JP2015145710A - すべり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】半円筒状軸受の内周面に十分な潤滑油を供給しながらも、広い面で軸部材を支持することが可能なすべり軸受を提供する。
【解決手段】一対の半円筒状軸受(ロア側軸受10及びアッパー側軸受)を組み合わせて形成され、クランクピンを回転可能に支持する円筒状のコンロッド軸受であって、ロア側軸受10及びアッパー側軸受は、内周面の両端部にそれぞれ形成されるクラッシュリリーフ11と、前記内周面のうちクランクピンの回転方向上流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、クラッシュリリーフ11から離間して形成される上流側油溝12と、を具備した。
【選択図】図4
【解決手段】一対の半円筒状軸受(ロア側軸受10及びアッパー側軸受)を組み合わせて形成され、クランクピンを回転可能に支持する円筒状のコンロッド軸受であって、ロア側軸受10及びアッパー側軸受は、内周面の両端部にそれぞれ形成されるクラッシュリリーフ11と、前記内周面のうちクランクピンの回転方向上流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、クラッシュリリーフ11から離間して形成される上流側油溝12と、を具備した。
【選択図】図4
Description
本発明は、一対の半円筒状軸受を組み合わせて形成され、軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受の技術に関する。
従来、一対の半円筒状軸受を組み合わせて形成され、軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の半割形状のすべり軸受(半円筒状軸受)は、内周面の両端部に形成されるクラッシュリリーフと、一方のクラッシュリリーフの近傍から他方のクラッシュリリーフの近傍に亘って形成される油溝と、当該油溝とクラッシュリリーフとの間に形成され、油溝内の潤滑油がクラッシュリリーフ内に流入することを阻止する流入阻止部と、を具備している。
このように構成されたすべり軸受においては、油溝とクラッシュリリーフとが連通しないように流入阻止部によって遮られている。したがって、油溝内の潤滑油がクラッシュリリーフ内に流入し、当該クラッシュリリーフからすべり軸受の外部へと漏れる潤滑油の量を低減することができる。これによって、油溝内の潤滑油をすべり軸受の内周面に十分に供給することができ、潤滑油量の不足による不具合(焼き付きや摩耗等)の発生を抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、油溝がすべり軸受の広範囲(一端部近傍から他端部近傍まで)に亘って形成されているため、当該すべり軸受の内周面(すなわち、軸部材を支持する部分)の面積が小さくなる。したがって、すべり軸受は狭い(小さい)面で軸部材を支持することになるため、すべり軸受の内周面に大きな負荷(圧力)が加わり、上記不具合が発生するおそれがある。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、半円筒状軸受の内周面に十分な潤滑油を供給しながらも、広い面で軸部材を支持することが可能なすべり軸受を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、一対の半円筒状軸受を組み合わせて形成され、軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受であって、前記一対の半円筒状軸受のうち少なくとも一方は、内周面の両端部にそれぞれ形成されるクラッシュリリーフと、前記内周面のうち前記軸部材の回転方向上流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、前記クラッシュリリーフから離間して形成される上流側油溝と、を具備するものである。
請求項2においては、前記上流側油溝を具備する半円筒状軸受は、前記内周面のうち前記軸部材の回転方向下流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、前記クラッシュリリーフ及び前記上流側油溝から離間して形成される下流側油溝をさらに具備するものである。
請求項3においては、前記上流側油溝の円周方向長さは、前記下流側油溝の円周方向長さよりも長くなるように形成されるものである。
請求項4においては、前記軸部材は、クランクシャフトのクランクピンであるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、軸部材の回転方向上流側に上流側油溝を形成することで、当該軸部材の回転に伴って上流側油溝内の潤滑油を半円筒状軸受の内周面に十分に供給することができる。また、上流側油溝は内周面の限られた範囲(軸部材の回転方向上流側)に形成されるため、半円筒状軸受は広い面で軸部材を支持することができる。
