JP2010056112A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線間の層間絶縁膜に空洞を形成する場合における配線間の層間絶縁膜の高さの減少を抑制することを目的とする。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、基板上方に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
第1の層間絶縁膜上に保護膜を形成する工程と、保護膜及び第1の層間絶縁膜に配線溝を形成する工程と、酸素を含む処理ガスを用いたプラズマ処理により、第1の層間絶縁膜の側面部分に酸化膜を形成する工程と、配線溝に金属膜を形成する工程と、研磨処理により、金属膜を部分的に除去することで配線溝に金属配線を形成する工程と、保護膜及び酸化膜の除去処理により、酸化膜を除去した部分に空間を形成する工程と、第1の層間絶縁膜、金属配線及び空間を覆うように第2の層間絶縁膜を形成する工程と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の微細化と高集積化により、配線間隔を狭小化する必要がある。配線間隔が短くなると寄生容量が増加し、信号伝播遅延となる。配線間隔が100nm以下である半導体装置では、信号伝播遅延を抑制するために、比誘電率kが2.0から3.0の低い誘
電率を有する層間絶縁膜が用いられている。また、配線間の層間絶縁膜をエッチングで除去して空洞化し、実行誘電率を空気の比誘電率(k=1)に近づける方法がある。また、
酸素等のプラズマ処理により特性が変化する層間絶縁膜をシリコン酸化膜に変質させ、シリコン酸化膜を除去することで配線間の層間絶縁膜に空洞を形成する方法がある。
特開2001−313296号公報 特開2003−060032号公報
層間絶縁膜の全部を除去してしまうと、層間絶縁膜の上に存在する配線層を支持できなくなるため、層間絶縁膜を部分的に除去することになる。そのため、従来方法では、層間絶縁膜を除去しない箇所にマスクを行い、層間絶縁膜を部分的に除去することにより、配線間の層間絶縁膜を空洞化している。しかし、層間絶縁膜を除去しない箇所に対してマスクを余分に行う必要がある。そのため、成膜工程及びフォトリソグラフィ工程の工程数が増加し、コストが大幅に増加することになる。
また、従来方法では、層間絶縁膜をシリコン酸化膜に変質させた場合、層間絶縁膜の上面及び側面にシリコン酸化膜が形成される。そして、層間絶縁膜の上面に形成されたシリコン酸化膜については、Chemical Mechanical Polishing(CMP、化学機械研磨)によ
り除去する。層間絶縁膜の上面に形成されたシリコン酸化膜をCMPで除去することにより、層間絶縁膜の高さが減少する問題がある。
開示の方法は、配線間の層間絶縁膜に空洞を形成する場合における配線間の層間絶縁膜の高さの減少を抑制する技術を提供する。
本発明の一観点によれば半導体装置の製造方法は、基板上方に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、第1の層間絶縁膜上に保護膜を形成する工程と、保護膜及び第1の層間絶縁膜に配線溝を形成する工程と、酸素を含む処理ガスを用いたプラズマ処理により、第1の層間絶縁膜の側面部分に酸化膜を形成する工程と、配線溝に金属膜を形成する工程と、研磨処理により、金属膜を部分的に除去することで配線溝に金属配線を形成する工程と、保護膜及び酸化膜の除去処理により、酸化膜を除去した部分に空間を形成する工程と、第1の層間絶縁膜、金属配線及び空間を覆うように第2の層間絶縁膜を形成する工程と、を備える。
開示の方法によれば、配線間の層間絶縁膜に空洞を形成する場合における配線間の層間絶縁膜の高さの減少を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)に係る半導体装置及びその製造方法について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、開示の半導体装置及びその製造方法は実施形態の構成に限定されない。
〈第1実施形態〉
図1から図8を参照して、第1実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法について説明する。第1実施形態に係る半導体装置1の製造方法においては、まず、図1に示すように、トランジスタ11やシリコン酸化膜12が形成されたシリコン基板10にシリコン炭化膜13を形成する。トランジスタ11やシリコン酸化膜12の形成方法は広く知られているので、ここでは、その説明を省略する。
トランジスタ11は、シリコン基板10に形成された素子分離領域20と素子分離領域20との間に形成されている。トランジスタ11は、ゲート30、サイドウォール31、ソース領域32及びドレイン領域33等を備えている。
シリコン基板10上には、シリコン酸化膜12が形成されている。シリコン酸化膜12にはコンタクト34が形成されている。シリコン酸化膜12は、例えば、SiO2である
。シリコン酸化膜12上に、例えばCVD法又はスピンオングラス法により、10〜30nmの膜厚のシリコン炭化膜13を形成する。
シリコン炭化膜13の膜厚をできる限り薄くすることが好ましいが、第1実施形態では、シリコン炭化膜13の膜厚を10〜30nmに制御している。これは、シリコン炭化膜13の膜厚10nmがCVD法又はスピンオングラス法で膜厚制御できる最小値であり、シリコン炭化膜13の膜厚30nmが、後工程でシリコン炭化膜13が除去されて段差となった場合に他の工程、例えばリソグラフィー工程に、影響を与えない最大値であるためである。シリコン炭化膜13は、例えば、SiC、SiOC、SiOCH又はSiOであるが、これに限定されず、Siと、C及びOの少なくとも1種以上とを含む化合物であってもよい。また、他の材料をシリコン炭化膜13として使用してもよい。
次に、シリコン炭化膜13上に、CVD法又はスピンオングラス法により、50〜150nmの膜厚の低誘電率絶縁膜15を形成する。第1実施形態では、低誘電率絶縁膜15として、比誘電率kが3.0以下である絶縁膜を用いるが、比誘電率kが2.0〜3.0である低誘電率絶縁膜15を用いるのが好ましい。また、これに限定されず、他の値の比誘電率kである絶縁膜を用いてもよい。低誘電率絶縁膜15は、例えば、SiOC、SiOCHであるが、これに限定されず、他の材料を低誘電率絶縁膜15として使用してもよい。
そして、低誘電率絶縁膜15上に、CVD法又はスピンオングラス法により、10〜30nmの膜厚のシリコン炭化膜40を形成する。シリコン炭化膜40は、例えば、SiC、SiOC、SiOCH又はSiOであるが、これに限定されず、Siと、C及びOの少なくとも1種以上とを含む化合物であってもよい。また、他の化合物をシリコン炭化膜40として使用してもよい。
シリコン炭化膜40として、SiOC、SiOCH又はSiOを使用する場合、スピンオングラス法により低誘電率絶縁膜15上にシリコン炭化膜40を形成するのが好ましい。シリコン炭化膜40として、SiOC、SiOCH又はSiOを使用する場合、CVD法は、酸素を含むガスを用いるため、低誘電率絶縁膜15の上面及びその周辺部分が酸化する可能性がある。シリコン炭化膜40として、SiOC、SiOCH又はSiOを使用する場合、スピンオングラス法によれば、低誘電率絶縁膜15を酸化させずに、低誘電率絶縁膜15上にシリコン炭化膜40を形成することができる。
次に、シリコン炭化膜40上に、CVD法又はスピンオングラス法により、100〜200nmの膜厚のシリコン酸化膜41を形成する。シリコン酸化膜41は、例えば、SiO2である。CVD法によりシリコン酸化膜41を形成する場合、酸素を含むガスが用い
