JP2010059929A - エンジン及び自動二輪車 - Google Patents

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敦史 大野
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Abstract

【課題】メイン油路における分岐油路の開口に発生したバリを確実に除去できるようにする。
【解決手段】エンジン3のクランクケース10は、クランク22のジャーナル23を支持するための軸受部25と、潤滑油を流動させるためのメイン油路43と、一端が軸受部25の摺接面49に開口し、他端がメイン油路43に開口する分岐油路51B,51C,51Dとを有する。クランクケース10は、その外壁を貫通し、メイン油路43における分岐油路51B,51C,51Dの開口の近傍に開口する貫通孔88を有し、貫通孔88に液密状態で取り付けられている栓部材91を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、エンジン及び自動二輪車に関するものである。
特許文献1には、クランクのジャーナルを支持するための軸受部と、潤滑油を流動させるためのメイン油路と、一端が軸受部の摺接面に開口し、他端がメイン油路に開口する複数の分岐油路とを有するクランクケースを備えたエンジンが開示されている。このエンジンでは、ジャーナルを複数の軸受部で支持し、各軸受部に分岐油路を通して潤滑油を供給するのであるが、このような構造のエンジンでは、各軸受部に供給すべき潤滑油の油量や油圧を、個別に設定することが望ましい場合がある。
軸受部に供給すべき潤滑油の油量や油圧を、個別に設定する手段としては、分岐油路を軸受部からメイン油路へ貫通するように穿孔し、このときに、分岐油路におけるメイン油路側の開口面積を、必要な油量と油圧に応じて適宜に設定する方法が考えられる。
特開2007−262930公報
上記のように分岐油路を穿孔する方法では、メイン油路の内壁面における分岐油路の開口縁にバリが発生する虞があるため、バリを除去する工程が必要となる。バリを除去する手段としては、メイン油路の端部の開口から高圧エアを吹き込み、そのエア圧によりバリを吹き飛ばす方法が考えられる。しかし、エアの圧力はノズルから遠くなると低下していくため、高圧エアのノズルから遠い位置のバリに対しては、エアを高圧のままで吹き付けることができず、バリを確実に除去することができない場合がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、メイン油路における分岐油路の開口に発生したバリを確実に除去できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、本発明は、クランクのジャーナルを支持するための軸受部と、潤滑油を流動させるためのメイン油路と、一端が前記軸受部の摺接面に開口し、他端が前記メイン油路に開口する分岐油路とを有するクランクケースを備えるエンジンであって、前記クランクケースは、その外壁を貫通し、前記メイン油路における前記分岐油路の開口の近傍に開口する貫通孔を有し、前記貫通孔に液密状態で取り付けられている栓部材を備える構成としたところに特徴を有する。
分岐油路を形成する際にメイン油路の内壁面に発生したバリは、貫通孔を通してエアブロー等の除去作業を行うことにより、簡単に除去することができる。貫通孔は分岐油路の開口の近傍に開口するので、高圧のエアを吹き付けて確実にバリを除去できる。また、貫通孔に差し入れた器具によってバリを除去することも可能である。いずれの場合でも、バリの除去は確実に行うことができる。バリの除去後は、貫通孔に栓部材を取り付けることにより、メイン油路内の作動油が貫通孔を通ってクランクケース外へ漏出するのを防止できる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。本実施形態の自動二輪車1は、図1に示すように、車体フレーム2に並列4気筒タイプのエンジン3を取り付けたものである。車体フレーム2の前端部に旋回可能に設けたステアリングシャフト4のフロントフォーク5には前輪6が支持されている。車体フレーム2の後部には、リヤアーム7の前端部が図示しないリンク機構及びリヤクッションにより上下動可能に軸支され、このリヤフレーム7に後輪8が支持されている。
図2に示すように、エンジン3を構成する4つの気筒9は、前傾した向きで、車両走行方向と直交する車体幅方向(左右方向)に並列して配置されている。エンジン3は、上下2分割式のクランクケース10と、クランクケース10上に積層したシリンダヘッド11と、クランクケース10の下端部に取り付けたオイルパン12とを備える。クランクケース10は、第1のケース13(ロアケース)の上に第2のケース14(アッパケース)を積層して構成され、第2のケース14の一部はシリンダーブロックを構成している。
