JP2010053059A - 毛髪処理用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダメージ毛に十分な保湿感付与効果を有しながら、健常毛に使用した場合に懸念される毛髪のボリュームダウンというデメリットを生じさせない優れた毛髪処理用組成物を提供する。
【解決手段】L−テアニンと、糖カルボン酸エステルを含有することを特徴とする毛髪処理用組成物である。この毛髪処理用組成物は、シャンプー、リンス、ヘアトリートメント剤等のヘアケア剤として使用できるほか、染毛剤、パーマネントウェーブ剤などとしても使用できるものである。糖カルボン酸エステルは、スクロースカルボン酸エステルであることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定のアミノ酸、及びエステルを含有する毛髪処理用組成物に関するものである。
皮膚や毛髪に適用する化粧料において、保湿感を付与するための成分として糖誘導体が広く用いられている。特に糖カルボン酸エステルは、長鎖脂肪酸などの親油性基を導入すれば、化粧品基剤としてよく用いられる油性成分と相溶性が向上するなど、便利に用いることができる。たとえば特許文献1は、特定のカチオン性界面活性剤とショ糖カルボン酸エステルを含有する毛髪保護剤が、周囲の水分変化に対する抵抗力を有するとしている。
特開平11−79943号公報
特許文献1に開示される毛髪保護剤は、ダメージ毛に適用されることで優れた効果を発揮するが、一方でそれほどダメージを受けていない毛髪(健常毛)に適用された場合、過剰な柔軟性や保湿感を付与するため、髪質によっては毛髪のボリューム感を保持できなくなるおそれがあるという課題が存在する。
前記課題をより具体的に説明する。毛髪は酸化ヘアカラーやパーマネントウェーブ処理など酸化、還元を伴なう化学処理を受けた場合、髪を構成するタンパク質が損傷を受ける。繰り返しによって毛髪にダメージが蓄積され、いわゆるダメージ毛となる。毛髪は「死んだ細胞」であるので、ダメージ毛が健常毛に自然に治癒される事はない。通常、これらの化学処理は1ヶ月〜数ヶ月に1回行われ、毛先から根元まで均一に処理されるのが普通である。一方で毛髪は1ヶ月に平均1cm程度伸びるため、同じ一本の毛髪でも、毛先は複数の化学処理を受けておりダメージが大きい状態であり、根元は逆に一度も化学処理を受けていない健常毛の状態である。このような毛髪に、前記したような従来の毛髪保護剤を全体に均一に適用した場合、毛先に比べ根元がより柔軟になってしまうため、毛髪が立ち上がりにくくなり、ふんわりしたボリューム感を保持できなくなってしまう。
さらに、前記文献記載の毛髪保護剤は、特定のカチオン性界面活性剤を必須成分とするものであり、例えばシャンプーなど、イオン性成分を主成分とする製剤への適用する場合、場合によっては塩を形成して沈殿してしまうなど、製剤上の制約も存在する。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、糖カルボン酸エステルとアミノ酸の一種であるL−テアニンを同時に含有する毛髪処理用組成物が上記課題を解決することを見出したことによりなされたものである。本発明の目的は、ダメージ毛や健常毛といった毛髪の状態にかかわらず、ボリューム感を保持しながら保湿感を付与することができる毛髪処理用組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の毛髪処理用組成物は、(A)L−テアニン、及び(B)糖カルボン酸エステルを含有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪処理用組成物において、前記(B)糖カルボン酸エステルが、スクロースカルボン酸エステルであることを特徴とする。
本発明の毛髪処理用組成物によれば、毛髪のボリューム感を保持しながら、保湿感を付与することができる。
以下、本発明を毛髪処理用組成物に具体化した実施形態について詳細に説明する。本実施形態に係る毛髪処理用組成物は、(A)L−テアニン、及び(B)糖カルボン酸エステルを含有している。
(A)L−テアニンは、(B)糖カルボン酸エステルとの併用により、毛髪に保湿感を付与し、かつ毛髪のボリューム感を保持する効果を発揮する。(A)L−テアニンは、それ単独で毛髪の保湿効果も有する。(A)L−テアニンは、L−グルタミン酸の誘導体であり、アミノ酸の一種である。L−テアニンは、茶葉、特に玉露に多く含まれる成分であり、緑茶の旨味成分として知られている。L−テアニンは茶葉から常法によって抽出して得られる他、化学的な合成によっても得ることができる。本願発明の毛髪処理用組成物には、そうした天然由来及び合成由来のいずれのL−テアニンも使用することができる。
毛髪処理用組成物中における(A)L−テアニンの含有量は任意であるが、好ましくは0.001〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%である。(A)L−テアニンの含有量が0.001質量%未満であると、毛髪のボリューム感を保持する効果を十分に発揮することができない場合がある。(A)L−テアニンの含有量が5質量%を超えて配合しても、それ以上の毛髪に対するボリューム感を保持する効果は得られず、逆にごわつき等の不具合が生じる場合がある。
(B)糖カルボン酸エステルは、毛髪に保湿感を付与するために配合される。(B)糖カルボンエステルは、(A)L−テアニンとの相乗作用によって毛髪に対してより親和し、L−テアニン、及び糖カルボン酸エステルがそれぞれ有する保湿作用を相加的に毛髪に付与するとともに、ボリューム感を保持する効果を相乗的に発揮しているものと推定される。
