JP2010068066A - 同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラム - Google Patents

同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】受信タイミング検出のための回路規模の増大と消費電力の増大を招来することなく、正確な受信タイミングの検出を行なう。
【解決手段】同期回路124内では、パケット先頭のプリアンブルで大雑把な受信タイミングを決定するとともに、その仮受信タイミングの前後で複数の同期候補を設定する。そして、各同期候補で同期した受信信号についてそれぞれの信号品質を観測して、所定の選択基準に基づいて最も品質が良くなる同期候補を選択するようにしている。このような同期方法によれば、L−LTFによる相互相関演算を用いることなく、正確な受信タイミングの検出を行なうことができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、通信相手から到来するパケットのプリアンブル部分を用いてパケットを発見し同期処理を行なう同期回路及び同期方法、パケットのプリアンブル部分を用いた同期結果に基づいてパケットの受信動作を行なう無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムに係り、特に、複数の受信ブランチを備えた受信機においてパケットのプリアンブル部分を用いて正確な受信タイミングを検出する同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、受信タイミング検出のための回路規模の増大と消費電力の増大を招来することなく、正確な受信タイミングの検出を行なう同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムに係り、特に、パケットのプリアンブル部分について相互相関演算を用いることなく、正確な受信タイミングの検出を行なう同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムに関する。
旧来の有線通信方式における配線から解放するシステムとして、無線ネットワークが注目されている。無線ネットワークに関する標準的な規格として、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11やIEEE802.15を挙げることができる。例えばIEEE802.11a/gでは、無線LANの標準規格として、マルチキャリヤ方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式が採用されている。
OFDM変調方式を採用した無線通信システムでは、送信側では、送信データをシリアル・パラレル変換し、逆高速離散フーリエ変換(IFFT)を行なうことで直交する多数のサブキャリヤの一括変調を行なう。送信側では、IFFT処理されたフレーム構造を有する変調信号の先頭に「プリアンブル」と呼ばれる同期用トレーニング信号をバースト的に付加して送信する。一方の受信側では、受信したプリアンブルを用いて受信信号電力の正規化(AGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)ゲインの設定)、周波数オフセット補正、受信タイミングの検出などが行なわれ、さらに検出されたタイミングに基づいてFFTウィンドウを設けてFFT(Fast Fourier Transform:高速離散フーリエ変換)演算が行なわれる。
ここで、受信タイミング検出の精度は、受信性能に大いに影響する。上述したOFDM変調方式の場合、受信シンボルに対してFFT処理を行なうタイミングを最適化することが必要である。FFTタイミングのずれは、シンボル間干渉やシンボルの回転を引き起こすことから、受信性能を劣化させる原因になる。
受信タイミングの検出は、パケット先頭でバースト的に送信されるトレーニング信号すなわちプリアンブルを用いて行なわれる。受信機は、このプリアンブル部分で自己相関又は相互相関をとり、相関結果がある閾値を超えた時点を基準に受信タイミングを検出することができる。
自己相関は、プリアンブル部に含まれる繰り返し信号間の相関を求めるものである。一方、相互相関は、あらかじめ既知のデータ列と入力のデータ列の相関を取るものである。自己相関は反射やフェーディングに強い反面、プリアンブル以外のデータや雑音でも相関を示してしまうという弱点がある。これに対し、相互相関は雑音や無関係なデータに対して相関を検出しないが、大きな受信周波数のずれ、反射やフェーディングなどで受信波形が変化すると、相関のピークが小さくなる傾向がある(例えば、特許文献1を参照のこと)。
例えば、プリアンブルの前半部分で自己相関をとって大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を決定した後、プリアンブルの後半部分において仮受信タイミングを中心に計算される時間ウィンドウ内で相互相関をとることによって正確な受信タイミングを抽出する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
図15には、IEEE802.11a/gにおけるフレーム・フォーマットを示している。また、図16には、IEEE802.11a/gで規定されているプリアンブル構成を示している。図示のように、先頭には、8.0マイクロ秒のショート・プリアンブル区間(STF:Short Training Field)と8.0マイクロ秒のロング・プリアンブル区間(LTF:Long Training Field)が付加されている。ショート・プリアンブル区間では、ショート・トレーニング・シーケンス(Short Training Sequence:STS)からなるショート・プリアンブルt1〜t10がバースト的すなわち10回繰り返して送られる。また、ロング・プリアンブル区間では、1.6マイクロ秒のガード区間(Guard Interval)GI2の後に、ロング・トレーニング・シーケンス(Long Training Sequence:LTS)からなるロング・プリアンブルT1〜T2が2回繰り返して送られる。
受信機は、通常、STF内に繰り返し含まれる既知トレーニング・シーケンスSTS間で自己相関をとり、自己相関の絶対値(の2乗)のピーク位置を仮受信タイミングとして決定することができる。自己相関は、例えば、受信信号と1繰り返し周期分だけ前に受信した遅延信号との複素共役乗算結果の累積加算若しくは移動平均を行なうことによって計算することができる。
受信機は、続くLTFで、仮受信タイミングを中心に計算される時間ウィンドウ内で相互相関をとることによって正確な受信タイミングを抽出する。図16に示したように、LTFでは、3.2マイクロ秒の既知信号LTSを2.5回繰り返して送信される。すなわち、LTFの構成は3.2マイクロ秒×2.5回=8マイクロ秒となっている。そこで、受信機は、3.2マイクロ秒の長さ分のLTFのテーブルを持っておき、この既知のLTFテーブルと受信信号のLTFと思われる仮受信タイミング付近との相互相関を計算する。
すると、図17に示すような相互相関値のピークを検出することができる。LTFでは3.2マイクロ秒の既知信号LTSを2.5回繰り返しているので、正確には2箇所でピークが立つ筈であるが、STFであらかじめ大雑把な同期をとっておくことにより、LTFの先頭のピークのみを探索するように、正確なタイミングを検出するための相互相関回路を構成することができる。そして、同図に示したピークの位置に基づいて判断される同期ポイントを以って、後段の復調処理やFFT処理を実行すればよい。
ところで、IEEE802.11a/gの規格では最大で54Mbpsの通信速度を達成する変調方式をサポートしているが、さらなる高ビットレートを実現できる次世代の無線LAN規格が求められている。IEEE802.11の拡張規格であるIEEE802.11nでは、マルチアンテナを用いてチャネル特性に応じた送信ビーム・フォーミングを行なうOFDM_MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信方式を採用している。
複数の受信ブランチを備えたMIMO受信機において、正確な受信タイミングを行なうための同期回路の構成方法として、受信ブランチ毎にLTFの相互相関回路を実装することが挙げられる。例えば、3ブランチ分のLTFの相互相関回路を実装し、各ブランチで検出した同期タイミングから、全体を代表する同期タイミングを選択して採用する。しかしながら、相互相関値を求めるための回路は非常に規模が大きくなるため、システムの製造コストの増大や消費電力の増大といった問題を招来する。
あるいは、受信機がSTFによる同期タイミングの検出だけを実施し、LTFによる正確な同期タイミングの検出処理を省略することも考えられるが、同期タイミングの精度が高くないことは明らかであり、シンボル間干渉やシンボルの回転によって受信特性が劣化してしまうであろう。
特開2003−69546号公報、段落0007 特開2004−221940号公報、段落0182、0202、図19
本発明の目的は、通信相手から到来するパケットのプリアンブル部分を用いてパケットを発見し同期処理を好適に行なう優れた同期回路及び同期方法、パケットのプリアンブル部分を用いた同期結果に基づいてパケットの受信動作を好適に行なうことができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数の受信ブランチを備えた受信機においてパケットのプリアンブル部分を用いて正確な受信タイミングを検出することができる、優れた同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、受信タイミング検出のための回路規模の増大と消費電力の増大を招来することなく、正確な受信タイミングの検出を行なうことができる、優れた同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、パケットのプリアンブル部分について相互相関演算を用いることなく、正確な受信タイミングの検出を行なうことができる、優れた同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
受信したパケットに付加された既知トレーニング信号からなるプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期回路と、
前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整部と、
