JP2010053708A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、装置の組立作業に影響を与えずに、揺動部材の揺動軸の軸線方向の変位が抑えられる内燃機関の可変動弁装置を提供する。
【解決手段】本発明の可変動弁装置は、回転カム20のカム変位を受けて揺動する揺動部材40と、揺動部材に当接し同揺動部材の揺動によりバルブ17を駆動するバルブ側部材50のどちらか一方にカム面58aを有し、他方にカム面に当接する入力子58を備えた構造で、入力子の両側に、揺動部材とバルブ側部材との揺動部材の揺動軸方向への変位を規制するガイド部61を設けた。同構成により、揺動部材やバルブ側部材の組付けを行なうだけで、揺動部材の揺動軸方向の変位の規制が行なわれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、吸気や排気のバルブを駆動するバルブ駆動出力を制御する内燃機関の可変動弁装置に関する。
自動車に搭載されるレシプロ式のエンジン(内燃機関)では、近時、エンジンの排出ガスの対策やポンピングロスの改善を図るために、シリンダヘッドに、バルブのバルブ駆動出力を連続的に制御する可変動弁装置を搭載することが行われつつある。
こうした可変動弁装置の多くは、吸入空気量の調整を担うために、少なくともバルブリフト量(リフト特性)を連続的に変化させる構造が用いられる。同構造には、例えば特許文献1に開示されているようにカムシャフトに形成されている吸気カム(回転カム)のカム変位を受ける揺動カムと、吸気バルブを駆動するロッカアームとを組み合わせて、リフト特性を変化させる構造がある。同構造には、吸気カムのカム変位を受けて揺動するよう揺動カムをシリンダヘッドに揺動自在に組み付け、この揺動カムの端部に形成してあるリフト特性用のカム面に、ロッカアームの端部の入力子を当接させて、外部の指示で揺動カムの揺動姿勢を変位させると、入力子が接触するカム面の領域、つまり入力子が行き交うカム面の領域を変化させて、リフト特性を変える機構が用いられる。そして、リフト特性(バルブリフト量や開閉タイミングや開弁期間など)が変化したバルブ駆動出力で、ロッカアームを駆動し、吸気バルブを駆動させる構造としてある。
ところで、こうした可変動弁装置は、バルブリフト量を低バルブリフトから高バルブリフトまで制御することが求められ、吸気量をバルブリフトで制御する場合は気筒毎や経時変化でのバルブリフト量の誤差は燃焼変動による排ガス悪化や振動となるために、高い組付精度が要求される。特に揺動カムは、揺動姿勢を変位させることによって、リフト特性を可変させる部品なので、揺動カム面とロッカアーム入力子とのミスアライメントが生じると、揺動カム位置とロッカアーム入力子との揺動軸方向の移動が発生し、安定したリフトが得られないことがある。また、揺動軸の軸線方向の変位でも、フリクションの変化により、ロッカアームへ伝わるバルブ駆動出力がばらつくことがある。
これらのばらつきを抑えるよう、ロッカアームは、既存の動弁系を流用して、揺動軸の軸線方向への変位を規制、具体的にはロッカシャフト(ロッカアームを支持する支持部材)をシリンダヘッドに固定するホルダ部材を用いて、ロッカアームの揺動軸の軸線方向へのずれを規制している。
揺動カムは、ロッカアームとは異なり、別途、支持シャフトを用いて支持する支持構造が用いられる。そのため揺動カムのずれ規制の多くは、支持シャフトに、揺動カムの揺動軸の軸線方向の変位を規制する部材を設けることが検討されている。具体的には複数バルブの構造にも対処できるよう、ロッカアームの両側の支持シャフトの部分に、スリーブ部材を嵌挿して、揺動カムの揺動軸の軸線方向への変位を規制することが検討されている。
特開2005−299536号公報
ところが、スリーブ部材で揺動カムの軸線方向の変位を規制する構造は、可変動弁装置を組立てる際、気筒毎に、別途、スリーブ部材を揺動カムの両側に組み付ける作業が求められる。このため、可変動弁装置の組立作業が面倒になる。しかも、装置中心での組立てが増えるので、組立てそのものが難しくなりやすい。
