JP2010068215A - 導波管ベンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管軸方向が互いに異なる導波管線路を接続する導波管ベンドにおいて、上記導波管ベンドは、導波管孔3が設けられた少なくとも一つの導体板1と、上記導波管孔3と連通して水平部導波管路を形成する導波管溝42が設けられた少なくとも他の一つの導体板2を積層することにより構成され、上記導体板2には、上記導体板積層部の分割隙間7からの伝送波漏洩を防止するチョーク構造6を付加し、上記チョーク構造6に、上記導波管ベンドの屈曲部におけるインピーダンス整合素子としての機能を兼ねさせた。
【選択図】図1
Description
を、(b)は下側の導体板2をそれぞれ示す。なお、以下に詳細に説明する上側及び下側の導体板に設けられている導波管孔、導波管溝、チョーク構造等は、その加工の際、角に加工上の丸み(以下これを加工Rと呼ぶ)が生じるが、以下の図にはこの加工Rを省略せずに図示している。
チョーク壁61の壁厚を自由空間中の伝搬波長λ0の概略1/4とすることにより、チョ
ーク壁61に生じる隙間は1/4波長インピーダンス変成器として作用することになる。チョーク壁61のチョーク溝60側の端部は分割隙間とチョーク溝60により開放点OPとなるため、逆に導波管線路の側壁では等価的な短絡点CLを得ることができる。よって、導波管溝41と42との分割隙間が導波管側壁を流れる電流を分断することを防止でき、分割隙間による性能劣化を最小限に抑えることが可能となる。
製造方法であるが加工上大きなRが付加され、精度があまり期待できないダイキャスト成型などの加工方法により製造することが困難となり、高精度だが高コストの製造方法である切削などの加工方法を選択せざるを得なくなってしまう。また、図6〜8に示すように、分割隙間による性能劣化を抑えるために設けるチョーク構造6を、導波管線路を取り囲むように設けなくてはならないため大型化してしまい、限られたレイアウトの中で線路を引き回すことが困難となってしまう。
図1〜図5はこの発明の実施の形態1を示すもので、図1は本実施の形態の導波管ベンドを示す分解斜視図、図2はその平面図、図3、図4は断面図、図5は特性図である。なお、先に説明した図6〜図8に示す要素に相当する要素には同一符号を付している。
平部導波管路4の両側面を形成する。また、水平部導波管路4と導波管孔3とが交叉する屈曲部では、上記壁厚を持つチョーク壁61が、導波管孔3の断面の一部と重なる位置に配設される。図2(b)に示す下側の導体板2の平面図に破線ハッチングを施した部分は、上側の導体板1に形成された導波管孔3の水平断面形状を下側の導体板2の上面に投影したエリア3’を示す。図7(b)の説明では、エリア3’がチョーク壁61のエリアとは全く重畳しない位置関係であるのに対し、図2(b)に示すこの発明の実施の形態におけるエリア3’は、チョーク壁61のエリアと一部重畳する構成となる。すなわち、チョーク壁61は、導波管ベンド屈曲部外端からチョーク壁の厚さ(λ0/4)だけ導波管通路側に位置している。よってこの発明の実施の形態においては、エリア3’と重なるチョーク壁61部分が、本来担っている分割隙間による性能劣化を抑制するために付加されるチョーク構造の機能以外に、導波管ベンド部においてインピーダンス整合を図るために付加される整合用のステップ(図6〜図8のステップ5に相当する)の機能を併せ持つ。
の概略1/4の深さ、溝幅として自由空間中の伝搬波長λ0の概略1/4以上の幅を有し
ている。ここで、チョーク溝60は本実施の形態で示すように所定の幅の溝形状であってもよいし、自由空間中の伝搬波長λ0の概略1/4以上であれば可能な限り広げてもよい
。
の壁厚を有している。また図3、図4に示すとおり、チョーク壁61は、導波管線路部(導波管孔3と水平部導波管路4)とチョーク溝60との間に介在しており、上側の導体板1と下側の導体板2との分割隙間により導波管の伝送特性が劣化することを防止するという重要な機能を有している。さらに、前述のように、上記水平部導波管路4の管軸方向と直交する部分のチョーク壁61は、図2(b)に示したエリア3’の一部に重畳している。つまり、チョーク壁61の上記直交する部分は、導波管ベンド屈曲部外端からチョーク壁厚だけ導波管路側にとびだして位置している。このため、エリア3’に重畳している部分のチョーク壁61は、図6に示す導波管ベンドにおけるステップ5と同様、ステップ幅が自由空間中の伝搬波長λ0の概略1/4となる導波管ベンドの整合素子として機能する。このように、エリア3’に重畳している部分のチョーク壁61は、分割隙間により導波管の伝送特性が劣化することを防止するための機能だけでなく、導波管ベンド部におけるインピーダンス整合を図るための整合素子としての機能をも併せ持つ。
