JP2010058383A - 配送伝票 - Google Patents

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Abstract

【課題】インパクトプリンタ、ノインパクトプリントプリンタの両方に対応した配送伝票を提供する。
【解決手段】
上基材と中間基材と下基材とを有し、上基材の裏面と中間基材の表面とが対面し、中間基材の裏面と下基材の表面とが対面するように各基材が積層され、
上基材の表面にインパクトプリンタによる印字領域を有し、かつ下基材の裏面の情報記入部に対して印圧をもって記入した情報が、上基剤裏面の第1複写部及び中間基剤裏面の第2複写部に対して複写される複写機能を有する配送伝票により解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、宛先情報等を記入して配送品に貼付して用いる配送伝票に関し、特に、インパクトプリンタ、ノンインパクトプリンタを用いて印字・印刷可能な配送伝票に関する。
配送伝票においては、記入情報の複写が必要な場合には、バックカーボン紙やノーカーボン紙等の複写機能を有する帳票を複数枚重ねて綴じ合わせた複写構造のものが用いられている。
この構造の配送伝票は、紙面がコンパクトであり、手書きによっても複写が可能であるといった利点があるが、高速印字が可能であるとともに普及率の高いインクジェットプリンタやレーザープリンタ等のノンインパクトプリンタが利用できないという欠点がある。
しかし、配送伝票に記入するすべての情報について複写が必要ではない場合もあり、このような複写の必要ではない情報について高速なノンインパクトプリンタによる印字が可能となれば利便性が高まるとともに、コストの削減にも繋がる。
特開平7−134554公報 特開11−28876号公報 特願2007−1150号公報
そこで、本発明の主たる課題は、複写不要な情報についてはノンインパクトプリンタによって高速に印字をすることができ、複写が必要な情報についてはインパクトプリンタや手書き等によって複写を取ることができる、配送伝票を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
上基材と中間基材と下基材とを有し、上基材の裏面と中間基材の表面とが対面し、中間基材の裏面と下基材の表面とが対面するように各基材が積層され、
上基材の表面に第1情報記入部と第2情報記入部と第3情報記入部と第4情報記入部とを少なくとも有し、前記第2情報記入部と第3情報記入部と第4情報記入部とが切り取り補助線で囲まれているとともに、第4情報記入部と第3情報記入部とが隣接して配され、
上基材の裏面の第3情報記入部に対応する部位に第1複写部を有し、
中間基材の裏面に第2複写部と余白部と粘着部とを有し、前記第2複写部が第1複写部に重なる位置にあり、前記余白部が前記第4情報記入部に重なる位置にあり、かつ、第2複写部と余白部とを合わせた領域が切り取り補助線によって囲まれており、
下基材の裏面に第5情報記入部と第6情報記入部とを有し、前記第5情報記入部が前記第1及び第2複写部に重なる位置にあり、
前記上基材と中間基材とは、第1情報記入部及び第4情報記入部に対応する部位で剥離不能に接着されかつ第2情報記入部及び第3情報記入部に対応する部位で非接着とされ、
前記下基材の表面は離型処理されて下基材と中間基材とが前記粘着部を介して剥離可能に接着され、
かつ、第5情報記入部に対して印圧をもって記入した情報が第1複写部及び第2複写部に対して複写される複写機能を有している、
ことを特徴とする配送伝票。
<請求項2記載の発明>
上基材の裏面の少なくとも第1複写部に顕色剤層を有し、中間基材の表面の少なくとも第1複写部に重なる部分に発色剤層を有し、中間基材の裏面の少なくとも第2複写部に顕色剤層及び発色剤層を有することで、情報記入部に対して印圧をもって記入した情報が第1複写部及び第2複写部に対して複写される複写機能を有する請求項1記載の配送伝票。
<請求項3記載の発明>
上基材と中間基材とは、周縁部において剥離不能に接着されている請求項1記載の配送伝票。
<請求項4記載の発明>
