JP4395051B2 - 潤滑油の供給構造 - Google Patents

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Description

本発明は、可変ストローク特性エンジンのコントロールシャフトの内部に形成した潤滑油路をジャーナルに開口させ、このジャーナルを複数のピースに分割した軸受部材で支持した潤滑油の供給構造に関する。
エンジンブロックにメインジャーナルを回転自在に支持されたクランクシャフトと、エンジンブロックにメインジャーナルを所定角度範囲で揺動自在に支持されたコントロールシャフトと、クランクシャフトのピンジャーナルに中間部を揺動自在に支持されたロアリンクと、ロアリンクの一端側をピストンに連結するアッパーリンクと、ロアリンクの他端側をコントロールシャフトのピンジャーナルに連結するコントロールリンクとを備えた可変圧縮比エンジンが、下記特許文献1により公知である。
この可変圧縮比エンジンによれば、アクチュエータでコントロールシャフトを揺動させてコントロールリンクを上下動させ、ロアリンクの運動拘束条件を変化させてピストンの上死点位置を含むストローク特性を変化させることで、エンジンの圧縮比を任意に制御するようになっている。
特開2003−322036号公報
ところで、シャフトのジャーナルを複数のピースに分割した軸受メタルで支持し、ジャーナルの摺動面を潤滑する潤滑油の一部をシャフトの内部に形成した潤滑油路を介して他の被潤滑部に供給する場合、複数のピースに分割した軸受メタルの分割部の近傍は潤滑油の漏洩により圧力が低下しているため、その分割部に潤滑油路の入口開口が対向したときに、軸受メタルの内周面から潤滑油路に供給される潤滑油の量が減少して前記他の被潤滑部を充分に潤滑できなくなる可能性があった。
特に、潤滑油路の開口が軸受メタルの分割部に対向した位置で一定時間停止した場合に、潤滑油の供給量が減少した状態が継続して潤滑不良が発生する可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、複数のピースに分割した軸受部材で支持された回転軸あるいは揺動軸のジャーナルに潤滑油を確実に供給できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項に記載された発明によれば、エンジンブロックにメインジャーナルを回転自在に支持されたクランクシャフトと、エンジンブロックにメインジャーナルを所定角度範囲で揺動自在に支持されたコントロールシャフトと、クランクシャフトのピンジャーナルに揺動自在に支持されたロアリンクと、ロアリンクをピストンに連結するアッパーリンクと、ロアリンクまたはアッパーリンクをコントロールシャフトのピンジャーナルに連結するコントロールリンクとを備え、コントロールシャフトのメインジャーナルを複数のピースに分割した軸受部材で支持し、メインジャーナルの摺動面と、コントロールシャフトの内部に形成されてメインジャーナルの摺動面に開口する潤滑油路の入口開口とに給油する潤滑油の供給構造であって、コントロールシャフトのピンジャーナルが複数のピースに分割した軸受部材の割り面を跨いで移動し、コントロールシャフトの潤滑油路を、メインジャーナルに開口する第1潤滑油路とピンジャーナルに開口する第2潤滑油路とに分割し、第1、第2潤滑油路をコントロールシャフトの軸線方向に見て所定角度で交差するように形成し、コントロールシャフトの潤滑油路の入口開口が複数のピースに分割した軸受部材割り面を通過しないように、コントロールシャフトの揺動範囲を設定したことを特徴とする潤滑油の供給構造が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、エンジンブロックにメインジャーナルを回転自在に支持されたクランクシャフトと、エンジンブロックにメインジャーナルを所定角度範囲で揺動自在に支持されたコントロールシャフトと、クランクシャフトのピンジャーナルに揺動自在に支持されたロアリンクと、ロアリンクをピストンに連結するアッパーリンクと、ロアリンクまたはアッパーリンクをコントロールシャフトのピンジャーナルに連結するコントロールリンクとを備え、コントロールシャフトのメインジャーナルを複数のピースに分割した軸受部材で支持し、メインジャーナルの摺動面と、コントロールシャフトの内部に形成されてメインジャーナルの摺動面に開口する潤滑油路の入口開口とに給油する潤滑油の供給構造であって、コントロールシャフトのピンジャーナルが複数のピースに分割した軸受部材の割り面を跨いで移動し、コントロールシャフトが回転してピストンのストローク特性が変化しても、コントロールシャフトの潤滑油路の入口開口が複数のピースに分割した軸受部材割り面を通過しないように、コントロールシャフトの揺動範囲を設定したことを特徴とする潤滑油の供給構造が提案される。
