JP2009091942A - 開弁特性可変型内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】開弁特性の変更に応じて動弁機構を構成する部材の位置関係が変化しても、部材の暴れを適切に抑制することができ、さらに、ばねの弾発力の伝達効率の低下を回避して、部材の暴れを適切に抑制することにより動弁機構の円滑な動作を確保することができるようにする。
【解決手段】揺動支点の変位に応じてバルブのリフト量を変化させるローラリンク22のローラ31をカム3に圧接させる向きに付勢するスプリングユニット41を、ローラの移動領域の全体に渡って延在するように設ける。特にスプリングユニットに、コイルばね42・43をローラの移動方向に並んで設け、ローラに当接する当接面47は、ローラの移動方向に沿って傾きが次第に変化する曲面に形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、運転状態に応じてバルブのリフト量などの開弁特性を変更可能とした開弁特性可変型内燃機関に関するものである。
近年、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関では、出力及び燃費の向上や有害排出ガス成分の低減等を図るべく、種々の開弁特性可変機構を搭載したものが増えている。開弁特性可変機構としては、運転状況に応じて低速型カムと高速型カムとを切り換えるものが従来より存在するが、近年では過渡特性の更なる向上やスロットルレス化等を実現すべく、開弁特性(バルブリフトやバルブタイミング)を連続的に変化させるものも出現している(特許文献1参照)。
特開2005-291011号公報
この種の開弁特性可変型内燃機関においては、リンク機構を用いて開弁特性を変化させる構成が多用されているが、この場合、リンク部材の暴れを抑制するために、ばねの付勢力で部材同士を圧接状態に保持する構成とすることが望ましく、特に、開弁特性の変更に応じて、カム及びロッカアームとリンク部材との位置関係が変化することから、この部材間の位置関係の変化を考慮してばねを適切な位置に配置することが望まれる。
さらに、開弁特性可変型内燃機関においては、開弁特性を変化させるリンク機構などにより動弁装置の構造が複雑化するため、レイアウト上の制限が厳しく、ばねの配設位置が制限されることから、ばねの弾発力の伝達効率、すなわちばねの有する弾発力が最終的に部材の暴れを抑制する力として作用する割合が最も高くなる位置にばねを配設することができずに、十分な暴れ抑制効果を得るために、必要以上に大きなばね荷重のばねを採用せざるを得ないという不都合が生じる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、開弁特性の変更に応じて動弁機構を構成する部材の位置関係が変化しても、部材の暴れを適切に抑制することができるように構成された開弁特性可変型内燃機関を提供することにある。さらに本発明は、ばねの弾発力の伝達効率の低下を回避して部材の暴れを適切に抑制することにより、動弁機構の円滑な動作を確保することができるようにすることを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明による開弁特性可変型内燃機関においては、請求項1に示すとおり、吸気または排気を行うバルブ(2)と、駆動側の部材(カム3)の動作に応じて前記バルブを開閉させるロッカアーム(6)と、前記駆動側の部材と前記ロッカアームとの間に介装されるローラ(31)を遊端側に備え、揺動支点の変位に応じて前記バルブのリフト量を変化させるローラリンク(22)と、前記ローラを前記駆動側の部材に圧接させる向きに付勢するローラ付勢手段(スプリングユニット41)とを有し、このローラ付勢手段が、前記ローラの移動領域の全体に渡って延在するように設けられたものとした。
これによると、ローラ付勢手段がローラの移動領域の全体に渡って延在するため、開弁特性の変更に応じてローラの位置が変化しても、部材の暴れを適切に抑制することができる。
前記開弁特性可変型内燃機関においては、請求項2に示すとおり、前記ローラ付勢手段が、前記ローラの移動方向に並んで設けられた複数の弾性体(コイルばね42・43)を有する構成とすることができる。
これによると、弾性体がローラの移動方向に並列配置されるため、倒れタフネス、すなわち弾性体の正規の変形方向とは異なる向きの倒れ変形に対する抵抗力が大きくなる。また複数の弾性体は、同一の取り付け角度とすれば良く、これにより製造が簡単になる。
