JP2006056655A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 写真プリントシステム等に用いられるプリンタにおいて、保管や移動時にロール状に巻かれる所定値よりも長いプリント用紙Pの場合には、プリント用紙Pをデカールしないようにして巻回時にプリント面に傷が付いたり折れ目が付いたりするのを防止する一方、所定値以下の長さのプリント用紙Pの場合には、デカールすることで、第1の排紙トレイ18等においてプリント面に傷が付くのを防止する。
【解決手段】 プリント用紙Pの長さが所定値以下であるときには、該プリント用紙Pを横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18へ搬送しかつ該搬送途中でプリント用紙Pをデカールする一方、所定値よりも長いときには、該プリント用紙Pをデカールしないで第2の排紙トレイ90へ搬送する。上記搬送経路の切換えは、反転ユニットU5(スイッチバック装置)で行い、ここでのスイッチバック時にデカールをも行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ロール状に巻かれた長尺状のプリント用紙にプリントを行い、該プリントされたプリント用紙を予め決められた長さに切断して所定位置へ搬送するように構成されたプリンタ本体を備えたプリンタに関する技術分野に属する。
従来より、写真プリントシステム等に用いられるプリンタにおいては、プリンタ本体にロール状に巻かれた長尺状のプリント用紙をセットするセット部が設けられており、このセット部にセットされたプリント用紙がプリント部へ供給されて、該プリント部において、上記セット部より供給されたプリント用紙に対しインクジェットヘッド等によりプリントが行われ、このプリントされたプリント用紙が、予め決められた長さに切断されるとともに、排紙トレイ等が設けられた所定位置へ搬送される。
上記のようなプリンタでは、通常、プリントされたプリント用紙が所定位置へ搬送される搬送路に、例えば特許文献1に示されているように、上流側搬送路から搬送されてきたプリント用紙の進行方向を逆転させて下流側搬送路へ搬送するスイッチバック装置が設けられている。
特開2001−142190号公報
ところで、上記プリント用紙は、ロール状に巻かれたものであるので、カールした状態にあり、そのまま排紙トレイ等へ搬送すると、排紙トレイ等においてプリント用紙同士が重ねられる際に、互いに擦れてプリント面に傷が付く可能性が高くなる。
そこで、例えば、上記スイッチバック装置に、上記プリント用紙をデカールする(プリント用紙のカールを修正する)デカール機構を設けて、プリント用紙をスイッチバックさせる際にプリント用紙をそのカールにより突出している側に曲げることでデカールするようにすることが考えられる。
しかしながら、上記写真プリントシステム等においては、プリント用紙の切断後の長さは複数種あり、その長さによっては、デカールすると問題が生じる場合がある。すなわち、切断後の長さが所定値よりも長い長尺プリント用紙の場合には、保管や移動の際に取り扱い易くするために、作業者によってロール状に巻かれたり、或いは自動的にロール状に巻かれたりすることが多いので、デカールするとロール状に巻き難くなり、巻回時にプリント面に傷が付いたり折れ目が付いたりする可能性が高くなる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、写真プリントシステム等に用いられるプリンタにおいて、保管や移動時にロール状に巻かれる所定値よりも長いプリント用紙の場合には、デカールしないようにして巻回時にプリント面に傷が付いたり折れ目が付いたりするのを防止する一方、所定値以下の長さのプリント用紙の場合には、デカールすることで、排紙トレイ等においてプリント面に傷が付くのを防止することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、プリントされたプリント用紙の切断後の長さが所定値以下であるときには、該プリント用紙をデカールして第1の所定位置へ搬送する一方、プリントされたプリント用紙の切断後の長さが上記所定値よりも長いときには、該プリント用紙をデカールしないで第2の所定位置へ搬送するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、ロール状に巻かれた長尺状のプリント用紙にプリントを行い、該プリントされたプリント用紙を予め決められた長さに切断して所定位置へ搬送するように構成されたプリンタ本体を備えたプリンタを対象とする。
そして、上記プリンタ本体は、上記プリントされたプリント用紙を第1の所定位置へ搬送しかつ該搬送途中で該プリント用紙をデカールするデカール機構が設けられた第1の搬送手段と、上記プリントされたプリント用紙を第2の所定位置へ搬送する第2の搬送手段とを有していて、上記プリントされたプリント用紙の切断後の長さが所定値以下であるときには、上記第1の搬送手段により該プリント用紙をデカールして上記第1の所定位置へ搬送する一方、プリントされたプリント用紙の切断後の長さが上記所定値よりも長いときには、上記第2の搬送手段により該プリント用紙をデカールしないで上記第2の所定位置へ搬送するように構成されているものとする。
