JP2010051938A - 金属触媒担体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 両金属箔のスリット孔同士の一致を回避して、ハニカム体の耐久性と排気の浄化性能を向上できる金属触媒担体の提供。
【解決手段】 それぞれ複数のスリット孔7が形成され、長尺で波板状の金属箔4と小波板状の金属箔5とを重ねた状態で多重に巻回してなるハニカム体2を有する金属触媒担体1において、両金属箔4,5のスリット孔7(スリット孔8群)同士をハニカム体2の軸方向に相対位置ずれした状態で設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属触媒担体に関する。
従来、金属触媒担体として特許文献1に記載の技術が公知となっている(特許文献1参照)。
この公報によれば、それぞれスリット孔を有する波板状の金属箔と平板状または小波板状の金属箔とを重ねた状態で多重に巻回してハニカム体を形成している。
特開2005−313082号公報
しかしながら、従来の発明にあっては、両金属箔を重ねた状態で巻回する製造上、ハニカム体における両金属箔のスリット孔同士が一致する部位が生じるため、この部位は他の部位に比べて剛性が低下してしまうという問題点があった。
加えて、この部位においては排気がハニカム体の径方向へ直線的に通過して乱流化しないため、浄化性能の向上に貢献しないという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ハニカム体の耐久性と排気の浄化性能を向上できる金属触媒担体を提供することである。
請求項1記載の発明では、それぞれ複数のスリット孔が形成され、長尺で波板状の金属箔と平板状または小波板状の金属箔とを重ねた状態で多重に巻回してなるハニカム体を有する金属触媒担体において、上記両金属箔のスリット孔同士をハニカム体の軸方向に相対位置ずれした状態で設けたことを特徴とする。
請求項1記載の発明では、両金属箔のスリット孔同士をハニカム体の軸方向に相対位置ずれした状態で設けている。
これにより、ハニカム体の両金属箔のスリット孔同士の一致を回避して、ハニカム体の耐久性と排気の浄化性能を向上できる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、実施例1を説明する。
図1は実施例1の金属触媒担体を示す側断面図、図2は図1の矢視A1による金属触媒担体の側面図、図3〜8は実施例1の金属触媒担体の製造方法を説明する図、図9は実施例1のハニカム体の斜視図である。
先ず、全体構成を説明する。
図1、2に示すように、実施例1の金属触媒担体1では、円柱状のハニカム体2と、このハニカム体2が収容された円筒状の外筒3等から構成されている。
ハニカム体2は長尺で波板状の金属箔4と平板状の金属箔5とを該金属箔5が外側に位置するように多重に重ねた状態でロール状に巻回されている。
なお、平板状の金属箔5は金属箔4よりも波の高さが小さく、波のピッチが大きい小波板状にしても良い。
また、ハニカム体2の波板状の金属箔4の波の頂部と平板状の金属箔5とは拡散接合により接合されている。
さらに、ハニカム体2の一部外周に設けられたろう箔材6が外筒3の内周にろう付け接合されることにより、これら両者が固定されている。
なお、実施例1ではハニカム体2の軸方向中央にろう箔材6を設けているが、この限りではない。
また、両金属箔4,5を必ずしも拡散接合により接合する必要はなく、ろう付けによっても可能である。さらに、ハニカム体2と外筒3とを拡散接合により接合することもできる。
そして、後述するが両金属箔4,5にはそれぞれ複数のスリット孔7が形成されると共に、これらはハニカム体2の周方向に沿って直線的に配置された複数のスリット孔群8を成してハニカム体2の軸方向に沿って所定間隔で複数列配置されている。
さらに、両金属箔4,5のスリット孔7(スリット孔群8)同士はハニカム体2の巻回軸方向に相対位置ずれした状態で設けられている。
次に、金属触媒担体1の製造方法を説明する。
金属触媒担体1の製造方法は、スリット孔形成工程、ハニカム体形成工程、ハニカム体圧入工程、ろう付け工程の順番に行われる。
[スリット孔形成工程]
先ず、スリット孔形成工程について説明する。
スリット孔形成工程では、スリット孔形成装置10を用いて両金属箔4,5となるシート材13にスリット孔7を形成する。
<スリット孔形成装置について>