第2のケース14の上端部に形成された4つのシリンダ室15には、夫々、ピストン16が上下動可能に収容されることにより燃焼室が構成されている。各燃焼室の上方には、吸気バルブ17と排気バルブ18がシリンダヘッド11に支持された状態で配置されている。吸気バルブ17の上方には、吸気バルブ17を開閉駆動するための吸気用カムシャフト19が、シリンダヘッド11に支持された状態で配置され、排気バルブ18の上方には、排気バルブ18を開閉駆動するための排気用カムシャフト20が、シリンダヘッド11に支持された状態で配置され当接している。これらのカムシャフト19,20内には、カムシャフト19,20の外周面に開口するカム内油路21が形成されている。
4つの気筒9の下方には、図3及び図4に示すように、軸線を車体幅方向に向けた5つのジャーナル23と4対のクランクウエブ24とを車体幅方向において交互に並べて構成した一体式のクランク22が設けられている。このクランク22は、第1のケース13と第2のケース14に形成した5つの軸受部25,26に、夫々、ジャーナル23を嵌合させることにより回転可能に支持されている。クランクウエブ24のクランクピン27は、コンロッド28を介してピストン16に連結されており、ピストン16の上下動に伴ってクランク22が回転するようになっている。クランク22の内部には、ジャーナル23の外周面とクランクピン27の外周面に開口する複数のクランク内油路29が形成されている(図9を参照)。
図2、図3及び図8に示すように、クランク22の前方には、バランサシャフト30がクランク22と平行に配置されている。バランサシャフト30は、左右2つのバランスウエイト31を備えており、クランク22と連動して回転する。このバランサシャフト30内には、バランサシャフト30の外周面に開口するバランサ内油路32が形成されている(図9を参照)。 クランク22の後方においては、図2及び図6に示すようにクランク22と平行なメインシャフト33が第2のケース14に支持された状態で設けられ、図2に示すようにクランク22と平行なドライブシャフト34が第1のケース13と第2のケース14とに支持された状態で設けられ、図9に示すように、メインシャフト33のミッションギヤをスライドさせるためのバーシフトフォーク(シャフト)35がクランク22と平行に設けられている。クランク22の回転力は、メインシャフト33の一端部に配置したクラッチを介してメインシャフト33に伝達され、メインシャフト33からドライブシャフト34に伝達されるようになっている。図9に示すように、メインシャフト33内にはメインシャフト内油路36が形成され、ドライブシャフト34内にはドライブシャフト内油路37が形成され、バーシフトフォーク35内にはシフトフォーク内油路38が形成されている。
次に、潤滑油の潤滑経路について説明する。オイルパン12に貯留されている潤滑油は、図9に示すように、オイルポンプ39によりストレーナ40から吸い上げられ、オイルクーラー41とオイルクリーナー42を経てメイン油路43に供給される。オイルポンプ39とオイルクーラー41との間には、リリーフバルブ44が設けられている。図4に示すように、第1のケース13内には、その左右両壁部45L,45Rの間に車体幅方向に差し渡された形態の筒状部46が形成され、この筒状部46の中空がメイン油路43となっている。メイン油路43は、クランク22の軸受部25,26の下方に配置している。図3及び図9に示すように、オイルクリーナー42から延びた流路47の下流端は、メイン油路43の長さ方向におけるほぼ中央位置に連通している。
第1のケース13内には、前後方向に差し渡された形態の5つの軸受用下壁部48が、左右に間隔を空けて形成されており、各軸受用下壁部48には、その上端面を半円形に切欠することにより、クランク22のジャーナル23を支持するための軸受部25が形成されている。各軸受部25におけるジャーナル23との摺接面49には、周方向の油溝50が形成されている。図3,図4及び図9に示すように、各軸受用下壁部48内には、一端(下端)がメイン油路43の内壁面に流出口52として開口し、他端(上端)が摺接面49に流入口53として開口する上下方向の分岐油路51A,51B,51C,51D,51Eが形成されている。メイン油路43内の潤滑油は、分岐油路51A,51B,51C,51D,51Eを通して軸受部25に供給されるようになっている。
