JP6327055B2 - エンジンの潤滑オイル供給構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのクランク軸へ潤滑オイルを供給するエンジンの潤滑オイル供給構造に関する。
特許文献1に記載のエンジンの潤滑装置では、クランク軸の一端部に、発電機とカムチェーン駆動スプロケットが設けられ、潤滑オイルは、発電機カバーに形成されたオイル通路、クランク軸の端部に螺装された中空ボルトの中空空間を順次経て、クランク軸の内部オイル通路へ供給される。
この内部オイル通路に至った潤滑オイルは、クランクピンベアリング等を潤滑すると共に、カム駆動スプロケット側の端部に形成されたジェットから噴出されて、前記カム駆動スプロケットやカム駆動チェーンなどを潤滑する。
特開2010−90734号公報
ところが、特許文献1に記載のエンジンの潤滑装置では、クランク軸への潤滑オイルの供給が、クランク軸における発電機側の端部からだけであるため、特に、エンジンが直列多気筒(4気筒)エンジンのようにクランク軸が長い場合に、このクランク軸の内部オイル通路へ十分な量の潤滑オイルを迅速に供給することができない恐れがある。
また、クランク軸の一端部に螺装された中空ボルトの中空空間には、発電機カバー内に形成されたオイル通路から潤滑オイルが供給され、このオイル通路は発電機カバーに例えばドリル加工等により形成される。従って、発電機カバーは、オイル通路を形成可能な厚さが必要になるので、その分、クランク軸の軸方向に沿うエンジンの幅寸法が増大してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、エンジンのクランク軸に潤滑オイルを十分に供給してエンジンの潤滑性能を向上できると共に、クランク軸の軸方向に沿うエンジンの幅寸法を抑制できるエンジンの潤滑オイル供給構造を提供することにある。
本発明に係るエンジンの潤滑オイル供給構造は、エンジンのクランクケースに回転自在に支持されたクランク軸の内部オイル通路へ潤滑オイルを供給するエンジンの潤滑オイル供給構造であって、前記クランクケースに設けられると共に、前記クランク軸の両軸端側へ分岐して延びる一対の分岐部を備え、オイルクーラにて冷却された潤滑オイルを前記分岐部により分流して前記クランク軸の前記両軸端側へ導くメインオイル通路と、前記クランク軸の前記両軸端のそれぞれに対向して前記クランクケースに設置され、内側にオイル溜りを形成する一対のサイドカバーと、前記クランクケースに貫通して形成されて、前記メインオイル通路の前記分岐部を前記オイル溜りに連通させる一対のサブオイル通路と、前記サイドカバーのそれぞれの内側に配置され、前記メインオイル通路から前記サブオイル通路を経て前記オイル溜りに導かれた潤滑オイルを、前記クランク軸の前記両軸端から前記内部オイル通路へ導く一対のジョイント部材と、を有し、前記ジョイント部材は、前記クランクケースと前記サイドカバーとに挟持されて、前記クランク軸の軸方向への移動が規制されるよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、メインオイル通路からの潤滑オイルが、一対のサブオイル通路、オイル溜り及びジョイント部材を経て、クランク軸の両軸端からクランク軸の内部オイル通路へ導かれる。従って、クランク軸が直列多気筒エンジンのように長尺状であっても、エンジンの始動後直ちに、クランク軸の内部オイル通路からエンジン内の各部へ潤滑オイルを供給でき、エンジンの潤滑性能を向上させることができる。
また、サイドカバーの内側に形成されたオイル溜りへは、クランクケースに貫通して形成されたサブオイル通路により潤滑オイルが導かれる。このため、サイドカバーを厚肉構造としてこのサイドカバー内にオイル通路を形成する必要がないので、サイドカバーが大型化せず、従って、クランク軸の軸方向に沿うエンジンの幅寸法を抑制できる。
本発明に係るエンジンの潤滑オイル供給構造の一実施形態が適用されたエンジン等を示す斜視図。 図1のエンジン等を示す右側面図。 図1のエンジン等を示す左側面図。 図2のIV矢視図。 図2のV−V線に沿う断面図。 図5のVI部拡大断面図。 図5のVII部拡大断面図 図7の左サイドカバーを斜め内側から目視して示す斜視図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るエンジンの潤滑オイル供給構造の一実施形態が適用されたエンジン等を示す斜視図である。また、図2は図1のエンジン等を示す右側面図であり、図3は図1のエンジン等を示す左側面図である。本実施形態において、上下、左右、前後の表現は、車両乗車時の運転者を基準にしたものである。
