JP2010052798A - 包装ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】長手方向、短手方向及び深さ方向を有する収納空間を備える包装ケースにおいて、被包装物品の収納安定性を向上させることができる包装ケースを提供すること。
【解決手段】長手方向X、短手方向Y及び深さ方向Zを有し且つ深さ方向Zの上方に収納開口部S11を有する収納空間S1を備え、板状部材から組み立てられて形成される包装ケース1であって、収納空間S1の収納開口部S11における長手方向Xの所定位置に、前記板状部材から切り起こされて形成され且つ短手方向Yに向けて延出する屈曲舌片40を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、製品等の被包装物品を包装する包装ケースにおいて、段ボール紙などの板状部材から形成される包装ケースに関するものである。
従来、段ボール紙などの板状部材から形成される包装ケースは、図11に示されるようなものであった。図11は、従来の第1の包装ケースを示す図で、(a)は展開状態を示す図、(b)は組み立てられた状態を示す斜視図である。図11(a)に示すように、展開状態において、包装ケースは、底板100と、底板100の四辺に連接された側板101a,101b,101b及び101cとを備えている。
側板101aの両端には接合片102a,102aが連接されており、側板101cの両端には接合片102c,102cが連設されている。また、底板100には、底板100と同じ大きさに形成された蓋板103が間接的に連設されている。詳細には、蓋板103は、4枚の側板101のうちの側板101cに折り線103aを介して連設されている。更に、蓋板103の先端には、折り線103bを介して挿入片104が連設されている。
そして、図11(b)に示すように、接合片102a及び接合片102cの外面を側板101bの内面に接着することにより、包装ケースが組み立てられる。その結果、長手方向、短手方向及び深さ方向を有する収納空間が形成され、収納空間の上部に開口部が形成される。また、図11(b)に示すように、蓋板103及び挿入片104をそれぞれ折り線103a及び103bで折り畳むことにより、収納空間の開口部が蓋板103により覆われる。そして、挿入片104が収納空間における側板101aの内側に沿って差し込まれ、蓋板103が固定される。
一方、下記特許文献1には、図12に示すような複数の収納空間を備えた包装ケースが提案されている。図12は、特許文献1に記載の包装ケースを示す図で、(a)は展開状態を示す図、(b)は組み立て途中を示す斜視図、(c)は組み立て後の状態を示す斜視図である。図12(a)に示すように、底板300の両長辺側にそれぞれ側板301,301が連設されており、これらの両側板301,301の外側方にそれぞれ蓋板302,302が連接されており、更に、これらの両蓋板302,302の両外側にそれぞれ中仕切片303,303が連設されている。
また、底板300の両短辺側にそれぞれ端板304,304が連設されている。側板301と端板304と間に、底板300の4つの角を夫々交点とする略V字状の折り線が設けられている。この折り線にて台形状の切起用補助片305が4個形成される。そして、中仕切片303に嵌合用切欠き303aが設けられ、端板304に嵌合用切欠き304aが設けられている。
このように構成された包装ケースを組み立てる際には、図12(b)に示すように、底板300に対して両側の側板301,301を上方に折曲させる。これにより、両側板301,301の間に挟み付けられた端板304,304が起立する。この状態で、包装ケースに収納される被包装物品(トナーカートリッジ等。図示せず)を底板300の上に載せる。その後、側板301に連設された蓋板302及び中仕切片303を内向きに折曲させていき、嵌合用切欠き303aを嵌合用切欠き304aに嵌合させることにより、図12(c)に示すような、長手方向、短手方向及び深さ方向を有する収納空間が2個形成され、各収納空間の上部にそれぞれ開口部が形成される。
特開平5−112353号公報
