JP4775149B2 - クランクシャフトの潤滑構造 - Google Patents

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本発明は、クランクジャーナルを軸受けするジャーナル軸受部からクランクピンを軸受けするコネクティングロッド軸受部に潤滑油を供給する油路が形成されたクランクシャフトの潤滑構造に関する。
一般に、クランクジャーナルを軸受けするジャーナル軸受部およびクランクピンを軸受けするコネクティングロッド軸受部は、2つの半割り軸受からなり、ジャーナル軸受部の2つの半割り軸受のうちの一方の半割り軸受の摺動面には円周方向に沿って潤滑油を流通させる油溝が形成され、この油溝は、半割り軸受の円周方向全域に形成されて半割り軸受の接合部に開口している。また、コネクティングロッド軸受部の両半割り軸受における接合部の摺動面側には、クラッシリリーフが形成されている。
しかし、上記油溝が半割り軸受の接合部にまで開口していると、油溝内の異物が半割り軸受の摺動面および潤滑油供給用通路に侵入し難くなって上記摺動面およびコネクティングロッド軸受への異物の侵入を抑制しているものの、メインホール内の油圧が低下する一因となり、エンジンに必要な油圧を確保することができない場合がある。
そこで、従来、ジャーナル軸受部の半割り軸受の油溝を、互いの接合部に開口させるとともに、その油溝の底部を、円周方向における接合部側の部分が中央側の部分よりも摺動面に近づくように浅く形成して、油溝の流路断面積を接合部側の部分で小さくし、これによって、メインホール内の油圧を増加および確保するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−76755号公報
ところが、上記従来のものでは、ジャーナル軸受部の半割り軸受の油溝に供給された潤滑油は油路を介してコネクティングロッド軸受部の半割り軸受に供給されてはいるものの、クランクシャフトの回転位置によってコネクティングロッド軸受部に供給される潤滑油の油量にバラツキが生じることがある。
これは、ジャーナル軸受部の半割り軸受の油溝の流路断面積がクランク軸の周方向で異なっているためである。つまり、ジャーナル軸受部の油溝に開口する油路のジャーナル軸受部側の開口端(吸込口)が油溝の浅い接合部側の部分に位置しているときには潤滑油が油路に吸い込み難い反面、油路のジャーナル軸受部側の開口端(吸込口)が油溝の深い中央側の部分に位置しているときには潤滑油が油路に吸い込み易くなり、一方、コネクティングロッド軸受部側に開口する油路のコネクティングロッド軸受部側の開口端(供給口)がコネクティングロッド軸受部の半割り軸受における接合部側の部分(クラッシリリーフ)に位置しているときには油路を介した潤滑油がクラッシリリーフを通ってコネクティングロッド軸受部に供給され易い反面、油路のコネクティングロッド軸受部側の開口端(供給口)が半割り軸受の中央側の部分に位置しているときにはクランクピンとコネクティングロッド軸受部との間隔が狭いために油路を介した潤滑油がコネクティングロッド軸受部に供給され難いものとなる。そのため、油路のジャーナル軸受部側の開口端(吸込口)が油溝の浅い接合部側の部分に位置し、かつ油路のコネクティングロッド軸受部側の開口端(供給口)がコネクティングロッド軸受部の半割り軸受の中央側の部分に位置している場合には、ジャーナル軸受部からコネクティングロッド軸受部に供給される潤滑油の油量が著しく低下してしまうことになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ジャーナル軸受部からコネクティングロッド軸受部に供給される潤滑油の油量の著しい低下を防止して、クランクシャフトの回転位置による潤滑油の油量のバラツキを抑制することができるクランクシャフトの潤滑構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、クランクジャーナルを軸受けするジャーナル軸受部からクランクピンを軸受けするコネクティングロッド軸受部に潤滑油を供給する油路が形成されたクランクシャフトの潤滑構造を前提とし、上記ジャーナル軸受部を、2つの半割り軸受により構成し、そのうちの一方の半割り軸受の摺動面に円周方向に沿って潤滑油を流通させる油溝を形成する一方、上記コネクティングロッド軸受部を、2つの半割り軸受により構成し、その両半割り軸受における互いの接合部の摺動面側にクラッシリリーフを形成する。