JP2021148173A - すべり軸受 - Google Patents

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JP2021148173A JP2020047404A JP2020047404A JP2021148173A JP 2021148173 A JP2021148173 A JP 2021148173A JP 2020047404 A JP2020047404 A JP 2020047404A JP 2020047404 A JP2020047404 A JP 2020047404A JP 2021148173 A JP2021148173 A JP 2021148173A
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Abstract

【課題】内周面において油膜を確保し易いすべり軸受を提供する。【解決手段】上側軸受40と下側軸受50とを組み合わせて形成され、ハウジング20に組み付けられると共にクランクジャーナル11を回転可能に支持する円筒状の主軸受30であって、前記上側軸受40は、周方向中途部に形成され、前記ハウジング20に形成された潤滑油路21bと連通すると共に、外周面40bと内周面40aとを連通する中途側孔部41と、周方向両端部のうち少なくとも一方に形成され、前記外周面40bと前記内周面40aとを連通する端部側孔部43と、前記外周面40bにおいて、前記中途側孔部41と前記端部側孔部43とを連通するように形成される外周溝部44と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受の技術に関する。
従来、軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のすべり軸受は、上下の半割部材を組み合わせて円筒状のすべり軸受を構成している。上記すべり軸受は、内周面が、軸部材であるクランクシャフトと摺動する。
このように構成されたすべり軸受においては、上側半割部材を貫通する油孔を介して、当該すべり軸受の内周面に潤滑油が供給される。
上記内周面に供給された潤滑油は、クランクシャフトの回転に伴い下流側へ流通し易いため、上記すべり軸受においては、上側半割部材の油孔よりもクランクシャフトの回転方向上流側の部分に潤滑油を供給し難くなることが考えられる。これにより、内周面において油膜を確保し難くなることが考えられ、更なる改善が求められる。
特開2019−211001号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、内周面において油膜を確保し易いすべり軸受を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、上側軸受と下側軸受とを組み合わせて形成され、ハウジングに組み付けられると共に軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受であって、前記上側軸受は、周方向中途部に形成され、前記ハウジングに形成された潤滑油路と連通すると共に、外周面と内周面とを連通する中途側孔部と、周方向両端部のうち少なくとも一方に形成され、前記外周面と前記内周面とを連通する端部側孔部と、前記外周面において、前記中途側孔部と前記端部側孔部とを連通するように形成される外周溝部と、を具備するものである。
請求項2においては、前記端部側孔部は、周方向両端部にそれぞれ形成され、前記外周溝部は、前記周方向両端部に形成された前記端部側孔部と前記中途側孔部とを連通するものである。
請求項3においては、前記中途側孔部は、周方向に間隔を空けて一対形成され、当該一対の中途側孔部のうち少なくとも一方が前記潤滑油路と連通し、前記内周面において、前記一対の中途側孔部同士を連通するように形成される内周溝部を具備するものである。
請求項4においては、前記内周溝部は、当該内周溝部の周方向両端部が前記一対の中途側孔部と連通し、前記内周面においては、前記端部側孔部と連通せず、前記中途側孔部と、当該中途側孔部に隣接する前記端部側孔部と、の間の部分の周方向の長さは、前記端部側孔部の周方向の長さより大きいものである。
請求項5においては、前記外周溝部及び前記内周溝部は、互いに径方向に重複しないように形成されるものである。