請求項2においては、下流側油溝を形成することで、半円筒状軸受の内周面に、より効果的に潤滑油を供給することができる。また、下流側油溝は内周面の限られた範囲(軸部材の回転方向下流側)に形成されるため、半円筒状軸受は広い面で軸部材を支持することができる。
請求項3においては、軸部材の回転方向上流側に位置する上流側油溝の円周方向長さを長くすることで、半円筒状軸受の内周面に、より効果的に潤滑油を供給することができる。また、下流側油溝を上流側油溝よりも短く形成することで、半円筒状軸受は、より広い面で軸部材を支持することができる。
請求項4においては、クランクピンにおける不具合(焼き付きや摩耗等)の発生を抑制することができる。
以下の説明では、図中に示した矢印に従って、上下方向、前後方向及び左右方向を定義する。
まず、図1を用いて、本発明に係るすべり軸受の一実施形態に係るコンロッド軸受4が設けられるクランクシャフト1に関する構成の概略について説明する。
クランクシャフト1は内燃機関(エンジン)を構成する部材であり、ピストンの往復運動を回転運動に変換するためのものである。クランクシャフト1は、主としてクランクジャーナル1a、クランクアーム1b、クランクピン1c及び連通油路1dを具備する。
クランクジャーナル1aは、主軸受2を介してシリンダブロック3に回転可能に支持される。主軸受2には、その外周面と内周面とを連通する貫通孔2aが形成される。クランクピン1cは本発明に係る軸部材の実施の一形態であり、クランクアーム1bを介してクランクジャーナル1aと連結される。クランクピン1cは、コンロッド軸受4を介してコンロッド5に回転可能に連結される。連通油路1dは、クランクジャーナル1aの外周面とクランクピン1cの外周面とを連通するように、クランクシャフト1内に形成される。
このような構成において、シリンダブロック3に形成された潤滑油路3aを介して、図示せぬメインオイルホールからの潤滑油が主軸受2へと供給される。さらに当該潤滑油は、主軸受2の貫通孔2aを介して、当該主軸受2の内周面側へと供給される。当該潤滑油によって主軸受2とクランクジャーナル1aとの摺動面が潤滑される。
主軸受2の内周面側へと供給された潤滑油は、さらに連通油路1dを介してクランクピン1cの外周面へと供給される。当該潤滑油によってクランクピン1cとコンロッド軸受4との摺動面が潤滑される。
以下では、図2を用いて、クランクピン1cとコンロッド5との連結部の構成について説明する。
コンロッド5の下端部(大端部)には、クランクピン1cと連結されるハウジング(本体側ハウジング5a及びキャップ5b)が形成される。本体側ハウジング5aの軸受部5cとキャップ5bの軸受部5dとの間に、クランクピン1cが挟み込まれるようにして支持される。この際、コンロッド5とクランクピン1cとの間にはコンロッド軸受4が介装される。
このような構成において、クランクピン1cが回転(本実施形態においては、正面視時計回りに回転するものとする)すると、当該クランクピン1cの外周面とコンロッド軸受4の内周面との間に、連通油路1dを介して供給される潤滑油の油膜が形成される。クランクピン1cは、当該油膜を介してコンロッド軸受4に回転可能に支持される。
以下では、図2から図5までを用いて、コンロッド軸受4の構成について詳細に説明する。
図2及び図3に示すコンロッド軸受4は、クランクピン1cを回転可能に支持する円筒状のすべり軸受である。コンロッド軸受4は、一対の半円筒状軸受(ロア側軸受10及びアッパー側軸受20)を具備する。ロア側軸受10とアッパー側軸受20とを向かい合わせに上下に組み合わせることで、円筒状のコンロッド軸受4が形成される。
ロア側軸受10は、コンロッド軸受4のうち下半部を形成する部材である。ロア側軸受10は、半円筒状(円筒を、軸線を通る直径で切断した形状)に形成される。ロア側軸受10は、その内周面を上方に向けた状態でコンロッド5のキャップ5bの軸受部5dに配置される。
アッパー側軸受20は、コンロッド軸受4のうち上半部を形成する部材である。アッパー側軸受20は、半円筒状に形成される。アッパー側軸受20は、その内周面を下方に向けた状態でコンロッド5の本体側ハウジング5aの軸受部5cに配置される。
なお、本実施形態に係るロア側軸受10とアッパー側軸受20は、同一の形状となるように形成される。よって以下では、ロア側軸受10の形状についてより詳細に説明する。また、アッパー側軸受20のうちロア側軸受10と同一形状の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
なお、以下の説明においては、ロア側軸受10及びアッパー側軸受20によって形成される円筒状のコンロッド軸受4の軸線(中心線)を軸線Cとする。
図4及び図5に示すロア側軸受10は、主としてクラッシュリリーフ11、上流側油溝12及び下流側油溝13を具備する。