られる。そのため、低誘電率絶縁膜15上にシリコン酸化膜41を形成した場合、低誘電率絶縁膜15の上面及びその周辺部分が酸化する可能性がある。第1実施形態では、低誘電率絶縁膜15上にシリコン炭化膜40を形成し、シリコン炭化膜40上にシリコン酸化膜41を形成することにより、低誘電率絶縁膜15の上面及びその周辺部分が酸化することを抑制している。このように、シリコン炭化膜40は、低誘電率絶縁膜15の上面及びその周辺部分が酸化されることを抑制する酸化保護膜として機能する。なお、第1実施形態では、低誘電率絶縁膜15上にシリコン炭化膜40を形成する例を示したが、これに限定されず、低誘電率絶縁膜15の上面及びその周辺部分が酸化されることを抑制する他の保護膜を形成してもよい。
そして、シリコン酸化膜41上に、CVD法又はスピンオングラス法により、反射防止膜(BARC)42を形成する。次に、配線パターンにパターニングされたレジストパターン43を反射防止膜42上に形成する。レジストパターン43の形成は、フォトレジストを反射防止膜42に塗布した後、フォトリソグラフィでフォトレジストを加工することにより行う。フォトレジストとして、例えば、ArFレジストを用いてもよい。図2は、反射防止膜42上にレジストパターン43を形成した場合における半導体装置1の断面図である。
そして、レジストパターン43をマスクとして、異方性エッチングにより反射防止膜42及びシリコン酸化膜41をパターニングする。すなわち、レジストパターン43をマスクとして、異方性エッチングにより反射防止膜42及びシリコン酸化膜41にマスクパターンを形成する。
次に、酸素ガスを用いたアッシングを行うことにより、レジストパターン43とマスクパターンが形成された反射防止膜42とを除去する。そして、マスクパターンが形成されたシリコン酸化膜41をマスクとして、異方性エッチングによりシリコン炭化膜40、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13を部分的に除去する。したがって、シリコン酸化膜41は、シリコン炭化膜40、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13を部分的に除去するためのマスク膜(マスク層)として機能する。シリコン炭化膜40、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13を部分的に除去することにより、図3に示すように、シリコン炭化膜40、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13に配線溝50を形成する。
次に、シリコン基板10にバイアスを印加しない状態で、処理ガスを用いたプラズマ処理により、低誘電率絶縁膜15の側壁を酸化する。すなわち、低誘電率絶縁膜15の側面から低誘電率絶縁膜15を酸化することにより、図4に示すように、低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分にシリコン酸化膜51を形成する。図3に示すように、低誘電率絶縁膜15の側面が露出しており、酸素ガスを用いたプラズマ処理により、低誘電率絶縁膜15の側面から酸化される。一方、図3に示すように、低誘電率絶縁膜15上にはシリコン炭化膜40が形成されており、低誘電率絶縁膜15の上面からは酸化されにくい。このように、シリコン炭化膜40は、低誘電率絶縁膜15の上面からの酸化を抑制するプラズマ酸化保護膜として機能する。
第1実施形態では、処理ガスとして、酸素を含むガスを使用する。処理ガスは、O2
CO及びCO2のうちの少なくとも1種類以上のガスを含んでいてもよい。また、処理ガ
スは、H2ガス及びN2ガスのうちの少なくとも1種類以上を含んでいてもよい。処理ガス
が、H2ガス又はN2ガスのいずれか、又はその両方を含むことにより、第1実施形態におけるプラズマ処理において、効率よくプラズマを励起させることが可能となる。
ここで、第1実施形態におけるプラズマ処理について説明する。第1実施形態におけるプラズマ処理は、例えば、ダウンフロー型のプラズマ処理装置を用いて、チャンバー内にて行う。この場合、シリコン基板10にバイアスを印加しない状態でプラズマ処理を実行する。そして、シリコン基板10の温度を約25℃に保持した状態で、O2ガスを流量2
00sccmでチャンバー内に供給しながら、約40Paのチャンバー内圧力下で、約500Wの高周波電力によりプラズマを励起して、プラズマ処理を20秒間実行する。
このような条件下でプラズマ処理を実行することにより、低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分に形成されるシリコン酸化膜51の水平方向の膜厚は約50nmとなる。シリコン酸化膜51の水平方向の膜厚が約50nmとなる場合、水平方向の膜厚が100nm以下である低誘電率絶縁膜15は、その全部がシリコン酸化膜51に変質する。なお、第1実施形態におけるプラズマ処理の条件は例示であり、他の条件によりプラズマ処理を実行してもよい。
プラズマ処理を実行した後、シリコン酸化膜41上、配線溝50内部及び配線溝50上に金属膜を形成する。また、金属膜の拡散防止等の配線の信頼性を向上させるために、金属膜の下にバリアメタルを形成してもよい。バリアメタルは、例えば、タンタル(Ta)等の遷移金属である。バリアメタルは、スパッタリングにより形成する。金属膜として銅(Cu)を使用する場合、スパッタリング法で銅のシード層を堆積したあとに電解めっき法によりシリコン酸化膜41上、配線溝50内部及び配線溝50上に銅を形成する。なお、電解めっき法以外の他の方法により、銅をシリコン酸化膜41上、配線溝50内部及び配線溝50上に形成してもよい。
そして、CMPにより金属膜を研磨する。第1実施形態に係るCMPの研磨処理について説明する。CMPの研磨処理は、例えば、CMP装置で行う。まず、シリコン酸化膜41上及び配線溝50上に形成された金属膜がCMPの研磨処理により除去される。そして、配線溝50内部に形成された金属膜の一部とシリコン酸化膜41とが、CMPの研磨処理により除去される。この場合、シリコン酸化膜41が除去された時点で、CMPの研磨処理を終了する。すなわち、シリコン酸化膜41の下に形成されているシリコン炭化膜40の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了する。
CMPの研磨処理が低誘電率絶縁膜15の上面に達すると、低誘電率絶縁膜15の剥がれやスクラッチが発生し、配線不良の原因となり得る。そこで、CMPの研磨処理がシリコン炭化膜40の上面に達した場合、CMPの研磨処理を終了する。シリコン酸化膜41とシリコン炭化膜40とは硬さが異なり、CMPによる研磨処理の速度に差が生じる。その速度差を検知することにより、シリコン炭化膜40の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了することが可能となる。また、過電流式終点検知器又は光学式終了検知器を用いて、シリコン酸化膜41が除去されたことを検知することにより、CMPの研磨処理を終了してもよい。
このように、シリコン炭化膜40の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了することで、低誘電率絶縁膜15を直接研磨することを防止できる。シリコン炭化膜40の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了することで、図5に示すように、配線溝50に金属配線14を形成する。
