JP2010062697A - 画像処理装置、画像処理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原稿から読み取られた画像に含まれる誤り訂正符号化された付加情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号する誤り訂正復号手段と、前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、前記誤り訂正復号手段により誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、原稿から読み取られた画像から削除する削除手段とを有する。
【選択図】図7
Description
請求項1に係る本発明は、原稿から読み取られた画像に含まれる誤り訂正符号化された付加情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号する誤り訂正復号手段と、前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、前記誤り訂正復号手段により誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、原稿から読み取られた画像から削除する削除手段とを有する画像処理装置である。
請求項7に係る本発明は、付加情報を誤り訂正符号化して画像に埋め込む埋込手段を有する第1の通信装置と、前記埋込手段により付加情報が埋め込まれた画像の情報を受信する第2の通信装置とを有する画像処理システムであって、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置からの画像に含まれる、誤り訂正符号化された付加情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号する誤り訂正復号手段と、前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、前記検出手段により検出された付加情報を、前記誤り訂正復号手段により誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、前記第1の通信装置からの画像から削除する削除手段とを有する画像処理システムである。
請求項8に係る本発明は、原稿から読み取られた画像に含まれる誤り訂正符号化された付加情報を検出するステップと、前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号するステップと、前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、原稿から読み取られた画像から削除するステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
まず、本発明の理解を助けるために、その背景を説明する。
このような一般的な違法コピー禁止措置に対して、画像データをコピーする権限を有する者は、付加情報が削除された画像データを使用できることが望ましい。また、コピーが繰り返されることによって、画像データが劣化するため、付加情報が新たに埋め込まれることが望ましい。
[本発明の実施形態]
図1において、画像形成装置10は、プリントユニット12とスキャンユニット14とを有し、プリントユニット12は、例えば3段の記録媒体供給トレイ16を有し、これら記録媒体供給トレイ16のそれぞれには供給ヘッド18が設けられている。記録媒体供給トレイ16の一つが選択されると、供給ヘッド18が作動して選択された記録媒体供給トレイ16から記録媒体供給路20を介してプリントエンジン22に供給される。
図3は、画像形成装置上で動作する埋込プログラムの構成を示す図である。図3に示すように、埋込プログラムは、画像データ入力部68、付加情報符号化部70及び付加情報埋込部72から構成される。このような構成により、埋込プログラムは、付加情報を画像データに埋め込む。
ユーザが、上記UI装置50に対して、付加情報及び画像データをスキャンして、付加情報を画像データに埋め込むよう操作する場合、上記CPU52は、システムメモリ54(又は外部記憶媒体。以下、他のプログラムについても同様)から、埋込プログラムを読み込んで実行する。なお、付加情報及び画像データは、予めシステムメモリ54等に記憶されていてもよい。
図4Aは、誤り訂正符号化された付加情報'1'及び'0'を、文字ごとに埋め込む場合の例である。図4Aでは、'1'を埋め込む場合、黒領域の近傍の上側にドットを打ち、'0'を埋め込む場合、黒領域の近傍の下側にドットを打つ(次に示す図4Bにおいても同様)。
図4Bは、誤り訂正符号化された付加情報'0'、'1'、'0'及び'0'を、ブロックごとに埋め込む場合の例である。
図4Cは、誤り訂正符号化された付加情報を、45度方向の斜め線で示されるシンボルとして埋め込む場合の例である。
