さ方向の略中央位置まで延びている。前側ガイド板11a及び後側ガイド板11b間の上側の開口部が、収容室S2の記録紙P2を収容室S2の外部へ導出するための開口部11cとされている。
前記前側ガイド板11aの後端部の近傍には、内部送出ローラ10が配設されている。巻芯5から引き出された記録紙P2は、内部送出ローラ10と後側ガイド板11bとの間に狭持され、内部送出ローラ10の回転により供給ローラ24に向かって送り出される。
前記手差トレイ7は、オペレータが単票状の記録紙を手差し供給するためのものであり、筐体2の前側上部に設けられている。手差トレイ7よりもプリンタ後側には、手差ローラ対9が配設されている。この手差ローラ対9は、記録紙における印刷部21による印刷面に接触する駆動ローラ9aと、印刷面とは反対側の面に接触する従動ローラ9bとで構成されている。駆動ローラ9aはモータ(図示省略)により駆動される。そして、手差トレイ7に供給された記録紙は、手差ローラ対9の回転により供給ローラ24に向かって送り出される。
ここで、前記内部送出ローラ10と外部送出ローラ64とは、同じ駆動モータ26により駆動される。そして、印刷する記録紙P1,P2に応じてその駆動を切り換えることができるようになっている。以下、図3及び図4を用いて詳細に説明する。
図3は、電磁クラッチによる駆動モータの回転駆動力の伝達状態を示す概略側面図、図4は概略平面図である。なお、図4において、内部送出ローラ10の位置は、実際には供給ローラ24よりもプリンタ前側(図4では下側)であるが、各ローラ間の連結状態を見やすくするために、内部送出ローラ10を供給ローラ24よりもプリンタ後側(図4では上側)に配置して説明するものとする。
図3及び図4に示すように、供給ローラ24には、第1電磁クラッチ40と、外部伝動ギア41とが接続されている。第1電磁クラッチ40は、第1内部伝動ギア13及び第2内部伝動ギア14を介して内部送出ローラ10の駆動ギア10aに連結されている。これにより、駆動モータ26の回転駆動力が内部送出ローラ10に伝達される。
前記外部伝動ギア41は、第2電磁クラッチ45に連結されている。この第2電磁クラッチ45は中間軸42に接続されている。この中間軸42には、第2電磁クラッチ45の他にも、第1伝動プーリ18が接続されている。第1伝動プーリ18には、伝動ベルト43の一端側が巻き掛けられている。伝動ベルト43は、図3においてプリンタ下側に延びた後、プリンタ前側に向かって延びるように、方向変換ローラ43aに巻き掛けられている。伝動ベルト43の他端側は、本体側ギア44の第2伝動プーリ44aに巻き掛けられている。
一方、前記外部送出ローラ64の駆動ギア64aには、マガジン側ギア67が連結されている。このマガジン側ギア67は、マガジン60をプリンタ本体部1に装着させたときに、本体側ギア44と噛合するようになっており、駆動モータ26の回転駆動力が本体側ギア44を介して外部送出ローラ64に伝達される。
ここで、前記マガジン60内の記録紙P1を印刷部21に供給させる場合には、第1電磁クラッチ40を停止させるとともに第2電磁クラッチ45を作動させる。これにより、駆動モータ26の回転駆動力が、外部伝動ギア41、第2電磁クラッチ45、第1伝動プーリ18、伝動ベルト43、第2伝動プーリ44a、本体側ギア44、マガジン側ギア67、及び駆動ギア64aの順に伝達されて、記録紙P1が外部送出ローラ64によってマガジン60から印刷部21に供給されるようになっている。
一方、前記プリンタ本体部1の収容室S2から記録紙P2を印刷部21に供給させる場合には、第1電磁クラッチ40を作動させるとともに第2電磁クラッチ45を停止させる。これにより、駆動モータ26の回転駆動力が、第1電磁クラッチ40、第1内部伝動ギア13、第2内部伝動ギア14、及び駆動ギア10aの順に伝達されて、記録紙P2が内部送出ローラ10によって印刷部21に供給されるようになっている。
また、前記手差トレイ7から単票状の記録紙を印刷部21に供給させる場合には、第1電磁クラッチ40及び第2電磁クラッチ45を両方とも停止させて、マガジン60の収容室S1及び筐体2の収容室S2からの記録紙P1,P2の供給を停止させる。これにより、手差トレイ7に差し込まれた記録紙が手差ローラ対9によって印刷部21に供給されるようになっている。
