JP2010055472A - シリアルバスシステム、ハングアップスレーブ特定方法及びハングアップスレーブ特定プログラム - Google Patents

シリアルバスシステム、ハングアップスレーブ特定方法及びハングアップスレーブ特定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハングアップしたバススレーブ装置を特定することが可能なシリアルバスシステムを提供する。
【解決手段】シリアルデータ線2と、シリアルクロック線3と、それらに接続されるプルアップ抵抗4,5と、バスマスタ装置12と、バススレーブ装置141〜144とを備えたシリアルバスシステム10において、シリアルデータ線2とバススレーブ装置141〜144との間に駆動抵抗161〜164を接続し、検出用電源20を設ける。駆動抵抗161〜164の抵抗値は互いに異なる。検出用電源20は、バスマスタ装置12で検出されたシリアルデータ線2の電圧が0V近くになったとき、その電圧を引き上げる。バスマスタ装置12は、検出された電圧に基づいてハングアップしたバススレーブ装置を特定しかつリセットする。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリアルバスシステムに関し、さらに詳しくは、IC(Inter Integrated Circuit、以下「I2C」と表記する。)バスを利用したシリアルバスシステムに関する。
I2Cバスは、IC(集積回路)間の通信用にオランダのフィリップス社が開発した二線式双方向シリアルバスで、コンピュータ製品等のほぼ全てに採用されている。I2Cバスの代表的な用途としては、シリアルEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)へのアクセス、DIMM(Dual Inline Memory Module)におけるSPD(Serial Presence Detect)、温度センサの読み取り、GPIO(General Purpose I/O)エキスパンダの制御、モニタプラグアンドプレイ等の通信がある。
図7は、I2Cを利用したシリアルバスシステムの一例を示す。図7を参照して、このシリアルバスシステム1は、シリアルデータ線2と、シリアルクロック線3と、プルアップ抵抗4,5と、バスマスタ装置6と、バススレーブ装置7とを備える。プルアップ抵抗4は、電源Vcc(たとえば5.0V)とシリアルデータ線2との間に接続される。プルアップ抵抗5は、電源Vccとシリアルクロック線3との間に接続される。バスマスタ装置6の各々は、シリアルデータ線2及びシリアルクロック線3に接続される。バススレーブ装置7の各々は、シリアルデータ線2及びシリアルクロック線3に接続される。バスマスタ装置6はCPU(Central Processing Unit)等で構成され、バススレーブ装置7に各種制御を行うよう指令する。バススレーブ装置7は、バスマスタ装置6からの指令に従って各種制御を行う。シリアルクロック線3は、バスマスタ装置6からバススレーブ装置7へシリアルクロック信号SCLを供給するためのものである。シリアルデータ線2は、シリアルクロック信号SCLに同期して、バスマスタ装置6からバススレーブ装置7へ又はバススレーブ装置7からバスマスタ装置6へシリアルデータ信号SDAを供給するためのものである。
シリアルバスシステム1では、シリアルデータ線2及びシリアルクロック線3からなるI2Cバスが複数のバスマスタ装置6及び複数のバススレーブ装置7によって共用されている。もしバススレーブ装置7の1つが何らかの原因でハングアップすると、シリアルデータ線2の電圧を0Vまで引き下げてしまう。そのため、ハングアップしているバススレーブ装置7以外のバススレーブ装置7もI2Cバスを使用できなくなる。この状態では、バスマスタ装置6はいずれのバススレーブ装置7とも通信することができないので、ハングアップしているバススレーブ装置7を特定することは不可能である。
バススレーブ装置7の1つがハングアップしている場合、バスマスタ装置6はそのバススレーブ装置7を特定することができないので、全てのバススレーブ装置7をリセットする必要がある。具体的には、各バスマスタ装置6はリセット信号RSTをOR回路8経由で全てのバススレーブ装置7に与える。したがって、ハングアップしているバススレーブ装置7だけでなくハングアップしていないバススレーブ装置7もリセット信号RSTに応答してリセットされる。ハングアップしていないバススレーブ装置7は現在の制御状態を正常に記憶しているにもかかわらず、初期化されてしまう。そのため、シリアルバスシステム1が誤動作する場合がある。
一方、特表2004−528627号公報(特許文献1)は、ハングアップしているバススレーブ装置の特定を可能にしたシリアルバスシステムを開示する。このシステムは、複数のバススレーブ装置に対応して設けられる複数のスイッチを備える。各スイッチは、I2Cバスの途中であって、対応するバススレーブ装置よりもバスマスタ装置に近い側に挿入される。バススレーブ装置の1つがハングアップすると、スイッチは全てオフにされる。その後、スイッチはバスマスタ装置に近い方から順にオンにされる。これにより、ハングアップしているバススレーブ装置が特定される。しかしながら、バススレーブ装置と同じ数のスイッチが必要で、しかも、それらのスイッチを順にオンにしていく必要があるので、回路構成が複雑になるという問題がある。
特表2004−528627号公報 特開2004−61448号公報 特開平10−143463号公報 特開平10−303950号公報
