JP4373907B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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本発明は、コピー/プリンタ/スキャナ/ファクシミリ/複合機/融合機等の画像形成装置やパーソナルコンピュータ/サーバコンピュータ等の情報処理装置と言った画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体に関する。
文書の中には、複写機で複写される事が望ましくない文書も存在する。例えば、紙幣や証券等の「特殊原稿」にあっては、偽造防止の観点から言って、複写機で複写される事が望ましくないだろう。例えば、機密情報が記載された「機密文書」にあっては、情報漏洩防止の観点から言って、複写機で複写される事が望ましくないだろう。よって、特殊原稿や機密文書については、複写機で複写しようとしても全く複写できなかったり正しく複写できなかったりするような技術的措置を採る事が望ましい。以下、特殊原稿や機密文書の複写等を規制するような複写機等について説明する。
特許文献1や特許文献2には、特殊原稿のスキャンデータから特殊原稿に特徴的な特定のマークを検出する事で特殊原稿のスキャンデータである事を判定して、特殊原稿の複写等を規制するような複写機等が開示されている。
特許文献3や特許文献4には、機密文書のスキャンデータから機密文書である事を示す特定のマークを検出する事で機密文書のスキャンデータである事を判定して、機密文書の複写等を規制するような複写機等が開示されている。
特許文献5や特許文献6には、複写機で複写される事が望ましくない印刷文書に「地紋パターン」を埋め込んで印刷する印刷機等が開示されている。地紋パターンを埋め込んだ印刷文書を複写機で複写すると、印刷文書に埋め込んだ地紋パターンが複写文書に浮かび上がるため、例えば「複写禁止」の文字が複写文書に浮かび上がるようにしておく事で、印刷文書の複写行為が心理的に抑制される。
特許文献7には、複写禁止文書に埋め込んだ「背景ドットパターン」を複写禁止文書のスキャンデータ中から検出する事で複写禁止文書のスキャンデータである事を判定して、複写禁止文書の複写等を規制するような複写機等が開示されている。
特開2001−86330号公報 特開平6−125459号公報 特開平7−36317号公報 特許3078433号公報 特開平9−164739号公報 特開2001−197297号公報 特開2004−274092号公報 特開2004−110618号公報 特開2004−110250号公報 特開2004−56266号公報
それぞれの特許文献の手法にはそれぞれの問題がある。特許文献1や特許文献2の手法には、特定少数の特殊原稿用には有効であるが、不特定多数の機密文書用には有効でないという問題がある。特許文献3や特許文献4の手法には、機密文書の特定のマークを覆い隠すと、機密文書を複写できてしまうという問題がある。特許文献5や特許文献6の手法には、印刷文書の複写行為が心理的に抑制されるに過ぎず、印刷文書の複写行為が物理的に抑制されるものではないという問題がある。特許文献7の手法では、このような事柄は特に問題にならないが、複写禁止文書に埋め込んだ「背景ドットパターン」の検出精度をどのようにして制御するかが問題になる。
本発明は、複写禁止文書等の出力規制文書に埋め込んだ「ドットパターン」を出力規制文書のスキャンデータ中から検出する事で出力規制文書のスキャンデータである事を判定する場合に関して、出力規制文書に埋め込んだ「ドットパターン」の検出精度を制御するための新規な手法を提案することを課題とする。
本発明は、原稿から取得された画像を当該画像中のドットパターンを検出するための検出用画像に変換する変換手段と、前記画像中のドットパターンを前記検出用画像中から検出する検出手段と、前記画像中のドットパターンの検出結果に基づき前記画像の出力を制御する制御手段とを備える画像処理装置であって、前記変換手段の変換処理の変換パラメータとして、当該変換パラメータの値の設定内容に従って前記変換手段の変換内容が制御される事で前記検出手段の検出精度が制御されるような変換パラメータの値を、前記変換手段の変換処理に際して自動設定する設定手段を備えることを特徴とする画像処理装置に関する。
本発明は、原稿から取得された画像を当該画像中のドットパターンを検出するための検出用画像に変換する変換段階と、前記画像中のドットパターンを前記検出用画像中から検出する検出段階と、前記画像中のドットパターンの検出結果に基づき前記画像の出力を制御する制御段階とを備える画像処理方法であって、前記変換段階の変換処理の変換パラメータとして、当該変換パラメータの値の設定内容に従って前記変換段階の変換内容が制御される事で前記検出段階の検出精度が制御されるような変換パラメータの値を、前記変換段階の変換処理に際して自動設定する設定段階を備えることを特徴とする画像処理方法に関する。本発明は、前記画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。本発明は、前記画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体に関する。