請求項6においては、前記下側軸受は、前記上側軸受の前記端部側孔部に連通すると共に、当該下側軸受の内周面に連通する下側連通部を具備するものである。
請求項7においては、前記下側軸受は、前記上側軸受と同一の部材によって構成され、前記下側連通部は、前記下側軸受の外周溝部と中途側孔部とにより構成されているものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、内周面において油膜を確保し易いすべり軸受を提供することができる。
請求項2においては、内周面において、より油膜を確保し易くすることができる。
請求項3においては、内周面において、より油膜を確保し易くすることができる。
請求項4においては、内周面に潤滑油を供給し易くしながらも、油膜が形成される部分の面積を大きくすることができる。
請求項5においては、上側軸受の厚さを確保することができる。
請求項6においては、下側軸受の内周面に潤滑油を供給し易くすることができる。
請求項7においては、すべり軸受を構成する部材の種類が増えることを抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係るすべり軸受が設けられたクランクシャフトの軸受機構の構成を示した正面断面図。 上側軸受の構成を示した正面断面図。 (a)上側軸受の構成を示した平面図。(a)上側軸受の構成を示した底面図。 (a)図2におけるX−X断面図。(b)図2におけるY−Y断面図。(c)図2におけるZ矢視側面図。 クランクシャフトの軸受機構の上部の構成を示した正面断面図。 クランクシャフトの軸受機構の下部の構成を示した正面断面図。 本発明の第二実施形態に係るすべり軸受の下側軸受の構成を示した正面断面図。 本発明の第三実施形態に係るすべり軸受の下側軸受の構成を示した正面断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1を用いて、本発明の第一実施形態に係る主軸受30が設けられる軸受機構の概略について説明する。
軸受機構は、軸部材を回転可能に支持するものである。当該軸受機構は、内燃機関(エンジン)等に適用される。軸受機構は、クランクシャフト10と、主軸受30と、ハウジング20と、を具備する。
クランクシャフト10は、ピストンの往復運動を軸回りの回転運動に変換するためのものである。クランクシャフト10は、主としてクランクジャーナル11、図示せぬクランクピン及び図示せぬクランクアームを具備する。
クランクジャーナル11は、クランクシャフト10の回転軸を構成するものである。クランクジャーナル11は、軸線方向に延びる略円柱状とされている。また、図1に示すように、本実施形態においては、クランクジャーナル11は、正面視時計回りに回転するものとする。
クランクピンは、ピストン側に設けられたコネクティングロッドに対して回転可能に連結されるものである。クランクアームは、クランクジャーナル11に連結され、クランクピンを支持するものである。前記コネクティングロッドによって、クランクピンに伝達されたピストンの往復運動が、クランクアームを介してクランクジャーナル11の軸回りの回転運動に変換される。
ハウジング20は、主軸受30が組み付けられるものである。ハウジング20は、上側ハウジング21及び下側ハウジング22を具備する。
上側ハウジング21は、ハウジング20の上側部分を構成するものである。上側ハウジング21は、組付部21a及び潤滑油路21bを具備する。
組付部21aは、後述する主軸受30の上側軸受40が組み付けられるものである。組付部21aは、上側ハウジング21の下端面に、正面視半円弧状に凹むように形成される。
潤滑油路21bは、図示せぬ潤滑油供給源から、適宜のオイルポンプにより圧送された潤滑油を、主軸受30へ供給するものである。潤滑油路21bは、潤滑油供給源と組付部21aとを連通するように形成されている。
下側ハウジング22は、ハウジング20の下側部分を構成するものである。下側ハウジング22は、上側ハウジング21の下部に固定される。下側ハウジング22は、組付部22aを具備する。
組付部22aは、後述する主軸受30の下側軸受50が組み付けられるものである。組付部22aは、下側ハウジング22の上端面に、正面視半円弧状に凹むように形成される。
