JP6680662B2 - エンジンの潤滑油供給機構 - Google Patents

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本発明は、ハウジングに固定された軸受と前記軸受により回転可能に支持された軸部材との間に潤滑油を供給するエンジンの潤滑油供給機構の技術に関する。
従来、ハウジングに固定された軸受と前記軸受により回転可能に支持された軸部材との間に潤滑油を供給するエンジンの潤滑油供給機構の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のエンジンの潤滑油供給機構は、コンロッド(ハウジング)に固定されたコンロッド軸受と、前記コンロッド軸受により回転可能に支持されたクランクピン(軸部材)との間に、クランクシャフトに形成されると共にクランクピンのコンロッドと対向している部分に出口を有するピン給油孔(油路)を介して潤滑油が供給される。このような構成により、コンロッドとクランクピンと間にの油膜が形成され、当該油膜を介してコンロッドとクランクピンとが互いに摺動可能に構成される。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、コンロッドとクランクピンとの間の隙間(すなわち、クリアランス)が小さいため、ピン給油孔の出口から前記隙間へと潤滑油を排出し難い。このように、特許文献1に記載の技術においては、ピン給油孔から潤滑油を排出し難いため、当該ピン給油孔における潤滑油の流通性が阻害されるという問題点があった。
特開2001−20937号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、油路における潤滑油の流通性を向上させることができるエンジンの潤滑油供給機構を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、ハウジングに固定された軸受と、前記軸受により回転可能に支持された軸部材と、前記軸部材に形成され、前記軸受と前記軸部材との間に潤滑油を供給する油路と、を具備し、前記軸受と前記軸部材との間に前記軸受と前記軸部材とのクリアランスよりも大きく形成され、前記油路と外部とを連通する連通部を有し、前記連通部は、前記軸受の軸心方向における端部に形成され、前記軸部材が回転している状態で前記軸受の径方向において前記油路と対向可能な位置に形成されているものである。
請求項2においては、前記軸受は、前記軸部材との摺動面に前記軸受の径方向の外側に凹んだ凹部を有し、前記凹部は、前記軸部材が回転している状態で前記軸受の径方向において前記油路と対向可能な位置に形成されているものである。
請求項3においては、ハウジングに固定された軸受と、前記軸受により回転可能に支持された軸部材と、前記軸部材に形成され、前記軸受と前記軸部材との間に潤滑油を供給する油路と、を具備し、前記軸受と前記軸部材との間に前記軸受と前記軸部材とのクリアランスよりも大きく形成され、前記油路と外部とを連通する連通部を有し、前記軸受は、前記軸部材との摺動面に前記軸受の径方向の外側に凹んだ凹部を有し、前記凹部は、前記軸部材が回転している状態で前記軸受の径方向において前記油路と対向可能な位置に形成されているものである。
請求項4においては、前記凹部は、前記軸受の軸心方向において、前記摺動面の一部分により前記連通部と区画されると共に、前記連通部の近傍に形成されているものである。
請求項5においては、前記凹部は、前記軸受の軸心方向において前記摺動面の両側端部近傍にそれぞれ形成され、前記連通部及び前記油路は、前記凹部それぞれに対応して設けられているものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、油路における潤滑油の流通性を向上させることができる。
請求項2においては、軸部材を滑らかに回転させることができる。
請求項3においては、油路における潤滑油の流通性を向上させることができる。また、請求項3においては、軸部材を滑らかに回転させることができる。
請求項4においては、軸部材を滑らかに回転させることができる。
請求項5においては、軸部材を滑らかに回転させることができる。
