JP2008196396A - クランク軸の給油構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランク軸の給油構造において、クランク軸30の複数のジャーナル部21〜25は、クランクピン27に給油する軸内油路40が設けられる第1ジャーナル部22,24と、軸内油路40が設けられない第2ジャーナル部21,23,25とに分けられ、給油路71〜75は、第1ジャーナル部22,24に給油する第1給油路72,74と第2ジャーナル部21,23,25に給油する第2給油路71,73,75とに分けられる。給油路71,73,75でのオイルの給油量は給油路72,74よりも少なくなるように、給油路71,73,75には給油量を制限するオリフィス81,83,85が設けられる。
【選択図】図1
Description
請求項2記載の発明は、請求項1記載のクランク軸の給油構造において、複数の前記第2ジャーナル部が、前記複数のジャーナル部のうちで軸方向での端に配置される端ジャーナル部と、軸方向で両方の前記端ジャーナルの間に配置される中間ジャーナル部とに分けられ、前記中間ジャーナル部への給油量は前記端ジャーナル部よりも少ないものである。
請求項2記載の事項によれば、第2ジャーナル部のうちでも、大きな荷重が作用する端ジャーナル部にはより多くオイルが供給される一方で、端ジャーナル部よりも小さな荷重が作用する中間ジャーナル部には端ジャーナル部に比べて少ないオイルが供給されるので、複数の第2ジャーナル部間で給油量の最適化しながら、第2ジャーナル部からのオイルの漏れ量を一層減少させることができる。
図1を参照すると、本発明が適用されたクランク軸の給油構造は、車両に搭載される内燃機関Eに備えられる。多気筒内燃機関としての内燃機関Eは、直列4気筒内燃機関であり、複数としての4つのシリンダ1aを有するシリンダブロック1と、シリンダブロック1の上部に結合されるシリンダヘッド2と、シリンダブロック1の下部1bに順次結合されて該下部1bと共にクランク室5を形成するロアブロック3およびオイルパン4とから構成される機関本体を備える。ここで、下部1bとロアブロック3とオイルパン4は、クランク室5を形成するクランクケースを構成する。
また、実施形態において、図1に示されるように、シリンダ1aのシリンダ軸線Lcに平行な方向を上下方向とし、軸方向を左右方向とする。そして、左および右の一方を軸方向での一方とするとき、左および右の他方は軸方向での他方である。
前記所定数のジャーナル部21〜25は、軸方向での両端に配置される1対の端ジャーナル部21,25と、軸方向で両方の端ジャーナル部21.25の間に配置される中間ジャーナル部22〜24とに分けられる。
図1〜図3を参照すると、すべてのジャーナル部21〜25は、各クランクピン27に給油する軸内油路40が設けられる第1ジャーナル部と、軸内油路40が設けられない第2ジャーナル部とに分けられる。前記第1ジャーナル部としての複数の、ここでは2つの中間ジャーナル部22,24には、それぞれ、オイルの受給部としての1対のクランクピン27にそれぞれオイルを導く1対の軸内油路40と、両軸内油路40を連通させる連通油路43と、各軸内油路40が開口する1対のガイド溝30とが設けられる。また、複数としての3つの前記第2ジャーナル部は、2つの端ジャーナル部21,25と、1つの中間ジャーナル部23とに分けられる。
なお、外周面Aには、ガイド溝30以外に油路を形成する溝は形成されていない。
給油溝53は、軸受半体51において、径方向で対応するジャーナル部21〜25の外周面Aに対面する内周面からなる軸受面51eに、軸方向での中央位置に設けられる。給油溝53は、軸受面51eに開口する開口部53aを有し、径方向でガイド溝30と対面して配置されて、給油溝53のオイルをガイド溝30に供給する。給油溝53は、軸受半体51において周方向端部51a,51bを除く部分に設けられ、給油溝53の深さは、周方向で両端部51a,51bに近づくにつれて漸減している。
ここで、両方の端ジャーナル部21,25への給油量は、同じであってもよく、軸端部20b,20aに作用する荷重に応じて異なる給油量に設定されてもよい。
