JP2013155658A - 内燃機関の油路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の仕様の差によってエンジン本体の油路構造を変更することなく、部品の共通化を図ることが可能な内燃機関の油路構造を提供する。
【解決手段】このエンジン11の油路構造は、オイルポンプ32に連通するオイル流入口63aとタイミングチェーンカバー60に形成された開口部61とを連通する第1油路63と、オイルフィルタ34とタイミングチェーンカバー60に形成された開口部62とを連通する第2油路64と、第1油路63と第2油路64とを連通する第3油路65とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、オイルが流れる油路を備える内燃機関の油路構造に関し、特に、オイル供給部に連通するオイル流入口から流入したオイルが流れる油路を備える内燃機関の油路構造に関する。
従来、車両などに搭載される内燃機関(エンジン)は、吸気ポートおよび排気ポートが形成されたシリンダヘッド、ピストンが収容されるシリンダブロック、クランクシャフトなどが収容されるクランクケース、および、エンジンオイルが貯留されるオイルパンなどを備えている(たとえば、特許文献1参照)。
オイルパンに貯留されたオイルは、エンジンのクランクシャフトの回転に連動して駆動されるオイルポンプ(オイル供給部)によって吸い上げられた後に、エンジン内に形成された油路(オイル通路)を通ってクランクシャフトおよびカムシャフトなどを潤滑および冷却する。
上記特許文献1に開示された車両では、クランクケースの外側面には、エンジン内に形成された油路に連通する一対の開口部が形成されている。この一対の開口部の各々には、オイルを冷却するオイルクーラの流入口および流出口の各々が接続されている。このオイルクーラの流出口には、オイルフィルタの流入口に連通する油路が形成されている。すなわち、エンジン内の油路を流れるオイルは、オイルポンプから吸い上げられた後に、オイルクーラを通過して冷却されたうえで、オイルフィルタを介して、油路に戻ってエンジン各所に流れるように構成されている。
ところで、上記特許文献1に開示された車両では、車両に搭載されたエンジンの排気量の違いにより、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である(必要としない)車種とが存在する。このため、車両に取り付けられる前の状態のクランクケースには、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種とのいずれの車種にも共通で使用することが可能なように予め油路が形成されている。そして、車両が組み立てられる際に、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種との各々に対応するように、クランクケースに予め形成されている油路に加えて、さらに穿設加工などを施して新たに油路が形成される。
具体的には、車両が組み立てられる前の状態のクランクケースには、オイルポンプからオイルクーラの流入口までの油路と、オイルクーラの流出口近傍の領域と、オイルフィルタの流入口近傍の領域とに予め油路が形成されている。すなわち、オイルクーラの流出口からオイルフィルタの流入口へ向かう油路、および、オイルポンプからオイルフィルタの流入口へ向かう油路は、形成(接続)されていない。
そして、オイルクーラを必要とする車種のクランクケースには、オイルクーラの流出口からオイルフィルタの流入口へ向かう油路をさらに穿設加工することにより、オイルクーラの流出口からオイルフィルタの流入口にオイルを流すことが可能となる。
また、オイルクーラが不要である車種のクランクケースには、オイルポンプからオイルクーラの流入口へ向かう油路を封止部材により封止するとともに、オイルポンプからオイルフィルタの流入口へ向かう油路をさらに穿設加工することにより、オイルクーラを介さずに、オイルポンプからオイルフィルタの流入口へ直接オイルを流すことが可能となる。
特開2011−058480号公報
