JP5014255B2 - リンク式ストローク可変エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、リンク式ストローク可変エンジンに関し、特に、シリンダブロックに摺動自在に嵌合されるピストンと、クランクケースに回転自在に支承されるクランクシャフトと、該クランクシャフトと平行な軸線を有して前記クランクケースに回転可能に支承されるとともに偏心位置には偏心軸が設けられる回転軸とが、前記クランクシャフトのクランクピンを相対回動可能に嵌合せしめる連結筒部を有して前記クランクピンに回動可能に連結されるサブコンロッドと、該サブコンロッドおよび前記ピストン間を連結する主コンロッドと、前記サブコンロッドおよび前記偏心軸間を連結するスイングロッドとを備えるリンク機構で連結され、前記クランクケース内に飛散したオイルが前記サブコンロッドの連結筒部および前記クランクピン間に導かれるリンク式ストローク可変エンジンに関する。
従来のレシプロエンジンでは、クランクケース内に飛散したオイルによってコンロッドの大端部およびクランクピン間の潤滑を行うために、コンロッドの大端部に給油孔が設けられているが、燃焼室での爆発による荷重がコンロッドの大端部に作用するので、前記給油孔は前記荷重が作用する方向を避けてコンロッドの大端部に設けられている。
一方、ピストンと、クランクシャフトと、クランクシャフトと平行な回転軸に設けられた偏心軸とが、クランクピンを相対回動可能に嵌合せしめる連結筒部を有してクランクピンに回動可能に連結されるサブコンロッドと、ピストンおよびサブコンロッド間を連結する主コンロッドと、前記サブコンロッドおよび前記偏心軸間を連結するスイングロッドとを備えるリンク機構で連結されるリンク式ストローク可変エンジンが、特許文献1で既に知られており、このようなリンク式ストローク可変エンジンにおいても、クランクケース内に飛散したオイルによる飛沫潤滑方式でサブコンロッドの連結筒部およびクランクピン間を潤滑するためには、サブコンロッドの連結筒部に給油孔を設けることが必要である。
特開2003−278567号公報
ところでリンク式ストローク可変エンジンにおいて、サブコンロッドには、筒内圧による荷重が主コンロッドから作用するのに加えて、スイングロッドから反力が作用するものであり、そのような筒内圧による荷重および前記反力の合力がサブコンロッドにおける連結筒部の内面にかかることになる。しかも前記合力の作用方向は、主コンロッドおよびサブコンロッドのなす角度、主コンロッドからサブコンロッドに作用する力の大きさ、サブコンロッドおよびスイングロッドのなす角度、スイングロッドからサブコンロッドに作用する力の大きさによって決まるものであり、エンジンの作動サイクルにおいて一定ではなく、給油孔の配置を誤ると、最大筒内圧による最大荷重が作用したときにはオイルが給油孔から抜け出てしまい、潤滑に深刻な影響を及ぼすことになる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、給油孔からオイルが抜け出るのを防止して飛沫潤滑方式によってサブコンロッドの連結筒部およびクランクピン間を確実に潤滑し得るようにしたリンク式ストローク可変エンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダブロックに摺動自在に嵌合されるピストンと、クランクケースに回転自在に支承されるクランクシャフトと、該クランクシャフトと平行な軸線を有して前記クランクケースに回転可能に支承されるとともに偏心位置には偏心軸が設けられる回転軸とが、前記クランクシャフトのクランクピンを相対回動可能に嵌合せしめる連結筒部を有して前記クランクピンに回動可能に連結されるサブコンロッドと、該サブコンロッドおよび前記ピストン間を連結する主コンロッドと、前記サブコンロッドおよび前記偏心軸間を連結するスイングロッドとを備えるリンク機構で連結され、前記クランクケース内に飛散したオイルが前記サブコンロッドの連結筒部および前記クランクピン間に導かれるリンク式ストローク可変エンジンにおいて、前記サブコンロッドの連結筒部および前記クランクピン間に潤滑油を給油するための給油孔が、最大筒内圧によって前記連結筒部の内面に前記クランクピンから作用する最大荷重の荷重方向を避けるとともに前記サブコンロッドに対する前記クランクピンの相対回動方向に沿って前記最大荷重の作用点の直ぐ後側に配置されるようにして、前記連結筒部の上部に設けられ、前記サブコンロッドは、前記主コンロッドおよび前記スイングロッドの前記サブコンロッド側の端部を両側から挟むようにして前記連結筒部の上部に直角にかつ一体に連設されて相互に対向する一対の対向板部と、前記連結筒部の外面への前記給油孔の開口端よりも下方で前記連結筒部の外面から立ち上がって前記両対向板部間を結ぶ連結板部とを有すると共に、前記給油孔に通じて上方に開放したオイル溜めが、前記連結筒部の外面、前記両対向板部および前記連結板部で形成されることを特徴とする