クランク軸の給油構造において、クランク軸20のジャーナル部21〜25には、クランクピン27に供給されるオイルを導く軸内油路40が開口するガイド溝30が設けられ、軸受50の軸受面51eにはガイド溝30にオイルを供給する給油溝53が設けられ、ガイド溝30は軸内油路40が開口する部位である下流端部33からクランク軸20の回転方向Rに延びており、給油溝53とガイド溝30とは径方向で対面して配置され、給油溝53の軸方向幅W5はガイド溝30の軸方向幅W3よりも小さいことにより、ガイド溝30の加圧作用でクランクピン27に供給されるオイルの所要油圧が確保されたうえで、該ガイド溝30にオイルを供給する給油溝53の軸方向幅W5がガイド溝30の軸方向幅W3よりも小さいので、軸受50とジャーナル部22,24間における軸方向でのシール長Sが長くなって、径方向で軸受面51eとジャーナル部22,24との間でのオイルの漏れ量が減少する。このため、給油溝53への給油量を少なくすることができて、オイルポンプ60を小型化することができ、さらにクランク軸20が漏れたオイルを攪拌することに起因する出力損失が減少し、機関出力が向上する。さらに、ガイド溝30によりオイルポンプ60の吐出圧を低減できるので、前記漏れ量を一層減少させることができる。
図2に二点鎖線で示されるガイド溝301のように、その底壁面35がガイド溝301での軸内油路40の位置よりも回転中心線Le寄りに位置するように、ガイド溝301の深さを増加させてもよい。これにより、ガイド溝301での圧力損失が減少して、該ガイド溝301の下流端部での油圧が高められる。
また、軸内通路40とガイド溝30との連通部付近の部分39(図2参照)を図示されるように滑らかに湾曲させる加工を施さないことにより、コストを削減できる。
また、図2に二点鎖線で示されるガイド溝302のように、その底壁面36を径方向外方に凸となる形状で、かつ滑らかに湾曲する形状とすることにより、ガイド溝302での圧力損失が減少して、ガイド溝302の下流端部での油圧が高められる。
第2ジャーナル部21,23,25を支持する軸受50に関して、油孔54の径を小さくする、または給油溝53の軸方向幅W5または周方向幅を小さくする。
第2給油路71,73,75を形成する孔の径や導管の内径を小さくするなどして、第2給油路71,73,75の通路面積を第1給油路72,74の通路面積よりも小さくする。
内燃機関は、前記実施形態では車両に使用されるものであったが、鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機等の船舶推進装置に使用されるものであってもよい。
本発明のクランク軸の給油構造は、内燃機関以外の機械に備えられてもよい。
E…内燃機関、S…シール長。
Claims (2)
- 複数のジャーナル部および複数のクランクピンを備えるクランク軸と、前記クランク軸を回転可能に支持すると共にオイルポンプから吐出されたオイルを前記各ジャーナル部に供給する給油路が設けられる油路形成部材とから構成されるクランク軸の給油構造であって、前記複数のジャーナル部は、前記各クランクピンに給油する軸内油路が設けられる第1ジャーナル部と、前記軸内油路が設けられない第2ジャーナル部とに分けられ、前記給油路は、前記第1ジャーナル部に給油する第1給油路と前記第2ジャーナル部に給油する第2給油路とに分けられるクランク軸の給油構造において、
すべての前記給油路は共通の油路から分岐しており、前記第2給油路には、その給油量を前記第1給油路での給油量よりも少なくする流量制限手段が設けられることを特徴とするクランク軸の給油構造。 - 複数の前記第2ジャーナル部が、前記複数のジャーナル部のうちで軸方向での端に配置される端ジャーナル部と、軸方向で両方の前記端ジャーナルの間に配置される中間ジャーナル部とに分けられ、前記中間ジャーナル部への給油量は前記端ジャーナル部よりも少ないことを特徴とする請求項1記載のクランク軸の給油構造。
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