本発明の目的は、ハングアップしたバススレーブ装置を特定することが可能なシリアルバスシステム、ハングアップスレーブ特定方法及びハングアップスレーブ特定プログラムを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明によるシリアルバスシステムは、シリアルデータ線と、第1のプルアップ抵抗と、シリアルクロック線と、第2のプルアップ抵抗と、バスマスタ装置と、複数のバススレーブ装置と、複数の駆動抵抗とを備える。第1のプルアップ抵抗は、シリアルデータ線と電源との間に接続される。第2のプルアップ抵抗は、シリアルクロック線と電源との間に接続される。バスマスタ装置は、シリアルデータ線及びシリアルクロック線に接続される。バススレーブ装置の各々は、シリアルデータ線及びシリアルクロック線に接続される。複数の駆動抵抗は、複数のバススレーブ装置に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有する。駆動抵抗の各々は、シリアルデータ線と対応するバススレーブ装置との間に接続される。
本発明によれば、シリアルデータ線と各バススレーブ装置との間に駆動抵抗が接続され、それら駆動抵抗の抵抗値が互いに異なっているため、いずれかのバススレーブ装置がハングアップしてシリアルデータ線の電圧を引き下げたとしても、その引き下げられた電圧はハングアップしたバススレーブ装置によって異なる。そのため、その電圧に基づいてハングアップしたバススレーブ装置を特定することができる。
好ましくは、バスマスタ装置は、シリアルデータ線の電圧を検出する電圧検出手段を含む。シリアルバスシステムはさらに、電圧検出手段により検出された電圧が異常検出用しきい値電圧よりも低くなったとき、シリアルデータ線の電圧を上昇させる検出用電源を備える。
この場合、バススレーブ装置のハングアップによって引き下げられたシリアルデータ線の電圧が検出用電源により増幅されるので、電源電圧の変動や周辺信号などからのノイズに伴って検出された電圧が多少変動しても、バスマスタ装置は、その検出された電圧に基づいてハングアップしたバススレーブ装置を確実に特定することができる。
好ましくは、バスマスタ装置は、電圧検出手段と、特定手段と、リセット手段とを含む。電圧検出手段は、シリアルデータ線の電圧を検出する。特定手段は、電圧検出手段により検出された電圧に基づいて複数のバススレーブ装置の中からハングアップしたバススレーブ装置を特定する。リセット手段は、特定手段により特定されたバススレーブ装置をリセットする。
この場合、バスマスタ装置は、ハングアップしたバススレーブ装置だけをリセットすることができる。
好ましくは、バスマスタ装置は、第1の電圧検出手段と、第1の比較手段と、第1の特定手段と、第1のリセット手段と、第2の電圧検出手段と、第2の比較手段と、第2の特定手段と、第2のリセット手段とを含む。第1の電圧検出手段は、シリアルデータ線の電圧を検出する。第1の比較手段は、第1の電圧検出手段により検出された電圧を第1のしきい値電圧と比較する。第1の特定手段は、第1の比較手段による比較の結果、第1の電圧検出手段により検出された電圧が第1のしきい値電圧よりも低い場合、複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が最も小さいバススレーブ装置をハングアップしたバススレーブ装置として特定する。第1のリセット手段は、第1の特定手段により特定されたバススレーブ装置をリセットする。第2の電圧検出手段は、第1のリセット手段によるリセットの後、シリアルデータ線の電圧を検出する。第2の比較手段は、第2の電圧検出手段により検出された電圧を第1のしきい値電圧よりも高い第2のしきい値電圧と比較する。第2の特定手段は、第2の比較手段による比較の結果、第2の電圧検出手段により検出された電圧が第2のしきい値電圧よりも低い場合、複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が2番目に小さいバススレーブ装置を特定する。第2のリセット手段は、第2の特定手段により特定されたバススレーブ装置をリセットする。
この場合、複数のバススレーブ装置が同時にハングアップしたとしても、バスマスタ装置は、ハングアップしたバススレーブ装置をその駆動抵抗が小さい方から順に特定してリセットすることができる。
好ましくは、駆動抵抗は可変抵抗を含む。
この場合、駆動抵抗を適宜調整すれば、バススレーブ装置のハングアップによって生じる電圧の相違を均等にばらつかせ、ハングアップしたバススレーブ装置を区別し易くすることができる。
好ましくは、バスマスタ装置は、指令手段と、電圧検出手段と、調整手段とを含む。指令手段は、バススレーブ装置に擬似的にハングアップするように指令する。電圧検出手段は、指令手段により指令されたバススレーブ装置が擬似的にハングアップしている間にシリアルデータ線の電圧を検出する。調整手段は、電圧検出手段により検出される電圧が所定の電圧になるように、指令手段により指令されたバススレーブ装置に対応する可変抵抗を調整する。
この場合、駆動抵抗である可変抵抗の抵抗値は自動的に調整されるので、バススレーブ装置の数が多くても問題ない。
また、本発明によるハングアップスレーブ特定方法は、シリアルデータ線の電圧を検出するステップと、検出された電圧に基づいて複数のバススレーブ装置の中からハングアップしたバススレーブ装置を特定するステップとを含む。
また、本発明によるハングアップスレーブ特定プログラムは、上記各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態によるシリアルバスシステム10は、シリアルデータ線2と、シリアルクロック線3と、プルアップ抵抗4,5と、バスマスタ装置12と、バススレーブ装置141〜144とを備える。プルアップ抵抗4は、電源Vcc(たとえば5.0V)とシリアルデータ線2との間に接続される。プルアップ抵抗5は、電源Vccとシリアルクロック線3との間に接続される。バスマスタ装置12は、シリアルデータ線2及びシリアルクロック線3に接続される。バススレーブ装置141〜144の各々は、シリアルデータ線2及びシリアルクロック線3に接続される。
バスマスタ装置12はCPU(Central Processing Unit)等で構成され、バススレーブ装置141〜144に各種制御を行うよう指令する。バススレーブ装置141〜144は、バスマスタ装置12からの指令に従って各種制御を行う。