図4Dは、誤り訂正符号化された付加情報'1'及び'0'を埋め込む場合の例である。図4Dでは、'1'を埋め込む場合、文字間隔P1が次の文字間隔S1よりも小さくなるよう文字間隔を調整し、'0'を埋め込む場合、文字間隔P2が次の文字間隔S2よりも大きくなるよう文字間隔を調整する。
ステップ100(S100)において、画像データ入力部68は、システムメモリ54や画像蓄積メモリ56等に記憶された画像データの入力を受け付け、ステップ102(S102)の処理に進む。
ステップ102(S102)において、付加情報符号化部70は、システムメモリ54や画像蓄積メモリ56等に記憶された付加情報に対して誤り訂正符号化を行い、ステップ104(S104)の処理に進む。
ステップ104(S104)において、付加情報埋込部72は、ステップ100(S100)で入力された画像データに、ステップ102(S102)で誤り訂正符号化された付加情報を埋め込み、埋込プログラムを終了する。
図6は、画像形成装置上で実行される削除プログラムの構成を示す図である。図6に示すように、削除プログラムは、付加情報検出部74、付加情報復号部76、付加情報符号化部78及び付加情報削除部80から構成される。このような構成により、削除プログラムは、付加情報を検出し、誤り訂正復号する際に復号エラーが発生しないことを確認して、付加情報を削除する。
ユーザが、前述したUI装置50に対して、付加情報が埋め込まれた画像データをスキャンして、画像データから付加情報を削除するよう操作する場合、前述したCPU52は、システムメモリ54等から削除プログラムを読み込んで実行する。なお、付加情報が埋め込まれた画像データは、予めシステムメモリ54等に記憶されていてもよい。
付加情報復号部76は、付加情報検出部74で検出された付加情報を復号して誤り訂正し(誤り訂正復号を行い)、予め定められた数以上の誤りがあり、復号できないことを示す復号エラーが発生した場合には、再度、付加情報検出部74がブロック分割を行うようにする。これ以外の場合、付加情報復号部76は、付加情報検出部74で検出された付加情報に誤り訂正復号を行い、誤り訂正復号された付加情報を付加情報符号化部78に出力する。なお、付加情報埋込部72において、誤りを検出するための情報が埋め込まれた場合には、付加情報復号部76で誤り訂正復号された付加情報において、間違った誤り訂正復号が行われていないことを確認できる。例えば、付加情報埋込部72において、チェックサムが埋め込まれた場合には、付加情報復号部76で誤り訂正復号された付加情報において、計算結果が予め定められた値となることを確認することにより、間違った誤り訂正復号が行われていないことを確認できる。
付加情報符号化部78は、付加情報復号部76で誤り訂正復号された付加情報に対して、誤り訂正符号化を行い、付加情報削除部80に出力する。
付加情報削除部80は、付加情報符号化部78で誤り訂正符号化された付加情報を、システムメモリ54や画像蓄積メモリ56等に記憶された付加情報付きの画像データから削除して、プリントインターフェース62などのインターフェースに出力する。
ステップ200(S200)において、付加情報検出部74は、付加情報が埋め込まれた画像データから、付加情報を検出し、検出した付加情報がブロックごとに含まれるよう、付加情報が埋め込まれた画像データをブロックに分割して、ステップ202(S202)の処理に進む。
ステップ202(S202)において、付加情報復号部76は、ステップ200(S200)で検出された付加情報を誤り訂正復号し、ステップ204(S204)の処理に進む。
ステップ204(S204)において、付加情報復号部76は、ステップ202(S202)で復号エラーが発生したか否かを判定する。復号エラーが発生した場合には、ステップ200(S200)の処理に戻り、復号が成功するまで、ステップ200〜204(S200〜204)の処理を繰り返す。一方、これ以外の場合には、ステップ206(S206)の処理に進む。
ステップ206(S206)において、付加情報符号化部78は、ステップ204(S204)で復号エラーが発生しないことを確認した付加情報に対して、誤り訂正符号化を行い、ステップ208(S208)の処理に進む。
ステップ208(S208)において、付加情報削除部80は、付加情報が埋め込まれた画像データから、ステップ206(S206)で誤り訂正符号化された付加情報を削除して、削除プログラムを終了する。
図8Aは、付加情報が埋め込まれた画像データであるが、コピーが繰り返されたため、付加情報を表すドットのほか、ノイズ(画像のざらつき)を含むようになった画像データである。
図8Bは、前述した付加情報検出部74によって、ドットが検出され、ブロックに分割された画像データである。図8Bに示すように、ノイズが誤ってドットとして検出され、間違ったドット検出及びブロック分割がされている。図8Bからは、埋め込まれた付加情報は、'0'、'0'、'0'及び'0'であることが分かる。この付加情報は、間違ったドット検出及びブロック分割に基づくため、復号エラーが発生する可能性がある。
