JP2010054301A - 磁気センサ及び磁気測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出しようとする磁性の極性が未知であっても、磁性を精度よく検出することができる磁気センサ及び磁気測定方法を提供する。
【解決手段】磁気センサ1のホール素子11に対して、+X方向に沿って電流を流すと共に+Y方向における第1の電圧を測定し、+Y方向に沿って電流を流すと共に+X方向における第2の電圧を測定し、−X方向に沿って電流を流すと共に+Y方向における第3の電圧を測定し、−Y方向に沿って電流を流すと共に+X方向における第4の電圧を測定する。そして、第1の電圧の値及び第2の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を基準値と比較する。また、第3の電圧の値及び第4の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を基準値と比較する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気センサ及び磁気測定方法に関し、特に、ホール素子を用いた磁気センサ及び磁気測定方法に関する。
従来より、ホール素子を用いた磁気センサが開発されている。ホール素子とは、ホール効果を用いて磁界を検出する半導体素子であり、ホール効果とは、電流が流れている方向に対して直交する方向に磁界が印加されると、電流方向と磁界方向の双方に対して直交した方向に電圧(ホール電圧)が発生する現象である。
ホール素子においては、例えば、シリコン基板の上層部分に正方形の拡散領域が形成されている。この拡散領域は、例えば、周囲をP型領域で囲まれたN型領域である。そして、この拡散領域内に第1の方向に沿って電流を流す。このとき、シリコン基板の上面に対して垂直な方向に磁界が印加されていれば、拡散領域内において第1の方向に対して直交する第2の方向に沿ってホール電圧が生じるため、これを測定することにより磁界を検出する。
このようなホール素子においては、シリコン基板に印加されている応力や拡散領域の形状の誤差等により、ホール電圧とは別にオフセット電圧が発生することがある。オフセット電圧が発生すると、ホール素子に磁界が印加されていなくても一定の電圧が検出されてしまう。このため、特許文献1及び2には、電流を流す方向と電圧を測定する方向とを相互に入れ替えて2回測定し、測定結果を加算又は減算することにより、オフセット電圧の影響を相殺する技術が開示されている。
しかしながら、上述の2回測定する技術によっても、オフセット電圧の影響を完全に相殺することはできず、測定される電圧にはオフセット電圧の残留成分が残る。そして、この残留成分の極性は、検出対象となる磁界の方向に依存する。このため、測定された電圧の絶対値が一定の閾値を超えているか否かで磁性の有無を判断するような二値判定の場合などには、検出対象となる磁性の極性が未知であると、精度のよい検出ができないという問題がある。
このような磁気センサは、例えば、携帯電話機の開閉状態の検出に使用される。この場合、二つ折りになる携帯電話機の一方の部分に磁石を設け、他方の部分に磁気センサを設け、携帯電話機を閉じたときに磁石が磁気センサに近づくようにする。そして、ホール素子に生じた電圧が予め決められた閾値を超えたときに、携帯電話機が閉じたと判断する。このとき、磁石の配置方向が完全に管理されていれば、磁石の磁気センサ側の極性はS極又はN極のいずれか一方に固定されるため、残留成分を考慮した検出が可能である。しかし、磁石の配置方向が管理されていないと、磁石の極性が未知であるため、検出精度が低下する。
従来、このような場合には、磁気センサにN極を検知するホール素子とS極を検知するホール素子の2個のホール素子を設けていた。このため、磁気センサの小型化の障害となっていた。
米国特許4,037,150号 特開2001−337147号公報
本発明の目的は、検出しようとする磁性の極性が未知であっても、磁性を精度よく検出することができる磁気センサ及び磁気測定方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、ホール素子と、前記ホール素子に電流を流すと共に前記ホール素子内の電圧を測定する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ホール素子に第1の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向に対して直交する第2の方向における第1の電圧を測定し、前記ホール素子に前記第2の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第2の電圧を測定し、前記ホール素子に前記第1の方向に対して逆行する第3の方向に沿って電流を流すと共に前記第2の方向における第3の電圧を測定し、前記ホール素子に前記第2の方向に対して逆行する第4の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第4の電圧を測定し、前記第1の電圧の値及び前記第2の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を基準値と比較し、前記第3の電圧の値及び前記第4の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を前記基準値と比較することを特徴とする磁気センサが提供される。
