JP6058613B2 - クランクシャフト - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関のクランクシャフトに関する。
内燃機関のクランクシャフトの軽量化を目的として、クランクピンやクランクジャーナルに肉抜き孔を形成したものがある(例えば、特許文献1)。これらの肉抜き孔は、クランク軸線と平行に延在し、両端が開口している。このクランクシャフトでは、クランクピンに肉抜き孔を形成したことに伴う回転質量の不釣り合いを解消するために、クランクジャーナルからクランクピン側と相反する側に突出するカウンターウエイトに付加的な調整ウエイトが設けられている。
実開昭59−66016号公報
しかしながら、特許文献1に係るクランクシャフトでは、クランクピンに対する肉抜き孔の相対位置については言及されておらず、クランクピンに対する肉抜き孔の相対位置によってピストン−クランク系の慣性力の低減効果を変化させるという思想はない。シリンダ軸線に対してクランク軸線がオフセットされたオフセットシリンダ(オフセットクランクともいう)の内燃機関では、ピストン−クランク系における往復質量と回転質量の位相がずれている。このような内燃機関では、クランクピンにおける肉抜き孔の相対位置を調整することによって、クランクピン及び回転質量の重心位置を変化させ、ピストン−クランク系の慣性力の低減効果を向上させ得る可能性がある。
本発明は、以上の背景に鑑み、ピストンに対して対応するクランクピンの回転位相が進むように、シリンダ軸線に対して、クランク軸線がオフセットして配置される内燃機関のクランクシャフトにおいて、慣性力を低減することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ピストン(30)に対して対応するクランクピン(22)の回転位相が進むように、シリンダ軸線(A)に対して、クランク軸線(B)がオフセットして配置される内燃機関(1)のクランクシャフト(14、100、200、300)であって、当該クランクシャフトにおける、前記クランク軸線方向から見て前記クランクピンと重なる部分に形成された肉抜き孔(35)を有し、前記クランクピンの軸線(C)と前記クランク軸線とを結ぶ直線が前記シリンダ軸線と平行となり、かつ前記クランクピンが前記クランク軸線よりも前記ピストン側に配置された基準位置において、前記肉抜き孔の中心(D)が前記クランクピンの軸線に対して前記シリンダ軸線側にオフセットしていることを特徴とする。
この構成によれば、肉抜き孔によって、クランクピンの重心及びピストン−クランク系の回転質量(クランクピンを含む)の重心が、ピストン−クランク系の往復質量(ピストンを含む)に対して遅れる側に移動し、ピストン−クランク系全体の慣性力が低減される。シリンダ軸線に対してクランク軸線がオフセットして配置されるクランクシャフトでは、往復質量の位相に対して回転質量の位相が進むため、ピストン−クランク系全体の慣性力は、最大となる方向がシリンダ軸線に対して傾斜する。上記構成のように肉抜き孔を配置することによって、クランクピン重心及び回転質量の重心が、位相が遅れる側に移動するため、往復質量及び回転質量の位相差が小さくなり、ピストン−クランク系全体の慣性力が最大となる方向とシリンダ軸線とがなす角度が小さくなる。これにより、ピストン−クランク系全体の慣性力が低減される。
上記の発明において、前記肉抜き孔は、前記クランク軸線と平行に延び、前記基準位置において、前記肉抜き孔の軸線(D)が前記クランクピンの軸線に対して前記シリンダ軸線側にオフセットしているとよい。
この構成によれば、肉抜き孔の容積を大きくすることができ、クランクピン及び回転質量の軽量化が図れる。
上記の発明において、前記肉抜き孔の中心は、前記クランク軸線の径方向において、前記クランクピンの軸線に対して外方にオフセットしているとよい。
この構成によれば、クランクピン及び回転質量の重心がクランク軸線側に移動するため、回転質量の回転半径が小さくなる。これにより、回転質量に起因する慣性力が小さくなり、ピストン−クランク系全体の慣性力が低減される。
上記の発明において、前記肉抜き孔は、前記クランク軸線と平行に延び、前記肉抜き孔の軸線は、前記クランク軸線の径方向において、前記クランクピンの軸線に対して外方にオフセットしているとよい。
この構成によれば、肉抜き孔の容積を大きくすることができ、クランクピン及び回転質量の軽量化が図れる。
上記の発明において、前記クランクピンの内部には油路(40)が形成され、前記肉抜き孔は、少なくとも一方の端部が当該クランクシャフトの外面に開口すると共に、前記油路を避けて形成されているとよい。
この構成によれば、肉抜き孔を鋳抜きや穿孔によって形成することができ、肉抜き孔の加工が容易である。また、油路をクランクピンに形成することができる。