前記複数の同期候補でそれぞれ同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測部と、
前記信号品質観測部における信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択部と、
を具備することを特徴とする同期回路である。
本願の請求項1に記載の同期回路において、前記粗同期回路は、本願の請求項2に記載の通り、受信したパケットのプリアンブル部分の自己相関をとって仮受信タイミングを決定することができる。
また、本願の請求項1に記載の同期回路において、本願の請求項3に記載の通り、前記同期候補タイミング調整部は、前記仮受信タイミング並びにその前後の位置で複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整するようにすればよい。
また、本願の請求項1に記載の同期回路において、前記同期候補選択部は、本願の請求項4に記載の通り、所定の選択基準に基づいて最も品質が良くなる同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する。
本願の請求項1に記載の同期回路が複数の受信ブランチを備えた受信機に適用される場合には、本願の請求項5に記載の通り、前記同期候補タイミング調整部は、各々の同期候補で同期をタイミング調整した受信信号を各受信ブランチに割り当てるようにする。そして、前記信号品質観測部は、各受信ブランチにおける受信信号の信号品質を観測し、前記同期候補選択部は、所定の選択基準に基づいて受信信号の品質が最も良くなる受信ブランチに該当する同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにすればよい。
また、本願の請求項1に記載の同期回路において、本願の請求項6に記載の通り、前記同期候補タイミング調整部は、受信したパケットのプリアンブル部分の同期を各々の同期候補で調整し、前記信号品質観測部は、各々の同期候補で同期したプリアンブル部分についての信号品質を観測することができる。
また、本願の請求項1に記載の同期回路において、本願の請求項7に記載の通り、前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分からチャネル行列をそれぞれ推定して、各チャネル行列の逆行列の行のノルムを信号品質として観測することができる。このような場合、前記同期候補選択部は、該ノルムが最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにすればよい。
また、本願の請求項1に記載の同期回路がOFDM変調方式の受信機に適用される場合には、本願の請求項8に記載の通り、前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分をFFT演算した後の位相回転量を信号品質として観測することができる。そして、前記同期候補選択部は、該位相回転量が最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにすればよい。
また、本願の請求項1に記載の同期回路において、本願の請求項9に記載の通り、前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信した信号を復号処理する際に得られる尤度を信号品質として観測することができる。そして、前記同期候補選択部は、該尤度が最も高くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにすればよい。
あるいは、本願の請求項10に記載の通り、前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信した既知の信号を復号処理する前の誤り率を信号品質として観測することができる。そして、前記同期候補選択部は、該誤り率が最も低くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにすればよい。
あるいは、本願の請求項11に記載の通り、前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信した既知の信号を復号処理した後の誤り率を信号品質として観測することができる。そして、前記同期候補選択部は、該誤り率が最も低くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにすればよい。
また、本願の請求項1に記載の同期回路において、本願の請求項12に記載の通り、前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分から推定されるノイズを信号品質として観測することができる。このような場合、前記同期候補選択部は、該ノイズが最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにすればよい。
また、本願の請求項1に記載の同期回路がOFDM変調方式の受信機に適用される場合には、本願の請求項13に記載の通り、パケットのプリアンブル部分がFFT演算の帯域幅のN分の1の帯域幅であるとすると(但し、Nは正の数)、前記同期候補タイミング調整部は、受信ブランチ当たりM個の同期候補を設定し(但し、Mは2以上でN以下となる正の整数)、各々の同期候補で同期をタイミング調整するとともに、(M−1)個の受信信号を周波数シフトしてすべての受信信号を前記FFT演算の帯域幅の中に配置することで、1つの受信ブランチに対してM個の受信信号の信号品質の各側を割り当てることができるようになる。
通常、最終的な受信タイミングの決定に用いるプリアンブル部分は、N回以上の既知トレーニング信号の繰り返しからなる(但し、Nは正の数)。そこで、本願の請求項1に記載の同期回路において、本願の請求項14に記載の通り、前記同期候補タイミング調整部は、受信ブランチ当たりM個の同期候補を設定し(但し、Mは2以上でN以下となる正の整数)、繰り返し回数がK番目のプリアンブル部分をK番目の同期候補で同期をタイミング調整したM個の受信信号を1つの受信ブランチに割り当てるようにしてもよい(但し、Kは1からMまでの正の整数)。
また、本願の請求項15に記載の発明は、
受信したパケットに付加された既知トレーニング信号の繰り返しからなるプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期ステップと、
前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整ステップと、
前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測ステップと、
前記信号品質観測ステップにより得られた信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択ステップと、
を具備することを特徴とする同期方法である。
また、本願の請求項16に記載の発明は、
既知トレーニング・シーケンスの繰り返しからなるプリアンブルが先頭に付加されたパケットを受信する受信部と、
受信したプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期回路と、前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定して各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整部と、前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測部と、前記信号品質観測部における信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択部を備えた同期回路を備え、
前記の最終的な受信タイミングでプリアンブル以降に受信する情報信号の同期をとって受信処理を行なう、
ことを特徴とする無線通信装置である。
また、本願の請求項17に記載の発明は、
既知トレーニング・シーケンスの繰り返しからなるプリアンブルが先頭に付加されたパケットを受信する受信ステップと、
受信したプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定し、前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定して各々の同期候補での受信信号の同期を調整し、前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測し、該信号品質の観測結果に基づいていずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期ステップと、
前記の最終的な受信タイミングでプリアンブル以降に受信する情報信号の同期をとって受信処理を行なうステップと、
を具備することを特徴とする無線通信方法である。
また、本願の請求項18に記載の発明は、パケットの受信タイミングをとるための処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
受信したパケットに付加された既知トレーニング信号の繰り返しからなるプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期回路、
前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整部、
前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測部、
前記信号品質観測部における信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択部、
として機能させるためのコンピューター・プログラムである。
本願の請求項18に係るコンピューター・プログラムは、コンピューター・システム上で所定の処理を実現するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項18に係るコンピューター・プログラムをコンピューター・システムにインストールすることによって、コンピューター・システム上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1に係る同期回路と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、複数の受信ブランチを備えた受信機においてパケットのプリアンブル部分を用いて正確な受信タイミングを検出することができる、優れた同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、受信タイミング検出のための回路規模の増大と消費電力の増大を招来することなく、正確な受信タイミングの検出を行なうことができる、優れた同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、パケットのプリアンブル部分について相互相関演算を用いることなく、正確な受信タイミングの検出を行なうことができる、優れた同期回路及び同期方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