次に、ドライエッチングにより、図6に示すように、シリコン炭化膜40を除去する。この場合、シリコン基板10の温度を25℃に保持した状態で、CF4ガスを流量100
sccmでチャンバー内に供給しながら、約13Paのチャンバー内圧力下で、約300Wの高周波電力によりプラズマ励起して、ドライエッチング処理を実行する。このドライエッチング処理における条件は例示であり、他の条件によりドライエッチング処理を実行してもよい。
そして、低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分に形成されたシリコン酸化膜51を、ウェットエッチングにより除去する。このウェットエッチングは、例えば、約0.5%の希フッ酸溶液を用いて実行する。約0.5%の希フッ酸溶液を用いたウェットエッチング処理により、シリコン酸化膜51は、低誘電率絶縁膜15と比べて10倍以上のレートでエッチングされる。
シリコン酸化膜51に対するウェットエッチング処理が行われた場合、図7に示すように、金属配線14と金属配線14との間、あるいは、金属配線14と低誘電率絶縁膜15との間には、空間52が形成される。
図6に示すように、シリコン炭化膜13は、シリコン酸化膜12とシリコン酸化膜51との間に形成されている。シリコン酸化膜12とシリコン酸化膜51との間にシリコン炭化膜13を形成することで、シリコン酸化膜51に対してウェットエッチング処理を実行しても、シリコン酸化膜12がエッチングされることを防止することができる。このように、シリコン炭化膜13は、シリコン酸化膜12がエッチングされることを防止するストッパー膜として機能する。
シリコン酸化膜51に対するウェットエッチング処理では、シリコン酸化膜51に対するエッチング時間を制御することが可能である。従って、シリコン酸化膜12がエッチングされない様に、シリコン酸化膜51に対するエッチング時間を制御してもよい。第1実施形態では、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成する例を示したが、シリコン酸化膜12がエッチングされない様にエッチング時間を制御することで、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成しないようにしてもよい。このように、シリコン酸化膜51に対するエッチング時間を制御することで、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成する工程を省略してもよい。
次に、CVD法又はスピンオングラス法により、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成する。この場合、下地に対する段差被覆能力(ステップカバレッジ)の低いシリコン炭化膜16を用いる。シリコン炭化膜16は、例えば、SiC又はSiOCである。ステップカバレッジの低いシリコン炭化膜16を用いることで、空間52の内部がシリコン炭化膜16で埋め込まれる前に空間52の上部がシリコン炭化膜16で閉じられる。また、プラズマCVD法により、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成してもよい。第1実施形態では、下地に対する段差被覆能力の低いシリコン炭化膜16を用いる例を示したが、これに限らず、下地に対する段差被覆能力の低い他の絶縁膜を用いてもよい。
また、空間52の内部にシリコン炭化膜16が埋め込まれることを抑制するために、プラズマCVD装置を用いて、約200Paのチャンバー内圧力下で、約600Wの高周波電力によりプラズマを励起して、シリコン炭化膜16を形成するようにしてもよい。
低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することにより、図8に示すように、空洞21が形成される。なお、シリコン炭化膜16を平坦化するために、例えば、CMPによりシリコン炭化膜16を研磨してもよい。
シリコン基板10と金属配線14との間には、シリコン酸化膜12が形成されており、
シリコン酸化膜12は、シリコン基板10と金属配線14との間を絶縁する絶縁膜として機能する。低誘電率絶縁膜15は、金属配線14と金属配線14との間に形成されており、低誘電率絶縁膜15は、金属配線14と金属配線14との間を絶縁する絶縁膜(第1の層間絶縁膜)として機能する。シリコン炭化膜16は、シリコン炭化膜16の上に配線層が形成された場合の配線層と金属配線14との間の絶縁膜(第2の層間絶縁膜)もしくはその一部として機能する。
上述したように、水平方向の膜厚が100nm以下である低誘電率絶縁膜15は、プラズマ処理を実行することにより、低誘電率絶縁膜15の全部がシリコン酸化膜51に変質する。そして、シリコン酸化膜51に対するウェットエッチング処理により、シリコン酸化膜51が存在していた箇所は空間52となる。すなわち、水平方向の膜厚が100nm以下である低誘電率絶縁膜15が存在している箇所は、低誘電率絶縁膜15に対するプラズマ処理及びシリコン酸化膜51に対するウェットエッチング処理により空間52となる。そして、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することで空洞21が形成された場合、金属配線14と金属配線14との間に低誘電率絶縁膜15が存在しない部分ができる。本明細書では、金属配線14と金属配線14との間に低誘電率絶縁膜15が存在しない場合、各金属配線14及び各金属配線14の間に存在する空洞21を含む部分を密配線部という。
一方、水平方向の膜厚が100nmより大きい低誘電率絶縁膜15は、プラズマ処理を実行することにより、低誘電率絶縁膜15の一部がシリコン酸化膜51に変質する。そして、シリコン酸化膜51に対するウェットエッチング処理により、シリコン酸化膜51が存在していた箇所は空間52となる。すなわち、水平方向の膜厚が100nmより大きい低誘電率絶縁膜15が存在している箇所は、一部は空間52となり、他の一部は低誘電率絶縁膜15として残る。そして、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することで空洞21が形成された場合、金属配線14と金属配線14との間に低誘電率絶縁膜15が存在する部分ができる。本明細書では、金属配線14と金属配線14との間に低誘電率絶縁膜15が存在する場合、各金属配線14、各金属配線14の間に存在する低誘電率絶縁膜15及び各金属配線14の間に存在する空洞21を含む部分を疎配線部という。疎配線部内の低誘電率絶縁膜15は、シリコン炭化膜16の上に更なる配線層が形成された場合、当該配線層及びシリコン炭化膜16を支持する支持層として機能する。
第1実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と金属配線14との間に空洞21を形成することが可能となる。また、第1実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と低誘電絶縁膜15との間に空洞21を形成することが可能となる。
第1実施形態におけるプラズマ処理は、シリコン基板10にバイアスを印加しない状態で実行される。ここで、シリコン基板10にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行した場合について説明する。シリコン基板10にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行した場合、シリコン基板10への酸素イオンの衝撃によりシリコン酸化膜41や配線溝50がエッチングされ得る。過剰なエッチングは、配線溝50の形状が変形するという問題を引き起こす可能性がある。
