JP2010065798A - 保持器付きころ - Google Patents
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- F16C33/4617—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages
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Abstract
【課題】 ポケットからころが外径側に脱落するのを阻止するころ止め部の高さを、保持器脱型時の支障を生じることなく高くできて、ころ脱落防止効果を高めることができる樹脂製の保持器付きころを提供する。
【解決手段】 この保持器付きころは、円周方向の複数箇所にポケットを有する樹脂成形品からなる環状の保持器1と、前記各ポケット3内に保持される複数のころからなる。ポケット3は、その両側面から内方に突出して、ポケット3からころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部3aを有する。隣り合うポケット3A,3Bの互いに背面合わせとなる側面におけるころ止め部3aの軸方向位置は、互いに異ならせている。
【選択図】 図3
【解決手段】 この保持器付きころは、円周方向の複数箇所にポケットを有する樹脂成形品からなる環状の保持器1と、前記各ポケット3内に保持される複数のころからなる。ポケット3は、その両側面から内方に突出して、ポケット3からころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部3aを有する。隣り合うポケット3A,3Bの互いに背面合わせとなる側面におけるころ止め部3aの軸方向位置は、互いに異ならせている。
【選択図】 図3
Description
この発明は、保持器を樹脂成形品とした保持器付きころに関する。
この種の保持器付きころでは、図6に展開図で示すように、環状の保持器11の周方向の複数箇所にころを保持するポケット13が形成され、各ポケット13の両側面の外径側にころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部13aが設けられる。従来例の場合、ポケット13の一側面に設けられるころ止め部13aと他側面に設けられるころ止め部13aとが、周方向に対向し合う位置、つまり同一軸方向位置に設けられている(例えば特許文献1,2)。
特開平7−103240号公報
特開平7−293569号公報
樹脂成形品である前記保持器11の成形では、外径側のころ止め部13aを形成する場合、そのころ止め部13aを変形させながら成形金型を強引に製品から径方向外側に引き抜いている。このため、ころ止め部13aの突出高さを高くすると、成形金型を製品から抜くときにころ止め部13aが成形金型でむしり取られてしまうことになり、ころ止め部13aの突出高さを一定値以上に高くできない。従来例では、ポケット13の両側面のころ止め部13aが同一軸方向位置で互いに対向し合うように設けられているため、製品から成形金型を引き抜くとき、対向し合うころ止め部13aの変形が互いに変形を阻害し合うことになり、変形がさらに難しくころ止め部13aの突出高さを十分に確保できない。そのため、保持器付きころの運搬時や、保管時、取扱時等に、ころが保持器から不足に脱落することがある。
この発明の目的は、ポケットからころが外径側に脱落するのを阻止するころ止め部の高さを、保持器脱型時の支障を生じることなく高くできて、ころ脱落防止効果を高めることができる樹脂製の保持器付きころを提供することである。
この発明の保持器付きころは、円周方向の複数箇所にポケットを有する樹脂成形品からなる環状の保持器と、前記各ポケット内に保持される複数のころからなり、前記ポケットはその両側面から内方に突出して、ポケットから前記ころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部を外径部に有する保持器付きころにおいて、隣り合うポケットの互いに背面合わせとなる側面における前記ころ止め部の軸方向位置を互いに異ならせたことを特徴とする。
この構成によると、隣り合うポケットの互いに背面合わせとなる側面における前記ころ止め部の軸方向位置を互いに異ならせたため、保持器の成形において成形金型を製品から外径側に抜くとき、各ころ止め部の変形が他のころ止め部の変形を阻害せず応力が分散される。そのため、保持器脱型時の支障を生じることなく、ころ止め部の突出高さをころの脱落阻止に十分な高さとでき、ころの脱落防止効果を高めることができる。また、隣り合うポケットで挟まれる柱部において、周方向の幅寸法が広い幅広部が軸方向の複数位置に分散配置されることになるので、保持器の柱部の強度が向上する。
この発明において、前記各ポケットの両側面のころ止め部を互いに対向し合う同一軸方向位置に配置し、隣り合うポケットの間では、対応するころ止め部の軸方向位置を互いに異ならせても良い。この構成の場合、各ポケットのころ止め部の配置が1個おきに異なることになるが、個々のポケットの両側のころ止め部の軸方向位置が同じであるため、ころの脱落阻止をより安定して行える。
この発明において、前記各ポケットの両側面のころ止め部を互いに対向し合わない軸方向位置に配置し、隣り合うポケットの間では、対応するころ止め部の軸方向位置を同一に揃えても良い。この場合、各ポケットのころ止め部の配置が互いに同じとなるため、保持器の成型用の金型が簡素にできる。