毛髪処理用組成物中における(B)糖カルボン酸エステルの含有量は任意であるが、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.2〜10質量%である。(B)糖カルボン酸エステルの含有量が0.1質量%未満であると、保湿感付与効果を十分得ることができない場合がある。(B)糖カルボン酸エステルの含有量が20質量%を超えても、それ以上の毛髪に対するボリューム感を保持する効果は得られず、べたつき等の不具合が生じる場合がある。
糖カルボン酸エステルとは、糖類の任意の水酸基がカルボン酸とエステル結合しているものを意味し、糖類としては単糖、二糖以上のオリゴ糖、及び糖アルコール等が挙げられる。具体例としてはグルコース、キシロース、マルトース、セロビオース、ラクトース、イソマルトース、スクロース、キトビオース、セロトリオース、マルトトリオース、ラフィノース、トレハロース、スタキオース、セロテトラオース、セロペンタオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ペンタエリスリトール、及びジペンタエリスリトール等を例示できる。
カルボン酸とは、カルボキシル基を有する酸を意味し、本願発明におけるカルボン酸の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ヘキサン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、パルミトイル酸、オレイン酸、リノール酸、及びアラキドン酸等の一価の脂式カルボン酸類、及びヒドロキシステアリン酸、コハク酸、乳酸、桂皮酸、ピルビン酸などが挙げられる。
これらのうち、本願発明の効果を最もよく発揮できることから、糖類としてスクロース、カルボン酸としては一価の脂式カルボン酸類であることがより好ましい。
本願発明で好ましく用いることのできるスクロースカルボン酸エステルとしては、ベヘニン酸スクロース、エルカ酸スクロース、ステアリン酸スクロース、オレイン酸スクロース、パルミチン酸スクロース、ミリスチン酸スクロース、ラウリン酸スクロース、及び酢酸ステアリン酸スクロースが挙げられる。
これらのエステル化度は、スクロース分子上に8個の水酸基があることから、1〜8のいずれでもよく、複数の置換度を持つエステルの混合物や、スクロース一分子上に種類の異なる複数のカルボン酸でエステル化されたものでも使用可能である。
スクロースカルボン酸エステルは市販品を使用することもでき、例えば第一工業製薬株式会社製のコスメライクシリーズ、三菱化学フーズ株式会社製のリョートーシュガーエステルシリーズ等が挙げられる。
毛髪処理用組成物は、必要に応じて(A)及び(B)以外の成分、例えば水、高分子化合物、油性成分、多価アルコール、界面活性剤、糖類、防腐剤、キレート剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、アミノ酸類、ビタミン類、香料、及び紫外線吸収剤から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
水は、各成分の溶媒又は分散媒として使用される。水は油性成分及び界面活性剤とともに適量配合された場合、毛髪処理用組成物を乳化させる。毛髪処理用組成物中における水の含有量は、好ましくは50〜99質量%、さらに好ましくは70〜95質量%である。水の含有量が50質量%未満であると、毛髪処理用組成物の乳化が不十分となるおそれがある。水の含有量が99質量%を超えると、有効成分である(A)(B)各成分が十分含有できなくなるおそれがある。
高分子化合物としては、例えばアラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、及びポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウムが挙げられる。架橋ポリアクリル酸としては、例えばカルボマーが挙げられる。
油性成分は、毛髪に滑らか感を付与する。そのため毛髪処理用組成物は、好ましくは(A)(B)成分に加えてさらに油性成分を含有する。油性成分としては、例えば油脂類、ロウ類、高級アルコール、炭化水素類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、及びシリコーン類が挙げられる。
油脂類としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウ類としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステル類としては、(B)成分に該当しないものであって、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、及びコハク酸ジオクチルが挙げられる。
シリコーン類としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えばPEG−12ジメチコンが挙げられる。これらの油性成分の具体例は単独で使用されてもよく、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、イソペンチルジオール、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、及び1,3−ブチレングリコール(BG)が挙げられる。