図4に示すクラッシュリリーフ11は、ロア側軸受10の内周面を凹状に切り欠いて形成される部分である。クラッシュリリーフ11は、ロア側軸受10の両端部、すなわち右上端部(クランクピン1cの回転方向上流側の端部)及び左上端部(クランクピン1cの回転方向下流側の端部)にそれぞれ形成される。ロア側軸受10にクラッシュリリーフ11を設けることで、当該ロア側軸受10の両端部近傍において変形が生じた場合であっても、不具合(具体的には、変形した部分がクランクピン1cに局部当たりすること)の発生を防止することができる。
上流側油溝12は、ロア側軸受10の内周面に形成される溝である。上流側油溝12は、ロア側軸受10の円周方向に沿って延びるように形成される。上流側油溝12は、ロア側軸受10の内周面の中央よりもクランクピン1cの回転方向上流側(図4において、軸線Cから鉛直下方に引いた直線Vよりも右側)に形成される。
上流側油溝12は、右側のクラッシュリリーフ11から所定距離だけ離間するように形成される。具体的には、上流側油溝12は、軸線Cを中心とする角度αだけクラッシュリリーフ11から離間するように形成される。また上流側油溝12は、ロア側軸受10の円周方向に所定の長さだけ形成される。具体的には、上流側油溝12は、軸線Cを中心とする角度β1の範囲に亘って形成される。
図4及び図5に示すように、上流側油溝12は、ロア側軸受10の前後中央部に形成される。上流側油溝12は、その全域に亘って前後方向に一定の幅となるように形成される。また、上流側油溝12は、その全域に亘って一定の深さとなるように形成される。
図4に示す下流側油溝13は、ロア側軸受10の内周面に形成される溝である。下流側油溝13は、ロア側軸受10の円周方向に沿って延びるように形成される。下流側油溝13は、ロア側軸受10の内周面の中央よりもクランクピン1cの回転方向下流側(図4において、軸線Cから鉛直下方に引いた直線Vよりも左側)に形成される。
下流側油溝13は、左側のクラッシュリリーフ11から所定距離だけ離間するように形成される。具体的には、下流側油溝13は、軸線Cを中心とする角度αだけクラッシュリリーフ11から離間するように形成される。また下流側油溝13は、ロア側軸受10の円周方向に所定の長さだけ形成される。具体的には、下流側油溝13は、軸線Cを中心とする角度β2の範囲に亘って形成される。また下流側油溝13は、上流側油溝12と離間するように(連通しないように)形成される。
下流側油溝13は、上流側油溝12(図5参照)と同様に、ロア側軸受10の前後中央部に形成される。下流側油溝13は、その全域に亘って前後方向に一定の幅となるように形成される。また、下流側油溝13は、その全域に亘って一定の深さとなるように形成される。
ここで、角度β1は角度β2よりも大きい値になるように設定されている。すなわち、上流側油溝12の円周方向長さは、下流側油溝13の円周方向長さよりも長くなるように形成されている。
以下では、図6及び図7を用いて、ロア側軸受10の内周面(特に、クランクピン1cとの摺動面)へと潤滑油が供給される様子について説明する。
図6及び図7に示すように、クランクピン1cの回転に伴って、連通油路1dを介して潤滑油がロア側軸受10へと供給される。供給された潤滑油の大部分は、上流側油溝12及び下流側油溝13内に一旦貯溜される。
図6に示すように、上流側油溝12内の潤滑油は、クランクピン1cの回転に伴って、当該上流側油溝12からロア側軸受10の内周面(クランクピン1cとの摺動面)へと供給される。当該潤滑油によって、クランクピン1cとロア側軸受10との間に油膜が形成される。特に本実施形態においては、ロア側軸受10の上流側端部近傍に上流側油溝12が形成されているため、当該上流側油溝12からの潤滑油を、ロア側軸受10の内周面の上流側端部近傍から下流側端部近傍に亘る広い範囲へと効果的に供給することができる。
また、上流側油溝12と右側のクラッシュリリーフ11とは所定距離だけ離間して形成されている。このため、上流側油溝12内の潤滑油が当該クラッシュリリーフ11へと漏れ出すのを防止することができる。これによって、ロア側軸受10の内周面へと供給される潤滑油量が減少するのを防止することができ、ひいては焼き付きや摩耗等の不具合の発生を抑制することができる。
また、図7に示すように、上流側油溝12と同様に、下流側油溝13内の潤滑油も、クランクピン1cの回転に伴ってロア側軸受10の内周面へと供給される。
下流側油溝13のさらに下流側には左側のクラッシュリリーフ11が形成されている。ロア側軸受10の内周面に供給され、当該内周面を潤滑した潤滑油は、左側のクラッシュリリーフ11に漏れ出し、最終的にロア側軸受10(コンロッド軸受4)の外部へと排出される。このように、ロア側軸受10に供給された潤滑油は、当該ロア側軸受10の内周面を潤滑した後、外部へと排出される。
また、本実施形態においては、上流側油溝12の方が下流側油溝13よりも長く形成されているため、上流側油溝12の方がより多くの潤滑油を貯溜することができる。本実施形態の如く、比較的長く形成された上流側油溝12をロア側軸受10の上流側に形成することで、十分な量の潤滑油をロア側軸受10の内周面の広い範囲に供給することができる。