クランクシャフトの概略構成を示した側面模式図。 クランクピンとコンロッドとの連結部の構成を示した正面断面図。 (a)アッパー側軸受を示した正面図。(b)アッパー側軸受を示した正面断面図。 図3(a)におけるA−A断面図。 アッパー側軸受を示した展開図。 第一実施形態に係るクランクピンとアッパー側軸受とを示した側面端面図。 図6の一部拡大図。 図7における潤滑油の供給態様を示した側面端面模式図。 第二実施形態に係る面取り部を具備するクランクピンとアッパー側軸受とを示した側面端面図。 第二実施形態に係るアッパー側軸受を示した展開図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係るエンジンの潤滑油供給機構に含まれるクランクシャフト1に関する構成の概略について説明する。
クランクシャフト1はエンジンを構成する部材であり、ピストンの往復運動を回転運動に変換するためのものである。クランクシャフト1は、主としてクランクジャーナル1a、クランクアーム1b、クランクピン1c及び連通油路1dを具備する。
クランクジャーナル1aは、主軸受2を介してシリンダブロック3に回転可能に支持される。主軸受2には、その外周面と内周面とを連通する貫通孔2aが形成される。クランクピン1cは、クランクアーム1bを介してクランクジャーナル1aと連結される。クランクピン1cは、コンロッド軸受4を介してコンロッド5に回転可能に連結される。連通油路1dは、クランクジャーナル1aの外周面とクランクピン1cの外周面とを連通するように、クランクシャフト1内に形成される。
このような構成において、シリンダブロック3に形成された潤滑油路3aを介して、図示せぬメインオイルホールからの潤滑油が主軸受2へと供給される。さらに当該潤滑油は、主軸受2の貫通孔2aを介して、当該主軸受2の内周面側へと供給される。当該潤滑油によって主軸受2とクランクジャーナル1aとの摺動面が潤滑される。
主軸受2の内周面側へと供給された潤滑油は、さらに連通油路1d(より詳細には、図2等に示す吐出口1e)を介してクランクピン1cの外周面へと供給される。当該潤滑油によってクランクピン1cとコンロッド軸受4との摺動面が潤滑される。
なお、連通油路1dの構成についてのより詳細な説明は後述する。
以下では、図2を用いて、クランクピン1cとコンロッド5との連結部の構成について説明する。
コンロッド5の下端部(大端部)には、クランクピン1cと連結されるハウジング(本体側ハウジング5a及びキャップ5b)が形成される。本体側ハウジング5aの軸受部5cとキャップ5bの軸受部5dとの間に、クランクピン1cが挟み込まれるようにして支持される。この際、コンロッド5とクランクピン1cとの間にはコンロッド軸受4が介装される。
このような構成において、クランクピン1cが回転(本実施形態においては、正面視時計回りに回転するものとする)すると、当該クランクピン1cの外周面とコンロッド軸受4の内周面との間に、連通油路1dを介して供給される潤滑油の油膜が形成される。クランクピン1cは、当該油膜を介してコンロッド軸受4に回転可能に支持される。
以下では、図2から図5を用いて、コンロッド軸受4の構成について詳細に説明する。
なお以下の説明において、周方向及び径方向とは、コンロッド軸受4の周方向及び径方向を指すものとする。
図2に示すコンロッド軸受4は、クランクピン1cを回転可能に支持する円筒状のすべり軸受である。コンロッド軸受4は、コンロッド5の下端部に形成されたハウジング(本体側ハウジング5a及びキャップ5b)に固定される。コンロッド軸受4は、一対の半円筒状軸受(ロア側軸受10及びアッパー側軸受20)を具備する。ロア側軸受10とアッパー側軸受20とを向かい合わせに上下に組み合わせることで、円筒状のコンロッド軸受4が形成される。
図2に示すロア側軸受10は、コンロッド軸受4のうち下半部を形成する部材である。ロア側軸受10は、半円筒状(円筒を、軸線を通る直径で切断した形状)に形成される。ロア側軸受10は、その内周面を上方に向けた状態でコンロッド5のキャップ5bの軸受部5dに配置される。