発明によれば、最大筒内圧によってサブコンロッドの連結筒部の内面にクランクピンから作用する最大荷重の荷重方向を避けるとともにサブコンロッドに対するクランクピンの相対回動方向に沿って最大荷重の作用点の直ぐ後側に配置されるようにして、給油孔が連結筒部の上部に設けられるので、サブコンロッドの連結筒部に最大筒内圧による最大荷重が作用しても給油孔からオイルが抜け出ることを防止し、油膜切れが生じるのを防止し、効率的かつ確実な潤滑を行うことができる。
その上、サブコンロッドは、主コンロッドおよびスイングロッドのサブコンロッド側の端部を両側から挟むようにして連結筒部の上部に直角にかつ一体に連設されて相互に対向する一対の対向板部と、連結筒部の外面への給油孔の開口端よりも下方で連結筒部の外面から立ち上がって両対向板部間を結ぶ連結板部とを有すると共に、給油孔に通じて上方に開放したオイル溜めが、連結筒部の外面、両対向板部および連結板部で形成されるので、そのオイル溜めにオイルを溜めることによって、給油孔からのオイルの供給を確実なものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した参考例および本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は参考例を示すものであり、図1はエンジンの縦断側面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3はサブコンロッドの側面図、図4は図3の4−4線断面図、図5はサブコンロッドに作用する荷重を説明するための図1に対応したリンク機構の断面図である。
先ず図1および図2において、このリンク式ストローク可変エンジンは、たとえば作業機等に用いられる空冷の単気筒エンジンであり、エンジン本体11は、クランクケース12と、該クランクケース12の一側面から上向きに傾斜して突出するシリンダブロック13と、該シリンダブロック13の頭部に接合されるシリンダヘッド14とで構成されるものであり、シリンダブロック13およびシリンダヘッド14の外側面には多数の空冷用フィン13a…,14a…が設けられている。
クランクケース12は、シリンダブロック13と一体に鋳造成形されて一側を開放したケース本体15と、そのケース本体15の開放端に結合されるサイドカバー16とから成るものであり、一対のカウンタウエイト17a,17bおよび両カウンタウエイト17a,17b間を結ぶクランクピン17cとを一体に有するクランクシャフト17がクランクケース12に回転自在に支承される。而して前記クランクシャフト17の両端部はクランクケース12における前記ケース本体15および前記サイドカバー16を回転自在に貫通して外方に突出するものであり、クランクシャフト17およびケース本体15間には、ボールベアリング18と、該ボールベアリング18の外方に配置される環状のシール部材19とが介装され、前記クランクシャフト17および前記サイドカバー16間には、ボールベアリング20と、該ボールベアリング20の外方に配置される環状のシール部材21とが介装される。
シリンダブロック13には、ピストン22を摺動自在に嵌合せしめるシリンダボア23が形成されており、ピストン22の頂部を臨ませる燃焼室24がシリンダブロック13およびシリンダヘッド14間に形成される。またシリンダヘッド14には、燃焼室24に通じ得る吸気ポート25および排気ポート26が形成されるとともに、吸気ポート25および燃焼室24間を開閉する吸気弁27、ならびに排気ポート26および燃焼室24間を開閉する排気弁28が開閉作動可能に配設され、吸気弁27および排気弁28はそれぞれ弁ばね29,30で閉弁方向に付勢される。