さらに、本実施形態の如く、下流側油溝13をロア側軸受10の下流側に形成することで、潤滑油を下流側油溝13からもロア側軸受10の内周面へとより供給することができる。また、下流側油溝13を上流側油溝12よりも短く形成することで、ロア側軸受10がクランクピン1cを支持する面(内周面)の面積の減少をできるだけ小さく抑えることができる。
なお、図6及び図7を用いて、ロア側軸受10の内周面へと潤滑油が供給される様子について説明したが、アッパー側軸受20の内周面へと潤滑油が供給される様子も同様であるため、アッパー側軸受20については説明を省略する。
以上の如く、本実施形態に係るコンロッド軸受4(すべり軸受)は、一対の半円筒状軸受(ロア側軸受10及びアッパー側軸受20)を組み合わせて形成され、クランクピン1c(軸部材)を回転可能に支持する円筒状のコンロッド軸受4であって、ロア側軸受10及びアッパー側軸受20は、内周面の両端部にそれぞれ形成されるクラッシュリリーフ11と、前記内周面のうちクランクピン1cの回転方向上流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、クラッシュリリーフ11から離間して形成される上流側油溝12と、を具備するものである。
このように構成することにより、クランクピン1cの回転方向上流側に上流側油溝12を形成することで、当該クランクピン1cの回転に伴って上流側油溝12内の潤滑油をロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に十分に供給することができる。また、上流側油溝12は内周面の限られた範囲(クランクピン1cの回転方向上流側)に形成されるため、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)は広い面でクランクピン1cを支持することができる。
このように、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に十分な潤滑油を供給すると共に、広い面でクランクピン1cを支持することにより、焼き付きや摩耗等の不具合の発生を抑制することができる。
このように構成することにより、クランクピン1cの回転方向上流側に上流側油溝12を形成することで、当該クランクピン1cの回転に伴って上流側油溝12内の潤滑油をロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に十分に供給することができる。また、上流側油溝12は内周面の限られた範囲(クランクピン1cの回転方向上流側)に形成されるため、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)は広い面でクランクピン1cを支持することができる。
このように、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に十分な潤滑油を供給すると共に、広い面でクランクピン1cを支持することにより、焼き付きや摩耗等の不具合の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係るロア側軸受10及びアッパー側軸受20は、前記内周面のうちクランクピン1cの回転方向下流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、クラッシュリリーフ11及び上流側油溝12から離間して形成される下流側油溝13をさらに具備するものである。
このように構成することにより、下流側油溝13を形成することで、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に、より効果的に潤滑油を供給することができる。また、下流側油溝13は内周面の限られた範囲(クランクピン1cの回転方向下流側)に形成されるため、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)は広い面でクランクピン1cを支持することができる。
このように構成することにより、下流側油溝13を形成することで、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に、より効果的に潤滑油を供給することができる。また、下流側油溝13は内周面の限られた範囲(クランクピン1cの回転方向下流側)に形成されるため、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)は広い面でクランクピン1cを支持することができる。
また、本実施形態に係る上流側油溝12の円周方向長さは、下流側油溝13の円周方向長さよりも長くなるように形成される。