図3で示した状態において、シリコン基板10にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行した場合、図9に示すように、シリコン酸化膜41の肩部分がエッチングされ、シリコン酸化膜41の膜厚が減少する箇所ができる。シリコン酸化膜41の膜厚が減少している箇所がある場合、配線溝50に配線を形成する際に実行するCMPの精度劣化を引き起こす可能性がある。このような問題を抑制するため、第1実施形態におけるプラズマ
処理は、シリコン基板10にバイアスを印加しない状態で実行する。シリコン基板10にバイアスを印加しない状態でプラズマ処理を実行することにより、シリコン基板10への酸素イオンの衝撃が減少し、シリコン酸化膜41や配線溝50のエッチングが抑制される。また、過剰なエッチングによる配線溝50の形状の変形が抑制される。
〈第2実施形態〉
図10から図13を参照して、第2実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法について説明する。第1実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法と、第2実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法との相違点は、CMPの研磨処理及びそれに関連する技術である。そこで、第2実施形態では、当該相違点に着目して説明を行う。なお、同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。また、必要に応じて図1から図8の図面を参照する。
第1実施形態に係るCMPの研磨処理では、シリコン炭化膜40の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了することとした。第2実施形態に係るCMPの研磨処理では、シリコン炭化膜40の上面が研磨され始めてから、所定時間後にCMPの研磨処理を終了する。この場合、金属膜の研磨レートがシリコン炭化膜40の研磨レートよりも高いスラリー(研磨液)を使用して、CMPの研磨処理を行う。
例えば、シリコン炭化膜40がSiCであり、金属膜が銅であるとする。そして、SiCの研磨レートが15nm/分であり、銅の研磨レートが45nm/分であるスラリーを使用してCMPの研磨処理を行う。すなわち、SiCと銅との研磨選択比が1:3であるスラリーを使用してCMPの研磨処理を行う。このような条件で、CMPの研磨処理を1分間行った場合、SiCは15nm削られ、銅は45nm削られるため、SiCと銅との膜厚に30nmの差が生じることになる。
このように、金属膜の研磨レートがシリコン炭化膜40の研磨レートよりも高いスラリーを使用して、CMPの研磨処理を行った場合、配線溝50内部に形成された金属膜の上面の高さがシリコン炭化膜40の上面の高さよりも低くなる。上記例の条件では、配線溝50内部に形成された金属膜の上面の高さがシリコン炭化膜40の上面の高さよりも30nm低くなる。また、上記例の条件に限らず、例えば、シリコン炭化膜40と金属膜との研磨選択比が1:1.5〜1:5であるスラリーを使用してCMPの研磨処理を行ってもよい。
配線溝50内部に形成された金属膜の上面の高さがシリコン炭化膜40の上面の高さよりも低くなるように、配線溝50内部に形成された金属膜を研磨することで、図10に示すように、配線溝50に金属配線14を形成する。図10に示すように、配線溝50に形成された金属配線14の上部が、シリコン炭化膜40に対して凹形状となっている。すなわち、金属配線14の上面と低誘電絶縁膜15の上面との間の段差が小さくなる。
そして、配線溝50に金属配線14を形成した後、ドライエッチングにより、図11に示すように、シリコン炭化膜40を除去する。シリコン炭化膜40の除去は、第1実施形態と同様の方法を用いることが可能であり、ここでは、その説明を省略する。
次に、低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分に形成されたシリコン酸化膜51を、ウェットエッチングにより除去する。シリコン酸化膜51の除去は、第1実施形態と同様の方法を用いることが可能であり、ここでは、その説明を省略する。
シリコン酸化膜51に対するウェットエッチング処理が行われた場合、図12に示すように、金属配線14と金属配線14との間、あるいは、金属配線14と低誘電率絶縁膜1
5との間には、空間52が形成される。なお、第1実施形態と同様に、シリコン炭化膜13は、シリコン酸化膜12がエッチングされることを防止するストッパー膜として機能する。また、第1実施形態と同様に、シリコン酸化膜51に対するエッチング時間を制御することで、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成する工程を省略してもよい。
次に、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成する。シリコン炭化膜16の種類やシリコン炭化膜16の形成方法等については、第1実施形態と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
そして、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することにより、図13に示すように、空洞21が形成される。
第2実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と金属配線14との間に空洞21を形成することが可能となる。また、第2実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と低誘電絶縁膜15との間に空洞21を形成することが可能となる。
また、CMPの研磨処理において、金属膜の研磨レートがシリコン炭化膜40の研磨レートよりも高いスラリーを使用することで、金属配線14の上面と低誘電絶縁膜15の上面との間の段差を抑制できる。すなわち、CMPの研磨処理において、金属膜の研磨レートがシリコン炭化膜40の研磨レートよりも高いスラリーを使用しない場合と比較して、低誘電率絶縁膜15の上面と金属配線14の上面との間における段差を小さくすることができる。その結果、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うように形成されるシリコン炭化膜16の平坦化を促進することができる。
〈第3実施形態〉
図14から図17を参照して、第3実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法について説明する。第3実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法と、第1実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法との相違点は、低誘電率絶縁膜15上にシリコン酸化膜60を形成する点及びそれに関する技術である。そこで、第3実施形態では、当該相違点に着目して説明を行う。なお、同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。また、必要に応じて図1から図13の図面を参照する。
第3実施形態に係る半導体装置1の製造方法においては、まず、トランジスタ11やシリコン酸化膜12が形成されたシリコン基板10にシリコン炭化膜13を形成する。次に、シリコン炭化膜13上に低誘電率絶縁膜15を形成する。これらについては、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