図2から図5に示すアッパー側軸受20は、コンロッド軸受4のうち上半部を形成する部材である。アッパー側軸受20は、半円筒状に形成される。アッパー側軸受20は、その内周面を下方に向けた状態でコンロッド5の本体側ハウジング5aの軸受部5cに配置される。
なお、本実施形態に係るロア側軸受10とアッパー側軸受20は、同一の構成となるように形成される。よって以下では、アッパー側軸受20の構成についてより詳細に説明する。
図2に示すように、アッパー側軸受20は、クランクピン1cの径方向外方に配置される。アッパー側軸受20は、その内周面(以下では「内周面21」と称する)がクランクピン1cの外周面と摺動される。すなわち、アッパー側軸受20の内周面21は、クランクピン1cの外周面との摺動面となる。アッパー側軸受20は、クラッシュリリーフ22、面取り部23及び溝部24を具備する。
図3から図5に示すクラッシュリリーフ22は、アッパー側軸受20の周方向における両端部、すなわち右下端部(クランクピン1cの回転方向下流側の端部)及び左下端部(クランクピン1cの回転方向上流側の端部)にそれぞれ形成される。クラッシュリリーフ22は、アッパー側軸受20の内周面21を径方向外側へ凹状に切り欠いて形成される部分である。こうして、クラッシュリリーフ22によって、アッパー側軸受20の両端部近傍において変形が生じた場合であっても、不具合(具体的には、変形した部分がクランクピン1cに局部当たりすること)の発生を防止することができる。
図3から図5に示す面取り部23は、アッパー側軸受20の軸心方向における両端部(前端部及び後端部)にそれぞれ形成される。なお、本実施形態に係る前端部の面取り部23と後端部の面取り部23とは、同一の構成となるように形成される。よって以下では、後端部の面取り部23の構成についてより詳細に説明する。
面取り部23は、アッパー側軸受20の内周面21の後端部を径方向外方へ凹状に切り欠いたように形成される部分である。より詳細には、図4に示すように、面取り部23は、側面(周方向)断面視において、内周面21の内側から外側へ行くに従って径方向外方へ向けて拡がるように(クランクピン1cから離間するように(図6参照))形成される。面取り部23は、アッパー側軸受20の内周面21の後端部において、周方向に延びるように(右下端部から左下端部に亘るように)形成される。
図3から図5に示す溝部24は、アッパー側軸受20の軸心方向における両端部(前端部及び後端部)近傍にそれぞれ形成される。なお、本実施形態に係る前端部近傍の溝部24と後端部近傍の溝部24とは、同一の構成となるように形成される。よって以下では、後端部近傍の溝部24の構成についてより詳細に説明する。
溝部24は、アッパー側軸受20の内周面21の後端部近傍を、径方向外方へ凹ませて形成される部分である。より詳細には、図4に示すように、溝部24は、側面(周方向)断面視において、径方向内方から外方へ行くに従って前後方向の幅が狭くなる略等脚台形状に形成される。溝部24は、アッパー側軸受20の内周面21の後端部近傍において、周方向に延びるように(右下端部から左下端部に亘るように)形成される。こうして、溝部24は、1本の溝状に形成される。
また、溝部24は、軸心方向(前後方向)において、面取り部23の近傍に形成される。具体的には、溝部24は、前後方向において、アッパー側軸受20の内周面21の一部分(以下では「区画部21a」と称する)を挟んで、面取り部23と隣接するように形成される。このように、溝部24と面取り部23とは、前後方向に隣接すると共に、内周面21の区画部21aにより互いに区画される。
以下では、図6を用いて、上述の如きクランクシャフト1の連通油路1dの構成についてより詳細に説明する。
連通油路1dは、上述の如くクランクシャフト1に設けられる。連通油路1dは、円形の断面形状を有する孔である。連通油路1dは、クランクシャフト1の内部に形成され、クランクジャーナル1aの外周面とクランクピン1cの外周面とを連通する。連通油路1dの下流側は、前後方向に並ぶように2つの油路に分岐される。こうして、連通油路1dの吐出口1eは、クランクピン1cの外周面に、前後方向に互いに離間して2つ設けられる。