界面活性剤は、組成物の乳化剤又は組成物中の各成分の可溶化剤として毛髪処理用組成物の安定性を保持するために好適に配合される。界面活性剤としては、イオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。イオン性界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。アルキルエーテル硫酸塩としては、例えばラウレス硫酸ナトリウムが挙げられる。N−アシルアミノ酸型界面活性剤としては、例えばN−ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウムが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、及びアルキロイルアミドプロピルジメチルアミンが挙げられる。アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。ジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムが挙げられる。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、及びサッカリンが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びココアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、及びアルキルアミンオキサイドが挙げられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えばラウレス、セテス、ステアレス、及びパレスが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例は、単独で使用されてもよく、二種以上を組み合わせて使用されてもよい。
糖類としては、例えばソルビトールが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。キレート剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA−2Na)が挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、トリエタノールアミン(TEA)、及びアルギニンが挙げられる。
毛髪処理用組成物は、液状、ミスト状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等の剤型にすることが可能である。この毛髪処理用組成物は、保湿感を付与するためのヘアケア剤、例えばシャンプー、リンス、及びヘアトリートメント剤として使用することができる。また、染毛剤やパーマネントウェーブ剤などの化学処理の前後処理剤として使用することができる。この毛髪処理用組成物は、毛髪に適用した後に水や温水で洗い流すようにして使用してもよく、毛髪に付着した同組成物を水や温水で洗い流さないようにして使用してもよい。この毛髪処理用組成物は、整髪剤として使用してもよい。この毛髪処理用組成物は、毛髪に適用した後に水や温水で洗い流すようにして使用してもよく、毛髪に付着した同組成物を水や温水で洗い流さないようにして使用してもよい。この毛髪処理用組成物は、例えば染料をさらに配合することにより染毛処理剤、例えば酸化染毛剤及び酸性染毛料として使用してもよい。この毛髪処理用組成物は、例えば酸化剤を配合することにより、ブリーチ剤として使用してもよい。この毛髪処理用組成物は、例えば還元剤を配合することによりパーマネントウェーブ剤、縮毛矯正剤及び脱染剤として使用してもよい。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)本実施形態では、(A)L−テアニンを含有する毛髪処理用組成物に(B)糖カルボン酸エステルを配合した。したがって、毛髪のボリューム感を保持しつつ、保湿感を付与することができる毛髪処理方法が提供される。
(2)本実施形態では、(B)糖カルボン酸エステルとして、スクロースカルボン酸エステルを使用した。そのため、ボリューム感を保持する効果が良好である。
(3)本実施形態では、(A)L−テアニンを含有する毛髪処理用組成物に(B)糖カルボン酸エステルを配合しているので、毛髪のボリューム感を保持しつつ、保湿感を付与することができる。このため、毛髪処理用組成物を酸化ヘアカラー剤、ブリーチ剤、パーマネントウェーブ剤として適用すれば、毛髪のボリューム感を保持しつつ、保湿感を付与できる酸化ヘアカラー剤、ブリーチ剤、パーマネントウェーブ剤として提供することができる。
(4)本実施形態では、(A)L−テアニンを含有する毛髪処理用組成物に(B)糖カルボン酸エステルを配合しているので、毛髪のボリューム感を保持しつつ、保湿感を付与することができる。このため、毛髪処理用組成物を酸化ヘアカラー、ブリーチ、パーマネントウェーブなどの化学処理を複数回受けたいわゆるハイダメージ毛にも、健常毛にも毛髪のボリューム感を保持しつつ、保湿感を十分付与することができる。このため、毛髪処理用組成物をこれらの化学処理の前後処理剤として提供することができる。
なお、上記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・上記実施形態において、毛髪処理用組成物に配合される各成分を分割し、複数剤型として構成してもよい。
続いて、実施例及び比較例を挙げ、前記実施形態をさらに具体的に説明する。まず、毛髪の感触及び保湿感評価用に、ダメージ毛モデルとして過硫酸塩含有ブリーチ剤で処理したヒト黒毛束(20cm)を準備した。過硫酸塩含有ブリーチ剤は、過硫酸塩を含有する粉末状の第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とから構成されている市販品(ホーユー株式会社製 ホーユーパウダーブリーチ)を用い、ヒト黒毛束を常法に従い脱色処理し、実験用毛束を得た。なお、これら実験用毛束は金色となった。この毛束について、引張試験機を用い、引っ張り強度が処理前よりも低下し、毛髪にダメージが生じていることを確認した。以下この毛束を「ダメージ毛束」と称し、ブリーチ処理をしない毛束を「未処理毛束」と称する。