そして、低誘電率絶縁膜15上に、スピンオングラス法により、10〜30nmの膜厚のシリコン酸化膜60を形成する。シリコン酸化膜60は、例えば、SiO2である。C
VD法によりシリコン酸化膜60を形成する場合、酸素を含むガスが用いられる。そのため、低誘電率絶縁膜15上にシリコン酸化膜60を形成する場合、低誘電率絶縁膜15の上面が酸化する可能性がある。第3実施形態では、スピンオングラス法により、低誘電率絶縁膜15上にシリコン酸化膜60を形成することで、低誘電率絶縁膜15の上面が酸化されることを抑制している。
次に、シリコン酸化膜60上に100〜200nmの膜厚の下層レジスト61を形成する。第3実施形態では、下層レジスト61の膜厚を100〜200nmとする例を示したが、これに限定されず、下層レジスト61より下の層の状態により、下層レジスト61の
膜厚を適宜変更してもよい。
そして、下層レジスト61上に、CVD法又はスピンオングラス法により、反射防止膜(BARC)62を形成する。次に、配線パターンにパターニングされたレジストパターン63を反射防止膜62上に形成する。レジストパターン63の形成は、フォトレジストを反射防止膜62に塗布した後、フォトリソグラフィでフォトレジストを加工することにより行う。フォトレジストとして、例えば、ArFレジストを用いてもよい。図14は、反射防止膜62上にレジストパターン63を形成した場合における半導体装置1の断面図である。
次に、レジストパターン63をマスクとして、異方性エッチングにより反射防止膜62及び下層レジスト61をパターニングする。すなわち、レジストパターン63をマスクとして、異方性エッチングにより反射防止膜62及び下層レジスト61にマスクパターンを形成する。
そして、マスクパターンが形成された下層レジスト61をマスクとして、異方性エッチングによりシリコン酸化膜60、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13を部分的に除去する。したがって、下層レジスト61は、シリコン炭化膜60、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13を部分的に除去するためのマスク膜(マスク層)として機能する。シリコン酸化膜60、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13を部分的に除去することにより、図15に示すように、シリコン酸化膜60、低誘電率絶縁膜15及びシリコン炭化膜13に配線溝70を形成する。
次に、シリコン基板10にバイアスを印加した状態で、処理ガスを用いたプラズマ処理により、下層レジスト61をアッシングするとともに、低誘電率絶縁膜15の側壁を酸化する。低誘電率絶縁膜15の側面から低誘電率絶縁膜15を酸化することにより、図16に示すように、低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分にシリコン酸化膜71を形成する。図15に示すように、低誘電率絶縁膜15の側面が露出しており、酸素ガスを用いたプラズマ処理により、低誘電率絶縁膜15の側面から酸化される。一方、図15に示すように、低誘電率絶縁膜15上にはシリコン酸化膜60が形成されており、低誘電率絶縁膜15の上面からは酸化されにくい。このように、シリコン酸化膜60は、低誘電率絶縁膜15の上面からの酸化を抑制するプラズマ酸化保護膜として機能する。
第3実施形態では、処理ガスとして、酸素を含むガスを使用する。処理ガスは、O2
CO及びCO2のうちの少なくとも1種類以上のガスを含んでいてもよい。また、処理ガ
スは、H2ガス及びN2ガスのうちの少なくとも1種類以上を含んでいてもよい。処理ガスが、H2ガス又はN2ガスのいずれか、又はその両方を含むことにより、第3実施形態におけるプラズマ処理において、効率よくプラズマを励起させることが可能となる。
ここで、第3実施形態におけるプラズマ処理について説明する。第3実施形態におけるプラズマ処理は、例えば、容量結合型のアッシング処理装置を用いて、チャンバー内にて行う。この場合、シリコン基板10にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行する。そして、シリコン基板10の温度を約25℃に保持した状態で、O2ガスを流量500
sccmでチャンバー内に供給しながら、約7Paのチャンバー内圧力下で、約100Wの高周波電力によりプラズマを励起して、プラズマ処理を20秒間実行する。
このような条件下でプラズマ処理を実行することにより、下層レジスト61をアッシングするとともに、低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分に形成されるシリコン酸化膜71の水平方向の膜厚は約50nmとなる。シリコン酸化膜71の水平方向の膜厚が約50nmとなる場合、水平方向の膜厚が100nm以下である低誘電率絶縁膜15は、そ
の全部がシリコン酸化膜71に変質する。なお、第3実施形態におけるプラズマ処理の条件は例示であり、他の条件によりプラズマ処理を実行してもよい。
また、水平方向の膜厚が100nmより大きい低誘電率絶縁膜15は、プラズマ処理を実行することにより、低誘電率絶縁膜15の一部がシリコン酸化膜71に変質する。低誘電率絶縁膜15上にはシリコン酸化膜60が形成されているので、水平方向の膜厚が100nmより大きい低誘電率絶縁膜15は、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71で覆われることになる。
第3実施形態におけるプラズマ処理は、シリコン基板10にバイアスを印加した状態で実行される。シリコン基板10にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行することで、下層レジスト61のアッシングレートを高めることができる。すなわち、シリコン基板10にバイアスが印加されることで、シリコン基板10への酸素イオンの衝撃が増加し、下層レジスト61のアッシングレートが上昇する。
低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分にシリコン酸化膜71を形成する前に、下層レジスト61のアッシングが終了しない場合、シリコン酸化膜60上に下層レジスト61が残ることとなる。シリコン酸化膜60上に下層レジスト61が残ると、汚染や析出物の原因となり、半導体装置1の電気特性や信頼性に影響を及ぼすことになる。第3実施形態におけるプラズマ処理によれば、低誘電率絶縁膜15の側壁にシリコン酸化膜71を形成する前に、下層レジスト61のアッシングが終了するため、シリコン酸化膜60上に下層レジスト61が残ることを抑制することができる。
シリコン基板10にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行することにより、下層レジスト61のアッシングと低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分の酸化とが同時に進行するため、下層レジスト61の除去を他の工程で行わなくてもよくなる。例えば、CMPによる研磨処理において、下層レジスト61の除去工程を省略することが可能となる。なお、第3実施形態では、シリコン基板10にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行する例を示したが、これに限定されず、シリコン基板10にバイアスを印加しない状態でプラズマ処理を実行してもよい。