しかしながら、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種とでクランクケースの大部分を共通で使用することが可能である一方、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種との各々に対応するように、クランクケース内にさらに油路の穿設加工を行う必要がある。このため、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種との仕様の差によって、クランクケース(エンジン本体)の油路構造を変更する(加工する)必要があるため、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種との両方に対して部品の共通化を図ることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、車両の仕様の差によってエンジン本体の油路構造を変更することなく、部品の共通化を図ることが可能な内燃機関の油路構造を提供することである。
上述の課題を解決するための手段として、本発明による内燃機関の油路構造は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明による内燃機関の油路構造は、オイル供給部に連通するオイル流入口から流入したオイルが流れる油路を備えた内燃機関の油路構造を前提とするものであり、オイル流入口とエンジン本体に形成された第1開口部とを連通する第1油路と、オイルフィルタとエンジン本体に形成された第2開口部とを連通する第2油路と、第1油路と第2油路とを連通する第3油路とを備えていることを特徴とするものである。
かかる構成を備える内燃機関の油路構造によれば、たとえば、オイルクーラを必要とする車種のエンジン本体にオイルクーラを取り付ける場合には、エンジン本体に形成された第1油路からオイルクーラを介して第2油路にオイルを流すことができるとともに、オイルクーラが不要である車種のエンジン本体にオイルクーラを取り付けない場合には、エンジン本体に形成された第1油路の第1開口部および第2油路の第2開口部から外側にオイルが流出しないように封止することによって、第1油路、第3油路および第2油路を介してオイルを流すことができる。これにより、車両の仕様の差(オイルクーラを必要とする車種とオイルクーラが不要である車種との仕様の差)によって、エンジン本体の油路構造を変更することなく(別途油路を形成することなく)、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種との両方に対して部品の共通化を図ることができる。
本発明の具体的な構成として、以下の複数のものが挙げられる。
本発明による内燃機関の油路構造において、好ましくは、オイルを冷却するオイルクーラをさらに備え、オイルクーラは、オイルが流れる第4油路を有し、エンジン本体にオイルクーラが取り付けられる場合において、エンジン本体の第1油路の第1開口部および第2油路の第2開口部の少なくとも一方と、オイルクーラの第4油路の一方開口部および他方開口部の少なくとも一方とには、互いに接続されるようにパイプが取り付けられており、パイプによりエンジン本体の第3油路の一方開口部および他方開口部の少なくとも一方が封止されていることを特徴とする。このように構成すれば、オイルクーラを必要とする車種のエンジン本体にオイルクーラが取り付けられる場合に、エンジン本体に形成された第3油路にオイルが流れるのを抑制することができるので、エンジン本体の油路構造を変更することなく、容易に、エンジン本体の第1油路からオイルクーラの第4油路を介してエンジン本体の第2油路にオイルを流すことができる。
本発明による内燃機関の油路構造において、好ましくは、エンジン本体にオイルクーラを取り付けない場合において、エンジン本体の第1油路の第1開口部および第2油路の第2開口部には、それぞれ、オイルが流れるのを封止する封止部材が設けられていることを特徴とする。このように構成すれば、オイルクーラが不要である車種のエンジン本体にオイルクーラを取り付けない場合に、封止部材により第1油路の第1開口部および第2油路の第2開口部から外側にオイルが流れるのを抑制することができるので、エンジン本体の油路構造を変更することなく、容易に、エンジン本体の第1油路、第3油路および第2油路を介してオイルを流すことができる。
本発明による内燃機関の油路構造によれば、車両の仕様の差(オイルクーラを必要とする車種とオイルクーラが不要である車種との仕様の差)によってエンジン本体の油路構造を変更することなく(別途油路を形成することなく)、オイルクーラを必要とする車種と、オイルクーラが不要である車種との両方に対して部品の共通化を図ることができる。
