JP2010062112A - 光デバイス、光均一デバイス、バックライトユニットおよびディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】観察者側からθの角度に強度のピークを持つ点光源41と、二次元方向に光偏向機能を備えた光偏向レンズ1とからなる光デバイス24、もしくは光デバイス24の光射出面側に拡散基材26を備えた光均一デバイス25を、ディスプレイ装置70に配置し、さらに必要であれば光均一デバイス25の拡散基材26の上に光学部材5等を配置してなるディスプレイ装置。
【選択図】図1
Description
しかしながら冷陰極管には水銀が使用されているため、環境への配慮からLED(Light Emitting Diode)を光源としたバックライトが有望視されている。
図1は本発明の光デバイス、光均一デバイス、バックライトユニットおよびディスプレイ装置の一例を示す断面模式図である。
本発明の実施形態であるディスプレイ装置70は、画像表示素子35とバックライトユニット55とから構成されている。また、本発明の実施形態であるバックライトユニット55は、反射板43の平面上に複数の光源41が配置され、その上(観察者側方向F)にレンズシート1が配置された本発明の実施形態である光デバイス24と、その上(観察者側方向F)に光拡散基材26が配置された本発明の実施形態である光均一デバイス25と、光学シート5が単一、又は複数配置されて構成されている。
光源41から射出された光Hは、光均一デバイス25で拡散され、その上に配置された単一、又は複数の光学部材で拡散・反射・集光・カラーシフトされ、バックライトユニット55から射出される光Kが、画像表示素子35に入射し、観察者側Fへと射出される。
光源41は図2(a)及び図2(b)に示されるように、その射出分布は、反射板43の法線方向n(観察者側F)に対して強度ピーク角度θに強度ピークを有する。
このような光偏向レンズ3を垂直方向、及び水平方向で断面視した際に、断面形状における各点の接線と基材2とのなす角度を接角αとしたとき、以下の数1で定義される偏向角度Aを含む領域が、光偏向レンズ3の垂直方向、及び水平方向の各々の断面形状において、20%以上含むことが望ましい。
ここで光偏向レンズ3の頂部3aが頂角70度以上110度以下の三角形状であることがより望ましい。
また、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、アクリルニトリルスチレン共重合体、アクリロニトリルポリスチレン共重合体などを用いて、射出成型法、押出法、あるいは熱プレス成型法によって基材2と光偏向レンズ3とを形成することもできる。また、同様に作製したシート材の表面に、光偏向レンズ3を、放射線硬化樹脂を用いて成形することもできる。
透明樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを用いることができ、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、アクリルニトリルスチレン共重合体、アクリロニトリルポリスチレン共重合体などを用いることができる。
光拡散粒子としては、無機酸化物または樹脂からなる透明粒子を用いることができる。無機酸化物からなる透明粒子としては、例えば、シリカ、アルミナなどを用いることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン・ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体)等のフッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子などを用いることができる。
また、上述した透明粒子から2種類以上の透明粒子を組み合わせて使用してもよい。さらにまた、透明粒子の大きさ、形状は、特に規定されない。
拡散基材26の厚みが0.1〜5mmである場合には、最適な拡散性能と輝度を得ることができる。逆に、0.1mm未満の場合には、拡散性能が足りず、5mmを超える場合には、樹脂量が多いため吸収による輝度低下が生じる。
熱可塑性樹脂の内部に形成された気泡の内部表面が光の乱反射を生じさせ、光拡散粒子を分散させた場合と同等以上の光拡散機能を発現させることができる。そのため、拡散基材26の膜厚をより薄くすることが可能となる。