プラズマ処理を実行した後、シリコン酸化膜60上、配線溝70内部及び配線溝70上に金属膜を形成する。また、金属膜の拡散防止等の配線の信頼性を向上させるために、金属膜の下にバリアメタルを形成してもよい。バリアメタルは、例えば、タンタル(Ta)等の遷移金属である。バリアメタルは、スパッタリングにより形成する。金属膜として銅(Cu)を使用する場合、スパッタリング法で銅のシード層を堆積したあとに電解めっき法によりシリコン酸化膜60上、配線溝70内部及び配線溝70上に銅を形成する。なお、電解めっき法以外の他の方法により、銅をシリコン酸化膜60上、配線溝70内部及び配線溝70上に銅を形成してもよい。
そして、CMPにより金属膜を研磨する。第3実施形態に係るCMPの研磨処理について説明する。CMPの研磨処理は、例えば、CMP装置で行う。まず、シリコン酸化膜60上及び配線溝70上に形成された金属膜がCMPの研磨処理により除去される。この場合、シリコン酸化膜60上に形成された金属膜が除去された時点で、CMPの研磨処理を終了する。すなわち、シリコン酸化膜60の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了する。
CMPによる研磨処理が低誘電率絶縁膜15の上面に達すると、低誘電率絶縁膜15の剥がれやスクラッチが発生し、配線不良の原因となり得る。そのため、第3実施形態では、CMPによる研磨処理がシリコン酸化膜60の上面に達した場合、CMPによる研磨処
理を終了する。金属膜とシリコン酸化膜60とは硬さが異なり、CMPによる研磨処理の速度に差が生じる。その速度差を検知することにより、シリコン酸化膜60の上面が研磨され始めた時点で、CMPによる研磨処理を終了することが可能となる。
また、金属膜の下にバリアメタルを形成している場合、バリアメタルの研磨が終了した時点で、CMPの研磨処理を終了してもよい。バリアメタルとシリコン酸化膜60とは硬さが異なり、CMPによる研磨処理の速度に差が生じる。その速度差を検知することにより、バリアメタルの研磨が終了した時点で、CMPによる研磨処理を終了することが可能となる。また、過電流式終点検知器又は光学式終了検知器を用いて、シリコン酸化膜60上に形成された金属膜およびバリアメタルが除去されたことを検知することにより、CMPの研磨処理を終了してもよい。
このように、シリコン酸化膜60の上面が研磨され始めた時点で、CMPによる研磨処理を終了することで、低誘電率絶縁膜15を直接研磨することを防止できる。シリコン酸化膜60の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了することで、図17に示すように、配線溝70に金属配線14を形成する。
そして、低誘電率絶縁膜15上に形成されたシリコン酸化膜60及び低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分に形成されたシリコン酸化膜71を、ウェットエッチングにより除去する。このウェットエッチングは、例えば、約0.5%の希フッ酸溶液を用いて実行する。約0.5%の希フッ酸溶液を用いたウェットエッチング処理により、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71は、低誘電率絶縁膜15と比べて10倍以上のレートでエッチングされる。
シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するウェットエッチング処理が行われた場合、第1実施形態で示す図7の半導体装置1と同様に、金属配線14と金属配線14との間、あるいは、金属配線14と低誘電率絶縁膜15との間には、空間52が形成される。
シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するウェットエッチング処理では、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するエッチング時間を制御することが可能である。従って、シリコン酸化膜12がエッチングされない様に、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するエッチング時間を制御してもよい。第3実施形態では、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成する例を示したが、シリコン酸化膜12がエッチングされない様にエッチング時間を制御することで、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成しないようにしてもよい。このように、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するエッチング時間を制御することで、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成する工程を省略してもよい。
次に、低誘電率絶縁膜15、銅配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成する。シリコン炭化膜16の種類やシリコン炭化膜16の形成方法等については、第1実施形態と同様であり、ここでは、その説明を省略する。低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することにより、第1実施形態で示す図8の半導体装置1と同様に、空洞21が形成される。
上述したように、水平方向の膜厚が100nm以下である低誘電率絶縁膜15は、プラズマ処理を実行することにより、低誘電率絶縁膜15の全部がシリコン酸化膜71に変質する。そして、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するウェットエッチング処理により、シリコン酸化膜71が存在する箇所は空間52となる。すなわち、水平方向の膜厚が100nm以下である低誘電率絶縁膜15が存在している箇所は、低誘電率絶縁
膜15に対するプラズマ処理及びシリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するウェットエッチング処理により空間52となる。そして、低誘電率絶縁膜15、銅配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することで空洞21が形成された場合、第1実施形態で示す図8の半導体装置1と同様に、銅配線14と銅配線14との間に低誘電率絶縁膜15が存在しない部分ができる。
一方、水平方向の膜厚が100nmより大きい低誘電率絶縁膜15は、プラズマ処理を実行することにより、低誘電率絶縁膜15の一部がシリコン酸化膜71に変質する。そして、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するウェットエッチング処理により、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71が存在する箇所は空間52となる。すなわち、水平方向の膜厚が100nmより大きい低誘電率絶縁膜15が存在する箇所は、一部は空間52となり、他の一部は低誘電率絶縁膜15として残る。そして、低誘電率絶縁膜15、銅配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することで空洞21が形成された場合、第1実施形態で示す図8の半導体装置1と同様に、銅配線14と銅配線14との間に低誘電率絶縁膜15が存在する部分ができる。
第3実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と金属配線14との間に空洞21を形成することが可能となる。また、第3実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と低誘電絶縁膜15との間に空洞21を形成することが可能となる。