しかしながら、トナーカートリッジ等の被包装物品は、前述したような長手方向、短手方向及び深さ方向を有する収納空間に対して、凹凸を有していることが多い。そのような被包装物品を収納空間に収納する場合、収納空間に収納された被包装物品は、収納安定性が低く、ガタつきが生じやすい。従って、被包装物品の収納安定性が高い包装ケースが望まれている。
本発明は、長手方向、短手方向及び深さ方向を有する収納空間を備える包装ケースにおいて、被包装物品の収納安定性を向上させることができる包装ケースを提供することを目的とする。
本発明は、長手方向、短手方向及び深さ方向を有し且つ該深さ方向の上方に収納開口部を有する収納空間を備え、板状部材から組み立てられて形成される包装ケースであって、前記収納空間の前記収納開口部における前記長手方向の所定位置に、前記板状部材から切り起こされて形成され且つ前記短手方向に向けて延出する屈曲舌片を備える包装ケースに関する。
また、前記屈曲舌片は、前記収納空間の前記長手方向に沿う一面又は一辺から前記短手方向に延びる基端部と、該基端部から前記短手方向に延びると共に前記深さ方向の下方に延びるように屈曲する第1屈曲部と、該第1屈曲部から前記短手方向に延びると共に前記深さ方向の上方に延びるように屈曲する第2屈曲部とを備えることが好ましい。
また、前記屈曲舌片の前記第2屈曲部は、その下面側が、前記収納空間に収納された状態の被包装物品に接触することが好ましい。
また、前記屈曲舌片の前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部は、その前記長手方向の内側の端部が、前記収納空間に収納された状態の前記被包装物品に近接又は接触していることが好ましい。
また、前記板状部材は、矩形状の底板と、該底板における対向する二辺に折り線を介して連設される一対の端板と、前記底板における他の二辺に折り線を介して連設される一対の側板と、該一対の側板のうちの一方の側板における前記底板と対向する辺に折り線を介して連設される蓋板と、前記一対の側板のうちの他方の側板における前記底板と対向する辺に折り線を介して連設される側方仕切板と、該側方仕切板における前記側板と対向する辺に折り線を介して連設され且つ前記底板の上に被包装物品を載置する台座を形成する台座板と、を有しており、前記収納空間は、第1収納空間を含んで複数形成され、該第1収納空間は、その周囲を前記側方仕切板、前記端板及び前記側板で囲まれ、該第1収納空間の下部に前記台座が配置されており、前記屈曲舌片は、前記第1収納空間の前記収納開口部における前記長手方向の端部の近傍に設けられ、前記側方仕切板から切り起こされて形成されることが好ましい。
本発明によれば、長手方向、短手方向及び深さ方向を有する収納空間を備える包装ケースにおいて、被包装物品の収納安定性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態についで説明する。図1は、本発明の包装ケースの一実施形態を形成するシートを示す展開図である。なお、図1において、斜線で示す部分は打ち抜かれた開口部分を示す。図2は、本発明の包装ケースの一実施形態の組み立て途中を示す斜視図である。図3は、図2に示す状態から組み立てが進んだ状態を示す斜視図である。図4は、図3に示す状態から組み立てが進んだ状態を示す斜視図である。
図1〜図4に示すように、包装ケース1は、長手方向X、短手方向Y及び深さ方向Zを有し且つ深さ方向Zの上方に収納開口部S11を有する収納空間(第1収納空間)S1を備えている。包装ケース1は、段ボール紙などの1枚のシート(板状部材)1Aから組み立てられて形成される。
第1収納空間S1において、収納開口部S11は長方形状である。また、図1に示す展開状態において、底板2を基準として、第1収納空間S1の長手方向Xに対応する方向を「X軸方向」ともいい、第1収納空間S1の短手方向Yに対応する方向を「Y軸方向」ともいう。
図4に示すように、本実施形態の包装ケース1においては、第1収納空間S1の収納開口部S11における長手方向Xの端部の近傍に、屈曲舌片40が設けられている。屈曲舌片40は、基端部41と、第1屈曲部42と、第2屈曲部43とを備える。本実施形態の包装ケース1は、この屈曲舌片40を備えることを特徴とする。屈曲舌片40の詳細については後述する。
図1〜図4に示すように、シート1A(包装ケース1)は、底板2、一対の側板3、4、一対の端板5,5、蓋板6、連結板9、側方仕切板10、台座板11、第1フラップ21、第2フラップ22などを備えている。