なお、2つに分岐された下流側の連通油路1dは、クランクピン1cの軸心方向における両端部(前端部及び後端部)近傍にそれぞれ形成される。なお、本実施形態に係る前端部近傍の連通油路1dと後端部近傍の連通油路1dとは、同一の構成となるように形成される。よって以下では、後端部近傍の連通油路1dの構成についてより詳細に説明する。
連通油路1dは、その下流側が、側面(周方向)断面視において径方向へ延びるように形成される。連通油路1dの吐出口1eは、クランクピン1cの後端部近傍に形成される。吐出口1eは、クランクピン1cの後端部近傍で、径方向外方を臨むように開口される。吐出口1eの内径は、アッパー側軸受20の面取り部23、溝部24及び区画部21aそれぞれの径方向内側端部における前後方向の幅よりも大きく形成される。
以下では、図6及び図7を用いて、上述の如く構成されたアッパー側軸受20とクランクピン1cとの互いの位置関係について説明する。
図6及び図7に示すように、アッパー側軸受20の内周面21とクランクピン1cの外周面とは径方向に互いに対向して配置される。アッパー側軸受20の内周面21は、前後方向において、クランクピン1cの外周面の内側に配置される。すなわち、アッパー側軸受20の内周面21は、その全部がクランクピン1cの外周面に摺動するように配置される。なお、アッパー側軸受20の内周面21とクランクピン1cの外周面とのクリアランスCは、例えばエンジンの高温時における熱膨張による径方向への変形(クリアランスCの拡大)等が考慮され、比較的小さく形成されている。
クランクピン1cに形成された連通油路1dの吐出口1eは、径方向においてアッパー側軸受20の面取り部23及び溝部24と対向するように配置される。
より詳細には、吐出口1eと面取り部23とは、互いの一部分が径方向に対向するように形成される。具体的には、吐出口1eの後部と面取り部23の前部とが径方向に対向するように形成される。こうして、連通油路1dは、吐出口1eを介して面取り部23と連通される。なお、吐出口1eと面取り部23とが対向している前記互いの一部分は、その前後方向の幅(図7に示すX)がクリアランスC(より詳細には、クリアランスCの径方向の幅)よりも大きく形成される。
なお、面取り部23は、径方向の内方がクランクピン1cによって(より詳細には、吐出口1eと対向する部分を除いて)閉塞される。また、面取り部23は、後方が外部へ開放されている。したがって、連通油路1dは、吐出口1e及び面取り部23を介して当該面取り部23の後方(クランクピン1c及びアッパー側軸受20の外部)と連通される。このように、連通油路1dは、当該連通油路1d内の圧力が大気圧となるように外部と連通される。
また、吐出口1eと溝部24とは、互いの一部分が径方向に対向するように形成される。具体的には、吐出口1eの前部と溝部24の後部とが径方向に対向するように形成される。こうして、連通油路1dは、吐出口1eを介して溝部24と連通される。なお、吐出口1eと溝部24とが対向している前記互いの一部分は、その前後方向の幅(図7に示すY)がクリアランスC(より詳細には、クリアランスCの径方向の幅)よりも大きく形成される。なお、吐出口1eと溝部24とが対向している幅Yは、吐出口1eと面取り部23とが対向している幅Xと略同一の大きさに形成される。
なお、吐出口1eの前後中央部は、区画部21aの全部と径方向に対向する。
以下では、図8を用いて、上述の如く構成されたエンジンの潤滑油供給機構における潤滑油の供給態様について説明する。
なお、図8は、クランクピン1cの回転時において、連通油路1dの吐出口1eが上方(コンロッド軸受4のアッパー側軸受20の左右中央部)を向いた状態を示している。以下では便宜上、図8に示した状態に基づいて説明を行う。
エンジンが駆動されてクランクシャフト1が回転すると、当該クランクシャフト1の回転に伴って、潤滑油が連通油路1dをクランクジャーナル1a側からクランクピン1c側へと流れる(図1参照)。連通油路1dをクランクピン1c側へと流れた潤滑油は、吐出口1eを介して、アッパー側軸受20とクランクピン1cとの間に吐出される。
