JP5492174B2 - クランクシャフト構造 - Google Patents
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Description
前記端部側のクランクウェブに形成された肉抜き部は、クランク軸方向の中央側に設けられた他のクランクウェブの肉抜き部よりも大きいことを特徴とする。
また、一対の肉抜き部が、クランクウェブのうちクランクピンのクランク軸方向両側に位置する部位に凹設されているので、クランクピンに形成された油路と肉抜き部とが干渉することがない。そのため、肉抜き部に潤滑油が流入することがないので、肉抜き部の開口を閉塞する部材とその取付工程を省略することができ、部品点数の低減と製造工程の簡素化を図ることができる。
また、一対の肉抜き部がクランクピンの両側に凹設されているので、クランクシャフトの重量バランスを向上させることができる。
さらに、これによれば、前記油路は、前記クランク軸方向の中央で前記クランク軸に直交する平面に対して対称に一対設けられ、それぞれの前記油路は、1つのクランクジャーナルと、前記1つのクランクジャーナルの両側に配置された2つのクランクピンと、を連通するとともに、クランク軸方向の中央側からクランク軸方向の端部側に向かって穿設されており、前記油路の底部は、前記2つのクランクピンのうちクランク軸方向の端部側のクランクピンと、この端部側のクランクピンのさらに端部側に設けられたクランクウェブとの境界面よりもクランク軸方向の中央側に設けられているので、端部側のクランクウェブの内部に油路が形成されることがない。そのため、境界面に干渉しない範囲で肉抜き部を大きくしてクランクウェブを軽量化することができる。また、クランクウェブが軽量化された分だけカウンターウェイトを軽量化することができるので、クランクシャフト全体を大幅に軽量化することができる。
さらにまた、これによれば、クランクシャフトの端部側が中央側よりも軽量になるので、クランクシャフトの共振周波数が高くなり、振動及び剛性の面で有利となる。
本実施形態においては、自動車に横置きされた直列4気筒エンジンのクランクシャフトを例にとって説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下の説明において方向を説明する場合は、シリンダ軸線に沿う方向を「上下方向」とし、クランクシャフトの回転軸に沿う方向を「左右方向」として説明する。また、説明において、「クランク軸方向の端部側」とは、クランクシャフト10の両端部に設けられたクランクジャーナル11a又はクランクジャーナル11eに接近する方向をいい、「クランク軸方向の中央側」とは、クランクシャフト10の中央に設けられたクランクジャーナル11cに接近する方向をいうものとする。
図1に示すように、エンジン1は、直列4気筒型のエンジンであり、オイルパン2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、ヘッドカバー5を下から順次積層して構成されている。エンジン1の左端部には、チェーンケース6がオイルパン2からヘッドカバー5に跨って装着されている。シリンダブロック3の内部には、クランクシャフト10が回転自在に軸支されているとともに、コンロッド7、ピストン8、シリンダ9(図2参照)などが設けられている。シリンダヘッド4には、排気マニホールド41等が接続されている。
なお、このようなクランク軸の給油構造については、特開2008−196396において公開されている。
なお、第1油路15a及び第2油路15bを穿設するために、クランク軸方向の中央側のクランクジャーナル11cに近接するクランクウェブ13に形成された開口部は、金属ボールpを圧入することで閉塞されている。また、図2、図5(特に図5)に示すように、第1油路15a及び第2油路15bは、クランクシャフト10の左右の端部に配置されたクランクウェブ13,13に到達していない。
図4に示すように、各クランクピン12の両側に形成された一対の肉抜き部16,16は、クランクピン12とクランクウェブ13との境界面mよりもクランクウェブ13側に設けられている。換言すれば、肉抜き部16は、クランクウェブ13のみに設けられており、クランクピン12までは達していない。そのため、クランクピン12の内部は中実な構造となっており、油路15を自由に形成することができる。
なお、境界面mは、クランクピン12とクランクウェブ13との境界に設けられ、クランクピン12の軸方向に直交する平面である。
左端のクランクウェブ13に形成された肉抜き部16についても同様である。
また、一対の肉抜き部16,16がクランクピン12の両側に凹設されているので、クランクシャフト10の重量バランスを向上させることができる。
図2の左端のクランクウェブ13に形成された肉抜き部16及び第1油路15aについても同様である。
図2の左端のクランクウェブ13に形成された肉抜き部16についても同様である。
ちなみに、肉抜き部16を大きくすると、カウンターウェイト14をその分小さくすることができるので、クランクシャフト10全体を効果的に軽量化することができる。
なお、他のクランクウェブ13においては、肉抜き部16が境界面16を跨いでクランクピン12側まで形成されていてもよいし、あるいは、肉抜き部16が形成されていなくてもよい。
10 クランクシャフト
11 クランクジャーナル
12 クランクピン
13 クランクウェブ
14 カウンターウェイト
15 油路
16 肉抜き部
Claims (1)
- 複数のクランクジャーナルと、隣り合う前記クランクジャーナルの間に配置された複数のクランクピンと、前記各クランクジャーナルと前記各クランクピンを連結する複数のクランクウェブと、前記クランクジャーナルから前記クランクピンへ至る油路と、を有する内燃機関のクランクシャフト構造であって、
前記クランクウェブは、前記クランクピンのクランク軸方向両側に位置する部位に、前記クランクピンに向かって凹設された一対の肉抜き部を有し、
前記一対の肉抜き部は、前記クランクピンと前記クランクウェブとの境界面よりも前記クランクウェブ側のみに設けられており、
前記油路は、前記クランク軸方向の中央で前記クランク軸に直交する平面に対して対称に一対設けられ、
それぞれの前記油路は、1つのクランクジャーナルと、前記1つのクランクジャーナルの両側に配置された2つのクランクピンと、を連通するとともに、クランク軸方向の中央側からクランク軸方向の端部側に向かって穿設されており、
前記油路の底部は、前記2つのクランクピンのうちクランク軸方向の端部側のクランクピンと、この端部側のクランクピンのさらに端部側に設けられたクランクウェブとの境界面よりもクランク軸方向の中央側に設けられており、
前記端部側のクランクウェブに形成された肉抜き部は、クランク軸方向の中央側に設けられた他のクランクウェブの肉抜き部よりも大きいことを特徴とするクランクシャフト構造。
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JP2011257480A JP5492174B2 (ja) | 2011-11-25 | 2011-11-25 | クランクシャフト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011257480A JP5492174B2 (ja) | 2011-11-25 | 2011-11-25 | クランクシャフト構造 |
Publications (2)
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JP2013113323A JP2013113323A (ja) | 2013-06-10 |
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Family
ID=48709056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011257480A Active JP5492174B2 (ja) | 2011-11-25 | 2011-11-25 | クランクシャフト構造 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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JP4998233B2 (ja) * | 2007-11-28 | 2012-08-15 | 住友金属工業株式会社 | 多気筒エンジン用クランクシャフト |
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2011
- 2011-11-25 JP JP2011257480A patent/JP5492174B2/ja active Active
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