このような拡散基材26として、白色PETや白色PPなどを挙げることができる。白色PETは、PETと相溶性のない樹脂や酸化チタン(TiO2)、硫酸化バリウム(BaSO4)、炭酸カルシウムのようなフィラーをPETに分散させた後、該PETを2軸延伸法で延伸することにより、該フィラーの周りに気泡を発生させて形成する。
拡散基材26の厚さが25μm未満の場合には、シートのこしが不足し、製造工程やディスプレイ内でしわを発生しやすくなるので好ましくない。また、拡散基材26の厚さが500μmを超える場合には、光学性能についてはとくに問題ないが、剛性が増すためロール状に加工しにくい、スリットが容易にできないなど、従来の拡散板と比較して得られる薄さの利点が少なくなるので好ましくない。
さらに、固定層20内にフィラーを分散してもよい。固定層20内にフィラーを分散することで、接合層の弾性率を増加することが可能となる。
固定層20の形成方法において、接合面へ直接塗布する方法や、あらかじめドライフィルムとして準備したものを貼り合わせる方法がある。固定層20をドライフィルムとして準備した場合、製造工程上、簡易的に扱うことが可能となるため好ましい。
光拡散レンズ21に求められる機能としては、2次元方向に射出光を拡散させることが求められるため、断面が多角形となる三角錐や四角錘を含む多角錘、マイクロレンズ、プリズムや湾曲レンチキュラーがクロスに配列されたレンズ等であることが望ましい。
しかしながら、拡散基材26の表面に拡散レンズ21を配置する場合、光学部材2として例えばレンズシート2を配置した場合、拡散レンズ21とレンズシート2とでモアレ干渉縞が生じる場合がある。そのため、拡散レンズ21の周期構造とレンズシート2のレンズの周期構造とを、モアレ干渉縞が生じないピッチに合わせ込むか、角度をつける、またはさらに光学部材2として拡散フィルムをのせるなどの方法が挙げられる。光学部材2として拡散フィルム、または偏向分離反射シート等、周期構造のない部材を配置する場合には、上述のような問題は生じない。
図7(a)は本発明の光均一デバイス25の水平断面図であり、図7(b)は本発明の光均一デバイス25の垂直断面図である。光源41は、水平方向にXの間隔で、垂直方向にYの間隔で配列され、反射板43とレンズシート1とはTの距離で配置されている。このとき、以下の数2〜数5を満足することが望ましい。
上記数2〜数5を満足させることで、強度が強度ピークの80%以上となる角度の光を、効率的に光源41の間に射出することが可能となる。すなわち、光源41がマトリクス状に配列されてなる場合、最も光量が不足する光源41と光源41との間に光を射出することで、光均一デバイス25の強度を均一化することが可能となる。
本発明の光デバイス24は、光源41の強度ピーク角度θ、及び強度ピークの80%以上の強度を有するθA〜θBの角度の光を効率的に観察者側Fへと射出するため、色ムラのない白色光を正面方向に射出することが可能である。
本発明の光均一デバイス25は、本発明の光デバイス24の観察者側Fに更に拡散基材26を有するため、強度ムラのない均一な白色光を射出することが出来る。
本発明の光均一デバイス25は、光源41の強度ピーク角度θ、及び強度ピークの80%以上の強度を有するθA〜θBの角度の光を、光源41と光源41との間に効率的に観察者側Fへと射出するため、強度ムラのない均一な白色光を容易に射出することが出来る。
また本発明の光均一デバイス25は、光源41が擬似白色光源である場合も、同様に強度ムラのない均一な白色光を容易に射出することが出来る。
画像表示素子35は、2枚の偏光板(偏光フィルム)31、33と、その間に狭持された液晶パネル32とからなる。液晶パネル32は、たとえば、2枚のガラス基板の間に液晶層が充填されて構成されている。
バックライトユニット50から出射された光Kは、偏光フィルター33を介して液晶部32に入射され、偏光フィルター31を介して観察者側Fに出射される。
画像表示素子35は、液晶表示素子であることが好ましい。液晶表示素子は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する代表的な素子であり、他の表示素子に比べて、画像品位を高くすることができるとともに、製造コストを低減することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。尚、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
レンズシート1として、傾斜部3bが70度から45度へと連続的に変化し、頂部3aが90度プリズムである単位レンチキュラーを、垂直方向、水平方向に互いが90度で交差するよう配置した。ここで、レンチキュラーの頂部3aの領域を40%、傾斜部3bの領域を60%ととし、耐擦性を向上させるために頂部3aの先端にはラウンド形状を付与した。