上記の構成により、切断後の長さが所定値以下であるプリント用紙は、第1の搬送手段により第1の所定位置へ搬送されるとともに、その搬送途中にデカール機構によりデカールされて、排紙トレイ等が設けられた第1の所定位置へ搬送される。これにより、排紙トレイ等においてプリント用紙が互いに重ねられても、プリント面に傷が付くのを防止することができる。一方、切断後の長さが所定値よりも長いプリント用紙は、第2の搬送手段によりデカールされないで第2の所定位置へ搬送される。この第2の所定位置に搬送されてきたプリント用紙を、作業者がロール状に巻くか、或いは自動的にロール状に巻くようにしておけば、カールしたプリント用紙を、プリント面に傷を付けたり折り目を付けたりすることなく容易に巻くことができるようになる。また、このように長いプリント用紙は、通常、排紙トレイ等において重ねられることはないので、デカールされていなくても、排紙トレイ等における傷の発生はない。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、プリンタ本体は、上流側搬送路から搬送されてきたプリント用紙を、引込用搬送路に引き込んだ後に、該プリント用紙の進行方向を逆転させて該引込用搬送路から下流側搬送路へ搬送するスイッチバック装置を有し、第1の搬送手段は、上記スイッチバック装置により上記上流側搬送路からのプリント用紙を上記引込用搬送路を経て上記下流側搬送路へ搬送した後、該プリント用紙を第1の所定位置へ搬送するように構成され、第2の搬送手段は、上記スイッチバック装置により上記上流側搬送路からのプリント用紙を上記引込用搬送路に引き込んだ後、該プリント用紙の進行方向を逆転させないで第2の所定位置へ搬送するように構成されているものとする。
このことにより、従来から存在するスイッチバック装置を用いて、第1の所定位置への搬送経路と第2の所定位置への搬送経路とを容易に切り換えることができる。また、切断後の長さが所定値よりも長いプリント用紙の場合には、スイッチバックさせないので、プリント用紙を素早く第2の所定位置へ搬送することができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、デカール機構は、スイッチバック装置に設けられていて、該スイッチバック装置によりプリント用紙が引込用搬送路から下流側搬送路へ搬送される際に、該プリント用紙をデカールするように構成されているものとする。
こうすることで、スイッチバック装置の機構を利用してデカール機構を簡単にかつ省スペースで構成することができる。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、第2の所定位置に、第2の搬送手段により搬送されてきたプリント用紙をロール状に巻回して収容する収容部が設けられているものとする。
このことで、切断後の長さが非常に長いプリント用紙であっても、収容部にロール状に巻回して収容することができ、長すぎて排紙トレイで受け止めることができずに床に落下してプリント面に傷が付くようなことはなくなる。また、作業者がプリント用紙を巻く手間も不要となる。
請求項5の発明では、請求項2の発明において、第2の所定位置に、第2の搬送手段により搬送されてきたプリント用紙をロール状に巻回して収容する収容部が設けられ、第1の搬送手段によりプリント用紙を第1の所定位置へ搬送するに際してスイッチバック装置によりプリント用紙を引込用搬送路へ引き込んだときに、該プリント用紙が上記収容部へ導かれるのを規制する規制部材が設けられているものとする。
すなわち、収容部をスイッチバック装置の近傍に配設してプリンタ本体の小型化を図る場合には、プリント用紙をスイッチバックさせる際に、該プリント用紙がカール等の影響で誤って収容部へ導かれる可能性が高くなるが、この発明のように規制部材を設けることで、そのような問題を解消することができる。
請求項6の発明では、請求項4又は5の発明において、収容部は、プリンタ本体に対し着脱可能に取り付けられた収容ユニット内に形成されているものとする。
このことで、収容ユニットをプリンタ本体から取り外すことにより、プリント用紙を収容ユニットの収容部に収容した状態で保管したり持ち運びしたりすることができ、プリント用紙に傷、折れ、汚れ等が生じるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明のプリンタによると、プリントされたプリント用紙の切断後の長さが所定値以下であるときには、該プリント用紙をデカールして第1の所定位置へ搬送する一方、プリントされたプリント用紙の切断後の長さが上記所定値よりも長いときには、デカールしないで第2の所定位置へ搬送するようにしたことにより、切断後の長さが所定値以下であるプリント用紙の場合には、デカールすることにより、排紙トレイ等においてプリント用紙が互いに重ねられても、プリント面に傷が付くのを防止することができるとともに、切断後の長さが所定値よりも長いプリント用紙の場合には、デカールしないので、カールしたプリント用紙を、プリント面に傷を付けたり折り目を付けたりすることなく容易に巻くことができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット式のプリンタ100を示す。
このプリンタ100は、写真プリントシステムに用いられるものであって、画像データの取得及びオーダ情報の取得を行い必要な補正処理等を行う受付ブロックAと、この受付ブロックAから通信ケーブル1を介して伝送される画像データをオーダ情報に基づきプリント用紙P(図2等参照)に対してプリントを行って、該プリントされたプリント用紙Pを予め決められた長さに切断して所定位置へ搬送するように構成されたプリンタ本体としてのプリントブロックBとを備えている。
[受付ブロック]
受付ブロックAは、ワゴン型のフレーム5の上部に設けられた受付装置6と、表示画面がタッチパネル7によって構成されている液晶型のディスプレイ8と、フレーム5の上下方向の中間位置に設けられたフラットベッドスキャナFSとを備えている。受付装置6の前面部には、フラッシュメモリから成る記録媒体Msに保存された画像データを読み出すための半導体ドライブ9と、CD−RやDVD等のディスク型の記録媒体Mdに保存された画像データを読み出すためのディスクドライブ10とが配設されている。