底板2は、X軸方向がY軸方向よりも長い長方形状を有している。底板2におけるY軸方向の両端縁には、折り線を介して一対の側板3、4が連設されている。各側板3、4は、X軸方向がY軸方向よりも長い長方形状を有している。
また、底板2におけるX軸方向の両端縁には、それぞれ折り線を介して一対の端板5,5が連設されている。各端板5において、X軸方向の長さは側板3、4におけるY軸方向の長さと略同一であり、Y軸方向の長さは底板2におけるY軸方向の長さと略同一である。
側板3における底板2と対向する辺には、折り線を介して蓋板6が連設されている。蓋板6において、Y軸方向の長さは底板2におけるY軸方向の長さと略同一であり、Y軸方向の長さは側板3におけるX軸方向の長さと略同一である。更に、この蓋板6において、側板3と対向する辺には、挿入片7aが折り線を介して連設されている。この蓋板6において、側板3と垂直な辺には、一対の挿入片7b,7bが折り線を介して連設されている。挿入片7aにおけるY軸方向の略中央部には、蓋板6との間の折り線に沿って、スリット8が形成されている。なお、スリット8におけるX軸方向の長さは、後述する蓋板固定片17を挿入できるように、蓋板固定片17におけるX軸方向の長さよりも若干長く形成されている。
側板4における底板2と対向する辺には、連結板9、側方仕切板10及び台座板11が、それぞれ折り線を介してこの順に連設されている。連結板9、側方仕切板10及び台座板11におけるX軸方向の長さは、底板2におけるX軸方向の長さと略同一である。側方仕切板10におけるY軸方向の長さは、側板4におけるY軸方向の長さと略同一である。
台座板11は、側方仕切板10と連続する辺に平行な折り線により、側方仕切板10側から順に第1支持部12、被包装物品載置面13及び第2支持部14に3分割されている。被包装物品載置面13における第1支持部12側には、側方仕切板10と連続する辺に平行な折り線15が形成されている。連結板9におけるY軸方向の長さと被包装物品載置面13とのY軸方向の長さとの和は、底板2におけるY軸方向の長さと略同一である。第1支持部12におけるY軸方向の長さと第2支持部14におけるY軸方向の長さは、略同一である。
第2支持部14におけるX軸方向の略中央部には、第1台座板固定片11aがY軸方向に突出して設けられている。第2支持部14におけるX軸方向の両端部には、一対の第2台座板固定片11b,11bがX軸方向に突出して設けられている。
また、連結板9におけるX軸方向の中央部には、開口部16がY軸方向の全幅に亘って形成されている。側板4には、開口部16に向けて突出する蓋板固定片17が設けられている。また、側方仕切板10には、開口部16に向けて突出する突出片18が設けられている。
更に、第1支持部12におけるX軸方向の略中央部には、保持用開口部19がY軸方向の全幅に亘って形成されている。この保持用開口部19は、台形状の挿通部19aと矩形状の固定部19bとが連通されてなる。台形状の挿通部19aは、側方仕切板10側から台座板11側へ近づくに従ってX軸方向の長さが漸次短くなるように形成されている。
ここで、固定部19bは、第1支持部12と被包装物品載置面13との間の折り線に沿って開口している。固定部19bのY軸方向の幅はシート1Aの厚さよりも若干大きく、固定部19bのX軸方向の長さは、台形状の挿通部19aの最も短い部分よりも若干長い。これにより、挿通部19aと固定部19bとの間には、保持用開口部19の内方へと突出する突出部が形成されている。
一方、側方仕切板10における第1支持部12と連続する側の辺には、折曲保持片20が保持用開口部19に隣接して設けられている。この折曲保持片20におけるY軸方向の長さは、保持用開口部19におけるY軸方向の長さ、即ち、第1支持部12におけるY軸方向の長さと略同一である。
また、折曲保持片20におけるX軸方向の長さは、側方仕切板10の第1支持部12と連続する辺上が最も長く、挿通部19aのX軸方向に最も長い部分と略同一になっている。折曲保持片20は、連結板9側に近づくに従ってX軸方向の長さが漸次短くなる。折曲保持片20において、最も短い部分の長さは、固定部19bにおけるX軸方向の長さよりも若干短いと共に、挿通部19aにおけるX軸方向に最も短い部分よりも若干長い。