本発明の他の一態様によれば、その周辺部分に一回転方向に沿って順番に配置された第1乃至第4の端子を有したホール素子と、高電位側電源電位、低電位側電源電位、第1のセンス端子及び第2のセンス端子と、前記第1乃至第4の端子との接続関係を切替えるスイッチ回路と、を備え、前記スイッチ回路は、前記第1の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第1のスイッチ素子と、前記第2の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第2のスイッチ素子と、前記第3の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第3のスイッチ素子と、前記第4の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第4のスイッチ素子と、前記第1の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第5のスイッチ素子と、前記第2の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第6のスイッチ素子と、前記第3の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第7のスイッチ素子と、前記第4の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第8のスイッチ素子と、前記第1の端子を前記第1のセンス端子に接続するか否かを切替える第9のスイッチ素子と、前記第2の端子を前記第1のセンス端子に接続するか否かを切替える第10のスイッチ素子と、前記第3の端子を前記第2のセンス端子に接続するか否かを切替える第11のスイッチ素子と、前記第4の端子を前記第2のセンス端子に接続するか否かを切替える第12のスイッチ素子と、を有することを特徴とする磁気センサが提供される。
本発明の更に他の一態様によれば、ホール素子に第1の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向に対して直交する第2の方向における第1の電圧を測定する工程と、前記ホール素子に前記第2の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第2の電圧を測定する工程と、前記ホール素子に前記第1の方向に対して逆行する第3の方向に沿って電流を流すと共に前記第2の方向における第3の電圧を測定する工程と、前記ホール素子に前記第2の方向に対して逆行する第4の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第4の電圧を測定する工程と、前記第1の電圧の値及び前記第2の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を基準値と比較する工程と、前記第3の電圧の値及び前記第4の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を前記基準値と比較する工程と、を備えたことを特徴とする磁気測定方法が提供される。
本発明によれば、検出しようとする磁性の極性が未知であっても、磁性を精度よく検出することができる磁気センサ及び磁気測定方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る磁気センサを例示する回路図である。
図1に示すように、本実施形態に係る磁気センサ1には、高電位側電源電位Vdd及び低電位側電源電位GNDが印加されており、磁気センサ1からは一対のセンス端子α及びβが引き出されている。
磁気センサ1においては、ホール素子11と、スイッチ回路12が設けられている。磁気センサ1には例えばシリコン基板(図示せず)が設けられており、このシリコン基板の上層部分にはP型領域に囲まれたN型領域が形成されており、これがホール素子11となっている。ホール素子11の形状は略平面状であり、シリコン基板の上面に対して垂直な方向(以下、「上方」という)から見て、ホール素子11の形状は中心軸に関して4回対称となる形状であり、例えば正方形である。
ホール素子11の周辺部分、例えば、正方形の各頂点には、端子T1〜T4が設けられている。端子T1〜T4は一回転方向に沿って、例えば、上方から見て時計回りに、この順番に配置されている。従って、端子T1〜T4はホール素子11の中心軸に関して4回対称となる位置に配置されている。本実施形態においては、端子T3から端子T1に向かう方向を「+X方向」といい、端子T1から端子T3に向かう方向を「−X方向」といい、端子T4から端子T2に向かう方向を「+Y方向」といい、端子T2から端子T4に向かう方向を「−Y方向」という。+X方向と+Y方向とは相互に直交しており、また、ホール素子11の形状は略平面状であるため、+X方向及び+Y方向はホール素子11の上面に対して平行な方向である。