本発明の第1実施形態によるオイルクーラを必要とする車種(オイルクーラ有り)における内燃機関の油路構造の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態によるタイミングチェーンカバーにオイルクーラが取り付けられている状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態によるタイミングチェーンカバーおよびオイルクーラの油路構造を示す図である。 本発明の第1実施形態によるタイミングチェーンカバーにオイルクーラが取り付けられる際の取付方法を示す図である。 本発明の第2実施形態によるオイルクーラが不要である車種(オイルクーラ無し)における内燃機関の油路構造の概略構成を示す図である。 本発明の第2実施形態によるタイミングチェーンカバーの油路構造を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による内燃機関(エンジン11)の油路構造について説明する。この第1実施形態では、車両の仕様上オイルクーラを必要とする車種のタイミングチェーンカバーにオイルクーラを取り付ける例(オイルクーラ有り)について説明する。
図1に示すように、エンジン11のシリンダ12内には、ピストン13が設けられている。ピストン13は、エンジン11のシリンダ12内を上下方向に往復運動するように構成されている。ピストン13の往復運動(動力)は、ピストン13の下部に接続されたコネクティングロッド14を介してクランクシャフト15の回転運動に変換される。
図2に示すように、クランクシャフト15の回転運動は、伝動部材であるタイミングチェーン16を介して吸気カムシャフト17aおよび排気カムシャフト17bに伝達される。
また、タイミングチェーン16は、タイミングチェーンカバー60により、タイミングチェーン16の略全体が覆われている。なお、タイミングチェーンカバー60は、本発明の「エンジン本体」の一例である。このタイミングチェーンカバー60は、後述するオイルフィルタ34を取り付け可能に構成されたオイルフィルタブラケット一体型のタイミングチェーンカバーである。また、タイミングチェーンカバー60の外表面には、後述するオイルクーラ33が取り付けられている。なお、オイルクーラ33がタイミングチェーンカバー60に取り付けられている状態の油路構造の詳細については、後述する。
図1に示すように、吸気カムシャフト17aには、吸気カム18aが形成されている。吸気カム18aの回転運動は、吸気側ロッカアーム19aに伝達される。吸気側ロッカアーム19aの一方端には、吸気バルブ20aのステムエンドが当接されている。吸気側ロッカアーム19aの他方端には、バルブクリアランスを維持するためのラッシュアジャスタ21aが当接されている。そして、吸気カム18aの回転運動によって、吸気側ロッカアーム19aが揺動することにより、吸気バルブ20aが開閉される。
同様に、排気カムシャフト17bには、排気カム18bが形成されている。排気カム18bの回転運動は、排気側ロッカアーム19bに伝達される。この排気側ロッカアーム19bの一方端には、排気バルブ20bのステムエンドが当接されている。排気側ロッカアーム19bの他方端には、バルブクリアランスを維持するためのラッシュアジャスタ21bが当接されている。そして、排気カム18bの回転運動によって、排気側ロッカアーム19bが揺動することにより、排気バルブ20bが開閉される。
次に、エンジン11の油路構造は、以下のように構成されている。
まず、エンジン11のシリンダブロックの下方には、エンジンオイル(潤滑油)を貯留するオイルパン30が設けられている。このオイルパン30内には、オイルストレーナ31が配置されている。オイルパン30内のエンジンオイルは、オイルストレーナ31により、比較的大きな異物がろ過された後に、オイルポンプ32により吸入される。なお、オイルポンプ32は、本発明の「オイル供給部」の一例である。
オイルポンプ32は、クランクシャフト15の回転運動を利用して駆動される。すなわち、オイルポンプ32は、エンジン11による機関出力を直接利用して駆動される。したがって、エンジンオイルの吐出量および吐出圧は、機関回転速度の上昇に伴って増大する。
オイルポンプ32から吐出されたエンジンオイルは、タイミングチェーンカバー60(図2参照)に取り付けられたオイルクーラ33により冷却された後に、オイルフィルタ34に送油される。オイルクーラ33は、内部に収容されたエンジンオイルを流すためのパイプの外壁面を冷却水により冷却することにより、パイプ内に流れるエンジンオイルを冷却するように構成されている。オイルフィルタ34に送油されたエンジンオイルは、オイルフィルタ34によりさらにろ過された後に、シリンダブロック内に形成されたメインオイルホール35に送油される。