更に、上記ジャーナル軸受部の油溝を、上記半割り軸受の円周方向全域に形成して、互いの接合部に開口させているとともに、その油溝の底部を、円周方向における接合部側の部分が中央側の部分よりも摺動面の中心位置に近づくように浅く形成して、油溝の流路断面積を接合部側の部分で小さくしている。そして、上記油路を、例えば、上記クランクジャーナルを直径方向に貫通して両端が上記ジャーナル軸受部側に開口する第1油路と、この第1油路に一端が開口し、上記クランクピンを貫通して上記コネクティングロッド軸受部側に他端が開口する第2油路とで構成し、上記ジャーナル軸受部側に開口する開口端が上記油溝の半割り軸受の接合部側の部分に位置しているとき、上記コネクティングロッド軸受部側に開口する開口端が上記半割り軸受の接合部側の部分に位置するように形成している。
この特定事項により、油路のジャーナル軸受部側の開口端(吸込口)が油溝の浅い半割り軸受の接合部側の部分に位置しているときにコネクティングロッド軸受部側の開口端(供給口)がコネクティングロッド軸受部の半割り軸受の接合部側の部分(クラッシリリーフ)に位置しているので、ジャーナル軸受部側の開口端が油溝の浅い半割り軸受の接合部側の部分に位置しているために潤滑油が油路に吸い込み難くても、コネクティングロッド軸受部側の開口端が半割り軸受の接合部側の部分(クラッシリリーフ)に位置しているために油路を介した潤滑油がクラッシリリーフを通ってコネクティングロッド軸受部に供給され易いものとなる。これにより、油路のジャーナル軸受部側の開口端(吸込口)が油溝の浅い接合部側の部分に位置しているときに油路のコネクティングロッド軸受部側の開口端(供給口)がコネクティングロッド軸受部の半割り軸受の中央側の部分に位置して潤滑油が吸い込み難くかつ供給され難くなることが回避され、ジャーナル軸受部からコネクティングロッド軸受部に供給される潤滑油の油量が著しく低下することが防止されて、クランクシャフトの回転位置による潤滑油の油量のバラツキを抑制することが可能となる。
また、上記油路を、上記ジャーナル軸受部側に開口する開口端が上記油溝の半割り軸受の中央側の部分に位置しているとき、上記コネクティングロッド軸受部側に開口する開口端が上記半割り軸受の中央側の部分に位置するように形成している場合には、コネクティングロッド軸受部側の開口端(供給口)が狭い半割り軸受の中央側の部分に位置しているために油路を介した潤滑油がコネクティングロッド軸受部に供給され難くても、ジャーナル軸受部側の開口端(吸込口)が油溝の深い中央側の部分に位置しているためにジャーナル軸受部側の油溝の深い半割り軸受の中央側の部分からの潤滑油が油路に吸い込み易いものとなる。これにより、油路のジャーナル軸受部側の開口端(吸込口)が油溝の浅い接合部側の部分に位置しているときに油路のコネクティングロッド軸受部側の開口端(供給口)がコネクティングロッド軸受部の半割り軸受の中央側の部分に位置して潤滑油が吸い込み難くかつ供給され難くなることが回避され、ジャーナル軸受部からコネクティングロッド軸受部に供給される潤滑油の油量が著しく低下することが防止される上、ジャーナル軸受部から吸い込み易くコネクティングロッド軸受部に供給し難い場合と、ジャーナル軸受部から吸い込み難くコネクティングロッド軸受部に供給し易い場合とがクランクシャフトの回転位置によって交互に顕れ、クランクシャフトの回転位置による潤滑油の油量のバラツキをより一層効果的に抑制することが可能となる。
