JP2006200375A - 2サイクル内燃機関のクランク機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】機関の全長を長くすることなく十分なピストンストロークを確保することができる2サイクル内燃機関のクランク機構を提供する。
【解決手段】シリンダ12の側面に形成された掃気ポート11と、シリンダ内を往復動し、下死点付近で掃気ポート11を開口するピストン15と、ピストン15の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト9とを備え、クランクシャフト9のクランクジャーナル9aは、ピストンピン中心の往復軌跡線8に対して偏倚し、掃気ポート11は、ピストンピン中心の往復軌跡線8を挟んでクランクジャーナル9aに対して反対側のシリンダ側面に形成され、ピストン15は、上死点付近においても掃気ポート11を閉塞可能に延設されたピストンスカート15aを有する。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダ12の側面に形成された掃気ポート11と、シリンダ内を往復動し、下死点付近で掃気ポート11を開口するピストン15と、ピストン15の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト9とを備え、クランクシャフト9のクランクジャーナル9aは、ピストンピン中心の往復軌跡線8に対して偏倚し、掃気ポート11は、ピストンピン中心の往復軌跡線8を挟んでクランクジャーナル9aに対して反対側のシリンダ側面に形成され、ピストン15は、上死点付近においても掃気ポート11を閉塞可能に延設されたピストンスカート15aを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は2サイクル内燃機関のクランク機構に関する。
従来の2サイクル内燃機関のクランク機構としては例えば特許文献1がある。このクランク機構について図12を参照して説明する。
この2サイクル内燃機関は、シリンダ12内を往復動するピストン15と、このピストン15にコネクティングロッド24を介して連結され、ピストン15の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト9とを含むクランク機構を有する。
ピストン15の冠面の上方には排気バルブが配置されている。
シリンダ12の側面には掃気ポート11が形成されている。掃気ポート11はピストン15の側面によって開閉する。掃気ポート11は、ピストン15の上昇時に閉じ、ピストン15の下降時に開く。シリンダ12の中心線8は、クランクシャフト9のクランクジャーナル9aの中心を通る。
特開昭58−172414号公報
ところで、このような従来の2サイクル内燃機関のクランク機構においては、掃気ポート11をピストン12の側面によって開閉するために、ピストン15のスカート15aを延長する必要がある。
しかし、ピストン15の下方にはクランクシャフト9のカウンタウエイト9cが通過するので、その延長したスカート15aの下端とカウンタウエイト9cとの干渉を避けるとともに、十分なピストンストロークを確保するには、クランクシャフト9のクランクジャーナル9aから、シリンダ12の上端面までの高さを拡大する必要があり、内燃機関の全長が拡大してしまう。
特に、図13に示すように、シリンダ12の中心線8が、クランクシャフト9のクランクジャーナル9aの中心からオフセットしたタイプでは、延長したいピストンスカートとシリンダ下端はクランクシャフトのさらに、真上に配置されてしまうために、ますますクランクシャフトとその延長部位との干渉が拡大してしまい、この干渉を回避するために、内燃機関全高がさらに拡大される。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、機関の全長を長くすることなく十分なピストンストロークを確保することができる2サイクル内燃機関のクランク機構を提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、シリンダ(12)の側面に形成された掃気ポート(11)と、シリンダ内を往復動し、下死点付近で前記掃気ポート(11)を開口するピストン(15)と、前記ピストン(15)の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト(9)とを備え、前記クランクシャフト(9)のクランクジャーナル(9a)は、ピストンピン中心の往復軌跡線(8)に対して偏倚し、前記掃気ポート(11)は、前記ピストンピン中心の往復軌跡線(8)を挟んで前記クランクジャーナル(9a)に対して反対側のシリンダ側面に形成され、前記ピストン(15)は、上死点付近においても前記掃気ポート(11)を閉塞可能に延設されたピストンスカート(15a)を有することを特徴とする。