本願の請求項1、2、3、4、15乃至18に記載に発明によれば、受信したパケットのプリアンブル部分の自己相関をとるなどして得られる大雑把となる仮受信タイミングを決定すると、前記仮受信タイミング並びにその前後の位置で複数の同期候補を設定して各々の同期候補での受信信号の同期を調整し、前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質が最もよくなる同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。したがって、プリアンブルの相互相関演算を用いることなく、正確な受信タイミングの検出を行なうことができる。
また、本願の請求項5に記載の発明によれば、例えばMIMO通信などのマルチアンテナ構成の受信機において、各々の同期候補で同期をタイミング調整した受信信号を各受信ブランチに割り当て、各同期候補で同期した受信信号の品質の観測を各受信ブランチで並列的に行ない(すなわち、異なる同期候補を同時に処理し)、所定の選択基準に基づいて受信信号の品質が最も良くなる受信ブランチに該当する同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。
また、本願の請求項6に記載の発明によれば、前記同期候補タイミング調整部は、受信したパケットのプリアンブル部分の同期を各々の同期候補で調整し、前記信号品質観測部は、各々の同期候補で同期したプリアンブル部分についての信号品質を観測するので、例えばIEEE802.11a/nに規定されたプリアンブルのうち、すべての通信モードで共通の構成となるSTF(L−TSF)やLTF(L−LTF)を用いて正確な同期タイミングを決定することができる。
また、本願の請求項7に記載の発明によれば、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分のチャネル行列の逆行列の行のノルムを信号品質として観測し、該ノルムが最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。
また、本願の請求項8に記載の発明によれば、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分をFFT演算した後の位相回転量を信号品質として観測し、該ノルムが最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。
また、本願の請求項9に記載の発明によれば、各同期候補で同期して受信した信号を復号処理する際に得られる尤度を信号品質として観測し、該尤度が最も高くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。
また、本願の請求項10に記載の発明によれば、各同期候補で同期して受信した既知の信号(例えば、IEEE802.11a/nに規定されたプリアンブルのうち、すべての通信モードで共通の構成となるSTF(L−TSF)やLTF(L−LTF))を復号処理する前に得られる誤り率(RAW−BER)を信号品質として観測し、該誤り率が最も低くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。
また、本願の請求項11に記載の発明によれば、各同期候補で同期して受信した既知の信号(例えば、IEEE802.11a/nに規定されたプリアンブルのうち、すべての通信モードで共通の構成となるSTF(L−TSF)やLTF(L−LTF))を復号処理した後に得られる誤り率(BER)を信号品質として観測し、該誤り率が最も低くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。
また、本願の請求項12に記載の発明によれば、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分から推定されるノイズを信号品質として観測して、該ノイズが最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択することができる。
また、本願の請求項13に記載の発明によれば、周波数軸方向に配置した複数の同期候補を1つの受信ブランチに割り当てて、受信ブランチ本数以上の同期候補からより最適な受信タイミングを選択することにより、タイミング検出の精度を向上させることができる。
具体的には、L−LTFの帯域幅は、全帯域(40MHz)のうちの上下いずれかの半分の20MHz(アッパー帯域又はローアー帯域)であることから、異なる同期候補で同期して受信した2個のL−LTFのうち一方を未使用の半分の20MHz(ローアー帯域又はアッパー帯域)側に周波数シフトさせることで、トモにFFT演算の帯域幅に配置して、1つの受信ブランチで同期候補選択のための処理を行なうことができるようになる。
また、本願の請求項14に記載の発明によれば、時間軸方向に配置した複数の同期候補を1つの受信ブランチに割り当てて、受信ブランチ本数以上の同期候補からより最適な受信タイミングを選択することにより、タイミング検出の精度を向上させることができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図18には、無線通信機能を搭載したコンピューターの構成例を示している。
CPU1は、オペレーティング・システム(OS)が提供するプログラム実行環境下で、ROM2やハード・ディスク・ドライブ11に格納されているプログラムを実行する。例えば、後述する受信パケットの同期処理又はその一部の処理をCPU1が所定のプログラムを実行するという形態で実現することもできる。
ROM(Read Only Memory)2は、POST(Power On Self Test)やBIOS(Basic Input Output System)などのプログラム・コードを恒久的に格納する。RAM3は、ROM2やHDD11に格納されているプログラムをCPU1が実行する際にロードしたり、実行中のプログラムの作業データを一時的に保持したりするために使用される。これらはCPU1のローカル・ピンに直結されたローカル・バス4により相互に接続されている。
ローカル・バス4は、ブリッジ5を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスなどの入出力バス6に接続されている。
キーボード8と、マウスなどのポインティング・デバイス9は、ユーザにより操作される入力デバイスである。ディスプレイ10は、LCD(Liquid Crystal Display)又はCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。
HDD11は、記録メディアとしてのハード・ディスクを内蔵したドライブ・ユニットであり、ハード・ディスクを駆動する。ハード・ディスクには、オペレーティング・システムや各種アプリケーションなどCPU1が実行するプログラムをインストールしたり、データ・ファイルなどを保存したりするために使用される。
通信部12は、例えばIEEE802.11a/nに従う無線通信インターフェースであり、インフラストラクチャ・モード下でアクセスポイント若しくは端末局として動作し、あるいはアドホック・モード下で動作し、通信範囲内に存在するその他の通信端末との通信を実行する。
図1には、図18に示したコンピューターに装備される通信部12内の受信機側の構成例を模式的に示している。本発明の要旨は送信機の構成と直接関連しないので、以下では送信機の説明を省略する。
図1に示す受信機は、複数のアンテナを備えチャネル特性に応じた送信ビーム・フォーミングを行なうMIMO受信機であり、図示しないMIMO送信機から送信ビーム・フォーミングされた信号を受信するBeamformeeとして動作するものとする。図示の例では、説明の便宜上、受信ブランチ数を3本としている。但し、本発明の要旨は、特定の受信ブランチ数に限定されるものではない。
複数の送信アンテナを持つ通信相手からは、ビーム・フォーミングが施された送信信号が到来するものとする。N本の受信アンテナにそれぞれ届いた信号は、それぞれの受信アンテナ・ブランチでは、まず受信RF部132A〜Cでアナログ処理が施される。図2には、受信ブランチ毎に設けられる受信RF部132内の構成例を示している。図示の受信RF部132は、低雑音アンプ(Low Noise Amplifier:LNA)21、RF周波数帯の受信信号をダウンコンバートする直交復調器(IQデモジュレーター)22、受信信号の電力が後段のADコンバータ(Analog to Digital Comverter:ADC)128のダイナミック・レンジに収まるように正規化するAGCアンプ23、所望帯域以外の信号成分を除去するアナログ低域フィルタ(LPF)24などで構成される。
そして、ADコンバータ130A〜Cによりアナログ受信信号をディジタル信号に変換した後、ディジタル・フィルタ128A〜Cに入力して、帯域制限を施す。
受信IQ誤差補正部126A〜CはIQ誤差の補正を行なう。ここで言うIQ誤差は、ダウン・コンバーターのIQデモジュレーターにおけるI(In−phase)チャネル信号とQ(Quadrature)チャネル信号の振幅のバラツキに起因するIQ振幅誤差と、I軸とQ軸が90度からずれてしまうIQ位相誤差からなる。これらIQ誤差を補正しないと、受信信号のEVM(Error Vector Magnitude)が悪化することにより、通信品質の低下を招来する。
続いて、同期回路124では、パケット発見(プリアンブル部分に相当する信号の検出)に基づく大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)の決定や、周波数オフセット補正、ノイズ推定、仮受信タイミングを利用したより正確な受信タイミングの抽出などの処理が行なわれる。
ガード除去部122A〜Cでは、データ送信区間の先頭に付加されたガード・インターバルを除去する。そして、高速フーリエ変換部(FFT)120A〜Cは、同期回路で得られた受信タイミングに基づいてFFTウィンドウを設けてFFT演算を施し、時間軸上の受信信号を周波数軸信号に変換する。