以上、要するに、油路のジャーナル軸受部側の開口端が油溝の浅い半割り軸受の接合部側の部分に位置しているときにコネクティングロッド軸受部側の開口端をクラッシリリーフのある半割り軸受の接合部側の部分に位置させることで、潤滑油が油路に吸い込み難くても該油路を介した潤滑油をコネクティングロッド軸受部に供給し易くし、ジャーナル軸受部からコネクティングロッド軸受部への潤滑油の油量の著しい低下を防止して、クランクシャフトの回転位置による潤滑油の油量のバラツキを抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は本発明の実施形態に係わる潤滑構造を備えた直列4気筒エンジン1のクランクシャフトを示し、このエンジン1は、図2および図3に示すように、シリンダブロック2と、クランクシャフト3と、このクランクシャフト3を軸受けするジャーナル軸受部4とを備え、当該ジャーナル軸受部4は、クランクシャフト3のクランクジャーナル31を摺動自在に支持するとともに、キャップ40によってシリンダブロック2に固定されている。
上記シリンダブロック2にはオイルポンプからの潤滑油をジャーナル軸受部4に供給する2本の潤滑油通路20,20が形成されており、このジャーナル軸受部4に供給された潤滑油によってクランクシャフト3のクランクジャーナル31を潤滑するようになされている。また、各気筒ごとに設けられたコネクティングロッド21(図2および図3では1つのみ示す)の下端には、コネクティングロッド軸受部5を介してクランクシャフト3のクランクピン32が軸受けされている。そして、図1にも示すように、ジャーナル軸受部4に供給された潤滑油は、クランクシャフト3内に形成された複数の油路6を介してコネクティングロッド軸受部5に供給されるようになっている。上記コネクティングロッド軸受部5は、クランクピン32を摺動自在に支持するとともに、キャップ50によってコネクティングロッド21の下端に固定されている。
上記ジャーナル軸受部4は、上下に分割可能な半円弧状のアッパ側半割り軸受41およびロア側半割り軸受42により構成され、それぞれの内周面側の摺動面41a,42aによってクランクシャフト3のクランクジャーナル31が摺動自在に支持されている。そして、アッパ側半割り軸受41およびロア側半割り軸受42の接合部41b,42bの摺動面41a,42a側には、従来公知のクラッシリリーフ41c,42cがそれぞれ形成されている。また、アッパ側半割り軸受41の摺動面41aには、円周方向に沿って潤滑油を流通させる油溝41dが形成されている。この油溝41dの底面41eは、アッパ側半割り軸受41の摺動面41aに対して若干大径に形成されており、この底面41eの中心位置は、摺動面41aの中心位置に対して摺動面41a側に向けて偏心されており、さらに当該中心位置はアッパ側半割り軸受41の中央と摺動面41aの中心位置との線上に位置している。以上のことから、本実施形態における油溝41dは、上記クラッシリリーフ41cを通ってアッパ側半割り軸受41の接合部41bに開口しており、しかも上記油溝41dの底面41eの位置は、上記接合部41bの部分で中央側の部分よりもアッパ側半割り軸受41の中心側に近づくように形成されている。したがって、油溝41dの流路断面積は、アッパ側半割り軸受41の中央側の部分から接合部41b側に近づくに従って小さくなっている。更に、アッパ側半割り軸受41には、上記潤滑油通路20と連通して油溝41dに潤滑油を流通させる油孔41f,41fが上記潤滑油通路20の位置にそれぞれ対応して穿設されている。
また、上記コネクティングロッド軸受部5は、上下に分割可能な半円弧状のアッパ側半割り軸受51およびロア側半割り軸受52により構成され、それぞれの内周面側の摺動面51a,52aによってコネクティングロッド21下端にクランクピン32が摺動自在に支持されている。そして、アッパ側半割り軸受51およびロア側半割り軸受52の接合部51b,52bの摺動面51a,52a側には、従来公知のクラッシリリーフ51c,52cがそれぞれ形成されている。
上記各油路6は、上記クランクシャフト3のクランクジャーナル31の略中心を直径方向に直行して吸込口61a,61a(両端の開口端)が上記ジャーナル軸受部4側にそれぞれ開口する第1油路61と、この第1油路61に一端側の吸入口62aが開口し、上記クランクピン32を貫通して上記コネクティングロッド軸受部5側に他端側の供給口62b(開口端)が開口する第2油路62とにより構成されている。そして、クランクシャフト3が回転することにより、クランクシャフト3のクランクジャーナル31とジャーナル軸受部41との間の潤滑油が上記第1油路61および第2油路62を介してコネクティングロッド軸受部5に供給、つまりクランクシャフト3のクランクピン32とコネクティングロッド軸受部5との間に供給されるようになっている。