メインオイルホール35に送油されたエンジンオイルは、クランクシャフト15の軸受部、コネクティングロッド14の摺動部、ピストン13、および、タイミングチェーン16などに給油を行うシリンダブロック潤滑系36に供給される。その後、それら各部位に供給されたエンジンオイルは、最終的にオイルパン30に戻る。
また、メインオイルホール35に送油されたエンジンオイルは、吸気カムシャフト17aおよび排気カムシャフト17bの軸受部、ラッシュアジャスタ21aおよびラッシュアジャスタ21bなどの動弁系に対して常に給油を行うシリンダヘッド潤滑系37にも供給される。その後、各部位に供給されたエンジンオイルも、最終的にオイルパン30に戻る。
また、シリンダヘッド潤滑系37に供給されたエンジンオイルの一部は、カムシャワー用油路38を介してカムシャワー39に供給される。このカムシャワー39は、吸気カムシャフト17aおよび排気カムシャフト17bの上方からエンジンオイルを供給するための部材であるとともに、複数の孔が設けられたパイプにより構成されている。カムシャワー39は、シリンダヘッドの上部に取り付けられるシリンダヘッドカバー(図示せず)の内側で、かつ、吸気カムシャフト17aおよび排気カムシャフト17bの上方に配置されている。
また、カムシャワー39に供給されたエンジンオイルは、カムシャワー39に形成された各孔から吸気カム18aおよび排気カム18bに向けて供給される。これにより、吸気カム18a、排気カム18b、吸気側ロッカアーム19a、および、排気側ロッカアーム19bなどの給油が行われる。
また、メインオイルホール35に送油されたエンジンオイルは、ターボ・チャージャ潤滑系40に供給される。そして、ターボ・チャージャ潤滑系40に送油されたエンジンオイルは、ターボ・チャージャ潤滑系40のベアリングなどを潤滑および冷却した後に、最終的にオイルパン30に戻る。
さらに、メインオイルホール35に送油されたエンジンオイルは、オイルジェット用油路41を介してオイルジェット42に供給される。このオイルジェット42は、ピストン13に向けてエンジンオイルを噴射させて供給する部材である。また、オイルジェット42は、シリンダ12の下方に配置されているとともに、シリンダブロックに適宜固定されている。また、オイルジェット42の噴射孔は、ピストン13の内面に向けられており、オイルジェット42から噴射されたエンジンオイルによって、ピストン13の冷却や潤滑が行われる。
オイルポンプ32の吐出側と吸入側とは、リリーフ用油路43により連通されている。このリリーフ用油路43の途中には、リリーフ用油路43を開閉するリリーフバルブ44が設けられている。このリリーフバルブ44は、オイルポンプ32から吐出されるエンジンオイルの吐出圧が予め設定された規定圧以上になると開弁されるバルブである。このリリーフバルブ44が開弁状態になる場合には、オイルポンプ32から吐出されるエンジンオイルの一部がオイルポンプ32の吸入側に導入される。その結果、リリーフバルブ44の開弁により、オイルポンプ32の吐出圧が規定圧未満となるように制限される。
次に、図3を参照して、オイルクーラ33がタイミングチェーンカバー60に取り付けられた状態の油路構造について詳細に説明する。
第1実施形態では、車両の仕様上、オイルクーラを必要とする車種(オイルクーラ有り)について説明する。
図3に示すように、タイミングチェーンカバー60の外表面(矢印X1方向側の表面)には、オイルクーラ33が取り付けられている。タイミングチェーンカバー60のオイルクーラ33との取付面には、開口部61および開口部62が形成されている。オイルクーラ33のタイミングチェーンカバー60との取付面には、開口部33aおよび開口部33bが形成されている。
タイミングチェーンカバー60の開口部61は、オイルクーラ33の開口部33aと接続されるように形成されている。なお、タイミングチェーンカバー60の開口部61と、オイルクーラ33の開口部33aとのY方向の内径の大きさは、略等しい。
タイミングチェーンカバー60の開口部62は、オイルクーラ33の開口部33bと接続されるように形成されている。なお、タイミングチェーンカバー60の開口部62と、オイルクーラ33の開口部33bとのY方向の内径の大きさは、略等しい。
タイミングチェーンカバー60には、開口部61と、オイルポンプ32の吐出口に連通するオイル流入口63aとを連通する第1油路63が形成されている。また、タイミングチェーンカバー60には、開口部62と、タイミングチェーンカバー60に取り付けられたオイルフィルタ34のオイル流入口34aとを連通する第2油路64が形成されている。
オイルフィルタ34に流入したエンジンオイルは、オイルフィルタ34の流出口34bから各潤滑部(メインオイルホール35、シリンダブロック潤滑系36、シリンダヘッド潤滑系37、カムシャワー用油路38、カムシャワー39、ターボ・チャージャ潤滑系40、オイルジェット用油路41、および、オイルジェット42など)に送油される。