チャネル行列推定部118は、各受信ブランチで受信した既知トレーニング信号(L−LTF)から、チャネル行列を推定する。ここで言うチャネル行列Hとは、送受信アンテナ対に対応するチャネル情報を要素とした数値行列であり、チャネル情報は位相と振幅を成分に持つ伝達関数である。
行列演算部116内では、ビーム・フォーミングされた受信信号の空間分離処理を行なう。具体的には、チャネル行列推定部118で推定したチャネル行列Hを基にアンテナ受信重み行列Wを計算する。そして、受信ブランチ毎の受信信号を要素とする受信ベクトルとアンテナ受信重み行列Wとの行列乗算を行なうことで、ビーム・フォーミングされた空間多重信号の空間復号を行ない、独立した(クロストークのない)受信信号を得る。ここで、チャネル行列Hからアンテナ受信重みWを計算する方法として、例えば、MMSE(MinimumMean Square Error)アルゴリズムを用いることができるが、勿論、SVD(Singular Value Decomposition:特異値分解)やEVD(Eigen Value Decomposition:固有値分解)、若しくはその他の行列分解手法を用いても良い。
チャネル等化回路114は、空間分離した後の各受信信号に対し、さらに残留周波数オフセット補正、チャネル・トラッキングなどを施す。例えば、L−SIG以降の情報信号には既知の固定パターンからなるパイロット信号が含まれており、かかる既知信号を基準にして残留する周波数オフセット量や位相オフセット量を計測して、補正(周波数領域での波形の等化)を施すことができる。行列演算により空間分離した後の受信信号に対して残留周波数オフセット補正や位相補正を行なう方法に関しては、例えば本出願人に既に譲渡されている特開2006−186732号公報に開示されている。
その後、デマッパー112A〜CはIQ信号空間上の受信信号をデマップし、デインタリーバ110A〜Cはデインタリーブし、デパンクチャ108A〜Cは所定のデータレートでデパンクチャする。データ合成部106は、複数の受信ストリームを1本のストリームに合成する。このデータ合成処理は送信側で行なうデータ振り分けと全く逆の動作を行なうものである。次いで、デコーダ104では、ビタビ復号などの軟判定復号方式にて最尤系列推定処理を行なって、受信ビット系列を推定する。そして、デスクランブラ102によりデスクランブルし、データ取得部100は受信データを取得する。
OFDM_MIMO通信を採用するIEEE802.11nのPHY層は、従来のIEEE802.11a/gとは変調方式や符号化方式などの伝送方式(Modulation and Coding Scheme:MCS)が全く相違する高スループット(High Throughput:HT)伝送モード(以下では、「HTモード」とも呼ぶ)を持つとともに、従来のIEEE802.11a/gと同じパケット・フォーマット及び同じ周波数領域でデータ伝送を行なう動作モード(以下では、「レガシー・モード」とも呼ぶ)も備えている。また、HTモードの中には、IEEE802.11a/gに準拠する従来端末(以下では、「レガシー端末」とも呼ぶ)との互換性を持つ“Mixed Mode(MM)”と呼ばれる動作モードがある。IEEE802.11nでは、図3に示すように、合計5種類のパケット・フォーマットが存在している。但し、1OFDMシンボルは4マイクロ秒であるとする。
(1)20MHz帯を使用するLegacy Mode(図示の例では、3×3×1構成)
(2)20MHz帯を使用するHT Mixed Mode(図示の例では、3×3×N構成)
(3)帯域幅を40MHz帯に拡張したHT Mixed Mode(図示の例では、3×3×N構成)
(4)40MHz帯のうち下側の20MHz帯(ローアー帯域)及び上側の20MHz帯(アッパー帯域)を重複して使用する40M Duplicate Legacy Mode(図示の例では、3×3×1構成)
(5)40MHz帯のうち下側の20MHz帯(ローアー帯域)及び上側の20MHz帯(アッパー帯域)を重複して使用する40M Duplicate HT Mixed Mode(図示の例では、3×3×N構成)
レガシー・モード下のパケット(以下、「レガシー・パケット」とも呼ぶ)は、IEEE802.11a/gと全く同じフォーマット(図15、図16を参照のこと)である。すなわち、レガシー・パケットのヘッダ部は、レガシー・プリアンブルとして、パケット発見用の既知トレーニング・シンボルSTSからなるL−STF(Legacy STF)と、同期獲得並びにチャネル等化用の既知トレーニング・シンボルLTSの繰り返しからなるL−LTF(Legacy LTF)と、伝送レートやデータ長などの制御情報を記載したL−SIG(Legacy SIGnal field)で構成され、これに続いてペイロード(Data)が送信される。
また、MMモード下のパケット(以下、「MMパケット」とも呼ぶ)のヘッダ部は、IEEE802.11a/gとまったく同じフォーマットからなるレガシー・プリアンブルと、これに続くIEEE802.11nに特有のフォーマット(以下では、「HTフォーマット」とも呼ぶ)からなるプリアンブル(以下では、「HTプリアンブル」とも呼ぶ)及びデータ部で構成される。MMパケットは、レガシー・パケットにおけるPHYペイロードに相当する部分がHTフォーマットで構成されており、このHTフォーマット内は、再帰的にHTプリアンブルとPHYペイロードで構成されると捉えることもできる。
HTプリアンブルは、HT−SIG、HT−STF、HT−LTFで構成される。HT−SIGには、PHYペイロード(PSDU)で適用するMCSやペイロードのデータ長などのHTフォーマットを解釈するために必要となる制御情報が記載される。また、HT−STFは、MIMOシステムにおけるAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)を向上するためのトレーニング・シンボルからなる。また、HT−LTFは、受信機側で空間変調(マッピング)された入力信号毎にチャネル推定を行なうためのトレーニング・シンボルからなる。
なお、2本以上の伝送ブランチを使用するMIMO通信の場合、受信機側では、受信信号の空間分離する、送受信アンテナ毎にチャネル推定してチャネル行列を獲得する必要がある。このため、送信機側では、各送信アンテナからHT−LTFを時分割で送信するようになっている。したがって、空間ストリーム数に応じて1以上のHT−LTFフィールドが付加されることになる。
Dataフィールドについては、帯域幅が20MHzのパケット・フォーマットでは64ポイントFFTにより処理され、帯域幅が40MHzのパケット・フォーマットでは128ポイントFFTにより処理される。L−LTFなどのレガシー・フィールドについては、常に帯域幅が20MHzを単位とするので(すなわち、帯域幅が40MHzのパケット・フォーマットでは20MHzの信号を周波数軸方向に2つ並べた構成になるので)、64ポイントFFTでの代用処理も可能である。通常は、帯域幅が40MHzの場合には128ポイントFFTを用いる。
MMパケット中のレガシー・プリアンブルは、レガシー・パケットのプリアンブルと共通のフォーマットであるとともに(図16を参照のこと)、レガシー端末がデコード可能な伝送方式で伝送される。これに対し、HTプリアンブル以降のHTフォーマット部分はレガシー端末が対応していない伝送方式で伝送される。
レガシー・パケット並びにMMパケットのいずれのフォーマットであれ、一般には、受信したL−STF部分の自己相関をとって大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)の決定を行なった後、続いて受信するL−LTF部分の相互相関をとってより正確な受信タイミングを抽出する。しかしながら、受信ブランチ毎にL−LTFの相互相関回路を実装すると、回路規模が肥大化するため、システムの製造コストが増大することや受信機の消費電力が増大することが懸念される(前述)。
そこで、本実施形態では、同期回路124内において、パケット先頭のプリアンブルで大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を決定するとともに、その仮受信タイミングの前後の位置で複数の同期候補を設定する。そして、各同期候補で同期した受信信号についてそれぞれの信号品質を観測して、所定の選択基準に基づいて最も品質が良くなる同期候補を最終的な受信タイミングとして選択するようにしている。このような同期方法によれば、L−LTFによる相互相関演算を用いることなく、正確な受信タイミングの検出を行なうことができる。
図4には、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第1の実施形態)を示している。但し、図示の例では、説明の便宜上、受信ブランチ数を3本としている。
同期回路124内には、受信したL−STF部分を用いて大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を決定するための粗同期回路40が受信ブランチ毎に設けられており、各受信ブランチにおけるIQ誤差を補正した後のディジタル受信信号が入力される。
そして、粗同期回路40から得られた仮受信タイミングを中心にした複数の同期候補を作ると、これらを各受信ブランチに割り当てる。具体的には、L−STFで判定した仮受信タイミングの時間をtとすると、第1の同期候補タイミング調整部41は、同期候補(t−α)で同期して第1のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Aに渡す。また、第2の同期候補タイミング調整部42は、同期候補tで同期して第2のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Bに渡す。また、第3の同期候補タイミング調整部43は、同期候補(t+α)で同期して第3のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Cに渡す。このように各々の同期候補で同期タイミングを調整した受信信号を各受信ブランチに割り当てることで、異なる同期候補を同時に処理することができる。
なお、各同期候補タイミング調整部41〜43は、後述する同期候補選択部44により適切な同期候補が選択された後は、この選択結果に応じて時間(t−α)、t、(t+α)のうちいずれかに統一した受信タイミングで各受信ブランチの受信信号(L−SIG以降)を各FFT部120A〜Cに出力することになる。