シリアルクロック線3は、バスマスタ装置12からバススレーブ装置141〜144へシリアルクロック信号SCLを供給するためのものである。シリアルデータ線2は、シリアルクロック信号SCLに同期して、バスマスタ装置12からバススレーブ装置141〜144へ又はバススレーブ装置141〜144からバスマスタ装置12へシリアルデータ信号SDAを供給するためのものである。
シリアルバスシステム10はさらに、駆動抵抗161〜164を備える。駆動抵抗161〜164は、バススレーブ装置141〜144に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有する。駆動抵抗161は、シリアルデータ線2と対応するバススレーブ装置141との間に接続される。駆動抵抗162は、シリアルデータ線2と対応するバススレーブ装置142との間に接続される。駆動抵抗163は、シリアルデータ線2と対応するバススレーブ装置143との間に接続される。駆動抵抗164は、シリアルデータ線2と対応するバススレーブ装置144との間に接続される。
シリアルバスシステム10はさらに、アナログデジタル変換器(ADC)18と、検出用電源20とを備える。ADC18は、シリアルデータ線2の電圧ANをアナログからデジタルに変換してバスマスタ装置12に供給する。検出用電源20は、ADC18から供給された電圧ANが所定の異常検出用しきい値電圧(たとえば0.9V)よりも低くなったとき、シリアルデータ線2の電圧を上昇させる。
バスマスタ装置12は、ADC18で検出された電圧ANに基づいてバススレーブ装置141〜144の中からハングアップしているバススレーブ装置を特定する機能と、その特定されたバススレーブ装置をリセットする機能とを有する。これらの機能は、後述するハングアップスレーブ特定プログラムを実行することにより実現される。
次に、シリアルバスシステム10の詳細を説明する。
図2を参照して、プルアップ抵抗4,5の抵抗値はいずれも1.3K〜16KΩであり、たとえば4.7KΩである。駆動抵抗161の抵抗値はたとえば500Ωである。駆動抵抗162の抵抗値はたとえば300Ωである。駆動抵抗163の抵抗値はたとえば100Ωである。駆動抵抗164の抵抗値はたとえば0Ωである。これは、駆動抵抗164は実質的に存在せず、シリアルデータ線2がバススレーブ装置144に直接接続されることを意味する。
バススレーブ装置141は、シリアルデータ信号SDAを受ける入力バッファ22と、シリアルデータ信号SDAを出力する出力バッファ24と、出力すべきシリアルデータ信号SDAを増幅する駆動トランジスタ26と、シリアルクロック信号SCLを受ける入力バッファ28とを含む。駆動トランジスタ26のオン抵抗はたとえば20Ωである。図示は省略するが、他のバススレーブ装置142〜144もこれと同じ構成を有する。
検出用電源20は、プルアップ抵抗30と、駆動トランジスタ32とを含む。プルアップ抵抗30は、電源Vccと駆動トランジスタ32のドレインとの間に接続される。プルアップ抵抗30の抵抗値は、プルアップ抵抗4,5の抵抗値よりも小さく、たとえば1KΩである。本例では、プルアップ抵抗30はプルアップ抵抗4,5と同じ電源Vccに接続されているが、電源Vccよりも高い別の電源に接続されていてもよい。この場合、プルアップ抵抗30の抵抗値はプルアップ抵抗4,5の抵抗値よりも小さくなくてもよい。駆動トランジスタ32のソースはシリアルデータ線2に接続され、駆動トランジスタ32のゲートはバスマスタ装置12の入出力端子IOに接続される。
次に、シリアルバスシステム10の動作を説明する。
次の表1は、バススレーブ装置141〜144(i〜iv)のうちいずれか1つがハングアップしている場合において、検出用電源20がオフのときのシリアルデータ線2の電圧と、検出用電源20がオンのときのシリアルデータ線2の電圧とを示す。
Figure 2010055472
表1に示した通り、バススレーブ装置141がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.50Vになる。バススレーブ装置142がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.32Vになる。バススレーブ装置143がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.12Vになる。バススレーブ装置144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.02Vになる。これらの電圧は、プルアップ抵抗4と駆動抵抗161〜164とにより電源電圧が分割されて決定される。したがって、駆動抵抗が大きいバススレーブ装置ほどシリアルデータ線2の電圧は高く、逆に、駆動抵抗が小さいバススレーブ装置ほどシリアルデータ線2の電圧は低くなる。本例では、バススレーブ装置141の駆動抵抗161が最大であるので、バススレーブ装置141がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧が最高になる。また、バススレーブ装置144の駆動抵抗164が最小であるので、バススレーブ装置144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧が最低になる。
シリアルデータ線2の電圧ANはADC18によってAD変換された上でバスマスタ装置12に与えられる。上記の通り、ハングアップしているバススレーブ装置によってシリアルデータ線2の電圧ANが異なるので、バスマスタ装置12は、その電圧ANを検出し、その検出された電圧ANに基づいてバススレーブ装置141〜144の中からハングアップしたバススレーブ装置を特定することは理論的に可能である。しかしながら実際は、電源電圧の変動や周辺信号からのノイズなどに伴って電圧ANも変動するため、0.2V以下しかない電圧ANの差を確実に識別することは容易ではない。
