JP2010057068A - 発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、発振器が搭載される電子機器に応じた立ち上がり時間を有する出力信号を生成することができ、従って出力信号を高精度に生成することができる発振器を提供することを目的とする。
【解決手段】 発振部200から出力される中間出力信号に対して、それぞれ異なる波形整形を行う複数の波形整形回路500A〜500Cを有する波形整形部300と、複数の波形整形回路500A〜500Cの中から選択された波形整形回路500に対応するデータを記憶する記憶部400と、記憶部400に記憶されているデータに基づいて、波形整形部300が有する複数の波形整形回路500A〜500Cの中から選択された波形整形回路500によって、中間出力信号に対して波形整形を行わせる制御部450とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発振器に関する。
従来、発振器としては、種々のものが開発されており、例えば圧電素子として水晶振動子を使用する水晶発振器がある。かかる水晶発振器は、例えば携帯電話機に搭載され、携帯電話機は、水晶発振器から出力される出力信号をクロック信号として使用する。
ここで図9に、かかる水晶発振器の一例として発振器10の構成を示す。この発振器10は、圧電素子として水晶振動子X10を有し、所望の発振周波数を有する出力信号Foutを生成する。
水晶振動子X10の一端は、帰還抵抗としての抵抗R10の一端に接続されると共に、インバータINV10の入力端子に接続されている。また、水晶振動子X10の一端と、グランドGNDとの間には、可変コンデンサC10が接続されている。
一方、水晶振動子X10の他端は、抵抗R10の他端に接続されると共に、インバータINV10の出力端子に接続されている。また、水晶振動子X10の他端と、グランドGNDとの間には、可変コンデンサC20が接続されている。
インバータINV10の出力端子には、バッファとしてのインバータINV20の入力端子が接続され、当該インバータINV20の出力端子から、所望の発振周波数を有する出力信号Foutが出力される。
以下、水晶発振器に関する文献名を記載する。
特開2003−163542号公報
ところで、図10に示すように、かかる発振器10から出力される出力信号Foutは、矩形波と比較すると立ち上がり時間が長く、また振幅が小さい。このため、この出力信号Foutを例えば携帯電話機のクロック信号として使用すると、誤動作を引き起こすおそれがあり、信頼性に欠けるという問題があった。
本発明は、発振器が搭載される電子機器に応じた立ち上がり時間を有する出力信号を生成することができ、従って出力信号を高精度に生成することができる発振器を提供することを目的とする。
本発明の一態様による発振器は、圧電素子を有し、所望の発振周波数を有する中間出力信号を生成する発振部と、前記発振部から出力される前記中間出力信号に対して、それぞれ異なる波形整形を行う複数の波形整形回路を有する波形整形部と、前記複数の波形整形回路の中から選択された前記波形整形回路に対応するデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているデータに基づいて、前記波形整形部が有する前記複数の波形整形回路の中から選択された前記波形整形回路によって、前記中間出力信号に対して波形整形を行わせる制御部とを備える。
本発明の一態様による発振器は、前記複数の波形整形回路は、前記波形整形回路を形成する回路素子のうち、前記発振器から出力される出力信号の立ち上がりに寄与するトランジスタが、前記波形整形回路毎にそれぞれ異なるゲート幅を有するように形成されている。
本発明の一態様による発振器は、前記複数の波形整形回路は、前記波形整形回路を形成する回路素子のうち、前記発振器から出力される出力信号の立ち上がりに寄与するトランジスタに、前記トランジスタと同一のゲート幅を有する前記トランジスタを、前記波形整形回路毎にそれぞれ異なる数だけ並列接続することにより形成されている。
本発明の一態様による発振器は、前記波形整形回路は、第1の入力端子が前記発振部に接続されると共に、第2の入力端子が前記制御部に接続されたNAND回路と、前記NAND回路の出力端子に入力端子が接続されたインバータとを備え、前記制御部は、前記NAND回路の前記第2の入力端子に与える制御信号として、第1の電位及び前記第1の電位より低い第2の電位を生成し、選択対象の前記波形整形回路が有する前記NAND回路の前記第2の入力端子には、前記第1の電位を与えるのに対して、非選択対象の前記波形整形回路が有する前記NAND回路の前記第2の入力端子には、前記第2の電位を与える。
本発明の一態様による発振器は、前記波形整形部は、前記制御部から与えられた制御信号に基づいて、その接続状態を切り換えることにより、前記複数の波形整形回路の中から選択された前記波形整形回路を導通状態にするスイッチをさらに備える。