本発明によれば、クランクシャフトのクランクジャーナルをピストンピン中心の往復軌跡線に対して偏倚させ、掃気ポートをピストンピン中心の往復軌跡線を挟んでクランクジャーナルに対して反対側のシリンダ側面に形成し、上死点付近においても掃気ポートを閉塞可能に延設されたピストンスカートをピストンに形成した。このような構成にしたので、ピストン下端がカウンタウエイトに干渉しにくくなり、上死点の位置を上げることなく、下死点の位置を下げることができるので、機関の全長を長くすることなく十分なピストンストロークを確保することができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第1実施形態を示す図である。図1(A)は下死点付近の状態を示し、図1(B)は上死点付近の状態を示す。
(第1実施形態)
図1は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第1実施形態を示す図である。図1(A)は下死点付近の状態を示し、図1(B)は上死点付近の状態を示す。
本実施形態では、複リンク式ピストンストローク機構を使用する。
この複リンク式ピストンストローク機構では、ピストン15とクランクシャフト9がアッパリンク(第1リンク)3、ロアリンク(第2リンク)4の2つのリンクを介して連結され、さらにこのロアリンク4には、その挙動を制約するコントロールリンク(第3リンク)16が連結されている。
クランクシャフト9は、複数のクランクジャーナル9aとクランクピン9bとを有する。クランクジャーナル9aは、シリンダブロックの主軸受に回転自在に支持される。クランクピン9bは、クランクジャーナル9aから所定量偏心しており、ここにロアリンク4が回転自在に連結されている。ロアリンク4は、二部材に分割可能に構成されているとともに、略中央の連結孔にクランクピン9bが嵌合している。
アッパリンク3は、下端側がアッパピン5によってロアリンク4の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン1によりピストン15に回動可能に連結されている。ピストン15は、燃焼圧力を受け、シリンダ12内を往復軌跡線8方向に往復動(上下動)する。
コントロールリンク16は、上端側がコントロールピン6によってロアリンク4の他端に回動可能に連結され、下端側がコントロールシャフト7を中心として回動可能になっている。
ピストンピン1の往復軌跡線8に対してクランクジャーナル9aと反対側のシリンダ12の側面には、掃気ポート11が形成されている。また掃気ポート11には、吸気管20を介して外気を圧送するブロア23が配置されている。
またピストン15と内燃機関本体によって形成される燃焼室内へ直接に燃料噴霧を噴射する噴射弁17を有する。
ブロア23によって圧送された空気は、ピストン15が下死点付近にあるときに開口する掃気ポート11からシリンダ12内に供給され、噴射弁17から噴射された燃料と混合する(図1(A))。掃気ポート11は、ピストンが上死点付近にあるときにはピストン15のピストンスカート15aによって閉塞されており、この状態で点火される(図1(B))。
図2は図1のリンクを線分で省略表示した図である。図2(A)は図1(A)に対応し、図2(B)は図1(B)に対応する。
アッパピン5の中心とピストンピン1の中心を結ぶ直線3と、ピストンピン1の中心の往復軌跡線8とがなす角は、アッパピン5の中心とクランクピン9bの中心を結ぶ直線4と、ピストンピン1の中心の往復軌跡線8がなす角よりも常に小さい。さらに、アッパピン5の中心の運動軌跡とピストンピン1の中心の往復軌跡線8が交差している。これに加えて、シリンダ12の側面に設けられた掃気ポート11に面したピストンスカート15aが、その反対側のピストンスカート15bよりも延長されており、かつこれに対応して、延長されたピストンスカート15aが摺接する側のシリンダ12の下端が、反対側に比べて延長されている。また、上死点後の膨張行程において、アッパピン5は、ピストンピン1の中心の往復軌跡線8に対して掃気ポート11と反対側に位置している。
本実施形態によれば以下の効果が得られる。
本実施形態では、クランクシャフト9はシリンダ12の直下(ピストンピン1の往復軌跡線8)よりも、右方向にオフセットして配置されている。したがって、クランクシャフト9から遠い側のシリンダ12の下方には、カウンタウエイト9cとの干渉が生じないスペースが拡大し、シリンダ12の下端を延設することができる。またピストンスカート15aを延設することができる。このようにクランクシャフト9をシリンダ12の直下よりもオフセットした位置に配置することで、クランクジャーナル9aからシリンダ12の上端面までの高さを拡大させず、シリンダブロック高さを上昇させることなく、延長したスカート15aの下端とカウンタウエイト9cとの干渉を避けるとともに、十分なピストンストロークを確保することができる。
またシリンダ12の下端が延設されているので、下死点付近であってもピストンスカート15aがシリンダ12にガイドされている。したがって、下死点付近であってもピストンスカート15aのシリンダ12からの露出量が少ないので、ピストン15がシリンダ12内で姿勢が乱れて、ピストンスカート15aの表面がシリンダ12の下端で削り取られてしまって、シリンダ12とピストンスカート15aの間の潤滑状態が悪化してしまうことが防止される。