2 下側の導体板、
3 導波管孔、
4 水平部導波管路、
6 チョーク構造、
7 分割面隙間、
41 導波管溝、
42 導波管溝、
60 チョーク溝、
61 チョーク壁。
Claims (12)
- 管軸方向が互いに異なる導波管線路を接続する導波管ベンドにおいて、上記導波管ベンドは、導波管孔が設けられた少なくとも一つの導体板と、上記導波管孔と連通して水平部導波管路を形成する導波管溝が設けられた少なくとも他の一つの導体板を積層することにより構成され、上記導体板には、上記導体板積層部の分割隙間からの伝送波漏洩を防止するチョーク構造を付加し、上記チョーク構造に、上記導波管ベンドの屈曲部におけるインピーダンス整合素子としての機能を兼ねさせたことを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項1に記載の導波管ベンドにおいて、上記チョーク構造は、上記導波管溝を囲うように設けられたチョーク溝と、上記チョーク溝と上記導波管溝の間に介在するチョーク壁とから構成され、上記チョーク壁は、自由空間中の伝搬波長の概略1/4の壁厚を有するとともに、上記チョーク壁の、上記水平部導波管路の管軸方向と直交する部分が、上記導波管ベンドの屈曲部外端から導波管線路側に出るように配置されていることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項2に記載の導波管ベンドにおいて、上記導波管ベンドの屈曲部外端から導波管線路側に出るように配置されている上記チョーク壁の上面は、上記導体板積層部の分割面と一致していることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の導波管ベンドにおいて、上記チョーク構造は、上記導波管ベンド屈曲部を基点として所定の区間にのみ限定して設けられていることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項4に記載の導波管ベンドにおいて、上記チョーク構造の端部は、上記導波管ベンド屈曲部の内端を基点として上記導波管溝で形成される水平部導波管路の管内波長の1/4またはそれ以上の長さの区間にのみ限定して設けられていることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の導波管ベンドにおいて、上記チョーク構造を構成するチョーク溝の深さは、自由空間中の伝搬波長の概略1/4であることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の導波管ベンドにおいて、上記チョーク構造を構成するチョーク溝の幅は、自由空間中の伝搬波長の概略1/4またはそれ以上であることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の導波管ベンドは、導波管線路の伝送方向をH面内で屈曲させることを目的としたH面ベンドであることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項8に記載の導波管ベンドにおいて、上記導体板積層部の分割面は、管軸方向が上記分割面に平行である導波管の断面長辺の機械的中点を通る面であることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項8に記載の導波管ベンドにおいて、上記導体板積層部の分割面は、管軸方向が上記分割面に平行である導波管の断面長辺の電気的中点を通る面であることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の導波管ベンドは、導波管線路の伝送方向をE面内で屈曲させることを目的としたE面ベンドであることを特徴とする導波管ベンド。
- 請求項11に記載の導波管ベンドにおいて、上記導体板の分割面は、管軸方向が上記分割面に平行である導波管の断面長辺の端部を通る面であることを特徴とする導波管ベンド。
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