本発明の発振器によれば、発振器が搭載される電子機器に応じた信号波形を有する出力信号を生成することができ、従って出力信号を高精度に生成することができると共に、信号波形が異なる出力信号を生成する発振器をそれぞれ別個に製造する必要がなくなる。
また、本発明の発振器によれば、出力信号の立ち上がりに寄与するトランジスタを、波形整形回路毎にそれぞれ異なるゲート幅を有するように形成するだけで、発振器が搭載される電子機器に応じた立ち上がり時間を有する出力信号を生成することができる。
また、本発明の発振器によれば、出力信号の立ち上がりに寄与するトランジスタに、当該トランジスタと同一のゲート幅を有するトランジスタを、波形整形回路毎にそれぞれ異なる数だけ並列接続するだけで、発振器が搭載される電子機器に応じた立ち上がり時間を有する出力信号を生成することができる。
また、本発明の発振器によれば、NAND回路をスイッチング素子としても動作させることができ、従って簡易な構成で波形整形回路を形成することができる。
また、本発明の発振器によれば、複数の波形整形回路が単一のNAND回路を共有することができ、従って波形整形部を構成する構成要素の数を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に、本発明の実施の形態による発振器100の構成を示す。この発振器100は、例えば携帯電話機などの電子機器に搭載され、当該携帯電話機において要求される発振周波数を有する出力信号Foutを生成し出力する。かかる携帯電話機は、発振器100から出力される出力信号Foutをクロック信号として使用することにより、内蔵する各種回路の動作を制御する。
水晶発振回路200は、圧電素子として水晶振動子X100を有し、所望の発振周波数を有する出力信号を生成する。なお、本実施の形態の場合、圧電素子として水晶振動子X100を使用したが、例えば圧電セラミックなど、他の種々の圧電素子を使用することができる。
水晶振動子X100の一端は、帰還抵抗としての抵抗R100の一端に接続されると共に、インバータINV100の入力端子に接続されている。また、水晶振動子X100の一端と、グランドGNDとの間には、可変コンデンサC100が接続されている。
一方、水晶振動子X100の他端は、抵抗R100の他端に接続されると共に、インバータINV100の出力端子に接続されている。また、水晶振動子X100の他端と、グランドGNDとの間には、可変コンデンサC200が接続されている。
可変コンデンサC100及びC200は、印加される電圧に応じて、出力信号Foutの発振周波数を調整するための可変容量素子として動作する。なお、この場合、可変コンデンサC100及びC200ではなく、可変容量ダイオードを使用しても良い。
因みに、これら可変コンデンサC100及びC200に印加される電圧としては、例えば、図示しない温度補償回路から供給される補償電圧と、当該発振器100が搭載される携帯電話機内の他の信号処理回路から与えられる制御電圧とがある。
このように、発振部に対応する水晶発振回路200は、圧電素子を有し、所望の発振周波数を有する中間出力信号を生成し出力する。
波形整形部300は、水晶発振回路200から出力される中間出力信号に対して波形整形を行うための回路である。この波形整形部300の出力側には、バッファとしてのインバータINV200の入力端子が接続され、当該インバータINV200の出力端子から、波形整形が行われた、所望の発振周波数を有する出力信号Foutが出力される。
ここで図2に、波形整形部300の構成の一例を示す。この波形整形部300は、水晶発振回路200から出力される中間出力信号に対して、それぞれ異なる波形整形を行う複数の波形整形回路500A〜500Cを有する。
具体的には、波形整形部300は、振幅を大きくしながら、立ち上がり時間を短縮した出力信号FoutA(図3)を生成するために用いられる波形整形回路500Aと、当該波形整形回路500Aが生成する出力信号FoutA(図3)と比較して、立ち上がり時間が長い出力信号FoutB(図3)を生成するために用いられる波形整形回路500Bと、当該波形整形回路500Aが生成する出力信号FoutA(図3)と比較して、立ち上がり時間が短い出力信号FoutC(図3)を生成するために用いられる波形整形回路500Cとを有する。
すなわち、波形整形回路500Bは、波形整形回路500Aによって生成される出力信号FoutA(図3)より低速に立ち上がる出力信号FoutB(図3)を生成するために用いられる回路であり、波形整形回路500Cは、波形整形回路500Aによって生成する出力信号FoutA(図3)より高速に立ち上がる出力信号FoutC(図3)を生成するために用いられる回路である。
ところで、発振器100は、記憶部に対応するメモリ400を有する。このメモリ400は、水晶発振回路200から出力される中間出力信号に対して波形整形を行う回路として、波形整形回路500A〜500Cの中から選択された波形整形回路500に対応するデータを予め記憶する。
制御部に対応する制御回路450は、メモリ400に記憶されているデータに基づいて、波形整形回路500A〜500Cの動作を制御することにより、波形整形部300が有する波形整形回路500A〜500Cの中から選択された波形整形回路500によって、中間出力信号に対して波形整形を行わせる。