本実施形態に係るインクジェットプリンタAでは、マガジン60の収容室S1に収容された記録紙P1、筐体2の収容室S2に収容された記録紙P2、オペレータが手差トレイ7に手差し供給した単票状の記録紙を用いてそれぞれ印刷を行うことができる構成となっているが、印刷部21に供給された後のそれぞれの記録紙に対する処理については同様である。そのため、以下では、マガジン60に収容された記録紙P1を搬送して印刷を行う場合について主に説明する。
図2に示すように、前記外部送出ローラ64によりプリンタ本体部1側へ受け渡された記録紙P1は、プリンタ本体部1に設けられた供給ローラ24によって印刷部21へ供給される。具体的に、記録紙P1は、供給ローラ24と、供給ローラ24に対向配置された2つの圧着ローラ24aとの間に挟持されて、駆動モータ26(図4参照)によって供給ローラ24が時計回り方向に回転駆動されることで印刷部21まで搬送される。
ここで、前記外部送出ローラ64と供給ローラ24との間には、記録紙P1の印刷面(図2で上面)に当接する2つの補助ローラ12,12が配設されている。この補助ローラ12は、記録紙P1を、外部送出ローラ64と供給ローラ24とを繋ぐ接線よりも下方に湾曲させるためのものであり、記録紙P1が手差ローラ対9に接触しないようにしている。
また、印刷面と反対側には、本体側開口部1aの近傍からプリンタ後側の補助ローラ12の近傍まで延び、2つの補助ローラ12,12とともに記録紙P1をガイドするガイド部材28が配設されている。このガイド部材28は、記録紙P1の先端部が、搬送経路を通って供給ローラ24へ向かう際に搬送経路の下側へずれないようにするためのものである。
前記供給ローラ24は、駆動モータ26によって、記録紙P1をマガジン60の収容室S1から引き出して印刷部21側へ搬送する正方向の回転と、記録紙P1を収容室S1内へ戻す逆方向の回転とが可能なように構成されている。これにより、例えば、記録紙P1への印刷を中断して、手差トレイ7に差し込んだ単票状の記録紙や収容室S2内の記録紙P2を印刷部21に供給して印刷を行う際に、搬送路上に存在する記録紙P1をマガジン60内に戻すことができる。また、記録紙P1を新たなものに交換する際にも、プリンタ本体部1内に引き出されている記録紙P1をマガジン60内に戻すことができる。
前記供給ローラ24よりもプリンタ後側には、画像データに基づいて印刷を行う印刷部21が設けられている。この印刷部21は、図5に詳細に示すように、記録紙P1の印刷面に印刷するプリントヘッドHと、供給ローラ24より搬送される記録紙Pを支持するプラテン23とを備えている。
前記プリントヘッドHの下流側には、搬送経路よりも下側に配置された駆動ローラ25aと、その上側に位置する従動ローラ25bとからなる圧着型の下流側ローラ対25が配設されている。駆動ローラ25aは、モータ(図示省略)で駆動されるようになっている。
図5に示すように、前記プリントヘッドHは、記録紙P1の上側位置において記録紙P1の幅方向(プリンタ左右方向)と一致する主走査方向Xに延びる2本のガイドレール31に沿って移動可能に構成されている。また、プリントヘッドHは、主走査方向Xと垂直であって記録紙P1の移動方向(プリンタ前後方向)と一致する副走査方向Yに並ぶ2つのヘッドユニット32,32を有しており、これら2つのヘッドユニット32,32の下面に設けられている多数のインク吐出ノズル(図示省略)から複数色のインクを下側へ向けて吐出することで、記録紙P1の印刷面に対して所定の画像を印刷できるようになっている。本実施形態では、ヘッドユニット32が副走査方向Yに2段に並んで配設されているが、ヘッドユニット32は2段である必要はなく、1段や3段以上であってもよい。
前記両ヘッドユニット32は同一構成であり、各々、主走査方向Xに配設された、各色のインクを吐出するための複数のノズルアレイを有している。この各ノズルアレイにおいて、インク吐出ノズルが副走査方向Yに列状に配設されている。これにより、各ヘッドユニット32は、単体でカラー画像を形成可能な構成とされている。そして、記録紙P1は、供給ローラ24又は下流側ローラ対25により一定の単位搬送量で間欠的に(ステップ状に)副走査方向Yに搬送され、この間欠搬送時における記録紙P1の各停止時に、プリントヘッドHが主走査方向Xに一走査(一往動作又は一復動作)されて、この走査時に、主走査方向Xの各位置で、各ヘッドユニット32の各色のインク吐出ノズルからインクが記録紙P1の印刷面に対して同時に吐出される。つまり、プリントヘッドHの一走査後に、記録紙P1が単位搬送量だけ搬送され、その後、再びプリントヘッドHが一走査され、この動作が繰り返し行われて、所望の画像が印刷されることになる。