スイッチ回路12は、電位Vdd、電位GND、センス端子α及びβと、ホール素子11の端子T1〜T4との接続関係を切替える回路である。スイッチ回路12においては、12個のスイッチ素子A〜Lが設けられている。スイッチ素子12は、4個ずつ3つのグループに分かれている。すなわち、スイッチ素子A〜Dの一端は高電位側電源電位Vddに接続されており、スイッチ素子E〜Hの一端は低電位側電源電位GNDに接続されており、スイッチ素子I〜Lの一端はセンス端子α又はβに接続されている。また、スイッチ素子A〜Dの他端はそれぞれ端子T1〜T4に接続されており、スイッチ素子E〜Hの他端はそれぞれ端子T1〜T4に接続されており、スイッチ素子I〜Lの他端はそれぞれ端子T1〜T4に接続されている。
従って、スイッチ素子Aは、端子T1を電位Vddに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Bは、端子T2を電位Vddに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Cは、端子T3を電位Vddに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Dは、端子T4を電位Vddに接続するか否かを切替える。また、スイッチ素子Eは、端子T1を電位GNDに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Fは、端子T2を電位GNDに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Gは、端子T3を電位GNDに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Hは、端子T4を電位GNDに接続するか否かを切替える。更に、スイッチ素子Iは、端子T1をセンス端子αに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Jは、端子T2をセンス端子αに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Kは、端子T3をセンス端子βに接続するか否かを切替え、スイッチ素子Lは、端子T4をセンス端子βに接続するか否かを切替える。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る磁気センサ1の駆動方法、すなわち、本実施形態に係る磁気測定方法について説明する。
図2は、図1に示す磁気センサの駆動方法を例示する図であり、
図3は、本実施形態に係る磁気測定方法を例示するフローチャート図であり、
図4(a)乃至(d)は、本実施形態に係る磁気センサの動作を例示する図である。
図3に示すように、本実施形態に係る磁気測定方法においては、4つの電圧測定工程と、2つの演算・比較工程とが設けられている。図3に示すステップS1〜S3は、ホール素子11の上方にS極の磁性が存在するか否かを判断する工程である。なお、ホール素子11の上方にS極の磁性が存在する場合としては、ホール素子11の上方にホール素子11側の磁性がS極である磁石が配置されている場合がある。また、ステップS4〜S6は、ホール素子11の上方にN極の磁性が存在するか否かを判断する工程である。以下、本実施形態に係る磁気測定方法の詳細を、図1〜図4を参照して説明する。
先ず、図3のステップS1及び図2の「フェーズ1」に示すように、スイッチ回路12のスイッチ素子C、E、J、Lをオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とする。これにより、ホール素子11の端子T3がスイッチ素子Cを介して電位Vddに接続され、端子T1がスイッチ素子Eを介して電位GNDに接続されて、ホール素子11に端子T3から端子T1に向かう方向(+X方向)に沿って電流が流れる。また、端子T2がスイッチ素子Jを介してセンス端子αに接続され、端子T4がスイッチ素子Lを介してセンス端子βに接続されて、センス端子αとセンス端子βとの間の電圧を測定することにより、端子T2と端子T4との間の電圧が測定可能となる。この結果、電流方向(+X方向)に対して直交する方向(+Y方向)における電圧が測定可能となる。このセンス端子αとセンス端子βとの電位差として測定される電圧、すなわち、フェーズ1において、+X方向に沿って電流を流したときの+Y方向における測定電圧を、「第1の電圧」とする。
このとき、図4(a)に示すように、ホール素子11の上方にS極の磁性があると、ホール素子11には上方に向かう磁界が印加される。このため、フレミングの法則により、ホール素子11中を流れる電子には+Y方向の力が作用し、電子はホール素子11における+Y方向側の部分に偏在する。この結果、端子T2と端子T4との間に、端子T4を正極として端子T2を負極とするようなホール電圧が発生する。但し、このとき、端子T2と端子T4との間には、ホール素子11の応力及び形状誤差等に起因するオフセット電圧も発生している。従って、上述の第1の電圧は、ホール電圧及びオフセット電圧の和となる。すなわち、下記数式(1)が成立する。