ここで、上述の如く、連通油路1dの吐出口1eは、径方向において、アッパー側軸受20の面取り部23、区画部21a及び溝部24と対向するように形成されている。したがって、吐出口1eから吐出される潤滑油は、区画部21aよりも前方又は後方(軸心方向においてアッパー側軸受20の内側又は外側)の何れかに吐出される。こうして、吐出口1eから吐出される潤滑油の一部は、区画部21aよりも前方、すなわち溝部24へと吐出される。また、吐出口1eから吐出される潤滑油の残りは、区画部21aよりも後方、すなわち面取り部23へと吐出される。
溝部24へと潤滑油が吐出されると、当該吐出された潤滑油は溝部24の内部に保持される。溝部24の内部に保持された潤滑油は、クランクピン1cの回転に伴って、アッパー側軸受20の内周面21とクランクピン1cの外周面との間(クリアランスC)を前方(軸心方向において内側)へと導かれ、当該間で油膜を形成する。こうして、アッパー側軸受20は、溝部24の内部に潤滑油を保持することができるため、油膜を形成し易くし、当該油膜を介してクランクピン1cを滑らかに回転させることができる。また、クランクピン1cを滑らかに回転させ、焼付きの発生を抑制することができる。
なお、特に本実施形態においては、アッパー側軸受20の内周面21とクランクピン1cの外周面との間で摺動されない部分(例えば、連通油路1dの吐出口1eや、溝部24)は、軸心方向において内周面21の両側端部近傍に配置される。このような場合、前記内周面21の両側端部近傍以外の部分(前側の溝部24と後側の溝部24との間の部分)において、例えば吐出口1eが内周面21の前後中央部と対向する位置に形成されている場合等と比べて、大きな油膜圧力を発生させることができる。
一方、面取り部23へと潤滑油が吐出されると、当該吐出された潤滑油は面取り部23から外部へと排出される。
ここで、上述の如く、吐出口1eと面取り部23とが対向している幅X(図7参照)は、クリアランスCよりも大きく形成されている。また、連通油路1dは、面取り部23を介して当該連通油路1d内の圧力が大気圧となるように外部と連通されている。これに対して、溝部24は、クリアランスCと接続されているものの、当該クリアランスCは比較的小さく形成されている。したがって、吐出口1eから吐出される潤滑油は、溝部24よりも面取り部23へと吐出され易くなっている。
このような構成によって、連通油路1dをクランクジャーナル1a側からクランクピン1c側へと流れた潤滑油は、溝部24を介してコンロッド軸受4の内周面21とクランクピン1cの外周面との間に油膜を形成すると共に、当該潤滑油の大部分が面取り部23を介してスムーズに(すなわち、従来技術のように吐出口から吐出し難くなることなく)外部へと排出される。
こうして、本実施形態に係るエンジンの潤滑油供給機構は、連通油路1dにおける潤滑油の流通性を向上させることができる。また、従来技術のように吐出口から吐出し難い場合と比べて、吐出口1eから吐出される潤滑油の量を増加させることができるため、アッパー側軸受20(コンロッド軸受4)を冷却して当該アッパー側軸受20の温度上昇を抑制することができ、ひいては耐焼付き性を向上させることができる。
なお、潤滑油の中には、塵挨や金属摩耗によって発生した粉等の異物が混入する場合がある。例えば、連通油路1dを介して供給される潤滑油の中に異物が混入している場合には、当該異物がアッパー側軸受20とクランクピン1cとの間(摺動面)に入り込んで、当該異物を起因とする焼付き等の不具合が発生するおそれがある。
しかしながら、上述の如く、連通油路1dを流れた潤滑油は、その大部分が面取り部23を介してスムーズに外部へと排出されるため、当該潤滑油の中の異物(例えば、図8に示す異物F参照)も、当該大部分の潤滑油と共に外部へ容易に排出することができる。こうして、本実施形態に係るエンジンの潤滑油供給機構においては、異物を起因とする焼付き等の不具合の発生を抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係るエンジンの潤滑油供給機構は、
コンロッド5(ハウジング)に固定されたコンロッド軸受4と、
前記コンロッド軸受4により回転可能に支持されたクランクピン1c(軸部材)と、
前記クランクピン1c(軸部材)に形成され、前記コンロッド軸受4と前記クランクピン1c(軸部材)との間に潤滑油を供給する連通油路1dと、
を具備し、