FFT部120Aは、同期候補の1つである時間(t−α)に基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施する。同様に、FFT部120Bは他の同期候補である時間tに基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施し、FFT部120Cはさらに他の同期候補である時間(t+α)に基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施する。既に述べたように、L−LTFは帯域幅が常に20MHzを単位としているので、FFT部120A〜Cでは64ポイントと128ポイントのどちらのFFT演算も可能である。
各FFT部120A〜CでFFT演算された結果は、さらに後段のチャネル行列推定部118に入力され、同期候補毎に第1乃至第3のチャネル行列H1〜H3が推定される。チャネル行列Hは送受信アンテナ対に対応する伝達関数を要素とした数値行列であるが、同期候補を選択する処理の際には、既知トレーニング信号からなるL−LTFを用いて伝達関数を推定する。
続いて、同期候補選択部44は、各受信ブランチでそれぞれ同期候補(t−α)、t、(t+α)で同期させたL−LTFのFFT演算結果からそれぞれ得られる第1乃至第3のチャネル行列H1〜H3に基づいて受信信号の品質を比較して、最も品質のよい同期候補を選択する。
同期候補選択部44は、例えば、受信ブランチ毎に推定したチャネル行列Hの逆行列H-1の行のノルムを大小比較することで判断することができ、このノルムが最も小さくなる受信ブランチに渡した同期候補を最良の受信タイミングとすればよい。ここでは、行毎(すなわち、受信ストリーム毎)のノルムとして説明しているが、同期候補の選択時には1ブランチ分しか受信しない(利用しない)ので、第1乃至第3のチャネル行列H1〜H3は各々の受信ブランチ分だけを見たものになる。
このようにして同期候補選択部44により最良の同期候補が選択されると、この情報に基づいて、同期回路124は、L−SIG以降はいずれかの同期候補に統一された受信タイミングに確定して、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
同期候補選択部44により適切な同期候補が選択された後は、各同期候補タイミング調整部41〜43は、この選択結果に応じて時間(t−α)、t、(t+α)のうちいずれかに統一した受信タイミングで各受信ブランチの受信信号(L−SIG以降)を各FFT部120A〜Cに出力する。すなわち、L−SIG以降は、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
なお、各粗同期回路40では、L−STF部分の自己相関をとることによって、仮受信タイミングを決定する。このような自己相関回路は比較的小規模な回路により構成することができる。
図5には、粗同期回路40の内部構成例を示している。また、図6には、図5に示した各機能モジュールの出力チャートを示している。
遅延部51は、既知トレーニング・シーケンスSTSの繰り返し周期に相当する0.8マイクロ秒間隔の受信信号を保持し、遅延信号として出力する。また、複素共役部52は、この遅延信号の共役複素数をとる。そして、乗算部53では、受信信号と既知トレーニング・シーケンスSTSの繰り返し周期間隔(0.8マイクロ秒)分の遅延信号との複素共役乗算を行なう。
平均部54は、L−STF区間全体を移動平均区間として、乗算部53が出力する積の移動平均を計算して自己相関値を求める。そして、判定部56は、この自己相関値が所定の閾値を超えたタイミングで大雑把な受信タイミングを判定する。
ここで、乗算部53が出力する受信信号と遅延信号との複素共役乗算結果は、L−STFの既知トレーニング・シーケンスSTSの繰り返しが開始してから0.8マイクロ秒後からL−STFが終了する8.0マイクロ秒まで、図6中の参照番号65で示すように、一定値となる矩形形状となる。平均部54がこの区間に相当する7.2マイクロ秒分の移動平均を計算すると、図6中の参照番号66で示すように、上記の矩形形状が積分されて3角形状となる。したがって、判定部56は、L−STF区間長の移動平均と閾値を比較して、大雑把な受信タイミング判定をすることができる。
図7には、粗同期回路40の他の構成例を示している。
遅延部71は、既知トレーニング・シーケンスSTSの繰り返し周期に相当する0.8マイクロ秒間隔の受信信号を保持し、遅延信号として出力する。また、複素共役部72は、遅延部71が出力する遅延信号の共役複素数をとる。乗算部73では、受信信号と既知トレーニング・シーケンスSTSの繰り返し周期間隔(0.8マイクロ秒)分の遅延信号との複素共役乗算を行なう。そして、第1の平均部74は、既知トレーニング・シーケンスSTSの1繰り返し周期を移動平均区間として移動平均を求める。1繰り返し周期分の移動平均は、図6中の参照番号68で示しているが、同図の参照番号67で示した、5繰り返し周期に相当する4マイクロ秒を区間とした移動平均よりも低い台形形状となる。
また、複素共役部75は受信信号の共役複素数をとり、乗算部76では受信信号同士の複素共役乗算を行なって受信号電力を求める。そして、第2の平均部77は、既知トレーニング・シーケンスSTSの繰り返し周期2個分の区間にわたる移動平均をとって、平均受信電力(受信サンプルの2乗の移動平均)を求める。
正規化部78は、第1の平均部74から出力される自己相関を、第2の平均部77から出力される平均受信電力で逐次正規化する。受信機はAGCゲインを最大に設定して受信待機するが、ここでの正規化処理によって、パケット先頭でのAGCゲインの変動の影響を排除することができる。
後段の直列接続された8個の遅延部79〜86は、それぞれ既知トレーニング・シーケンスSTSの繰り返し周期に相当する0.8マイクロ秒の遅延時間を持つ遅延素子からなる。遅延部79〜86の個数は、既知トレーニング・シーケンスの繰り返し回数に相当する。図8には、正規化部78で正規化された、1繰返し周期を移動平均区間とする移動平均が、8個の遅延部79〜86によって繰り返し周期(0.8マイクロ秒)ずつ遅延が与えられている様子を示している。同図中の参照番号801は正規化部78の出力であり、参照番号802〜809はそれぞれ各遅延部79〜86の出力である。
合計部87は、正規化部78の出力及びすべての遅延部79〜86の出力801〜809の合計をとる。この合計値は、L−STF区間全体を移動平均区間とした正規化自己相関を求めることに相当し、図8中の参照番号810で示すような3角形状となる。したがって、判定部88は、合計部87の出力と閾値(図8中の参照番号811)を比較して、大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を判定することができる。
図4に示した実施形態は、L−STF部分の自己相関をとることによって決定された大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)に基づいて作られた複数の同期候補の中から、チャネル行列Hの品質に基づいて選択するものである。同期候補を選択する他の基準として、各同期候補で同期させたL−LTFの演算出力を比較する方法を挙げることができる。
図9には、複数の同期候補でそれぞれFFT演算した後のL−LTF部分が元の信号からどれだけ位相回転しているかに基づいて同期候補を選択する場合の、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第2の実施形態)を示している。但し、図示の例では、説明の便宜上、受信ブランチ数を3本としている。
同期回路124内には、受信したL−STF部分を用いて大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を決定するための粗同期回路90が設けられており、各受信ブランチにおけるIQ誤差を補正した後のディジタル受信信号がそれぞれ入力される。粗同期回路90は、例えば図5や図7のように構成される(同上)。
そして、粗同期回路90から得られた仮受信タイミングを中心にした複数の同期候補を作ると、これらを各受信ブランチに割り当てる。具体的には、L−STFで判定した仮受信タイミングの時間をtとすると、第1の同期候補タイミング調整部91は、同期候補(t−α)で同期して第1のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Aに渡す。また、第2の同期候補タイミング調整部92は、同期候補tで同期して第2のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Bに渡す。また、第3の同期候補タイミング調整部93は、同期候補(t+α)で同期して第3のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Cに渡す。このように各々の同期候補で同期タイミングを調整した受信信号を各受信ブランチに割り当てることで、異なる同期候補を同時に処理することができる。
なお、各同期候補タイミング調整部91〜93は、後述する同期候補選択部94により適切な同期候補が選択された後は、この選択結果に応じて時間(t−α)、t、(t+α)のうちいずれかに統一した受信タイミングで各受信ブランチの受信信号(L−SIG以降)を各FFT部120A〜Cに出力することになる。
FFT部120Aは、同期候補の1つである時間(t−α)に基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施する。同様に、FFT部120Bは他の同期候補である時間tに基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施し、FFT部120Cはさらに他の同期候補である時間(t+α)に基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施する(同上)。
各FFT部120A〜CでFFT演算された結果は、さらに後段のチャネル行列推定部118に入力され、同期候補毎に第1乃至第3のチャネル行列H1〜H3が推定される。同期候補を選択する処理の際には、チャネル行列推定部118は、既知トレーニング信号からなるL−LTFを用いて伝達関数を推定する。そして、行列演算部116は、同期候補毎に推定されたチャネル行列H1〜H3をそれぞれ用いて、各受信ブランチのFFT演算後の(すなわち、周波数領域となった)L−LTF部分について行列演算を施す。
続くチャネル等化回路114では、各受信ブランチで受信信号に対し、さらに残留周波数オフセット補正、チャネル・トラッキングなどを施す。既知の固定パターンを基準にして、受信信号がどれだけ位相回転しているかを判断することができる。同期候補を選択する際には、同期候補選択部94は、元の信号に対して最も位相回転が少なくなる受信ブランチに対応する同期候補を、最も品質のよいものとして選択する。