本発明は、複写禁止文書等の出力規制文書に埋め込んだ「ドットパターン」を出力規制文書のスキャンデータ中から検出する事で出力規制文書のスキャンデータである事を判定する場合に関して、出力規制文書に埋め込んだ「ドットパターン」の検出精度を制御するための新規な手法を提案するものである。
図1は、複写禁止原稿101の具体例を表す。複写禁止原稿101には、複写禁止対象となる複写禁止画像102が印刷されていると共に、150ミクロン程度(600dpiで数画素程度)のドット111による見え難いドットパターン112が埋め込んである。ドット111(ドットパターン112)は、複写禁止原稿101に複写禁止画像102と共に印刷されたものでも複写禁止画像102の印刷前に印刷されたものでも複写禁止画像102の印刷後に印刷されたものでもよい。
複写禁止原稿101を複写禁止機能を備える特殊な複写機で複写しようとすると、後述のように、複写禁止原稿101の複写が禁止される事になる。複写禁止原稿101を通常の複写機で複写すると、図2や図3のように、複写文書121には「複写禁止」の文字が浮かび上がる事になる。前者が複写禁止原稿101の本来的機能(複写禁止原稿機能)であり、後者が複写禁止原稿101の付帯的機能(地紋原稿機能)である。ここでは「複写禁止」の文字が浮かび上がるようにしているが、複写禁止原稿101の文書名,文書管理番号,作成者名,作成日時等の文字や、複写禁止原稿101の作成企業のロゴマーク等の絵柄が浮かび上がるようにしておいてもよい。これらの文字や絵柄等の領域をメッセージ領域131と呼び、これらの文字や絵柄等以外の領域をベース領域132と呼ぶ。
図2の場合、メッセージ領域131のドット111が消える形で「複写禁止」の文字が浮かび上がっている。図3の場合、ベース領域132のドット111が消える形で「複写禁止」の文字が浮かび上がっている。図2の場合、図4のように、メッセージ領域131のドット111とベース領域132のドット111はそれぞれ、小さいドット111Aと大きいドット111Bとなっている。図3の場合、図5のように、メッセージ領域131のドット111とベース領域132のドット111はそれぞれ、大きいドット111Bと小さいドット111Aとなっている。図4や図5の小さいドット111Aと大きいドット111Bをそれぞれ複写機で複写されるサイズと複写機で複写されないサイズにしておく事で、図2や図3のように「複写禁止」の文字が浮かび上がる事になる。
なお、複写禁止原稿機能の観点では、図2や図3のように2種類のドット111によりドットパターン112を構成するのではなく、図6や図7のように1種類のドット111によりドットパターン112を構成してもよい。また、複写禁止原稿機能の観点でも地紋原稿機能の観点でも、ドットパターン112は、図6のように複写禁止画像102の背景画像として埋め込んでもよいし、図7のように複写禁止画像102の前景画像として埋め込んでもよい。複写禁止画像102の背景画像として埋め込んだドットパターン112を背景ドットパターンと呼び、複写禁止画像102の前景画像として埋め込んだドットパターン112を前景ドットパターンと呼ぶ。以下の説明では便宜上、2種類のドット111によるドットパターン112(背景ドットパターン)を取り上げる事にする。
複写禁止原稿機能に関しては、メッセージ領域131とベース領域132はそれぞれ、ドットサイズ,ドット密度,格子状に分布したドット(図4図5)のドット間隔,模様状に分布したドット(図8図9)のドット間隔の組合せ,と言った、ドットパターン112を構成するドット111を特徴付ける「ドットの特徴量」によって規定される。例えば、メッセージ領域131はドット密度DがD1の領域として規定されて、ベース領域132はドット密度DがD2の領域として規定される、と言った具合である。
(第1実施例)
図10は、複写禁止機能を備える複写機201の具体例を表す。図10の複写機201は、スキャナ211と、プリンタ212と、画像処理部213と、システムコントローラ214と、操作表示部215等により構成されている。
スキャナ211は、原稿から画像を取得するハードウェアである。プリンタ212は、用紙に画像を印刷するハードウェアである。画像処理部213は、種々の画像処理を実行する集積回路である。システムコントローラ214は、種々の情報処理を実行するコントローラであり、プロセッサとして機能するCPU221、不揮発性メモリとして機能するROM222、揮発性メモリとして機能するRAM223等により構成されている。操作表示部215は、ユーザインタフェースとして機能するハードウェアである。