前記コンロッド軸受4と前記クランクピン1c(軸部材)との間に前記コンロッド軸受4と前記クランクピン1c(軸部材)とのクリアランスCよりも大きく形成され、前記連通油路1dと外部とを連通する面取り部23(連通部)を有するものである。
このような構成により、連通油路1dにおける潤滑油の流通性を向上させることができる。
また、エンジンの潤滑油供給機構においては、
前記面取り部23(連通部)は、
前記コンロッド軸受4の軸心方向における端部に形成され、
前記クランクピン1c(軸部材)が回転している状態で前記コンロッド軸受4の径方向において前記連通油路1dと対向可能な位置に形成されているものである。
このような構成により、面取り部23が軸心方向において内周面21の端部に形成されるため、連通油路1dの吐出口1eから吐出される潤滑油を、容易に外部へ排出することができる。こうして、連通油路1dにおける潤滑油の流通性をより向上させることができる。
また、コンロッド軸受4の内周面21の前後中央部(軸心方向中央部)において、面取り部23によってクランクピン1cと摺動しない部分が形成されるのを防止することができる。こうして、例えば面取り部23が内周面21の前後中央部に形成されている場合等と比べて、大きな油膜圧力を発生させることができ、ひいてはクランクピン1cを滑らかに回転させることができる。
また、エンジンの潤滑油供給機構においては、
前記コンロッド軸受4は、
前記クランクピン1c(軸部材)との内周面21(摺動面)に前記コンロッド軸受4の径方向の外側に凹んだ溝部24(凹部)を有し、
前記溝部24(凹部)は、
前記クランクピン1c(軸部材)が回転している状態で前記コンロッド軸受4の径方向において前記連通油路1dと対向可能な位置に形成されているものである。
このような構成により、溝部24の内部に潤滑油を保持することができるため、油膜を形成し易くし、当該油膜を介してクランクピン1cを滑らかに回転させることができる。
また、エンジンの潤滑油供給機構においては、
前記溝部24(凹部)は、
前記コンロッド軸受4の軸心方向において、前記内周面21(摺動面)の区画部21a(一部分)により前記面取り部23(連通部)と区画されると共に、前記面取り部23(連通部)の近傍に形成されているものである。
このような構成により、コンロッド軸受4の内周面21の前後中央部(軸心方向中央部)において、溝部24によってクランクピン1cと摺動しない部分が形成されるのを防止することができる。こうして、例えば溝部24が内周面21の前後中央部に形成されている場合等と比べて、大きな油膜圧力を発生させることができ、ひいてはクランクピン1cを滑らかに回転させることができる。
また、エンジンの潤滑油供給機構においては、
前記溝部24(凹部)は、
前記コンロッド軸受4の軸心方向において前記内周面21(摺動面)の両側端部近傍にそれぞれ形成され、
前記面取り部23(連通部)及び前記連通油路1dは、
前記溝部24(凹部)それぞれに対応して設けられているものである。
このような構成により、コンロッド軸受4の内周面21の前後中央部(軸心方向中央部)に、両側端部の溝部24から潤滑油を供給することができるため、例えば溝部24が一方の端部だけに形成されている場合等と比べて、大きな油膜圧力を発生させることができ、ひいてはクランクピン1cを滑らかに回転させることができる。
なお、コンロッド5は、ハウジングの実施の一形態である。
また、コンロッド軸受4は、軸受の実施の一形態である。
また、クランクピン1cは、軸部材の実施の一形態である。
また、連通油路1dは、油路の実施の一形態である。
また、面取り部23は、連通部の実施の一形態である。
また、溝部24は、凹部の実施の一形態である。
また、アッパー側軸受20の内周面21は、摺動面の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、軸受として、クランクピン1cを回転可能に支持するコンロッド軸受4を例示したが、例えばクランクシャフト1を回転可能に支持する主軸受や、自動車が具備する変速装置(例えば、オートマチックトランスミッション(A/T)、無段変速機(CVT)等)に設けられる軸受等であってもよい。
また、連通油路1d、面取り部23及び溝部24を、アッパー側軸受20の軸心方向両側端部に設けるものとしたが、両側ではなく一方にだけ設けるものとしてもよい。