以下では、図1から図4までを用いて、主軸受30の構成について詳細に説明する。
主軸受30は、クランクジャーナル11を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受である。主軸受30は、一対の半円筒状の軸受(上側軸受40及び下側軸受50)を具備する。上側軸受40と下側軸受50とを向かい合わせに上下に組み合わせることで、円筒状の主軸受30が形成される。クランクジャーナル11は、主軸受30の上側軸受40及び下側軸受50に挟み込まれるようにして支持される。
図1から図4までに示す上側軸受40は、主軸受30のうち上半部を形成する部材である。上側軸受40は半円筒状(円筒を、軸線を通る直径で切断した形状)に形成される。上側軸受40は、その内周面40aを下方に向けた状態でハウジング20の上側ハウジング21の組付部21aに組み付けられる。また、上側軸受40は、内周面40aが、クランクジャーナル11の外周面に対して摺動する摺動面を構成する。上側軸受40は、適宜の金属材料(例えば、表面に耐摩耗性等が高い金属を焼結させたバイメタル材や鉄系材料等)によって形成される。上側軸受40は、主として中途側孔部41、内周溝部42、端部側孔部43、外周溝部44及び面取り部45を具備する。
中途側孔部41は、上側軸受40の周方向中途部において、当該上側軸受40の内周面40aと外周面40bとを連通する孔である。中途側孔部41は、上側ハウジング21の潤滑油路21bと連通する。図3に示すように、中途側孔部41は、径方向に見て略円形状に形成されている。中途側孔部41は、上側軸受40の幅方向(前後方向)中央部に形成されている。
中途側孔部41は、周方向に間隔を空けて一対形成されている。一対の中途側孔部41は、上側軸受40の周方向中央部を基準に左右対称となるように形成される。以下では、必要に応じて、一対の中途側孔部41のうち、左側(上側軸受40におけるクランクジャーナル11の回転方向上流側(以下、単に「上流側」と記す))に形成された中途側孔部41を、「上流側中途側孔部41A」と称して説明する。また、右側(上側軸受40におけるクランクジャーナル11の回転方向下流側(以下、単に「下流側」と記す))に形成された中途側孔部41を、「下流側中途側孔部41B」と称して説明する。
図1に示すように、下流側中途側孔部41Bは、潤滑油路21bの下方に位置する。これにより、下流側中途側孔部41Bは、潤滑油路21bと直接的に連通する。
図1から図3まで、図4(a)に示す内周溝部42は、内周面40aにおいて、一対の中途側孔部41同士を連通する溝である。内周溝部42は、内周面40aにおいて上方(径方向外方)に凹むように形成される。内周溝部42は、一対の中途側孔部41の間において、周方向両端部が一対の中途側孔部41と連通するように延びる長尺な溝形状に形成される。内周溝部42の長さは、適宜の長さに設定可能である。ここで、内周溝部42の周方向の長さとは、上流側中途側孔部41Aと下流側中途側孔部41Bとの間の内周面40aにおける周方向の長さを指す。また、内周溝部42は、図4(a)に示すように、周方向に見た(径方向に切断した断面視の)形状が、底部から内周面40a側に向かうに従い拡開するように壁部が傾斜する形状に形成される。
また、内周溝部42は、図3(b)に示すように、上側軸受40の幅方向(前後方向)中央部に形成されている。図例では、内周溝部42の幅寸法(前後寸法)を、中途側孔部41の内径よりも小さくした例を示している。内周溝部42を形成したことで、潤滑油を案内すると共に、当該内周溝部42において潤滑油を適宜貯溜することができる。
図1から図3まで、図4(c)に示す端部側孔部43は、上側軸受40の周方向端部(下端部)において、当該上側軸受40の内周面40aと外周面40bとを連通する孔である。端部側孔部43は、図4(c)に示すように、上側軸受40の周方向端部(下端部)から上方に凹むように切り欠いた形状とされる。図例では、端部側孔部43は、径方向に見て略四角形状(台形状)に形成されている。また、中途側孔部41は、上側軸受40の幅方向(前後方向)中央部に形成されている。