例えば、図4に示すように、メモリ400のアドレス“001”に、データ“00”が記憶されている場合には、波形整形回路500Aのみが波形整形を行う状態(以下、これを実行状態と呼ぶ)にされ、波形整形回路500B及び500Cは波形整形を行わない状態(以下、これを非実行状態と呼ぶ)にされる。この場合、波形整形回路500Aによって、振幅を大きくしつつ、かつ立ち上がり時間を短縮した出力信号FoutA(図3)が生成される。以下、この動作モードを通常モードと呼ぶ。
メモリ400にデータ“01”が記憶されている場合には、波形整形回路500Bのみが実行状態にされ、波形整形回路500A及び500Cは非実行状態にされる。この場合、波形整形回路500Bによって、出力信号FoutA(図3)より低速に立ち上がる出力信号FoutB(図3)が生成される。以下、この動作モードを低負荷モードと呼ぶ。
メモリ400にデータ“10”が記憶されている場合には、波形整形回路500Cのみが実行状態にされ、波形整形回路500A及び500Bは非実行状態にされる。この場合、波形整形回路500Cによって、出力信号FoutA(図3)より高速に立ち上がる出力信号FoutC(図3)が生成される。以下、この動作モードを高負荷モードと呼ぶ。
メモリ400にデータ“11”が記憶されている場合には、波形整形回路500A〜500Cは全て非実行状態にされる。この場合、発振器100は、所望の発振周波数を有する出力信号Foutを出力することを停止する。以下、この動作モードを停止モードと呼ぶ。
因みに、例えば、高負荷モードは、GPS機能、テレビ機能などを有する携帯電話機に当該発振器100が搭載される場合に選択され、低負荷モードは、GPS機能、テレビ機能などを有しない携帯電話機に当該発振器100が搭載される場合に選択される。
発振器100が搭載される携帯電話機が、例えばGPS機能やテレビ機能などを有する場合には、当該機能が増加した分だけ(すなわち、負荷が増加した分だけ)、出力信号Foutの立ち上がりが遅くなる。この場合、発振器100の動作モードとして高負荷モードを選択することにより、出力信号Foutの立ち上がりを急峻にし、負荷が増加したことによる影響を抑制することができる。
ところで、波形整形回路500A〜500Cは、いずれも同様の回路構成によって形成され、図5(A)に示すように、例えばNAND回路600及びインバータINV300を直列接続した構成を有する。この場合、NAND回路600の第1の入力端子INAは、水晶発振回路200に接続され、第2の入力端子INBは、制御回路450に接続されている。また、NAND回路600の出力端子には、インバータINV300の入力端子が接続されている。
制御回路450は、メモリ400に記憶されているデータに基づいて、NAND回路600の第2の入力端子INBに与える制御信号として、第1の電位に対応する“H”レベル及び当該第1の電位より低い第2の電位に対応する“L”レベルを生成する。そして、制御回路450は、選択対象の波形整形回路500が有するNAND回路600の第2の入力端子INBには、“H”レベルを与えるのに対して、非選択対象の波形整形回路500が有するNAND回路600の第2の入力端子INBには、“L”レベルを与える。
波形整形回路500は、制御回路450から“H”レベルが与えられ、これがNAND回路600の第2の入力端子INBに入力された場合には、水晶発振回路200から出力された中間出力信号に対して波形整形を行った後、インバータINV200に出力する。
これに対して、波形整形回路500は、制御回路450から“L”レベルが与えられ、これがNAND回路600の第2の入力端子INBに入力された場合には、水晶発振回路200から出力された中間出力信号に関係なく、常に“L”レベルをインバータINV200に出力する。
なお、制御回路450から“H”レベルが与えられ、水晶発振回路200から出力された中間出力信号に対して波形整形を行う状態は、上述の実行状態に対応するのに対して、制御回路450から“L”レベルが与えられ、水晶発振回路200から出力された中間出力信号に対して波形整形を行わずに、常に“L”レベルを出力する状態は、上述の非実行状態に対応する。
このようにして、NAND回路600をスイッチング素子としても動作させれば、簡易な構成で波形整形回路500を形成することができる。
ところで、図5(B)に示すように、NAND回路600は、PMOSトランジスタM10及びM20、NMOSトランジスタM30及びM40を有する。PMOSトランジスタM10及びNMOSトランジスタM40のゲートは、共通接続されると共に、入力端子INAに接続されている。一方、PMOSトランジスタM20及びNMOSトランジスタM30のゲートは、共通接続されると共に、入力端子INBに接続されている。
PMOSトランジスタM10及びM20のソースは、共通接続されるとともに、電源電圧Vddに接続されている。PMOSトランジスタM10及びM20のドレインは、共通接続されると共に、NMOSトランジスタM30のドレインに接続されている。