また、吐出口1eと溝部24とが対向している幅Yを、吐出口1eと面取り部23とが対向している幅Xと略同一の大きさに形成されるものとしたが、当該幅Yを当該幅Xよりも小さく形成してもよい。なお、溝部24が必要とする潤滑油の量はそれほど多くないため、当該幅Yを当該幅Xよりも小さく形成した場合であっても、クランクピン1cの滑らかな回転を阻害することなく、連通油路1dにおける潤滑油の流通性を向上させることができる。
また、面取り部23は、いわゆる面取り加工により形成されるものだけでなく、任意の加工により形成されるものが含まれる。
以下では、図9を用いて、第二実施形態に係る面取り部123の構成について説明する。
なお、図9に示すように、第二実施形態に係る面取り部123が設けられる場合には、アッパー側軸受20に面取り部23が形成されない。
面取り部123は、クランクピン1cの外周面の前端部及び後端部を径方向内方へ凹状に切り欠いたように形成される部分である。より詳細には、図9に示すように、面取り部123は、クランクピン1cの前側及び後側の連通油路1dにおいて、側壁となる部分をそれぞれ径方向内方へ凹ませることにより形成される。このように、面取り部123は、アッパー側軸受20の内周面21から径方向内方へ離間するように形成される。なお、面取り部123は、上述の如く連通油路1dの側壁となる部分(周方向における一部分)に形成されるものであるため、第一実施形態に係る面取り部23とは異なり周方向に延びるように形成されていない。
このような構成により、連通油路1dをクランクジャーナル1a側からクランクピン1c側へと流れた潤滑油は、溝部24を介してコンロッド軸受4の内周面21とクランクピン1cの外周面との間に油膜を形成すると共に、当該潤滑油の大部分が面取り部123を介してスムーズに(すなわち、従来技術のように吐出口から吐出し難くなることなく)外部へと排出される。こうして、連通油路1dにおける潤滑油の流通性を向上させることができる。
また、第二実施形態に係る面取り部123によれば、上述の如く、第一実施形態に係る面取り部23とは異なり周方向に延びるように形成されないため、コンロッド軸受4とクランクピン1cとの摺動面の面積を、第一実施形態に係る面取り部23とした場合よりも大きくすることができる。これにより、クランクピン1cをより滑らかに回転させることができる。
なお、第二実施形態に係る面取り部123は、第一実施形態に係る面取り部23と共に形成されてもよい。これによって、潤滑油を外部へ排出する経路をより大きく形成することができるため、当該潤滑油を外部へよりスムーズに排出することができ、ひいては連通油路1dにおける潤滑油の流通性をより向上させることができる。
以下では、図10を用いて、第二実施形態に係るアッパー側軸受120の構成について説明する。
第二実施形態に係るアッパー側軸受120において、第一実施形態に係るアッパー側軸受20と異なる部分は、溝部24の代わりに、溝部124を具備する点である。したがって、以下では、溝部124の構成について説明し、その他の構成については説明を省略する。なお、以下では説明の便宜上、図10の紙面上下方向を、アッパー側軸受120の周方向と称する。
溝部124は、アッパー側軸受120の軸心方向における両端部(前端部及び後端部)近傍にそれぞれ形成される。なお、本実施形態に係る前端部近傍の溝部124と後端部近傍の溝部124とは、同一の構成となるように形成される。よって以下では、後端部近傍の溝部124の構成についてより詳細に説明する。
溝部124は、アッパー側軸受120の内周面21の後端部近傍を、径方向外方(図10においては、紙面奥側)へ凹ませて形成される部分である。溝部124は、周方向へ延びるような略楕円形状に形成される。溝部124は、複数形成され、アッパー側軸受120の内周面21の後端部近傍において、周方向に互いに離間するよう、所定の間隔をあけて形成される。このように、溝部124は、第一実施形態に係る溝部24とは異なり、1本の溝状に形成されていない。なお、溝部124は、アッパー側軸受120の内周面21の後端部近傍において、周方向の一側端部から他側端部に亘るように形成される。