一般に、SIG以降の情報信号については、パイロット信号を基に位相回転量φを算出している(前述)(20MHz帯域モードでは4本のパイロット・サブキャリヤが挿入され、40MHz帯域モードでは6本のパイロット・サブキャリヤが挿入されている)。これに対し、本実施形態では、L−LTFはすべてが既知の信号からなることを利用して、位相回転量の比較に基づく同期候補の選択を行なう。すなわち、チャネル等化回路114では、L−LTFの全サブキャリヤ中の幾つかの信号について位相回転量を算出し、同期候補選択部94では、同期候補毎にチャネル等化回路114内で求めた位相回転量φ1〜φ3のうち最小となる同期候補を選択する。勿論、全サブキャリヤで位相回転量を求めても良いが、計算量が多くなるので、非現実的である。
このようにして同期候補選択部94により最良の同期候補が選択されると、この情報に基づいて、同期回路124は、L−SIG以降はいずれかの同期候補に統一された受信タイミングに確定して、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
図4並びに図9に示した実施形態ではいずれも、複数の同期候補が割り振られた各受信ブランチにおけるL−LTFのFFT演算出力から得られる情報(言い換えれば、復調並びに復号処理前の情報)に基づいて同期候補の選択を行なうものである。さらに他の実施形態として、各同期候補のFFT演算出力についてデコーダ104までの処理を行ない、デコードした結果に基づいて同期候補の評価並びに選択を行なう方法が挙げられる。
図10には、各同期候補のFFT演算出力についてデコーダ104までの処理を行ない、デコードした結果に基づいて同期候補の評価並びに選択を行なう場合の、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第3の実施形態)を示している。但し、図示の例では、説明の便宜上、受信ブランチ数を3本としている。
同期回路124内には、受信したL−STF部分を用いて大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を決定するための粗同期回路100が設けられており、各受信ブランチにおけるIQ誤差を補正した後のディジタル受信信号がそれぞれ入力される。粗同期回路1000は、例えば図5や図7のように構成される(同上)。
そして、粗同期回路1000から得られた仮受信タイミングを中心にした複数の同期候補を作ると、これらを各受信ブランチに割り当てる。具体的には、L−STFで判定した仮受信タイミングの時間をtとすると、第1の同期候補タイミング調整部1001は、同期候補(t−α)で同期して第1のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Aに渡す。また、第2の同期候補タイミング調整部1002は、同期候補tで同期して第2のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Bに渡す。また、第3の同期候補タイミング調整部1003は、同期候補(t+α)で同期して第3のブランチで受信したL−LTFをFFT部120Cに渡す。このように各々の同期候補で同期タイミングを調整した受信信号を各受信ブランチに割り当てることで、異なる同期候補を同時に処理することができる。
なお、各同期候補タイミング調整部1001〜1003は、後述する同期候補選択部1004により適切な同期候補が選択された後は、この選択結果に応じて時間(t−α)、t、(t+α)のうちいずれかに統一した受信タイミングで各受信ブランチの受信信号(L−SIG以降)を各FFT部120A〜Cに出力することになる。
FFT部120Aは、同期候補の1つである時間(t−α)に基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施する。同様に、FFT部120Bは他の同期候補である時間tに基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施し、FFT部120Cはさらに他の同期候補である時間(t+α)に基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施する(同上)。
各FFT部120A〜CでFFT演算された結果は、さらに後段のチャネル行列推定部118に入力され、同期候補毎に第1乃至第3のチャネル行列H1〜H3が推定される。同期候補を選択する処理の際には、チャネル行列推定部118は、既知トレーニング信号からなるL−LTFを用いて伝達関数を推定する。そして、行列演算部116は、同期候補毎に推定されたチャネル行列H1〜H3をそれぞれ用いて、各受信ブランチのFFT演算後の(すなわち、周波数領域となった)L−LTF部分について行列演算を施す。
続くチャネル等化回路114では、各受信ブランチで受信信号に対し残留周波数オフセット補正、チャネル・トラッキングなどを施す。デマッパー112A〜CはIQ信号空間上の受信信号をデマップし、デインタリーバ110A〜Cはデインタリーブし、デパンクチャ108A〜Cは所定のデータレートでデパンクチャする。データ合成部106は、複数の受信ストリームを1本のストリームに合成する。次いで、デコーダ104では、ビタビ復号などの軟判定復号方式にて最尤系列推定処理を行なって、受信ビット系列を推定する。但し、同期候補の選択を行なうための既知信号(L−STF又はL−LTF)に関しては、データ合成部106並びにデコーダ104は同期候補毎の処理を行なうものとする。
ビタビ復号などの最尤復号方式では、状態推移尤度(メトリック)を再帰的に計算することでビット毎の識別に比べて良好なエラーレートを得る(周知)。同期候補選択部1004は、デコーダ104で求められる尤度が最も高い受信ブランチに対応する同期候補を、最も品質のよいものとして選択する。
このようにして同期候補選択部1004により最良の同期候補が選択されると、この情報に基づいて、同期回路124は、L−SIG以降はいずれかの同期候補に統一された受信タイミングに確定して、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
なお、同期候補選択部1004がデコーダ104内から得られる尤度情報に基づいて同期候補の選択を行なうことの代わりに、デコーダ104に入力される既知信号(L−STF又はL−LTF)についての誤り率(RAW−BER(Bit Error Rate)に相当)が最も低くなる受信ブランチに対応する同期候補を、最も品質のよいものとして選択する方法や、でコーダ104から出力される既知信号(L−STF又はL−LTF)についての誤り率(BERに相当)が最も低くなる受信ブランチに対応する同期候補を、最も品質のよいものとして選択する方法を挙げることもできる。
図11には、複数の同期候補から最適な受信タイミングを選択するための、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第4の実施形態)を示している。但し、図示の例では、説明の便宜上、受信ブランチ数を3本としている。図示の実施形態は、L−LTFでは既知トレーニング信号LTSが2.5回だけ繰り返されることを利用するものであり、L−LTFの前半と後半を比較してノイズの大きさを推定し、ノイズが最も小さくなる受信ブランチに対応する同期候補を、最も品質のよいものとして選択する。
同期回路124内には、受信したL−STF部分を用いて大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を決定するための粗同期回路1100が受信ブランチ毎に設けられており、各受信ブランチにおけるIQ誤差を補正した後のディジタル受信信号が入力される。
そして、粗同期回路1100から得られた仮受信タイミングを中心にした複数の同期候補を作ると、これらを各受信ブランチに割り当てる。具体的には、L−STFで判定した仮受信タイミングの時間をtとすると、第1の同期候補タイミング調整部1001は、同期候補(t−α)で同期して第1のブランチで受信したL−LTFをノイズ推定部1104に渡す。また、第2の同期候補タイミング調整部1102は、同期候補tで同期して第2のブランチで受信したL−LTFをノイズ推定部1104に渡す。また、第3の同期候補タイミング調整部1003は、同期候補(t+α)で同期して第3のブランチで受信したL−LTFをノイズ推定部1104に渡す。
ノイズ推定部1104は、各受信ブランチでそれぞれ同期候補(t−α)、t、(t+α)で同期させたL−LTFの前半と後半を比較してノイズの大きさを推定する。そして、同期候補選択部1105は、ノイズが最も小さくなる受信ブランチに対応する同期候補を、最も品質のよいものとして選択する。
このようにして同期候補選択部44により最良の同期候補が選択されると、この情報に基づいて、同期回路124は、L−SIG以降はいずれかの同期候補に統一された受信タイミングに確定して、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
同期候補選択部1105により適切な同期候補が選択された後は、各同期候補タイミング調整部1101〜1103は、この選択結果に応じて時間(t−α)、t、(t+α)のうちいずれかに統一した受信タイミングで各受信ブランチの受信信号(L−SIG以降)を各FFT部120A〜Cに出力する。すなわち、L−SIG以降は、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
図12には、ノイズ推定部1104の構成例を示している。
周波数補正部1201は、受信信号の周波数オフセットを補正する。遅延回路1203はLTS繰り返し周期分の遅延信号を生成し、差分器1205で繰り返し周期間の差分をとってノイズ成分を抽出し、さらに2乗器1209で差分の2乗値を求め、ノイズ電力を得る。他方の2乗器1207では信号の2乗値を算出して、信号電力を得る。そして、ノイズ計算部1211は、受信ブランチ毎に求めた信号電力及びノイズ電力を入力して、これら2乗値の比を基にノイズ推定値を算出する。
図4、図9、図10、図11に示した各実施形態ではいずれも、受信ブランチ毎に1通りの同期候補を割り当てて、受信機全体としては受信ブランチ本数分の同期候補の中から最適な受信タイミングを選択するという構成である。これに対し、周波数軸方向に配置した複数の同期候補を1つの受信ブランチに割り当てる方法、すなわち、1つの受信ブランチが複数の同期候補を処理するという構成方法(第5の実施形態)も考えられる。この方法によれば、受信機は受信ブランチ本数以上の同期候補からより最適な受信タイミングを選択するので、タイミング検出の精度向上を期待することができる。