(測定電圧)=(ホール電圧)+(オフセット電圧) ・・・(1)
次に、図3のステップS2及び図2の「フェーズ2」に示すように、スイッチ回路12のスイッチ素子D、F、I、Kをオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とする。これにより、端子T4がスイッチ素子Dを介して電位Vddに接続され、端子T2がスイッチ素子Fを介して電位GNDに接続されて、ホール素子11に端子T4から端子T2に向かう方向(+Y方向)に沿って電流が流れる。また、端子T1がスイッチ素子Iを介してセンス端子αに接続され、端子T3がスイッチ素子Kを介してセンス端子βに接続されて、端子T1と端子T3との間の電圧が測定可能となる。この電圧、すなわち、フェーズ2において、+Y方向に沿って電流を流したときの+X方向における測定電圧を、「第2の電圧」とする。
このとき、図4(b)に示すように、ホール素子11の上方にS極の磁性が存在すると、ホール素子11には上方に向かう磁界が印加される。このため、ホール素子11中を流れる電子には−X方向の力が作用し、電子はホール素子11における−X方向側の部分に偏在する。この結果、端子T3と端子T1との間に、端子T1を正極として端子T3を負極とするホール電圧が発生する。上述の第2の電圧には、上記数式(1)に示すように、このホール電圧が含まれる。
次に、図3のステップS3に示すように、上述の第1の電圧の値及び第2の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合い、オフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、演算値を求める。具体的には、センス端子α、β間において、フェーズ1におけるホール電圧の極性とフェーズ2におけるホール電圧の極性とが同方向であれば、第1の電圧と第2の電圧との和を求める。一方、フェーズ1におけるホール電圧の極性とフェーズ2におけるホール電圧の極性とが逆方向であれば、第1の電圧と第2の電圧との差を求める。例えば、本実施形態においては、センス端子α、β間においてフェーズ1におけるホール電圧の極性とフェーズ2におけるホール電圧の極性とは相互に逆方向であるため、第1の電圧の値と第2の電圧の値との差を求め、これを演算値とする。そして、この演算値を基準値と比較し、基準値以上であればS極の磁性が存在すると判断する。
上述の演算値においては、第1及び第2の電圧の値と比較して、ホール電圧の影響は強調され、オフセット電圧の影響は相殺される。しかしながら、オフセット電圧の影響の全てが相殺されるわけではなく、残留成分が残る。すなわち、演算値は下記数式(2)に示すように、ホール電圧成分の他に残留成分を含む。

(演算値)=(ホール電圧成分)+(残留成分) ・・・(2)
次に、図3のステップS4及び図2の「フェーズ3」に示すように、スイッチ回路12のスイッチ素子A、G、J、Lをオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とする。これにより、ホール素子11の端子T1がスイッチ素子Aを介して電位Vddに接続され、端子T3がスイッチ素子Gを介して電位GNDに接続されて、ホール素子11に端子T1から端子T3に向かう方向(−X方向)に沿って電流が流れる。また、端子T2がスイッチ素子Jを介してセンス端子αに接続され、端子T4がスイッチ素子Lを介してセンス端子βに接続され、端子T2と端子T4との間の電圧が測定可能となる。この電圧、すなわち、フェーズ3において、−X方向に沿って電流を流したときの−Y方向における測定電圧を、「第3の電圧」とする。
このとき、図4(c)に示すように、ホール素子11の上方にN極の磁性があると、ホール素子11には下方に向かう磁界が印加される。このため、ホール素子11中を流れる電子には+Y方向の力が作用し、電子はホール素子11における+Y方向側の部分に偏在する。この結果、端子T2と端子T4との間に、端子T2を負極とし端子T4を正極とするホール電圧が発生する。上述の第3の電圧には、このホール電圧が含まれる。
次に、図3のステップS5及び図2の「フェーズ4」に示すように、スイッチ回路12のスイッチ素子B、H、I、Kをオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とする。これにより、端子T2がスイッチ素子Bを介して電位Vddに接続され、端子T4がスイッチ素子Hを介して電位GNDに接続されて、ホール素子11に端子T2から端子T4に向かう方向(−Y方向)に沿って電流が流れる。また、端子T1がスイッチ素子Iを介してセンス端子αに接続され、端子T3がスイッチ素子Kを介してセンス端子βに接続されて、端子T3と端子T1との間の電圧が測定可能となる。この電圧、すなわち、フェーズ4において、−Y方向に沿って電流を流したときの+X方向における測定電圧を、「第4の電圧」とする。