ここで、本実施形態におけるプリントヘッドHのインク吐出のための構成としては、インクが充填された圧力室内の容積がピエゾ素子によって変化することで、圧力室に連通するインク吐出ノズルからインクを吐出する一般的なピエゾ方式のものを採用している。
前記プラテン23は板状の部材からなり、その上面が記録紙P1を支持する支持面23aとされている。このプラテン23には、厚み方向(上下方向)に貫通して支持面23aに開口する多数の吸引用孔23bが設けられている。プラテン23の下側には、該プラテン23とともに空間を形成するケース体35(図2参照)が配設され、このケース体35の下側に、ファン等を含む吸引装置36(図2参照)が配設されている。そして、吸引用孔23bは、ケース体35内の空間と連通し、この空間は、吸引装置36の吸込み口と連通しており、吸引装置36の作動により吸引用孔23bを介してプラテン23の支持面23a側に負圧が生じ、このことで、記録紙P1がプラテン23の支持面23a上に吸着保持されることになる。これにより、印刷時の記録紙P1の平面性を確保して印刷品質を向上させることが可能になる。
また、前記プラテン23の支持面23aには、インク吸収材38を収容するための、副走査方向Yに延びる凹部23cが形成されている。このインク吸収材38は、記録紙P1全体に画像を印刷する縁なし印刷を行う際に、プリントヘッドH(ヘッドユニット32)より吐出したインクの一部が支持面23a上の記録紙P1の幅方向の端縁から外側に外れてはみ出したとしても、その外側に外れたインクによりプラテン23の支持面23aが汚れるのを防止するために設けられたものである。このため、凹部23cは、支持面23aにおいて支持面23a上の記録紙P1の幅方向の端縁に対応する位置で且つ副走査方向YにおけるプリントヘッドHに対応する位置において、該端縁に沿って延びる(つまり副走査方向Yに延びる)ように形成されている。図5の例では、5種類の幅の記録紙P1に対応可能にするべく、片側5個ずつの合計10個の凹部23cが設けられている。インク吸収材38は、インク吸収性に優れた、例えばスポンジ状のものが好ましい。
前記インクジェットプリンタAの右側下部には、互いに色相の異なるインクが封入された4つのインクカートリッジ27(図1参照)が着脱可能に収容されている。従って、これらのインクカートリッジ27を着脱することにより、使用中又は使用済みのものを新しいものに交換できるようになっている。なお、これらのインクカートリッジ27にはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクが封入されている。
図2に示すように、前記下流側ローラ対25よりもプリンタ後側には、印刷後の記録紙P1を所定のサイズに切断したり、縁なし印刷を行う場合において記録紙P1の先端及び後端における余白を切断するカッター50が配設されている。
前記カッター50は、記録紙P1の搬送経路の上側に配置された固定刃50aと、記録紙P1の搬送経路の下側に配置され、モータ(図示省略)により固定刃50aに対して上下方向に移動する可動刃50bとで構成され、可動刃50bが記録紙Pの下側から上側に移動することで記録紙P1を切断する。この切断による切り屑は、筐体2の下部に配設された屑箱51に落下して収容される。
前記カッター50よりもプリンタ後側には、カッター50で切断された記録紙P1を挟持してさらにプリンタ後側へ搬送する圧着型の搬送ローラ対46と、搬送ローラ対46により搬送されてきた記録紙P1を排出トレイ8上に排出する排出ローラ対48とが配設されている。
前記搬送ローラ対46及び排出ローラ対48において、下側に位置する駆動ローラ46a,48aは、モータ(図示省略)により駆動され、その回転速度、つまり搬送ローラ対46及び排出ローラ対48による記録紙P1の搬送速度は可変に構成されている。また、上側に位置する従動ローラ46b,48bは、下側の駆動ローラ46a,48aに対してそれぞれ圧着された状態と圧着が解除された状態とを切り換えることが可能になっている。
前記搬送ローラ対46と排出ローラ対48との間には、印刷部21において記録紙P1の印刷面に付着したインクを乾燥させるための乾燥風Wを記録紙P1の印刷面に吹き付ける乾燥装置53が設けられている。この乾燥装置53は、乾燥装置53内に空気を取り込むための吸入ファン54と、この吸入ファン54で取り込んだ空気を加熱する加熱ヒータ55と、乾燥装置53の下端部に開口して、加熱ヒータ55で加熱された空気を乾燥風Wとして記録紙P1の印刷面に吹き付ける排気ノズル部56と、乾燥装置53内の温度を検出して加熱ヒータ55を緊急停止させる安全サーモ57とを備えている。