さらに、バルブのリフト量を大きくした高リフト制御時とバルブのリフト量を小さくした低リフト制御時とでローラの位置が異なることから、高リフト制御時及び低リフト制御時にそれぞれローラが位置する側の弾性体の弾発力を個別に設定して、高リフト制御時及び低リフト制御時の各々に適した押圧力が得られるようにすることができる。
また、低リフト側の弾性体の剛性を高くする、例えばコイルばねを太い線材で形成されたものとすることで、倒れタフネスをより一層高める効果が得られる。
前記開弁特性可変型内燃機関においては、請求項3に示すとおり、前記ローラ付勢手段における前記ローラに対する当接面(47)に、前記ローラの移動方向に沿って傾きが次第に変化する曲面が形成された構成とすることができる。
これによると、曲面の傾きに応じて、1方向の弾性体の弾発力が異なる方向に変換され、ローラに対する押圧力を、ローラの位置に応じて適切な方向に設定することができるため、ローラリンクの揺動支点の変位に応じて変化するローラの運動方向の違いによる弾性体の伝達効率の低下を避けることができる。
前記開弁特性可変型内燃機関においては、請求項4に示すとおり、前記当接面の曲面が、前記ローラに作用する押圧力の方向と前記ローラの運動方向との角度差が小さくなるように、低リフト制御時にローラが位置する低リフト側(44a)に向けて次第に傾きが大きくなる曲率に設定された構成とすることができる。
これによると、ローラに対する押圧力の方向と、ローラの運動方向、すなわちローラリンクの揺動支点を中心としたローラの旋回円に対する接線方向との角度差が小さくなるため、弾発力の伝達効率が低下することを避けることができ、特にローラに対する押圧力の方向とローラの運動方向との角度差は、低リフト側で大きくなるため、低リフト側に向けて次第に傾きが大きくなる曲率に設定することで、低リフト側で弾発力の伝達効率が大きく低下することを避けることができる。
また、低リフト側の傾きが大きくなるため、高リフト側に潤滑油が誘導されて、面圧が大きくなる高リフト側の潤滑不足を確実に防止することができる。さらに、ローラリンクが過回転することでローラ付勢手段の当接面からローラが脱落することを防止する効果も得られる。
なお、前記のようにローラ付勢手段におけるローラに対する当接面を曲面とすることで、ローラに対する押圧力の方向をローラの位置に応じて無段階に変更することができ、動弁機構を円滑に動作させる上で有効であるが、ローラに対する当接面を、弾性体の弾発力の方向に対して傾斜した平面の組合せとしても良く、この場合、ローラに対する押圧力の方向が段階的に変更される。
このように本発明によれば、ローラ付勢手段がローラの移動領域の全体に渡って延在するため、開弁特性の変更に応じてローラの位置が変化しても、部材の暴れを適切に抑制することができる。さらに、ローラ付勢手段がローラに当接する当接面にローラの移動方向に沿って傾きが次第に変化する曲面が形成されたため、その曲面の曲率に応じて、1方向の弾性体の弾発力が異なる方向に変換され、ローラに対する押圧力を、ローラの位置に応じて適切な方向に設定することができるため、弾性体の弾発力の伝達効率の低下を回避して部材の暴れを適切に抑制することにより、動弁機構の円滑な動作を確保することができ、さらにエンジンの限界回転数を上げることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明によるエンジンの上部を示す斜視図である。図2は、図1に示したエンジンの開弁特性可変機構を示す斜視図である。図3は、図2に示した開弁特性可変機構の動作状況を示す縦断面図である。
このエンジン(開弁特性可変型内燃機関)は、自動車に搭載される直列4気筒エンジンであり、シリンダヘッド1には、各気筒ごとに2つずつの排気用のバルブ2を備え、このバルブ2を駆動する動弁機構として、カム3を備えたカムシャフト4と、バルブ2とカム3との間に介装されたロッカアーム6と、バルブ2を閉鎖方向に常時付勢するバルブスプリング7とが設けられている。
なお、図示しないが、吸気側にも、各気筒ごとに2つずつの吸気用のバルブが設けられると共に、このバルブを駆動する動弁機構として、カムシャフト、ロッカアーム、及びバルブスプリングが設けられている。
カムシャフト4は、カムホルダ11により回転自在に支持されている。このカムホルダ11は、各気筒ごとの動弁室を仕切るように設けられており、シリンダヘッド1の上面にボルトにて締結固定される。