このとき、図4(d)に示すように、ホール素子11の上方にN極の磁性があると、ホール素子11には下方に向かう磁界が印加される。このため、ホール素子11中を流れる電子には−X方向の力が作用し、電子はホール素子11における−X方向側の部分に偏在する。この結果、端子T1と端子T3との間に、端子T1を正極とし端子T3を負極とするホール電圧が発生する。上述の第4の電圧には、このホール電圧が含まれる。
次に、図3のステップS6に示すように、上述の第3の電圧の値及び第4の電圧の値に基づいて、ホール電圧を強め合い、オフセット電圧を弱め合うような演算を行う。演算の方法は、上述のステップS3における演算と同様である。例えば、本実施形態においては、センス端子α、β間においてフェーズ3におけるホール電圧の極性とフェーズ4におけるホール電圧の極性とは逆方向であるため、第3の電圧の値と第4の電圧の値との差を求める。そして、この差の値を基準値と比較し、基準値以上であればN極の磁性があると判断する。このとき、上記数式(2)に示すように、演算値はホール電圧成分と残留成分を含む。
以下、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態においては、ステップS1〜S3に示す処理により、ホール素子11の上方にS極の磁性があるか否かを検出することができる。このとき、ステップS1において第1の電圧を取得し、ステップS2において第2の電圧を取得し、ステップS3において第1の電圧及び第2の電圧に基づいてホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合う演算をしているため、S極の磁性の検出に際して、オフセット電圧の影響をある程度除去することができる。同様に、ステップS4〜S6に示す処理により、磁性センサ1の近くにN極の磁性があるか否かを検出することができる。この場合も、オフセット電圧の影響をある程度除去することができる。
但し、上述の演算によっても、オフセット電圧の影響を完全に除外することはできず、演算の結果に残留成分の影響が残る。そして、この残留成分の影響は、検出対象となる磁界の方向及び電流の方向に依存する。そこで、本実施形態においては、S極の磁性を検出する場合(フェーズ1、2)とN極の磁性を検出する場合(フェーズ3、4)とで、電流の方向を逆にしている。これにより、検出する磁性の極性がS極であってもN極であっても、残留成分の極性を同じにすることができる。これにより、検出対象となる磁性の極性によらず、磁界の強さと上述の演算結果との相関関係が等しくなり、演算値と基準値との比較により磁性の有無を判定する場合に、精度のよい判定を行うことができる。
以下、この効果を比較例と比較して詳細に説明する。
図5は、比較例に係る磁気センサを例示する回路図であり、
図6は、図5に示す磁気センサの駆動方法を例示する図であり、
図7(a)乃至(d)は、本比較例に係る磁気センサの動作を例示する図であり、
図8(a)及び(b)は、横軸に磁界の強さをとり、縦軸に演算値をとって、残留成分が演算値に及ぼす影響を例示するグラフ図であり、(a)は比較例を示し、(b)は第1の実施形態を示す。
図5に示すように、本比較例に係る磁気センサ101においては、第1の実施形態に係る磁気センサ1(図1参照)と比較して、電位Vdd及び電位GNDの接続位置と、センス端子α及びβの接続位置とが、相互に入れ替わっている。また、図6に示すように、磁気センサ101は、磁気センサ1と比較して、各フェーズにおいてオン状態とするスイッチ素子の組合せが異なっている。
図6に示すような組合せでスイッチ素子をオン状態とすると、各フェーズにおいて、図7(a)乃至(d)に示すような電流が流れ、ホール電圧が発生する。このとき、検出しようとする磁性の極性によらず、電流が流れる方向は同一である。すなわち、S極の磁性を検出するフェーズ1(図7(a)参照)においても、N極の磁性を検出するフェーズ3(図7(c)参照)においても、電流が流れる方向は+X方向である。また、S極の磁性を検出するフェーズ2(図7(b)参照)においても、N極の磁性を検出するフェーズ4(図7(d)参照)においても、電流が流れる方向は+Y方向である。
この場合、図8(a)に示すように、検出対象となる磁性の極性によって、出力結果に現われる残留成分の極性が異なるため、演算値の基準値Vに対応する磁界の強さの閾値Mは、検出対象となる磁性の極性によって異なってしまう。従って、比較例に係る磁気センサ101は、検出対象となる磁性の極性に起因する感度のばらつきが大きく、検出精度が低い。
これに対して、図8(b)に示すように、本実施形態に係る磁気センサ1によれば、検出対象となる磁性の極性によらず、出力結果に現われる残留成分の極性は同一であるため、演算値の基準値Vに対応する磁界の強さの閾値Mは、検出対象となる磁性の極性によらず同一である。従って、磁性の極性に起因する感度のばらつきがなく、検出精度が高い。なお、検出対象となる磁性がN極である場合のステップS3における演算値、及び、検出対象となる磁性がS極である場合のステップS6における演算値は、負の値となり、判定には影響を与えない。このように、第1の実施形態によれば、検出しようとする磁性の極性が未知であっても、精度よく検出することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図9は、本実施形態に係る磁気センサを例示する回路図であり、