更に、各端板5には、蓋板6の方向に突出する第1フラップ21、及び連結板9の方向に突出する第2フラップ22がそれぞれ折り線を介して連設されている。第2フラップ22には、差し込み片23、差し込み孔24、係合片25、係合孔26及びX軸方向に延びる4本の折り線が所定の位置に形成されている。
次に、第1台座板固定片11aが挿入されて係合する第1係合孔部2a、並びに第2台座板固定片11bが挿入されて係合する第2係合孔部5a及び第3係合孔部5bについて説明する。
底板2と側板3との間の折れ線の近傍には、第1係合孔部2aがこの折り線に沿って設けられている。第1係合孔部2aは、底板2に設けられていてもよく、側板3に設けられていてもよく、あるいは底板2及び側板3に跨って設けられていてもよい。第1係合孔部2aにおけるX軸方向の長さは、後述する第1台座板固定片11aを挿入できるように、第1台座板固定片11aにおけるX軸方向の長さよりも若干長くなっている。
端板5と第1フラップ21との間の折れ線の近傍には、この折り線に沿った第2係合孔部5aが設けられている。第2係合孔部5aにおけるX軸方向の長さは、後述する第2台座板固定片11bを挿入できるように、第2台座板固定片11bにおけるY軸方向の長さよりも若干長くなっている。
底板2と端板5との間の折れ線の近傍には、この折り線に沿った第3係合孔部5bが設けられている。第3係合孔部5bにおけるY軸方向の長さは、後述する第2台座板固定片11bを挿入できるように、第2台座板固定片11bにおけるY軸方向の長さよりも若干長くなっている。
次に、屈曲舌片40について説明する。図1及び図4に示すように、屈曲舌片40は、シート1A(具体的には、側方仕切板10)から切り起こされて形成されており、第1収納空間S1の短手方向Yに向けて延出している。屈曲舌片40は、基端部41と、第1屈曲部42と、第2屈曲部43とを備える。
基端部41は、第1収納空間S1の収納開口部S11における長手方向Xの端部の近傍に設けられており、第1収納空間S1の長手方向Xに沿う一辺から短手方向Yに延びている。
第1屈曲部42は、基端部41から短手方向Yに延びると共に、深さ方向Zの下方に延びるように屈曲している。
第2屈曲部43は、第1屈曲部42から短手方向Yに延びると共に、深さ方向Zの上方に延びるように屈曲している。
なお、第1屈曲部42及び第2屈曲部43は、通常の使用態様において屈曲していればよく、その他の場合に伸ばされていても(屈曲していなくても)よい。
次に、本実施形態の第1収納空間S1に収納されて包装される被包装物品について簡単に説明する。図5は、包装ケース1に包装される被包装物品を示す斜視図である。
本実施形態の包装ケース1における第1収納空間S1に収納されて包装される被包装物品は、図5に示すように、トナーが収容されるトナーカートリッジ(「トナーコンテナ」とも呼ばれる)31である。トナーカートリッジ31は、全体視で長尺柱状であり、その長手方向を、第1収納空間S1の長手方向Xに沿わせて第1収納空間S1に収納される。トナーカートリッジ31の外面は、一般的に、多数の曲面及び平面が組み合わされて構成されるが、図5においては、便宜上、底面が長方形の四角柱状に描いている。なお、図5には、便宜上、第1収納空間S1の長手方向X、幅方向Y及び深さ方向Zを示している。
トナーカートリッジ31の上面(ここでは、第1収納空間S1に収納された状態において、収納開口部S11側に位置する面)における長手方向の一端部には、第1収納空間S1の深さ方向Zに凹んだ凹部31aが形成されている。なお、図5においては、便宜上、凹部31aを三角柱状に描いているが、凹部31aは、一般的に、複雑な曲面から形成される。凹部31aは、トナーカートリッジ31における長手方向の一端部から、この長手方向に沿って延びているが、トナーカートリッジ31における長手方向の他端部には達していない。従って、凹部31aは、そのトナーカートリッジの長手方向の中央部側に、深さ方向Zに起立する壁部31bを有している。