また図2(B)に示すようにクランクシャフト9が右回転するときは、ピストン15が往復軌跡線8に沿って上下動するのに対して、アッパピン5は、図2(B)の矢印A方向に回転する。上死点後の膨張行程では、図2(B)に示すように、アッパピン5の中心は、ピストンピン1の中心の往復軌跡線8よりも右側(掃気ポート11と反対側)にある。したがって、膨張行程でピストン15が下方に移動すると、アッパピン5は往復軌跡線8よりも右方向を移動し、その反力によってピストン15は、シリンダ12の左方向の内壁に押し付けられることとなる。
本実施形態では、クランクシャフト9の中心と反対側のシリンダ12内壁に掃気ポート11を形成してあるので、ピストンスカート15aによって掃気ポート11の高いシール性を得ることができる。
また、この膨張行程において作用するピストンサイドスラスト荷重を延長したピストンスカート15aで受けることとなる。ピストンスカート15aが延設されているので、受圧面積が拡大し、ピストンスカート15aの荷重面圧が低減し、ピストンスカート15aの耐荷重性を向上させることができる。
一方、図3に示すようにクランクシャフト9が左回転するときは、ピストン15が往復軌跡線8に沿って上下動するのに対して、アッパピン5は、図3の矢印B方向に回転する。このようなときは、上死点後の膨張行程において、ピストンピン1の中心の往復軌跡線8に対して、アッパピン5の中心は掃気ポート11と同じ側に位置している。したがって、最もシリンダ12にピストン15が押し付けられる膨張行程において、ピストンスカート15aの掃気ポート11に対する接触圧を低減することができる。
この場合は、ピストン15のシリンダ12に対する組み込みクリアランスが小さく、運転時のような温度上昇時においてピストン15とシリンダ12との熱膨張差により、両者間のクリアランスが縮小するので、掃気ポート11の口元部がピストンスカート15aをかじり易いような設定の内燃機関においても、ピストンスカート15aと掃気ポート11との口元部分の潤滑状態を良好に保つことができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第2実施形態を示す図である。
図4は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第2実施形態を示す図である。
本実施形態では、ピストンピン1の中心の往復軌跡線8に対するクランクシャフト9の右方向オフセット量をさらに拡大し、アッパピン5の運動軌跡のすべてが、往復軌跡線8よりも右側になるようにした。
このようなクランク機構では、クランクシャフト9が右回転するときであっても(図4(A))、左回転するときであっても(図4(B))、アッパピン5の運動軌跡のすべてが、往復軌跡線8に対して掃気ポート11と反対側に位置する。
2サイクル内燃機関ではピストンに常に下向きの荷重が作用する。すなわち、ピストン下死点付近では、ピストン15に対して下向きの慣性力が作用する。ピストン上昇時及び上死点付近ではガス圧縮による反力をピストン15の冠面に対して下向きに受ける。ピストン下降時には、燃焼ガスの爆発圧力をピストン15の冠面に対して下向きに受ける。このようにピストンに常に下向きの荷重が作用する2サイクル内燃機関において、アッパピン5の運動軌跡のすべてが往復軌跡線8の右側になるようにすることで、ピストン15の左外周面がシリンダ12の左内周面に摺接することとなる。
そして掃気ポート11をピストン15の上下動で開閉するためにピストンスカート15aを延長しているので、ピストンスカート15aの受圧面積が拡大する。このようなピストンスカート15aがシリンダ12に摺接するので、ピストン側面に作用するピストンサイドスラスト荷重は、ピストンスカート15aで常に受けられることとなる。これにより、ピストン側面の潤滑状態を向上させることができる。さらに、常にピストンスカート15aとシリンダ12とが常に接触するので、全行程を通して、掃気ポート11をピストンスカート15aで確実にシールすることが可能である。
(第3実施形態)
図5は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第3実施形態を示す図である。
図5は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第3実施形態を示す図である。
本実施形態では、ピストンピン1の中心の往復軌跡線8に対するクランクシャフト9の右方向オフセット量を縮小し、アッパピン5の運動軌跡のすべてが往復軌跡線8よりも左側になるようにした。
このようにした場合には、ピストン15の右側ピストンスカート15bがシリンダ12と常に摺接する。ピストン15のシリンダ12に対する組み込みクリアランスが小さく、運転時のような温度上昇時にピストン15とシリンダ12との熱膨張差により、両者間のクリアランスが縮小し、掃気ポート11の口元部でピストンスカート15aをかじり易いような設定の内燃機関においても、ピストンスカート15aと掃気ポート11との口元部分の潤滑状態を良好に保つことができる。
(第4実施形態)