フラットベッドスキャナFSは、透明ガラス製のスキャニングデーブル13とこのスキャニングテーブル13の下側に配置されたスキャニングヘッド14とを有する本体部11と、この本体部11に開閉自在に取り付けられたプラテンカバー12とを備えている。スキャニングヘッド14は主走査方向に配設された複数の光電変換素子(例えば、CCD等)と光源とを備えていて、主走査方向と直交する副走査方向に移動することによりスキャニングテーブル13に載せられたスキャニング対象物の画像をR(赤)・G(緑)・B(青)の三原色に色分解した画像データとして取り込むように構成されている。
[プリントブロック]
図2は、プリントブロックBの外観を示す。図3は、その用紙搬送系を示す。図4は、プリントユニットU2を示す。
<外観構成>
プリントブロックBは、図2に示すように、筐体15と、この筐体15の下部に配置された2つのマガジンセット部Ba,Baと、筐体15の上部に配置され且つプリント用紙Pに対して画像データの記録を行うプリント部Bbと、筐体15の側部に配置されたインク貯留部Bcとを備えている。筐体15の上部中央部であってプリント用紙Pを筐体15の外部へ排出するための排出口19近傍には、該排出口19から筐体15の外部へ排出されたプリント用紙Pを受け止める第1の排紙トレイ18が取り付けられている。すなわち、後述の如くプリント用紙Pを1列で搬送しかつプリントした場合において、プリント用紙Pの切断後の長さが所定値以下であるときに、当該プリント用紙Pがプリント面を上側にして排出口19から排出されるようになっており、該プリント用紙Pを第1の排紙トレイ18によって受け止める。また、第1の排紙トレイ18の下側には、横送りベルト16が設けられており、後述の如くプリント用紙Pを2列で搬送しかつプリントした場合に、そのプリントされたプリント用紙Pが不図示の経路切換機構によって、上記排出口19とは別の排出口からプリント面を上側にして上記横送りベルト16上に排出され、この横送りベルト16によって、側方の仕分け部17に送り出されるようになっている。この横送りベルト16上に排出されるプリント用紙Pの幅は、上記排出口19から排出されるプリント用紙Pよりも小さい。
マガジンセット部Baは、前壁体15Aのスライド移動に伴いスライド移動するドロワー20を備えていて、このドロワー20にマガジン21によって収容保持されたロール状のプリント用紙Pをセットするように構成されている。このプリント用紙Pは、プリント面が外側となるように巻かれている。尚、図2においては、上側のマガジンセット部Baには、小さい幅のプリント用紙Pが2つ並列にセットされ、下側のマガジンセット部Baには、大きい幅のプリント用紙Pが1つだけセットされている(上側のマガジンセット部Baに大きい幅のプリント用紙Pを、下側のマガジンセット部Baに小さい幅のプリント用紙Pをそれぞれセットするようにしてもよい)。
プリント部Bbは、壁体15B内に設けられ且つプリント用紙Pに対してインクを吐出して画像を形成するプリントヘッドHを備えている。
インク貯留部Bcは、壁体15C内に挿抜可能に収容され且つ色相が互いに異なる7つのインクカートリッジ23,…を備えている。これらのインクカートリッジ23,…は、挿抜することにより新しいインクカートリッジ23に交換することができる。これらのインクカートリッジ23,…には夫々、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)、バイオレット(V)及び透明(CL)のインクが封入されている。なお、壁体15Cは、鉛直方向に延びる軸心周りに揺動開閉自在に構成されている。
<用紙搬送系>
図3に示すように、上記プリントブロックBには、上記マガジンセット部Baからプリント用紙Pを引き出して所定の搬送経路に沿って搬送する用紙搬送機構が設けられている。この用紙搬送機構は、上記搬送経路を構成すべく、マガジンセット部Baから順に、供給ユニットU1、プリントユニットU2、ループ形成ユニットU3、カッターユニットU4、反転ユニットU5及び排出ユニットU6を備えている。そして、プリント用紙Pに対して画像のプリントを行う際に、2つのマガジンセット部Ba,Baのうちいずれか一方にセットされたプリント用紙Pを供給ユニットU1によってプリント部Bbに供給し、それから、その供給されたプリント用紙PをプリントユニットU2によって搬送しつつプリントヘッドHを走査させることによって画像データに基づいて画像のプリントを行い、その後、画像がプリントされたプリント用紙Pをループ形成ユニットU3からカッターユニットU4に送って予め決められた長さに切断した後、反転ユニットU5及び排出ユニットU6によって横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18に対して送り出す。
具体的に説明すると、供給ユニットU1は、マガジン21に収容されたプリント用紙Pに回転力を付与する支持ローラ25と、プリント用紙Pをマガジン21からプリントユニットU2に搬送するための圧着型の供給ローラ26と、その供給ローラ26によって搬送されるプリント用紙Pを案内するガイド部材(図示せず)とを備えている。支持ローラ25と供給ローラ26とは供給搬送用の電動モータによって駆動される。
上記マガジン21には、具体的な図示は省略するが、該マガジン21により保持されたプリント用紙Pの種類を識別するための識別コード部が設けられ、各マガジンセット部Baには、該識別コード部を介してプリント用紙Pの種類を検出する種類検出センサ22(図6参照)が設けられている。本実施形態では、プリント用紙Pの種類として幅寸法及び面質(光沢、マット等)を識別するための識別コード部が設けられており、種類検出センサ22は、プリント用紙Pの種類として幅寸法及び面質を識別コード部を介して検出するように構成されている。