そこで、バスマスタ装置12は、ADC18から供給された電圧ANを検出し、その検出された電圧ANを所定の異常検出用しきい値電圧(たとえば0.9V)と比較し、電圧ANが異常検出用しきい値電圧よりも低くなったとき、駆動トランジスタ32をオンにするように制御する。駆動トランジスタ32がオンになると、プルアップ抵抗30によりシリアルデータ線2の電圧は電源電圧に向かって引き上げられる。プルアップ抵抗30の抵抗値はプルアップ抵抗4の抵抗値よりも小さいので、上記表1に示した通り、シリアルデータ線2の電圧は上昇する。すなわち、バススレーブ装置141がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.50Vから1.93Vに上昇する。バススレーブ装置142がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.32Vから1.40Vに上昇する。バススレーブ装置143がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.12Vから0.64Vに上昇する。バススレーブ装置144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.02Vから0.12Vに上昇する。このように上昇した電圧ANの各バススレーブ装置ごとの差は0.5V以上に増幅されるので、電源電圧の変動や周辺信号からのノイズなどに伴って電圧ANが多少変動しても、バスマスタ装置12は、その検出された電圧ANに基づいてバススレーブ装置141〜144の中からハングアップしたバススレーブ装置を確実に特定することができる。
以上、バススレーブ装置141〜144のうち1つしかハングアップしていない場合を例に説明したが、実際は2つ以上が同時にハングアップする場合もある。そして、バスマスタ装置12はこのような場合にもハングアップしているバススレーブ装置を特定することも可能である。
次の表2は、バススレーブ装置141〜144(i〜iv)のうち1〜3つがハングアップしている場合において、検出用電源20がオンのときのシリアルデータ線2の電圧を示す。
Figure 2010055472
表2に示した通り、バススレーブ装置141がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は1.93Vになる。バススレーブ装置142がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は1.40Vになる。バススレーブ装置141及び142がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.97Vになる。バススレーブ装置143がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.64Vになる。バススレーブ装置141及び143がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.53Vになる。バススレーブ装置142及び143がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.48Vになる。バススレーブ装置141、142及び143がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.42Vになる。バススレーブ装置144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.12Vになる。バススレーブ装置141及び144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.11Vになる。バススレーブ装置142及び144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.11Vになる。バススレーブ装置141、142及び144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.11Vになる。バススレーブ装置143及び144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.10Vになる。バススレーブ装置141、143及び144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.10Vになる。バススレーブ装置142、143及び144がハングアップしている場合、シリアルデータ線2の電圧は0.10Vになる。
表2から明らかなように、シリアルデータ線2の電圧が1.67V(しきい値Vth1)よりも高ければ、バススレーブ装置141のみがハングアップしていることが判明するので、バススレーブ装置141をリセットする。シリアルデータ線2の電圧が0.80(しきい値Vth2)よりも高くかつ1.67V(しきい値Vth1)よりも低ければ、少なくともバススレーブ装置142がハングアップしていることが判明するので、バススレーブ装置142をリセットする。シリアルデータ線2の電圧が0.27(しきい値Vth3)よりも高くかつ0.80V(しきい値Vth2)よりも低ければ、少なくともバススレーブ装置143がハングアップしていることが判明するので、バススレーブ装置143をリセットする。シリアルデータ線2の電圧が0.27V(しきい値Vth3)よりも低ければ、少なくともバススレーブ装置144がハングアップしていることが判明するので、バススレーブ装置144をリセットする。
より具体的には、バスマスタ装置12は、図3に示したステップをコンピュータに実行させるためのハングアップスレーブ特定プログラムに従って所定の情報処理を実行することにより、ハングアップしている1〜3つのバススレーブ装置を特定し、かつ、リセットするようになっている。