そして、上記各油路6は、図2に示すように、上記ジャーナル軸受部4側にそれぞれ開口する第1油路61の吸込口61a,61aが上記両半割り軸受41,42の接合部41b,42b側の部分に位置しているとき、上記コネクティングロッド軸受部5側に開口する第2油路62の供給口62bが上記両半割り軸受51,52の接合部51b,52b側の部分(クラッシリリーフ51c,52c)に位置している一方、図3に示すように、第1油路61のいずれか一方の吸込口61aが上記油溝41dのアッパ側半割り軸受41の中央側の部分に位置しているとき、第2油路62の供給口62bが上記両半割り軸受51,52の中央側の部分に位置するように形成されている。このとき、第1油路61の吸込口61a,61aから吸い込まれる潤滑油は、吸込口61a,61aが両半割り軸受41,42の接合部41b,42b側の部分に位置していると、クラッシリリーフ41c,42cによってクランクジャーナル31とジャーナル軸受部4との間隔が広く形成されてはいるものの油溝41dの底面41eが浅くなって流路断面積が小さくなっているために吸い込み難いものとなり、その反面、一方の吸込口61aがアッパ側半割り軸受41の中央側の部分に位置していると、油溝41dの底面41eが最も深くなって流路断面積も大きくなっているために非常に吸い込み易くなっている。また、第1油路61から第2油路62を通って供給口62bからクランクピン32とコネクティングロッド軸受部5との間に供給される潤滑油は、第2油路62の供給口62bがコネクティングロッド軸受部5の両半割り軸受51,52の接合部51b,52b側の部分に位置していると、クラッシリリーフ51c,52cによってクランクピン32とコネクティングロッド軸受部5との間隔が広く形成されているために供給され易くなり、その反面、第2油路62の供給口62bがコネクティングロッド軸受部5の両半割り軸受51,52の中央側の部分に位置していると、クランクピン32とコネクティングロッド軸受部5との間隔が狭く形成されているために供給され難くなっている。この場合、潤滑油が吸込口61aから吸い込み易くかつ供給口62bから供給し難い状態と、潤滑油が吸込口61aから吸い込み難く供給口62bから供給し易い状態とは、クランクシャフト3が90°回転する毎に交互に顕れるようになっている。
したがって、上記実施形態では、ジャーナル軸受部4側にそれぞれ開口する第1油路61の吸込口61a,61aが油溝41dのアッパ側半割り軸受41の中央側の部分(深い部分)に位置しているとき(図3に示す状態であるとき)、コネクティングロッド軸受部5側に開口する第2油路62の供給口62bが上記両半割り軸受51,52の中央側の部分に位置しているので、コネクティングロッド軸受部5側の供給口62bが狭い両半割り軸受51,52の中央側の部分に位置しているために第1および第2油路61,62を介した潤滑油がコネクティングロッド軸受部5に供給され難くても、ジャーナル軸受部4側に開口する一方の吸込口61aが油溝41dの深い中央側の部分に位置しているためにジャーナル軸受部4側の油溝41dの深いアッパ側半割り軸受41の中央側の部分からの潤滑油が第1および第2油路61,62に吸い込み易いものとなる。また、ジャーナル軸受部4側にそれぞれ開口する第1油路61の吸込口61a,61aが両半割り軸受41,42の接合部41b,42b側の部分に位置しているとき(図2に示す状態であるとき)、コネクティングロッド軸受部5側に開口する第2油路62の供給口62bが両半割り軸受51,52の接合部51b,52b側の部分(クラッシリリーフ51c,52c)に位置しているので、ジャーナル軸受部4側に開口する吸込口61a,61aが両半割り軸受41,42の接合部側の部分(油溝41dの浅い部分)に位置しているために潤滑油が第1および第2油路61,62に吸い込み難くても、コネクティングロッド軸受部5側に開口する供給口62bがコネクティングロッド軸受部5の両半割り軸受51,52における接合部51b,52b側の部分(クラッシリリーフ51c,52c)に位置しているために第1および第2油路61,62を介した潤滑油がクラッシリリーフ51c,52cを通ってコネクティングロッド軸受部5に供給され易いものとなる。