NMOSトランジスタM30のソースは、NMOSトランジスタM40のドレインに接続され、NMOSトランジスタM40のソースは、グランドGNDに接続されている。
一方、インバータINV300は、PMOSトランジスタM50及びNMOSトランジスタM60を有する。具体的には、PMOSトランジスタM50及びNMOSトランジスタM60のゲートは、共通接続されると共に、PMOSトランジスタM10及びM20並びにNMOSトランジスタM30の接続点に接続されている。
PMOSトランジスタM50のソースは、電源電圧Vddに接続されている。PMOSトランジスタM50及びNMOSトランジスタM60のドレインは、共通接続されると共に、出力端子OUTに接続される。NMOSトランジスタM60のソースは、グランドGNDに接続されている。
ところで、本実施の形態の場合、波形整形回路500Aを形成する回路素子のうち、出力信号Foutの立ち上がり(出力信号Foutが“L”レベルから“H”レベルに変化する場合)に寄与する回路素子としては、インバータINV300を形成するNMOSトランジスタM60がある。そこで、このNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)を“2”とする。
また、波形整形回路500Bを形成する回路素子のうち、対応するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)を“1”にすると共に、波形整形回路500Cを形成する回路素子のうち、対応するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)を“3”にする。
なお、この場合、波形整形回路500A〜500Cのうち、対応する各NMOSトランジスタM60のゲート長(チャネル長)は、全て同一である。
すなわち、波形整形回路500Aが有するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)と、波形整形回路500Bが有するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)と、波形整形回路500Cが有するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)との比は、“2:1:3”となる。
従って、波形整形回路500Aが選択され、実行状態にされた場合には、出力信号Foutの立ち上がりに寄与するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)が、波形整形回路500Bが選択された場合よりも大きくなる。
このため、出力信号Foutの立ち上がり時に波形整形回路500A内を流れる電流は、波形整形回路500Bが選択された場合より大きくなる。これにより、波形整形回路500Bが選択された場合と比較して、高速に立ち上がる出力信号FoutA(図3)が生成される。
続いて、波形整形回路500Bが選択され、実行状態にされた場合には、出力信号Foutの立ち上がりに寄与するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)が、波形整形回路500Aが選択された場合よりも小さくなる。
このため、出力信号Foutの立ち上がり時に波形整形回路500B内を流れる電流は、波形整形回路500Aが選択された場合より小さくなる。これにより、波形整形回路500Aが選択された場合と比較して、低速に立ち上がる出力信号FoutB(図3)が生成される。
続いて、波形整形回路500Cが選択され、実行状態にされた場合には、出力信号Foutの立ち上がりに寄与するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)が、波形整形回路500Aが選択された場合よりも大きくなる。
このため、出力信号Foutの立ち上がり時に波形整形回路500C内を流れる電流は、波形整形回路500Aが選択された場合より大きくなる。これにより、波形整形回路500Aが選択された場合と比較して、高速に立ち上がる出力信号FoutC(図3)が生成される。
このように本実施の形態によれば、波形整形回路500A〜500Cを形成する回路素子のうち、発振器100から出力される出力信号Foutの立ち上がりに寄与するトランジスタが、波形整形回路500A〜500C毎にそれぞれ異なるゲート幅を有するように形成される。より具体的には、出力信号Foutの立ち上がりの勾配を変化させることに寄与するトランジスタを、波形整形回路500A〜500C毎にそれぞれ異なるゲート幅を有するように形成する。
これにより、発振器100が搭載される電子機器に応じた立ち上がり時間を有する出力信号Foutを生成することができる。従って、出力信号Foutを高精度に生成することができ、また、立ち上がり時間が異なる出力信号Foutを生成する発振器をそれぞれ別個に製造する必要がなくなる。