図3を参照して、バスマスタ装置12は、バススレーブ装置141〜144との通信が不可能になったとき(S10でYES)、又はADC18から供給されたシリアルデータ線2の電圧ANを検出し、その検出された電圧ANが異常検出用しきい値電圧0.9Vよりも低くなったとき(S11でYES)、駆動トランジスタ32を制御して検出用電源20をオンにする(S12)。
続いて、バスマスタ装置12は、ADC18から供給されたシリアルデータ線2の電圧ANを検出し(S13)、その検出された電圧ANをしきい値電圧Vth3(たとえば0.27V)と比較する(S14)。比較の結果、その検出された電圧ANがしきい値電圧Vth3よりも低い場合(S14でYES)、バスマスタ装置12は、バススレーブ装置141〜144の中から対応する駆動抵抗164が最も小さいバススレーブ装置144をハングアップしたバススレーブ装置として特定する(S15)。そして、バスマスタ装置12は、その特定されたバススレーブ装置144にリセット信号RST4を与えることによりバススレーブ装置144をリセットする(S16)。これによりシリアルデータ線2の電圧ANが上昇するので、バスマスタ装置12は、ADC18から供給されたシリアルデータ線2の電圧ANを再び検出する(S17)。
ステップS14における比較の結果、その検出された電圧ANがしきい値電圧Vth3以上の場合(S14でNO)、又はステップS17で電圧ANの再検出後、バスマスタ装置12は、その検出された電圧ANをしきい値電圧Vth2(たとえば0.80V)と比較する(S18)。比較の結果、その検出された電圧ANがしきい値電圧Vth2よりも低い場合(S18でYES)、バスマスタ装置12は、バススレーブ装置141〜144の中から対応する駆動抵抗163が2番目に小さいバススレーブ装置143をハングアップしたバススレーブ装置として特定する(S19)。そして、バスマスタ装置12は、リセット信号RST3をバススレーブ装置143に与えることによりバススレーブ装置143をリセットする(S20)。これによりシリアルデータ線2の電圧ANが上昇するので、バスマスタ装置12は、ADC18から供給されたシリアルデータ線2の電圧ANを再び検出する(S21)。
ステップS18における比較の結果、その検出された電圧ANがしきい値電圧Vth2以上の場合(S18でNO)、又はステップS21で電圧ANの再検出後、バスマスタ装置12は、その検出された電圧ANをしきい値電圧Vth1(たとえば1.67V)と比較する(S22)。比較の結果、その検出された電圧ANがしきい値電圧Vth1よりも低い場合(S22でYES)、バスマスタ装置12は、バススレーブ装置141〜144の中から対応する駆動抵抗162が3番目に小さいバススレーブ装置142をハングアップしたバススレーブ装置として特定する(S23)。そして、バスマスタ装置12は、リセット信号RST2をバススレーブ装置142に与えることによりバススレーブ装置142をリセットする(S24)。これによりシリアルデータ線2の電圧ANが上昇するので、バスマスタ装置12は、ADC18から供給されたシリアルデータ線2の電圧ANを再び検出する(S25)。
ステップS22における比較の結果、その検出された電圧ANがしきい値電圧Vth1以上の場合(S22でNO)、又はステップS25で電圧ANの再検出後、バスマスタ装置12は、その検出された電圧ANを電源電圧(たとえば5.0V)と比較する(S26)。比較の結果、その検出された電圧ANがまだ電源電圧(Vcc)まで回復していない場合(S26でNO)、バスマスタ装置12は、バススレーブ装置141〜144の中から対応する駆動抵抗162が最も大きいバススレーブ装置141をハングアップしたバススレーブ装置として特定する(S27)。そして、バスマスタ装置12は、リセット信号RST1をバススレーブ装置141に与えることによりバススレーブ装置141をリセットする(S28)。これによりシリアルデータ線2の電圧ANは電源電圧まで回復する。
以上のように、本発明の第1の実施の形態によれば、いずれかのバススレーブ装置141〜144がハングアップしてシリアルデータ線2の電圧ANを引き下げたとしても、その電圧ANはハングアップしているバススレーブ装置141〜144によって異なるので、その電圧ANに基づいてハングアップしているバススレーブ装置141〜144を特定することができる。
また、バスマスタ装置12は、ハングアップしているバススレーブ装置141〜144だけをリセットすることができる。したがって、ハングアップしていないバススレーブ装置141〜144は初期化されることなく、現在記憶している制御状態をそのまま維持する。そのため、シリアルバスシステム1の誤動作を防止することができる。
また、バススレーブ装置141〜144のうち2つ以上が同時にハングアップしたとしても、バスマスタ装置12は、ハングアップしているバススレーブ装置141〜144を駆動抵抗161〜164が小さい方から順に特定してリセットすることができる。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態における駆動抵抗161〜164は固定抵抗であるが、これに代えて、図4に示すように可変抵抗341〜344を用いてもよい。この場合、可変抵抗341〜344を手動で適宜調整すれば、バススレーブ装置141〜144のハングアップによって生じる電圧ANの相違を均等にばらつかせ、ハングアップしているバススレーブ装置141〜144を区別し易くすることができる。
また、電子調整式の可変抵抗341〜344を用い、手動ではなく、バスマスタ装置12がI2Cバス経由で自動調整するようにしてもよい。