図13には、各受信ブランチに割り当てる複数の同期候補(但し、FFT演算した後のL−LTF)を周波数方向に配置している様子を示している。図示の例では、このL−LTFを周波数軸上に2つずつ並べている。前述したように、L−LTFの帯域幅は、全帯域(40MHz)のうちの上下いずれかの半分の20MHz(アッパー帯域又はローアー帯域)である(図3を参照のこと)。したがって、異なる同期候補で同期して受信した2個のL−LTFのうち一方を未使用の半分の20MHz(ローアー帯域又はアッパー帯域)側に周波数シフトさせることで、ともにFFT部120の帯域幅の中に配置することができる。同図では、同期候補1及び4で受信したL−LTFをFFT部120Aの帯域幅の中に配置して第1の受信ブランチに割り当て、同期候補2及び5で受信したL−LTFをFFT部120Bの帯域幅の中に配置して第2の受信ブランチに割り当て、同期候補3及び6で受信したL−LTFをFFT部120Cの帯域幅の中に配置して第3の受信ブランチに割り当てる様子が描かれている。
また、図14には、第5の実施形態における同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成を示している。
同期回路124内には、受信したL−STF部分を用いて大雑把な受信タイミング(仮受信タイミング)を決定するための粗同期回路40が受信ブランチ毎に設けられており、各受信ブランチにおけるIQ誤差を補正した後のディジタル受信信号が入力される。
そして、粗同期回路1400から得られた仮受信タイミングを中心にして、受信ブランチ本数の2倍となる6個の同期候補1〜6を作り、同期候補1及び4、同期候補2及び5、同期候補3及び6といった具合に周波数軸方向に同期候補を2個ずつ配置して各受信ブランチに割り当てる。
すなわち、第1の同期候補タイミング調整部1401及び第4の同期候補タイミング調整部1404は、それぞれ同期候補1及び4で同期して第1のブランチでL−LTFを受信し、このうち第4の同期候補タイミング調整部1404の受信信号を後段の周波数シフト部1407で片側の20MHz帯域にシフトさせ、各受信信号を40MHz帯域幅内に配置してからFFT部120Aに渡す。また、第2の同期候補タイミング調整部1402及び第5の同期候補タイミング調整部1405は、それぞれ同期候補2及び5で同期して第2のブランチでL−LTFを受信し、このうち第5の同期候補タイミング調整部1405の受信信号を後段の周波数シフト部1407で片側の20MHz帯域にシフトさせ、各受信信号を40MHz帯域幅内に配置してからFFT部120Bに渡す。また、第3の同期候補タイミング調整部1403及び第6の同期候補タイミング調整部1406は、それぞれ同期候補3及び6で同期して第3のブランチでL−LTFを受信し、このうち第6の同期候補タイミング調整部1406の受信信号を後段の周波数シフト部1407で片側の20MHz帯域にシフトさせ、各受信信号を40MHz帯域幅内に配置してからFFT部120Cに渡す。このようにして、周波数軸方向に配置した複数の同期候補を1つの受信ブランチに割り当てて、受信ブランチ本数よりも多数となる同期候補を同時に処理することができる。
各FFT部120A〜Cはそれぞれに対応する同期候補に基づいてFFTウィンドウを設けて、L−LTFについてのFFT演算を実施する。
各FFT部120A〜CでFFT演算された結果は、さらに後段のチャネル行列推定部118に入力され、同期候補毎にチャネル行列が推定される。続いて、同期候補選択部1408は、各受信ブランチで同期候補毎に同期させたL−LTFのFFT演算結果からそれぞれ得られるチャネル行列に基づいて受信信号の品質を比較して、最も品質のよい同期候補を選択する。同期候補選択部1408は、例えば、受信ブランチ毎に推定したチャネル行列Hの逆行列H-1の行のノルムを大小比較することで判断することができ、このノルムが最も小さくなる受信ブランチに渡した同期候補を最良の受信タイミングとすればよい。
このようにして同期候補選択部1408により最良の同期候補が選択されると、この情報に基づいて、同期回路124は、L−SIG以降はいずれかの同期候補に統一された受信タイミングに確定して、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
同期候補選択部1048により適切な同期候補が選択された後は、各同期候補タイミング調整部1401〜1403は、この選択結果に応じて統一した受信タイミングで各受信ブランチの受信信号(L−SIG以降)を各FFT部120A〜Cに出力する。すなわち、L−SIG以降は、この同期タイミングで受信信号の処理を実行するようになる。
なお、図14に示した第5の実施形態では周波数軸方向に配置した複数の同期候補を1つの受信ブランチに割り当てているが、その変形例として、時間軸方向に配置した複数の同期候補を1つの受信ブランチに割り当てることによっても、受信ブランチ本数以上の同期候補からより最適な受信タイミングを選択することにより、タイミング検出の精度を向上させることができる。
図16に示したようにL−LTFは、2.5回の既知トレーニング信号LTSの繰り返しからなる。そこで、2個の同期候補を設定して、時間軸方向に2個の同期候補でそれぞれ同期して受信したLTFを1つの受信ブランチに割り当てることができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、複数のアンテナを備えチャネル特性に応じた送信ビーム・フォーミングを行なうMIMO通信機を採り上げているが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、他のマルチアンテナ技術にも同様に本発明を適用することができる。
また、本発明の適用範囲は、IEEE802.11a/nなどの無線LAN規格に限定されるものではなく、さまざまなディジタル無線技術に遍く本発明を利用することができる。
例えば、IEEE802.16eをベースとしたMobile WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave)、移動体向けの高速無線通信規格であるIEEE802.20、60GHz(ミリ波)帯を使用する高速無線PAN(Personal Area Network)規格であるIEEE802.15.3c、60GHz(ミリ波)帯の無線伝送を利用して非圧縮のHD(High Definition)映像を伝送可能とするWireless HD、第4世代(4G)携帯電話など、MIMO通信方式を採用するさまざまな無線通信システムに対して、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る受信機の構成例を示した図である。 図2は、受信ブランチ毎のRF部130内の構成例を示した図である。 図3は、IEEE802.11nのパケット・フォーマットを示した図である。 図4は、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第1の実施形態)を示した図である。 図5は、粗同期回路40の内部構成例を示した図である。 図6は、図5に示した各機能モジュールの出力チャートを示した図である。 図7は、粗同期回路40の他の構成例を示した図である。 図8は、正規化部78で正規化された、1繰返し周期を移動平均区間とする移動平均が、8個の遅延部79〜86によって繰り返し周期(0.8マイクロ秒)ずつ遅延が与えられている様子を示した図である。 図9は、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第2の実施形態)を示した図である。 図10は、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第3の実施形態)を示した図である。 図11は、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第4の実施形態)を示した図である。 図12は、ノイズ推定部1104の構成例を示した図である。 図13は、各受信ブランチに割り当てる複数の同期候補を周波数方向に配置している様子を示した図である。 図14は、同期回路124の内部並びにその周辺回路の構成(第5の実施形態)を示した図である。 図15は、IEEE802.11a/gにおけるフレーム・フォーマットを示した図である。 図16は、IEEE802.11a/gで規定されているプリアンブル構成を示した図である。 図17は、LTFの相互相関演算により正確な受信タイミングを検出する処理を説明するための図である。 図18は、無線通信機能を搭載したコンピューターの構成例を示した図である。
符号の説明
1…CPU
2…ROM
3…RAM
4…ローカル・バス
5…ブリッジ
6…入出力バス
7…入出力インターフェース
8…キーボード
9…ポインティング・デバイス(マウス)
10…ディスプレイ
11…HDD
12…通信部
21…低雑音アンプ(LNA)
22…直交変調器
23…AGCアンプ
24…アナログ低域フィルタ(LPF)
40…粗同期回路
41…第1の同期候補タイミング調整部
42…第2の同期候補タイミング調整部
43…第3の同期候補タイミング調整部
44…同期候補選択部
51…遅延部
52…複素共役部
53…乗算部
54…平均部
56…判定部
71…遅延部
72…複素共役部
73…乗算部
74…第1の平均部
75…複素共役部
76…乗算部
77…第2の平均部
78…正規化部
79〜86…遅延部
87…合計部
88…判定部
90…粗同期回路
91…第1の同期候補タイミング調整部
92…第2の同期候補タイミング調整部
93…第3の同期候補タイミング調整部
94…同期候補選択部
100…データ取得部
102…デスクランブラ
104…デコーダ
106…データ合成部
108…デパンクチャ
110…デインタリーバ
112…デマッパー
114…チャネル等化回路
116…行列演算部
118…チャネル行列推定部
120…高速フーリエ変換部(FFT)
122…ガード除去部
124…同期回路
126…受信IQ誤差補正部
128…ディジタル・フィルタ
130…ADコンバータ(ADC)
132…受信RF部
1000…粗同期回路
1001…第1の同期候補タイミング調整部
1002…第2の同期候補タイミング調整部
1003…第3の同期候補タイミング調整部
1004…同期候補選択部
1100…粗同期回路
1101…第1の同期候補タイミング調整部
1102…第2の同期候補タイミング調整部