また、端部側孔部43は、内周面40aにおいては、内周溝部42と連通しないように形成されている。また、図2に示すように、中途側孔部41と、当該中途側孔部41に隣接する端部側孔部43と、の間の部分の内周面40aにおける周方向の長さL1は、端部側孔部43の内周面40aにおける周方向の長さL2より大きく形成されている。これにより、内周溝部42により内周面40aに潤滑油を供給し易くしながらも、内周溝部42の周方向端部に連通する中途側孔部41と端部側孔部43との間の部分の長さL1を比較的大きくすることで、油膜が形成される部分(内周面40aにおいて、中途側孔部41、内周溝部42及び端部側孔部43が形成されていない部分)の面積を大きくすることができる。
端部側孔部43は、上側軸受40の周方向両端部にそれぞれ(一対)形成されている。一対の端部側孔部43は、上側軸受40の周方向中央部を基準に左右対称となるように形成される。以下では、必要に応じて、一対の端部側孔部43のうち、左側(上流側)に形成された端部側孔部43を、「上流側端部側孔部43A」と称して説明する。また、右側(下流側)に形成された端部側孔部43を、「下流側端部側孔部43B」と称して説明する。
図1から図3まで、図4(b)に示す外周溝部44は、外周面40bにおいて、中途側孔部41と端部側孔部43とを連通する溝である。外周溝部44は、外周面40bにおいて下方(径方向内方)に凹むように形成される。外周溝部44は、中途側孔部41と端部側孔部43との間において、周方向に延びる長尺な溝形状に形成される。外周溝部44の長さは、適宜の長さに設定可能である。ここで、外周溝部44の周方向の長さとは、中途側孔部41から、端部側孔部43までの外周面40bにおける周方向の長さを指す。また、外周溝部44は、図4(b)に示すように、周方向に見た(径方向に切断した断面視の)形状が、底部から外周面40b側に向かうに従い拡開するように壁部が傾斜する形状に形成される。
また、外周溝部44は、図3(a)に示すように、上側軸受40の幅方向(前後方向)中央部に形成されている。図例では、外周溝部44の幅寸法(前後寸法)を、中途側孔部41の内径よりも小さくした例を示している。また、本実施形態では、外周溝部44の周方向に見た形状を、内周溝部42の周方向に見た形状と同じ形状に形成している。
外周溝部44は、上流側中途側孔部41Aと上流側端部側孔部43Aとを連通し、下流側中途側孔部41Bと下流側端部側孔部43Bとを連通するように、一対形成されている。一対の外周溝部44は、上側軸受40の周方向中央部を基準に左右対称となるように形成される。以下では、必要に応じて、一対の外周溝部44のうち、左側(上流側)に形成された外周溝部44を、「上流側外周溝部44A」と称して説明する。また、右側(下流側)に形成された外周溝部44を、「下流側外周溝部44B」と称して説明する。
上記外周溝部44及び内周溝部42は、互いに径方向に重複しないように形成される。これにより、上側軸受40の厚さを確保することができ、強度の低下を抑制することができる。
図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示す面取り部45は、内周面40aにおける前後方向両端部(周縁部)を凹ませたものである。面取り部45は、上側軸受40の前後方向を向く側面と、内周面40aと、の角部を略矩形状に切り欠いた形状とされる。面取り部45は、内周面40aにおける周縁部の全体に亘って形成される。上記面取り部45を形成したことで、当該面取り部45に潤滑油を適宜貯溜することができる。これにより、クランクジャーナル11の回転に伴い、当該クランクジャーナル11の外周面と上側軸受40の内周面40aとの隙間の大きさの変化により負圧が発生した際に、当該負圧により面取り部45に溜められた潤滑油を内周面40aに引き込み、油膜を形成し易くすることができる。
上述の如き上側軸受40は、周方向中央部を基準に左右対称に形成され、また、幅(前後)方向中央部を基準に前後対称に形成される。これにより、左右(前後)の向きを問わずに、上側軸受40を上側ハウジング21に組み付けることができ、作業性を向上させることができる。
図1に示す下側軸受50は、主軸受30のうち下半部を形成する部材である。下側軸受50は、半円筒状(円筒を、軸線を通る直径で切断した形状)に形成される。本実施形態では、下側軸受50を、上側軸受40と同一の部材によって構成している。すなわち、同一の部材である上側軸受40及び下側軸受50を向かい合わせに上下に組み合わせることで、主軸受30を形成している。これによれば、主軸受30を構成する部材の種類が増えることを抑制することができる。