図3、4に示すように、実施例1のスリット孔形成装置10は、上下一対の成形用ローラ11,12と、これら両成形用ローラ11,12の間に連続的に移送方向へ供給されるシート材13が備えられている。
シート材13は、図示しないコイルに巻回された状態から帯状に引き出される両金属箔4,5の材料であって、高剛性のアルミニウムとステンレスの合金製で、さらに、焼き鈍し、または緩い焼き入れ処理が施されて高剛性になっている。
シート材13の具体的な材質としては、例えばクロム(Cr)、アルミ(Al)をベースに高温酸化で生成するAl被膜(アルミナ被膜)の成長を抑制する効果の高いランタン(LA)等を添加した、耐高温酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼が採用されている。
なお、フェライト系ステンレス鋼の一例としてJFE規格のJFE20−5USR及びJFE18−3USRを挙げておく。
また、実施例1のシート材13の厚みは、30ミクロン前後であるが、この限りではない。
成形用ローラ11は、その中心軸11aに駆動源としての図示しないモータの回転軸が連結されて、軸周り(図中反時計回り方向)に回転可能に支持されている。
成形用ローラ11の外周には、円形状の外形を有して外側へ凸となる凸部11bが後述する配置で複数設けられている。
凸部11bは、成形用ローラ11の本体11cに対して締結手段としての螺子11dで脱着可能に固定されている。
成形用ローラ12は、その中心軸12aに図示しない駆動源としてのモータの回転軸が連結されて、成形用ローラ11と同期して軸周り(図中時計回り方向)に回転可能に支持されている。
また、成形用ローラ12の外周には、凸部11bよりも大きな円形状の外形を有して内側へ凹となる凹部12bが該凸部11bと同じ配置で複数設けられている。
凹部12bは、凸部11bと同様に、成形用ローラ12の本体12cに対して締結手段としての螺子12dで脱着可能に固定されている。
なお、両成形用ローラ11,12をギヤ等を介して連結することにより、1つのモータでこれら両者を同期回転させることもできる。
また、凸部11b及び各凹部12bの固定方法等については適宜設定できる。
さらに、凸部11bまたは凹部12bをそれぞれ対応する本体11c,12cに対して複数個ずつ纏めて固定できる構成としても良い。
<スリット孔形成装置の作動について>
このように構成されたスリット孔形成装置10では、両成形用ローラ11,12がモータの駆動により互いに同期して軸周り方向に回転する。
そして、両成形用ローラ11,12の間に、図示しないコイルに巻回されたシート材13を引き出しながら供給して移送方向へ連続的に移送する。
これにより、図4に示すように、両成形用ローラ11,12において順次接近する凸部11bを凹部12b内に非接触状態で進入させて、シート材13に図5に示すような凸部11bと凹部12bの配置に応じた円形状のスリット孔7を複数形成できる。
この際、凸部11bと凹部12bがスリット孔7の形成の際に互いに接触せず、スリット孔7はシート材13に破断による板厚方向に鋭利な切断面を有して開口でき、プレス加工の押し切りによる切断面とは明らかに異なり、バリの発生を防止できる。
また、破断した円形状の切り屑13aは凹部12b内に一時的に収容された後、成形用ローラ12の下死点付近で下方に配置された図示しないバケット内に自重で落下する。
この際、破断によって切断された切り屑13aは、凸部11bと凹部12bに付着する虞がないため、凹部12b内に切り屑13aが詰まる虞がなく、切り屑の排出をスムーズに行うことができる。
なお、スリット孔7が形成されたシート材13は、図示しないコイルに順次巻回される。
<スリット孔(凸部と凹部)の配置について>
図5に示すように、各スリット孔7の形状は直径5mm前後の円形状に形成されている。
また、各スリット孔7は、シート材13の長手方向(ハニカム体2の周方向)に沿って所定間隔L1で直線的に配置されたスリット孔群8がシート材13の幅方向(ハニカム体2の軸方向)に沿って所定間隔L2で複数列(実施例1では5列)配置されている。
また、隣り合うスリット孔群8同士はシート材13の長手方向(ハニカム体2の周方向)に1/2×L1間隔だけオフセットした状態で配置され、これによって、各スリット孔7は所謂千鳥状に配置されている。
また、シート材13の幅方向一方側(図中上方)に配置されたスリット孔群8と端部との寸法L3は1/2×L2に設定されている。
