JP2010066025A - 回転検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】近接磁場の影響による検出誤差を抑制できる回転検出装置を提供すること。
【解決手段】歯車形状の回転体50の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力する回転検出装置であって、磁気抵抗素子111(検出素子部11,21)を備える2つのセンサー10,20を有し、2つのセンサー10,20は、回転体50の回転方向に沿って、2つのセンサー10,20が等間隔となる位置から各センサー10,20が出力する波形に位相差が生じる位置にずらした位置に配置する。
【選択図】図1
【解決手段】歯車形状の回転体50の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力する回転検出装置であって、磁気抵抗素子111(検出素子部11,21)を備える2つのセンサー10,20を有し、2つのセンサー10,20は、回転体50の回転方向に沿って、2つのセンサー10,20が等間隔となる位置から各センサー10,20が出力する波形に位相差が生じる位置にずらした位置に配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯車形状の回転体の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力する回転検出装置に関するものである。
従来、特許文献1に示されるように、回転磁石の回転を二つの磁気抵抗素子により検出し、それぞれの磁気抵抗素子からのパルス信号から回転速度を検出すると共に位相のずれ方の違いから回転方向を検出する回転検出装置があった。
特開2001−165951号公報
ところが、二つの磁気抵抗素子を一つのチップに設けた場合、各磁気抵抗素子から受ける近接磁場の影響で検出に誤差が生じる可能性がある。つまり、一方の磁気抵抗素子が磁化されたときに、その磁気抵抗素子の磁場が他方の磁気抵抗素子に影響して検出に影響する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、近接磁場の影響による検出誤差を抑制できる回転検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の回転検出装置は、歯車形状の回転体の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力する回転検出装置であって、磁気抵抗素子を備える複数のセンサーを有し、複数のセンサーは、回転体の回転方向に沿って等間隔もしくは、複数のセンサーが等間隔となる位置から各センサーが出力する波形に位相差が生じる位置にずらした位置に配置されることを特徴とするものである。
このように、磁気抵抗素子を備える複数のセンサーを設ける。つまり、一つのセンサーに複数の磁気抵抗素子を設けるのではなく、複数の磁気抵抗素子を別体のセンサーとして設ける。そして、この複数のセンサーを回転体の回転方向に沿って等間隔もしくは、複数のセンサーが等間隔となる位置から各センサーが出力する波形に位相差が生じる位置にずらした位置に配置する。このようにすることによって、回転体の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力するもので、近接磁場の影響を最小限にすることができ、近接磁場の影響による検出誤差を抑制することができる。
また、請求項2に示すように、回転体の歯は等間隔に設けられるものであり、回転体に設けられる歯が奇数個の場合は複数のセンサーを偶数個設けるようにしてもよい。また、請求項3に示すように、回転体の歯は等間隔に設けられるものであり、回転体に設けられる歯が偶数個の場合は複数のセンサーを回転体の歯数を割り切れない奇数個設けるようにしてもよい。
このようにすることによって、複数のセンサーを等間隔に配置しつつ、各センサーが出力する波形に位相差が生じるようにできる。
また、請求項4に示すように、回転体の歯は等間隔に設けられるものであり、センサーをずらした位置に配置する場合、複数のセンサーが等間隔となる位置から回転体の歯の間隔以内の範囲でずらした位置に配置するようにしてもよい。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における回転検出装置の概略構成を示す平面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における検出素子部の概略構成を示す平面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態における2つのセンサーの出力を示す波形図である。
本実施の形態における回転検出装置は、歯車形状の回転体50の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力するものである。
図1に示すように、回転検出装置は、回転体50の外周面(歯51)に対向するように配置された、1stセンサー10、2ndセンサー20からなる2つのセンサーを備える。検出対象である回転体50は、複数の歯51を供えた歯車形状をなすものである。この回転体50に設けられる歯51は、本実施の形態においては、等間隔に配置される例を採用して説明する。
1stセンサー10、2ndセンサー20は、同一の構成をなすものである。1stセンサー10は、検出素子部11及びバイアス磁石12などを備えている。同様に、2ndセンサー20は、検出素子部21及びバイアス磁石22などを備えている。検出素子部11は、図2に示すように、磁気抵抗素子(MRE:Magneto Resistive Element)111が形成されている。なお、図示は省略するが、2ndセンサー20の検出素子部21にも同様に磁気抵抗素子が形成されている。また、1stセンサー10、2ndセンサー20は、図示は省略するが、検出素子部11,21により検出される信号の各種処理を行う処理回路チップを備えるようにしてもよい。この回転検出装置においては、1stセンサー10、2ndセンサー20に対向して配置される回転体50の回転時に、バイアス磁石12,22からのバイアス磁界と協働して生じる磁気ベクトルの変化が、磁気抵抗素子の抵抗値変化として検出される。