これにより、ジャーナル軸受部側に開口する吸込口が油溝の接合部側の部分(浅い部分)に位置しているときにコネクティングロッド軸受部側に開口する供給口がコネクティングロッド軸受部の狭い中央側の部分に位置して潤滑油が吸い込み難くかつ供給され難くなることが回避され、ジャーナル軸受部4からコネクティングロッド軸受部5に供給される潤滑油の油量が著しく低下することが防止される上、ジャーナル軸受部4から吸い込み易くコネクティングロッド軸受部5に供給し難い場合と、ジャーナル軸受部4から吸い込み難くコネクティングロッド軸受部5に供給し易い場合とがクランクシャフト3の回転位置によって交互に顕れ、クランクシャフト3の回転位置による潤滑油の油量のバラツキを効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、直列4気筒エンジン1のクランクシャフトの潤滑構造について述べたが、気筒数を問わず、直列型のエンジンまたはV型エンジンにも適用できる。
本発明の実施形態に係わるクランクシャフトの側面図である。 第1油路の一方の吸込口から吸い込み易く第2油路の供給口からコネクティングロッド軸受部に供給し難い状態を示す図1のA−A線において切断した断面図である。 第1油路の一方の吸込口から吸い込み難く第2油路の供給口からコネクティングロッド軸受部に供給し易い状態を示す図2相当図である。
符号の説明
3 クランクシャフト
31 クランクジャーナル
32 クランクピン
4 ジャーナル軸受部
41 アッパ側半割り軸受
41a 摺動面
41b 接合部
41d 油溝
42 ロア側半割り軸受
42a 摺動面
42b 接合部
5 コネクティングロッド軸受部
51 アッパ側半割り軸受
51a 摺動面
51b 接合部
51c クラッシリリーフ
52 ロア側半割り軸受
52a 摺動面
52b 接合部
52c クラッシリリーフ
6 油路
61 第1油路
61a 吸込口(両端)
62 第2油路
62a 吸入口(一端)
62b 供給口(他端)

Claims (3)

  1. クランクジャーナルを軸受けするジャーナル軸受部からクランクピンを軸受けするコネクティングロッド軸受部に潤滑油を供給する油路が形成されたクランクシャフトの潤滑構造であって、
    上記ジャーナル軸受部は、2つの半割り軸受よりなり、そのうちの一方の半割り軸受の摺動面に円周方向に沿って潤滑油を流通させる油溝が形成されている一方、
    上記コネクティングロッド軸受部は、2つの半割り軸受よりなり、その両半割り軸受における互いの接合部の摺動面側にクラッシリリーフが形成されており、
    上記ジャーナル軸受部の油溝は、上記半割り軸受の円周方向全域に形成されて、互いの接合部に開口しているとともに、その油溝の底部は、円周方向における接合部側の部分が中央側の部分よりも摺動面の中心位置に近づくように浅く形成されて、油溝の流路断面積が接合部側の部分で小さくなっており、
    上記油路は、上記ジャーナル軸受部側に開口する開口端が上記油溝の半割り軸受の接合部側の部分に位置しているとき、上記コネクティングロッド軸受部側に開口する開口端が上記半割り軸受の接合部側の部分に位置するように形成されていることを特徴とするクランクシャフトの潤滑構造。
  2. 請求項1に記載のクランクシャフトの潤滑構造において、
    上記油路は、上記ジャーナル軸受部側に開口する開口端が上記油溝の半割り軸受の中央側の部分に位置しているとき、上記コネクティングロッド軸受部側に開口する開口端が上記半割り軸受の中央側の部分に位置するように形成されていることを特徴とするクランクシャフトの潤滑構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のクランクシャフトの潤滑構造において、
    上記油路は、上記クランクジャーナルを直径方向に貫通して両端が上記ジャーナル軸受部側に開口する第1油路と、この第1油路に一端が開口し、上記クランクピンを貫通して上記コネクティングロッド軸受部側に他端が開口する第2油路とを備えていることを特徴とするクランクシャフトの潤滑構造。
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