さらに、シート材13の幅方向他方側(図中下方)に配置されたスリット孔群8と端部との寸法L4はL2と同じ長さに設定されている。
即ち、シート材13のスリット孔群8は全体的に1/4×L2だけ幅方向一方側(図中上方)にオフセットした状態で配置されている。
これにより、シート材13を中央(二点鎖線で図示)で裏返すと、図6に示すように、スリット孔7(スリット孔群8)が表裏で非対称位置に配置されることとなる。
なお、シート材13を中央(二点鎖線で図示)で裏返して、スリット孔7(スリット孔群8)が表裏で非対称位置となる配置は実施例1のスリット孔7の配置に限定されるものではない。
[ハニカム体形成工程]
次に、ハニカム体形成工程について説明する。
ハニカム体形成工程では、ハニカム体形成装置14により、スリット孔形成工程で形成されたそれぞれのシート材13を用いてハニカム体2を形成する。
<ハニカム体形成装置について>
図7に示すように、ハニカム体形成装置14では、スリット孔形成工程により形成されたシート材13がそれぞれ巻回された2つのコイル15,16と、波加工機17と、巻回機18等が備えられている。
コイル15から引き出されたシート材13(5)は、金属箔5として送りローラ19a等を介して巻回機18に供給されるように構成されている。
コイル16から引き出されたシート材13(4)は、金属箔5と表裏逆の状態(図6参照)で、金属箔4として送りローラ19bを介して波加工機17を介して巻回機18に供給されるように構成されている。
シート材13(5)をシート材13(4)の金属箔4よりも波の高さが小さく、波のピッチが大きい小波板状のものとする場合は、波加工機17と同様の別の波加工機を使用する。
波加工機17は、公知の特開2005−262315号公報に記載の装置と同様に、金属箔4を波板状に加工して巻回機18へ移送するものであるため、その詳細な説明は省略する。
巻回機18は、公知の特開2003−211000号公報に記載の装置と同様に、金属箔5が外側となるように両金属箔4,5の始端部を重ねて巻軸18aに止着した後、これらを巻回してハニカム体2を形成するものであるため、その詳細な説明は省略する
<ハニカム体形成装置の作動について>
このように構成されたハニカム形成装置14では、コイル15から引き出された金属箔5を送りローラ19a等を介して巻回機18に順次供給する一方、コイル16から引き出された金属箔4を送りローラ19bを介して波加工機17で波板状に加工した後、巻回機18に順次供給する。
この際、図8に示すように、波加工機17で波板状に加工された金属箔4の波は高さH1=1.5mm、ピッチW1=1.2mmとなっており、金属箔5に比べて3倍の材料使用量となる。
これに伴って、金属箔4のスリット孔群8のスリット孔7の長手方向(ハニカム体2の周方向)における間隔は1/2×L1となり、換言すると、金属箔5のスリット孔群8のスリット孔7の長手方向における間隔の1/2となる。
波高さH、ピッチWの値は排気浄化において必要な形状にすることが出来る。
巻回機18では、金属箔5を外側にして両金属箔4,5の始端部を重ねて巻軸18aに止着した後、これらを巻回してハニカム体2を形成する。
その後、両金属箔4,5の終端部は図示しないスポット溶接で外周部に接合する。その一部外周に図示しないろう箔材6を巻いて、スポット溶接で固定してハニカム体2を得ることができる(図9参照)。
<スリット孔の配置について>
前述したように、シート材13を中央(図5、図6において二点鎖線で図示)で裏返すと、スリット孔7(スリット孔群8)が表裏で非対称位置に配置される。
従って、表裏逆にした金属箔4の上に金属箔5を重ねた状態で巻回機18により重ねて巻回することにより、両金属箔4,5のスリット孔7(スリット孔群8)同士をハニカム体2の軸方向に相対位置ずれした状態で配置できる。
なお、両金属箔4,5のスリット孔7(スリット孔群8)同士の相対位置ずれ量は、スリット孔7(スリット孔群8)同士が互いに掛からない範囲において適宜設定できる。しかしながら、相対位置ずれ量をあまり大きく設定すると、スリット孔7を多く配置できなくなるため、必要なスリット孔7の形成数(または総開口面積)は確保するようにする。
さらに、金属箔4が波板状に加工されることにより、該金属箔4の各スリット孔群8を構成するスリット孔7同士間の間隔が短くなるため、ハニカム体2の周方向にも相対位置ずれした状態で配置される。