次に、本実施形態の包装ケース1の組み立て手順について説明する。先ず、図2に示すように、側板4と連結板9との間の折り線を折り曲げて、連結板9、側方仕切板10及び台座板11を上方へと持ち上げた後、台座板11が側方仕切板10に対して底板2と逆側に位置するように、側方仕切板10と台座板11との間の折り線を矢印Eの方向に折り曲げる。そして、折曲保持片20を保持用開口部19内へ挿入して、側方仕切板10と台座板11との折り曲げ状態を保持する。また、第2フラップ22を折り線に沿って角筒状に折り曲げた後、差し込み片23を差し込み孔24に挿入すると共に係合片25を係合孔26に挿入して、支柱部27を形成する。
次に、図3に示すように、図2に示す状態から側板3、側板4及び端板5,5を底板2に対して垂直に起立させる。同時に、第1フラップ21を内側へ折り曲げて側板3の内面に沿わせる。端板5を起立させると、支柱部27が起立する。次いで、連結板9と側方仕切板10との間の折り線を折り曲げて、側方仕切板10及び台座板11を底板2に向けて折り込んでいく。なお、折曲保持片20によって側方仕切板10と台座板11との間の折り曲げ状態が保持されているため、側方仕切板10等の折り込み作業を容易に行うことができる。
ここで、端板5に形成された支柱部27が側板4、連結板9及び側方仕切板10によって覆われることにより、端板5の折り曲げ状態が保持されて箱体が維持される。そして、このように形成された箱体の内部は、図4に示すように、垂直方向に起立する側方仕切板10によって仕切られる。その結果、箱体の内部に、側板3、端板5及び側方仕切板10によって囲まれた第1収納空間(収納空間)S1と、側板4、端板5、連結板9及び側方仕切板10によって囲まれた第2収納空間S2とが形成される。そして、箱体を形成した後、台座板11を、図3に示す矢印Fの方向に折り曲げる。
次に、第1収納空間S1における台座板11の2種類の折り曲げ形態について説明する。図6は、第1の折り曲げ形態の台座板11の上に被包装物品を載置した状態を示す斜視図である。図7は、図6に示す状態を、屈曲舌片40を通る切断線で切断して示す側面断面図である。図8は、第2の折り曲げ形態の台座板11の上に被包装物品を載置した状態を示す斜視図である。図9は、図8に示す状態の側面断面図である。図10は、組み立てられた状態の包装ケースを示す斜視図である。
図6及び図7に示すように、台座板11は、第1の折り曲げ形態に折り曲げられ、第1の台座30aを形成する。詳述すると、台座板11について、第1支持部12及び第2支持部14を被包装物品載置面13に対して垂直下向きに起立するように折曲する。これと共に、第1台座板固定片11aを第1係合孔部2aに係合させると共に、第2台座板固定片11bを第2係合孔部5aに係合させる。これにより、第1支持部12及び第2支持部14によって被包装物品載置面13が底板2に対して略平行に支持された形態を有する第1の台座30aが形成される。
なお、第1支持部12の下端部は側方仕切板10と連続しており、前述したように、側方仕切板10との間の折り線の折り曲げが折曲保持片20によって保持されているため、底板2に対する第1支持部12の傾倒が防止される。また、第1台座板固定片11aと第1係合孔部2aとの係合及び第2台座板固定片11bと第2係合孔部5aとの係合により、第2支持部14は固定されているため、第2支持部14の底板2に対する傾倒も防止される。そして、第1の台座30aの上に、被包装物品であるトナーカートリッジ31を載置する。
ここで、屈曲舌片40の第2屈曲部43は、その下面側(被包装物品31側)が、第1収納空間S1に収納された状態の被包装物品31に接触する。屈曲舌片40は、第1屈曲部42と第2屈曲部43と間で弾性を有しており、そのため、第2屈曲部43の下面側は、被包装物品31に弾性的に接触する。
また、屈曲舌片40の第1屈曲部42及び第2屈曲部43は、その第1収納空間S1の長手方向Xの内側の端部が、第1収納空間S1に収納された状態の被包装物品31に近接又は接触している。本実施形態においては、第1屈曲部42及び第2屈曲部43における前記端部は、被包装物品31に接触していないが、近接している。
また、図8及び図9に示すように、台座板11は、第2の折り曲げ形態に折り曲げられ、第2の台座30bを形成する。詳述すると、台座板11について、第1支持部12が被包装物品載置面13に対して垂直下向きに起立するように折り曲げると共に、被包装物品載置面13の折り線15を山折りに折り曲げる。これと共に、第1台座板固定片11aを第1係合孔部2aに係合させると共に、第2台座板固定片11bを第3係合孔部5bに係合させる。これにより、被包装物品載置面13が底板2に対して所定の角度を有する第2の台座30bが形成される。そして、第2の台座30bの上に、別の形状のトナーカートリッジ32を載置する。