ここで、前記乾燥装置53によるインクの乾燥度合いは、インクジェットプリンタAが設置された環境条件(温度や湿度等)に応じて変化するため、駆動ローラ46a,48aの回転速度が変更されて、記録紙P1の搬送速度が変更されるようになっている。乾燥装置53によって乾燥された記録紙P1は、排出ローラ対48によって排出トレイ8上に排出される。
<マガジンの構成について>
次に、本発明の特徴部分である、マガジン60の構成やその取付構造について図面を用いて説明する。図2,図6〜図8に示すように、このマガジン60は、上方に開口を有する箱状のマガジン本体61と、このマガジン本体61に対してヒンジ部60aを介して開閉自在に支持された蓋体62と、持ち運びを容易にするためのアーチ状のハンドル63とを備えている。
前記マガジン本体61の左右方向の両端部には、パッチン錠60bが設けられている。そして、蓋体62を閉じた状態でパッチン錠60bを閉じることで、マガジン本体61と蓋体62とが係合されている。これにより、マガジン60内部に収容室S1が形成される。このマガジン60の収容室S1には、巻芯68を中心にロール状に巻かれた記録紙P1が収容されている。
前記マガジン60における、プリンタ本体部1との装着面側の上部には、プリンタ本体部1に記録紙P1を送り出すためのマガジン側開口部60cが形成されている。このマガジン側開口部60cの近傍には、記録紙P1をマガジン側開口部60cから送り出すための外部送出ローラ64が配設されている。また、マガジン本体61の下部で左右方向の両端部には、支持部材15の支持軸16に嵌合される軸受溝61aが形成されている。
前記外部送出ローラ64の下側には、巻芯68から引き出された記録紙P1をマガジン側開口部60cまで導くガイド部材65が設けられている。そして、外部送出ローラ64とガイド部材65との間に記録紙P1が挟持されて、外部送出ローラ64が回転することにより、記録紙P1がマガジン側開口部60cから送り出されるようになっている。
前記外部送出ローラ64よりも上流側で且つガイド部材65の左右方向の両端部には、幅規制部材66(図14参照)が配設されている。この幅規制部材66は、オペレータの操作によって、印刷処理する記録紙P1の幅に対応した位置に位置している。すなわち、幅規制部材66は、印刷処理する記録紙P1の幅方向の両端縁にそれぞれ当接するように位置している。
図9〜図13に示すように、前記マガジン60には、プリンタ本体部1の後述する本体側ロック部80に係合させて、マガジン60をプリンタ本体部1に装着固定するためのマガジン側ロック部70が設けられている。このマガジン側ロック部70は、マガジン本体61の右側上部に設けられたロックレバー71と、ロックレバー71の回動中心となる回動軸72と、回動軸72の軸方向に間隔をあけて接合されロックレバー71の回動動作に連動して回動する一対の支持板73,73と、一対の支持板73,73に跨って両端支持された係合ロッド74とを備えている。
前記支持板73には、係合ロッド74を挿通させて支持するための長孔73aが形成されている。この長孔73aはプリンタ前後方向に延びるように形成されており、係合ロッド74は、引張バネ75によって長孔73aのプリンタ前側(図9の左側)に位置するように付勢されている。
図6〜図8に示すように、前記プリンタ本体部1のマガジン装着面側(プリンタ前側)の下部には、マガジン60の下部を回動自在に支持する支持部材15が設けられている。また、プリンタ本体部1のマガジン装着面側で且つ支持部材15よりも上部には、記録紙P1をプリンタ本体部1内に導入するための本体側開口部1aが形成されている。
前記支持部材15は、上方が開口した凹状の支持本体部15aと、支持本体部15aに両端支持されてプリンタ左右方向に延びる支持軸16と、支持本体部15aの凹溝内に設けられて上方に向かって徐々に幅広くなるように開口した規制ガイド部15bとを備えている。
前記支持軸16は、マガジン60の下部を支持するものである。具体的に、マガジン60の下部の軸受溝61aと支持軸16とを嵌合させることで、マガジン60を支持軸16周りに回動可能に支持している。