上記識別コード部は、例えば、複数の長孔と、各長孔の一方側又は他方側部分をスライド自在に覆うことが可能なスライド部材とで構成され、プリント用紙Pの種類に応じて全長孔のスライド部材の位置(一方側又は他方側)が予めそれぞれ設定されている。一方、上記種類検出センサ22は、例えば長孔毎に設けられた透過型の光センサで構成されて、全長孔のスライド部材の位置をそれぞれ検出することによって、プリント用紙Pの種類を検出するようになっている。尚、識別コード部の形態や種類検出センサ22の構成はどのようなものであってもよい。
プリントユニットU2は、図3及び図4に示すように、プリントヘッドHを主走査方向X(用紙搬送方向(副走査方向Y)に垂直な方向)に案内するガイドレール28と、プーリ29に巻かれかつプリントヘッドHをガイドレール28に沿って往復移動させるための駆動ベルト30と、プリント用紙PをプリントヘッドHがプリントを行うことが可能な位置に吸着保持する用紙保持部Dと、この用紙保持部Dの用紙搬送方向上流側及び下流側のそれぞれに主走査方向Xに並設配置された圧着型の一対のプリント搬送ローラ31,31とを備えている。用紙保持部Dは、厚み方向に複数の孔が形成され、また、主走査方向Xについて対称に形成されたプリント台32と、筐体33内に設けられ且つプリント用紙Pに対してプリント台32の孔を介して負圧を与えるためのファン34とを備えている。プリントユニットU2(プリント部Bb)では、図5に示すように、プリント用紙Pに対して画像のプリントを行う際には、プリント用紙Pにおける互いに間隔dだけ開いている領域G,…に画像のプリントを行うと共に、この間隔dの領域に切断マークmを形成する。
上記プリント台32上のプリント用紙Pは、上記用紙搬送機構(プリントユニットU2)により一定の単位搬送量で間欠的に(ステップ状に)搬送され、この間欠搬送時におけるプリント用紙Pの各停止時に、プリントヘッドHが主走査方向Xに一走査(一往動作又は一復動作)されて、この走査時に、主走査方向Xの各位置で、プリントヘッドHからインクが吐出される。つまり、プリントヘッドHの一走査後に、プリント用紙Pが単位搬送量だけ搬送され、その後、再びプリントヘッドHが一走査され、この動作が繰り返し行われて、所望の画像がプリントされることになる。
ループ形成ユニットU3は、用紙搬送方向下流側のプリント搬送ローラ31の下流側に配置されたガイド板36と、このガイド板36によって案内されたプリント用紙Pを搬送するための圧着型の中間ローラ37とを備えている。ガイド板36は、ほぼ水平方向に延びる水平姿勢(図3の二点鎖線)と鉛直方向に延びる開放姿勢(図3の実線)とに切換自在に構成されている。そして、ループ形成ユニットU3では、プリント用紙Pをプリントする際には、プリント用紙Pの先端部を水平姿勢のガイド板36を介して中間ローラ37に受け渡した後、中間ローラ37によるプリント用紙Pの搬送を停止し、それから、ガイド板36を水平姿勢から開放姿勢に切り換え、プリント用紙Pを垂れ下がった状態にしてループを形成する。
カッターユニットU4は、固定刃39と、可動刃40と、反射型のセンサを有するカット位置センサ41と、プリント用紙Pを送り出すための圧着型の送り出しローラ42とを備えている。そして、カッターユニットU4では、カット位置センサ41により上記切断マークmを検出して該検出結果に基づき切断を行う。縁なしプリントの場合には、図5に示すように、カット位置センサ41の検出結果に基づき切断マークmを基準にして間隔dよりも僅かに広い間隔の領域を取り除くことにより、画像の周囲に余白を残さないように切断動作を行う。このようにカッターユニットU4では、プリント用紙Pが予め決められた長さ(画像がプリントされる領域Gの長さによって決まる)に切断される。
反転ユニットU5は、上流側搬送路(つまりカッターユニットU4)から搬送されてきたプリント用紙Pを、該反転ユニットU5に対して上流側搬送路とは反対側に位置する引込用搬送路に引き込んだ後に、該プリント用紙Pの進行方向を逆転させて該引込用搬送路から下流側搬送路(つまり排出ユニットU6)へ搬送するスイッチバック装置を構成していて、プリント用紙Pを搬送する駆動ローラ43と、この駆動ローラ43と共にプリント用紙Pを挟持する従動ローラ44と、これら駆動ローラ43及び従動ローラ44からなる作動ローラ対45の向きを変更する切換機構46(図7参照)と、プリント用紙Pのプリント面側に設けられた回転自在のガイドローラ55とを備えている。上記切換機構46は、駆動ローラ43の回転軸回りに回動可能に設けられた支持フレーム47(図7参照)を有し、上記従動ローラ44及びガイドローラ55は、この支持フレーム47に支持されており、該支持フレーム47の回動に伴って従動ローラ44及びガイドローラ55が後述の如く移動し、これにより作動ローラ対45の向きが変更されることになる。そして、反転ユニットU5では、カッターユニットU4によって先端側から送り込まれたプリント用紙Pを、その後端部が作動ローラ対45の位置まで来るように作動ローラ対45によって引込用搬送路に引き込んだ後、切換機構46によって作動ローラ対45の向きを変更し、それから駆動ローラ43を逆向きに回転させることによりプリント用紙Pをその後端部から排出ユニットU6に送り出す。この反転ユニットU5の詳細な構成及び動作は後述する。
排出ユニットU6は、プリント用紙Pを搬送するための複数の圧着型排出ローラ59,…と、これら搬出ローラ59,…によって搬送されたプリント用紙Pを横送りベルト16及び第1の排紙トレイ18のうちいずれか一方に送り出すための経路切換機構(図示せず)とを備えている。
[制御系]
図6は、制御系の構成を示す。