また、このように各ポケットの両側面のころ止め部を互いに対向し合わない軸方向位置に配置する場合に、片方の側面のころ止め部を軸方向の2箇所に設け、もう片方の側面のころ止め部を軸方向の1箇所としても良い。この場合、ころ止め部の個数を削減しながら、ころの外径側への脱落防止性を確保することができる。
また、このように各ポケットの両側面のころ止め部を互いに対向し合わない軸方向位置に配置する場合に、片方の側面のころ止め部を軸方向の2箇所に設け、もう片方の側面のころ止め部を軸方向の1箇所としても良い。この場合、ころ止め部の個数を削減しながら、ころの外径側への脱落防止性を確保することができる。
この発明において、前記ポケットはその両側面から内方に突出して、ポケットから前記ころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部を内径部に有するものとしても良い。
この発明の保持器付きころは、円周方向の複数箇所にポケットを有する樹脂成形品からなる環状の保持器と、前記各ポケット内に保持される複数のころからなり、前記ポケットはその両側面から内方に突出して、ポケットから前記ころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部を外径部に有する保持器付きころにおいて、隣り合うポケットの互いに背面合わせとなる側面における前記ころ止め部の軸方向位置を互いに異ならせたため、ポケットからころが外径側に脱落するのを阻止するころ止め部の高さを、保持器脱型時の支障を生じることなく高くすることができて、ころの脱落阻止効果を高めることができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この保持器付きころは、図1および図2に部分側面断面図および部分正面断面図で示すように、円周方向の複数箇所にポケット3を有する樹脂成形品である環状の保持器1と、各ポケット3内に保持される複数のころ2とでなる。保持器1の各ポケット3は軸方向に延びる長窓形とされている。各ポケット3の内面における軸方向に延びる両側面には、ポケット3内に挿入されたころ2が外径側に脱落するのを阻止するころ止め部3aと、内径側に脱落するのを阻止するころ止め部3bとが、それぞれ突起状部分として形成されている。つまり、隣り合うポケット3で挟まれて軸方向に延びる柱部4の両側縁の外径側および内径側に、前記ころ止め部3a,3bが、ポケット3内に向けた突起状部分として形成されている。ここでは、外径側のころ止め部3aが軸方向に離して2つ設けられ、内径側のころ止め部3bも軸方向に離して2つ設けられている。ころ2は、これら両ころ止め部3a,3bに係合することで、ポケット3内に保持される。
外径側から見た保持器1の部分展開図を図3に示す。同図のように、隣り合うポケット3A,3Bの背面合わせとなる側面における外径側のころ止め部3aの軸方向位置は互いに異ならせてある。具体的には、一方のポケット3Aの両ころ止め部3aは、他方のポケット3Bの対応する両ころ止め部3aよりも軸方向外側の位置にそれぞれ設けられている。なお、内径側のころ止め部3bについても、外径側のころ止め部3aと同じ軸方向位置に設けられている。
この構成の保持器付きころによると、樹脂成形品からなる保持器1の隣り合うポケット3A,3Bの互いに背面合わせとなる側面における外径側のころ止め部3aの軸方向位置を互いに異ならせているので、保持器1の成形において成形金型を製品から外径側に抜くとき、各ころ止め部3aの変形が他のころ止め部3aの変形を阻害せず、図3に矢印で示すように応力が分散される。そのため、樹脂製保持器1の金型からなる脱型上の問題を生じることなく、ころ止め部3aの突出高さを高くすることとができて、ころ2の脱落阻止効果を高めることができる。
また、保持器1の隣り合うポケット3A,3Bで挟まれる柱部4は、ころ止め部3aが付加された部分では幅寸法が広がることになるため、その広がり部分で柱部4の強度が増す。この場合に、柱部4の両面のころ止め部3aの軸方向位置が互いにずれているため、ころ止め部3aの突出によって幅広となった箇所が分散して生じることになり、一部に集中して幅広部分がある形状に比べて、柱部4の強度が向上する。
図4は、この発明の保持器付きころの他の実施形態における保持器を外径側から見た部分展開図を示す。この実施形態では、各ポケット3の両側面の外径側のころ止め部3aが、互いに対向し合わない軸方向位置に設けられている。具体的には、ポケット3の一側面では軸方向に離して2つのころ止め部3aが設けられ、ポケット3の他側面では軸方向の中間位置に1つのころ止め部3aが設けられている。これらのころ止め部3aの位置関係は全ポケット3について同じであり、隣り合うポケット3A,3Bの間では、対応するころ止め部3aの軸方向位置は同一に揃えられる。すなわち、ポケット3Aのころ止め部3a1とポケット3Bのころ止め部3a1は軸方向一方の外側に偏った同一位置に、ポケット3Aのころ止め部3a2とポケット3Bのころ止め部3a2は軸方向中間の同一位置に、ポケット3Aのころ止め部3a3とポケット3Bのころ止め部3a3は軸方向他方の外側に偏った同一位置にそれぞれある。このため、隣り合うポケット3A,3Bの互いに背面合わせとなる側面におけるころ止め部3a1,3a2,3a3の軸方向位置は互いに異なることになる。