ここで、マガジン60の下部の軸受溝61aを支持軸16に嵌合させる際には、マガジン60の下部が規制ガイド部15bの開口部分に嵌め込まれる。この開口部分はテーパー状に形成されているから、マガジン60の幅方向への移動が規制されて位置決めをスムーズに行うことができるようになっている。
そして、前記マガジン60の下部を支持軸16に回動可能に支持させた状態で、マガジン60を支持軸16周りにプリンタ本体部1側へ回動させることで、マガジン側開口部60cと本体側開口部1aとが連通される。
図14に示すように、前記プリンタ本体部1の本体側開口部1aの左右両端部には、プリンタ前側に突出した位置決めピン17が設けられている。一方、マガジン60の装着面側の上部には、位置決めピン17に嵌合される位置決め孔61bが形成されている。そして、マガジン60を支持軸16周りに回動させたときに、位置決めピン17と位置決め孔61bとが嵌合されて、マガジン側開口部60cと本体側開口部1aとが位置決めされるようになっている。
このように、前記マガジン60をプリンタ本体部1に装着する際に、位置決めピン17に位置決め孔61bを嵌合することで、マガジン60の位置精度を確保することができるようになっているから、マガジン60からプリンタ本体部1に対して記録紙P1を送り出す際の搬送精度を十分に確保することができる。
図9〜図13に示すように、前記プリンタ本体部1の本体側開口部1aの幅方向略中央で且つ下部位置には、マガジン60のマガジン側ロック部70に係合する本体側ロック部80が設けられている。この本体側ロック部80は、プリンタ左右方向に延びるフレーム81と、フレーム81の長さ方向の略中央位置でプリンタ前方に水平に延びた後、その先端部が下方に折れ曲がってL字状に形成された係合フック部82と、プリンタ左右方向に延びる中心軸83a周りに回動自在な解除フック部83とを備えている。
前記フレーム81には、係合フック部82の他にも、位置決めピン17や後述する検出センサ85(図14参照)が取り付けられている。図9に示すように、解除フック部83は、付勢バネ(図示省略)によってプリンタ前側に位置するように付勢されている。以下、解除フック部83がプリンタ前側に付勢された位置を解除位置と呼ぶこととする。そして、マガジン60の装着動作時に、マガジン60のマガジン側ロック部70の係合ロッド74を解除フック部83に対して押圧させていくと、解除フック部83が中心軸83a周りに回動して、付勢バネの付勢力に抗してプリンタ後側に移動するようになっている(図10参照)。
そして、図11に示すように、ロックレバー71を反時計回り方向に回転させると、係合ロッド74は係合フック部82に係合される。ここで、係合ロッド74は、引張バネ75の付勢力に抗して長孔73aのプリンタ後側(図11の右側)に移動しているため、引張バネ75の付勢力により係合ロッド74と係合フック部82とが確実にロックされる。また、解除フック部83は、付勢バネの付勢力によって係合ロッド74を押圧した状態となっている。このため、係合ロッド74が係合フック部82と解除フック部83とに挟持された状態となり、より確実にロックされるようになっている。以下、図11に示す係合ロッド74が係合フック部82に係合している位置をロック位置と呼ぶこととする。
前記解除フック部83は、オペレータがマガジン60をプリンタ本体部1から取り外す際に、マガジン60がプリンタ本体部1から脱落してしまうのを防止するためのものである。具体的に、係合ロッド74がロック位置にあるときに、ロックレバー71を時計回り方向に回転させて係合ロッド74と係合フック部82との係合を解除すると、付勢バネによってプリンタ前側に付勢されている解除フック部83が、係合ロッド74の移動に同期して、解除フック部83の先端部が係合ロッド74に係合しながら解除位置まで移動するようになっている(図12参照)。
このような構成とすれば、係合ロッド74と係合フック部82との係合を解除してマガジン60を取り外す際に、オペレータがマガジン60から手を離していたり、マガジン60をしっかりと把持していなかったとしても、係合ロッド74と解除フック部83とが係合しているために、マガジン60がプリンタ本体部1から脱落して破損してしまう等の不具合を防止することができる。
そして、図13に示すように、係合ロッド74が解除位置にあるときに、ロックレバー71を反時計回り方向に回転させることで、係合ロッド74と解除フック部83との係合が解除される。そして、マガジン60を支持部材15の支持軸16周りに回動させることで、マガジン60を取り外すことができる。