吸気弁27および排気弁28を開閉駆動する動弁機構32は、吸気カム34および排気カム35を有して前記クランクケース12で回転自在に支承されるカムシャフト33と、前記吸気カム34に従動して上下に摺動するようにしてシリンダブロック13に支承される吸気タペット(図示せず)と、前記排気カム35に従動して上下に摺動するようにしてシリンダブロック13に支承される排気タペット37と、前記吸気タペットの上端部に下端部を連設させて上下に延びる吸気プッシュロッド(図示せず)と、前記排気タペットの上端部に下端部を連設させて上下に延びる排気プッシュロッド39と、シリンダヘッド14に固定された球状支持部42で揺動自在に支承される吸気ロッカアーム40と、シリンダヘッド14に固定された球状支持部43で揺動自在に支承される排気ロッカアーム41とを備え、吸気ロッカアーム40の一端部は前記吸気プッシュロッドの上端に当接され、排気ロッカアーム41の一端部は前記排気プッシュロッド39の上端に当接され、吸気ロッカアーム40および排気ロッカアーム41の他端部は、吸気弁27および排気弁28の頭部に当接される。
前記動弁機構32のうち球状支持部42,43と、吸気および排気ロッカアーム40,41はヘッドカバー44で覆われており、このヘッドカバー44はシリンダヘッド14に結合される。
前記カムシャフト33は、クランクシャフト17と平行な軸線を有するものであり、このカムシャフト33およびクランクシャフト17間には、1/2の減速比でクランクシャフト17からの回転動力を伝達する第1調時伝動手段45が設けられる。この第1調時伝動手段45は、前記クランクシャフト17に固定される駆動ギヤ46と、前記カムシャフト33に設けられる第1被動ギヤ47とで構成される。
前記クランクケース12のケース本体15およびサイドカバー16には、クランクシャフト17と平行な軸線を有するとともにクランクシャフト17の軸線よりも上方に回転軸線を有する回転軸50の両端部がボールベアリング51,52を介して回転自在に支承されており、該回転軸50およびクランクシャフト17間に、クランクシャフト17の回転動力を1/2に減速して回転軸50に伝達する第2調時伝動手段54が設けられる。この第2調時伝動手段54は、クランクシャフト17に固定される前記駆動ギヤ46と、該駆動ギヤ46に噛合するようにして回転軸50に一体に設けられる第2被動ギヤ55とから成る。
前記クランクシャフト17が備える一対のカウンタウエイト17a,17b間に対応する位置で前記回転軸50には、該回転軸50の軸線から偏心した位置に軸線を有する偏心軸53が一体に設けられており、この偏心軸53と、ピストン22と、クランクシャフト17とは、リンク機構56を介して連結される。
前記リンク機構56は、前記クランクシャフト17のクランクピン17cを相対回動可能に嵌合せしめる連結筒部57を有して前記クランクピン17cに回動可能に連結されるサブコンロッド58Aと、該サブコンロッド58Aおよび前記ピストン22間を連結する主コンロッド59と、前記サブコンロッド58Aおよび前記偏心軸53間を連結するスイングロッド60を備える。
図3および図4を併せて参照して、サブコンロッド58Aは、サブコンロッド主体61Aと、該サブコンロッド主体61Aに複数個たとえば4個のボルト63,63…で締結されるクランクキャップ62とから成る。
前記サブコンロッド主体61Aは、前記クランクピン17cの略半部を嵌合せしめる横断面半円形の半円筒部61aと、該半円筒部61aの軸方向両端に直角にかつ一体に連設されて上方に延びるとともに相互に対向する一対の対向板部61b,61bとを有する。またクランクキャップ62は、前記クランクピン17cの残余の略半部を嵌合せしめる横断面半円形の半円筒部62aを有しており、サブコンロッド主体61Aにクランクキャップ62を締結してサブコンロッド58Aを構成した状態で、前記両半円筒部61a,62aは、クランクシャフト17のクランクピン17cを相対回動可能に嵌合せしめる連結筒部57を形成し、前記両対向板部61b,61bは、前記連結筒部57の上部に直角にかつ一体に連設されて連結筒部57から上方に延出される。
主コンロッド59の一端部はピストンピン64を介してピストン22に連結され、主コンロッド59の他端部は、サブコンロッド58Aにおける両対向板部61b,61b間に挟まれるとともにコンロッドピン65を介して両対向板部61b,61bに回動可能に連結される。