また、タイミングチェーンカバー60の第1油路63と、第2油路64とは、第3油路65により接続されている。第3油路65は、第1油路63および第2油路64の各々の延びる方向と交差するように配置されている。
オイルクーラ33には、開口部33aと開口部33bとを接続する第4油路33cが形成されている。この第4油路33cは、U字形状を有している。
タイミングチェーンカバー60の第1油路63の開口部61と、オイルクーラ33の開口部33aとには、それぞれ、第1油路63と第4油路33cとを互いに接続するようにパイプ80が圧入(挿入)されている。すなわち、パイプ80が第1油路63の開口部61および第4油路33cの開口部33aに取り付けられる前の状態においては、パイプ80の外径(Y方向の長さ)の大きさは、第1油路63の開口部61および第4油路33cの開口部33aの内径の大きさと略等しいか、または、第1油路63の開口部61および第4油路33cの開口部33aの内径よりも大きい。
また、パイプ80は、第1油路63を流れるエンジンオイルを、オイルクーラ33の第4油路33cに流すことが可能なように配置されている。また、パイプ80は、第3油路65の矢印Y1方向側の開口部65aを塞ぐ(封止する)ように配置されている。これにより、第1油路63を流れるエンジンオイルは、第3油路65へは流れない。
タイミングチェーンカバー60の第2油路64の開口部62と、オイルクーラ33の第4油路33cの開口部33bとには、それぞれ、第2油路64と第4油路33cとを互いに接続するようにパイプ81が圧入(挿入)されている。すなわち、パイプ81が第2油路64の開口部62および第4油路33cの開口部33bに取り付けられる前の状態においては、パイプ81の外径(Y方向の長さ)の大きさは、第2油路64の開口部62および第4油路33cの開口部33bの内径の大きさと略等しいか、または、第2油路64の開口部62および第4油路33cの開口部33bの内径よりも大きい。また、パイプ80とパイプ81との長さは、略等しい。
また、パイプ81は、オイルクーラ33の第4油路33cを流れるエンジンオイルを、第2油路64に流すことが可能なように配置されている。また、パイプ81は、第3油路65の矢印Y2方向側の開口部65bを塞ぐ(封止する)ように配置されている。これにより、オイルクーラ33の第4油路33cを流れるエンジンオイルは、第3油路65へは流れない。
また、オイルクーラ33の第4油路33cを流れるエンジンオイルは、ウォーターポンプ70の駆動によりオイルクーラ33内に流入される冷却水によって冷却される。
次に、図3および図4を参照して、オイルクーラ33がタイミングチェーンカバー60に取り付けられる際の取付方法について説明する。
まず、図4に示すように、オイルクーラ33がタイミングチェーンカバー60に取り付けられる前の状態では、タイミングチェーンカバー60の第1油路63の開口部61および第2油路64の開口部62は、解放された状態である。第3油路65の矢印Y1方向側の開口部65aは、塞がれていない(封止されていない)状態であるとともに、第3油路65の矢印Y2方向側の開口部65bは、塞がれていない(封止されていない)状態である。
オイルクーラ33の第4油路33cの開口部33aには、パイプ80の矢印X1方向側の端部が圧入されているとともに、オイルクーラ33の第4油路33cの開口部33bには、パイプ81の矢印X1方向側の端部が圧入されている。
パイプ80は、オイルクーラ33のタイミングチェーンカバー60への取付面側(矢印X2方向側)の端面から矢印X2方向側に所定の長さ分突出するように圧入されている。同様に、パイプ81は、オイルクーラ33のタイミングチェーンカバー60への取付面側(矢印X2方向側)の端面から矢印X2方向側に所定の長さ分突出するように圧入されている。また、パイプ80とパイプ81との矢印X2方向への突出長さは、略等しい。
そして、オイルクーラ33がタイミングチェーンカバー60に取り付けられる際には、オイルクーラ33の第4油路33cの開口部33aに圧入されたパイプ80は、タイミングチェーンカバー60の第1油路63の開口部61に圧入される。これと同時に、オイルクーラ33の第4油路33cの開口部33bに圧入されたパイプ81は、タイミングチェーンカバー60の第2油路64の開口部62に圧入される。