そこで、本発明の目的は、装置の組立作業に影響を与えずに、揺動部材の揺動軸の軸線方向の変位が抑えられる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、回転カムのカム変位を受けて揺動する揺動部材と、揺動部材に当接し同揺動部材の揺動によりバルブを駆動するバルブ側部材のどちらか一方にカム面を有し、他方にカム面に当接する入力子を備えた構造で、入力子の両側に、揺動部材とバルブ側部材との揺動部材の揺動軸方向への変位を規制するガイド部を設けて、揺動部材の揺動軸方向の変位が規制されるようにした。
請求項2に記載の発明は、さらにフリクションの軽減が図れるよう、入力子は、カム面と転接する回転自在なローラから構成し、ガイド部は、カム面を両側から囲うよう、ローラを支持する軸部のうち、当該ローラの両端部と軸部の端を保持するロッカアーム側の保持部との間の軸部分にそれぞれ回転自在に設けられたワッシャ部材から構成した。
請求項3に記載の発明は、さらに動弁重量の軽減が図れるよう、揺動部材はカム面を有する揺動カムで、バルブ側部材は入力子を有するアルミ合金製のロッカアームであり、さらにローラは、ベアリング部材で回転自在に支持されるものとした。
請求項1の発明によれば、ガイド部により揺動部材とバルブ側部材との組み付け作業性が向上し、かつ、揺動部材やバルブ側部材の組付けを行なうだけで、揺動部材の揺動軸の軸線方向の変位の規制が行なわれる。
よって、カム面と入力子とのミスアライメントから生じる揺動部材とバルブ側部材との揺動軸方向の移動も規制され、気筒毎のリフト誤差も小さく、安定したリフトが得られ、気筒毎の燃焼差や燃焼の変動による排ガス悪化や振動を小さくすることができる。
しかも、入力子の両側にガイド部を設ける構造は、入力子とカム面の幅方向のずれが規制できるため、入力子とカム面の幅寸法を許容できる面圧の必要最小限まで狭めることができ、揺動部材やバルブ側部材の重量の低減、すなわち動弁重量の低減ができ、バルブの動弁特性の向上が図れる。
請求項2の発明によれば、回転自在なローラ並びに回転自在なワッシャ部材により、フリクションの発生をできるだけ抑えることができる。しかも、ワッシャ部材の回転変位によって、ワッシャ部材の磨耗の進行が抑えられ、高い信頼性をもたらす。また、ワッシャ部材の回転により揺動カムとの摺動フリクションも低く抑えることができる。
請求項3の発明によれば、ロッカアームのアルミ合金製化により、ロッカアームの重量が軽減されるだけでなく、ワッシャ部材が、ロッカアームのアルミ合金製化で必須の部品、すなわちベアリング部材の端がロッカアームの保持部に接触し、摩耗するのを防ぐ接触防止部材を兼ねるために、接触防止部材が不要となる。それ故、ベアリング部材幅まで入力子幅を狭めることができ、カム面幅も狭くすることができ、揺動部材やバルブ側部材の重量の低減、すなわち、可変動弁装置の動弁重量を大幅に軽減することができ、一層、バルブの動弁特性の向上が図れる。さらには、ワッシャ部材が接触防止部材となるため、ロッカアームとの接触面積が大きくなり、摩耗が抑制されるので、アルミ合金も低級化でき、コスト低減も可能となる。
以下、本発明を図1〜図6に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は、内燃機関、例えばレシプロ式ガソリンエンジンの本体を示し、図2は図1中のA−A線に沿う可変動弁装置の断面を示し、図3および図4は可変動弁装置の要部となる各部の構造を示し、図5および図6はバルブ特性を変化したときの可変動弁装置の挙動を示している。