さて、画像処理部213は、フィルタ処理部301と、変倍処理部302と、γ処理部303と、階調処理部304と、画像変換部401と、ドットパターン検出部402と、複写禁止原稿判定部403と、出力制御部404と、画像変換設定部501と、画像変換登録部502と、画像変換調整部503等により構成されている。
300番台の機能ブロックについて、図11と共に説明する。図11は、複写機201による複写処理について説明するためのフローチャートである。
フィルタ処理部301は、原稿から取得された画像のフィルタ処理(S301)を実行する機能ブロックである。変倍処理部302は、原稿から取得された画像の変倍処理(S302)を実行する機能ブロックである。γ処理部303は、原稿から取得された画像のγ処理(S303)を実行する機能ブロックである。階調処理部304は、原稿から取得された画像の階調処理(S304)を実行する機能ブロックである。
400番台の機能ブロックについて、図12と共に説明する。図12は、複写機201による複写禁止処理について説明するためのフローチャートである。
画像変換部401は、原稿から取得された画像を、当該画像中のドットパターンを検出するための検出用画像に変換する(S401)機能ブロックである。ドットパターン検出部402は、上記画像中のドットパターンを上記検出用画像中から検出する(S402)機能ブロックである。複写禁止原稿判定部403は、上記画像中のドットパターンの検出結果に基づき、上記画像が複写禁止原稿から取得された画像であるか否かを判定する(S403)機能ブロックである。出力制御部404は、上記画像の判定結果に基づき、上記画像の出力を制御する(S404)機能ブロックである。
なお、図11の複写処理と図12の複写禁止処理は、複写機201内で並列実行される事になる。図12のS401の処理は、図11のS301の処理を実行する前の入力画像について実行される。図12のS404の処理は、図11のS304の処理を実行した後の出力画像について実行される。
さて、画像変換部401では、原稿から取得された画像が2値化されて2値画像に変換される事になる。また、ドットパターン検出部402では、上記画像中のドットパターンが上記2値画像中から検出される事になる。また、複写禁止原稿判定部403では、上記画像中のドットパターンの検出結果に基づいて、上記画像が複写禁止原稿から取得された画像であるか否かが判定される事になる。また、出力制御部404では、上記画像が複写禁止原稿から取得された画像でないと判定された場合は、上記画像がそのまま印刷されるように上記画像の印刷が制御されて、上記画像が複写禁止原稿から取得された画像であると判定された場合は、上記画像が灰色に塗り潰されて印刷されるように上記画像の印刷が制御される(複写禁止機能)事になる。
2値化処理では、図1の複写禁止原稿101から取得された画像(複写禁止画像102と2種類のドット111によるドットパターン112とが重畳された画像)が2値画像に変換されると、ドット111は黒ドットに変換される事になる。このとき、2値化処理の2値化閾値の値によっては、正確にドット111が黒ドットに変換されない場合がある。例えば、2値化閾値の値が大き過ぎると、ドット111の変換漏れが発生する頻度が高くなる。例えば、2値化閾値の値が小さ過ぎると、ドット111のようなノイズの誤変換が発生する頻度が高くなる。変換漏れや誤変換の発生頻度の高低は、ドットパターン112の検出精度の善し悪しに影響する事になる。
2値化処理の2値化閾値の値は、このように、画像変換部401の変換内容に影響し、ひいては、ドットパターン検出部402の検出精度に影響する。逆に言えば、2値化処理の2値化閾値の値を適切に設定すれば、2値化処理の2値化閾値の値の設定内容に従って画像変換部401の変換内容が適切に制御される事でドットパターン検出部402の検出精度が適切に制御される事になる。ただし、2値化閾値の値の設定の調整は、経験に依存するところが大きく、手間も時間もかかる。しかし、図10の複写機201では、ドットパターンの検出精度が適切化されるような2値化閾値の値を「自動調整,自動登録,自動設定」する事ができるので、ドットパターンの検出精度が適切化されるような2値化閾値の値を手間も時間もあまりかけずに「調整,登録,設定」する事ができる。
図13は、ドットパターン検出部402に係る機能ブロック図である。ドットパターン検出部402は、ドット検出部411と、特徴量算出部412と、メッセージ領域判定部413と、ベース領域判定部414等により構成されている。
ドットパターン検出部402の機能ブロックについて、図14と共に説明する。図14は、ドットパターン検出部402によるドットパターン検出処理について説明するためのフローチャートである。