中間基材裏面の粘着部は、上基材と中間基材とが剥離不能に接着されている周縁部に対応する部分が含まれるように配されている請求項3記載の配送伝票。
本発明によれば、複写不要な情報についてはノンインパクトプリンタによって高速に印字をすることができ、複写が必要な情報についてはインパクトプリンタや手書き等によって複写を取ることができる配送伝票が提供される。
次いで、本発明の実施形態を図1〜10を参照しながら以下に詳述する。
なお、図1は、本発明の配送伝票の平面図であるとともに、上基材の表面を示す図であり、図2は、上基材の裏面を示す図である。
図3は、中間基材の表面を示す図であり、図4は、中間基材の裏面を示す図である。
図5は、下基材の表面を示す図であり、図6は、本発明の配送伝票の裏面図であるとともに、下基材の裏面を示す図である。
図7は、図1のA−A断面図であり、図8は、図1のB−B断面図であり、図9は、図1のC−C断面図であり、図10は、図1のD−D断面図である。
『構造例』
本形態の配送伝票X1は、上基材1と中間基材2と下基材3とを有し、上基材の裏面1Bと中間基材の表面2Aとが対面し、中間基材の裏面2Bと下基材の表面3Aとが対面するように前記各基材が積層された3層構造をなしている。
そして、特に図1に示すように、上基材の表面1Aには、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の既知の印刷技術により枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等を印刷することで、第1情報記入部としての宛先表示部11と第2情報記入部としての受領証部12と第3情報記入部としての配達者控え部13と第4情報記入部としての受取人控え部14とが形成されている。
このうち特に配達者控え部13と受取人控え部14とは隣接して配される。図示の形態では、受領証部12についても、配達者控え部13に隣接しているが、本発明においては必ずしも隣接している必要はない。
なお、ここでの記載すべき情報とは、例えば、配送先情報、依頼主連絡先、整理番号、集配日、配達予定日、配送品名等である。
他方、受領証部12、配達者控え部13及び受取人控え部14の各部は、矩形に配された切り取り補助線L1で全周囲まれて区画分けされており、上基材1の他の部分からそれぞれ分離可能となっている。
また、図示の形態では、好ましい形態として、各部の縁が配送伝票X1の縁Eに重ならないように、中央側に偏位して配されており、配送伝票の周縁に余剰の周縁部Zeが形成されている。
なお、本形態では、好ましく、切り取り補助線L1で矩形に囲まれる適宜の部のコーナーが小三角状にカットされた所謂コーナーカット50が施されており、切り取り開始端として当該コーナーが摘みやすくなっている。
ここで、切り取り補助線L1とは、当該線に沿って切断されるように配した、ミシン目線、スリット線、ハーフスリット線などであり、最も好ましい切り取り補助線は、意図せず切断し難く、必要時に所定方向に向かって順次ミシン目線が裂けるジッパーミシン目線である。
他方、上基材の裏面1Bの配達者控え部13に対応する部位に第1複写部が配15されている。すなわち、前記配達者控え部13と第1複写部15とは表裏の関係となっている。
第1複写部15もまた、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の既知の印刷技術により枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等を印刷して形成されている。
ここで、上基材1は、前記中間基材2に対して、宛先表示部11及び受取人控え部14に対応する裏面の部位で接着剤層40を介して剥離不能に接着されかつ受領証部12及び配達者控え部13に対応する裏面の部位では非接着とされている。さらに、本形態では、好ましい形態として、前記余剰の周縁部Zeにおいても上基材1と中間基材2とが接着されている。
従って、受領証部12及び配達者控え部13については、切り取り補助線L1の切り取りにより上基材1の他の部分及び中間基材2から分離され、切り抜かれるようにして各々別体のシートとなる。