図1および図2中1はエンジン本体を構成するシリンダブロック、2は同じくシリンダブロック1の上部に搭載されたシリンダヘッドをそれぞれ示している。このうちシリンダブロック1は、エンジン本体の前後方向に4つの気筒4(図2に一部だけ図示)が形成されている。これら気筒4内にはそれぞれピストン6が往復動可能に収めてある。このピストン6が、コンロッド7、クランクピン(図示しない)を介して、シリンダブロック1の下部に設けたクランクシャフト(図示しない)に連結してある。
シリンダヘッド2は、図2に示されるように下面に気筒4にならってそれぞれ燃焼室11が形成されている。これら各燃焼室11の両側には、先端側が2つに分れた吸気ポート12、同じく排気ポート13が設けられている。また吸気ポート12の各先端部には一対の吸気バルブ17(片側だけ図示:本願のバルブに相当)が設けられ、排気ポート13には一対の排気バルブ18(片側だけ図示)が設けられている。なお、燃焼室11の中央には点火プラグ(図示しない)が設けられ、図示はしないが吸気ポート12とつながる吸気マニホールドには燃料噴射弁が設けられる。
シリンダヘッド2の上部には、図1に示されるように所定の間隔で前後方向に複数のホルダ部材23が設置されている。これらホルダ部材23の下部には、カムシャフト22が回転自在に支持されている。このカムシャフト22は、クランクシャフトからの軸出力で駆動される部品である。このカムシャフト22の外周部には、図2に示されるように気筒毎に、吸気用カム20(本願の回転カムに相当)と排気用カム21(一部だけ図示)が設けられている。
さらにシリンダヘッド2の上部には、吸気バルブ17のリフト特性を可変する可変動弁装置、例えば吸気バルブ17の開閉タイミングとバルブリフト量とを連続的に可変可能とした可変動弁装置25が組付けられている。
可変動弁装置25は、図1および図2に示されるように気筒毎、燃焼室11の頭上に配置されたスイングカム40(本願の揺動部材、揺動カムに相当)と、同スイングカム40の吸気バルブ17側に配置された吸気ロッカアーム50(本願のバルブ側部材、ロッカアームに相当)と、スイングカム40の揺動姿勢を制御するセンタロッカアーム30(伝達部材)とを組み合わせて構成される。このうちのスイングカム40は、ホルダ部材23間に掛け渡した支持シャフト27に揺動自在に組付き、吸気ロッカアーム50は、同じく支持シャフト27の吸気バルブ17側に掛け渡した回動可能な制御シャフト28に回動自在に組付き、センタロッカアーム30は吸気用カム20の直上に組付き、吸気バルブ17のリフト特性を可変(変化)する機構を構成している。
すなわち、図2に示されるようにセンタロッカアーム30は、例えばL形のアーム31と、同アーム31の屈曲する部分に回転自在に組付けた滑りローラ32とを有した構造が用いられている。このうち滑りローラ32は、吸気用カム20のカム面と転接していて、吸気用カム20のカム変位を受けて上下動する。アーム31の横方向に延びるアーム部31aは、制御シャフト28の直径方向に挿通されたピン部材33を介して、制御シャフト28の外周部に支持される。これで、吸気用カム20のカム変位が、滑りローラ32、さらにはアーム部31a端を支点としたアーム31の揺動変位により、上方向に延びるアーム部31bから、上方のスイングカム40へ伝えられる。と共に制御シャフト28が回動変位すると、センタロッカアーム30は、吸気用カム20との転接位置を変更しながら、カムシャフト22の軸心と交差する方向(進角や遅角方向)へ変位するようになっている。なお、ピン部材33が挿入された通孔には、当該ピン部33の突出し量を調整するためのねじ部材34が進退可能に螺挿され、気筒毎にバルブ開閉時期やバルブリフト量の調整が行える構造としてある。
スイングカム40には、図2に示されるように一端部が支持シャフト27に回動自在に支持され、反対側の他端部がロッカアーム50側へ向かって延びるアーム部材が用いられる。アーム部材の他端部の端面には、上下方向に延びる帯形のリフト特性用のカム面42が形成されている。またアーム部材の下部には、アーム部31bの端面に形成してある斜面35と転接する滑りローラ43が設けられ、センタロッカアーム30が駆動されると、スイングカム40が支持シャフト27を支点に揺動するようにしてある。と共に制御シャフト28の回動変位により、センタロッカアーム30の吸気用カム20に対する転接位置が変更すると、スイングカム40の姿勢(揺動姿勢)が変位(傾く)する構造にもなっている。