なお、実施例1ではスリット孔群8における半数のスリット孔7がシート材13の長手方向(ハニカム体2の周方向)に相対位置ずれしているが、この限りではない。
従って、ハニカム体形成工程では、金属箔4,5の中間成形品であるスリット孔7が形成されたシート材13(コイル15,16共)を同一形状部品として使用でき、スリット孔7(コイル15,16共)の形成に必要な製造・開発・設備コストを低く抑えることができる。
[ハニカム体圧入工程]
次に、ハニカム体圧入工程について説明する。
ハニカム体圧入工程では、上述したハニカム体成形工程にて成形したハニカム体2をハニカム体圧入装置を用いて外筒3内に圧入する。
なお、ハニカム体圧入装置は、公知の特開平11−197518号公報に記載の装置と同様に、ハニカム体2を縮径しながら外筒3内に圧入するものであるため、その詳細な説明は省略する。
[ろう付け工程]
次に、ろう付け工程について説明する。
ろう付け工程では、ハニカム体2を図示しない加熱炉に搬送して熱処理することにより、金属箔4の波の頂部と金属箔5の接している部分を拡散接合すると共に、ハニカム体2の外周一部と外筒3をろう箔材6の溶融によりろう付け接合する。
その後、ハニカム体2の両金属箔4,5の隙間で形成される軸方向に貫通したセルの表面に貴金属、アルミナ等からなる排気ガス浄化用の触媒担持体層を形成して、所望の金属触媒担体1を得ることができる。
次に、作用を説明する。
<排気浄化作用について>
このように構成された金属触媒担体1は、外筒3の両端部が自動車の内燃機関排気系に連通接続された状態で介装され、外筒3のエンジン側の排気上流側となる一端部から外筒3に流入した排気は、ハニカム体2のセルを通過することにより、触媒の作用により排気中の有害成分(HC、CO、NOx等)が無害成分(CO2、O等)に浄化されて排気下流側となる他端部から排出される。
<スリット孔7による排気の乱流化について>
ハニカム体2のセルを軸方向に通過する排気の一部は、スリット孔7を介してハニカム体2の径方向に流通することにより乱流化する。
これにより、複数のリーディングエッジが形成され、排気の乱流化による浄化性能の向上を得ることができる(リーディングエッジについては公知の特開2006−231167号公報参照)。
また、ハニカム体2の両金属箔4,5のスリット孔群8同士はハニカム体2の軸方向に相対位置ずれしているため、両金属箔4,5のスリット孔7同士が一致するのを回避できる。
これにより、ハニカム体2の剛性を高めて耐久性を向上できると同時に、排気の乱流化を促進して排気浄化性能を向上できる。
さらに、金属箔4が波状に加工されることにより、ハニカム体2の両金属箔4,5のスリット孔7の一部はハニカム体2の周方向にも位置ずれしているため、ハニカム体2の周上の広い範囲で排気の乱流化を促進して、浄化性能を向上できる。
次に、実施例1の効果を説明する。
以上、説明したように、実施例1の発明では、それぞれ複数のスリット孔7が形成され、長尺で波板状の金属箔4と平板状または小波板状の金属箔4とを重ねた状態で多重に巻回してなるハニカム体2を有する金属触媒担体1において、両金属箔4,5のハニカム体7同士をハニカム体2の軸方向に相対位置ずれした状態で設けたため、両金属箔4,5のスリット孔7同士の一致を回避して、ハニカム体2の耐久性と排気の浄化性能を向上できる。
また、両金属箔4,5にそれぞれハニカム体2の周方向に沿って直線的に配置された複数のスリット孔群8をハニカム体2の軸方向に沿って所定間隔で複数列配置し、両金属箔4,5のスリット孔群8同士をハニカム体2の軸方向に相対位置ずれした状態で設けたため、スリット孔7の簡便な配置で両金属箔4,5のスリット孔7同士の一致を確実に回避できる。
また、両金属箔4,5のスリット孔7を表裏非対称位置に形成して、スリット孔形成時における中間成形品(シート材13及びコイル15,16)を同一形状部品とし、両金属箔4,5のうちの一方を表裏逆にした状態で他方に重ねて多重に巻回してなるハニカム体2を有するため、スリット孔7の形成に掛かる製造・開発・設備コストを大幅に削減できる。
以下、実施例2を説明する。
実施例2において、実施例1と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
図10は実施例2の波板状の金属箔の一例を示す平面図、図11は実施例2の平板状の金属箔を示す平面図、図12は実施例2の両金属箔を重ねた状態を示す平面図である。