ここで、屈曲舌片40の第2屈曲部43は、その下面側(被包装物品32側)が、第1収納空間S1に収納された状態の被包装物品32に接触する。屈曲舌片40は、第1屈曲部42と第2屈曲部43と間で弾性を有しており、そのため、第2屈曲部43の下面側は、被包装物品32に弾性的に接触する。
このように、本実施形態においては、台座板11の折り曲げ形態を変更することにより、第1収納空間S1の長手方向Xに視た第1の台座30a、第2の台座30bの断面形状も変化するため、第1収納空間S1の長手方向Xに視た形状が異なる2種類の被包装物品31,32を、同一の包装ケース1を用いて選択的に収納することができる。
次に、第2収納空間S2内に同梱物(図示せず。例えば廃トナーボトル)を収納する。このとき、支柱部27が前記同梱物の位置決め部材として機能するため、第2収納空間S2における同梱物のガタつきを抑制することができる。
第1収納空間S1に被包装物品を収容すると共に第2収納空間S2に同梱品を収納した後、蓋板6を図6及び図8に示す矢印Gの方向へと折り曲げて、挿入片7aを連結板9に設けられた開口部16に挿入し、挿入片7bを端板5の内面に沿うように挿入する。そして、挿入片7aに設けられたスリット8に、外側から蓋板固定片17を挿入することにより包装ケース1の組み立てが完了する。
以上の構成を有する本実施形態の包装ケース1によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態においては、第1収納空間S1の収納開口部S11における長手方向Xの所定位置に、シート1Aから切り起こされて形成され且つ短手方向Yに向けて延出する屈曲舌片40を備えている。特に、屈曲舌片40は、基端部41と、基端部41から短手方向Yに延びると共に深さ方向Zの下方に延びるように屈曲する第1屈曲部42と、第1屈曲部42から短手方向Yに延びると共に深さ方向Zの上方に延びるように屈曲する第2屈曲部43とを備えている。そのため、第1収納空間S1に収納されている被包装物品(トナーカートリッジ)31,32が第1収納空間S1の幅方向Yにガタついたとしても、屈曲舌片40の第2屈曲部43の下面により被包装物品31,32の幅方向Yのガタつきが防止される。従って、被包装物品31,32の収納安定性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、屈曲舌片40の第1屈曲部42及び第2屈曲部43は、その第1収納空間S1の長手方向Xの内側の端部が、第1収納空間S1に収納された状態の被包装物品に近接又は接触している。そのため、第1収納空間S1に収容されている被包装物品が第1収納空間S1の長手方向Xにガタついたとしても、屈曲舌片40の第1屈曲部42及び第2屈曲部43の前記端部が、被包装物品31に接触し、被包装物品31の長手方向Xのガタつきが防止される。従って、被包装物品31の収納安定性を一層向上させることができる
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、屈曲舌片40は、前記実施形態においては、第1収納空間S1における長手方向Xの一方の端部の近傍のみに設けられているが、これに制限されず、第1収納空間S1における長手方向Xの両方の端部それぞれの近傍に計2個設けることもできる。屈曲舌片40は、第1収納空間S1における長手方向Xの端部の近傍よりも長手方向Xの内側(例えば中央部)に設けることができる。屈曲舌片40の個数は制限されない。
屈曲舌片の屈曲形状は、前記実施形態における屈曲舌片40の屈曲形状に制限されない。例えば、屈曲舌片40において、基端部41がなく、第1屈曲部42及び第2屈曲部43から構成されていてもよい。また、屈曲舌片40においては、第2屈曲部43の先に更に屈曲部を設けることもできる。
屈曲舌片40の基端部41は、前記実施形態においては第1収納空間S1の長手方向Xに沿う一辺から短手方向Yに延びているが、これに制限されず、第1収納空間S1の長手方向Xに沿う一面から(つまり、前記一辺よりも面方向内側の位置から)短手方向Yに延びていてもよい。