このとき、タイミングチェーンカバー60の第1油路63の開口部61に圧入されたパイプ80は、タイミングチェーンカバー60の第3油路65の矢印Y1方向側の開口部65aを塞ぐように配置される。また、タイミングチェーンカバー60の第2油路64の開口部62に圧入されたパイプ81は、タイミングチェーンカバー60の第3油路65の矢印Y2方向側の開口部65bを塞ぐように配置される。
オイルクーラ33がタイミングチェーンカバー60に取り付けられた状態では、図3に示すように、タイミングチェーンカバー60の第1油路63を流れるエンジンオイルは、パイプ80により塞がれた第3油路65には流れずに、パイプ80を介して、オイルクーラ33の第4油路33cに送油される。
オイルクーラ33に送油されたエンジンオイルは、パイプ81を介して、タイミングチェーンカバー60の第3油路65には流れずに、第2油路64に送油される。その後、オイルフィルタ34を介して、エンジン11内の各潤滑部35などに送油される。
以上説明したように、第1実施形態における内燃機関(エンジン11)の油路構造によれば、タイミングチェーンカバー60にオイルクーラ33が取り付けられる場合において、タイミングチェーンカバー60の第1油路63の開口部61および第2油路64の開口部62の両方と、オイルクーラ33の第4油路33cの開口部33aおよび開口部33bの両方とには、それぞれ、互いに接続されるようにパイプ80および81が取り付けられ、パイプ80および81によりタイミングチェーンカバー60の第3油路65の開口部65aおよび開口部65bの両方が封止されている。これにより、オイルクーラ33を必要とする車種のタイミングチェーンカバー60にオイルクーラ33が取り付けられる場合に、タイミングチェーンカバー60に形成された第3油路65にオイルが流れるのを確実に抑制しながら、タイミングチェーンカバー60に形成された第1油路63からオイルクーラ33の第4油路33cを介してタイミングチェーンカバー60の第2油路64にエンジンオイルを流すことができる。その結果、オイルクーラ33を必要とする車種のタイミングチェーンカバー60にオイルクーラ33が取り付けられる場合に、タイミングチェーンカバー60の油路構造を変更することなく(別途油路を形成することなく)、オイルクーラが不要である車種(後述する第2実施形態参照)との部品の共通化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、車両の仕様上オイルクーラを必要とする車種のタイミングチェーンカバー60にオイルクーラが取り付けられている例を示した上記第1実施形態とは異なり、車両の仕様上オイルクーラが不要である(必要ではない)車種のタイミングチェーンカバー60にオイルクーラを取り付けない場合(オイルクーラ無し)について説明する。
この第2実施形態では、図5に示すように、オイルポンプ32と、オイルフィルタ34との間には、上記第1実施形態とは異なりオイルクーラが配置されていない。オイルクーラが不要である車種のタイミングチェーンカバー60の油路構造の詳細としては、図6に示すように、第1油路63の開口部61には、封止部材90が配置されているとともに、第2油路64の開口部62には、封止部材91が配置されている。なお、封止部材90および封止部材91の材質としては、第1油路63の開口部61および第2油路64の開口部62を塞ぐ(封止する)ことが可能であれば制限されない。
オイルポンプ32からタイミングチェーンカバー60の第1油路63に流れるエンジンオイルは、封止部材90により第1油路63から外側に流出することなく、第3油路65を介して、第2油路64に送油される。また、第2油路64に送油されたエンジンオイルは、封止部材91により第2油路64から外側に流出することなく、オイルフィルタ34を介して、エンジン11内の各潤滑部35などに送油される。
以上説明したように、第2実施形態における内燃機関(エンジン11)の油路構造によれば、タイミングチェーンカバー60にオイルクーラを取り付けない場合において、タイミングチェーンカバー60の第1油路63の開口部61および第2油路64の開口部62に、それぞれ、オイルが流れるのを封止する封止部材90および封止部材91を設ける。これにより、オイルクーラが不要である車種のタイミングチェーンカバー60にオイルクーラを取り付けない場合に、封止部材90および封止部材91により第1油路63の開口部61および第2油路64の開口部62から外側にエンジンオイルが流出するのを抑制することができるので、容易に、タイミングチェーンカバー60の第1油路63、第3油路65および第2油路64を介してエンジンオイルを流すことができる。その結果、オイルクーラが不要である車種のタイミングチェーンカバー60にオイルクーラを取り付けない場合に、タイミングチェーンカバー60の油路構造を変更することなく(別途油路を形成することなく)、オイルクーラを必要とする車種(上記第1実施形態参照)との部品の共通化を図ることができる。