このエンジンには、バルブ2のリフト量を可変制御する開弁特性可変機構が搭載されている。この開弁特性可変機構では、ベースプレート13の上面に設置された電動モータ(アクチュエータ)14により、図示しない減速ギア機構を介して、各気筒ごとに設けられたリンク機構15を連動動作させるギアシャフト(コントロールシャフト)16が回転駆動される。このギアシャフト16もカムホルダ11に回転自在に支持されている。
開弁特性可変機構を構成するリンク機構15は、図2に示すように、カムホルダ(支持部材)11に回動可能に支持されたギアリンク21と、このギアリンク21に揺動可能に保持されると共に、遊端側をカム3及びロッカアーム6間に介装されたローラリンク22とを有しており、ギアリンク21の回動に伴うローラリンク22の揺動支点の変位に応じてバルブ2のリフト量を変化させるようになっている。
ギアリンク21は、カムホルダ11に設けられた支軸23周りに回動するアーム部24と、このアーム部24の遊端側から周方向に延出されて、ギアシャフト16のギア17(図1参照)に噛み合うギア部25とを有しており、電動モータ14の駆動力により回動動作する。またアーム部24の遊端側の側面には、ローラリンク22を揺動可能に保持する軸受け部26が軸方向に突出した状態で形成されている。ギアリンク21のギア部25とカムホルダ11とは軸方向に対向する面で摺動可能に当接している。
ローラリンク22は、ギアリンク21の軸受け部26に嵌合して揺動支点となる支軸部27が両端に設けられた基部28と、この基部28から延出された1対のアーム部29とを有している。アーム部29の先端には、カムシャフト4のカム3に転接するローラ31と、ロッカアーム6のスリッパ面に転接するローラシャフト32とを有している。
ロッカアーム6は、カムホルダ11に保持されたロッカシャフト34に回転自在に支持される基部35と、この基部35から延出された1対のアーム部36とを有しており、この1対のアーム部36にはそれぞれ、図3に示すように、バルブ2のステムエンド37を押圧するチップ部38の位置を調整するアジャストスクリュ39が設けられている。
このように構成された開弁特性可変機構においては、ギアシャフト16の回動に伴って、ギアリンク21が、支軸23(図2参照)を中心にして回動し、これに伴ってローラリンク22の揺動支点となる軸受け部26が変位し、このギアリンク21の回動角度位置(リンク角)に応じて、バルブ2のリフト量を無段階に調整することができる。
アイドル運転時等にバルブリフトを低減させる場合には、ギアリンク21を図3(A)に示す最小リフト位置(例えばリンク角=0度)とし、この場合、ローラリンク22の揺動支点となる軸受け部26が、ロッカアーム6の上方に位置し、カム3によってローラ31が押し下げられても、矢印で示すようにローラシャフト32がスリッパ面33に沿って転動することで、ロッカアーム6の揺動量(すなわち、バルブ2のリフト量)が小さくなる。
一方、高負荷運転時等にバルブリフトを増大させる場合には、ギアリンク21を図3(B)に示す最大リフト位置(例えばリンク角=60度)とし、この場合、ローラリンク22の揺動支点となる軸受け部26が、ロッカアーム6の側方に位置し、カム3によってローラ31が押し下げられると、スリッパ面33に沿ったローラシャフト32の転動が殆ど起こらないことから、バルブ2のリフト量が大きくなる。
図4は、図2に示した開弁特性可変機構の要部を示す斜視図である。図5は、図4に示した開弁特性可変機構の縦断面図である。図6は、図4に示したスプリングユニットの動作状況を示す縦断面図である。図7は、図4に示したスプリングユニットの別の例での動作状況を示す縦断面図である。図8は、図4に示したリテーナの当接面に形成される曲面の一例を示す模式図である。
図4に示すように、開弁特性可変機構には、ローラリンク22のローラ31をカム(駆動側の部材)3に圧接させる向きに付勢するスプリングユニット(ローラ付勢手段)41が設けられている。このスプリングユニット41は、複数(ここでは2つ)のコイルばね(弾性体)42・43と、ローラ31に当接してコイルばね42・43の弾発力によりローラ31を押圧するリテーナ(ローラ当接部材)44と、コイルばね42・43を保持するばね保持部材45とを有している。ばね保持部材45は、図示しない支持部材を介して、カムホルダ11やシリンダヘッドに固定される。