このプリンタ100の制御系では、受付ブロックAの受付装置6は、マイクロプロセッサ60(以下、CPUという)と、このCPU60との間でデータバスを介して情報を送受信するタッチパネル7、ディスプレイ8、半導体ドライブ9、ディスクドライブ10、半導体メモリRAM/ROM、ハードディスクHD及び通信インタフェース61と、CPU60の処理を実現するためのソフトウェアからなるオペレーションシステム62、画像処理システム63及びプリンタドライバ64とを備えている。また、受付装置6は、フラットベッドスキャナFSとの間で情報を送受信する入出力系を構成し、また、通信インタフェース61を介してプリントブロックBとの間で情報を送受信する信号系をも構成している。
また、プリントブロックBは、マイクロプロセッサ65(以下、CPUという)と、このCPU65とデータバスを介して接続された搬送制御部66、ヘッド制御部67、半導体メモリRAM/ROM、種類検出センサ22、カット位置センサ41、用紙検出センサ56(後に説明する)及び通信インタフェース68と、CPU65の処理を実現するためのソフトウェアからなるプリント制御手段69とを備えている。
搬送制御部66は、用紙搬送機構の各ユニットU1,U2,U3,U4,U5,U6夫々の動作制御を行う。ヘッド制御部67は、プリントヘッドHの動作制御を行う。プリント制御手段69は、受付ブロックAから送られる画像データに基づきプリント用紙Pに対して画像データのプリントを実現する制御を行う。
また、搬送制御部66は、図2の上側のマガジンセット部Baから小さい幅のプリント用紙Pを引き出して搬送する場合には、当該マガジンセット部Baの種類検出センサ22の検出結果に応じて、用紙搬送機構のガイド部材等を2列で搬送可能な状態に設定する。一方、下側のマガジンセット部Baから大きい幅のプリント用紙Pを引き出して搬送する場合には、当該マガジンセット部Baの種類検出センサ22の検出結果に応じて、用紙搬送機構のガイド部材等を1列で搬送可能な状態に設定する。これにより、上側のマガジンセット部Baからは2つのプリント用紙Pが同時に引き出されて2列で搬送され、プリントユニットU2において、プリントヘッドHにより2つのプリント用紙Pに同時にプリントが行われる。一方、下側のマガジンセット部Baからは1つのプリント用紙Pが引き出されて1列で搬送され、プリントユニットU2において、プリントヘッドHによりそのプリント用紙Pにプリントが行われる。
さらに、搬送制御部66は、種類検出センサ22によりプリント用紙Pの面質も検出されるので、その面質に対応して用紙送り量(単位搬送量)を最適な量に調整するようにしている。これは、面質によって用紙搬送機構におけるローラ等との摩擦係数やプリント用紙Pの厚みが異なるからである。
[反転ユニットの詳細構成]
図7に示すように、上記切換機構46は、上記支持フレーム47に加えて、この支持フレーム47に固定されたカム溝48を有する従動部材49と、このカム溝48に係合するカムフォロア50を有するカム51と、このカム51をモータにより回転させる不図示の回転機構とを有している。
図8は、カム51と従動部材49との関係を示す平面図である。従動部材49は断面コ字状で内側がカム溝48になっている。カム51は、回転軸52により回転可能に支持されている。そして、回転機構の作動によりカム51が回転すると、カムフォロア50がカム溝48内を案内されながら支持フレーム47を駆動ローラ43の回転軸回りに図7で反時計回り方向に回動させる(図9及び図10参照)。この支持フレーム47の回動に伴って従動ローラ44が駆動ローラ43を中心に公転し、この従動ローラ44の公転により作動ローラ対45の向きが変更される。
また、上記切換機構46には、作動ローラ対45と上流側搬送路との間でプリント用紙Pを案内するガイド部材53が設けられている。このガイド部材53は、支持フレーム47が回動して図10の状態になったときには、作動ローラ対45と下流側搬送路との間でプリント用紙Pを案内する役目を有し、作動ローラ対45の向きの変更に合わせてプリント用紙Pの案内方向を変更する。このガイド部材53は、プリント用紙Pの裏面側に位置するガイド板54と、上記ガイドローラ55とで構成されている。
上記作動ローラ対45と上流側搬送路との間には、プリント用紙Pを検出する用紙検出センサ56が設けられ、上記引込用搬送路には、回転可能に支持された受けローラ57が設けられている。
上記支持フレーム47には、スイッチバック動作中のプリント用紙Pを押さえる押さえ部材85が設けられている。この押さえ部材85は、支持フレーム47に回動可能に取り付けられた押さえフレーム86と、この押さえフレーム86の先端部に回転可能に取り付けられた押さえローラ87とを有していて、駆動ローラ43と従動ローラ44とに挟持されたプリント用紙Pを受けローラ57に対して自重により押さえつけるようになっている。
ここで、上記構成の反転ユニットU5の動作について説明する。
カッターユニットU4の送り出しローラ42によって送り込まれたプリント用紙Pはガイド板54及びガイドローラ55により案内され、用紙検出センサ56によりプリント用紙Pの先端部が検出されると駆動ローラ43が回転して、プリント用紙Pは駆動ローラ43及び従動ローラ44からなる作動ローラ対45に挟持されて、上流側搬送路とは反対側の引込用搬送路に引き込まれる。
図7中二点鎖線で示すように、プリント用紙Pが進行して用紙検出センサ56により後端部が検出されると駆動ローラ43が停止する。このようにプリント用紙Pを引込用搬送路に完全に引き込まなくても方向転換することができるので、スイッチバック時にプリント用紙Pを引き込むための空間を小さくして反転ユニットU5の小型化を図ることができる。そして、カム51の回転機構が作動してカム51を回転させる。これにより、支持フレーム47が回動する。