図6及び図7は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第4実施形態を示す図である。
図6及び図7は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第4実施形態を示す図である。
本実施形態のコントロールリンク16は、コントロールシャフト7の偏心軸部7aに連結されている。コントロールシャフト7が回転すると偏心軸部7aが上下動し、それにともないコントロールリンク16が上下動して揺動中心が変えられる。このようにコントロールリンク16の揺動中心を変えることで、内燃機関圧縮比を変更することができるとともに、掃気ポート11の開口面積をも変化させることができる。
低負荷運転時には図6に示すようにコントロールシャフト7を回転して上死点時のピストン高さが高い高圧縮比状態にする。なお図6(A)はそのときの下死点付近の状態を示す図であり、図6(B)は上死点付近の状態を示す図である。このように上死点付近ではピストンを高位置にして機関圧縮比を高めて熱効率を高められるとともに、下死点付近では、掃気ポート11の開口面積が狭められるので、吸入される空気量を制限し、かつシリンダ内に残留ガスを多く残すことができる。したがって、内燃機関のポンプロスを低減することができ、燃費も向上する。
高負荷運転時には図7に示すようにコントロールシャフト7を回転して上死点時のピストン高さが低い低圧縮比状態にする。なお図7(A)はそのときの下死点付近の状態を示す図であり、図7(B)は上死点付近の状態を示す図である。このように上死点付近ではピストンを低位置にして機関圧縮比を低めてノッキングの発生を防止できるとともに、下死点付近では、掃気ポート11の開口面積が拡大するので、吸入される空気量を増大させることができ、機関出力を増大させることができる。
(第5実施形態)
図8は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第5実施形態を示す図である。
図8は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第5実施形態を示す図である。
本実施形態では、クランクシャフト9のカウンタウエイト9cの回転最外径軌跡の内側までピストンピン1が下降するようにした(図8(A))。これにより、十分にピストンストロークを確保でき、膨張比を大きくすることができ、機関効率を向上させることができる。
(第6実施形態)
図9は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第6実施形態を示す図である。
図9は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第6実施形態を示す図である。
本実施形態では、掃気ポート11の上流にクランクケース19を配置し、クランクシャフト9の回転によって吸気をシリンダ12内へ圧送する。
このような構成にすればブロアが不要であるので、コスト、機関サイズを低減できる。
(第7実施形態)
図10は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第7実施形態を示す図である。
図10は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第7実施形態を示す図である。
本実施形態では、噴射弁17が掃気ポート11の入り口付近の吸気管20に配置されており、吸気管20内へ燃料噴霧を噴射する。
この場合は、燃料を高圧の燃焼室内に噴射しないので、噴射弁17を低圧仕様のものを使用することができる。
(第8実施形態)
図11は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第8実施形態を示す図である。
図11は、本発明による2サイクル内燃機関のクランク機構の第8実施形態を示す図である。
本実施形態では、ピストンピン1とクランクピン9bをコネクティングロッド24で連係している。
この場合は、構造が簡素であり、生産性に優れる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
1 ピストンピン
3 アッパリンク(第1リンク)
4 ロアリンク(第2リンク)
5 アッパピン
6 コントロールピン
7 コントロールシャフト
8 往復軌跡線
9 クランクシャフト
9a クランクジャーナル
9b クランクピン
9c カウンタウエイト
11 掃気ポート
12 シリンダ
15 ピストン
15a ピストンスカート
16 コントロールリンク(第3リンク)
17 噴射弁
19 クランクケース
20 吸気管
3 アッパリンク(第1リンク)
4 ロアリンク(第2リンク)
5 アッパピン
6 コントロールピン
7 コントロールシャフト
8 往復軌跡線
9 クランクシャフト
9a クランクジャーナル
9b クランクピン
9c カウンタウエイト
11 掃気ポート
12 シリンダ
15 ピストン
15a ピストンスカート
16 コントロールリンク(第3リンク)
17 噴射弁
19 クランクケース
20 吸気管