前記のように、バルブ2の開閉時にカム3の回転に応じてローラリンク22が揺動するのに伴ってローラ31が移動し、またバルブ2のリフト量を変化させるためにローラリンク22の揺動支点の位置を変更するのに応じてローラ31の位置が変化し、リテーナ44は、このローラ31の移動領域の全体に渡って延在するように設けられている。
またコイルばね42・43は、ローラ31の移動方向に並んで設けられている。このコイルばね42・43は、図5に示すように、その付勢方向と、バルブスプリング7の付勢方向とが概ね一致するように配置されている。
リテーナ44において、ローラ31に当接する当接面47は、図6に示すように、ローラ31の移動方向に沿って傾きが次第に変化する曲面に形成されている。この曲面は、図6(B)に示す高リフト制御時(例えばリンク角=60度)にローラ31が位置する高リフト側44bから、図6(A)に示す低リフト制御時(例えばリンク角=0度)にローラ31が位置する低リフト側44aに向けて次第に傾きが大きくなる曲率に設定されている。
この当接面47の曲面により、1方向のコイルばね42・43の弾発力が異なる方向に変換され、その傾きに応じて、リテーナ44からローラ31に作用する押圧力(ばね反力FSPG)を、ローラ31の位置に応じて適切な方向に設定することができ、図6(A)に示す低リフト制御時には、断面曲線の傾きが大きくなる部分47aにローラ31が位置するため、コイルばね42・43の弾発力が、これとは方向が大きく異なる押圧力(ばね反力FSPG)に変換される。
一方、図6(B)に示す高リフト制御時にローラ31が当接する当接面47の部分47bは、断面曲線の傾きが、コイルばね42・43の弾発力の方向に対して直交する向きとなるため、コイルばね42・43の弾発力が方向を変えずにローラ31に作用する。このとき、ローラ31に対する押圧力の方向(ばね反力FSPGの方向)と、バルブ2の開閉動作時のローラ31の運動方向、すなわちローラリンク22の揺動支点を中心としたローラ31の旋回円に対する接線方向(リンク回転力FLINKの方向)とが概ね一致する。
なお、ギアリンク21及びローラリンク22の回動中心軸は互いに平行であり、ローラ31及びこれと当接するリテーナ44の当接面47は、軸方向に一定の断面となっている。また、リテーナ44の当接面47は、全体を曲面とする他、高リフト制御時にローラ31が当接する当接面47の部分47bを、コイルばね42・43の弾発力の方向に対して直交する向きに延在する平面としても良い。
図7に示す例は、リテーナ61のローラ31に対する当接面62を平面としたものであり、当接面62は、図7(A)に示す低リフト制御時(例えばリンク角=0度)にローラ31が位置する低リフト側61aから、図7(B)に示す高リフト制御時(例えばリンク角=60度)にローラ31が位置する高リフト側61bまで、全域に渡って真直な断面形状となっている。
この図7の例と図6の例とを比較すると、図6(B)及び図7(B)に示す高リフト制御時(例えばリンク角=60度)では、両者は同様であるが、図6(A)及び図7(A)に示す低リフト制御時(例えばリンク角=0度)では、両者は異なり、図6(A)の場合には、ローラ31に対する押圧力の方向(ばね反力FSPGの方向)とローラ31の運動方向(リンク回転力FLINKの方向)とのなす角度αが、図7(A)の場合よりも小さくなり、コイルばね42・43の弾発力の伝達効率、すなわちコイルばね42・43の弾発力が最終的にローラ31をカム3に圧接させる力として作用する割合を高めることができる。
また図7の例では、図7(A)に示す低リフト制御時にローラリンク22が過回転することでリテーナ61の当接面62からローラ31が脱落する可能性があるが、図6の例では、リテーナ44の曲面部分47aの傾きが低リフト側44aで大きくなっているため、リテーナ44の当接面47からローラ31が脱落することを防止することができ、さらに高リフト側44bに潤滑油が誘導されて、面圧が大きくなる高リフト側44bの潤滑不足を確実に防止することができる。
なお、コイルばね42・43は、高リフト側44bと低リフト側44aとで異なるものとしても良い。例えば、低リフト側44aのコイルばね42を太い線材で形成されたものとすることで、倒れタフネスをより一層向上させることができる。