またスイングロッド60の一端部は、前記コンロッドピン65からずれた位置でサブコンロッド58Aにおける両対向板部61b,61b間に挟まれるとともにスイングピン66を介して前記両対向板部61b,61bに回動可能に連結されるものであり、スイングロッド60の他端部には前記偏心軸53を相対回動可能に貫通せしめる円形の連結孔67が設けられる。
而してクランクシャフト17の回転に応じて回転軸50が1/2の減速比で回転駆動され、偏心軸53が回転軸50の回転軸線まわりに回転するのに伴って、リンク機構56は、たとえば膨張行程でのピストン22のストロークを圧縮行程でのストロークよりも大とするように作動し、それにより同じ吸入混合気量でより大きな膨張仕事を行なわせるようにして、サイクル熱効率を向上することができる。
前記サブコンロッド58Aにおけるクランクキャップ62には、側方に延びるオイルディッパ69が一体に設けられており、クランクピン17cがクランクシャフト17の軸線まわりに回転するのに応じて、前記オイルディッパ69は、クランクケース12内の下部に貯留されているオイルを攪拌しつつ掻き揚げることになり、それによりクランクケース12内には、オイル飛沫が飛散することになる。而して前記サブコンロッド58Aにおける連結筒部57およびクランクピン17c間は、クランクケース12内のオイル飛沫を用いた飛沫潤滑方式で潤滑されるものであり、前記サブコンロッド58Aにおける連結筒部57の上部には、オイル飛沫を連結筒部57およびクランクピン17c間に導く給油孔70が設けられる。
ところで、このようなリンク式ストローク可変エンジンでは、図5で示すように、筒内圧による荷重F1が主コンロッド59からサブコンロッド58Aに作用するだけでなく、スイングロッド60から反力F2がサブコンロッド58Aに作用するものであり、そのような筒内圧による荷重F1および前記反力F2の合力FSが、サブコンロッド58Aにおける連結筒部57の内面にクランクピン17cから作用することになる。
しかも前記合力FSの作用方向は、主コンロッド59およびサブコンロッド58Aのなす角度、主コンロッド59からサブコンロッド58Aに作用する力F1の大きさ、サブコンロッド58Aおよびスイングロッド60のなす角度、スイングロッド60からサブコンロッド58Aに作用する力F2の大きさによって決まるものであり、エンジンの作動サイクルにおいて一定ではなく、図3の鎖線で示すように変化するものである。
そこで本発明に従えば、前記給油孔70は、最大筒内圧によって連結筒部57の内面にクランクピン17cから作用する最大荷重FSM(図3参照)の荷重方向を避ける位置に配置される。しかもピストン22がシリンダボア23内を往復摺動するのに応じてクランクピン17cが図1に矢印73で示す方向に回転するのに伴って、クランクピン17cはサブコンロッド58Aに対して矢印74で示す相対回動方向に相対回動するのであるが、前記給油孔70は、前記相対回動方向74に沿って前記最大荷重FSMの作用点の直ぐ後側に配置されるようにして連結筒部57の上部に設けられる。
次にこの参考例の作用について説明すると、リンク機構56におけるサブコンロッド58Aの連結筒部57およびクランクピン17c間に潤滑油を給油するための給油孔70が連結筒部57の上部に設けられ、その給油孔70の位置が、最大筒内圧によって連結筒部57の内面にクランクピン17cから作用する最大荷重FSMの荷重方向を避けるとともにサブコンロッド58Aに対するクランクピン17cの相対回動方向74に沿って前記最大荷重FSMの作用点の直ぐ後側に設定される。
したがってサブコンロッド58Aの連結筒部57に最大筒内圧による最大荷重FSMが作用しても給油孔70からオイルが抜け出ることを防止し、油膜切れが生じるのを防止し、効率的かつ確実な潤滑を行うことができる。
図6は本発明の実施例を示すものであり、上記参考例に対応する部分に同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
サブコンロッド58Bは、サブコンロッド主体61Bと、該サブコンロッド主体61Bに複数個たとえば4個のボルト63,63…で締結されるクランクキャップ62とから成る。