図10は、図9に示す磁気センサの駆動方法を例示する図である。
本実施形態は、前述の第1の実施形態において、各スイッチ素子をMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)により構成した例である。
図9に示すように、本実施形態に係る磁気センサ2においては、電位Vddに接続されるスイッチ素子、すなわち、スイッチ素子A、B、C、Dは、それぞれ、Pチャネル型MOSFET(以下、「PMOS」という)により構成されている。また、電位GNDに接続されるスイッチ素子、すなわち、スイッチ素子E,F、G、Hは、それぞれ、Nチャネル型MOSFET(以下、「NMOS」という)により構成されている。更に、センス端子α又はβに接続されるスイッチ素子、すなわち、スイッチ素子I、J、K、Lは、それぞれ、PMOSとNMOSとが相互に並列に接続されて構成されている。各MOSFETのゲートには、電位Vdd及び電位GNDのいずれかが印加される。各スイッチ素子を構成するMOSFETは、例えば、ホール素子11と同じシリコン基板に形成されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係る磁気センサ2の駆動方法、すなわち、本実施形態に係る磁気測定方法について説明する。
図9及び図10に示すように、磁気センサ2において、各電圧比較工程(フェーズ1〜4)においてオン状態とするスイッチ素子の組合せは、前述の第1の実施形態に係る磁気センサ1(図1及び図2参照)と同様である。
なお、図10の各欄における上段の表記は、MOSFETのゲートに印加する電位を表している。スラッシュ(/)の左側はPMOSのゲートに印加する電位を表しており、右側はNMOSのゲートに印加する電位を表している。「0」は電位GNDを表す。また、各欄の下段の表記はスイッチ素子の導通状態を表している。
本実施形態に係る磁気測定方法には、前述の第1の実施形態に係る磁気測定方法(図2参照)と同様に、4つの電圧測定工程と、2つの演算・比較工程とが設けられている。具体的には、各スイッチ素子を構成するPMOSについては、オン状態とする場合にはゲートに電位GND(0V)を印加し、オフ状態とする場合にはゲートに電位Vddを印加する。また、各スイッチ素子を構成するNMOSについては、オン状態とする場合にはゲートに電位Vddを印加し、オフ状態とする場合にはゲートに電位GND(0V)を印加する。
例えば、図10に示すように、フェーズ1においては、スイッチ素子Cを構成するPMOSのゲートに電位GND(0V)を印加し、このPMOSをオン状態とする。また、スイッチ素子Eを構成するNMOSのゲートに電位Vddを印加し、このNMOSをオン状態とする。更に、スイッチ素子J及びLを構成するPMOSのゲートに電位GND(0V)を印加し、NMOSのゲートに電位Vddを印加して、スイッチ素子J及びLをオン状態とする。一方、スイッチ素子A、B、Dをそれぞれ構成するPMOSのゲートには電位Vddを印加してオフ状態とする。また、スイッチ素子F、G、Hをそれぞれ構成するNMOSのゲートには電位GND(0V)を印加してオフ状態とする。更に、スイッチ素子I及びKを構成するPMOSのゲートに電位Vddを印加し、NMOSのゲートに電位GNDを印加して、スイッチ素子I及びKをオフ状態とする。これにより、前述の第1の実施形態におけるフェーズ1と同様に、スイッチ素子C、E、J、Lをオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とする。フェーズ2〜4においても、同様にして、スイッチ素子を構成するMOSFETの導通状態を制御する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係る磁気センサを例示する回路図である。
図11に示すように、本実施形態に係る磁気センサ3においては、ホール素子11及びスイッチ回路12の他に、増幅回路13及び演算回路14が設けられている。増幅回路13は、センス端子αとセンス端子βとの間の電位差を増幅する回路である。増幅回路13には2つのオペアンプ13a及び13bが設けられており、それらの入力端子はそれぞれセンス端子α及びβに接続されている。演算回路14は、オペアンプ13a及び13bの出力端子が接続されており、オペアンプ13a及び13bの出力端子間の電圧であって異なるタイミングで入力された2つの電圧を加算又は減算して演算値を求め、この演算値を基準値と比較するものである。演算回路14は、例えば、キャパシタ及びスイッチにより構成されている。演算回路14の出力端子14aからは、比較結果が出力される。
次に、本実施形態に係る磁気センサ3の駆動方法、すなわち、本実施形態に係る磁気測定方法について説明する。
本実施形態においては、増幅回路13がセンス端子α、β間の電位差を増幅し、演算回路14に対して出力する。演算回路14は、前述の第1の実施形態のステップS3及びS6(図3参照)において説明した判定を行い、その結果を出力端子14aから出力する。本実施形態によれば、ホール電圧が微小であっても、増幅回路13がホール電圧を増幅することにより、精度が高い判定が可能となる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