、実施例の第1、第2軸受メタル51,52は本発明の軸受部材に対応し、実施例の第1、第2潤滑油路P1,P2は本発明の潤滑油路に対応する。
請求項1または請求項2の構成によれば、クランクシャフトのピンジャーナルにロアリンクを揺動自在に支持し、ロアリンクをアッパーリンクを介してピストンに連結するとともに、ロアリンクまたはアッパーリンクをコントロールリンクを介してコントロールシャフトのピンジャーナルに連結したので、コントロールシャフトをメインジャーナルまわりに所定角度範囲で揺動させてコントロールリンクを上下動させることで、ロアリンクの運動拘束条件を変化させてピストンのストローク特性を変化させることができる。
コントロールシャフトのメインジャーナルを複数のピースに分割した軸受部材で支持し、メインジャーナルの摺動面および該摺動面に開口するメインジャーナルの潤滑油路の入口開口に給油する際に、コントロールシャフトが前記所定角度範囲で揺動したときに、コントロールシャフトの潤滑油路の入口開口が軸受部材割り面を通過しないように設定したので、潤滑油路に供給すべき潤滑油が軸受部材割り面から漏洩して潤滑不良の原因となるのを防止することができる。特に、燃焼圧により大きな荷重がかかるコントロールシャフトのピンジャーナルへの潤滑油の供給を良好に維持できるため、各リンクの動きがスムーズになる。
特に、請求項1の構成によれば、コントロールシャフトのピンジャーナルが複数のピースに分割した軸受部材の割り面を跨いで移動するため、コントロールリンクの上下方向のストロークを充分に確保することが可能になる一方、潤滑油通路の入口開口が軸受部材の割り面を通過し易くなる。しかしながら、コントロールシャフトの潤滑油路を所定角度で交差する第1、第2潤滑油路で構成し、第1潤滑油路をメインジャーナルに開口させて第2潤滑油路をピンジャーナルに開口させたので、メインジャーナルおよびピンジャーナルを第1、第2潤滑油路で接続しながら、第1潤滑油路の入口開口が軸受部材の割り面を通過しないようにする設定を容易に行うことができる。
特に、請求項2の構成によれば、コントロールシャフトのピンジャーナルが複数のピースに分割した軸受部材の割り面を跨いで移動するため、コントロールリンクの上下方向のストロークを充分に確保することが可能になる一方、潤滑油通路の入口開口が軸受部材の割り面を通過し易くなる。しかしながら、コントロールシャフトが回転してピストンのストローク特性が変化しても、コントロールシャフトの潤滑油路の入口開口が複数のピースに分割した軸受部材の割り面を通過しないように、コントロールシャフトの揺動範囲を設定したので、潤滑油路に供給すべき潤滑油が軸受部材の割り面から漏洩して潤滑不良の原因となるのを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の第1実施例を示すもので、図1は可変圧縮比エンジンの縦断面図(高圧縮比状態)、図2は図1の2−2線矢視図、図3は図1の3−3線矢視図、図4は図1の4方向矢視図、図5は可変圧縮比エンジンの縦断面図(低圧縮比状態)、図6は図1の6部拡大断面図(高圧縮比状態)、図7は図6の7−7線断面図、図8は軸受メタルの分解斜視図、図9は図5の9部拡大断面図(低圧縮比状態)である。
先ず本発明の第1実施例として、ピストンの上死点あるいは下死点の位置を変更可能なストローク特性可変エンジンの一例である可変圧縮比エンジンについて説明する。
図1〜図4に示すように、可変圧縮比エンジンEは、シリンダブロック11およびクランクケース12を結合したエンジンブロック13を備えており、シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド14およびヘッドカバー15が結合され、クランクケース12の下部にオイルパン16が形成される。シリンダブロック11およびクランクケース12の割り面にクランクシャフト17のメインジャーナル17aが回転自在に支持されており、メインジャーナル17aから偏心するピンジャーナル17bに概略三角形のロアリンク18の中間部が揺動自在に枢支される。