ドット検出部411は、上記画像中のドットを上記検出用画像中から検出(S411)する機能ブロックである。具体的には、上記2値画像中の黒ドットがパターンマッチングにより検出される事になる。
特徴量算出部412は、上記画像中のドットの検出結果に基づき上記画像中のドットの特徴量を算出(S412)する機能ブロックである。具体的には、上記2値画像中の一定面積毎の黒ドットの個数(一定面積毎の黒ドット密度)が算出される事になる。
メッセージ領域判定部413は、上記画像中のドットの特徴量の算出結果に基づき上記画像中にドットパターンのメッセージ領域が存在するか否かを判定(S413)する機能ブロックである。具体的には、上記2値画像中の一定面積領域の内、その領域の黒ドット密度Dがメッセージ領域の黒ドット密度D1と同一である領域(S413A)について、その領域の黒ドットの個数が累積(S413B)されて、累積個数が累積個数の閾値以上になった(S413C)場合に、メッセージ領域が存在すると判定(S413D)される事になる。なお、上記Dが上記D1と同一であるか否かは、上記Dと上記D1との差分が差分の閾値以下であるか否かにより判定される。
ベース領域判定部414は、上記画像中のドットの特徴量の算出結果に基づき上記画像中にドットパターンのベース領域が存在するか否かを判定(S414)する機能ブロックである。具体的には、上記2値画像中の一定面積領域の内、その領域の黒ドット密度Dがベース領域の黒ドット密度D2と同一である領域(S414A)について、その領域の黒ドットの個数が累積(S414B)されて、累積個数が累積個数の閾値以上になった(S414C)場合に、ベース領域が存在すると判定(S414D)される事になる。なお、上記Dが上記D2と同一であるか否かは、上記Dと上記D2との差分が差分の閾値以下であるか否かにより判定される。
こうして、ドットパターン検出部402は、上記画像中のドットパターンのメッセージ領域とベース領域を上記検出用画像中から検出する。そして、複写禁止原稿判定部403は、上記画像中のドットパターンのメッセージ領域とベース領域の両方が検出された場合に、上記画像は複写禁止原稿から取得された画像であると判定する。上記画像中のドットパターンのメッセージ領域が検出された場合に、上記画像は複写禁止原稿から取得された画像であると判定される事にしてもよいし、上記画像中のドットパターンのベース領域が検出された場合に、上記画像は複写禁止原稿から取得された画像であると判定される事にしてもよい。
図10の500番台の機能ブロックについて説明する。
画像変換設定部501は、画像変換部401の変換処理の変換パラメータの値を「自動設定」する機能ブロックである。画像変換設定部501は、画像変換部401の変換処理の変換パラメータとして、当該変換パラメータの値の設定内容に従って画像変換部401の変換内容が制御される事でドットパターン検出部402の検出精度が制御されるような変換パラメータの値を、画像変換部401の変換処理に際して「自動設定」する。具体的には、2値化処理のための2値化閾値の値が2値化処理に際して「自動設定」される事になる。
画像変換登録部502は、画像変換部401の変換処理の変換パラメータの値を「自動登録」する機能ブロックである。画像変換登録部502は、画像変換部401の変換処理の変換パラメータの値を、事前に「自動登録」するために存在する。具体的には、2値化処理のための2値化閾値の値が事前に「自動登録」される事になる。当該画像変換登録部502によって登録先に自動登録された変換パラメータの値を、画像変換設定部501が自動設定する事になる。
画像変換調整部503は、画像変換部401の変換処理の変換パラメータの値を「自動調整」する機能ブロックである。画像変換調整部503は、画像変換部401の変換処理の変換パラメータの値を、事前に「自動調整」するために存在する。具体的には、2値化処理のための2値化閾値の値が事前に「自動調整」される事になる。当該画像変換調整部503によって自動調整された変換パラメータの値を、画像変換登録部502が登録先に自動登録する事になる。
図15は、変換パラメータの値を自動調整するためのキャリブレーション用原稿601の具体例を表す。キャリブレーション用原稿601には、変換パラメータの値を自動調整するためのキャリブレーション用画像602が印刷されている。図10の複写機201の画像変換調整部503は、キャリブレーション用原稿601から取得されたキャリブレーション用画像602に基づき変換パラメータの値を自動調整する事になる。