本発明の第1の実施形態に係る磁気センサを例示する回路図である。 図1に示す磁気センサの駆動方法を例示する図である。 第1の実施形態に係る磁気測定方法を例示するフローチャート図である。 (a)乃至(d)は、第1の実施形態に係る磁気センサの動作を例示する図である。 比較例に係る磁気センサを例示する回路図である。 図5に示す磁気センサの駆動方法を例示する図である。 (a)乃至(d)は、比較例に係る磁気センサの動作を例示する図である。 (a)及び(b)は、横軸に磁界の強さをとり、縦軸に演算値をとって、残留成分が演算値に及ぼす影響を例示するグラフ図であり、(a)は比較例を示し、(b)は第1の実施形態を示す。 本発明の第2の実施形態に係る磁気センサを例示する回路図である。 図9に示す磁気センサの駆動方法を例示する図である。 本発明の第3の実施形態に係る磁気センサを例示する回路図である。
符号の説明
1、2、3、101 磁気センサ、11 ホール素子、12 スイッチ回路、13 増幅回路、13a、13b オペアンプ、14 演算回路、14a 出力端子、A〜L スイッチ素子、M 閾値、T1〜T4 端子、V 基準値、α、β センス端子

Claims (5)

  1. ホール素子と、
    前記ホール素子に電流を流すと共に前記ホール素子内の電圧を測定する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記ホール素子に第1の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向に対して直交する第2の方向における第1の電圧を測定し、
    前記ホール素子に前記第2の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第2の電圧を測定し、
    前記ホール素子に前記第1の方向に対して逆行する第3の方向に沿って電流を流すと共に前記第2の方向における第3の電圧を測定し、
    前記ホール素子に前記第2の方向に対して逆行する第4の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第4の電圧を測定し、
    前記第1の電圧の値及び前記第2の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を基準値と比較し、
    前記第3の電圧の値及び前記第4の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を前記基準値と比較する
    ことを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記ホール素子は、
    前記第1の方向の下流側に配置された第1の端子と、
    前記第2の方向の下流側に配置された第2の端子と、
    前記第3の方向の下流側に配置された第3の端子と、
    前記第4の方向の下流側に配置された第4の端子と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    高電位側電源電位、低電位側電源電位、第1のセンス端子及び第2のセンス端子と、前記第1乃至第4の端子との接続関係を切替えるスイッチ回路と、
    前記第1のセンス端子と前記第2のセンス端子との間の電圧に基づいて前記演算及び前記比較を行う演算回路と、
    を有し、
    前記スイッチ回路は、
    前記第1の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第1のスイッチ素子と、
    前記第2の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第2のスイッチ素子と、
    前記第3の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第3のスイッチ素子と、
    前記第4の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第4のスイッチ素子と、
    前記第1の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第5のスイッチ素子と、
    前記第2の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第6のスイッチ素子と、
    前記第3の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第7のスイッチ素子と、
    前記第4の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第8のスイッチ素子と、
    前記第1の端子を前記第1のセンス端子に接続するか否かを切替える第9のスイッチ素子と、