シリンダブロック11に設けたシリンダスリーブ20にピストン21が摺動自在に嵌合しており、アッパーリンク22(コネクティングロッド)の上端がピストンピン23を介してピストン21に枢支されるとともに、アッパーリンク22の下端が第1ピン24を介してロアリンク18の一端部に枢支される。クランクシャフト17の位置から横方向に偏心したクランクケース12の下面に、クランク形状のコントロールシャフト25のメインジャーナル25aが、ボルト26,26でクランクケース12の締結されたキャップ27によって揺動自在に枢支される。コントロールリンク28は本体部28aと、その下端にボルト29,29で締結されたキャップ部28bとを備えており、本体部28aの上端が第2ピン30を介してロアリンク18の他端部に枢支されるとともに、本体部28aの下端およびキャップ部28b間にコントロールシャフト25のピンジャーナル25bが枢支される。コントロールシャフト25は、その一端に設けた図示せぬアクチュエータで所定角度(例えば120°)の範囲で揺動する。
シリンダヘッド14の下面に形成された燃焼室14aに吸気ポート32および排気ポート33が開口しており、吸気ポート32を開閉する吸気バルブ34と排気ポート33を開閉する排気バルブ35とがシリンダヘッド14に設けられる。吸気バルブ34は吸気カムシャフト36により吸気ロッカーアーム37を介して開閉駆動され、排気バルブ35は排気カムシャフト38により排気ロッカーアーム39を介して開閉駆動される。
図6〜図8に示すように、コントロールシャフト25のメインジャーナル25aを挟持するクランクケース12およびキャップ27の割り面50には、それぞれ半割円筒状の第1、第2軸受メタル51,52が装着される第1、第2軸受メタル51,52の内周面には、メインジャーナル25aの外周の摺動面に潤滑油を行き渡らせるための油溝51a,52aが形成されるとともに、クランクケース12側に支持される第1軸受メタル51には油孔51bが形成される。第1軸受メタル51の油孔51bに対向するようにクランクケース12に形成された油溜め12aが、油路12b,12cを介して図示せぬ潤滑油ポンプに接続される。
一方、コントロールシャフト25には、メインジャーナル25aの外周の摺動面に開口する第1潤滑油路P1と、この第1潤滑油路P1に交差するように形成されてピンジャーナル25bの外周の摺動面に開口する第2潤滑油路P2とが形成される。コントロールシャフト25のピンジャーナル25bを支持するコントロールリンク28の本体部28aおよびキャップ部28bには、それぞれ半割円筒状の第1、第2軸受メタル53,54が装着されており、それらの内周面に円周方向に形成された油溝53a,54aに第2潤滑油路P2が開口する。
次に、上記構成を備えた本発明の第1実施例の作用を説明する。
エンジンEの運転状態に応じてアクチュエータが駆動され、アクチュエータに接続されたコントロールシャフト25が図1に示す位置と図5に示す位置との間の任意の位置に回転する。図1に示す位置では、コントロールシャフト25のメインジャーナル25aに対してピンジャーナル25bが下方に位置するため、コントロールリンク28が引き下げられてロアリンク18がクランクシャフト17のピンジャーナル17bを中心に時計方向に揺動し、アッパーリンク22が押し上げられてピストン21の位置が高くなることで、エンジンEが高圧縮比状態になる。
逆に、図5に示す位置では、コントロールシャフト25のメインジャーナル25aに対してピンジャーナル25bが上方に位置するため、コントロールリンク28が押し上げられてロアリンク18がクランクシャフト17のピンジャーナル17bを中心に反時計方向に揺動し、アッパーリンク22が引き下げられてピストン21の位置が低くなることで、エンジンEが低圧縮比状態になる。
このように、コントロールシャフト25の揺動によってコントロールリンク28が上下動し、ロアリンク18の運動拘束条件が変化してピストン21の上死点位置を含むストローク特性が変化することで、エンジンEの圧縮比が任意に制御される。
図6〜図9に示すように、エンジンEの運転中にコントロールシャフト25のメインジャーナル25aおよびピンジャーナル25bを潤滑すべく、クランクケース12の油路12c,12bを介して油溜め12aに供給された潤滑油は、コントロールシャフト25のメインジャーナル25aを支持する第1、第2軸受メタル51,52のうち、第1軸受メタル51の油孔51bから第1、第2軸受メタル51,52の内周面の油溝51a,52aに流入し、メインジャーナル25aの摺動面を潤滑する。