なお、下側軸受50は、上述した上側軸受40の上下を逆転しただけであるので、詳細な説明は省略する。また、下側軸受50が具備する各部(中途側孔部41や内周溝部42等)には、上側軸受40と同様の符号を付している。
下側軸受50は、その内周面40aを上方に向けた状態でハウジング20の下側ハウジング22の組付部22aに組み付けられる。また、下側軸受50は、内周面40aが、クランクジャーナル11の外周面に対して摺動する摺動面を構成する。
また、以下では、必要に応じて、下側軸受50の右側(上流側)に形成された中途側孔部41、端部側孔部43及び外周溝部44を、それぞれ上流側中途側孔部41A、上流側端部側孔部43A及び上流側外周溝部44Aと称して説明する。また、下側軸受50の左側(下流側)に形成された中途側孔部41、端部側孔部43及び外周溝部44を、それぞれ下流側中途側孔部41B、下流側端部側孔部43B及び下流側外周溝部44Bと称して説明する。
図1に示すように、上側軸受40及び下側軸受50を組み合わせた状態では、上側軸受40の上流側端部側孔部43Aと、下側軸受50の下流側端部側孔部43Bと、が連通する。また、上側軸受40の下流側端部側孔部43Bと、下側軸受50の上流側端部側孔部43Aと、が連通する。
以下では、図5及び図6を用いて、上側軸受40及び下側軸受50における潤滑油の流れについて説明する。なお、図5及び図6においては、説明の便宜上、主軸受30とクランクジャーナル11との間の隙間を、実際の物よりも誇張して大きく記載している。
図5に示すように、ハウジング20(上側ハウジング21)の潤滑油路21bを介して外部から供給された潤滑油は、上側軸受40の下流側中途側孔部41Bに供給される。下流側中途側孔部41Bに供給された潤滑の一部は、内周面40aに供給され、オイルポンプの圧力や重力、クランクジャーナル11の回転に伴い内周面40aに沿って下流側へ流通する。
また、上側軸受40の下流側中途側孔部41Bに供給された潤滑油の他の一部は、オイルポンプの圧力や重力に伴い下流側外周溝部44Bに沿って下流側へ流通する。
下流側外周溝部44Bに沿って下流側へ流通した潤滑油の一部は、下流側端部側孔部43B及び下側軸受50の上流側端部側孔部43Aに供給される。このように、上側軸受40の下流側端部側孔部43B及び下側軸受50の上流側端部側孔部43Aに供給された潤滑油は、当該下流側端部側孔部43B及び上流側端部側孔部43Aに溜められると共に、内周面40aに供給される。
また、図6に示すように、上側軸受40の下流側外周溝部44Bに沿って下流側へ流通した潤滑油の他の一部は、下側軸受50の上流側端部側孔部43A及び上流側外周溝部44Aに沿って、更に下流側へ流通する。上記下流側へ流通した潤滑油は、下側軸受50の上流側中途側孔部41Aに供給されると共に、内周面40aに供給される。この際、下側軸受50の上流側中途側孔部41Aに供給された潤滑油を内周溝部42に溜めることができる。
また、図5に示すように、上側軸受40の下流側中途側孔部41Bに供給された潤滑油の更に他の一部は、オイルポンプの圧力に伴い内周溝部42に沿って、上流側へ流通する。
また、上記上流側へ流通する潤滑油の他の一部は、上流側中途側孔部41Aを介して上流側外周溝部44Aに供給され、当該上流側外周溝部44Aに沿って上流側へ流通する。
上流側外周溝部44Aに沿って上流側へ流通した潤滑油の一部は、上流側端部側孔部43A及び下側軸受50の下流側端部側孔部43Bに供給される。このように、上側軸受40の上流側端部側孔部43A及び下側軸受50の下流側端部側孔部43Bに供給された潤滑油は、当該上流側端部側孔部43A及び下流側端部側孔部43Bに溜められると共に、内周面40aに供給される。
また、図6に示すように、上側軸受40の上流側外周溝部44Aに沿って上流側へ流通した潤滑油の他の一部は、下側軸受50の下流側端部側孔部43B及び下流側外周溝部44Bに沿って、更に上流側へ流通する。上記上流側へ流通した潤滑油は、下側軸受50の下流側中途側孔部41Bに供給されると共に、内周面40aに供給される。