    前記第2の端子を前記第1のセンス端子に接続するか否かを切替える第10のスイッチ素子と、
    前記第3の端子を前記第2のセンス端子に接続するか否かを切替える第11のスイッチ素子と、
    前記第4の端子を前記第2のセンス端子に接続するか否かを切替える第12のスイッチ素子と、
    を有し、
    前記第1の電圧を測定するときは、前記第3、第5、第10及び第12のスイッチ素子をオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とし、
    前記第2の電圧を測定するときは、前記第4、第6、第9及び第11のスイッチ素子をオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とし、
    前記第3の電圧を測定するときは、前記第1、第7、第10及び第12のスイッチ素子をオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とし、
    前記第4の電圧を測定するときには、前記第2、第8、第9及び第11のスイッチ素子をオン状態とし、残りのスイッチ素子をオフ状態とする
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
  3. その周辺部分に一回転方向に沿って順番に配置された第1乃至第4の端子を有したホール素子と、
    高電位側電源電位、低電位側電源電位、第1のセンス端子及び第2のセンス端子と、前記第1乃至第4の端子との接続関係を切替えるスイッチ回路と、
    を備え、
    前記スイッチ回路は、
    前記第1の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第1のスイッチ素子と、
    前記第2の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第2のスイッチ素子と、
    前記第3の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第3のスイッチ素子と、
    前記第4の端子を前記高電位側電源電位に接続するか否かを切替える第4のスイッチ素子と、
    前記第1の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第5のスイッチ素子と、
    前記第2の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第6のスイッチ素子と、
    前記第3の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第7のスイッチ素子と、
    前記第4の端子を前記低電位側電源電位に接続するか否かを切替える第8のスイッチ素子と、
    前記第1の端子を前記第1のセンス端子に接続するか否かを切替える第9のスイッチ素子と、
    前記第2の端子を前記第1のセンス端子に接続するか否かを切替える第10のスイッチ素子と、
    前記第3の端子を前記第2のセンス端子に接続するか否かを切替える第11のスイッチ素子と、
    前記第4の端子を前記第2のセンス端子に接続するか否かを切替える第12のスイッチ素子と、
    を有することを特徴とする磁気センサ。
  4. 前記第1乃至第4のスイッチ素子はそれぞれPチャネル型電界効果トランジスタであり、
    前記第5乃至第8のスイッチ素子はそれぞれNチャネル型電界効果トランジスタであり、
    前記第9乃至第12のスイッチ素子はそれぞれPチャネル型電界効果トランジスタとNチャネル型電界効果トランジスタとが相互に並列に接続されたものである
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の磁気センサ。
  5. ホール素子に第1の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向に対して直交する第2の方向における第1の電圧を測定する工程と、
    前記ホール素子に前記第2の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第2の電圧を測定する工程と、
    前記ホール素子に前記第1の方向に対して逆行する第3の方向に沿って電流を流すと共に前記第2の方向における第3の電圧を測定する工程と、
    前記ホール素子に前記第2の方向に対して逆行する第4の方向に沿って電流を流すと共に前記第1の方向における第4の電圧を測定する工程と、
    前記第1の電圧の値及び前記第2の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を基準値と比較する工程と、
    前記第3の電圧の値及び前記第4の電圧の値に基づいて、ホール電圧の影響を強め合いオフセット電圧の影響を弱め合うような演算を行い、その結果を前記基準値と比較する工程と、
    を備えたことを特徴とする磁気測定方法。
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