5つの分岐油路51A,51B,51C,51D,51Eのうち最も右端に位置する分岐油路51Eを除く4つの分岐油路51A,51B,51C,51Dは、図4及び図5に示すように、軸受部25に開口する円形断面の第1の通路54と、メイン油路43に連通する円形断面の第2の通路55とによって構成されている。この4つの分岐油路51A,51B,51C,51Dの軸線は、メイン油路43の軸線と直交する。また、第2の通路55の上下方向の長さは、第1の通路54の長さよりも短い。第1の通路54と第2の通路55は同軸上に配置されているが、第2の通路55の内径は、第1の通路54の内径よりも小さく絞られている。第1の通路54の断面積は、4つの分岐油路51A,51B,51C,51Dにおいて同一の面積となっているが、第2の通路55の断面積は、各軸受部25,26に供給すべき潤滑油の油量や油圧に対応して各分岐油路51A,51B,51C,51D毎に個別に設定されている。
また、右端に位置する分岐油路51Eは、軸受部25に開口する円形断面の上部通路56と、メイン油路43に連通する円形断面の下部通路57と、上部通路56の下端部に同軸状に連なるとともに下部通路57の上端部に同軸状に連なる円形断面の屈曲通路58とから構成されている。この屈曲通路58の内径は、上部通路56及び下部通路57の内径よりも小さく絞られている。
第2のケース14内には、前後方向に差し渡された形態の5つの軸受用上壁部59(図4を参照)が、第1のケース13の軸受用下壁部48と対向するように左右に間隔を空けて形成されている。各軸受用上壁部59には、その下端面を半円形に切欠することにより、クランク22のジャーナル23を支持するための軸受部26が形成されている。5つの軸受用上壁部59のうち左側の4つの軸受用上壁部59内には、図9に示すように、ピストンクーラー60に連通するピストン用油路61が形成されている。また、4つのピストン用油路61のうち最も右端に位置するピストン用油路61の途中からは、バランサ内油路32に連通するバランサ用油路62が分岐している。また、ピストン用油路61が形成されていない最も右端に位置する軸受用上壁部59内には、カム内油路21に連通するカム用油路63が形成されている。
また、第1のケース13内には、図3及び図6に示すように、車体幅方向に延びる仕切用下壁部64が形成され、第2のケース14には、図6に示すように、仕切用下壁部64と対応する車体幅方向の仕切用上壁部65が形成されている。仕切用下壁部64は、5つの軸受用下壁部48のうち中央に位置する3つの軸受用下壁部48の後端同士を連結するように配置され、仕切用上壁部65は、5つの軸受用上壁部59のうち中央に位置する3つの軸受用上壁部59の後端同士を連結するように配置されている。図3に示すように、クランクケース10内のうち仕切用下壁部64及び仕切用上壁部65よりも前方の空間は、クランク22とバランサシャフト30が収容されるクランク室66となっており、仕切用下壁部64及び仕切用上壁部65よりも後方の空間は、メインシャフト33、ドライブシャフト34及びバーシフトフォーク35が収容されるミッション室67となっている。
仕切用下壁部64の内部には、図3及び図6に示すように、上流端がメイン油路43の内壁面に開口し、下流端が仕切用下壁部64の上端面(仕切用上壁部65との合い面)に開口する下部供給路68が形成されている。下部供給路68は、第1孔部69と第2孔部70と第3孔部71とによって構成されている。第1孔部69は、仕切用下壁部64の上端面における車体幅方向中央位置(中央に位置する軸受用下壁部48の後端部の近傍位置)から下方へ穿孔して形成されている。第2孔部70は、仕切用下壁部64の上端面よりも低い高さにおいて、ミッション室67の左側壁の外面から第1孔部69まで穿孔して形成されている。この第2孔部70の左側壁の外面への開口はボール72を圧入することにより閉塞されている。第3孔部71は、ミッション室67の左側壁の上端面における前端に近い位置(左から2番目に位置する軸受用下壁部48の後端と仕切用下壁部64の左端とが繋がる部分の近傍位置)から第2孔部70まで穿孔して形成されている。
図3に示すように、ミッション室67の左側壁73Lの上端面には、第3孔部71の上端部から、左側壁73Lにおけるドライブシャフト34用の左側の軸受凹部(図示せず)に至る左側供給溝74が形成されている。ミッション室67の右側壁73Rの上端面には、その前端部から右側壁73Rにおけるドライブシャフト34用の右側の軸受凹部(図示せず)に至る右側供給溝75が形成されている。
図9に示すように、第2のケース14の仕切用上壁部65内には、下端が仕切用上壁部65の下端面に開口して第3孔部71の上端に連通し、上端がメインシャフト33におけるクラッチ76とは反対側の左端に連通する上部第1供給路77が形成されている。同じく仕切用上壁部65内には、図6及び図9に示すように、下端が仕切用上壁部65の下端面に開口して左側供給溝74に連通し、上端がシャワーパイプ78の左端に連通する上部第2供給路79が形成されている。また、仕切用上壁部65内には、上流端がシャワーパイプ78の右端に連通し、下流端が仕切用上壁部65の下端面に開口して右側供給溝75に連通する上部第3供給路80が形成されている。また、図9に示すように、上部第1供給路77の途中からは、バーシフトフォーク35に連通する上部第4供給路81が分岐している。