なお、この実施形態では図示しないが、ポケット3における内径側のころ止め部3bも外径側のころ止め部3aと同じ軸方向の位置関係とされる。
なお、この実施形態では図示しないが、ポケット3における内径側のころ止め部3bも外径側のころ止め部3aと同じ軸方向の位置関係とされる。
この実施形態の場合も、保持器1の隣り合うポケット3A,3Bの互いに背面合わせとなる側面における外径側のころ止め部3aの軸方向位置を互いに異ならせているので、保持器1の成形において成形金型を製品から外径側に抜くとき、各ころ止め部3aの変形が他のころ止め部3aの変形を阻害せず応力を分散できて、ころ止め部3aの突出高さをころ2の脱落阻止に十分な高さとすることができる。
また、隣り合うポケット3A,3Bで挟まれる部分において、広幅部が従来例のように軸方向の一部に集中することなく軸方向に分散配置されることも先の実施形態の場合と同様であり、これにより保持器1の強度を十分確保することができる。
なお、以上の各実施形態では、保持器1のポケット3の両側面における内径側のころ止め部3bの個数、およびその軸方向位置を外径側のころ止め部3aと同じとしたが、例えば図1〜図3の実施形態において、図5に断面図で示すように、内径側のころ止め部3bを1つとし、これを軸方向の中間位置に設けるものとしても良い。
1…保持器
2…ころ
3…ポケット
3a…外径側のころ止め部
3b…内径側のころ止め部
4…柱部
2…ころ
3…ポケット
3a…外径側のころ止め部
3b…内径側のころ止め部
4…柱部
Claims (5)
- 円周方向の複数箇所にポケットを有する樹脂成形品からなる環状の保持器と、前記各ポケット内に保持される複数のころからなり、前記ポケットはその両側面から内方に突出して、ポケットから前記ころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部を外径部に有する保持器付きころにおいて、
隣り合うポケットの互いに背面合わせとなる側面における前記ころ止め部の軸方向位置を互いに異ならせたことを特徴とする保持器付きころ。 - 請求項1において、前記各ポケットの両側面のころ止め部は互いに対向し合う同一軸方向位置にあり、隣り合うポケットの間では、対応するころ止め部の軸方向位置を互いに異ならせた保持器付きころ。
- 請求項1において、前記各ポケットの両側面のころ止め部は互いに対向し合わない軸方向位置にあり、隣り合うポケットの間では、対応するころ止め部の軸方向位置を同一に揃えた保持器付きころ。
- 請求項3において、各ポケットの片方の側面のころ止め部が軸方向の2箇所にあり、もう片方の側面のころ止め部が軸方向の1箇所である保持器付きころ。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記ポケットはその両側面から内方に突出して、ポケットから前記ころが外径側へ脱落するのを阻止するころ止め部を内径部に有する保持器付きころ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008234376A JP2010065798A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 保持器付きころ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008234376A JP2010065798A (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 保持器付きころ |
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JP2010065798A true JP2010065798A (ja) | 2010-03-25 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2010065798A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012160603A1 (ja) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | ころ軸受け用保持器および針状ころ軸受け |
-
2008
- 2008-09-12 JP JP2008234376A patent/JP2010065798A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012160603A1 (ja) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | ころ軸受け用保持器および針状ころ軸受け |
US8864387B2 (en) | 2011-05-24 | 2014-10-21 | Harmonic Drive Systems, Inc. | Retainer for roller bearing and needle roller bearing |
JP5805184B2 (ja) * | 2011-05-24 | 2015-11-04 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | ころ軸受け用保持器および針状ころ軸受け |
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