図8Cは、付加情報復号部76によって復号エラーが発生したと判定され、付加情報検出部74によって、再度、ブロック分割された画像データである。図8Cからは、埋め込まれた付加情報は、'0'、'1'、'0'及び'0'であることが分かる。この付加情報は、正しいドット検出及びブロック分割に基づくため、正しく付加情報を削除するには、この付加情報を誤り訂正符号化したものを削除すればよい。
このように、ノイズを含むようになった画像データに対しても、正しく付加情報を検出し、削除することができる。
図9は、画像形成装置上で実行される更新プログラムの構成を示す図である。図9に示すように、更新プログラムは、前述した削除プログラムと同じく、付加情報検出部74、付加情報復号部76、付加情報符号化部78及び付加情報削除部80を有するが、さらに、更新情報符号化部82及び更新情報埋込部84を有する。このような構成により、更新プログラムは、付加情報を検出し、誤り訂正復号する際に復号エラーが発生しないことを確認して、付加情報の削除及び埋込みを行う。
ユーザが、前述したUI装置50に対して、付加情報が埋め込まれた画像データを指定し、画像データから付加情報を削除して埋め込むよう操作する場合、前述したCPU52は、システムメモリ54等から更新プログラムを読み込んで実行する。なお、埋め込む付加情報は、新たな付加情報として、予めシステムメモリ54等に記憶されていてもよく、削除される付加情報と同じであってもかまわないし、異なっていてもかまわない。
更新情報符号化部82は、付加情報復号部76で誤り訂正復号された付加情報又はシステムメモリ54等に記憶された新たな付加情報に対して、誤り訂正符号化を行い、更新情報埋込部84に出力する。
更新情報埋込部84は、付加情報削除部80で付加情報が削除された画像データに、更新情報符号化部82で誤り訂正符号化された付加情報を埋め込み、プリントインターフェース62などのインターフェースに出力する。
ステップ300〜308(S300〜308)において、前述した削除プログラムの動作フローにおけるステップ200〜208(S200〜208)と同じ処理が行われる。
ステップ310(S310)において、付加情報符号化部78は、システムメモリ54等に記憶された新たな付加情報がある場合には、この付加情報に対して誤り訂正符号化を行い、ステップ312(S312)の処理に進む。
ステップ312(S312)において、更新情報埋込部84は、ステップ308(S308)で付加情報が削除された画像データに、ステップ306(S306)で誤り訂正符号化された付加情報又はステップ310(S310)で誤り訂正符号化された付加情報を埋め込み、更新プログラムを終了する。
図11は、画像形成装置上で実行される差分更新プログラムの構成を示す図である。図11に示すように、差分更新プログラムは、前述した更新プログラムと同じく、付加情報検出部74、付加情報復号部76、付加情報符号化部78及び更新情報符号化部82を有するが、前述した更新プログラムとは異なり、付加情報削除部80を有さず、更新情報埋込部84の代わりに差分情報埋込部86を有する。このような構成により、差分更新プログラムは、付加情報を検出し、検出した付加情報を誤り訂正復号する際に復号エラーが発生しないことを確認して、検出した付加情報及び新たに埋め込む付加情報の差分情報のみを埋込又は削除する。
ユーザが、前述したUI装置50に対して、付加情報が埋め込まれた画像データ及びシステムメモリ54等に記憶された新たな付加情報を指定し、画像データから付加情報を削除して、新たな付加情報を埋め込むよう操作する場合、前述したCPU52は、システムメモリ54等から差分更新プログラムを読み込んで実行する。
ステップ400〜408(S400〜408)において、前述した更新プログラムの動作フローにおけるステップ300〜306,310(S300〜306,310)と同じ処理が行われる。
ステップ410(S410)において、差分情報埋込部86は、付加情報が埋め込まれた画像データからに対し、ステップ406(S406)で誤り訂正符号化された付加情報及びステップ408(S408)で誤り訂正符号化された更新情報の差分情報を、削除又は埋め込む処理を行い、差分更新プログラムを終了する。
また、上記実施形態では、付加情報を格納するシステムメモリ54、付加情報を埋込処理(又は、削除処理、更新処理及び差分更新処理)するプログラムを実行するCPU52及び処理後の画像データを出力するプリントエンジン22が同一の装置内で構成される画像形成装置10に対して本発明を適用した場合を説明しているが、これらの構成要素を複数の装置内で構成したシステム(例えば、システムメモリ54及びCPU52を有する画像形成装置と、プリントエンジン22を有するプリントサーバとから構成されるシステム)に対しても本発明は同様に適用可能である。このようなシステムにおいて、各構成要素を有する装置は、ネットワークを介して接続され、互いに通信可能となるよう構成される。