なお、上基材1と中間基材2との接着は、これらの基材間の上述の適宜の位置に、既知の非剥離性接着剤を層状、薄膜状、網目状に配されて行なわれていればよく、接着剤の種類については、本発明では接着剤の種類は特に限定されるものではない。
他方、中間基材の裏面2Bには第2複写部21と余白部22と粘着部23とが配されている。この第2複写部21は前記第1複写部15に重なる位置にあり、余白部22は前記受取人控え部14に重なる位置にある。すなわち、第2複写部21は、中間基材2における第1複写部15と対面する部分に対して表裏の関係にあり、余白部22は受取人控え部14に対面する部分に対して表裏の関係にある。
第2複写部21もまた、フレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の既知の印刷技術により枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等を印刷して形成されている。本形態では、第2複写部は、前記第1複写部と同様の不変情報印刷が施されている。
他方、余白部22については、特に印刷などにより記載内容を指定する必要がないが、上に掲げた印刷法によって何らかの説明書きなどを施してもよい。
他方、第2複写部21と余白部22とを合わせた領域は、矩形に配された切り取り補助線L2によって囲まれている。図示例では、この矩形領域にも好ましくコーナーカット50が施されている。
前記矩形領域は、上記説明からも理解されるように、上基材1における配達者控え部13と受取人控え部14とが連接された領域と同形状であるとともに重なり合う位置にある。
他方、第2複写部と余白部とは一連とされ、矩形領域内において、それらの境界にはミシン目線等の切断補助線は設けられていない。また、印刷線などにより境界を特に明確に示す必要もない。なお、図3及び4中においては、便宜上、第2複写部と余白部との境界は一点鎖線で示す。
他方、前記粘着部23は、ホットメルト粘着剤、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の既知の粘着剤が層状、薄膜状、網目状に配されてなる部分であり、適宜の粘着力を有して、配送伝票を配送品に貼付するためのものである。粘着部23の厚さは、特に限定されない。通常は、10〜50μm、好ましくは20〜30μm程度である。10μm以下だと粘着力が不足し、切取り片が紛失する恐れがあり、50μm以上になると粘着剤が基材からはみ出す恐れがある。なお、上記掲げた粘着剤のなかで最も好ましいのは乾燥性に優れるホットメルト粘着剤である。
この粘着部23は、第2複写部21及び余白部22以外の部分に配され、本形態では、好ましく第2複写部21及び余白部22を合わせた切り取り補助線L2で囲まれる矩形領域及びその外周縁部以外の部分全体に配されている。ここでの外周縁部29eとは、前記切り取り補助線L2の切り離しに粘着部23が影響を与えない程度範囲であり、0.1〜10mm程度の範囲である。さらに、本形態では、より好ましく上述の余剰の周縁部Zeに対応する部分にも粘着部23が配されており、配送伝票X1の周縁部Zeが配送品に貼付されるように構成されている。
なお、前記中間基材2における、切り取り補助線L2も上基材1のものと同様に、当該線に沿って切断されるように配した、ミシン目線、スリット線、ハーフスリット線などであり、最も好ましい切り取り補助線L2は、ジッパーミシン目線である。
他方、前記下基材の表面3Aは、シリコーン、長鎖アルキルポリマー、ポリオレフィン、アルキド樹脂、フッ素化合物等の離型剤30Bが層状、薄膜状、網目状に配されて離型処理されており、下基材3と中間基材2とは、前記中間基材2の粘着部23を介して剥離可能に接着されている。すなわち、中間基材の裏面2Bに配されている第2複写部21及び余白部22は、下基材3に対して自由な状態となっている。
従って、上基材1の少なくとも配達者控え部13が切り離された状態においては、中間基材裏面2Bの第2複写部22と余白部23は、上基材1の受取人控え部14と一体的に、他の部分から分離可能となっている。