図9に示すように、メイン油路43に圧送された潤滑油の一部は、5つの分岐油路51A,51B,51C,51D,51Eを通ってクランク22の軸受部25,26に供給され、更にピストンクーラー60とバランサ内油路32とカム内油路21に供給される。尚、カム内油路21に向かう潤滑油の一部は、途中から分岐してカムチェーン用のテンショナ82に供給される。また、メイン油路43内の潤滑油のうちクランク22の軸受部25,26に供給されなかったものは、下部供給路68を通ってミッション室67の左側壁73Lの上端面に供給され、ここから上部第1供給路77と上部第2供給路79に分かれて圧送される。上部第1供給路77を通った潤滑油は、メインシャフト内油路36とシフトフォーク内油路38に供給される。一方、上部第2供給路79を通った潤滑油は、ミッションシャワーパイプ78に供給され、更にドライブシャフト内油路37に供給される。上記のようにして各部材に供給された潤滑油は、クランクケース10内を降下してオイルパン12内に回収される。
また、図3,4,7及び8に示すように、クランク室66内には、オイルパン12内に貯留されている潤滑油の偏りを防止するための4枚のバッフルプレート83が設けられている。4枚のバッフルプレート83は、平面視において隣り合う軸受用下壁部48の間に挟まれるように位置し、上下方向においては、クランク22の下方であって、筒状部46よりも上方に位置している。クランク室66内を降下する潤滑油の大部分は、一旦バッフルプレート83上に落下し、その後、バッフルプレート83の周縁部と第1のケース13の内壁面との隙間、又はバッフルプレート83の周縁部と軸受用下壁部48との隙間を通ってオイルパン12内に落下する。
さらに、図6に示すように、仕切用下壁部64と仕切用上壁部65とには、夫々、左右一対の切欠部84,85が形成されている。仕切用下壁部64に形成されている左右一対の下部切欠部84のうち左側の下部切欠部84は、仕切用下壁部64の上縁部のうち第1孔部69の開口部と第3孔部71の開口部との間の領域を切欠した形態である。この左側の下部切欠部84は、下部供給路68とは干渉しないように切欠されている。仕切用下壁部64の右側の下部切欠部84は、仕切用下壁部64の上縁部のうち第1孔部69の開口部と上部第3供給路との対向位置との間の領域を切欠した形態である。
仕切用上壁部65に形成されている左右一対の上部切欠部85のうち左側の上部切欠部85は、仕切用上壁部65の下端縁部のうち左側の下部切欠部84と対応する領域を切欠した形態である。仕切用上壁部65の右側の上部切欠部85は、仕切用上壁部65の下端縁部のうち右側の下部切欠部84と対応する領域を切欠した形態である。左側の下部切欠部84と左側の上部切欠部85とにより、クランク室66とミッション室67とを連通させる左部連通孔86Lが形成され、右側の下部切欠部84と右側の上部切欠部85とにより、クランク室66とミッション室67とを連通させる右部連通孔86Rが形成されている。
クランク室66内では、クランク22、バランサシャフト30、カムシャフト19,20、ピストンクーラー60及びカムチェーンのテンショナ82に供給された潤滑油の大部分が、バッフルプレート83上に落下し、バッフルプレート83の周縁部からオイルパン12内に落下する。クランク室66内では、クランク22の高速回転に起因して生じる回転風により、潤滑油を含んだエアの圧力が高まるため、この潤滑油を含んだエアがオイルパン12内の潤滑油の油面に対して勢いよく衝突する虞がある。この場合、潤滑油の油面が波乱状態となるため、ストレーナ40で吸引される潤滑油内に気泡が混入することが懸念される。
その点、本実施形態では、クランク室66内をミッション室67に連通させる連通孔86L,85Rを形成し、クランク室66内の潤滑油を含んだエアの一部をこれらの連通孔86L,86Rを通してミッション室67内に逃がすようにしているので、クランク室66内の圧力上昇を抑えることができる。これにより、潤滑油を含んだエアがオイルパン12内の潤滑油上に落下するときの勢いを減衰することができるので、潤滑油の油面の波乱を抑え、ストレーナ40で吸引される潤滑油内に気泡が混入するの防止することができる。