図5を参照して、バスマスタ装置12はまず、電子調整式の可変抵抗341〜344に初期値を設定する(S31)。可変抵抗341〜344の初期値は互いに異なる。具体的には表2に示したように、バススレーブ装置141がハングアップしたときにシリアルデータ線2の電圧が計算上所定の電圧1.93Vになるように、可変抵抗341の初期値は設定される。また、バススレーブ装置142がハングアップしたときにシリアルデータ線2の電圧が計算上所定の電圧1.40Vになるように、可変抵抗342の初期値は設定される。また、バススレーブ装置143がハングアップしたときにシリアルデータ線2の電圧が計算上所定の電圧0.64Vになるように、可変抵抗343の初期値は設定される。また、バススレーブ装置144がハングアップしたときにシリアルデータ線2の電圧が計算上所定の電圧0.12Vになるように、可変抵抗344の初期値は設定される。
次に、バスマスタ装置12は、シリアルデータ線2の電圧を0Vまで引き下げる、つまり擬似的なハングアップを開始するようにバススレーブ装置141〜144に1つずつ順番に指令する(S32)。
次に、バススレーブ装置141〜144が擬似的にハングアップしている間に、バスマスタ装置12はシリアルデータ線2の電圧ANを検出する(S33)。
次に、バスマスタ装置12は、その検出される電圧ANが実際上上記所定の電圧になるように、擬似的にハングアップするように指令されたバススレーブ装置141〜144に対応する可変抵抗341〜344を調整する(S34)。
調整後、バスマスタ装置12は、擬似的なハングアップを終了するようにバススレーブ装置141〜144に指令する(S35)。
全てのバススレーブ装置141〜144について上記ステップS32〜S35の処理を終了した場合(S36でYES)、可変抵抗341〜344の自動調整は終了する。
この第2の実施の形態によれば、バススレーブ装置の数が多い場合でも、可変抵抗341〜344を1つずつ手動で調整する必要がない。
[第3の実施の形態]
上記第1及び第2の実施の形態はバスマスタ装置12がADC18から供給された電圧ANを直接受け、かつ、検出用電源20を直接制御しているが、図6に示すように、バスマスタ装置12と通信可能な制御装置36を追加し、バスマスタ装置12の代わりに、この制御装置36がADC18から供給された電圧ANを受け、かつ、検出用電源20を制御するようにしてもよい。この場合、制御装置36は、ADC18によりAD変換された電圧ANを検出し、その電圧ANが異常検出用しきい値電圧よりも低くなったとき起動信号ENを生成する。検出用電源20は、制御装置36により生成された起動信号ENに応答してシリアルデータ線2の電圧ANを上昇させる。制御装置36はADC18からの電圧ANを再度検出し、どのバススレーブ装置141〜144がハングアップしているかを判断し、さらに、ハングアップしているバススレーブ装置141〜144をリセットするようにバスマスタ装置12に指令する。その後、制御装置36は起動信号ENを不活性化することで検出用電源20を停止する。
また、上記実施の形態では、バスマスタ装置12の外にADC18を設けているが、バスマスタ装置に内蔵されているADCを用いてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の第1の実施の形態によるシリアルバスシステムの構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したシリアルバスシステムの詳細を示す機能ブロック図である。 図1に示したシリアルバスシステムの動作、特に、複数のバススレーブ装置が同時にハングアップしている場合において、そのハングアップしているバススレーブ装置を特定してリセットするための動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施の形態によるシリアルバスシステムの構成を示す機能ブロック図である。 図4に示したシリアルバスシステムにおける可変抵抗の自動調整動作を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態によるシリアルバスシステムの構成を示す機能ブロック図である。 従来のシリアルバスシステムの構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
2 シリアルデータ線
3 シリアルクロック線
4,5 プルアップ抵抗
10 シリアルバスシステム
12 バスマスタ装置
20 検出用電源
141〜144 バススレーブ装置
161〜164 駆動抵抗
341〜344 可変抵抗

Claims (13)

  1. シリアルデータ線と、
    前記シリアルデータ線と電源との間に接続される第1のプルアップ抵抗と、
    シリアルクロック線と、
    前記シリアルクロック線と電源との間に接続される第2のプルアップ抵抗と、
    前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続されるバスマスタ装置と、
    各々が前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続される複数のバススレーブ装置と、
    前記複数のバススレーブ装置に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有し、各々が前記シリアルデータ線と対応するバススレーブ装置との間に接続される複数の駆動抵抗とを備える、シリアルバスシステム。
  2. 請求項1に記載のシリアルバスシステムであって、
    前記バスマスタ装置は、
    前記シリアルデータ線の電圧を検出する電圧検出手段を含み、
    前記シリアルバスシステムはさらに、
    前記電圧検出手段により検出された電圧が異常検出用しきい値電圧よりも低くなったとき、前記シリアルデータ線の電圧を上昇させる検出用電源とを備える、シリアルバスシステム。
  3. 請求項2に記載のシリアルバスシステムであってさらに、
    前記シリアルデータ線の電圧をアナログからデジタルに変換して前記バスマスタ装置に供給するアナログデジタル変換器を備える、シリアルバスシステム。
  4. 請求項1に記載のシリアルバスシステムであって、
    前記バスマスタ装置は、