上記の発明において、前記クランクピンの内部には油路が形成され、前記肉抜き孔は、少なくとも一方の端部が当該クランクシャフトの外面に開口すると共に、開口した前記端部がシール部材(401)によって閉塞され、前記油路の一部をなすとよい。
この構成によれば、肉抜き孔が油路の一部を兼ねる。油路には潤滑油が満たされるが、クランクピンを構成する金属よりも軽いため、回転質量が低減される。肉抜き孔は油路を避ける必要がないため、容積を大きくすることができる。また、肉抜き孔を鋳抜きや穿孔によって形成することができ、肉抜き孔の加工が容易である。
上記の発明において、当該クランクシャフトは、前記クランク軸線に対して前記クランクピンが設けられた側と相反する側にカウンターウエイト(23)を有し、前記クランク軸線に沿った方向から見て、任意の第1のシリンダに対応した前記肉抜き孔と、前記第1のシリンダの隣に配置された第2のシリンダに対応したカウンターウエイトとが互いに重なり、前記第2のシリンダに対応したカウンターウエイトの前記肉抜き孔と重なる部分が当該クランクシャフトの本体部に対して分離可能な別部材から形成されているとよい。
この構成によれば、カウンターウエイトの肉抜き孔と重なる部分がクランクシャフトの本体と別部材から形成されているため、カウンターウエイトが取り外された状態では肉抜き孔を穿孔するためのドリル等の工具を穿孔位置に容易に配置することができる。
以上の構成によれば、ピストンに対して対応するクランクピンの回転位相が進むように、シリンダ軸線に対して、クランク軸線がオフセットして配置される内燃機関のクランクシャフトにおいて、慣性力を低減することができる。
第1実施形態に係るクランクシャフトを備えた内燃機関の側断面図 第1実施形態に係るクランクシャフトの正面図 実施形態及び比較例に係る内燃機関の慣性力を示すグラフ 第2実施形態に係るクランクシャフトの正面図 第3実施形態に係るクランクシャフトの正面図 図5のVI−VI断面図 第4実施形態に係るクランクシャフトの正面図 図7のVIII−VIII断面図
以下、図面を参照して、本発明に係るクランクシャフトを自動車の内燃機関に適用した実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る内燃機関1は直列4気筒のエンジンである。内燃機関1は、本体をなすシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に設けられたシリンダヘッド3と、シリンダブロック2の下部に設けられたオイルパン4と、シリンダヘッド3の上部に設けられたヘッドカバー5とを有する。シリンダブロック2の下部は、下方に向けて開口したクランクケース2Aをなし、クランクケース2Aの内側にクランク室7が形成される。クランク室7は、クランクケース2Aの下端に結合されるオイルパン4によって閉じられている。シリンダヘッド3の上部と、ヘッドカバー5との間には動弁室が形成されている。
シリンダブロック2には、第1〜第4シリンダ10が形成されている。各シリンダ10は、それぞれの軸線であるシリンダ軸線Aが互いに平行となり、かつ1つの仮想平面上に配置されるように直列に配置されている。第1〜第4シリンダ10の配列方向をシリンダ列方向という。各シリンダ10は、一端がシリンダブロック2の上端面に開口し、他端がクランク室7に向けて開口している。各シリンダ10は、半径が互いに等しく形成され、またシリンダ軸線Aに沿った長さが互いに等しく形成されている。シリンダヘッド3の各シリンダ10の上端に対応する部分には、燃焼室凹部12が形成されている。
クランクケース2Aには、クランクシャフト14が回転可能に支持されている。クランクシャフト14は、自身の軸線であるクランク軸線Bがシリンダ列方向と平行に延びるように配置されている。図2に示すように、クランクシャフト14は、両端部である第1端部15及び第2端部16と、第1端部15及び第2端部16の間に第1端部15側から順に第1〜第4クランクスロー17A〜17Dを有する。また、クランクシャフト14は、第1端部15及び第2端部16を含む両端部と、各クランクスロー17の間の部分とにクランクジャーナル18A〜18Eを有する。クランクジャーナル18は、第1端部15に形成されたものを第1クランクジャーナル18A、第1及び第2クランクスロー17A、17Bの間に形成されたものを第2クランクジャーナル18B、第2及び第3クランクスロー17B、17Cの間に形成されたものを第3クランクジャーナル18C、第3及び第4クランクスロー17C、17Dの間に形成されたものを第4クランクジャーナル18D、第2端部16に形成されたものを第5クランクジャーナル18Eとする。各クランクジャーナル18は、互いに結合されるクランクケース2A及びベアリングキャップ(不図示)の間に支持された軸受(不図示)に回転可能に支持されている。これにより、クランクシャフト14は、各クランクジャーナル18A〜18Eの中心を通るクランク軸線Bを中心として回転可能となっている。第1〜第4クランクスロー17A〜17Dは、第1〜第4シリンダ10と対応して配置される。