図9は、支持フレーム47の回動途中の状態を示す。この支持フレーム47の回動により、従動ローラ44が駆動ローラ43の周りを公転して作動ローラ対45の向きが変わる。これに伴い作動ローラ対45に挟持されたプリント用紙Pの向きも変わる。また、支持フレーム47の回動に伴って押さえ部材85が下降して、押さえローラ87がプリント用紙Pを受けローラ57に押し当てる。これにより、プリント用紙Pの先端が跳ねて他の部材に当接することにより折れ曲がったりプリント面に傷が付いたりするのを防止することができる。
図10は、支持フレーム47の回動が完了した状態を示す。このとき、プリント用紙Pの後端部が排出ユニットU6の搬出ローラ59の方向(下流側搬送路の方向)を向く。また、従動ローラ44がプリント用紙Pを介して受けローラ57に押し当たり、プリント用紙Pを従動ローラ44と受けローラ57との間に挟み込む。これにより、プリント用紙Pは、従動ローラ44と受けローラ57とで反対方向に曲げられる。つまり、受けローラ57では、プリント用紙Pのカールにより突出している側とは反対側(プリント裏面側)に曲げられるが、従動ローラ44では、プリント用紙Pのカールにより突出している側(プリント面側)に曲げられ、このことで、カールしたプリント用紙Pがデカールされる。
そして、駆動ローラ43が逆転して、プリント用紙Pの後端部が今度は先端部となって排出ユニットU6(下流側搬送路)に送り出される。こうしてスイッチバック動作が完了する。このスイッチバック動作の完了後は、カム51の回転機構が逆方向に作動して支持フレーム47を元の状態(図7に示す状態)に戻す。
本実施形態では、上記のように反転ユニットU5(スイッチバック装置)に、プリント用紙Pをデカールするデカール機構が設けられており、このデカール機構は、反転ユニットU5によりプリント用紙Pが引込用搬送路から下流側搬送路へ搬送される際に、該プリント用紙Pをデカールするように構成されていることになる。尚、デカール機構は、排出ユニットU6に設けることも可能であるが、本実施形態の如く反転ユニットU5の機構を利用する方がデカール機構を簡単にかつ省スペースで構成することができる。
以上の説明では、プリントされたプリント用紙PがカッターユニットU4、反転ユニットU5及び排出ユニットU6により、横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18に搬送されることになるが、このように横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18に搬送されるのは、上記の如く、カッターユニットU4におけるプリント用紙Pの切断後の長さが所定値以下である場合であり、プリント用紙Pの切断後の長さが所定値よりも長い場合(保管や移動時にロール状に巻かれるプリント用紙の場合)には、経路切換機構によって、第2の排紙トレイ90に搬送される。この第2の排紙トレイ90は、図11に示すように、筐体15の後面における上記反転ユニットU5の受けローラ57近傍に取り付けられており、その筐体15後面への取付部から斜め下方に延びている。この第2の排紙トレイ90は、上記第1の排紙トレイ18よりも長く、プリント用紙Pの切断後の長さが長くても、第2の排紙トレイ90で受け止めることができるようになっている。このように第2の排紙トレイ90が長くなっても、上下方向の細長いスペースを利用して第2の排紙トレイ90を設けているので、第1の排紙トレイ18を長くするよりもプリントブロックBを小型化することができる。
本実施形態では、上記反転ユニットU5が、横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18への搬送経路と第2の排紙トレイへ90への搬送経路とを切り換える経路切換機構を兼ねている。すなわち、上記引込用搬送路が第2の排紙トレイ90への搬送経路とされ、プリント用紙Pを第2の排紙トレイ90へ搬送する場合には、プリント用紙Pを引込用搬送路に引き込んだ後、該プリント用紙Pの進行方向を逆転させない(つまり駆動ローラ43を逆転させない)で、プリント用紙Pを搬送し続けて、第2の排紙トレイ90へ搬送する。このことより、横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18の配設位置が第1の所定位置に相当し、第2の排紙トレイ90の配設位置が第2の所定位置に相当する。そして、カッターユニットU4、反転ユニットU5及び排出ユニットU6が、プリントされたプリント用紙Pを第1の所定位置へ搬送しかつ該搬送途中で該プリント用紙Pをデカールするデカール機構を有する第1の搬送手段を構成し、カッターユニットU4及び反転ユニットU5が、プリントされたプリント用紙を第2の所定位置へ搬送する第2の搬送手段を構成することになる。
したがって、上記実施形態では、プリントされたプリント用紙Pの切断後の長さが所定値以下であるときには、カッターユニットU4、反転ユニットU5及び排出ユニットU6により、該プリント用紙Pを横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18に搬送するとともに、その搬送途中の反転ユニットU5において、該プリント用紙Pをデカールするので、仕分け部17や第1の排紙トレイ18でプリント用紙Pが互いに重ねられても、プリント面に傷が付くのを防止することができる。一方、プリントされたプリント用紙Pの切断後の長さが上記所定値よりも長いときには、カッターユニットU4及び反転ユニットU5により、該プリント用紙Pを第2の排紙トレイ90へ搬送するが、このときには、デカールしないので、第2の排紙トレイ90に搬送されてきたプリント用紙Pを、作業者がロール状に巻く際に、プリント面に傷が付いたり折り目が付いたりすることなく容易に巻くことができる。また、このように長いプリント用紙Pは、通常、第2の排紙トレイ90において重ねられることはなく、しかもプリント面は第2の排紙トレイ90とは接触しない側にあるので、デカールされていなくても、第2の排紙トレイ90において傷が付くようなことはない。