    前記シリアルデータ線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧に基づいて前記複数のバススレーブ装置の中からハングアップしたバススレーブ装置を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定されたバススレーブ装置をリセットするリセット手段とを含む、シリアルバスシステム。
  5. 請求項1に記載のシリアルバスシステムであって、
    前記バスマスタ装置は、
    前記シリアルデータ線の電圧を検出する第1の電圧検出手段と、
    前記第1の電圧検出手段により検出された電圧を第1のしきい値電圧と比較する第1の比較手段と、
    前記第1の比較手段による比較の結果、前記第1の電圧検出手段により検出された電圧が前記第1のしきい値電圧よりも低い場合、前記複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が最も小さいバススレーブ装置を前記ハングアップしたバススレーブ装置として特定する第1の特定手段と、
    前記第1の特定手段により特定されたバススレーブ装置をリセットする第1のリセット手段と、
    前記第1のリセット手段によるリセットの後、前記シリアルデータ線の電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
    前記第2の電圧検出手段により検出された電圧を前記第1のしきい値電圧よりも高い第2のしきい値電圧と比較する第2の比較手段と、
    前記第2の比較手段による比較の結果、前記第2の電圧検出手段により検出された電圧が前記第2のしきい値電圧よりも低い場合、前記複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が2番目に小さいバススレーブ装置を特定する第2の特定手段と、
    前記第2の特定手段により特定されたバススレーブ装置をリセットする第2のリセット手段とを含む、シリアルバスシステム。
  6. 請求項1に記載のシリアルバスシステムであって、
    前記駆動抵抗は可変抵抗を含む、シリアルバスシステム。
  7. 請求項6に記載のシリアルバスシステムであって、
    前記バスマスタ装置は、
    前記バススレーブ装置に擬似的にハングアップするように指令する指令手段と、
    前記指令手段により指令されたバススレーブ装置が擬似的にハングアップしている間に前記シリアルデータ線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出される電圧が所定の電圧になるように、前記指令手段により指令されたバススレーブ装置に対応する可変抵抗を調整する調整手段とを含む、シリアルバスシステム。
  8. 請求項7に記載のシリアルバスシステムであってさらに、
    前記シリアルデータ線の電圧をアナログからデジタルに変換するアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器により変換された電圧を検出し、その電圧が異常検出用しきい値電圧よりも低くなったとき起動信号を生成する制御装置と、
    前記制御装置により生成された起動信号に応答して前記シリアルデータ線の電圧を上昇させる検出用電源とを備える、シリアルバスシステム。
  9. シリアルデータ線と、
    前記シリアルデータ線と電源との間に接続される第1のプルアップ抵抗と、
    シリアルクロック線と、
    前記シリアルクロック線と電源との間に接続される第2のプルアップ抵抗と、
    前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続され、前記シリアルデータ線の電圧を検出するバスマスタ装置と、
    各々が前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続される複数のバススレーブ装置と、
    前記複数のバススレーブ装置に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有し、各々が前記シリアルデータ線と対応するバススレーブ装置との間に接続される複数の駆動抵抗と、
    前記バスマスタ装置により検出された電圧が異常検出用しきい値電圧よりも低くなったとき、前記シリアルデータ線の電圧を上昇させる検出用電源とを備える、シリアルバスシステム。
  10. シリアルデータ線と、前記シリアルデータ線と電源との間に接続される第1のプルアップ抵抗と、シリアルクロック線と、前記シリアルクロック線と電源との間に接続される第2のプルアップ抵抗と、前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続されるバスマスタ装置と、各々が前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続される複数のバススレーブ装置とを備えたシリアルバスシステムにおけるハングアップスレーブ特定方法であって、
    前記シリアルバスシステムはさらに、前記複数のバススレーブ装置に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有し、各々が前記シリアルデータ線と対応するバススレーブ装置との間に接続される複数の駆動抵抗を備え、
    前記ハングアップスレーブ特定方法は、
    前記シリアルデータ線の電圧を検出するステップと、
    前記検出された電圧に基づいて前記複数のバススレーブ装置の中からハングアップしたバススレーブ装置を特定するステップとを含む、ハングアップスレーブ特定方法。