このように、クランクピン1cの回転方向上流側に位置する上流側油溝12の円周方向長さを長くすることで、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に、より効果的に潤滑油を供給することができる。また、下流側油溝13を上流側油溝12よりも短く形成することで、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)は、より広い面でクランクピン1cを支持することができる。
このように、クランクピン1cの回転方向上流側に位置する上流側油溝12の円周方向長さを長くすることで、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)の内周面に、より効果的に潤滑油を供給することができる。また、下流側油溝13を上流側油溝12よりも短く形成することで、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)は、より広い面でクランクピン1cを支持することができる。
また、本実施形態に係る前記軸部材は、クランクシャフト1のクランクピン1cである。
このように構成することにより、クランクピン1cにおける不具合(焼き付きや摩耗等)の発生を抑制することができる。
このように構成することにより、クランクピン1cにおける不具合(焼き付きや摩耗等)の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、本発明に係るすべり軸受としてコンロッド軸受4を例示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、クランクジャーナル1aを回転可能に支持する主軸受2に本発明を適用することも可能である。
また、本実施形態においては、一対の半円筒状軸受(ロア側軸受10及びアッパー側軸受20)は同一形状であるものとした。これによって部品の種類を削減することができる。しかし、本発明はこれに限るものではなく、一対の反円筒状軸受は互いに異なる形状であっても良い。
また、本実施形態においては、ロア側軸受10(アッパー側軸受20)は上流側油溝12及び下流側油溝13を具備するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、図8(a)に示すように、上流側油溝12のみ具備する(下流側油溝13を具備しない)構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、上流側油溝12の円周方向長さは下流側油溝13の円周方向長さよりも長くなるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図8(b)に示すように、上流側油溝12と下流側油溝13は、同じ長さ(軸線Cを中心とする角度βが同じ)になるように形成されていても良い。
なお、上記角度αは、少なくとも1°以上に設定することが望ましい。
また、上記角度β1は、約35°(例えば、40°)に設定することが望ましい。
また、上記角度β2は、約35°(例えば、30°)に設定することが望ましい。
また、上記角度β1は、約35°(例えば、40°)に設定することが望ましい。
また、上記角度β2は、約35°(例えば、30°)に設定することが望ましい。
1 クランクシャフト
1c クランクピン(軸部材)
5 コンロッド
10 ロア側軸受(半円筒状軸受)
11 クラッシュリリーフ
12 上流側油溝
13 下流側油溝
20 アッパー側軸受(半円筒状軸受)
1c クランクピン(軸部材)
5 コンロッド
10 ロア側軸受(半円筒状軸受)
11 クラッシュリリーフ
12 上流側油溝
13 下流側油溝
20 アッパー側軸受(半円筒状軸受)
Claims (4)
- 一対の半円筒状軸受を組み合わせて形成され、軸部材を回転可能に支持する円筒状のすべり軸受であって、
前記一対の半円筒状軸受のうち少なくとも一方は、
内周面の両端部にそれぞれ形成されるクラッシュリリーフと、
前記内周面のうち前記軸部材の回転方向上流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、前記クラッシュリリーフから離間して形成される上流側油溝と、
を具備することを特徴とするすべり軸受。 - 前記上流側油溝を具備する半円筒状軸受は、
前記内周面のうち前記軸部材の回転方向下流側において、円周方向に沿うように形成されると共に、前記クラッシュリリーフ及び前記上流側油溝から離間して形成される下流側油溝をさらに具備することを特徴とする、
請求項1に記載のすべり軸受。 - 前記上流側油溝の円周方向長さは、
前記下流側油溝の円周方向長さよりも長くなるように形成されることを特徴とする、
請求項2に記載のすべり軸受。 - 前記軸部材は、
クランクシャフトのクランクピンであることを特徴とする、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のすべり軸受。
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