各クランクスロー17は、それぞれクランクジャーナル18から径方向外方に延びる一対のクランクアーム21A〜21D(クランクウェブ)と、一対のクランクアーム21の突出端間に掛け渡されたクランクピン22A〜22Dと、クランクジャーナル18からそれぞれクランクアーム21と相反する側に突出したカウンターウエイト23A〜23Dとを有する。
各クランクピン22A〜22Dは、断面が円形の軸状に形成され、クランク軸線Bと平行に延在している。第1及び第4クランクピン22Dは、クランク軸線Bを中心とした位相(回転角)が同位相に配置され、第2及び第3クランクピン22B、22Cは、第1クランクピン22Aに対して180°の位相差を有するように配置されている。各クランクピン22A〜22Dとクランク軸線Bとの距離であるクランク半径は、互いに等しく設定されている。
図1に示すように、各シリンダ10には、ピストン30が往復動可能に収容されている。各ピストン30は、クランク軸線Bと平行に配置されたピストンピン31を有する。各シリンダ10のピストン30は、コンロッド32によって対応するクランクピン22に連結されている。コンロッド32は、一端である大端部においてクランクピン22に枢支され、他端である小端部においてピストンピン31に枢支される。
本実施形態に係る内燃機関1は、いわゆるシリンダオフセット(又はクランクオフセットともいう)がなされている。クランクシャフト14は、ピストン30に対してクランクピン22の位相が進むように、シリンダ軸線Aに対してクランク軸線Bがオフセットするように配置されている。詳細には、各シリンダ軸線Aを含む平面であるシリンダ平面が、クランク軸線Bに対して、シリンダ軸線方向において最もシリンダ10側に位置するクランクピン22がクランクシャフト14の回転に応じて移動する方向にオフセットしている。図1に示すように、クランク軸線Bに沿った方向から見た場合に、クランクシャフト14はクランク軸線Bを中心として右回りに回転し、シリンダ平面がクランク軸線Bに対して右側にオフセットして配置されている。これにより、クランクピン22がシリンダ軸線方向において、最もピストン側の位置に達した後に、ピストン30が遅れて上死点に達するようになり、ピストン30が下降する際の横力が低減される。
図1及び図2に示すように、クランクシャフト14における、クランク軸線B方向から見て各クランクピン22A〜22Dと重なる部分には、肉抜き孔35A〜35Dが形成されている。各肉抜き孔35は、各クランクアーム21及びクランクピン22の少なくとも一方に形成されているとよい。本実施形態では、肉抜き孔35A〜35Dは、クランクアーム21及びクランクピン22に形成された、断面が円形の有底孔であり、その軸線がクランク軸線Bと平行に延在している。肉抜き孔35A〜35Dの一方の端部は、クランクアーム21を貫通し、クランクアーム21の側部に開口している。第1及び第2クランクピン22A、22Bでは、肉抜き孔35A、35Bは第1端部15側に向けて開口し、第2及び第3クランクピン22C、22Dでは、肉抜き孔35C、35Dは第2端部16側に向けて開口している。各肉抜き孔35A〜35Dの他方の端部は底部を形成し、クランクピン22の延在方向における略中央部に配置されている。
各クランクスロー17において、クランクピン22の軸線Cとクランク軸線Bとを結ぶ直線がシリンダ軸線Aと平行となり、かつクランクピン22がクランク軸線Bよりもシリンダ10側に配置された位置を基準位置とする(図1参照)。基準位置にある各クランクスロー17をクランク軸線Bに沿った方向から見た場合に、肉抜き孔35A〜35Dの軸線Dはクランクピン22の軸線Cに対してシリンダ軸線A側に位置するようにオフセットしている。これにより、クランクピン22の重心は、基準位置において、クランクピン22の軸線Cに対してシリンダ軸線A側と相反する側にオフセットしている。
また、クランク軸線Bを中心とした径方向において、各肉抜き孔35の軸線Dはクランクピン22の軸線Cよりも外方に配置されている。これにより、クランクピン22の重心は、クランクピン22の軸線Cに対してクランク軸線Bを中心とした径方向において内方にオフセットしている。
クランクシャフト14には、クランクピン22の外周面に潤滑油を供給するための油路40が形成されている。油路40は、第1及び第2主通路41、42と、第1主通路41からそれぞれ分岐した第1〜第3分岐通路43〜45と、第2主通路42からそれぞれ分岐した第4〜第6分岐通路46〜48とを有する。