吸気ロッカアーム50には、図1〜図4に示されるように重量を低減するためにアルミ合金製の部品、具体的には二股に分かれたアルミ合金製の部品が用いられている。同ロッカアーム50は、例えば、先端部に吸気バルブ17を押動するアジャストスクリュ部52を有し、他端部の一側面に軸取付穴53(図4にだけ図示)を有し、中間部にロッカ支持孔54が形成された一対のアーム部材55(アルミ合金製)と、両支持孔54に端部を圧入することによって一対のアーム部材55を、その間に入力子取付スペースを空けて対称に連結するシャフト56(鋼製:本願の軸部に相当)と、この入力子取付スペースのシャフト部分に、ニードルベアリング57(本願のベアリング部材に相当)を介して回転自在に設けられた鋼製のローラ58(ニードルローラ)を組み合わせた構造が用いられている。そして、フリクションを低減するために用いたローラ58から、本願の入力子58aを構成している。このうち両ロッカ支持孔54には、制御シャフト28が回動自在に嵌挿され、アーム部材55の各先端部に有るアジャストスクリュ部52を吸気バルブ17のステム端に配置し、ローラ58の外周面をスイングカム40のカム面42に転接させている。また吸気ロッカアーム50の揺動軸の軸線方向の動きは、隣接配置されているホルダ部材23によって規制され、ロッカアーム50を所定の地点に位置決めている。これにより、吸気用カム20のカム変位でスイングカム40が揺動すると、カム面42でローラ58を押すあるいは戻るといった挙動で、バルブ駆動出力が吸気ロッカアーム50へ入力される。つまり、吸気ロッカアーム50は、制御シャフト28を支点に揺動し、吸気バルブ17を開閉させる。
このとき、スイングカム40の揺動姿勢が変位すると、ローラ57が転接するカム面42の領域が変化し、このリフト特性の変化したバルブ駆動出力で、吸気バルブ17を駆動する。
ここで、リフト特性の変化のメカニズムを説明すると、上下方向に延びるカム面42は、例えば、上部側が吸気用カム20のベース円に相当するベース円区間とし、下部側がベース円区間と連続したリフト区間として形成してあり、制御シャフト28の回動変位により、センタロッカアーム30の滑りローラ32が、吸気用カム20の進角方向あるいは遅角方向へ変位すると、スイングカム40の姿勢が変化する。このとき、ローラ58が転動するカム面42の領域が変化し、ローラ58が揺動するベース区間とリフト区間の比率が変わる。この進角方向の位相変化、遅角方向の位相変化を伴うベース区間、リフト区間の比率の変化により、吸気バルブ17のバルブリフト量は、吸気用カム20のトップのカムプロフィルがもたらす低リフトから、吸気用カム20の頂部から基端部までの全体のカムプロフィルがもたらす高リフトまで連続的に可変される。と同時に、吸気バルブ17の開閉タイミングが、開弁タイミングよりも閉弁タイミングが大きく可変される。このリフト特性が変化したバルブ駆動出力により、吸気バルブ17の動きが変化する。
こうしたリフト特性の可変が適正に行なわれるよう、スイングカム40は、軸線方向(スラスト方向)の動きが規制されている。
このスイングカム40の規制には、図1および図2に示されるように吸気ロッカアーム50の入力側の端部に一対の規制用のガイド部60を設ける構造が用いられている。このガイド部60の詳しい構造は、図3の分解斜視図および図4の断面図に示されている。