図1〜図3に示すエンジン10は、例えば自動二輪車に搭載された4サイクル直列多気筒(例えば4気筒)エンジンであり、クランクケース12の前方にシリンダアッセンブリ12が、やや前傾した姿勢で略直列して配置されて構成される。
クランクケース11は、アッパクランクケース11Aとロアクランクケース11Bとが接合されて構成され、これらの接合面にクランク軸13とカウンタ軸14とが、それぞれ車幅方向に延びて軸支される。図3に示すドライブ軸15はロアクランクケース11Bに、車幅方向に延びて軸支される。また、ロアクランクケース11Bの下部にオイルパン16が設置されている。
シリンダアッセンブリ12は、下方から上方へシリンダブロック17とシリンダヘッド18とヘッドカバー19とが順次配置されて構成される。このうちのシリンダブロック17は、アッパクランクケース11Aと一体に成形されている。
シリンダブロック17の図示しない複数のシリンダボア内にピストン(不図示)が摺動自在に配設され、このピストンの運動が、図示しないコンロッドを介してクランク軸13の回転運動に変換される。また、シリンダヘッド18には、前記シリンダボアに整合する燃焼室(不図示)が複数形成されると共に、各燃焼室に連通して吸気ポート20及び排気ポート21がそれぞれ形成される。
更に、シリンダヘッド18には、吸気ポート20、排気ポート21のそれぞれを開閉する吸気バルブ、排気バルブ(共に不図示)が設けられる。これらの吸気バルブ及び排気バルブは、クランク軸13の動力より駆動される動弁機構((不図示)により、吸気バルブが吸気ポートを、排気バルブが排気ポートを、それぞれ開閉する。動弁機構は、図5に示すように、クランク軸13の一端(右軸端13B)に設けられたカムドライブギア22の動力を中間ギア23等のギア列を経てカムシャフト(不図示)へ伝達することで、吸気バルブ及び排気バルブを駆動する。
また、クランク軸13は、アッパクランクケース11及びロアクランクケース11Bに形成されたジャーナル部24に、図示しないジャーナルベアリングを介して回転自在に支持される。また、クランク軸13におけるクランクウェブ25間のクランクピン26に、図示しないクランクピンベアリングを介して、一端部がピストンに連結された前記コンロッドの他端部が連結される。
図3に示すように、クランク軸13の回転は、図示しないプライマリドライブギア、プライマリドリブンギア及びクラッチ機構を経てカウンタ軸14へ伝達される。そして、このカウンタ軸14の回転は、図示しないミッション機構を介してドライブ軸15へ伝達され、このドライブ軸15の回転は、ドライブチェーン27とを介して自動二輪車の後輪へ伝達される。
ところで、図1〜図3に示すように、エンジン10の前方にオイルクーラ30が配置されている。このオイルクーラ30は、アッパクランクケース11Aに取付ステー31を用いて、また、オイルパン16に取付ステー32を用いてそれぞれ支持され、クランク軸13周辺部品(例えばクランクピンベアリング等)やミッション機構、動弁機構などを潤滑する潤滑オイルを、自動二輪車の走行時の走行風により冷却する空冷式のオイルクーラである。
エンジン10のオイルパン16に貯溜された潤滑オイルは、オイルパン16内のオイルストレーナを経てオイルポンプ33(図1)により吸引され、供給側オイル配管34を経てオイルクーラ30へ流入する。このオイルクーラ30に流入した潤滑オイルは、オイルクーラ30内を流れる間に冷却され、排出側オイル配管35を経てオイルフィルタ36で異物が除去された後、クランク軸13の周辺部品やミッション機構、動弁機構などへ供給される。
図4及び図5に示すように、このうち、クランク軸13周辺部品、特にクランク軸13のクランクピン26とコンロッドとの間に介在されるクランクピンベアリング等を潤滑する潤滑オイルは、クランク軸13の軸端(左軸端13A、右軸端13B)からクランク軸13内に形成された内部オイル通路37へ、クランク軸13への潤滑オイル供給構造40を用いて供給される。この潤滑オイル供給構造40は、メインオイル通路41、一対のサブオイル通路(左サブオイル通路42A、右サブオイル通路42B)、一対のサイドカバー(左サイドカバー43A、右サイドカバー43B)、及び一対のジョイント部材(左ジョイント部材44A、右ジョイント部材44B)を有して構成される。