他方、下基材の裏面3Bには、第5情報記入部として複写用情報記入部31と第6情報記入部として発送者控え部32とが配されている。前記複写用情報記入部31は、前記第1複写部15及び第2複写部21に重なる位置に配されており、発送者控え部32は、複写用情報記入部31以外の部分に配されている。発送者控え部32の位置は限定されないが、好ましくは、図示例の如く、受取人控え部14に重なる位置にある。
また、本形態の下基材1には、図示されるように、好ましく複写用情報記入部31と発送者控え部32とを合わせた領域を他の領域から分離可能とするミシン目線等の切り取り補助線L3が形成されている。
他方、本形態の配送伝票X1における上基材1及び中間基材2はノーカーボン紙であり、より詳細には、上基材1が、表面1Aに発色剤層も顕色剤層も有さずかつ裏面1Bに顕色剤層10Bを有する所謂下用紙であり、中間基材2が、表面2Aに顕色剤層20A、裏面2Bに顕色剤層20Bと発色剤層20Cとを有する所謂中用紙である。
従って、本形態の配送伝票X1では、上基材の裏面1Bに第1複写部15、中間基材の裏面2Bに第2複写部21、下基材の裏面3Bに複写用情報記入部31が配されているとともに、これらが重なる位置にあり、また、それらの間に粘着部23や接着層40が介在しないことから、下基材の裏面3Bの複写用情報記入部31に対して印圧をもって記入した情報が既知のノーカーボン紙の原理により第1複写部15及び第2複写部22に対して複写される。
なお、本発明において顕色剤層を構成する顕色剤、発色剤層を構成する発色剤、或いはノーカーボン紙の番手については、特に限定されない。手書き記入や用いるノンインパクトプリンタの使用を考慮して適宜選定すればよい。
なお、本発明の配送伝票における複写機能については、この形態に限定されない。例えば、図示はしないが、上基材及び中間基材のそれぞれを、裏面に顕色剤層と発色剤層とを有するノーカーボン紙としてもよい。
また、上基材を裏面に顕色剤層を有する下用紙とし、中間基材を表面に顕色剤層、裏面に顕色剤層を有する中用紙とし、下基材を表面に発色剤層を有する上用紙とする構成であってもよい。この場合、下基材の離型処理を行なうにあたって、当該情報記入部に対応する部分のみ離型処理されないようして、発色剤層が離型剤によって被覆されないようにすればよい。
さらには、ノーカーボン紙を用いずに、中間基材を第1情報記入部に対面する部分にカーボン層を設けたバックカーボン紙とし、下基材を第2情報記入部に対面する部分にカーボン層を設けたバックカーボン紙としてもよい。
上述のいずれの構成をとっても、下基材の裏面の情報記入部に対して印圧をもって記入した情報が第1複写部及び第2複写部に対して複写される。
なお、本発明における各基材1〜3のベースとなる原紙は、特に限定されない。クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙等を使用することができる。
ただし、上基材1については、配送時に風雨に暴露される可能性があることから、耐水性に優れる基材とするのが望ましい。また、表面1Aには湿潤紙力増強剤を塗布して湿潤時の紙力を向上させる処理をするのが望ましい。
また、本発明の配送伝票においては、上述の複写機能を発揮させるべく、積層時における紙厚を350μm以下、特に275〜325μmとするのが望ましい。紙厚が350μmを超えると手書きで複写部に記入をした際、筆圧が弱いと、複写機能が発揮できなくなる可能性がある。また、ノンインパクトプリンターで印刷する際に紙詰まりが起こりやすくなる問題がある。
『使用方法例』
次いで、上記本形態の配送伝票X1の使用方法例を説明する。
まず、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ等のノンインパクトプリンタによって、上基材の表面1Aに形成された宛先表示部11、受領証部12、配達者控え部13、受取人控え部14に必要な情報を印刷する。このとき、本配送伝票X1は、各部11〜14が同一面に形成されているため、各部11〜14に対して一度に印字・印刷をすることができる。なお、ここでの必要な情報とは、例えば、受取人や依頼主の氏名・会社名・住所などの連絡先・配送先、配送品の品名等である。