図3および図4を参照して一対のガイド部60の構造を説明すると、ガイド部60は、一対のワッシャ部材61(鋼製)を用いて構成してある。すなわち、ガイド部60は、吸気ロッカシャフト50の入力子58aをなすローラ58の両端側に、一対のワッシャ部材61を組付けて構成される。具体的には、一対のワッシャ部材61は、ローラ58を支持するシャフト56のうち、ローラ58の両端面と、シャフト56の端を保持する各アーム部材55部分、具体的にはアーム部材55の他端部で形成される保持部62間のシャフト部分に、それぞれ回転自在に嵌挿して、ローラ58の端面の近くに組付けてある。一対のワッシャ部材61は、いずれもローラ58とカム面42とが転接する転接部64(図4〜図6に図示)を越える外径を有している。このときのローラ58の端から突き出るワッシャ部材61により、カム面42を幅方向両側から囲い、カム面42とローラ58との双方を所定の位置に位置決めている。これで、スイングカム40と吸気ロッカアーム50とは、常に良好な接触姿勢が保たれ、スイングカム40から出力されるバルブ駆動出力が適正に吸気ロッカアーム50へ入伝わるようにしている。
なお、図1および図2において、65はスイングカム40を介してセンタロッカアーム30を吸気用カム20に押し付けるプッシャ、66は排気用カム21のカム変位で排気バルブ18を駆動する排気ロッカアーム、67は同排気ロッカアーム66を支持するロッカシャフトを示す。
このように吸気ロッカアーム50に設けたガイド部61で、スイングカム40の軸線方向を規制する構造は、ガイド部60が吸気ロッカアーム50の一部として含まれる。それ故、可変動弁装置25の組立工程で、スイングカム40、吸気ロッカアーム50の組付作業を行なうと、別途、手を加えずに、ロッカアーム50の入力子58aとスイングカム40のカム面42との位置を決める作業中、そのまま、スイングカム40のカム面42の両側に、吸気ロッカアーム50に設けてあるガイド部60が配置されるようになる。
これにより、スイングカム40は、別途、スリーブを支持シャフトに組付けるような、面倒で、可変動弁装置25の組立てを難しくするような作業を強いられずに、軸線方向の変位が規制される。
しかも、ガイド部61は、図5に示されるように制御シャフト28の回動変位で、スイングカム40の揺動姿勢を変位させて、カム面42を垂直に近い角度となる姿勢にし、カム面42のローラ58が行き交う領域(比率)を、高バルブリフト量をもたらす領域に設定(例えば最も短いベース円区間と最も長いリフト区間となる比率)しても、あるいは図6に示されるようにスイングカム40の揺動姿勢の変位で、カム面42が下側へ傾く姿勢にし、カム面42のローラ58が行き交う領域(比率)を、低バルブリフト量をもたらす領域に設定(リフト区間が短くなる比率)しても、常にカム面42の両側を行き交うので、どのような動きでも、安定したスイングカム40のスラスト方向の規制が約束される。
したがって、可変動弁装置25の組立作業に影響を与えず、さらには良好に、スイングカム40の軸線方向(スラスト方向)の位置を規制することができる。これにより、スイングカム40のカム面42と吸気ロッカアーム50の入力子58aとのミスアライメントから生じるスイングカム40のカム面42と吸気ロッカアーム50の入力子58aとの揺動軸方向の移動も規制され、安定したリフトが得られ、気筒毎のリフト誤差も小さく、燃焼変動による排ガス悪化や振動を小さくすることができる。
しかも、吸気ロッカアーム50の入力子58aの両側にガイド部60を設けると、入力子58aをカム面42の幅寸法の近くまで狭めることができ、吸気ロッカアーム50の重量の低減が図れ、動弁重量の低減から、吸気バルブ17の動弁特性の向上を図ることができる。
そのうえ、入力子58aとして回転自在なローラ58を用い、ガイド部60として回転自在なワッシャ部材61を用いると、フリクションの発生をできるだけ抑えることができる。加えて、ワッシャ部材61は、回転するという挙動により、磨耗が抑制されるようになるので、カム面42の側部やローラ58に接触したり、保持部62に接触したりするなど、負担の大きなワッシャ部材61の磨耗の進行が抑えられ、高い信頼性をもたらす。また、ワッシャ部材61の回転によりカム面42の側部との摺動フリクションも低く抑えることができる。