次に、クランクケース10の第1のケース13に分岐油路51A,51B,51C,51D,51Eを形成する工程、及びこの形成工程を実施するに際して採用した構造について説明する。上述したように、クランクケース10は、クランク22の軸線と直角な上下方向に組み合わされる2つのケース13,14により構成され、この2つのケース13,14を組み合わせる前の状態では、軸受部25におけるジャーナル23との摺接面49が外部に開放されるようになっている。これにより、5つの分岐油路51A,51B,51C,51D,51Eのうち左右両端の分岐油路51A,51Eを除いた3つの分岐油路51B,51C,51Dは、第1のケース13の摺接面49からメイン油路43に向かって下方へ穿孔することによって形成されている。このように分岐油路51B,51C,51Dを穿孔して形成した場合、メイン油路43の内壁面における分岐油路51B,51C,51D(第2の通路55)の開口縁にはバリが発生する虞がある。そのため、分岐油路51B,51C,51Dを穿孔して形成した後は、バリが発生しているか否かの事前確認作業と、エアブローを用いたバリの除去作業と、バリが除去されたか否かの除去確認作業とが必要である。
図4に示すように、この3つの分岐油路51B,51C,51Dは、メイン油路43の左側壁の開口43Lからも、メイン油路43の右側壁の開口43Rからも遠いため、これら3つの分岐油路51B,51C,51Dの作業を容易にするための手段が設けられている。即ち、メイン油路43の形成されている筒状部46には、図4及び図5に示すように、車体幅方向において3つの分岐油路51B,51C,51Dと対応するように位置する3つの突起部87が形成されている。突起部87は、筒状部46から下向きに突出しており、筒状部46の下壁部の一部を構成している。各突起部87内には、分岐油路51B,51C,51Dと対応する3つの貫通孔88が形成されている。各貫通孔88は、断面形状が円形であって、筒状部46の下壁部を上下方向に貫通した形態である。筒状部46の下面壁は、オイルパン12をクランクケース10から外した状態では、クランクケース10の外壁となるので、貫通孔88は、クランクケース10の外壁を貫通した形態ということができる。
前後方向及び車体幅方向において、貫通孔88は、対応する分岐油路51B,51C,51Dと同軸上に配置されており、貫通孔88と分岐油路51B,51C,51Dは、メイン油路43を挟んで上下に対向するような位置関係となる。貫通孔88の断面積は、その全長に亘って一定である。また、メイン油路43の内壁面における貫通孔88の開口面積は、メイン油路43の内壁面における分岐油路51B,51C,51D(第2の通路55)の開口面積よりも大きい。貫通孔88の上端部にはシール面89が形成され、貫通孔88の下端部には雌ネジ部90が形成されている。
分岐油路51B,51C,51Dを穿孔して形成した後は、第1のケース13からオイルパン12を外した状態で、筒状部46の外側(下方)から貫通孔88を通して目視によりバリの有無を確認する。その後、貫通孔88を通して筒状部46(クランクケース10)の外側から分岐油路51B,51C,51Dに向けてエアブローを行い、バリを除去する。この後、貫通孔88を通してバリが除去されたことを目視により確認する。以上により、分岐油路51B,51C,51Dの形成工程が完了する。
分岐油路51B,51C,51Dの形成が完了した後は、貫通孔88からの潤滑油の漏出を防止するために、貫通孔88に栓部材91を液密状に取り付ける。栓部材91は、単一部品からなる略円柱状の栓部92と、この栓部92の外周の先端部(図5における上端部)に形成したシール溝93に取り付けられたシールリング94とから構成されている。栓部92の基端側(図5における下端側)の外周には雄ネジ部95が形成されている。かかる栓部材91は、筒状部46の外側から貫通孔88に差し込んで回転させることにより取り付けられる。栓部材91を回転すると、雄ネジ部95と雌ネジ部90との係合により栓部材91は貫通孔88にねじ込まれて固定される。栓部材91が取り付けられた状態では、シールリング94が、シール溝93とシール面89とに液密状に密着することにより、貫通孔88内が液密状にシールされる。尚、雄ネジ部95の外周には、栓部材91の緩み防止手段としてネジ固着剤等を塗布してもよい。この場合、ネジ固着剤の一部が、雌ネジ部90へのねじ込みに伴って雄ネジ部95から離れ、貫通孔88内にカスとなって残ることが懸念されるが、雌ネジ部90の奥方にはシールリング94が存在しているので、ネジ固着剤のカスがメイン油路43内へ浸入する虞はない。以上により、分岐油路51B,51C,51Dを形成した後の後処理工程が完了する。
尚、5つの分岐油路51A,51B,51C,51D,51Eのうち左端に位置する分岐油路51Aについては、上記中央に位置する3つの分岐油路51B,51C,51Dと同様に、軸受部25の摺接面49からメイン油路43に向かって穿孔することにより形成される。そのため、この左端の分岐油路51Aにもバリが発生する。しかし、この左端の分岐油路51Aは、メイン油路43を形成する際に第1のケース13の左側壁に形成される開口43Lに近いので、この左側壁の開口43Lを通して上記3つの作業を簡単に行うことができる。