この宛先表示部11、受領証部12、配達者控え部13、受取人控え部14への情報の印刷に前後して、配送伝票X1の裏面を構成する下基材裏面3Bの複写用情報記入部31及び発送者控え部32にも必要な情報を記入する。このとき情報記入部31に対しては、手書き又はインパクトプリンタにより情報を記入する。この手書き又はインパクトプリンタによる複写用情報記入部31へ情報記入を行なうと、上述の複写機能によって第1複写部15及び第2複写部21に、当該記入情報と同じ情報が複写される。
この複写する情報は、特に限定されないが、受取人、配達業者、依頼主である発送者の間で共有したい情報等であり、例えば、配達業者において配送品を配送する過程で配送品が破損してしまった際の免責事項に対して依頼主が同意したことを表示する依頼主のサインや、配送品の内容について違法性がないことの宣誓情報等が挙げられる。
また、パソコン、家電などを修理や不良品回収等の諸事情のために販売メーカーが製品を回収する際や、引っ越しの荷物など、配達業者が預かる荷物の梱包作業を行うような配送システムにおいて本伝票を用いるのであれば、当該荷物の梱包前の状態を配達業者が書き入れるチェック欄や、このチェック欄の内容に相違がないことに同意する依頼主のサイン等も挙げられる。
したがって、上述の情報記入部、第1複写部、第2複写部を構成する枠欄や当該枠内に記載すべき情報を指定する表示等は、かかる情報に関する事項が例示できる。
なお、発送者控え部32に対する記入については、ノンインパクトプリンタ、インパクトプリンタ、手書きのいずれの記入態様をも採ることができ、特に限定されない。
次いで、受領証部12、配達者控え部13、受取人控え部14、複写用情報記入部31及び発送者控え部32の各部に必要な情報を記入したならば下基材1を中間基材2から剥離する。
このとき中間基材裏面2Bの粘着部23に対面している下基材表面3Aは離型処理されているので問題なく剥離される。
そして、この下基材1の剥離によって複写用情報記入部31及び発送者控え部32が別体となり発送者の控えとなり、それとともに中間基材裏面2Aの粘着部23が露出される。
本形態においては、複写用情報記入部31と発送者控え部32とを合わせた領域を他の領域から分離可能とする切り取り補助線L3が形成されているため、必要に応じて、当該切り離し線で切断して、不必要な余剰部分を廃棄して、当該控えをコンパクトにする。
次いで、露出された中間基材裏面2Bの粘着部23を介して配送品に当該配送伝票を貼付する。このとき、第2複写部21及び余白部22には粘着剤が配されていないためこれらの部分は配送伝票X1が配送品に貼付されたも配送品に対しては自由となっている。
次いで、発送者はこの状態において、配達業者や運送会社等の配達者に対して配送品を受け渡して、配送品の配送を依頼する。配達者は、配送品を受け取った後に、上基材1の配達者控え部13に係る切り取り補助線L1を切断して、配達者控え部13を別体にしてこれを配達者の控えとする。この配達者控えには、その裏面が第2複写部21となっているため、前記複写用情報記入部31に記入した情報の複写が取られている。
配達者は、その後に宛先表示部等の表示にしたがって配送品を受取人へ配送し、受取人へ配送品を受け渡す。このとき、配達者は受領証部12にかかる切り取り補助線L2を切断して配送品より分離し、これに受取人より受領確認の押印やサインをもらって受領証とする。
配送品を受け取った受取人は、配送品の梱包を解いて梱包物を確認するとともに、受取人控え部14と余白部22と第2複写部21に係る切り取り補助線L1,L2を切断して、各控えとする。このとき、本発明の配送伝票X1では余白部22に対応する部分と受取人控え部14に対応する部分が剥離不能に接着されているとともに、余白部22と第2複写部21とが連接しているため、切り取り補助線L1,L2の切断によってそれら各部が一体的に分離される。また、上述のとおり、例えば複写された情報が梱包物の梱包前の状態に関する情報であれば梱包物と第2複写部21の情報とを照合して配達時に梱包物の破損が生じなかったかを確認する。
かくして、配送品の配送が完了し、この時点で、発送者には自身で記入した情報記入部と依頼主控え情報とが手元に控えとして残り、配達業者には受領証と配達者控えと依頼主が記入した情報の複写が残り、受取人には受取人控えと依頼主が記入した情報の複写が残る。