しかも、吸気ロッカアーム50をアルミ合金製化すると、吸気ロッカアーム50の重量が軽減されるだけでなく、ワッシャ部材61が、吸気ロッカアーム50のアルミ合金製化で必須となる部品、具体的にはニードルベアリング57の端が吸気ロッカアーム50の保持部62に接触するのを防ぐ接触防止部材を兼ねるために、当該接触防止部材が不要となる。これにより、ニードルベアリング57までローラ58の幅を狭めることができ、カム面42の幅も狭くすることができ、スイングカム40やアルミ合金製の吸気ロッカアーム50、の動弁重量を大幅に軽減することができ、大幅に吸気バルブ17の動弁特性の向上を図ることができる。さらには、ワッシャ部材61が接触防止部材となり大径となるため、アーム部材55の端部で形成される保持部62との接触面積が大きくなり、摩耗が抑制されるので、アルミ合金も低級化でき、コスト低減も可能となる。
なお、本発明は一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば一実施形態では、吸気バルブを連続的に可変する可変動弁装置に本発明を適用したが、これに限らず、排気バルブを連続的に可変する可変動弁装置に本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態に係る内燃機関に搭載された可変動弁装置の一部を示す斜視図。 図1中のA−A線に沿う断面図。 可変動弁装置のロッカアームに設けたガイド部の外観を、揺動カムと共に示す斜視図。 図3中のB−B線に沿う断面図。 可変動弁装置が高リフト量に制御されたときにおける揺動カムの規制状態を示す断面図。 可変動弁装置が低リフト量に制御されたときにおける揺動カムの規制状態を示す断面図。
符号の説明
2 シリンダヘッド
17 吸気バルブ(バルブ)
20 吸気用カム(回転カム)
25 可変動弁装置
27 支持シャフト
30 センタロッカアーム
40 スイングカム(揺動部材、揺動カム)
50 吸気ロッカアーム(バルブ側部材、ロッカアーム)
56 シャフト(軸部)
57 ニードルベアリング(ベアリング部材)
58 ローラ(入力子)
58a カム面
61 ワッシャ部材(ガイド部)
62 保持部

Claims (3)

  1. 内燃機関に回転自在に設けられた回転カムと、
    前記回転カムのカム変位を受けて揺動するように前記内燃機関に揺動自在に設けられる揺動部材と、
    前記揺動部材に当接し、同揺動部材の揺動によりバルブを駆動するバルブ側部材と
    を具備する内燃機関の可変動弁装置であって、
    前記揺動部材と前記バルブ側部材とのどちらか一方にカム面を有し、他方にカム面に当接する入力子を備え、
    前記入力子の両側に設けられ、前記揺動部材と前記バルブ側部材との前記揺動部材の揺動軸方向への変位を規制するガイド部
    を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記入力子は、前記カム面と転接する回転自在なローラから構成され、
    前記ガイド部は、前記カム面を両側から囲うよう、前記ローラを支持する軸部のうち、当該ローラの両端部と前記軸部の端を保持するロッカアーム側の保持部との間の軸部分にそれぞれ回転自在に設けられたワッシャ部材から構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記揺動部材はカム面を有する揺動カムで、前記バルブ側部材は前記入力子を有するアルミ合金製のロッカアームであり、さらにローラは、ベアリング部材で回転自在に支持されるものであることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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