尚、上記実施形態では、第2の所定位置に第2の排紙トレイ90を設けたが、例えば図12に示すように、第2の排紙トレイ90の代わりに、第2の搬送手段により搬送されてきたプリント用紙Pをロール状に巻回して収容する収容部92を設けるようにしてもよい。本例では、収容部92は、プリンタ本体であるプリントブロックBに対し着脱可能に取り付けられた収容ユニット91内に形成されているが、これに限られるものではない。
上記収容ユニット91の構成を具体的に説明すると、この収容ユニット91は、プリント用紙Pの幅方向に延びる筒状のケース93を有している。このケース93の上面におけるカッターユニットU4側の端部には、プリント用紙Pの幅方向に延びるスライドレール89に沿ってガイドされるスライド部材94が固定され、上記スライドレール89は、プリント用紙Pの幅方向に延びかつ筐体15に支持された回動軸88a回りに回動可能な回動部材88の下面に固定されている。このケース93は、スライドレール89及びスライド部材94を介して回動部材88に支持されている。そして、収容ユニット91の長さ方向の一端側に対応する筐体15には、開閉自在な開閉蓋(図示せず)が配設されており、この開閉蓋を開けた状態で、収容ユニット91を、スライド部材94を介してスライドレール89に沿ってスライドさせて出し入れすることで、プリントブロックBの筐体15に対し着脱することができるようになっている。
上記回動部材88は、不図示の回動機構により回動するようになっていて、プリントされたプリント用紙Pを横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18に搬送するときには、図12に示す状態、つまり回動部材88の下面が略水平な状態にあり、プリントされたプリント用紙Pを収容部92に搬送するときには、上記回動軸88a回りに図12で時計回り方向に回動して、図13に示す状態となる。この回動部材88の回動により、収容ユニット91も上記回動軸88a回りに回動し、図12に示す状態では、ケース93の上面が略水平な状態にあり、図13に示す状態では、ケース93の上面が傾いた状態にある。
収容ユニット91のケース93内部には、上記収容部92と、この収容部92内へプリント用紙Pを導入するための導入通路95とが設けられ、該収容部92と導入通路95とは、略上下方向に延びるガイド壁96によって仕切られている。この導入通路95は、上記スライド部材94とは反対側に設けられており、導入通路95の開口がケース93の上面におけるスライド部材94とは反対側の端部に形成されている。そして、本例では、収容ユニット91が、反転ユニットU5の下側近傍に配設され、導入通路95の開口は、上記受けローラ57の近傍に位置する。これにより、筐体15の後面における膨出部15Dの突出量を出来る限り小さく抑えてプリントブロックBの小型化を図っている。
上記ケース93の上面において上記導入通路95の開口のスライド部材94とは反対側近傍には、該開口の前側に斜めに覆うように受けローラ57の方向に向かって延びる規制部材97が設けられている。この規制部材97は、プリント用紙Pを横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18に搬送するに際して反転ユニットU5によりプリント用紙Pを引込用搬送路へ引き込んだときに、該プリント用紙Pが上記収容部92へ導かれるのを規制するものであって、ケース93の上面が略水平な状態にあるときには、引込用搬送路の下側に位置して、引込用搬送路に引き込まれたプリント用紙Pが規制部材97の上側に接触するようにして導入通路95内に入り込まないようにする。一方、ケース93の上面が傾いた状態にあるときには、規制部材97が引込用搬送路の上側に位置して、引込用搬送路が導入通路95内に位置することになり、このことで、引込用搬送路に引き込まれたプリント用紙Pが導入通路95内に入り込むようになる。
上記導入通路95内における開口近傍には、該導入通路95に入り込んだプリント用紙Pを上記ガイド壁96との間に挟持して収容部92へ搬送する搬送ローラ98が設けられている。この搬送ローラ98の回転軸には、入力ギヤ99が設けられており、ケース93の上面が傾いた状態にあるときに、この入力ギヤ99が、受けローラ57を回転駆動するための駆動ギヤ58(上記実施形態では存在しない)と噛み合うようになっており、受けローラ57の回転と共に搬送ローラ98が回転してプリント用紙Pを収容部92へ搬送するようになっている。尚、ケース93の上面が略水平な状態にあるときには、上記入力ギヤ99と駆動ギヤ58とは噛み合っておらず、搬送ローラ98が回転することはない。
上記収容部92の断面略中心部には、円筒部材100が配設され、上記ガイド壁96は、ケース93における収容部92の上部、下部及びスライド部材94側の側部の内壁面と共に、搬送ローラ98により搬送されてきたプリント用紙Pを、上記円筒部材100に巻かれるようにガイドする役目を果たす。上記円筒部材100は必ずしも必要なものではなく、これがなくても、プリント用紙Pは上記ガイド壁96及び上記内壁面によってガイドされて収容部92内においてロール状に巻回される。
上記のように第2の所定位置に、プリント用紙Pをロール状に巻回して収容する収容部92を設けることで、切断後の長さが非常に長いプリント用紙Pであっても、収容部92にロール状に巻回して収容することができ、長すぎて第2の排紙トレイ90で受け止めることができずに床に落下してプリント面に傷が付くようなことはなくなるとともに、作業者がプリント用紙Pを巻く手間も不要となる。また、プリントブロックBの小型化を図るべく、導入通路95の開口が受けローラ57の近傍に位置するが、規制部材97を設けたことで、プリント用紙Pをスイッチバックさせる際に、該プリント用紙Pがカール等の影響で誤って収容部92へ導かれるのを確実に防止することができる。