上記構成によれば、潤滑油路21bから供給された潤滑油を、上側軸受40の中途側孔部41を介して内周面40aに供給すると共に、外周溝部44(上流側外周溝部44A、下流側外周溝部44B)を通過させて端部側孔部43(上流側端部側孔部43A、下流側端部側孔部43B)にも供給することができる。これにより、内周面40aにおけるクランクジャーナル11の摺動の影響を受けることなく、端部側孔部43に潤滑油を供給することができる。また、端部側孔部43を介して、下側軸受50側に潤滑油を供給し易くすることができる。
また、上記構成によれば、クランクジャーナル11の摺動の影響を受けない外周側から潤滑油を供給することで、中途側孔部41(下流側中途側孔部41B)よりも上流側(クランクジャーナル11の回転方向上流側)の部分にも、潤滑油を供給し易い構成とすることができる。
また、本実施形態では、内周溝部42や端部側孔部43(上流側端部側孔部43A、下流側端部側孔部43B)に潤滑油を溜めることができる。これにより、当該溜めた潤滑油を内周面40aに供給し易くすることができる。また、これにより、内周面40aにおいて油膜を確保し易くすることができる。このように油膜を確保したことで、クランクジャーナル11の回転に伴う振動や音の低減を図ることができる。
また、本実施形態では、下側軸受50を、上側軸受40と同一の部材によって構成している。これにより、下側軸受50においても、内周溝部42や端部側孔部43(上流側端部側孔部43A、下流側端部側孔部43B)に潤滑油を溜めることができる。また、これにより、当該溜めた潤滑油を内周面40aに供給し易くすることができ、より油膜を確保し易くすることができる。
以上の如く、本実施形態に係る主軸受30(すべり軸受)は、
上側軸受40と下側軸受50とを組み合わせて形成され、ハウジング20に組み付けられると共にクランクジャーナル11(軸部材)を回転可能に支持する円筒状の主軸受30(すべり軸受)であって、
前記上側軸受40は、
周方向中途部に形成され、前記ハウジング20に形成された潤滑油路21bと連通すると共に、外周面40bと内周面40aとを連通する中途側孔部41と、
周方向両端部のうち少なくとも一方に形成され、前記外周面40bと前記内周面40aとを連通する端部側孔部43と、
前記外周面40bにおいて、前記中途側孔部41と前記端部側孔部43とを連通するように形成される外周溝部44と、
を具備するものである。
このように構成することにより、内周面40aにおいて油膜を確保し易い主軸受30(すべり軸受)を提供することができる。すなわち、潤滑油路21bから供給された潤滑油を、中途側孔部41を介して内周面40aに供給すると共に、外周溝部44を通過させて端部側孔部43にも供給することができる。これにより、内周面40aにおけるクランクジャーナル11(軸部材)の摺動の影響を受けることなく、端部側孔部43に潤滑油を供給すると共に当該端部側孔部43に潤滑油を溜めることができる。また、端部側孔部43の潤滑油を内周面40aに供給することで、油膜を確保し易くすることができる。このように油膜を確保したことで、クランクジャーナル11(軸部材)の回転に伴う振動や音の低減を図ることができる。また、端部側孔部43を介して、下側軸受50側に潤滑油を供給し易くすることができる。
また、前記端部側孔部43は、
周方向両端部にそれぞれ形成され、
前記外周溝部44は、
前記周方向両端部に形成された前記端部側孔部43と前記中途側孔部41とを連通するものである。
このように構成することにより、内周面40aにおいて、より油膜を確保し易くすることができる。すなわち、周方向両端部の端部側孔部43にそれぞれ潤滑油を供給し、当該端部側孔部43の潤滑油を内周面40aに供給することで、より油膜を確保し易くすることができる。
また、前記中途側孔部41は、
周方向に間隔を空けて一対形成され、当該一対の中途側孔部41のうち少なくとも一方が前記潤滑油路21bと連通し、
前記内周面40aにおいて、前記一対の中途側孔部41同士を連通するように形成される内周溝部42を具備するものである。
このように構成することにより、内周面40aにおいて、より油膜を確保し易くすることができる。すなわち、一対の中途側孔部41のうち少なくとも一方から供給された潤滑油を内周溝部42に溜めることができる。これにより、当該内周溝部42の潤滑油を内周面40aに供給し易くすることができ、内周面40aにおいて、より油膜を確保し易くすることができる。
また、前記内周溝部42は、
当該内周溝部42の周方向両端部が前記一対の中途側孔部41と連通し、
前記内周面40aにおいては、前記端部側孔部43と連通せず、