一方、右端に位置する分岐油路51Eは、軸受部25の摺接面49から穿孔して上部通路56と屈曲通路58の上端部とを形成する工程と、第1のケース13の下面からメイン油路43を貫通して穿孔することにより、下部通路57と屈曲通路58の下端側部分とを形成する工程とによって形成される。この右端の分岐油路51Eの形成に際しては、屈曲通路58の内部でバリが発生する虞があるが、このバリの発生位置は、軸受部25の摺接面49に比較的高いので、この摺接面49への開口を通して上記3つの作業を行うことが可能である。
上述のように本実施形態においては、クランクケース10の外壁を貫通してメイン油路43における分岐油路51B,51C,51Dの開口の近傍に開口する貫通孔88を形成し、この貫通孔88に栓部材91を液密状態に取り付けたので、分岐油路51B,51C,51Dを形成する際にメイン油路43の内壁面に発生したバリは、貫通孔88を通してエアブロー等の除去作業を行うことにより、簡単に除去することができる。貫通孔88は分岐油路51B,51C,51Dの開口の近傍に開口するので、高圧のエアを吹き付けて確実にバリを除去できる。尚、バリの除去は、貫通孔88に差し入れた器具によって行うことも可能である。いずれの場合でも、バリの除去は確実に行うことができる。バリの除去後は、貫通孔88に栓部材91を取り付けることにより、メイン油路43内の作動油が貫通孔88を通ってクランクケース10外へ漏出するのを防止できる。
また、貫通孔88は、メイン油路43の内壁面において、分岐油路51B,51C,51Dの開口に対し同軸状に対向するように開口しているので、バリの発生を確認する作業、バリを除去する作業及びバリの除去を確認する作業を、容易に行うことができる。
しかも、メイン油路43の内壁面における貫通孔88の開口面積は、メイン油路43の内壁面における分岐油路51B,51C,51Dの開口面積よりも大きいので、貫通孔88を通して行う作業がし易くなっている。
また、分岐油路51B,51C,51Dは、軸受部25に開口する第1の通路54と、メイン油路43の内壁面に開口し、第1の通路54より小径の第2の通路55とを含む構成である。このように、分岐油路51B,51C,51Dのうちメイン油路43の内壁面への開口端部である第2の通路55は小径の絞り孔となっているので、分岐油路51B,51C,51Dへの潤滑油の流量を効果的に制御できる。また、メイン油路43の内壁面における分岐油路51B,51C,51Dの開口面積が小さくなった場合、メイン油路43内の潤滑油が分岐油路51B,51C,51Dへ流入する際にはバリの影響を大きく受けて、流入に支障をきたすことが懸念される。しかし、本実施形態によれば、貫通孔88を設けることによってバリを確実に除去できるので、分岐油路51B,51C,51Dの開口面積が小さくなっても、バリの影響を受けずに分岐油路51B,51C,51Dへ確実に潤滑油を流入させることができる。
また、栓部材91は、貫通孔88の内周に形成された雌ねじ部90に螺合される栓部92と、栓部92の外周に取り付けられて栓部90の外周と貫通孔88の内周との隙間をシールするシールリング94を備えているので、栓部材91は、貫通孔88にねじ込むだけで、簡単に取り付けることができるとともに、確実にシールすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図10を参照して説明する。本実施形態2は、貫通孔100及び栓部材101を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態2の貫通孔100は、実施形態1のような雌ネジ部を備えていない。栓部材101は、貫通孔100内に嵌合される円柱形の栓部102と、この栓部102の外周のシール溝103に取り付けられたシールリング104と、筒状部46の外部側において栓部102の一端部(図10における下端部)に一体的に取り付けられた板状の連結部材105と、連結部材105を筒状部46に固定して取り付けるためのボルトからなる固定部材106とを備えている。筒状部46には、その外面における貫通孔100の近傍位置に開口し、軸線を貫通孔100と平行に向けた雌ネジ孔107が形成されている。
栓部材101を貫通孔100に取り付ける際には、連結部材105に貫通させた固定部材106を雌ネジ孔107にねじ込むとともに、栓部102を貫通孔100内に嵌合する。そして、固定部材106を締め込んで連結部材105を筒状部46の外面に密着するように固定すれば、連結部材105を介して栓部102が貫通孔100内に固定される。栓部102を貫通孔100内に固定した状態では、シールリング104が栓部102の外周面と貫通孔100の内周面とに密着してシールすることにより、メイン油路43内の潤滑油が貫通孔100を通って漏出するのが防止される。
この構成によれば、栓部材101を貫通孔100に固定する作業を、筒状部46(クランクケース10)の外部で行うことができるので、貫通孔100の内部に工具等を差し込んで固定する場合に比べると、作業性がよい。