第1主通路41は、第1クランクピン22Aから、第2クランクジャーナル18B側の第1クランクアーム21A、第2クランクジャーナル18B、第2クランクジャーナル18B側の第2クランクアーム21Bを通過して第2クランクピン22Bに到るように直線状に形成されている。第1分岐通路43は、第1クランクピン22Aに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第1クランクピン22Aの外周面に開口すると共に、中間部において第1主通路41と接続されている。第2分岐通路44は、第2クランクジャーナル18Bに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第2クランクジャーナル18Bの外周面に開口すると共に、中間部において第1主通路41と接続されている。第3分岐通路45は、第2クランクピン22Bに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第2クランクピン22Bの外周面に開口すると共に、中間部において第1主通路41と接続されている。
第2主通路42は、第3クランクピン22Cから、第4クランクジャーナル18D側の第3クランクアーム21C、第4クランクジャーナル18D、第4クランクジャーナル18D側の第4クランクアーム21Dを通過して第4クランクピン22Dに到るように直線状に形成されている。第4分岐通路46は、第3クランクピン22Cに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第3クランクピン22Cの外周面に開口すると共に、中間部において第2主通路42と接続されている。第5分岐通路47は、第4クランクジャーナル18Dに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第4クランクジャーナル18Dの外周面に開口すると共に、中間部において第2主通路42と接続されている。第6分岐通路48は、第4クランクピン22Dに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第4クランクピン22Dの外周面に開口すると共に、中間部において第2主通路42と接続されている。
第2及び第4クランクジャーナル18B、18Dを支持する軸受の内周面には、それぞれ周方向に延在する油溝(不図示)が形成されている。各油溝は、シリンダブロック2に形成された油通路と連通しており、潤滑油の供給を受ける。各油溝は、第2及び第4分岐通路46の端部と対向する位置に形成されており、第2及び第4分岐通路46に潤滑油を供給する。第2分岐通路44に供給された潤滑油は、第1主通路41を介して第1及び第3分岐通路43、45に供給され、第1及び第2クランクピン22A、22Bの外周面に供給される。第4分岐通路46に供給された潤滑油は、第2主通路42を介して第4及び第6分岐通路46、48に供給され、第3及び第4クランクピン22C、22Dの外周面に供給される。
第1クランクピン22Aに形成された第1肉抜き孔35Aと、第1主通路41及び第1分岐通路43とは互いに連通しないように配置されている。図2に示すように、クランク軸線B方向において、第1肉抜き孔35Aの底部は、第1分岐通路43及び第1主通路41よりも第1端部15側に配置されている。
同様に、第2クランクピン22Bに形成された第2肉抜き孔35Bと、第1主通路41及び第3分岐通路45とは互いに連通しないように配置されている。第3クランクピン22Cに形成された第3肉抜き孔35Cと、第2主通路42及び第4分岐通路46とは互いに連通しないように配置されている。第4クランクピン22Dに形成された第4肉抜き孔35Dと、第2主通路42及び第6分岐通路48とは互いに連通しないように配置されている。
各カウンターウエイト23は、各クランクスロー17に対して1つ設けられ、第1カウンターウエイト23Aは第1クランクジャーナル18Aから突出し、第2カウンターウエイト23Bは第3クランクジャーナル18Cから突出し、第3カウンターウエイト23Cは第3クランクジャーナル18Cから突出し、第4カウンターウエイト23Dは第5クランクジャーナル18Eから突出している。
クランクシャフト14の第1〜第5クランクジャーナル18A〜18E、第1〜第4クランクアーム21A〜21D、第1〜第4クランクピン22A〜22D、第2及び第3カウンターウエイト23B、23Cは、単一の部材から一体に形成され、本体部14Aをなす。第1及び第4カウンターウエイト23A、23Dは、本体部14Aとは別部材から形成され、本体部14Aに溶接やボルト締結によって結合されている。本実施形態では、第1及び第4カウンターウエイト23A、23Dは、それぞれ本体部14Aにボルト50によって締結されている。
第1カウンターウエイト23Aが本体部14Aから取り外された状態では、クランク軸線Bに沿って第1端部15側からクランクシャフト14を見た場合に、第2肉抜き孔35Bの開口端は第1端部15側に向けて露出する。同様に、第4カウンターウエイト23Dが本体部14Aから取り外された状態では、クランク軸線Bに沿って第2端部16側からクランクシャフト14を見た場合に、第3肉抜き孔35Cの開口端は第2端部16側に向けて露出する。