また、上記実施形態では、反転ユニットU5が、横送りベルト16又は第1の排紙トレイ18への搬送経路と第2の排紙トレイ90(上記変形例では、収容部92)への搬送経路とを切り換える経路切換機構を兼ねるようにしたが、例えばカッターユニットU4と反転ユニットU5との間に経路切換機構を設けるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、写真プリントシステムに用いられるインクジェット式プリンタに本発明を適用したが、保管や移動時にロール状に巻かれる所定値よりも長いプリント用紙と、所定値以下の長さのプリント用紙とを、排紙トレイ等が設けられた所定位置へ搬送するプリンタであれば、どのようなプリンタにも本発明を適用することができる。
本発明は、ロール状に巻かれた長尺状のプリント用紙にプリントを行い、該プリントされたプリント用紙を予め決められた長さに切断して排紙トレイ等へ搬送するプリンタに有用であり、特に写真プリントシステムに用いられるプリンタに有用である。
本発明の実施形態に係るプリンタの全体構成を示す斜視図である。 プリントブロックを示す斜視図である。 プリントブロックにおけるプリント用紙の搬送経路を示す概略模式図である。 プリントヘッドの駆動機構及びプリントユニットを示す斜視図である。 プリント用紙にプリントされる画像と切断マークとを示す図である。 制御系の構成を示す図である。 反転ユニットの動作前の状態を示す側面図である。 カムと従動部材との関係を示す平面図である。 反転ユニットにおいて支持フレームの回動途中の状態を示す図7相当図である。 反転ユニットにおいて支持フレームの回動が完了した状態を示す図7相当図である。 プリントブロックの側面図である。 実施形態の変形例を示す、反転ユニット近傍の断面図である。 回動部材が回動して収容ユニットのケースの上面が傾いた状態を示す図12相当図である。
符号の説明
B プリントブロック(プリンタ本体)
P プリント用紙
U4 カッターユニット(第1の搬送手段)(第2の搬送手段)
U5 反転ユニット(スイッチバック装置)(第1の搬送手段)(第2の搬送手段)
U6 排出ユニット(第1の搬送手段)
18 第1の排紙トレイ
90 第2の排紙トレイ
91 収容ユニット
92 収容部
97 規制部材

Claims (6)

  1. ロール状に巻かれた長尺状のプリント用紙にプリントを行い、該プリントされたプリント用紙を予め決められた長さに切断して所定位置へ搬送するように構成されたプリンタ本体を備えたプリンタであって、
    上記プリンタ本体は、上記プリントされたプリント用紙を第1の所定位置へ搬送しかつ該搬送途中で該プリント用紙をデカールするデカール機構が設けられた第1の搬送手段と、上記プリントされたプリント用紙を第2の所定位置へ搬送する第2の搬送手段とを有していて、上記プリントされたプリント用紙の切断後の長さが所定値以下であるときには、上記第1の搬送手段により該プリント用紙をデカールして上記第1の所定位置へ搬送する一方、プリントされたプリント用紙の切断後の長さが上記所定値よりも長いときには、上記第2の搬送手段により該プリント用紙をデカールしないで上記第2の所定位置へ搬送するように構成されていることを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1記載のプリンタにおいて、
    プリンタ本体は、上流側搬送路から搬送されてきたプリント用紙を、引込用搬送路に引き込んだ後に、該プリント用紙の進行方向を逆転させて該引込用搬送路から下流側搬送路へ搬送するスイッチバック装置を有し、
    第1の搬送手段は、上記スイッチバック装置により上記上流側搬送路からのプリント用紙を上記引込用搬送路を経て上記下流側搬送路へ搬送した後、該プリント用紙を第1の所定位置へ搬送するように構成され、
    第2の搬送手段は、上記スイッチバック装置により上記上流側搬送路からのプリント用紙を上記引込用搬送路に引き込んだ後、該プリント用紙の進行方向を逆転させないで第2の所定位置へ搬送するように構成されていることを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項2記載のプリンタにおいて、
    デカール機構は、スイッチバック装置に設けられていて、該スイッチバック装置によりプリント用紙が引込用搬送路から下流側搬送路へ搬送される際に、該プリント用紙をデカールするように構成されていることを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項1記載のプリンタにおいて、
    第2の所定位置に、第2の搬送手段により搬送されてきたプリント用紙をロール状に巻回して収容する収容部が設けられていることを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項2記載のプリンタにおいて、
    第2の所定位置に、第2の搬送手段により搬送されてきたプリント用紙をロール状に巻回して収容する収容部が設けられ、
    第1の搬送手段によりプリント用紙を第1の所定位置へ搬送するに際してスイッチバック装置によりプリント用紙を引込用搬送路へ引き込んだときに、該プリント用紙が上記収容部へ導かれるのを規制する規制部材が設けられていることを特徴とするプリンタ。
  6. 請求項4又は5記載のプリンタにおいて、
    収容部は、プリンタ本体に対し着脱可能に取り付けられた収容ユニット内に形成されていることを特徴とするプリンタ。
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