キャリブレーション用原稿601にはキャリブレーション用画像602として、ドット611によるドットパターン612が埋め込んである。図15のドット611乃至ドットパターン612は、図1のドット111乃至ドットパターン112と同様のものである。図10の複写機201の画像変換調整部503は、キャリブレーション用原稿601から取得されたキャリブレーション用画像602を当該キャリブレーション用画像602中のドットパターン612を検出するための検出用画像に変換し、キャリブレーション用画像602中のドットパターン612を検出用画像中から検出し、キャリブレーション用画像602中のドットパターン612の検出結果に基づき変換パラメータの値を自動調整する事になる。図15の画像の変換処理乃至ドットパターンの検出処理は、図1の画像の変換処理乃至ドットパターンの検出処理と同様のものである。
キャリブレーション用原稿601を作成する際には、キャリブレーション用原稿601の規格値を規定する。ここでは、キャリブレーション用原稿601の白色度が70%以上で、ドット611の位置ずれ幅が10ミクロン以内で、ドットサイズ612の変動幅が5ミクロン以内と言ったように、キャリブレーション用原稿601の規格値を規定する事にする。
1枚のキャリブレーション用原稿601にはキャリブレーション用画像602として、2種類のドット611によるドットパターン612が存在している。キャリブレーション用原稿601の上半分は全体がメッセージ領域631となっており、キャリブレーション用原稿601の下半分は全体がベース領域632となっている。メッセージ領域631とベース領域632の比率や配置は、他の比率や配置を採用してもよい。
図16は、複写機201によるキャリブレーション処理について説明するためのフローチャートである。
複写機201では、先ず、キャリブレーション用原稿からキャリブレーション用画像が取得(S601)される。次に、キャリブレーション用原稿から取得されたキャリブレーション用画像の2値化処理のための2値化閾値の値が仮設定(S602)される。次に、キャリブレーション用原稿から取得されたキャリブレーション用画像が2値化されて2値画像に変換(S603)される。
次に、2値画像中の黒ドットが検出(S611)される。次に、2値画像中の一定面積毎の黒ドットの個数が算出(S612)される。次に、2値画像中の一定面積領域の内、その領域の黒ドット密度Dがメッセージ領域の黒ドット密度D1やベース領域の黒ドット密度D2と同一である領域(S613A,S614A)について、その領域の黒ドットの個数が累積(S613B,S614B)される。次に、メッセージ領域の黒ドットの累積個数とベース領域の黒ドットの累積個数の合計値が算出(S615)される。このようにして、キャリブレーション用画像中のドットパターンが2値画像中から検出される。
以上の処理が、様々な2値化閾値の値のもとで実行される。そして、メッセージ領域の黒ドットの累積個数とベース領域の黒ドットの累積個数の合計値を最大化する2値化閾値の値が、ドットパターンの検出精度を最適化する2値化閾値の値として、2値化閾値の値の自動調整(S621)の調整結果とされる。そして、自動調整された2値化閾値の値が自動登録(S622)される。
複写機201ではこのように、変換パラメータの値を人間が手動調整しなくても、変換パラメータの値が自動調整される事になる。さらには、変換パラメータの登録値を人間が手動入力しなくても、変換パラメータの登録値が適切に自動指定されて登録される(自動登録)事になる。さらには、変換パラメータの設定値を人間が手動入力しなくても、変換パラメータの値が適切に自動指定されて設定(自動設定)される事になる。
図16のキャリブレーション処理は、複写機201の出荷前に複写機の201の工場で実施してもよいし、複写機201の出荷後に複写機の201のサービスパーソンやユーザが実施してもよい。図16のキャリブレーション処理によれば、キャリブレーション処理の開始操作が複写処理の開始操作と同様になり、キャリブレーション処理の操作が簡単化される事になる。さらには、キャリブレーション用原稿の紙特性を通じて複写禁止原稿の紙特性をキャリブレーション処理に反映させる事ができる。
(第2実施例)
図17は、複写禁止機能を備える複写機201の具体例を表す。図17の複写機201は、スキャナ211と、プリンタ212と、画像処理部213と、システムコントローラ214と、操作表示部215等により構成されている。
図10の複写機201の画像処理部213が、集積回路(ハードウェア)によって実現されているのに対して、図17の複写機201の画像処理部213は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)によって実現されている。コンピュータプログラムの格納先は、複写機201内の半導体メモリでも磁気メモリでも構わないが、ここではシステムコントローラ214のROM222であるものとする。
図17の複写機201の画像処理部213を構成する機能ブロックは、図10の複写機201の画像処理部213を構成する機能ブロックと同様であり、図17の複写機201の画像処理部213によって実行される画像処理は、図10の複写機201の画像処理部213によって実行される画像処理と同様である。