このように本発明の配送伝票は、上基材の表面の各部に記入した情報に基づいて、宛先への配達及び受領の確認といった配送の基本的機能が達成されるとともに、発送者が記入した情報の複写を配達業者及び受取人が得ることができる。
そして、その上基材の表面に配された配達の基本的機能を達成するための宛先表示部、受領証部、配達者控え部及び受取人控え部についてはノンインパクトプリンタによって情報を記入することができ、複写が必要な情報については、インパクトプリンタ、手書きによって記入することができる。
以上、詳述のとおり本発明の配送伝票は、極めて利便性に優れるととともに機能的な配送伝票である。
本発明は、配送品に貼付して用いる配送伝票に利用可能できる。
本発明の配送伝票の平面図であるとともに、上基材の表面を示す図である。 上基材の裏面を示す図である。 中間基材の表面を示す図である。 中間基材の裏面を示す図である。 下基材の表面を示す図である。 本発明の配送伝票の裏面図であるとともに、下基材の裏面を示す図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 図1のD−D断面図である。
符号の説明
1…上基紙、1A…上基材の表面、1B…上基材の裏面、2…中間基材、2A…中間基材の表面、2B…中間基材の裏面、3…下基材、3A…下基材の表面、3B…下基材の裏面、L1,L2,L3…切り取り補助線、10B,20A,20B…顕色剤層、20C…発色剤層、11…宛先表示部、12…受領証部、13…配達者控え部、14…受取人控え部、15…第1複写部、21…第2複写部、22…余白部、23…粘着部、29e…外周縁部、31…複写用情報記入部、32…発送者控え部、40…接着剤層、50…コーナーカット隅部、E…配送伝票の縁、Ze…配送伝票の周縁部、X1…配送伝票。

Claims (4)

  1. 上基材と中間基材と下基材とを有し、上基材の裏面と中間基材の表面とが対面し、中間基材の裏面と下基材の表面とが対面するように各基材が積層され、
    上基材の表面に第1情報記入部と第2情報記入部と第3情報記入部と第4情報記入部とを少なくとも有し、前記第2情報記入部と第3情報記入部と第4情報記入部とが切り取り補助線で囲まれているとともに、第4情報記入部と第3情報記入部とが隣接して配され、
    上基材の裏面の第3情報記入部に対応する部位に第1複写部を有し、
    中間基材の裏面に第2複写部と余白部と粘着部とを有し、前記第2複写部が第1複写部に重なる位置にあり、前記余白部が前記第4情報記入部に重なる位置にあり、かつ、第2複写部と余白部とを合わせた領域が切り取り補助線によって囲まれており、
    下基材の裏面に第5情報記入部と第6情報記入部とを有し、前記第5情報記入部が前記第1及び第2複写部に重なる位置にあり、
    前記上基材と中間基材とは、第1情報記入部及び第4情報記入部に対応する部位で剥離不能に接着されかつ第2情報記入部及び第3情報記入部に対応する部位で非接着とされ、
    前記下基材の表面は離型処理されて下基材と中間基材とが前記粘着部を介して剥離可能に接着され、
    かつ、第5情報記入部に対して印圧をもって記入した情報が第1複写部及び第2複写部に対して複写される複写機能を有している、
    ことを特徴とする配送伝票。
  2. 上基材の裏面の少なくとも第1複写部に顕色剤層を有し、中間基材の表面の少なくとも第1複写部に重なる部分に発色剤層を有し、中間基材の裏面の少なくとも第2複写部に顕色剤層及び発色剤層を有することで、情報記入部に対して印圧をもって記入した情報が第1複写部及び第2複写部に対して複写される複写機能を有する請求項1記載の配送伝票。
  3. 上基材と中間基材とは、周縁部において剥離不能に接着されている請求項1記載の配送伝票。
  4. 中間基材裏面の粘着部は、上基材と中間基材とが剥離不能に接着されている周縁部に対応する部分が含まれるように配されている請求項3記載の配送伝票。
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