12 プリントユニット
14 スキャンユニット
16 記録媒体供給トレイ
18 供給ヘッド
20 記録媒体供給路
22 プリントエンジン
24 感光体
26 中間転写ベルト
28 二次転写ロール
30 定着装置
32 記録媒体排出路
34 排出トレイ
36 反転装置
38 記録媒体反転路
40 自動原稿送り装置
42 プラテン
44 読取部
46 原稿セット検出器
48 プラテンカバー開閉検出器
50 UI装置
52 CPU
54 システムメモリ
56 画像蓄積メモリ
58 入出力インターフェース
60 スキャンインターフェース
62 プリントインターフェース
64 ネットワーク通信インターフェース
66 モデムインターフェース
68 画像データ入力部
70 付加情報符号化部
72 付加情報埋込部
74 付加情報検出部
76 付加情報復号部
78 付加情報符号化部
80 付加情報削除部
82 更新情報符号化部
84 更新情報埋込部
86 差分情報埋込部
Claims (8)
- 原稿から読み取られた画像に含まれる誤り訂正符号化された付加情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号する誤り訂正復号手段と、
前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、前記誤り訂正復号手段により誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、原稿から読み取られた画像から削除する削除手段と
を有する画像処理装置。 - 原稿から読み取られた画像を領域に分割して、領域ごとにドットを埋め込む埋込手段
をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記削除手段により付加情報が削除された画像に、新たな付加情報を誤り訂正符号化して埋め込む埋込手段
をさらに有する請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記埋込手段により新たな付加情報を埋め込む場合、前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正符号化し、誤り訂正符号化された新たな付加情報に含まれ、誤り訂正符号化された検出済みの付加情報には含まれない情報を埋め込む埋込手段
をさらに有する請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記誤り訂正復号手段により復号できない場合には、原稿から読み取られた画像に含まれる誤り訂正符号化された付加情報を再度検出する再検出手段
をさらに有する請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。 - 原稿を読み取る原稿読取手段と、
前記原稿読取手段により原稿から読み取られた画像に含まれる誤り訂正符号化された付加情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号する誤り訂正復号手段と、
前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、前記誤り訂正復号手段により誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、前記原稿読取手段により読み取られた画像から削除する削除手段と
を有する画像処理装置。 - 付加情報を誤り訂正符号化して画像に埋め込む埋込手段を有する第1の通信装置と、前記埋込手段により付加情報が埋め込まれた画像の情報を受信する第2の通信装置とを有する画像処理システムであって、
前記第2の通信装置は、
前記第1の通信装置からの画像に含まれる、誤り訂正符号化された付加情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号する誤り訂正復号手段と、
前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、前記誤り訂正復号手段により誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、前記第1の通信装置からの画像から削除する削除手段と
を有する画像処理システム。 - 原稿から読み取られた画像に含まれる誤り訂正符号化された付加情報を検出するステップと、
前記検出手段により検出された付加情報を誤り訂正復号するステップと、
前記検出手段により検出された付加情報が前記誤り訂正復号手段により復号できる場合には、誤り訂正復号された付加情報を誤り訂正符号化し、原稿から読み取られた画像から削除するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
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