図14は、マガジンとプリンタ本体部との装着部周辺の構成を示す側面断面図である。図14に示すように、プリンタ本体部1の本体側開口部1aには、プリンタ左右方向に複数の検出センサ85が設けられている。この検出センサ85は、透光部85aと受光部85bとを有する透過型センサで構成されている。
前記マガジン60の装着面側の上部には、検出センサ85で検出される検出板86が設けられている。この検出板86は、マガジン60をプリンタ本体部1に装着させたときに、複数の検出センサ85のうち何れかを遮光するようになっており、マガジン60の装着確認を行うことができるようになっている。
また、前記検出板86には、複数の検出センサ85の位置に対応して幅方向に間隔をあけて複数のスライド孔86aが形成されている。このスライド孔86aは、前後方向に延びる長孔形状とされ、スライド孔86aには、前後方向にスライド移動可能なスライドスイッチ87が設けられている。
前記スライドスイッチ87は、マガジン60内の記録紙P1の特性(長さ、厚み等の寸法特性や、硬さ、面質(光沢やマット)等の材料特性)に応じて、オペレータによってその位置が設定される。具体的に、スライドスイッチ87をスライド孔86aのプリンタ後側(図14では右側)に位置付けておくと、マガジン60をプリンタ本体部1に装着させたときに、検出センサ85のセンサ光が遮光される。一方、スライドスイッチ87をスライド孔86aのプリンタ前側(図14では左側)に位置付けておくと、検出センサ85のセンサ光がスライド孔86aを通過するようになっている。
このように、前記マガジン60をプリンタ本体部1に装着させたときに、検出センサ85によりスライドスイッチ87が検出されることで、スライドスイッチ87の組み合わせから記録紙P1の面質等が判断され、適切な印刷速度や搬送速度で記録紙P1を印刷処理できるようになっている。
また、前記インクジェットプリンタAの電源投入時に、検出センサ85によりマガジン60がプリンタ本体部1に装着されていることを検出すると、マガジン60の外部送出ローラ64が駆動して、記録紙P1を印刷部21まで送り出すようになっている。そして、プリントヘッドHが記録紙P1上を主走査方向Xに走査することで、プリントヘッドHに設けられたセンサ(図示省略)によって記録紙P1の幅方向の長さが検出される、いわゆるイニシャル駆動が行われる。
また、前記マガジン60を装着していない状態では、本体側開口部1aを塞ぐ閉塞蓋(図示省略)を閉じることで、本体側開口部1aを介して、乾燥した空気が収容室S2内に流入したり収容室S2内の調湿空気が外部に流出しないようにしている。この開閉蓋には、検出センサ85を遮光する検出片(図示省略)が取り付けられており、開閉蓋を閉じた状態で検出センサ85のセンサ光を遮光することで、開閉蓋が閉じられていることを判断できるようになっている。そして、マガジン60が装着されていない状態で、開閉蓋が開いていることを検出センサ85で検出すると、開閉蓋を閉めることを促すように、モニタ(図示省略)に警報メッセージが表示される等の警報動作が行われるようになっている。
前記マガジン60の装着面側の上部には、空気流路90が開口している。この空気流路90は、マガジン60内の収容室S1に連通している。一方、プリンタ本体部1のマガジン装着面側には、マガジン60をプリンタ本体部1に装着させた状態で空気流路90に連通する連通口91が形成されている。この連通口91は、プリンタ本体部1の収容室S2に連通している。
また、前記マガジン60の空気流路90の流路途中には、空気流路90内の空気の流通を遮断又は許可する開閉シャッタ95が設けられている。開閉シャッタ95は、マガジン60のロックレバー71の回動軸72に連結されており、ロックレバー71の回動動作に連動して、開閉シャッタ95が回動軸72周りに回動して開閉するようになっている。
前記開閉シャッタ95の上側及び下側端縁部には、空気流路90の上側及び下側の内周面にそれぞれ密着するパッキン部材96が設けられている。このパッキン部材96は、弾性を有する材料で構成され、開閉シャッタ95が閉位置にあるときに空気流路90の内周面に当接して、空気流路90の空気の流通を遮断している。また、開閉シャッタ95が開位置にあるときには、開閉シャッタ95の上側のパッキン部材96と空気流路90の内周面との間に隙間が形成され、空気の流通が許可されるようになっている。ここで、開閉シャッタ95には、付勢バネ97が取り付けられており、付勢バネ97の付勢力によって開閉シャッタ95が閉位置に付勢されている。