メインオイル通路41は、図1、図2及び図4に示すように、一端がオイルフィルタ36に接続される本流部45と、この本流部45の他端からクランク軸13の両軸端(左軸端13A、右軸端13B)側へ分岐して延びる一対の分岐部(左分岐部46A、右分岐部46B)と、を有して構成される。左分岐部46Aがクランク軸13の左軸端13A側へ延び、右分岐部46Bがクランク軸13の右軸端13B側へ延びる。これらの本流部45、左分岐部46A及び右分岐部446Bは、アッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bの表面側に一体に形成されている。
オイルクーラ30にて冷却され且つオイルフィルタ36にて異物が除去された潤滑オイルは、オイルフィルタ36から本流部45を経て左分岐部46A及び右分岐部46Bへ分流して流れ、クランク軸13の左軸端13A側及び右軸端13B側へ導かれる。
図4及び図7に示すように、左サブオイル通路42Aは、メインオイル通路41の左分岐部46Aの一端に連通すると共に、左サイドカバー43Aの内側に設けられた後述の左オイル溜り47Aに連通する。この左サブオイル通路42Aは、アッパクランクケース11Aの左側面の表面側に貫通して形成されて、左分岐部46を左オイル溜り47Aに連通させて、左分岐部46A内の潤滑オイルを左オイル溜り47Aへ導く。
右サブオイル通路42Bは、図4及び図6に示すように、メインオイル通路41の右分岐部46Bの端部に連通すると共に、右サイドカバー43Bの内側に設けられた後述のオイル溜り47Bに連通する。この右サブオイル通路42Bは、アッパクランクケース11Aの右側面の表面側に貫通して形成されて、右分岐部46Bを右オイル溜り47Bに連通させて、右分岐部46B内の潤滑オイルを右オイル溜り47Bへ導く。
図3、図7及び図8に示すように、左サイドカバー43Aは、クランク軸13の左軸端13Aに対向してアッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bに、取付ボルト48を用いて固定して設置される。この左サイドカバー43Aには、内側に窪み部49が形成される。この窪み部49より、左サイドカバー43Aと左ジョイント部材44Aとの間に隙間が形成され、この隙間が、左サブオイル通路42Aからの潤滑オイルを貯溜する左オイル溜り47Aとして構成される。
また、図2及び図6に示すように、右サイドカバー43Bは、クランク軸13の右軸端13Bに対向してアッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bに、取付ボルト48を用いて固定して設置される。この右サイドカバー43Bには、内側に窪み部50が形成される。この窪み部50により、右サイドカバー43Bと右ジョイント部材44Bとの間に隙間が形成され、この隙間が、右サブオイル通路42Bからの潤滑オイルを貯溜する右オイル溜り47Bとして構成される。
図5及び図7に示す左ジョイント部材44Aは、略円錐形状の基端部51と、円筒形状の先端部52とが一体化されて構成される。この左ジョイント部材44Aは、アッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bに設置された左サイドカバー43Aの内側に、先端部52がクランク軸13の内部オイル通路37における左軸端13A側に挿入された状態で配置される。
この左ジョイント部材44Aの先端部52の外周と、クランク軸13の内部オイル通路37の内壁における左軸端13A側との間にオイルシール54が介在される。このオイルシール54により、左オイル溜り47Aに導かれた潤滑オイルは、左ジョイント部材44Aに案内されてクランク軸13の左軸端13A側から内部オイル通路37Aへ漏洩なく導入される。
左ジョイント部材44Aは、基端部51のフランジ部53が、アッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bと左サイドカバー43Aに挟持されることで、クランク軸13の軸方向への移動が規制される。また、左ジョイント部材44Aの基端部51のフランジ部53には、周方向の複数位置から凸部55が突設される。他方、左サイドカバー43Aには、図8にも示すように、内側面に、凸部55に嵌合可能な凹部56が形成される。左ジョイント部材44A及び左サイドカバー43Aのクランクケース11への取付状態で、左ジョイント部材44Aの凸部55が左サイドカバー43Aの凹部56に嵌合することで、左ジョイント部材44Aは、クランク軸13の軸回りへの回転が規制される。