次に、ボリューム感保持効果評価用に、人毛が植毛されたストレートボブスタイルのかつら(黒色毛ウイッグ)を準備した。このかつらに植毛された毛髪について、根元からおよそ3cmの部分以外を、前記ダメージ毛束の作製と同様に脱色処理を行い、実験用かつらを得た。
(ヘアトリートメント剤)
表1〜2に示す各例のとおり、各成分を混合することにより、毛髪処理用組成物としてのヘアトリートメント剤を調製した。なお、各表に記載された各成分の含有量を示す数値の単位は、特記のない限り全て質量%を意味する。また、各表中の※印の成分については、具体的に使用した原料名を表3に示す。
続いて、各例のヘアトリートメント剤をダメージ毛束、未処理毛束、実験用かつらそれぞれに対し処理をおこなった。市販品シャンプー(ホーユー株式会社製 ビゲントリートメントシャンプー)を用いて各毛束を一回処理し、各例のヘアトリートメント剤を適量塗布し、30秒放置後微温湯で洗い流し、タオルドライによって適宜乾燥させたのち、恒温恒湿槽(25℃、相対湿度20%)の雰囲気下で120分放置し、処理直後の評価に供した。なお実験用かつらについては、毛束と同様にシャンプー処理後、かつらのうち正面から見て半分の部分だけにヘアトリートメント剤処理を行い、ヘアトリートメント剤未処理である残り半分の部分との比較を行った。
(毛髪の感触)
ダメージ毛束、及び未処理毛束について、5名のパネラーが指を通すことにより、指通りが非常に良い場合を4点、良い場合を3点、やや悪い場合を2点、及び悪い場合を1点とする4段階で採点した。そして、毛髪の感触の評価として、5名のパネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上の場合を「優れる」とし、2.6点以上3.6点未満の場合を「良好」とし、1.6点以上2.6点未満の場合を「やや悪い」とし、及び1.6点未満の場合を「悪い」とした。
(毛髪の保湿感)
ダメージ毛束、及び未処理毛束について、5名のパネラーが手で触れることにより、うるおい感が非常に良い場合を4点、良い場合を3点、やや悪い場合を2点、及び悪い場合を1点とする4段階で採点した。そして、毛髪の保湿感の評価として、5名のパネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上の場合を「優れる」とし、2.6点以上3.6点未満の場合を「良好」とし、1.6点以上2.6点未満の場合を「やや悪い」とし、及び1.6点未満の場合を「悪い」とした。
(ボリューム感保持効果)
実験用かつらについて、5名のパネラーが目視で確認し、ヘアトリートメント剤未処理部分と比較し、同様にボリューム感が十分保持されている場合を4点、わずかにボリューム感が失われているが問題ない場合を3点、ボリューム感が失われている場合を2点、及びボリューム感が全く保持されていない場合を1点とする4段階で採点した。そして、ボリューム感保持効果の評価として、5名のパネラーの採点結果について平均点を算出し、その平均点が3.6点以上の場合を「優れる」とし、2.6点以上3.6点未満の場合を「良好」とし、1.6点以上2.6点未満の場合を「やや悪い」とし、及び1.6点未満の場合を「悪い」とした。
Figure 2010053059
Figure 2010053059
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表1に示すように、(A)L−テアニン、及び(B)糖カルボン酸エステルを含有する実施例1〜9のヘアトリートメント剤で処理した各毛束の感触及び保湿感評価、実験用かつらによるボリューム感保持効果評価はいずれも「優れる」であることが確認された。
一方、表2に示されるように、実施例1の(A)L−テアニンを省略した比較例1、同じく実施例1の(A)L−テアニンを、構造が類似したアミノ酸であるL−グルタミンに置換した比較例2は、ボリューム感保持効果が「悪い」であった。
(A)L−テアニンを含有し、(B)糖カルボン酸エステルを含有しない比較例3、(B)成分を含有せず、代わりに(B)成分に該当しない対照成分のみを含有する比較例4、5は、ボリューム感保持効果が「やや悪い」または「悪い」で、ボリューム感保持効果を発揮しないことが確認された。
Figure 2010053059
(染毛剤)
表4に示す実施例10の染毛剤を調製した。第1剤と第2剤を質量比1:1で混合して染毛組成物を調製し、各毛束及び実験用かつらに染毛した。染毛した各毛束及び実験用かつらを室温で20分放置後、水洗した。その後は前記ヘアトリートメント剤と同様の方法、基準により評価した。その結果、各毛束の感触評価、保湿感評価、及び実験用かつらによるボリューム感保持効果の評価はいずれも「優れる」であった。
前記実施形態より把握できる技術的思想について、以下に記載する。
・スクロースカルボン酸エステルは、HLB3以下のスクロースカルボン酸エステルであることを特徴とする請求項2記載の毛髪処理用組成物。このように構成した場合、健常毛と毛髪処理用組成物との親和性がより向上するため、本願発明の効果がより発揮される。

Claims (2)

  1. (A)L−テアニン、及び(B)糖カルボン酸エステルを含有することを特徴とする毛髪処理用組成物。
  2. 前記(B)糖カルボン酸エステルが、スクロースカルボン酸エステルであることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理用組成物。
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