Claims (15)
- シリンダ側面に形成された掃気ポートと、
シリンダ内を往復動し、下死点付近で前記掃気ポートを開口するピストンと、
前記ピストンの往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと、
を備え、
前記クランクシャフトのクランクジャーナルは、ピストンピン中心の往復軌跡線に対して偏倚し、
前記掃気ポートは、前記ピストンピン中心の往復軌跡線を挟んで前記クランクジャーナルに対して反対側のシリンダ側面に形成され、
前記ピストンは、上死点付近においても前記掃気ポートを閉塞可能に延設されたピストンスカートを有する、
ことを特徴とする2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記ピストンに揺動自由に連結する第1リンクと、
前記第1リンクにアッパピンによって回動自由に連結されるとともに、前記クランクシャフトのクランクピンに回転自由に装着された第2リンクと、
を備え、
前記アッパピンの中心と前記ピストンピンの中心と結ぶ直線と、前記ピストンピン中心の往復軌跡線とがなす角は、前記アッパピンの中心と前記クランクピンの中心とを結ぶ直線と、前記ピストンピン中心の往復軌跡線とがなす角よりも常に小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記ピストンに揺動自由に連結する第1リンクと、
前記第1リンクにアッパピンによって回動自由に連結されるとともに、前記クランクシャフトのクランクピンに回転自由に装着された第2リンクと、
前記クランクシャフトと平行にシリンダブロックに回転自由に支持され、その回転軸心に対して偏心した偏心軸部を有するコントロールシャフトと、
前記第2リンクに連結ピンを介して回転自由に連結されるとともに、前記コントロールシャフトの偏心軸部を揺動軸心として揺動可能な第3リンクと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記アッパピンの運動軌跡は、前記ピストンピン中心の往復軌跡線と交差する、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記アッパピンの全運動軌跡は、前記ピストンピン中心の往復軌跡線よりもクランクシャフト側に位置する、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記アッパピンの全運動軌跡は、前記ピストンピン中心の往復軌跡線よりも掃気ポート側に位置する、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記掃気ポートに面したピストンスカートは、その反対側のピストンスカートよりも長く延設されており、
前記延設されたピストンスカートの摺接側のシリンダ下端は、その反対側に比べて長く形成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - ピストン上死点後の膨張行程において、前記アッパピンの中心は、前記ピストンピン中心の往復軌跡線を挟んで掃気ポートに対して反対側に位置する、
ことを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - ピストン上死点後の膨張行程において、前記アッパピンの中心は、前記ピストンピン中心の往復軌跡線よりも掃気ポート側に位置する、
ことを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記コントロールシャフトを内燃機関の運転条件に応じて回転して前記第3リンクの揺動中心を変化させて掃気ポートの開口面積を変化させる、
ことを特徴とする請求項3から請求項9までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記クランクシャフトのカウンタウエイトの回転最外径軌跡の内側まで前記ピストンピンが下降する、
ことを特徴とする請求項2から請求項10までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記掃気ポートの上流に設けられ、空気をシリンダに圧送するブロアを有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 前記掃気ポートの上流にクランクケースが位置し、前記クランクシャフトの回転によって空気をシリンダに圧送する、
ことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - シリンダ内に直接燃料を噴射する噴射弁を有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。 - 掃気ポート入り口付近の吸気管内へ燃料を噴射する噴射弁を有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の2サイクル内燃機関のクランク機構。
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