なお、エンジンが駆動されてクランクシャフト1が回転すると、クランクピン1cの吐出口1eが回転し、周方向に隣接する溝部124に対して順次に対向していく。このように、全ての溝部124は、吐出口1eと径方向に対向可能に構成される。
また、溝部124は、軸心方向(前後方向)において、面取り部23の近傍に形成される。具体的には、溝部124は、前後方向において、アッパー側軸受120の内周面21の区画部21aを挟んで、面取り部23と隣接するように形成される。このように、溝部124と面取り部23とは、前後方向に隣接すると共に、内周面21の区画部21aにより互いに区画される。
このような構成により、吐出口1eを介して溝部124へと潤滑油が吐出されると、当該吐出された潤滑油は溝部124の内部に保持される。こうして、アッパー側軸受120は、第一実施形態に係る溝部24と同様に、溝部124の内部に潤滑油を保持することができるため、油膜を形成し易くし、当該油膜を介してクランクピン1cを滑らかに回転させることができる。また、クランクピン1cを滑らかに回転させ、焼付きの発生を抑制することができる。
また、第二実施形態に係るアッパー側軸受120においては、溝部124が、上述の如く、第一実施形態に係る溝部24とは異なり1本の溝状に形成されないため、コンロッド軸受4とクランクピン1cとの摺動面の面積を、第一実施形態に係る溝部24とした場合よりも大きくすることができる。これにより、クランクピン1cをより滑らかに回転させることができる。
なお、第二実施形態に係るアッパー側軸受120は、面取り部23が設けられない構成とし、第二実施形態に係る面取り部123が設けられたクランクピン1cを回転可能に支持する構成としてもよい。
1c クランクピン
1d 連通油路
4 コンロッド軸受
5 コンロッド
21 内周面
23 面取り部
24 溝部

Claims (5)

  1. ハウジングに固定された軸受と、
    前記軸受により回転可能に支持された軸部材と、
    前記軸部材に形成され、前記軸受と前記軸部材との間に潤滑油を供給する油路と、
    を具備し、
    前記軸受と前記軸部材との間に前記軸受と前記軸部材とのクリアランスよりも大きく形成され、前記油路と外部とを連通する連通部を有し、
    前記連通部は、
    前記軸受の軸心方向における端部に形成され、
    前記軸部材が回転している状態で前記軸受の径方向において前記油路と対向可能な位置に形成されている、
    エンジンの潤滑油供給機構。
  2. 前記軸受は、
    前記軸部材との摺動面に前記軸受の径方向の外側に凹んだ凹部を有し、
    前記凹部は、
    前記軸部材が回転している状態で前記軸受の径方向において前記油路と対向可能な位置に形成されている、
    請求項1に記載のエンジンの潤滑油供給機構。
  3. ハウジングに固定された軸受と、
    前記軸受により回転可能に支持された軸部材と、
    前記軸部材に形成され、前記軸受と前記軸部材との間に潤滑油を供給する油路と、
    を具備し、
    前記軸受と前記軸部材との間に前記軸受と前記軸部材とのクリアランスよりも大きく形成され、前記油路と外部とを連通する連通部を有し、
    前記軸受は、
    前記軸部材との摺動面に前記軸受の径方向の外側に凹んだ凹部を有し、
    前記凹部は、
    前記軸部材が回転している状態で前記軸受の径方向において前記油路と対向可能な位置に形成されている、
    ンジンの潤滑油供給機構。
  4. 前記凹部は、
    前記軸受の軸心方向において、前記摺動面の一部分により前記連通部と区画されると共に、前記連通部の近傍に形成されている、
    請求項2又は請求項3に記載のエンジンの潤滑油供給機構。
  5. 前記凹部は、
    前記軸受の軸心方向において前記摺動面の両側端部近傍にそれぞれ形成され、
    前記連通部及び前記油路は、
    前記凹部それぞれに対応して設けられている、
    請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のエンジンの潤滑油供給機構。
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