1103…第3の同期候補タイミング調整部
1104…ノイズ推定部
1105…同期候補選択部
1201…周波数補正部
1203…遅延回路
1205…差分器
1207、1209…2乗器
1211…ノイズ計算部
1400…粗同期回路
1401…第1の同期候補タイミング調整部
1402…第2の同期候補タイミング調整部
1403…第3の同期候補タイミング調整部
1404…第4の同期候補タイミング調整部
1405…第5の同期候補タイミング調整部
1406…第6の同期候補タイミング調整部
1407…周波数シフト部
1408…同期候補選択部

Claims (18)

  1. 受信したパケットに付加された既知トレーニング信号の繰り返しからなるプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期回路と、
    前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整部と、
    前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測部と、
    前記信号品質観測部における信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択部と、
    を具備することを特徴とする同期回路。
  2. 前記粗同期回路は、受信したパケットのプリアンブル部分の自己相関をとって仮受信タイミングを決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  3. 前記同期候補タイミング調整部は、前記仮受信タイミング並びにその前後の位置で複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  4. 前記同期候補選択部は、所定の選択基準に基づいて最も品質が良くなる同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  5. 複数の受信ブランチを備えた受信機に適用され、
    前記同期候補タイミング調整部は、各々の同期候補で同期をタイミング調整した受信信号を各受信ブランチに割り当て、
    前記信号品質観測部は、各受信ブランチにおける受信信号の信号品質を観測し、
    前記同期候補選択部は、所定の選択基準に基づいて受信信号の品質が最も良くなる受信ブランチに該当する同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  6. 前記同期候補タイミング調整部は、受信したパケットのプリアンブル部分の同期を各々の同期候補で調整し、
    前記信号品質観測部は、各々の同期候補で同期したプリアンブル部分についての信号品質を観測する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  7. 前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分からチャネル行列をそれぞれ推定し、各チャネル行列の逆行列の行のノルムを信号品質として観測し、
    前記同期候補選択部は、該ノルムが最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  8. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式の受信機に適用され、
    前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分をFFT演算した後の位相回転量を信号品質として観測し、
    前記同期候補選択部は、該位相回転量が最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  9. 前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信した信号を復号処理する際に得られる尤度を信号品質として観測し、
    前記同期候補選択部は、該尤度が最も高くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  10. 前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信した既知の信号を復号処理する前の誤り率を信号品質として観測し、
    前記同期候補選択部は、該誤り率が最も低くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  11. 前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信した既知の信号を復号処理した後の誤り率を信号品質として観測し、
    前記同期候補選択部は、該誤り率が最も低くなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  12. 前記信号品質観測部は、各同期候補で同期して受信したプリアンブル部分から推定されるノイズを信号品質として観測し、
    前記同期候補選択部は、該ノイズが最も小さくなる受信信号の同期に用いた同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  13. OFDM変調方式の受信機に適用され、パケットのプリアンブル部分はFFT(Fast Fourier Transform)演算の帯域幅のN分の1の帯域幅であり(但し、Nは正の数)、
    前記同期候補タイミング調整部は、受信ブランチ当たりM個の同期候補を設定し(但し、Mは2以上でN以下となる正の整数)、各々の同期候補で同期をタイミング調整するとともに、(M−1)個の受信信号を周波数シフトしてすべての受信信号を前記FFT演算の帯域幅の中に配置して1つの受信ブランチに割り当て、
    前記信号品質観測部は、受信ブランチにおけるFFT演算した後の受信信号の信号品質を観測し、
    前記同期候補選択部は、所定の選択基準に基づいて受信信号の品質が最も良くなる受信ブランチに該当する同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  14. 最終的な受信タイミングの決定に用いるプリアンブル部分は、N回以上の既知トレーニング信号の繰り返しからなり(但し、Nは正の数)、
    前記同期候補タイミング調整部は、受信ブランチ当たりM個の同期候補を設定し(但し、Mは2以上でN以下となる正の整数)、繰り返し回数がK番目のプリアンブル部分をK番目の同期候補で同期をタイミング調整したM個の受信信号を1つの受信ブランチに割り当てる(但し、Kは1からMまでの正の整数)、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期回路。
  15. 受信したパケットに付加された既知トレーニング信号の繰り返しからなるプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期ステップと、
    前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整ステップと、
    前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測ステップと、
    前記信号品質観測ステップにより得られた信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択ステップと、
    を具備することを特徴とする同期方法。
  16. 既知トレーニング・シーケンスの繰り返しからなるプリアンブルが先頭に付加されたパケットを受信する受信部と、
    受信したプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期回路と、前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定して各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整部と、前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測部と、前記信号品質観測部における信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択部を備えた同期回路を備え、
    前記の最終的な受信タイミングでプリアンブル以降に受信する情報信号の同期をとって受信処理を行なう、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  17. 既知トレーニング・シーケンスの繰り返しからなるプリアンブルが先頭に付加されたパケットを受信する受信ステップと、
    受信したプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定し、前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定して各々の同期候補での受信信号の同期を調整し、前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測し、該信号品質の観測結果に基づいていずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期ステップと、
    前記の最終的な受信タイミングでプリアンブル以降に受信する情報信号の同期をとって受信処理を行なうステップと、
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
  18. パケットの受信タイミングをとるための処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
    受信したパケットに付加された既知トレーニング信号の繰り返しからなるプリアンブル部分を用いて仮受信タイミングを決定する粗同期回路、
    前記仮受信タイミングに基づいて複数の同期候補を設定し、各々の同期候補での受信信号の同期を調整する同期候補タイミング調整部、
    前記複数の同期候補の各々で同期した受信信号の信号品質を観測する信号品質観測部と、
    前記信号品質観測部における信号品質の観測結果に基づいて、いずれかの同期候補を最終的な受信タイミングとして選択する同期候補選択部、
    として機能させるためのコンピューター・プログラム。
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