前述した実施例1では両金属箔4,5の中間成形品であるシート材13(コイル15,16共)を同一形状部品としたが、実施例2では非同一形状部品にしているという点が実施例1と相違する。
即ち、スリット孔形成工程において、両金属箔4,5を重ねた際にスリット孔8群同士がハニカム体2の軸方向に相対位置ずれするような中間成形品を両金属箔4,5でそれぞれ専用設計部品として形成しているものである。
これにより、例えば、ハニカム体形成工程において、巻回機18に供給される金属箔4を図10に示すようなスリット孔群20が配置されたものとし、金属箔5を図11に示すようなスリット孔群21が配置されたものとする。
これら両金属箔4,5には、図12に示すように、該両金属箔4,5を重ねた際にスリット孔群20,21同士がハニカム体2の軸方向に相対位置ずれするように各スリット孔7が配置されている。
従って、両金属箔4,5を重ねた状態として、巻回機18で巻回してハニカム体2を形成することにより、実施例1と同様の作用・効果を得ることができる。
加えて、スリット孔7の配置、形状、大きさ等のバリエーションを増やすことができる。
また、スリット孔7の形状や大きさ等を両金属箔4,5で異なるように設定することもできる。
なお、金属箔4,5のスリット孔7の配置は、両金属箔4,5を重ねた際にスリット孔群8同士がシート材13の幅方向(ハニカム体2の軸方向)に相対位置ずれする条件を満たせば適宜設定できる。
以上、実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例ではスリット孔群をシート材の長手方向(ハニカム体2の周方向)に沿って直線的に配置したが、両金属箔のスリット孔同士が一致しない範囲内においてジグザグ状等に配置する場合もあり得る。
また、ハニカム体2の断面形状は円形断面に限らず、非円形状の楕円形やレーシングトラック形状、三角形状等にしても良い。
また、スリット孔の形状は円形に限らず長円形(レーシングトラック形)、正方形、長方形形状等、大きさ、形成数等については適宜設定できる。
また、スリット孔の成形方法もプレスによる成形とすることも可能である。
実施例1の金属触媒担体を示す側断面図である。 図1の矢視A1による金属触媒担体の側面図である。 実施例1の金属触媒担体の製造方法を説明する図である。 実施例1の金属触媒担体の製造方法を説明する図である。 実施例1の金属触媒担体の製造方法を説明する図である。 実施例1の金属触媒担体の製造方法を説明する図である。 実施例1の金属触媒担体の製造方法を説明する図である。 実施例1の金属触媒担体の製造方法を説明する図である。 実施例1のハニカム体の斜視図である。 実施例2の波板状の金属箔の一例を示す平面図である。 実施例2の平板状の金属箔の一例を示す平面図である。 実施例2の両金属箔を重ねた状態を示す平面図である。
符号の説明
1 金属触媒担体
2 ハニカム体
3 外筒
4、5 金属箔
6 ろう箔材
7 スリット孔
8 スリット孔群
10 スリット孔形成装置
11、12 成形用ローラ
11a、12a 中心軸
11b、12b 本体
11c 凸部
12c 凹部
11d、12d 螺子
13 シート材
13a 切り屑
14 ハニカム形成装置
15、16 コイル
17 波加工機
18 巻回機
18a 巻軸
19a、19b 送りローラ
20、21 スリット孔群

Claims (3)

  1. それぞれ複数のスリット孔が形成され、長尺で波板状の金属箔と平板状または小波板状の金属箔とを重ねた状態で多重に巻回してなるハニカム体を有する金属触媒担体において、
    前記両金属箔のスリット孔同士をハニカム体の軸方向に相対位置ずれした状態で設けたことを特徴とする金属触媒担体。
  2. 請求項1記載の金属触媒担体において、
    前記両金属箔にそれぞれハニカム体の周方向に沿って直線的に配置された複数のスリット孔群をハニカム体の軸方向に沿って所定間隔で複数列配置し、
    前記両金属箔のスリット孔群同士をハニカム体の軸方向に相対位置ずれした状態で設けたことを特徴とする金属触媒担体。
  3. 請求項1または2記載の金属触媒担体において、
    前記両金属箔のスリット孔を表裏非対称位置に形成して、該両金属箔のスリット孔形成時の中間成形品を同一形状部品とし、
    前記両金属箔のうちの一方を表裏逆にした状態で他方に重ねて多重に巻回してなるハニカム体を有することを特徴とする金属触媒担体。
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