〈第4実施形態〉
図18を参照して、第4実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法について説明する。第3実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法と、第4実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法との相違点は、CMPの研磨処理及びそれに関連する技術である。そこで、第4実施形態では、当該相違点に着目して説明を行う。なお、同一の構成要素については、第3実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。また、必要に応じて図1から図17の図面を参照する。
第3実施形態に係るCMPの研磨処理では、シリコン酸化膜60の上面が研磨され始めた時点で、CMPの研磨処理を終了することとした。第4実施形態に係るCMPの研磨処理では、シリコン酸化膜60の上面が研磨され始めてから、所定時間後にCMPの研磨処理を終了する。この場合、金属膜の研磨レートがシリコン酸化膜60の研磨レートよりも高いスラリー(研磨液)を使用して、CMPの研磨処理を行う。
例えば、シリコン酸化膜60がSiOであり、金属膜が銅であるとする。そして、SiOの研磨レートが30nm/分であり、銅の研磨レートが45nm/分であるスラリーを使用してCMPの研磨処理を行う。すなわち、SiOと銅との研磨選択比が1:1.5であるスラリーを使用してCMPの研磨処理を行う。このような条件で、CMPの研磨処理を1分間行った場合、SiOは30nm削られ、銅は45nm削られるため、SiOと銅との膜厚に15nmの差が生じることになる。
このように、金属膜の研磨レートがシリコン酸化膜60の研磨レートよりも高いスラリーを使用して、CMPの研磨処理を行った場合、配線溝70内部に形成された金属膜の上面の高さがシリコン酸化膜60の上面の高さよりも低くなる。上記例の条件では、配線溝70内部に形成された金属膜の上面の高さがシリコン酸化膜60の上面の高さよりも15nm低くなる。また、上記例の条件に限らず、例えば、シリコン酸化膜60と金属膜との研磨選択比が1:1.5〜1:5であるスラリーを使用してCMPの研磨処理を行ってもよい。
配線溝70内部に形成された金属膜の上面の高さがシリコン酸化膜60の上面の高さよりも低くなるように、配線溝70内部に形成された金属膜を研磨することで、図18に示すように、配線溝70に金属配線14を形成する。図18に示すように、配線溝70に形成された金属配線14の上部が、シリコン酸化膜60に対して凹形状となっている。すなわち、金属配線14の上面と低誘電絶縁膜15の上面との間の段差が小さくなる。
そして、配線溝70に金属配線14を形成した後、低誘電率絶縁膜15上に形成されたシリコン酸化膜60と、低誘電率絶縁膜15の側面及びその周辺部分に形成されたシリコン酸化膜71とを、ウェットエッチングにより除去する。シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71の除去は、第3実施形態と同様の方法を用いることが可能であり、ここでは、その説明を省略する。
シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するウェットエッチングが行われた場合、第2実施形態で示す図12の半導体装置1と同様に、金属配線14と金属配線14との間、あるいは、金属配線14と低誘電率絶縁膜15との間には、空間52が形成される。なお、第3実施形態と同様に、シリコン炭化膜13は、シリコン酸化膜12がエッチングされることを防止するストッパー膜として機能する。また、第3実施形態と同様に、シリコン酸化膜60及びシリコン酸化膜71に対するエッチング時間を制御することで、シリコン酸化膜12上にシリコン炭化膜13を形成する工程を省略してもよい。
次に、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成する。シリコン炭化膜16の種類やシリコン炭化膜16の形成方法等については、第1実施形態と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
そして、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うようにシリコン炭化膜16を形成することにより、第2実施形態で示す図13の半導体装置1と同様に、空洞21が形成される。
第4実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と金属配線14との間に空洞21を形成することが可能となる。また、第4実施形態によれば、低誘電絶縁膜15の高さを減少させずに、金属配線14と低誘電絶縁膜15との間に空洞21を形成することが可能となる。
また、CMPの研磨処理において、金属膜の研磨レートがシリコン酸化膜60の研磨レートよりも高いスラリーを使用することで、金属配線14の上面と低誘電絶縁膜15の上面との間の段差を抑制できる。すなわち、CMPの研磨処理において、金属膜の研磨レートがシリコン酸化膜60の研磨レートよりも高いスラリーを使用しない場合と比較して、低誘電率絶縁膜15の上面と金属配線14の上面との間における段差を小さくすることができる。その結果、低誘電率絶縁膜15、金属配線14及び空間52を覆うように形成されるシリコン炭化膜16の平坦化を促進することができる。
第1実施形態から第4実施形態では、トランジスタ11を備える半導体装置1及びその製造方法について説明したが、これに限らず、半導体装置1は、コンデンサやダイオード等の素子を備えていてもよい。すなわち、第1実施形態から第4実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法は、コンデンサやダイオード等の素子を備える半導体装置1及びその製造方法に適用してもよい。また、第1実施形態から第4実施形態に係る半導体装置1及びその製造方法は、多層配線の半導体装置1及びその製造方法を含むものである。
以上の第1実施形態から第4実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板上方に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁膜上に保護膜を形成する工程と、
前記保護膜及び前記第1の層間絶縁膜に配線溝を形成する工程と、
酸素を含む処理ガスを用いたプラズマ処理により、前記第1の層間絶縁膜の側面部分に酸化膜を形成する工程と、
前記配線溝に金属膜を形成する工程と、
研磨処理により、前記金属膜を部分的に除去することで前記配線溝に金属配線を形成する工程と、