前記収容室S2内には、調湿装置(図示省略)が設けられており、収容室S2内の湿度調整を行うことで、収容室S2内が乾燥して記録紙P2表面にヒビ割れが生じることを防止している。そして、マガジン60をプリンタ本体部1に装着させて、係合ロッド74と係合フック部82とを係合させるべくロックレバー71を回動させたときに、開閉シャッタ95が回動軸72周りに回動して空気流路90の空気の流通が許可されるようになっている。これにより、マガジン60の収容室S1とプリンタ本体部1の収容室S2とが連通して一体となった略密閉空間が形成されることとなる。
そして、調湿装置が作動すると、プリンタ本体部1の収容室S2内の空気が調湿されるとともに、連通口91及び空気流路90を通じてマガジン60の収容室S1内の空気も調湿されるようになっている。これにより、マガジン60の収容室S1内が乾燥して記録紙P1表面にヒビ割れが生じることを防止することができる。
<マガジンの着脱手順>
次に、前記マガジン60をプリンタ本体部1に対して着脱する手順について説明する。まず、図6及び図7に示すように、オペレータがハンドル63を利用してマガジン60を持ち上げた状態で、プリンタ本体部1の前側下部に設けられた支持部材15の支持軸16に対して、マガジン60の下部に形成された軸受溝61aを嵌め込む。
そして、図8に示すように、前記マガジン60を支持軸16周りにプリンタ本体部1側に回動させて、マガジン側開口部60cと本体側開口部1aとを連通させる。ここで、マガジン60の回動途中において、マガジン側ロック部70の係合ロッド74は、本体側ロック部80の解除フック部83を押圧している(図9参照)。そして、マガジン側開口部60cと本体側開口部1aとが連通されると、係合ロッド74と解除フック部83とが係合する(図10参照)。
そして、図11に示すように、前記ロックレバー71を反時計回り方向に回転させて、係合ロッド74と係合フック部82とをロック位置で係合させる。このとき、解除フック部83の付勢バネの付勢力によって、係合ロッド74が係合フック部82と解除フック部83とに挟持された状態となっている。これにより、マガジン60をプリンタ本体部1に装着することができる。
前記マガジン60をプリンタ本体部1に装着すると、図3に示すように、プリンタ本体部1の本体側ギア44とマガジン60のマガジン側ギア67とが噛合する。そして、駆動モータ26の回転駆動力が、外部伝動ギア41、第2電磁クラッチ45、第1伝動プーリ18、伝動ベルト43、第2伝動プーリ44a、本体側ギア44、マガジン側ギア67、及び駆動ギア64aの順に伝達されて、外部送出ローラ64が送り出し方向に回転できるようになる。
一方、前記マガジン60をプリンタ本体部1から取り外す場合には、係合ロッド74がロック位置にあるときに、ロックレバー71を時計回り方向に回動させて解除位置まで移動させる第1のロック解除動作を行うことで、係合ロッド74と係合フック部82との係合を解除する(図12参照)。
このとき、前記解除フック部83は、付勢バネによってプリンタ前側に付勢されているから、係合ロッド74の移動に同期して、解除フック部83の先端部が係合ロッド74に係合しながら解除位置まで移動する。
そして、図13に示すように、係合ロッド74が解除位置にあるときに、ロックレバー71を反時計回り方向に回転させることで、係合ロッド74と解除フック部83との係合を解除する第2のロック解除動作を行う。その後、マガジン60を支持軸16周りに回動させてマガジン60をプリンタ本体部1から取り外す。
このように、前記マガジン60をプリンタ本体部1から取り外すためには、係合ロッド74をロック位置から解除位置まで移動させて係合ロッド74と係合フック部82との係合を解除する第1のロック解除動作を行った後で、さらに、係合ロッド74と解除フック部83との係合を解除する第2のロック解除動作を行うという、2段階のロック解除動作が必要となっている。これにより、第1のロック解除動作を行うときに、オペレータがマガジン60から手を離していたり、マガジン60をしっかりと把持していなかったとしても、解除位置において係合ロッド74と解除フック部83とが係合しているから、マガジン60がプリンタ本体部1から脱落して破損してしまう等の不具合を防止することができる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェットプリンタAによれば、マガジン60の下部を支持部材15の支持軸16に支持させた後は、オペレータがマガジン60を持ち上げておく必要が無いため、オペレータが中腰姿勢で装着作業を継続しなくても済む。そして、マガジン60を支持軸16周りにプリンタ本体部1側に回動させるだけで、マガジン側開口部60cと本体側開口部1aとを連通させることができ、オペレータが無理な姿勢でマガジン60の着脱作業を行う必要が無く、オペレータの作業負担を軽減して容易にマガジン60をプリンタ本体部1に装着することができる。