次に、クランクシャフト14の製造方法について説明する。クランクシャフト14の本体部14Aは、金属を材料として鍛造によって形成される。第1〜第4肉抜き孔35D、油路40は、ドリルによる穿孔によって形成される。第2及び第3肉抜き孔35B、35Cの穿孔は、第1及び第4カウンターウエイト23A、23Dが本体部14Aに取り付けられる前に行われる。これにより、第1及び第4カウンターウエイト23A、23Dが障害となることなく、第2及び第3肉抜き孔35B、35Cのドリルによる穿孔が可能になる。第1主通路41は、第3クランクジャーナル18C側の第2クランクアーム21Bからドリルによって穿孔され、開口端がシール部材や溶接によってシールされることによって形成される。同様に、第2主通路42は、第3クランクジャーナル18C側の第3クランクアーム21Cからドリルによって穿孔され、開口端がシール部材や溶接によってシールされることによって形成される。
次に、以上のように構成したクランクシャフト14の効果について説明する。図3(A)は、X方向(シリンダ軸線A及びクランク軸線Bに直交する方向)及びY方向(シリンダ軸線Aと平行な方向)におけるピストン−クランク系の慣性力を表すグラフであり、図3(B)はピストン−クランク系の慣性力のX方向成分及びY方向成分をクランク角に対して表した図である。
シリンダ軸線Aに対するクランク軸線Bのオフセットがないクランクシャフトの場合(比較例1)は、ピストンを含む往復質量の位相とクランクシャフトを含む回転質量の位相とは互いに一致し、ピストン−クランク系の慣性力は、図3(A)中の曲線70で示すように、Y方向(シリンダ軸線A方向)に長い楕円形を呈する。これに対して、ピストン及びコンロッド大端部を含む往復質量の位相に対してクランクピン及びコンロッド小端部を含む回転質量の位相が進むように、シリンダ軸線Aに対して、クランク軸線Bがオフセットして配置されるクランクシャフトの場合(比較例2)は、図3(A)の曲線71で示すように、ピストン−クランク系の慣性力を表す曲線の楕円形の長軸が傾斜する。曲線71のX成分及びY成分を、クランク角に対して表すと、図3(B)の曲線71A(X成分)及び71B(Y成分)のようになる。
本実施形態では、ピストン30及びコンロッド32の大端部を含む往復質量の位相に対してクランクピン22及びコンロッド32の小端部を含む回転質量の位相が進むように、シリンダ軸線Aに対して、クランク軸線Bがオフセットして配置されるクランクシャフト14において、基準位置にある場合に各肉抜き孔35の軸線Dがクランクピン22の軸線Cに対してシリンダ軸線A側にオフセットしている。これにより、クランクピン22の重心がクランクピン22の軸線Cに対して位相が遅れる側に移動するため、往復質量及び回転質量の位相差が小さくなる。そのため、実施形態に係るピストン−クランク系の慣性力を表す曲線(図3(A)中の曲線72)は、ピストン−クランク系の慣性力を表す曲線の楕円形の長軸のY軸に対する傾斜が小さくなる。そのため、ピストン−クランク系全体の慣性力が低減される。曲線72のX成分及びY成分を、クランク角に対して表すと、図3(B)の曲線72A(X成分)及び72B(Y成分)のようになる。
また、クランク軸線Bを中心とした径方向において、各肉抜き孔35の軸線Dが各クランクピン22の軸線Cよりも外方に配置されているため、クランクピン22の重心がクランクピン22の軸線Cに対して内方にオフセットしている。これにより、回転質量の回転半径が小さくなり、回転質量が生じる慣性力が低減され、ピストン−クランク系全体の慣性力が低減される。
比較例3としてクランクピンの軸線Cと肉抜き孔35の軸線Dとを同軸に形成したクランクシャフトの慣性力を図3(A)の曲線73、図3(B)の曲線73A(X成分)及び曲線73B(Y成分)に示す。比較例3での肉抜き孔の容積は、本実施形態の肉抜き孔35の容積と同じである。比較例3では、肉抜き孔によってクランクピンの重心は変化しないため、曲線73に示すように、ピストン−クランク系の慣性力を表す曲線の楕円形の長軸のY軸に対する傾斜は小さくならない。また、肉抜き孔をクランク軸線Cよりも径方向外方に形成した本実施形態と比較して慣性力の低減効果が小さい。このように、同じ容積の肉抜き孔35を形成しても、その位置によって慣性力の低減効果に差が生じる。
各肉抜き孔35の一方の端部がクランクアーム21の側面に開口しているため、穿孔等の加工によって肉抜き孔35A〜35Dを容易に形成することができる。第1及び第4カウンターウエイト23A、23Dがクランクシャフト14の本体部14Aに対して別部材から構成されているため、第1及び第4カウンターウエイト23A、23Dをクランクシャフト14の本体部14Aから分離した状態で、第2及び第3肉抜き孔35B、35Cを穿孔することができ、ドリル等の穿孔工具の使用が容易である。