複写禁止原稿の具体例を表す。 複写禁止原稿の複写文書の第1の具体例を表す。 複写禁止原稿の複写文書の第2の具体例を表す。 ドットパターンを構成するドットの第1の具体例を表す。 ドットパターンを構成するドットの第2の具体例を表す。 1種類のドットによるドットパターン(背景ドットパターン)を表す。 1種類のドットによるドットパターン(前景ドットパターン)を表す。 ドットパターンを構成するドットの第3の具体例を表す。 ドットパターンを構成するドットの第4の具体例を表す。 複写禁止機能を備える複写機の具体例を表す。 複写処理について説明するためのフローチャートである。 複写禁止処理について説明するためのフローチャートである。 ドットパターン検出部に係る機能ブロック図である。 ドットパターン検出処理について説明するためのフローチャートである。 キャリブレーション用原稿の具体例を表す。 キャリブレーション処理について説明するためのフローチャートである。 複写禁止機能を備える複写機の具体例を表す。
符号の説明
101 複写禁止原稿
102 複写禁止画像
111 ドット
112 ドットパターン
121 複写文書
131 メッセージ領域
132 ベース領域
201 複写機
211 スキャナ
212 プリンタ
213 画像処理部
214 システムコントローラ
215 操作表示部
221 CPU
222 ROM
223 RAM
301 フィルタ処理部
302 変倍処理部
303 γ処理部
304 階調処理部
401 画像変換部
402 ドットパターン検出部
403 複写禁止原稿判定部
404 出力制御部
411 ドット検出部
412 特徴量算出部
413 メッセージ領域判定部
414 ベース領域判定部
501 画像変換設定部
502 画像変換登録部
503 画像変換調整部
601 キャリブレーション用原稿
602 キャリブレーション用画像
611 ドット
612 ドットパターン
631 メッセージ領域
632 ベース領域

Claims (4)

  1. 原稿から取得された画像を当該画像中のドットパターンを検出するため2値化処理した検出用画像に変換する変換手段と、前記画像中のドットパターンを前記検出用画像中から検出する検出手段と、前記画像中のドットパターンの検出結果に基づき前記画像の出力を制御する制御手段とを備える画像処理装置であって、
    前記2値化処理に用いられる2値化閾値を自動調整する調整手段と、
    前記調整手段により自動調整された2値化閾値を自動登録する登録手段と、
    前記登録手段によって自動登録された2値化閾値を、前記2値化処理に用いられる2値化閾値として自動設定する設定手段とを備え、
    前記調整手段は、規格値により規定されたドットパターンが埋め込まれた調整用原稿から取得された調整用画像を、当該調整用画像中のドットパターンを検出するため所定の2値化閾値を用いて検出用画像に変換し、前記調整用画像中のドットパターンを前記検出用画像中から検出し、検出されたドットパターンが最大数であるとき得られた当該所定の2値化閾値を、2値化閾値として自動調整すること、
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 原稿から取得された画像を当該画像中のドットパターンを検出するため2値化処理した検出用画像に変換する変換段階と、前記画像中のドットパターンを前記検出用画像中から検出する検出段階と、前記画像中のドットパターンの検出結果に基づき前記画像の出力を制御する制御段階とを備える画像処理方法であって、
    前記2値化処理に用いられる2値化閾値を自動調整する調整段階と、
    前記調整段階により自動調整された2値化閾値を自動登録する登録段階と、
    前記登録段階によって自動登録された2値化閾値を、前記2値化処理に用いられる2値化閾値として自動設定する設定段階とを有し、
    前記調整段階は、規格値により規定されたドットパターンが埋め込まれた調整用原稿から取得された調整用画像を、当該調整用画像中のドットパターンを検出するため所定の2値化閾値を用いて検出用画像に変換し、前記調整用画像中のドットパターンを前記検出用画像中から検出し、検出されたドットパターンが最大数であるとき得られた当該所定の2値化閾値を、2値化閾値として自動調整すること、
    を特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  4. 請求項項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
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