(実施例2)
レンズシート1として、65度、55度、45度の接角を有する七角形状四角錘を作製した。
(比較例1)
レンズシート1として、90度プリズムシートを用意した。
光学シート5として、拡散基材26の上に拡散フィルム、プリズムシート、偏向反射分離シートの順で重ねて配置した。
結果、実施例1〜2、及び比較例1による光均一デバイス25を備えた画像表示装置70を得ることが出来た。
なお、輝度分布はLEDに対応した波型の分布が得られるので、中心の5個分のLEDに相当する輝度データを抽出して平均輝度を算出した後、平均輝度に対する輝度変化
(%)を算出した。この輝度変化の標準偏差σが1%以内であれば、拡散性が良好と判定した。色度についても同様の計算方法により解析を行った。
実施例2は赤、緑、青の色ムラは生じず、また強度分布も1%以下に収まった画像表示装置70が得られた。
比較例1は、輝度と色度のムラが水平方向にスジ状に観察された。一次元方向に配列されたプリズムのため、点光源41のムラを消すことはできなかった。
Claims (11)
- 光反射性を有する平面上にマトリクス状に配置された点光源と、
透光性の基材上に、基材面の垂直方向と、水平方向との少なくとも2方向以上に射出光を制御する光偏向レンズが配列されてなるレンズシートとを備えた光デバイスであって、
前記点光源は、前記平面の法線からθの角度だけ傾いた方向に射出強度のピークを有する略回転対称の射出分布を有し、
強度ピーク角度θから法線方向側で、強度がピークに対して80%となる射出角度をθAとし、
強度ピーク角度θから法線方向とは逆側で、強度がピークに対して80%となる射出角度をθBとし、
前記光偏向レンズを前記基材面の垂直方向、水平方向で断面視した断面形状の接線と前記基材面とのなす角度を接角αとしたとき、接角αが以下の数1によって定義される偏向角度Aを含む領域が、光偏向レンズの垂直方向、水平方向の断面形状において、各々20%以上含むレンズシートを有することを特徴とする光デバイス。
- 前記強度ピーク角度θが50度以上となることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
- 前記光偏向レンズが、二次元に配列された単位レンズからなることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
- 前記光偏向レンズが、一次元に配列された第1のレンズアレイと、一次元に配列された第2のレンズアレイと、からなり、前記第1のレンズアレイと、前記第2のレンズアレイと、が、交差して配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
- 前記光偏向レンズの断面形状が、曲面形状であることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
- 前記光偏向レンズの断面形状が、多角形状であることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
- 前記光偏向レンズの断面形状が、頂部と、前記頂部から前記基材に至る傾斜部とを有し、
断面形状における前記頂部の占める割合が20%以上60%以下であり、前記頂部の形状が頂角70度以上110度以下のプリズム形状であることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。 - 照明用の光均一デバイスであって、
前記光均一デバイスは、請求項1〜8に記載の何れかの光デバイスと拡散基材とを備え、
前記拡散基材は前記光デバイスの前記光偏向レンズ側に配置され、
前記拡散基材は、透明樹脂に光拡散領域が分散されてなり、全光線透過率が30%〜80%、ヘイズ値が95%以上であり、
前記光デバイスを構成する透光性の基材は、全光線透過率が80%以上、ヘイズ値が95%以下であることを特徴とする光均一デバイス。 - 請求項9に記載の光均一デバイスと、少なくとも1種類以上の光学シートとを備えることを特徴とするバックライトユニット。
- 画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する画像表示素子と、請求項10に記載のバックライトユニットと、を備えることを特徴とするディスプレイ装置。
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