図5及び図6に示すように、クランク軸13の右軸端13Bには、中空ボルト57が螺装され、この中空ボルト57のボルト頭部57Aにより、クランク軸13の右軸端13Bに嵌合されたカムドライブギア44の軸方向の移動が規制される。この中空ボルト57の中空空間57Bは、クランク軸13の内部オイル通路57に連通する。
また、中空ボルト57のボルト頭部57Aの外周側で且つ右サイドカバー43Bの内側に右ジョイント部材44Bが配置され、この右ジョイント部材44Bと中空ボルト57のボルト頂部57Aとの間にオイルシール58が介在される。このオイルシール58により、右オイル溜り47Bに導かれた潤滑オイルは、中空ボルト57の中空空間57Bへ漏洩なく導入されて、クランク軸13の右軸端13B側から内部オイル通路37内へ導かれる。
右ジョイント部材44Bは、フランジ部59の外縁が、アッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bと右サイドカバー43Bとの間に挟持されることで、クランク軸13の軸方向への移動が規制される。また、右ジョイント部材43Bのフランジ部59には、周方向の複数位置に凸部60が突設される。他方、右サイドカバー43Bの内側面には、凸部60に嵌合可能な凹部61が形成される。右ジョイント部材44B及び右サイドカバー43Bのクランクケース11への取付状態で、右ジョイント部材43Bの凸部60が右サイドカバー43Bの凹部61に嵌合することで、右ジョイント部材44Bは、クランク軸13の軸回りへの回転が規制される。
従って、図4〜図7に示すように、上述のクランク軸13への潤滑オイル供給構造40では、オイルフィルタ36を経た潤滑オイルは、メインオイル通路41の本流部45から左分岐部46A及び右分岐部46Bへ分流して流れる。左分岐部46A内の潤滑オイルは、左サブオイル通路42Aを経て左サイドカバー43A内側の左オイル溜り47Aに至り、左ジョイント部材44Aを経てクランク軸13の左軸端13A側から内部オイル通路37へ流入する。また、右分岐部46B内の潤滑オイルは、右サブオイル通路42Bを経て右サイドカバー43B内側の右オイル溜り47Bに至り、右ジョイント部材44B及び中空ボルト57を経てクランク軸13の右軸端13B側から内部オイル通路37へ流入する。この内部オイル通路37を流れる潤滑オイルは、クランク軸13のクランクピン26に設けられたクランクピンベアリング等のクランク軸13周辺部品を潤滑する。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)図4〜図7に示すように、メインオイル通路41からの潤滑オイルは、一対のサブオイル通路(左サブオイル通路42A、右サブオイル通路42B)、オイル溜り(左オイル溜り47A、右オイル溜り47B)及びジョイント部材(左ジョイント部材44A、右ジョイント部材44B)を経てクランク軸13の左軸端13A、右軸端13Bからクランク軸13の内部オイル通路37へ導かれる。従って、クランク軸13が直列多気筒(例えば直列4気筒)エンジンのように長尺状であっても、エンジン10の始動後直ちに、クランク軸13の内部オイル通路37からエンジン10内の各部(例えばクランクピンベアリング等)へ潤滑オイルを供給でき、エンジン10の潤滑性能及び冷却性能を向上させることができる。
(2)左サイドカバー43A、右サイドカバー43Bのそれぞれの内側に形成された左オイル溜り47A、右オイル溜り47Bへは、アッパクランクケース11Aに貫通して形成された左サブオイル通路42A、右サブオイル通路42Bのそれぞれにより潤滑オイルが導かれる。このため、左サイドカバー43A、右サイドカバー43Bを厚肉構造としてこれらの左サイドカバー43A、右サイドカバー43B内にオイル通路を形成する必要がない。この結果、左サイドカバー43A、右サイドカバー43Bが大型化せず、従って、クランク軸13の軸方向に沿うエンジン10の幅寸法を抑制できる。