なお、上述の実施の形態においては、波形整形回路500A〜500C毎に、出力信号Foutの立ち上がりに寄与するNMOSトランジスタM60のゲート幅(チャネル幅)を変化させる場合について述べたが、並列接続するNMOSトランジスタの数を変化させることにより、ゲート幅(チャネル幅)を変化させる場合と同様の効果を得るようにしても良い。
例えば、図6に示すように、波形整形回路500AのインバータINV300は、2段のNMOSトランジスタM80及びM90が並列接続された構成を有し(図6(A))、波形整形回路500BのインバータINV300は、1段のNMOSトランジスタM110が接続された構成を有し(図6(B))、波形整形回路500CのインバータINV300は、3段のNMOSトランジスタM130〜M150が並列接続された構成を有する(図6(C))。
これにより、波形整形回路500Aが有するNMOSトランジスタM80及びM90のゲート幅(チャネル幅)の合計と、波形整形回路500Bが有するNMOSトランジスタM110のゲート幅(チャネル幅)と、波形整形回路500Cが有するNMOSトランジスタM130〜M150のゲート幅(チャネル幅)の合計との比は、“2:1:3”となる。
なお、この場合、MOSトランジスタM70〜150のゲート幅(チャネル幅)及びゲート長(チャネル長)は、全て同一である。
すなわち、波形整形回路500A〜500Cを形成する回路素子のうち、発振器100から出力される出力信号Foutの立ち上がりに寄与するトランジスタに、当該トランジスタと同一のゲート幅を有するトランジスタを、波形整形回路500A〜500C毎にそれぞれ異なる数だけ並列接続すれば良い。
また、上述の実施の形態においては、NAND回路600及びインバータINV300を直列接続することにより波形整形回路500を形成する場合について述べたが、図7(A)に示すように、NAND回路800並びにインバータINV400及びINV500を直列接続することにより波形整形回路700を形成するようにしても良い。
この場合、出力信号Foutの立ち上がりに寄与する回路素子として、インバータINV400を形成するPMOSトランジスタのゲート幅を変化させるか、又は当該PMOSトランジスタに並列接続するPMOSトランジスタの数を変化させる。なお、図7(B)に示すように、最終段のインバータINV600を、波形整形回路1000A〜1000C間で共有するようにして波形整形部900を形成しても良い。
また、上述の実施の形態においては、インバータINV300を形成するNMOSトランジスタM60のゲート幅、又は並列接続するトランジスタ数を変化させる場合について述べたが、NAND回路600を形成するPMOSトランジスタM10及びM20のゲート幅(チャネル幅)、又はNAND回路600を形成するPMOSトランジスタM10及びM20にそれそれぞれ並列接続されるPMOSトランジスタの数を変化させることにより、インバータINV300の場合と同様の効果を得るようにしても良い。
また、上述の実施の形態においては、NAND回路600をスイッチング素子としても動作させる場合について述べたが、図8に示すように、単一のNAND回路1200と、インバータINV700〜INV900との間に、スイッチSWを設けることにより、波形整形部1100を形成するようにしても良い。
かかる波形整形部1100は、スイッチSWの入力端子IN100とNAND回路1200の出力端子とを接続し、スイッチSWの第1の出力端子OUT100とインバータINV700の入力端子とを接続し、スイッチSWの第2の出力端子OUT200とインバータINV800の入力端子とを接続し、スイッチSWの第3の出力端子OUT300とインバータINV900の入力端子とを接続することにより形成される。
なお、インバータINV700が有するNMOSトランジスタのゲート幅(チャネル幅)と、インバータINV800が有するNMOSトランジスタのゲート幅(チャネル幅)と、インバータINV900が有するNMOSトランジスタのゲート幅(チャネル幅)との比は、例えば“2:1:3”である。
ところで、この場合、制御回路1300は、NAND回路1200の第2の入力端子INBには、常に“H”レベルを与えると共に、メモリ400に記憶されているデータに基づいて、スイッチSWの接続状態を切り換えるための制御信号を生成し、これをスイッチSWに与える。
これにより、スイッチSWは、制御回路1300から供給される制御信号に基づいて、その接続状態を切り換える。すなわち、スイッチSWは、波形整形を行うための回路として、インバータINV700が選択された場合には、その接続状態を第1の出力端子OUT100側に切り換え、インバータINV800が選択された場合には、その接続状態を第2の出力端子OUT200側に切り換え、インバータINV900が選択された場合には、その接続状態を第3の出力端子OUT300側に切り換える。
このように、スイッチSWは、制御回路1300から与えられた制御信号に基づいて、その接続状態を切り換えることにより、複数の波形整形回路に対応するインバータINV700〜900の中から選択されたインバータINVを導通状態にする。これにより、複数のインバータINV700〜900の中から選択されたインバータINVのみがNAND回路1200と接続される。従って、複数の波形整形回路が単一のNAND回路を共有することができ、波形整形部1100を構成する構成要素の数を削減することができる。