以下に、第1実施形態に係るクランクシャフト14の各肉抜き孔35の構成を変更した第2〜第4実施形態に係るクランクシャフト100、200、300について説明する。以下の第2〜第4実施形態に係るクランクシャフト100、200、300の説明では、第1実施形態に係るクランクシャフト14と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態に係るクランクシャフト100では、各肉抜き孔35は、クランクピン22内をクランク軸線Bと平行に延在し、一方の端部がクランクピン22の一端側に配置されたクランクアーム21を貫通してその側部に開口すると共に、他方の端部がクランクピン22の他端側に配置されたクランクアーム21を貫通してその側部に開口している。
各肉抜き孔35A〜35Dは、断面が円形であり、内径が大きい大径部101と、断面が円形であり、大径部101よりも径が小さい小径部102とを直列に有する段付き孔である。大径部101と小径部102とは、それぞれの軸線が互いにオフセットして接続されている。基準位置にある各クランクスロー17をクランク軸線Bに沿った方向から見た場合に、大径部101の軸線はクランクピン22の軸線Cに対してシリンダ軸線A側に位置するようにオフセットしている。また、基準位置にある各クランクスロー17をクランク軸線Bに沿った方向から見た場合に、小径部102の軸線は大径部101の軸線に対してシリンダ軸線A側に位置するようにオフセットしている。大径部101の重心は大径部101の軸線上にあり、小径部102の重心は小径部102の軸線上にある。これにより、クランクピン22の重心は、基準位置において、クランクピン22の軸線Cに対してシリンダ軸線A側と相反する側にオフセットしている。
クランク軸線Bの径方向において、大径部101の軸線はクランクピン22の軸線Cよりも外方に配置されている。また、クランク軸線Bを中心とした径方向において、小径部102の軸線は大径部101の軸線よりも外方に配置されている。これにより、クランクピン22の重心は、クランクピン22の軸線Cに対してクランク軸線Bを中心とした径方向において内方にオフセットしている。
小径部102を設け、肉抜き孔35A〜35Dがクランクピン22及びクランクピン22の両側のクランクアーム21を貫通するように延在させたため、肉抜き孔35A〜35Dの容積が拡張される。これにより、第2実施形態に係るクランクシャフト100は、第1実施形態に係るクランクシャフト14よりも更に軽量化を図ることができる。肉抜き孔35A〜35Dの内径を一定とせずに、小径部102を設けたため、油路40の形成部位を確保しながら、肉抜き孔35A〜35Dを拡張することができる。
(第3実施形態)
図5及び図6に示すように、第3実施形態に係るクランクシャフト200では、各肉抜き孔35A〜35Dは、クランクピン22内をクランク軸線Bと平行に延在し、一方の端部がクランクピン22の一端側に配置されたクランクアーム21を貫通してその側部に開口すると共に、他方の端部がクランクピン22の他端側に配置されたクランクアーム21を貫通してその側部に開口している。
各肉抜き孔35A〜35Dは、断面が円形であり、長手方向における各部において内径が一定となっている。基準位置にある各クランクスロー17をクランク軸線Bに沿った方向から見た場合に、肉抜き孔35A〜35Dの軸線Dはクランクピン22の軸線Cに対してシリンダ軸線A側に位置するようにオフセットしている。クランク軸線Bを中心とした径方向において、肉抜き孔35A〜35Dの軸線Dはクランクピン22の軸線Cよりも外方に配置されている。
基準位置にある各クランクスロー17をクランク軸線Bに沿った方向から見た場合に、油路40の第1、第3、第4、第6分岐通路43、45、46、48は、各肉抜き孔35A〜35Dのシリンダ軸線A側と相反する側に配置されている。第1、第3、第4、第6分岐通路43、45、46、48は、各肉抜き孔35A〜35Dを避けながら、それぞれ直線状に延び両端が各クランクピン22A〜22Dの外周面に開口している。
第3実施形態に係るクランクシャフト200では、各肉抜き孔35A〜35Dを基準位置においてクランクピン22の軸線Cよりもシリンダ軸線A側にオフセットして配置し、各肉抜き孔35A〜35Dのシリンダ軸線A側と相反する側に形成されるクランクピン22の駄肉部分に第1、第3、第4、第6分岐通路43、45、46、48を形成したため、各肉抜き孔35A〜35Dと各分岐通路とを互いに分離させつつ配置することができる。そのため、各肉抜き孔35A〜35Dの容積を拡張することができ、クランクピン22を一層軽量化することができる。
(第4実施形態)