<実施形態3>
次に、本発明を具体化した実施形態3を図11を参照して説明する。本実施形態3は、貫通孔110及び栓部材113を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態3の貫通孔110は、メイン油路43側の端部が段差状に縮径した小径部111となっていて、この小径部111におけるメイン油路43とは反対側のエッジ状の端部がストッパ112となっている。一方、栓部材113は、貫通孔110に対し筒状部46の外面側から圧入することが可能な球体からなる。栓部材113を貫通孔110に取り付ける際には、栓部材113を貫通孔110内に圧入してストッパ112に当接させる。栓部材113を取り付けた状態では、栓部材113の外周が貫通孔110の内周に対して液密状に密着するので、メイン油路43内の潤滑油の漏出が防止される。尚、エッジ状のストッパ112が栓部材113の外周に当接することによっても、栓部材113と貫通孔110との隙間をシールすることが可能である。
栓部材113を構成する部品は、球体という1つの部品だけであるから、部品点数が少なくて済む。また、栓部材113は、ねじ込んだり回転させたりする必要がないので、作業性がよい。
尚、上記した実施形態の記載内容からは、以下のような技術思想を抽出することができる。
(1)貫通孔は、メイン油路の内壁面において、分岐油路の開口に対し同軸状に対向するように開口している。
この構成によれば、バリの発生を確認する作業、バリを除去する作業及びバリの除去を確認する作業を、容易に行うことができる。
(2)栓部材は、貫通孔の内周に形成された雌ねじ部に螺合される栓部と、栓部の外周に取り付けられ、栓部の外周と貫通孔の内周との隙間をシールするシールリングを備える。
この構成によれば、栓部材は、貫通孔にねじ込むだけで、簡単に取り付けることができるとともに、確実にシールすることができる。
(3)栓部材は、貫通孔内に嵌合される栓部と、栓部の外周に取り付けられ、栓部の外周と貫通孔の内周との隙間をシールするシールリングと、クランクケースの外部側において栓部に取り付けられた連結部材と、連結部材をクランクケースに取り付けるための固定部材とを備えている。
この構成によれば、栓部材を貫通孔に固定する作業を、筒状部(クランクケース)の外部で行うことができるので、貫通孔の内部に工具等を差し込んで固定する場合に比べると、作業性がよい。
(4)栓部材は、貫通孔内に圧入される球体を含む。
この構成によれば、栓部材を構成する部品は、球体という1つの部品だけであるから、部品点数が少なくて済む。また、栓部材は、ねじ込んだり回転させたりする必要がないので、作業性がよい。
(5)分岐油路は、軸受部に開口する第1の通路と、メイン油路の内壁面に開口し、第1の通路より小径の第2の通路とを含む。
この構成によれば、分岐油路のうちメイン油路の内壁面への開口端部である第2の通路は小径の絞り孔となるので、分岐油路への潤滑油の流量を効果的に制御できる。また、メイン油路の内壁面における分岐油路の開口面積が小さくなった場合、メイン油路内の潤滑油が分岐油路へ流入する際にはバリの影響を大きく受けて、流入に支障をきたすことが懸念される。しかし、この構成によれば、貫通孔を設けることによってバリを確実に除去できるので、分岐油路の開口面積が小さくなっても、バリの影響を受けずに分岐油路へ確実に潤滑油を流入させることができる。
(6)クランクケースは、第1のケースと、第1のケースにクランクのジャーナルの軸線と直角な方向から組み合わされる第2のケースとを含む。
この構成によれば、この第1のケースと第2のケースを組み合わせる前の状態では、軸受部におけるジャーナルとの摺接面が外部に開放される。これにより、摺接面側からメイン油路に向かって分岐油路を穿孔して形成することが可能となる。
(7)メイン油路の内壁面における貫通孔の開口面積は、メイン油路の内壁面における分岐油路の開口面積よりも大きい。
この構成によれば、貫通孔を通して行う作業がし易くなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、貫通孔は、メイン油路の内壁面において、分岐油路の開口に対し同軸状に対向するように開口したが、貫通孔は、分岐油路の開口に対し同軸線上から外れた位置で対向するように開口してもよい。
(2)上記実施形態では、貫通孔の軸線と分岐油路の軸線が平行となるようにしたが、貫通孔の軸線は、分岐油路の軸線に対して斜め方向であってもよい。
(3)上記実施形態では、分岐油路は、軸受部に開口する第1の通路と、第1の通路より小径でメイン油路の内壁面に開口する第2の通路とを含む構成としたが、分岐油路は、軸受部への開口からメイン油路への開口に至るまで一定の内径であってもよい。