前記中途側孔部41と、当該中途側孔部41に隣接する前記端部側孔部43と、の間の部分の周方向の長さは、前記端部側孔部43の周方向の長さより大きいものである。
このように構成することにより、内周面40aに潤滑油を供給し易くしながらも、油膜が形成される部分の面積を大きくすることができる。すなわち、内周溝部42により内周面40aに潤滑油を供給し易くしながらも、内周溝部42の周方向端部に連通する中途側孔部41と端部側孔部43との間の部分の長さを比較的大きくすることで、油膜が形成される部分(摺動面)の面積を大きくすることができる。
また、前記外周溝部44及び前記内周溝部42は、前記中途側孔部41と径方向に重複する部分を除いて、互いに径方向に重複しないように形成されるものである。
このように構成することにより、上側軸受40の厚さを確保することができる。これにより、上側軸受40の強度の低下を抑制することができる。
また、前記下側軸受50は、
前記上側軸受40の前記端部側孔部43に連通すると共に、当該下側軸受50の内周面40aに連通する下側連通部(外周溝部44及び中途側孔部41)を具備するものである。
このように構成することにより、下側軸受50の内周面40aに潤滑油を供給し易くすることができる。
また、前記下側軸受50は、
前記上側軸受40と同一の部材によって構成され、
前記下側連通部は、
前記下側軸受50の外周溝部44と中途側孔部41とにより構成されているものである。
このように構成することにより、主軸受30(すべり軸受)を構成する部材の種類が増えることを抑制することができる。また、下側軸受50に形成された中途側孔部41、内周溝部42及び端部側孔部43に潤滑油を溜めることができる。
なお、クランクジャーナル11は、軸部材の実施の一形態である。
また、主軸受30は、すべり軸受の実施の一形態である。
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、上側軸受40に、左右に一対の中途側孔部41を形成した例を示したが、このような態様に限られない。例えば、中途側孔部41を、前後方向に複数形成した構成としてもよい。また、例えば、中途側孔部41を一つ形成した構成としてもよい。この場合は、例えば、一つの中途側孔部41を、本実施形態における上流側中途側孔部41Aの周方向上流側端部から、下流側中途側孔部41Bの周方向下流側端部までに至るような長孔形状としてもよい。この場合には、周方向中央に形成された一つの中途側孔部41に、一対の外周溝部44がそれぞれ連通する。また、この場合には、内周溝部42は設けられない。
また、本実施形態では、上側軸受40に、一対の端部側孔部43を形成した例を示したが、このような態様に限られない。例えば、端部側孔部43を、前後方向に複数形成した構成としてもよい。また、例えば、端部側孔部43を一つ形成した構成としてもよい。
また、本実施形態では、上側軸受40に、左右に一対の外周溝部44を形成した例を示したが、このような態様に限られない。例えば、外周溝部44を、前後方向に複数形成した構成としてもよい。また、例えば、外周溝部44を一つ形成した構成としてもよい。
また、本実施形態では、上側軸受40の内周面40aにおける周縁部に、面取り部45を形成した例を示したが、このような面取り部45を形成しない構成としてもよい。
また、本実施形態では、外周溝部44及び内周溝部42を、互いに径方向に重複しないように形成した例を示したが、このような態様に限られない。例えば、外周溝部44及び内周溝部42を、一部が径方向に重複するように形成した構成としてもよい。
また、本実施形態においては、下側軸受50を上側軸受40と同一の部材によって構成したが、本発明はこのような態様に限られない。例えば、図7に示す第二実施形態のように、下側軸受60を、上側軸受40とは異なる部材によって構成してもよい。
下側軸受60は、中途側孔部41、内周溝部42、端部側孔部43及び外周溝部44が形成されていない点で、上側軸受40(下側軸受50)と異なる。また、下側軸受60は、下側溝部61を具備する。
下側溝部61は、下側軸受60の内周面40aに形成される溝である。下側溝部61は、上側軸受40の端部側孔部43に連通する。下側溝部61は、下側軸受60の周方向端部(上端部)に形成される。図例では、下側溝部61を、下方に向かうに従い徐々に深さが小さくなる形状とした例を示している。下側溝部61は、下側軸受60の周方向両端部において、一対形成されている。一対の下側溝部61は、下側軸受60の周方向中央部を基準に左右対称となるように形成される。