図7に示すように、第4実施形態に係るクランクシャフト300では、各肉抜き孔35A〜35Dは、断面が円形の有底孔であり、その軸線がクランク軸線Bと平行となるように、クランクピン22内に延在している。各肉抜き孔35A〜35Dの一方の端部は、クランクアーム21を貫通し、クランクアーム21の側部に開口している。第1及び第2肉抜き孔35A、35Bは第1端部15側に向けて開口し、第3及び第4肉抜き孔35C、35Dは第2端部16側に向けて開口している。各肉抜き孔35A〜35Dは、基準位置にある各クランクスロー17をクランク軸線Bに沿った方向から見た場合に、肉抜き孔35A〜35Dの軸線Dはクランクピン22の軸線Cに対してシリンダ軸線A側に位置するようにオフセットしている。また、クランク軸線Bを中心とした径方向において、肉抜き孔35A〜35Dの軸線Dはクランクピン22の軸線Cよりも外方に配置されている。各肉抜き孔35A〜35Dの中心は、それぞれの軸線上にある。
肉抜き孔35A〜35Dの開口端は、シール部材301によって閉塞されている。シール部材301は、例えばシールボルトやシールプラグであり、螺着や圧入、溶接等の公知の結合手法によって各肉抜き孔35A〜35Dの開口端に結合されている。なお、他の実施形態では、各肉抜き孔35A〜35Dを両端が開口した孔として形成し、両端をシール部材301によって閉塞してもよい。
第1主通路41は、第1クランクピン22Aから、第2クランクジャーナル18B側の第1クランクアーム21A、第2クランクジャーナル18B、第2クランクジャーナル18B側の第2クランクアーム21Bを通過して第2クランクピン22Bに到るように直線状に形成され、一方の端部において第1肉抜き孔35Aに接続すると共に、他方の端部において第2肉抜き孔35Bに接続している。図8に示すように、第1分岐通路43は、第1クランクピン22Aに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第1クランクピン22Aの外周面に開口すると共に、中間部において第1肉抜き孔35Aと接続されている。第2分岐通路44は、第2クランクジャーナル18Bに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第2クランクジャーナル18Bの外周面に開口すると共に、中間部において第1主通路41と接続されている。第3分岐通路45は、第2クランクピン22Bに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第2クランクピン22Bの外周面に開口すると共に、中間部において第2肉抜き孔35Bと接続されている。
第2主通路42は、第3クランクピン22Cから、第4クランクジャーナル18D側の第3クランクアーム21C、第4クランクジャーナル18D、第4クランクジャーナル18D側の第4クランクアーム21Dを通過して第4クランクピン22Dに到るように直線状に形成され、一方の端部において第3肉抜き孔35Cに接続すると共に、他方の端部において第4肉抜き孔35Dに接続している。第4分岐通路46は、第3クランクピン22Cに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第3クランクピン22Cの外周面に開口すると共に、中間部において第3肉抜き孔35Cと接続されている。第5分岐通路47は、第4クランクジャーナル18Dに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第4クランクジャーナル18Dの外周面に開口すると共に、中間部において第2主通路42と接続されている。第6分岐通路48は、第4クランクピン22Dに形成され、直線状に延びて両端がそれぞれ第4クランクピン22Dの外周面に開口すると共に、中間部において第4肉抜き孔35Dと接続されている。
第4実施形態に係るクランクシャフト300では、各肉抜き孔35A〜35Dが油路40の一部を兼ねる。そのため、各肉抜き孔35A〜35Dと油路40とを互いに分離して配置する必要がなく、各肉抜き孔35A〜35Dの拡張が可能になる。これにより、クランクピン22の更なる軽量化が可能になると共に、回転質量の低減が可能になる。各肉抜き孔35A〜35Dには潤滑油が満たされるが、潤滑油はクランクピン22を形成する金属よりも軽いため、クランクピン22の軽量化が可能になる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記の実施形態では、クランクシャフト14の本体部14Aを鍛造によって形成し、肉抜き孔35及び油路40を穿孔によって形成したが、本体部14Aは鋳造によって形成してもよく、肉抜き孔35及び油路40は本体部14Aの鋳造時に同時に形成してもよい。また、上記の実施形態では本発明を直列4気筒の内燃機関に適用した例を示したが、本発明は気筒数やエンジンの形態(例えば、V形)が異なる様々な内燃機関に適用できる。