(4)上記実施形態では、2つのケースをクランクのジャーナルの軸線と直角な方向に組み合わすことによってクランクケースを構成したが、クランクケースは、クランクのジャーナルの軸線と平行に組み合わせたケースによって構成されていてもよい。
(5)上記実施形態では、メイン油路の内壁面における貫通孔の開口面積を、メイン油路の内壁面における分岐油路の開口面積よりも大きくしたが、メイン油路の内壁面における貫通孔の開口面積は、メイン油路の内壁面における分岐油路の開口面積より小さくてもよく、メイン油路の内壁面における貫通孔の開口面積と分岐油路の開口面積とが同じであってもよい。
(6)上記実施形態では貫通孔の断面形状を円形としたが、本発明によれば、貫通孔の断面形状は非円形であってもよい。
実施形態1の自動二輪車の側面図 エンジンの一部切欠側面図 クランクケースを構成する第1のケースの一部をあらわす平面図 クランクの軸受構造をあらわす断面図 メイン油路と分岐油路と貫通孔の形状をあらわす部分拡大断面図 クランク室とミッション室とを仕切る仕切用壁部とその仕切用壁部に開口させた連通孔をあらわす断面図 図3のX−X線断面図 図3のY−Y線断面図 潤滑油の潤滑経路をあらわす概略図 実施形態2のメイン油路と分岐油路と貫通孔の形状をあらわす部分拡大断面図 実施形態2のメイン油路と分岐油路と貫通孔の形状をあらわす部分拡大断面図
符号の説明
1…自動二輪車
3…エンジン
10…クランクケース
13…第1のケース
14…第2のケース
22…クランク
23…ジャーナル
43…メイン油路
25…軸受部
49…摺接面
51B,51C,51D…分岐油路
52…流出口(メイン油路における分岐油路の開口)
53…流入口(軸受部の摺接面における分岐油路の開口)
54…第1の通路
55…第2の通路
88…貫通孔
91…栓部材
92…栓部
94…シールリング
100…貫通孔
101…栓部材
102…栓部
104…シールリング
105…連結部材
106…固定部材
110…貫通孔
113…栓部材

Claims (9)

  1. クランクのジャーナルを支持するための軸受部と、
    潤滑油を流動させるためのメイン油路と、
    一端が前記軸受部の摺接面に開口し、他端が前記メイン油路に開口する分岐油路とを有するクランクケースを備えるエンジンであって、
    前記クランクケースは、その外壁を貫通し、前記メイン油路における前記分岐油路の開口の近傍に開口する貫通孔を有し、
    前記貫通孔に液密状態で取り付けられている栓部材を備えることを特徴とするエンジン。
  2. 前記貫通孔は、前記メイン油路の内壁面において、前記分岐油路の開口に対し同軸状に対向するように開口していることを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  3. 前記栓部材は、
    前記貫通孔の内周に形成された雌ねじ部に螺合される栓部と、
    前記栓部の外周に取り付けられ、前記栓部の外周と前記貫通孔の内周との隙間をシールするシールリングを備えることを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  4. 前記栓部材は、
    前記貫通孔内に嵌合される栓部と、
    前記栓部の外周に取り付けられ、前記栓部の外周と前記貫通孔の内周との隙間をシールするシールリングと、
    前記クランクケースの外部側において前記栓部に取り付けられた連結部材と、
    前記連結部材を前記クランクケースに取り付けるための固定部材とを備えていることを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  5. 前記栓部材は、前記貫通孔内に圧入される球体を含むことを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  6. 前記分岐油路は、
    前記軸受部に開口する第1の通路と、
    前記メイン油路の内壁面に開口し、前記第1の通路より小径の第2の通路とを含むことを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  7. 前記クランクケースは、
    第1のケースと、
    前記第1のケースに前記クランクのジャーナルの軸線と直角な方向から組み合わされる第2のケースとを含むことを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  8. 前記メイン油路の内壁面における前記貫通孔の開口面積は、前記メイン油路の内壁面における前記分岐油路の開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のエンジンを備えていることを特徴とする自動二輪車。
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