図6の例では、図6(A)に示す低リフト制御時に、ローラ31に対する押圧力の方向(ばね反力FSPGの方向)と、ローラ31の運動方向、すなわちローラリンク22の揺動支点を中心としたローラ31の旋回円に対する接線方向(リンク回転力FLINKの方向)との角度差が小さくなるように、リテーナ44の当接面47に形成される曲面の曲率を設定したが、図8に示すように、ローラ31に対する押圧力の方向(ばね反力FSPGの方向)と、バルブ2の開閉動作時のローラ31の運動方向(リンク回転力FLINKの方向)とが一致するように、曲面の曲率を設定することも可能である。
この場合、複数のリンク角の各々において、ローラ31に対する押圧力(ばね反力FSPG)がローラ31の運動方向に作用する点を求め、それらの各リンク角ごとの点を結ぶように当接面47の断面曲線を設定すれば良い。
図9・図10は、バルブの挙動(バウンス及びバルブジャンプ)の計測結果を示すグラフである。図9では、エンジン回転数(NE)とバウンス(Bounce)との相関関係を、図10では、エンジン回転数(NE)とバルブジャンプ量(VLV Jump)との相関関係をそれぞれ示しており、実施例は、図6に示した構成によるもの、比較例は、図7に示した構成によるものである。
図9に示すように、図6に示した構成による実施例、すなわちリテーナに曲面部分を形成した場合では、図7に示した構成による比較例、すなわちリテーナに曲面部分がなく、当接面を平面とした場合と比較して、バウンスの発生が抑えられており、また限界回転数が向上している。また、図10に示すように、図6に示した構成による実施例では、図7に示した構成による比較例と比較して、バルブジャンプ量が抑制されている。
なお、前記の例では、ローラ付勢手段を構成する弾性体にコイルばねを採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トーションばねやゴム材からなるものなど、種々の弾性体を用いることが可能である。
本発明によるエンジンの上部を示す斜視図である。 図1に示したエンジンの開弁特性可変機構を示す斜視図である。 図2に示した開弁特性可変機構の動作状況を示す縦断面図である。 図2に示した開弁特性可変機構の要部を示す斜視図である。 図4に示した開弁特性可変機構の縦断面図である。 図4に示したスプリングユニットの動作状況を示す縦断面図である。 図4に示したスプリングユニットの別の例での動作状況を示す縦断面図である。 図4に示したリテーナの当接面に形成される曲面の一例を示す模式図である。 バルブの挙動(バウンス)の計測結果を示すグラフである。 バルブの挙動(バルブジャンプ)の計測結果を示すグラフである。
符号の説明
2 バルブ
3 カム(駆動側の部材)
4 カムシャフト
6 ロッカアーム
7 バルブスプリング
15 リンク機構
21 ギアリンク
22 ローラリンク
31 ローラ
41 スプリングユニット(ローラ付勢手段)
42・43 コイルばね(弾性体)
44 リテーナ、44a 低リフト側、44b 高リフト側
45 ばね保持部材
47 当接面
61 リテーナ、61a 低リフト側、61b 高リフト側
62 当接面

Claims (4)

  1. 吸気または排気を行うバルブと、
    駆動側の部材の動作に応じて前記バルブを開閉させるロッカアームと、
    前記駆動側の部材と前記ロッカアームとの間に介装されるローラを遊端側に備え、揺動支点の変位に応じて前記バルブのリフト量を変化させるローラリンクと、
    前記ローラを前記駆動側の部材に圧接させる向きに付勢するローラ付勢手段とを有し、
    このローラ付勢手段が、前記ローラの移動領域の全体に渡って延在するように設けられたことを特徴とする開弁特性可変型内燃機関。
  2. 前記ローラ付勢手段が、前記ローラの移動方向に並んで設けられた複数の弾性体を有することを特徴とする請求項1に記載の開弁特性可変型内燃機関。
  3. 前記ローラ付勢手段における前記ローラに対する当接面に、前記ローラの移動方向に沿って傾きが次第に変化する曲面が形成されたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の開弁特性可変型内燃機関。
  4. 前記当接面の曲面が、前記ローラに作用する押圧力の方向と前記ローラの運動方向との角度差が小さくなるように、低リフト制御時にローラが位置する低リフト側に向けて次第に傾きが大きくなる曲率に設定されたことを特徴とする請求項3に記載の開弁特性可変型内燃機関。
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