また、上述の実施の形態においては、波形整形部300の後段に、バッファとしてのインバータINV200を接続した場合について述べたが、各波形整形回路500A〜500Cの内部に、バッファとしてのインバータINV200をそれぞれ設けるようにしても良い。
また、上述の実施の形態においては、携帯電話機に発振器100を搭載する場合について述べたが、例えばGPS機能を有するナビゲーション装置など、他の種々の電子機器に発振器100を搭載するようにしても良い。
また、水晶振動子X100及び可変コンデンサC200の接続点と、水晶振動子X100の他端との間に、抵抗を接続しても良い。また、水晶振動子X100の他端、可変コンデンサC200の一端、抵抗R100の他端、インバータINV100の出力端子を接続するための接続線のうち、当該接続線及び水晶振動子X100の接続点と、当該接続線及び抵抗R100の接続点との間に、抵抗を接続しても良い。
本発明の実施の形態による発振器の構成を示す回路図である。 波形整形部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による発振器から出力される出力信号の波形を示すグラフである。 メモリに記憶されるデータのアドレス及びデータ内容を示す図表である。 波形整形回路の構成を示す回路図である。 他の実施の形態による波形整形回路が有するインバータの構成を示す回路図である。 他の実施の形態による波形整形回路の構成を示す回路図である。 他の実施の形態による波形整形部の構成を示す回路図である。 従来の発振器の構成を示す回路図である。 従来の発振器から出力される出力信号の波形を示すグラフである。
符号の説明
10、100 発振器
200 水晶発振回路
300、1100 波形整形部
400 メモリ
450、1300 制御回路
500、700、1000 波形整形回路
600、800、1200 NAND回路
X10、X100 水晶振動子
R10、R100 抵抗
C10、C20、C100、C200 可変コンデンサ
INV10、INV20、INV100〜INV900 インバータ
SW スイッチ
M10〜M150 MOSトランジスタ

Claims (5)

  1. 圧電素子を有し、所望の発振周波数を有する中間出力信号を生成する発振部と、
    前記発振部から出力される前記中間出力信号に対して、それぞれ異なる波形整形を行う複数の波形整形回路を有する波形整形部と、
    前記複数の波形整形回路の中から選択された前記波形整形回路に対応するデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているデータに基づいて、前記波形整形部が有する前記複数の波形整形回路の中から選択された前記波形整形回路によって、前記中間出力信号に対して波形整形を行わせる制御部と
    を備えることを特徴とする発振器。
  2. 前記複数の波形整形回路は、
    前記波形整形回路を形成する回路素子のうち、前記発振器から出力される出力信号の立ち上がりに寄与するトランジスタが、前記波形整形回路毎にそれぞれ異なるゲート幅を有するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発振器。
  3. 前記複数の波形整形回路は、
    前記波形整形回路を形成する回路素子のうち、前記発振器から出力される出力信号の立ち上がりに寄与するトランジスタに、前記トランジスタと同一のゲート幅を有する前記トランジスタを、前記波形整形回路毎にそれぞれ異なる数だけ並列接続することにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発振器。
  4. 前記波形整形回路は、
    第1の入力端子が前記発振部に接続されると共に、第2の入力端子が前記制御部に接続されたNAND回路と、
    前記NAND回路の出力端子に入力端子が接続されたインバータと
    を備え、
    前記制御部は、
    前記NAND回路の前記第2の入力端子に与える制御信号として、第1の電位及び前記第1の電位より低い第2の電位を生成し、選択対象の前記波形整形回路が有する前記NAND回路の前記第2の入力端子には、前記第1の電位を与えるのに対して、非選択対象の前記波形整形回路が有する前記NAND回路の前記第2の入力端子には、前記第2の電位を与える
    ことを特徴とする請求項1に記載の発振器。
  5. 前記波形整形部は、
    前記制御部から与えられた制御信号に基づいて、その接続状態を切り換えることにより、前記複数の波形整形回路の中から選択された前記波形整形回路を導通状態にするスイッチ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の発振器。

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