また、肉抜き孔35の形状は様々な形状を適用することができる。例えば、肉抜き孔35の横断面(クランク軸線Bと直交する断面)は、半円形、三日月形、三角形等の多角形であってよい。肉抜き孔35は、基準位置において、肉抜き孔35の中心がクランクピンの軸線Cに対してシリンダ軸線A側にオフセットしていればよい。肉抜き孔35の横断面を半円形等にすることによって肉抜き孔35の中心を一層所定の方向にオフセットさせることができる。また、上記実施形態では、肉抜き孔35がクランクピン22及びクランクアーム21の双方に形成された例を示したが、他の実施形態では肉抜き孔35がクランクピン22のみ、又はクランクアーム21のみに形成されてもよい。
1...内燃機関、2...シリンダブロック、2A...クランクケース、7...クランク室、10...シリンダ、14、100、200、300...クランクシャフト、14A...本体部、15...第1端部、16...第2端部、17A〜17D(17)...第1〜第4クランクスロー、18A〜18E(18)...第1〜第5クランクジャーナル、21A〜21D(21)...第1〜第4クランクアーム、22A〜22D(22)...第1〜第4クランクピン、23A〜23D(23)...第1〜第4カウンターウエイト、30...ピストン、31...ピストンピン、32...コンロッド、35A〜35D(35)...第1〜第4肉抜き孔、40...油路、41...第1主通路、42...第2主通路、43...第1分岐通路、44...第2分岐通路、45...第3分岐通路、46...第4分岐通路、47...第5分岐通路、48...第6分岐通路、50...ボルト、101...大径部、102...小径部、301...シール部材、A...シリンダ軸線、B...クランク軸線、C...クランクピンの軸線、D...肉抜き孔の軸線(中心)

Claims (7)

  1. ピストンに対して対応するクランクピンの回転位相が進むように、シリンダ軸線に対して、クランク軸線がオフセットして配置される内燃機関のクランクシャフトであって、
    当該クランクシャフトにおける、前記クランク軸線方向から見て前記クランクピンと重なる部分に形成された肉抜き孔を有し、
    前記クランクピンの軸線と前記クランク軸線とを結ぶ直線が前記シリンダ軸線と平行となり、かつ前記クランクピンが前記クランク軸線よりも前記ピストン側に配置された基準位置において、前記肉抜き孔の中心が前記クランクピンの軸線に対して前記シリンダ軸線側にオフセットしていることを特徴とするクランクシャフト。
  2. 前記肉抜き孔は、前記クランク軸線と平行に延び、
    前記基準位置において、前記肉抜き孔の軸線が前記クランクピンの軸線に対して前記シリンダ軸線側にオフセットしていることを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフト。
  3. 前記肉抜き孔の中心は、前記クランク軸線の径方向において、前記クランクピンの軸線に対して外方にオフセットしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクランクシャフト。
  4. 前記肉抜き孔は、前記クランク軸線と平行に延び、
    前記肉抜き孔の軸線は、前記クランク軸線の径方向において、前記クランクピンの軸線に対して外方にオフセットしていることを特徴とする請求項3に記載のクランクシャフト。
  5. 前記クランクピンの内部には油路が形成され、
    前記肉抜き孔は、少なくとも一方の端部が当該クランクシャフトの外面に開口すると共に、前記油路を避けて形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載のクランクシャフト。
  6. 前記クランクピンの内部には油路が形成され、
    前記肉抜き孔は、少なくとも一方の端部が当該クランクシャフトの外面に開口すると共に、開口した前記端部がシール部材によって閉塞され、前記油路の一部をなすことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載のクランクシャフト。
  7. 当該クランクシャフトは、前記クランク軸線に対して前記クランクピンが設けられた側と相反する側にカウンターウエイトを有し、
    前記クランク軸線に沿った方向から見て、任意の第1のシリンダに対応した前記肉抜き孔と、前記第1のシリンダの隣に配置された第2のシリンダに対応したカウンターウエイトとが互いに重なり、前記第2のシリンダに対応したカウンターウエイトの前記肉抜き孔と重なる部分が当該クランクシャフトの本体部に対して分離可能な別部材から形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載のクランクシャフト。
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