また第1軸受メタル51の油孔51bに供給された潤滑油の一部は、コントロールシャフト25に形成した第1潤滑油路P1から第2潤滑油路P2を経てピンジャーナル25bの摺動面に達し、ピンジャーナル25bを支持する第1、第2軸受メタル53,54の内周面の油溝53a,54aに流入して該ピンジャーナル25bの摺動面を潤滑する。
ところで、第1、第2軸受メタル51,52の内周面の油溝51a,52aに供給された潤滑油の一部は、第1、第2軸受メタル51,52の分割部55,55からクランクケース12およびキャップ27の割り面50を経て漏洩するため、前記分割部55,55の近傍の油圧が低下することが避けられない、従って、コントロールシャフト25が揺動する過程で第1潤滑油路P1の入口開口が前記分割部55,55を通過したとき、あるいは第1潤滑油路P1の入口開口が前記分割部55,55で停止したとき、第1潤滑油路P1に供給される潤滑油の量が減少してピンジャーナル25bの潤滑不良が発生する可能性がある。
しかしながら、本実施例ではコントロールシャフト25が図6に示す高圧縮比位置と図9に示す低圧縮比位置との間を揺動しても、メインジャーナル25aの第1潤滑油路P1の入口開口の位置が第1、第2軸受メタル51,52の分割部55,55に一致しないように設定されているため、つまりコントロールシャフト25が往復揺動する過程で第1潤滑油路P1の入口開口が第1、第2軸受メタル51,52の分割部55,55において停止することがないため、分割部55,55からの潤滑油の漏れを最小限に抑え、充分な圧力の潤滑油を第1潤滑油路P1に供給してピンジャーナル25bを確実に潤滑することができる。特に、燃焼圧により大きな荷重がかかるコントロールシャフト25のピンジャーナル25bへの潤滑油の供給を良好に維持できるため、各リンクの動きがスムーズになる。
コントロールリンク28の上下方向のストロークを充分に確保するにはピンジャーナル25bがクランクケース12およびキャップ27の割り面50を跨いで図の上下方向に移動する必要があるため、仮に第1、第2潤滑油路P1,P2を1本の直線状の潤滑油路で構成すると、その潤滑油路の入口開口がメインジャーナル25aの第1、第2軸受メタル51,51の分割部55,55を通過することが避けられない。しかしながら本実施例では、コントロールシャフト25に相互に所定の角度で交差する第1、第2潤滑油路P1,P2を形成したことにより、潤滑油が流入する第1潤滑油路P1の入口開口が第1、第2軸受メタル51,51の分割部55,55を通過するのを容易に回避することができる。
次に、図10および図11に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
上述した第1実施例では、コントロールシャフト25のメインジャーナル25aに潤滑油を供給する油溜め12aおよび潤滑油路12b,12cがクランクケース12に形成されていたが、第2実施例では油溜め27aおよび潤滑油路27b,27cがキャップ27側に形成されており、その他の構成は第1実施例と同じである。
この第2実施例によっても、コントロールシャフト25が図10に示す高圧縮比位置と図11に示す低圧縮比位置との間にあるとき、第1潤滑油路P1の入口開口は、第1、第2軸受メタル51,51の分割部55,55を通過することはなく、従って第1実施例と同様の作用効果を達成することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では可変圧縮比エンジンについて説明したが、同様の構造で各部の寸法を変更することで、エンジンの圧縮比および排気量の一方あるいは両方を変更可能である。本発明はこれらのストローク特性可変エンジンに対して適用することができる。
また本発明はコントロールシャフト25のような揺動軸に限定されず、回転角が360°を超える回転軸に対しても適用することができる。この場合にも、回転軸が第1潤滑油路P1の入口開口が第1、第2軸受メタル51,51の分割部55,55に停止しないようにすることで、潤滑油の漏れを最小限に抑えることができる。
また実施例ではコントロールリンク28をロアリンク18に接続しているが、本発明はコントロールリンク28をアッパーリンク22に接続した形式のストローク特性可変エンジンに対しても適用することができる。
また実施例では第1潤滑油路P1の開口が潤滑油の入口となっているが、その開口を潤滑油の出口とすることができる。