上記構成によれば、上側軸受40の端部側孔部43を介して供給された潤滑油を下側溝部61に溜めると共に、当該潤滑油を下側軸受50の内周面40aに供給し易くすることができる。これにより、内周面40aにおいて油膜を確保し易くすることができる。
また、上記各実施形態のような態様に代えて、下側軸受70を、図8に示す第三実施形態のようにしてもよい。
下側軸受70は、内周面40a及び外周面40bにおいて、孔や溝が形成されていない点で、下側軸受50及び下側軸受60と異なる。すなわち、下側軸受70は、内周面40a及び外周面40bの全体が平滑面に形成されている。
上記構成によれば、下側軸受70の構成を簡略化することができる。また、内周面40aの全体を平滑面としているので、油膜が形成される部分(摺動面)の面積を大きくすることができ、内周面40aにおいて油膜を確保し易くすることができる。
また、下側軸受としては、上記各実施形態のような態様に限られず、種々の半円筒状の軸受を採用可能である。
また、上記各実施形態では、すべり軸受を、クランクジャーナル11を支持する主軸受30とした例を示したが、このような態様に限られない。例えば、すべり軸受を、クランクピンを支持するものとしてもよく、すべり軸受としては、種々の軸部材を支持するものを採用可能である。
11 クランクジャーナル(軸部材)
20 ハウジング
21b 潤滑油路
30 主軸受(すべり軸受)
40 上側軸受
40a 内周面
41 中途側孔部(下側連通部)
42 内周溝部
43 端部側孔部
44 外周溝部(下側連通部)
50 下側軸受
60 下側軸受
61 下側溝部(下側連通部)
70 下側軸受

Claims (7)

  1. 上側軸受と下側軸受とを組み合わせて形成され、ハウジングに組み付けられると共に軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受であって、
    前記上側軸受は、
    周方向中途部に形成され、前記ハウジングに形成された潤滑油路と連通すると共に、外周面と内周面とを連通する中途側孔部と、
    周方向両端部のうち少なくとも一方に形成され、前記外周面と前記内周面とを連通する端部側孔部と、
    前記外周面において、前記中途側孔部と前記端部側孔部とを連通するように形成される外周溝部と、
    を具備するすべり軸受。
  2. 前記端部側孔部は、
    周方向両端部にそれぞれ形成され、
    前記外周溝部は、
    前記周方向両端部に形成された前記端部側孔部と前記中途側孔部とを連通する、
    請求項1に記載のすべり軸受。
  3. 前記中途側孔部は、
    周方向に間隔を空けて一対形成され、当該一対の中途側孔部のうち少なくとも一方が前記潤滑油路と連通し、
    前記内周面において、前記一対の中途側孔部同士を連通するように形成される内周溝部を具備する、
    請求項1又は請求項2に記載のすべり軸受。
  4. 前記内周溝部は、
    当該内周溝部の周方向両端部が前記一対の中途側孔部と連通し、
    前記内周面においては、前記端部側孔部と連通せず、
    前記中途側孔部と、当該中途側孔部に隣接する前記端部側孔部と、の間の部分の周方向の長さは、前記端部側孔部の周方向の長さより大きい、
    請求項3に記載のすべり軸受。
  5. 前記外周溝部及び前記内周溝部は、互いに径方向に重複しないように形成される、
    請求項3又は請求項4に記載のすべり軸受。
  6. 前記下側軸受は、
    前記上側軸受の前記端部側孔部に連通すると共に、当該下側軸受の内周面に連通する下側連通部を具備する、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のすべり軸受。
  7. 前記下側軸受は、
    前記上側軸受と同一の部材によって構成され、
    前記下側連通部は、
    前記下側軸受の外周溝部と中途側孔部とにより構成されている、
    請求項6に記載のすべり軸受。
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