なお、本実施形態では、マガジン60の下部に軸受溝61aを設ける一方、支持部材15に支持軸16を設けた構成について説明したが、この形態に限定するものではない。すなわち、マガジン60の下部に支持軸16を設ける一方、支持部材15の上部に軸受溝61aを設けた構成とした場合であっても、マガジン60を支持軸16周りに回動させることができるため、本発明と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は、オペレータの作業負担を軽減して容易にマガジンをプリンタ本体部に装着できる画像形成装置を提供することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの内部の構成を示す、側方から見た概略図である。 電磁クラッチによる駆動モータの回転駆動力の伝達状態を示す概略側面図である。 電磁クラッチによる駆動モータの回転駆動力の伝達状態を示す概略平面図である。 印刷部の詳細を示す平面図である。 マガジンを支持部材に支持させる前の状態を示す側面図である。 マガジンを支持部材に支持させる前の状態を一部拡大して示す正面図である。 マガジンを支持部材に支持させた状態を示す図6相当図である。 係合ロッドを解除フック部の先端部に押圧させた状態を示す概略図である。 係合ロッドと解除フック部とが係合した状態を示す図9相当図である。 係合ロッドと係合フック部とが係合した状態を示す図9相当図である。 係合ロッドと解除フック部とが解除位置において係合した状態を示す図9相当図である。 係合ロッドと解除フック部との係合を解除した状態を示す図9相当図である。 マガジンとプリンタ本体部との装着部周辺の構成を示す側面断面図である。
1 プリンタ本体部
1a 本体側開口部
15 支持部材
15b 規制ガイド部
16 支持軸
60 マガジン
60c マガジン側開口部
61a 軸受溝
A インクジェットプリンタ(画像形成装置)
P1 記録紙

Claims (3)

  1. プリンタ本体部と、記録紙が収容されて該プリンタ本体部に着脱自在に装着されるマガジンとを備えた画像形成装置であって、
    前記プリンタ本体部のマガジン装着面側の下部には、前記マガジンの下部を回動自在に支持する支持部材が設けられ、
    前記プリンタ本体部のマガジン装着面側で且つ前記支持部材よりも上部には、前記記録紙を該プリンタ本体部内に導入するための本体側開口部が形成され、
    前記マガジンの装着面側の上部には、前記記録紙を該マガジン外部に送り出すためのマガジン側開口部が形成されており、
    前記マガジンの下部を前記プリンタ本体部の支持部材に支持させ、その支持位置を支点として該マガジンを該プリンタ本体部側へ回動させて、前記マガジン側開口部と前記本体側開口部とを連通させることで、該マガジンを該プリンタ本体部に装着させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、
    前記支持部材には、プリンタ幅方向に延びる支持軸又は該支持軸に嵌合される軸受溝のうち一方が設けられ、
    前記マガジンの下部には、前記支持軸又は前記軸受溝のうち他方が設けられており、
    前記支持軸に前記軸受溝を嵌合させることで前記マガジンの下部を前記プリンタ本体部の支持部材に支持させ、該マガジンを該支持軸周りに該プリンタ本体部側へ回動させることで、該マガジンを該プリンタ本体部に装着させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2において、
    前記支持部材は、上方に向かって徐々に幅広くなるように開口するとともに前記マガジンのプリンタ幅方向への移動を規制する規制ガイド部を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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