前記サブコンロッド主体61Bは、クランクピン17cの略半部を嵌合せしめる横断面半円形の半円筒部61aと、該半円筒部61aの軸方向両端に直角にかつ一体に連設されて上方に延びるとともに相互に対向する一対の対向板部61b,61bとを有し、クランクキャップ62は、クランクピン17cの残余の略半部を嵌合せしめる横断面半円形の半円筒部62aを有しており、サブコンロッド主体61Bにクランクキャップ62を締結してサブコンロッド58Bを構成した状態で、前記両半円筒部61a,62aは、クランクシャフト17のクランクピン17cを相対回動可能に嵌合せしめる連結筒部57を形成する。
しかもサブコンロッド58Bにおけるサブコンロッド主体61Bは、前記連結筒部57の外面への前記給油孔70の開口端よりも下方で前記連結筒部57の外面から立ち上がって一対の対向板部61b…間を結ぶ連結板部61cを一体に有するものであり、給油孔70に通じて上方に開放したオイル溜め72が、連結筒部57の外面、両対向板部61b…および前記連結板部61cで形成される。
の実施例によれば、上記参考例と同様の効果を奏することができるのに加えて、オイル溜め72にオイルを溜めることができるので、給油孔70からのオイルの供給を確実なものとすることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
参考例のエンジンの縦断側面図であって図2の1−1線に沿う断面図 図1の2−2線断面図 サブコンロッドの側面図 図3の4−4線断面図 サブコンロッドに作用する荷重を説明するための図1に対応したリンク機構の断面図 本発明の実施例のサブコンロッドの縦断面図
12・・・クランクケース
13・・・シリンダブロック
17・・・クランクシャフト
17c・・・クランクピン
22・・・ピストン
50・・・回転軸
53・・・偏心軸
56・・・リンク機構
57・・・連結筒部
8B・・・サブコンロッド
59・・・主コンロッド
60・・・スイングロッド
61b・・・対向板部
61c・・・連結板部
70・・・給油孔
72・・・オイル溜め

Claims (1)

  1. シリンダブロック(13)に摺動自在に嵌合されるピストン(22)と、クランクケース(12)に回転自在に支承されるクランクシャフト(17)と、該クランクシャフト(17)と平行な軸線を有して前記クランクケース(12)に回転可能に支承されるとともに偏心位置には偏心軸(53)が設けられる回転軸(50)とが、前記クランクシャフト(17)のクランクピン(17c)を相対回動可能に嵌合せしめる連結筒部(57)を有して前記クランクピン(17c)に回動可能に連結されるサブコンロッド(8B)と、該サブコンロッド(8B)および前記ピストン(22)間を連結する主コンロッド(59)と、前記サブコンロッド(8B)および前記偏心軸(53)間を連結するスイングロッド(60)とを備えるリンク機構(56)で連結され、前記クランクケース(12)内に飛散したオイルが前記サブコンロッド(8B)の連結筒部(57)および前記クランクピン(17c)間に導かれるリンク式ストローク可変エンジンにおいて、
    前記サブコンロッド(8B)の連結筒部(57)および前記クランクピン(17c)間に潤滑油を給油するための給油孔(70)が、最大筒内圧によって前記連結筒部(57)の内面に前記クランクピン(17c)から作用する最大荷重の荷重方向を避けるとともに前記サブコンロッド(8B)に対する前記クランクピン(17c)の相対回動方向に沿って前記最大荷重の作用点の直ぐ後側に配置されるようにして、前記連結筒部(57)の上部に設けられ
    前記サブコンロッド(58B)は、前記主コンロッド(59)および前記スイングロッド(60)の前記サブコンロッド(58B)側の端部を両側から挟むようにして前記連結筒部(57)の上部に直角にかつ一体に連設されて相互に対向する一対の対向板部(61b)と、前記連結筒部(57)の外面への前記給油孔(70)の開口端よりも下方で前記連結筒部(57)の外面から立ち上がって前記両対向板部(61b)間を結ぶ連結板部(61c)とを有すると共に、前記給油孔(70)に通じて上方に開放したオイル溜め(72)が、前記連結筒部(57)の外面、前記両対向板部(61b)および前記連結板部(61c)で形成されることを特徴とするリンク式ストローク可変エンジン。
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