−他の実施形態−
以上説明した第1および第2実施形態では、本発明の油路構造が形成されたタイミングチェーンカバーにオイルクーラを取り付ける場合と取り付けない場合とにおいて、タイミングチェーンカバーの油路構造を変更することなく共通で使用可能な例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、タイミングチェーンカバーに形成された油路構造と同様の油路構造をエンジンのタイミングチェーンカバー以外の部分(たとえば、シリンダブロックやオイルパンなど)に形成してもよい。この場合、本発明の油路構造が形成されたタイミングチェーンカバー以外の部分にオイルクーラを取り付ければよい。この場合においても、オイルクーラを必要とする車種とオイルクーラが不要である車種との仕様の差によって、油路構造を変更することなく、部品の共通化を図ることが可能である。
また、上記第1実施形態では、タイミングチェーンカバーの第1油路の第1開口部と、第2油路の第2開口部との両方にパイプを圧入する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、タイミングチェーンカバーの第1油路の第1開口部と、第2油路の第2開口部とのいずれか一方(片方)にパイプを圧入してもよい。これによっても、タイミングチェーンカバーの第1油路を流れるエンジンオイルが第3油路には流れずに、オイルクーラの第4油路を介してタイミングチェーンカバーの第2油路に送油することが可能である。
また、上記第1実施形態では、タイミングチェーンカバーの第1油路の第1開口部に圧入されるパイプと、第2油路の第2開口部に圧入されるパイプとの長さが略等しい例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、オイルクーラがタイミングチェーンカバーに取り付けられる際に、パイプによりタイミングチェーンカバーの第3油路を塞ぐことが可能であれば、第1油路の第1開口部に圧入されるパイプと、第2油路の第2開口部に圧入されるパイプとの長さを異ならせてもよい。
本発明は、オイルが流れる油路を備える内燃機関の油路構造に利用可能であり、さらに詳しくは、オイル供給部に連通するオイル流入口から流入したオイルが流れる油路を備える内燃機関の油路構造に利用することができる。
11 エンジン(内燃機関)
32 オイルポンプ(オイル供給部)
33 オイルクーラ
33c 第4油路
34 オイルフィルタ
60 タイミングチェーンカバー(エンジン本体)
61 開口部(第1開口部)
62 開口部(第2開口部)
63 第1油路
63a オイル流入口
64 第2油路
65 第3油路
80、81 パイプ
90、91 封止部材

Claims (3)

  1. オイル供給部に連通するオイル流入口から流入したオイルが流れる油路を備えた、内燃機関の油路構造であって、
    前記オイル流入口とエンジン本体に形成された第1開口部とを連通する第1油路と、オイルフィルタと前記エンジン本体に形成された第2開口部とを連通する第2油路と、前記第1油路と前記第2油路とを連通する第3油路とを備えていることを特徴とする内燃機関の油路構造。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の油路構造において、
    オイルを冷却するオイルクーラをさらに備え、
    前記オイルクーラは、オイルが流れる第4油路を有し、
    前記エンジン本体に前記オイルクーラが取り付けられる場合において、前記エンジン本体の前記第1油路の第1開口部および前記第2油路の第2開口部の少なくとも一方と、前記オイルクーラの前記第4油路の一方開口部および他方開口部の少なくとも一方とには、互いに接続されるようにパイプが取り付けられており、
    前記パイプにより前記エンジン本体の前記第3油路の一方開口部および他方開口部の少なくとも一方が封止されていることを特徴とする内燃機関の油路構造。
  3. 請求項1に記載の内燃機関の油路構造であって、
    前記エンジン本体に前記オイルクーラを取り付けない場合において、前記エンジン本体の前記第1油路の第1開口部および前記第2油路の第2開口部には、それぞれ、オイルが流れるのを封止する封止部材が設けられていることを特徴とする内燃機関の油路構造。
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