(3)左ジョイント部材44Aは、左サイドカバー43Aとアッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bとにより挟持され、右ジョイント部材44Bは、右サイドカバー43Bとアッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bとにより挟持されて、それぞれ、クランク軸13の軸方向への移動が規制されている。更に、左ジョイント部材44Aは、凸部55が左サイドカバー43Aの凹部56に嵌合され、右ジョイント部材44Bは、凸部60が右サイドカバー43Bの凹部61に嵌合されることで、それぞれ、クランク軸13の軸回りへの回転が規制されている。従って、左ジョイント部材44A及び右ジョイント部材44Bをボルト等を用いて固定する必要がないので、この場合にも、クランク軸13の軸方向に沿うエンジン10の幅寸法を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、左ジョイント部材44Aに凹部56が、左サイドカバー43Aに凸部55がそれぞれ形成され、また、右ジョイント部材44Bに凹部61が、右サイドカバー43Bに凸部60がそれぞれ形成されてもよい。
10 エンジン
11 クランクケース
12 シリンダアッセンブリ
13 クランク軸
13A 左軸端
13B 右軸端
37 内部オイル通路
40 潤滑オイル供給構造
41 メインオイル通路
42A 左サブオイル通路
42B 右サブオイル通路
43A 左サイドカバー
43B 右サイドカバー
44A 左ジョイント部材
44B 右ジョイント部材
46A 左分岐部
46B 右分岐部
47A 左オイル溜り
47B 右オイル溜り
55、60 凸部
56、61 凹部

Claims (4)

  1. エンジンのクランクケースに回転自在に支持されたクランク軸の内部オイル通路へ潤滑オイルを供給するエンジンの潤滑オイル供給構造であって、
    前記クランクケースに設けられると共に、前記クランク軸の両軸端側へ分岐して延びる一対の分岐部を備え、オイルクーラにて冷却された潤滑オイルを前記分岐部により分流して前記クランク軸の前記両軸端側へ導くメインオイル通路と、
    前記クランク軸の前記両軸端のそれぞれに対向して前記クランクケースに設置され、内側にオイル溜りを形成する一対のサイドカバーと、
    前記クランクケースに貫通して形成されて、前記メインオイル通路の前記分岐部を前記オイル溜りに連通させる一対のサブオイル通路と、
    前記サイドカバーのそれぞれの内側に配置され、前記メインオイル通路から前記サブオイル通路を経て前記オイル溜りに導かれた潤滑オイルを、前記クランク軸の前記両軸端から前記内部オイル通路へ導く一対のジョイント部材と、を有し、
    前記ジョイント部材は、前記クランクケースと前記サイドカバーとに挟持されて、前記クランク軸の軸方向への移動が規制されるよう構成されたことを特徴とするエンジンの潤滑オイル供給構造。
  2. 前記ジョイント部材は、サイドカバーとの間に形成された凹凸構造の嵌合により、クランク軸の軸回りへの回転が規制されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの潤滑オイル供給構造。
  3. エンジンのクランクケースに回転自在に支持されたクランク軸の内部オイル通路へ潤滑オイルを供給するエンジンの潤滑オイル供給構造であって、
    前記クランクケースに設けられると共に、前記クランク軸の両軸端側へ分岐して延びる一対の分岐部を備え、オイルクーラにて冷却された潤滑オイルを前記分岐部により分流して前記クランク軸の前記両軸端側へ導くメインオイル通路と、
    前記クランク軸の前記両軸端のそれぞれに対向して前記クランクケースに設置され、内側にオイル溜りを形成する一対のサイドカバーと、
    前記クランクケースに貫通して形成されて、前記メインオイル通路の前記分岐部を前記オイル溜りに連通させる一対のサブオイル通路と、
    前記サイドカバーのそれぞれの内側に配置され、前記メインオイル通路から前記サブオイル通路を経て前記オイル溜りに導かれた潤滑オイルを、前記クランク軸の前記両軸端から前記内部オイル通路へ導く一対のジョイント部材と、を有し、
    前記ジョイント部材は、前記サイドカバーとの間に形成された凹凸構造の嵌合により、前記クランク軸の軸回りへの回転が規制されるよう構成されたことを特徴とするエンジンの潤滑オイル供給構造。
  4. 前記サイドカバーはジョイント部材との間に隙間を形成し、この隙間がオイル溜りとして構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑オイル供給構造。
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