また、1stセンサー10、2ndセンサー20は、近接磁場の影響を抑制しつつ、回転方向が検出できるように1stセンサー10、2ndセンサー20が出力する波形に位相差が生じるように配置する必要がある。近接磁場の影響とは、一方のセンサー(1stセンサー10、2ndセンサー20の一方)の磁気抵抗素子が磁化した場合に、その磁気抵抗素子の磁場が他方のセンサー(1stセンサー10、2ndセンサー20の一方)の磁気抵抗素子に影響することである。このように近接磁場の影響が生じると、1stセンサー10、2ndセンサー20の検出結果に誤差が生じる可能性がある。従って、検出精度が低下する。
例えば、図4の参考例1に示すように、1stセンサー10、2ndセンサー20を回転体50の周囲に回転体の回転方向に沿って等間隔に配置すると、この近接磁場の影響を最も小さくすることができる。しかしながら、図5に示すように、このように配置すると、1stセンサー10、2ndセンサー20が出力する波形に位相が生じないため回転体50の回転方向を検出することができない。
そこで、本実施の形態における回転検出装置では、図1に示すように、1stセンサー10、2ndセンサー20を回転体50の周囲に回転体の回転方向に沿って配置する際に、1stセンサー10、2ndセンサー20が等間隔となる位置から1stセンサー10、2ndセンサー20が出力する波形に位相差が生じる位置にずらした位置に1stセンサー10、2ndセンサー20を配置する。
また、1stセンサー10、2ndセンサー20の角度差θは、θ=360°/m+α、m<n、m:センサーの数、n:回転体の歯数、α:360/2n(回転位相)とする。図1及び図4の回転検出装置は、m=2、n=16の場合の例である。なお、回転体50の歯51は等間隔に設けられるものであり、1stセンサー10、2ndセンサー20をずらした位置に配置する場合、1stセンサー10、2ndセンサー20が等間隔となる位置から回転体50の歯51の間隔以内の範囲でずらした位置に配置すると好ましい。
このようにすることによって、回転体50の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力するもので、近接磁場の影響を最小限にすることができ、近接磁場の影響による検出誤差を抑制することができる。
また、本実施の形態では、回転体50の歯数n=16に対して、センサーの数m=2の例を採用して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示す参考例2の回転検出装置のように、1stセンサー10、2ndセンサー20に加えて、3rdセンサー30、4thセンサー40を設けて、回転体50の歯数n=16に対して、センサーの数m=4などを採用することもできる。ただし、図6に示すように1stセンサー10、2ndセンサー20、3rdセンサー30、4thセンサー40を等間隔に配置すると、図7に示すように、1stセンサー10、2ndセンサー20、3rdセンサー30、4thセンサー40が出力する波形に位相が生じないため回転体50の回転方向を検出することができない。したがって、上述の実施の形態と同様に、各センサーが出力する波形に位相差が生じる位置にずらした位置に1stセンサー10、2ndセンサー20、3rdセンサー30、4thセンサー40を配置する。
また、図8に示す変形例1の回転検出装置のように、1stセンサー10、2ndセンサー20、3rdセンサー30を設けて、回転体50の歯数n=16に対して、センサーの数m=3などを採用することもできる。この場合、図8に示すように1stセンサー10、2ndセンサー20、3rdセンサー30を等間隔に配置しても、図9に示すように、1stセンサー10が出力する波形に対して、2ndセンサー20、3rdセンサー30が出力する波形に位相が生じるため回転体50の回転方向を検出することができる。したがって、回転体50の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力するもので、近接磁場の影響を最小限にすることができ、近接磁場の影響による検出誤差を抑制することができる。
つまり、回転体50の歯51は等間隔に設けられる場合、回転体50に設けられる歯51が奇数個(n=奇数個)の場合はセンサーを偶数個(m=偶数個)設けるようにしてもよい。また、回転体50に設けられる歯51が偶数個(n=偶数個)の場合は複数のセンサーを回転体の歯数を割り切れない奇数個(m=奇数個)設けるようにしてもよい。換言すると、回転体50の歯51は等間隔に設けられる場合、回転体50の歯51は等間隔に設けられる場合、回転体50に設けられる歯51の数とセンサーの数の関係を歯51の数をセンサーの数で割った時、整数で割り切れない数にしてもよい。このようにすることによって、複数のセンサーを等間隔に配置しつつ、各センサーが出力する波形に位相差が生じるようにできる。
10 1stセンサー、20 2ndセンサー、30 3rdセンサー、40 4thセンサー、11,21 検出素子部、111 磁気抵抗素子、12,22 バイアス磁石、50 回転体、51 歯
Claims (4)
- 歯車形状の回転体の回転方向を含む回転態様に応じた検出信号を出力する回転検出装置であって、
磁気抵抗素子を備える複数のセンサーを有し、
複数の前記センサーは、前記回転体の回転方向に沿って等間隔もしくは、複数の前記センサーが等間隔となる位置から各センサーが出力する波形に位相差が生じる位置にずらした位置に配置されることを特徴とする回転検出装置。 - 前記回転体の歯は等間隔に設けられるものであり、前記回転体に設けられる歯が奇数個の場合は複数の前記センサーを偶数個設けることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
- 前記回転体の歯は等間隔に設けられるものであり、前記回転体に設けられる歯が偶数個の場合は複数の前記センサーを前記回転体の歯数を割り切れない奇数個設けることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
- 前記回転体の歯は等間隔に設けられるものであり、前記センサーをずらした位置に配置する場合、複数の前記センサーが等間隔となる位置から前記回転体の歯の間隔以内の範囲でずらした位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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2008
- 2008-09-08 JP JP2008230245A patent/JP2010066025A/ja active Pending
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