可変圧縮比エンジンの縦断面図(高圧縮比状態) 図1の2−2線矢視図 図1の3−3線矢視図 図1の4方向矢視図 可変圧縮比エンジンの縦断面図(低圧縮比状態) 図1の6部拡大断面図(高圧縮比状態) 図6の7−7線断面図 軸受メタルの分解斜視図 図5の9部拡大断面図(低圧縮比状態) 第2実施例に係る。前記図6に対応する図(高圧縮比状態) 第2実施例に係る。前記図9に対応する図(低圧縮比状態)
13 エンジンブロック
17 クランクシャフト
17a メインジャーナル
17b ピンジャーナル
18 ロアリンク
21 ピストン
22 アッパーリンク
25 コントロールシャフ
25a メインジャーナ
25b ピンジャーナル
28 コントロールリンク
50 割り面
51 第1軸受メタル(軸受部材)
52 第2軸受メタル(軸受部材
P1 第1潤滑油路(潤滑油路)
P2 第2潤滑油路(潤滑油路)

Claims (2)

  1. エンジンブロック(13)にメインジャーナル(17a)を回転自在に支持されたクランクシャフト(17)と、
    エンジンブロック(13)にメインジャーナル(25a)を所定角度範囲で揺動自在に支持されたコントロールシャフト(25)と、
    クランクシャフト(17)のピンジャーナル(17b)に揺動自在に支持されたロアリンク(18)と、
    ロアリンク(18)をピストン(21)に連結するアッパーリンク(22)と、
    ロアリンク(18)またはアッパーリンク(22)をコントロールシャフト(25)のピンジャーナル(25b)に連結するコントロールリンク(28)とを備え、
    コントロールシャフト(25)のメインジャーナル(25a)を複数のピースに分割した軸受部材(51,52)で支持し、メインジャーナル(25a)の摺動面と、コントロールシャフト(25)の内部に形成されてメインジャーナル(25a)の摺動面に開口する潤滑油路(P1,P2)の入口開口とに給油する潤滑油の供給構造であって、
    コントロールシャフト(25)のピンジャーナル(25b)が複数のピースに分割した軸受部材(51,52)の割り面(50)を跨いで移動し、
    コントロールシャフト(25)の潤滑油路(P1,P2)を、メインジャーナル(25a)に開口する第1潤滑油路(P1)とピンジャーナル(25b)に開口する第2潤滑油路(P2)とに分割し、第1、第2潤滑油路(P1,P2)をコントロールシャフト(25)の軸線方向に見て所定角度で交差するように形成し、
    コントロールシャフト(25)の潤滑油路(P1,P2)の入口開口が複数のピースに分割した軸受部材(51,52)の割り面(50)を通過しないように、コントロールシャフト(25)の揺動範囲を設定したことを特徴とする潤滑油の供給構造。
  2. エンジンブロック(13)にメインジャーナル(17a)を回転自在に支持されたクランクシャフト(17)と、
    エンジンブロック(13)にメインジャーナル(25a)を所定角度範囲で揺動自在に支持されたコントロールシャフト(25)と、
    クランクシャフト(17)のピンジャーナル(17b)に揺動自在に支持されたロアリンク(18)と、
    ロアリンク(18)をピストン(21)に連結するアッパーリンク(22)と、
    ロアリンク(18)またはアッパーリンク(22)をコントロールシャフト(25)のピンジャーナル(25b)に連結するコントロールリンク(28)とを備え、
    コントロールシャフト(25)のメインジャーナル(25a)を複数のピースに分割した軸受部材(51,52)で支持し、メインジャーナル(25a)の摺動面と、コントロールシャフト(25)の内部に形成されてメインジャーナル(25a)の摺動面に開口する潤滑油路(P1,P2)の入口開口とに給油する潤滑油の供給構造であって、
    コントロールシャフト(25)のピンジャーナル(25b)が複数のピースに分割した軸受部材(51,52)の割り面(50)を跨いで移動し、
    コントロールシャフト(25)が回転してピストン(21)のストローク特性が変化しても、コントロールシャフト(25)の潤滑油路(P1,P2)の入口開口が複数のピースに分割した軸受部材(51,52)の割り面(50)を通過しないように、コントロールシャフト(25)の揺動範囲を設定したことを特徴とする潤滑油の供給構造。
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