  11. シリアルデータ線と、前記シリアルデータ線と電源との間に接続される第1のプルアップ抵抗と、シリアルクロック線と、前記シリアルクロック線と電源との間に接続される第2のプルアップ抵抗と、前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続されるバスマスタ装置と、各々が前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続される複数のバススレーブ装置とを備えたシリアルバスシステムにおけるハングアップスレーブ特定方法であって、
    前記シリアルバスシステムはさらに、前記複数のバススレーブ装置に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有し、各々が前記シリアルデータ線と対応するバススレーブ装置との間に接続される複数の駆動抵抗を備え、
    前記ハングアップスレーブ特定方法は、
    前記シリアルデータ線の電圧を検出する第1の電圧検出ステップと、
    前記第1の電圧検出ステップにより検出された電圧を第1のしきい値電圧と比較する第1の比較ステップと、
    前記第1の比較ステップによる比較の結果、前記検出された電圧が前記第1のしきい値電圧よりも低い場合、前記複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が最も小さいバススレーブ装置を前記ハングアップしたバススレーブ装置として特定する第1の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップにより特定されたバススレーブ装置をリセットする第1のリセットステップと、
    前記第1のリセットステップによるリセットの後、前記シリアルデータ線の電圧を検出する第2の電圧検出ステップと、
    前記第2の電圧検出ステップにより検出された電圧を前記第1のしきい値電圧よりも高い第2のしきい値と比較する第2の比較ステップと、
    前記第2の比較ステップによる比較の結果、前記検出された電圧が前記第2のしきい値電圧よりも低い場合、前記複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が2番目に小さいバススレーブ装置を特定する第2の特定ステップと、
    前記第2の特定ステップにより特定されたバススレーブ装置をリセットする第2のリセットステップとを含む、ハングアップスレーブ特定方法。
  12. シリアルデータ線と、前記シリアルデータ線と電源との間に接続される第1のプルアップ抵抗と、シリアルクロック線と、前記シリアルクロック線と電源との間に接続される第2のプルアップ抵抗と、前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続されるバスマスタ装置と、各々が前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続される複数のバススレーブ装置とを備えたシリアルバスシステムにおけるハングアップスレーブ特定プログラムであって、
    前記シリアルバスシステムはさらに、前記複数のバススレーブ装置に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有し、各々が前記シリアルデータ線と対応するバススレーブ装置との間に接続される複数の駆動抵抗を備え、
    前記ハングアップスレーブ特定プログラムは、
    前記シリアルデータ線の電圧を検出するステップと、
    前記検出された電圧に基づいて前記複数のバススレーブ装置の中からハングアップしたバススレーブ装置を特定するステップとをコンピュータに実行させるためのハングアップスレーブ特定プログラム。
  13. シリアルデータ線と、前記シリアルデータ線と電源との間に接続される第1のプルアップ抵抗と、シリアルクロック線と、前記シリアルクロック線と電源との間に接続される第2のプルアップ抵抗と、前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続されるバスマスタ装置と、各々が前記シリアルデータ線及び前記シリアルクロック線に接続される複数のバススレーブ装置とを備えたシリアルバスシステムにおけるハングアップスレーブ特定プログラムであって、
    前記シリアルバスシステムはさらに、前記複数のバススレーブ装置に対応して設けられ、互いに異なる抵抗値を有し、各々が前記シリアルデータ線と対応するバススレーブ装置との間に接続される複数の駆動抵抗を備え、
    前記ハングアップスレーブ特定プログラムは、
    前記シリアルデータ線の電圧を検出する第1の電圧検出ステップと、
    前記第1の電圧検出ステップにより検出された電圧を第1のしきい値電圧と比較する第1の比較ステップと、
    前記第1の比較ステップによる比較の結果、前記検出された電圧が前記第1のしきい値電圧よりも低い場合、前記複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が最も小さいバススレーブ装置を前記ハングアップしたバススレーブ装置として特定する第1の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップにより特定されたバススレーブ装置をリセットする第1のリセットステップと、
    前記第1のリセットステップによるリセットの後、前記シリアルデータ線の電圧を検出する第2の電圧検出ステップと、
    前記第2の電圧検出ステップにより検出された電圧を前記第1のしきい値電圧よりも高い第2のしきい値と比較する第2の比較ステップと、
    前記第2の比較ステップによる比較の結果、前記検出された電圧が前記第2のしきい値電圧よりも低い場合、前記複数のバススレーブ装置の中から対応する駆動抵抗が2番目に小さいバススレーブ装置を特定する第2の特定ステップと、
    前記第2の特定ステップにより特定されたバススレーブ装置をリセットする第2のリセットステップとをコンピュータに実行させるためのハングアップスレーブ特定プログラム。
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