前記保護膜及び前記酸化膜の除去処理により、前記酸化膜を除去した部分に空間を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁膜、前記金属配線及び前記空間を覆うように第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記研磨処理は、前記金属膜に対する研磨レートが前記保護膜に対する研磨レートよりも高いスラリーを用いた化学機械研磨により、前記配線溝に形成された前記金属膜の上面の高さが前記保護膜の上面の高さよりも低くなるように、前記金属膜を研磨する付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記研磨処理は、前記第1の層間絶縁膜を研磨する前に終了する付記1または2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記プラズマ処理は、前記基板にバイアスを印加しない状態で行う付記1から3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記除去処理は、ウェットエッチングにより前記酸化膜及び前記保護膜を除去する付記1から4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記除去処理は、ドライエッチングにより前記保護膜を除去し、ウェットエッチングにより前記酸化膜を除去する付記1から4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記保護膜は、SiC、SiOC、SiOCH及びSiOのいずれかである付記1から4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記保護膜の膜厚は、10nmから30nmである付記1から4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記処理ガスは、O2、CO及びCO2の中から選択される少なくとも1種以上のガスを含む付記1から8の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記処理ガスは、H2及びN2の中から選択される少なくとも1種以上のガスを含む付記
9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)
前記第2の層間絶縁膜上に保護膜を形成する工程は、スピンオングラス法により行われる付記1から10の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記保護膜及び前記第1の層間絶縁膜に配線溝を形成する工程は、
前記保護膜上にマスク膜を形成する工程と、
前記マスク膜上に反射防止膜を形成する工程と、
前記反射防止膜上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして、前記反射防止膜及び前記マスク膜にマスクパターンを形成する工程と、
前記レジストパターン及び前記反射防止膜をアッシングにより除去する工程と、
前記マスクパターンが形成された前記マスク膜をマスクとして、前記保護膜及び第1の層間絶縁膜にドライエッチングを行う工程と、を含む付記1から11の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコン炭化膜を形成する場合の半導体装置の断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、レジストパターンを形成した場合の半導体装置の断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、配線溝を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、低誘電率絶縁膜の側面部分にシリコン酸化膜を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、配線溝に金属配線を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコン炭化膜を除去した場合の半導体装置の断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の製造工程において、空間を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の断面図である。 シリコン基板にバイアスを印加した状態でプラズマ処理を実行した場合の半導体装置の断面図である。 第2実施形態に係る半導体装置の製造工程において、配線溝に金属配線を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第2実施形態に係る半導体装置の製造工程において、シリコン炭化膜を除去した場合の半導体装置の断面図である。 第2実施形態に係る半導体装置の製造工程において、空間を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第2実施形態に係る半導体装置の製造工程において、空洞を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第3実施形態に係る半導体装置の製造工程において、レジストパターンを形成した場合の半導体装置の断面図である。 第3実施形態に係る半導体装置の製造工程において、配線溝を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第3実施形態に係る半導体装置の製造工程において、低誘電率絶縁膜の側面部分にシリコン酸化膜を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第3実施形態に係る半導体装置の製造工程において、配線溝に金属配線を形成した場合の半導体装置の断面図である。 第4実施形態に係る半導体装置の製造工程において、配線溝に金属配線を形成した場合の半導体装置の断面図である。
符号の説明
1 半導体装置
10 シリコン基板
12、41、51、60、71 シリコン酸化膜
13、16、40 シリコン炭化膜
14 金属配線
15 低誘電率絶縁膜
42、62 反射防止膜(BARC)
43、63 レジストパターン
52 空間
61 下層レジスト

Claims (5)

  1. 基板上方に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜及び前記第1の層間絶縁膜に配線溝を形成する工程と、
    酸素を含む処理ガスを用いたプラズマ処理により、前記第1の層間絶縁膜の側面部分に酸化膜を形成する工程と、
    前記配線溝に金属膜を形成する工程と、
    研磨処理により、前記金属膜を部分的に除去することで前記配線溝に金属配線を形成する工程と、
    前記保護膜及び前記酸化膜の除去処理により、前記酸化膜を除去した部分に空間を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜、前記金属配線及び前記空間を覆うように第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  2. 前記研磨処理は、前記金属膜に対する研磨レートが前記保護膜に対する研磨レートよりも高いスラリーを用いた化学機械研磨により、前記配線溝に形成された前記金属膜の上面の高さが前記保護膜の上面の高さよりも低くなるように、前記金属膜を研磨する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記研磨処理は、前記第1の層間絶縁膜を研磨する前に終了する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記プラズマ処理は、前記基板にバイアスを印加しない状態で行う請求項1から3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記除去処理は、ウェットエッチングにより前記酸化膜及び前記保護膜を除去する請求項1から4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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