屈曲舌片40を備えた収納空間は、前記実施形態においては第1収納空間S1のみであるが、これに制限されず、他の収納空間(例えば、第2収納空間S2)にも屈曲舌片40を設けることができる。第2収納空間S2はなくてもよい。
本発明の包装ケースは、2枚以上の板状部材から形成することができる。
本発明の包装ケースの一実施形態を形成するシートを示す展開図である。 本発明の包装ケースの一実施形態の組み立て途中を示す斜視図である。 図2に示す状態から組み立てが進んだ状態を示す斜視図である。 図3に示す状態から組み立てが進んだ状態を示す斜視図である。 包装ケース1に包装される被包装物品31を示す斜視図である。 第1の折り曲げ形態の台座板11の上に被包装物品31を載置した状態を示す斜視図である。 図6に示す状態を、屈曲舌片40を通る切断線で切断して示す側面断面図である。 第2の折り曲げ形態の台座板11の上に被包装物品32を載置した状態を示す斜視図である。 図8に示す状態の側面断面図である。 組み立てられた状態の包装ケース1を示す斜視図である。 従来の第1の包装ケースを示す図で、(a)は展開状態を示す図、(b)は組み立てられた状態を示す斜視図である。 特許文献1に記載の包装ケースを示す図で、(a)は展開状態を示す図、(b)は組み立て途中を示す斜視図、(c)は組み立て後の状態を示す斜視図である。
符号の説明
1……包装ケース、1A……シート(板状部材)、2……底板、3,4……側板、5……端板、6……蓋板、10……側方仕切板、30a……第1の台座(台座)、30b……第2の台座(台座)、31,32……トナーカートリッジ(被包装物品)、40……屈曲舌片、41……基端部、42……第1屈曲部、43……第2屈曲部、S1……第1収納空間(収納空間)、S11……収納開口部、X……長手方向、Y……短手方向、Z……深さ方向

Claims (5)

  1. 長手方向、短手方向及び深さ方向を有し且つ該深さ方向の上方に収納開口部を有する収納空間を備え、板状部材から組み立てられて形成される包装ケースであって、
    前記収納空間の前記収納開口部における前記長手方向の所定位置に、前記板状部材から切り起こされて形成され且つ前記短手方向に向けて延出する屈曲舌片を備える包装ケース。
  2. 前記屈曲舌片は、前記収納空間の前記長手方向に沿う一面又は一辺から前記短手方向に延びる基端部と、該基端部から前記短手方向に延びると共に前記深さ方向の下方に延びるように屈曲する第1屈曲部と、該第1屈曲部から前記短手方向に延びると共に前記深さ方向の上方に延びるように屈曲する第2屈曲部とを備える請求項1に記載の包装ケース。
  3. 前記屈曲舌片の前記第2屈曲部は、その下面側が、前記収納空間に収納された状態の被包装物品に接触する請求項2に記載の包装ケース。
  4. 前記屈曲舌片の前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部は、その前記長手方向の内側の端部が、前記収納空間に収納された状態の前記被包装物品に近接又は接触している請求項3に記載の包装ケース。
  5. 前記板状部材は、矩形状の底板と、該底板における対向する二辺に折り線を介して連設される一対の端板と、前記底板における他の二辺に折り線を介して連設される一対の側板と、該一対の側板のうちの一方の側板における前記底板と対向する辺に折り線を介して連設される蓋板と、前記一対の側板のうちの他方の側板における前記底板と対向する辺に折り線を介して連設される側方仕切板と、該側方仕切板における前記側板と対向する辺に折り線を介して連設され且つ前記底板の上に被包装物品を載置する台座を形成する台座板と、を有しており、
    前記収納空間は、第1収納空間を含んで複数形成され、該第1収納空間は、その周囲を前記側方仕切板、前記端板及び前記側板で囲まれ、該第1収納空間の下部に前記台座が配置されており、
    前記屈曲舌片は、前記第1収納空間の前記収納開口部における前記長手方向の端部の近傍に設けられ、前記側方仕切板から切り起こされて形成される請求項1〜4のいずれかに記載の包装ケース。
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