JP2010051723A - 対面式キッチンユニット - Google Patents

Abstract

【課題】腰壁に隣接してダイニングに設けられたダイニングテーブルから生じる煙、熱、臭い、蒸気等を迅速に排除することができる対面式キッチンユニットを提供する。
【解決手段】キッチン１１とダイニング１２とを腰壁１４によって仕切るように設けられる対面式キッチンユニット１０において、腰壁１４の上端部に沿った腰壁１４の内部に排気ファン１５と連通する腰壁排気ダクト１６が設けられており、腰壁１４の上端部におけるダイニング１２側の面には、腰壁排気ダクト１６と連通する開閉可能な吸気口１７が開口形成されている。また、キッチン台１８の下方に食器洗い乾燥機１９が設けられており、この食器洗い乾燥機１９は、これの背面側に設けられた排気口１９ａが腰壁排気ダクト１６と連通していて、食器洗い乾燥機１９から生じる熱風や蒸気を腰壁排気ダクト１６を介して排出するようになっている。
【選択図】図１

Description

本発明は、対面式キッチンユニットに関し、特にキッチンとダイニングとを腰壁によって仕切るように設けられる対面式キッチンユニットに関する。

近年、リビングやダイニングにいる居住者との団欒を楽しみながら調理を行うことや、調理後の料理を直ちに供することを可能にする対面式キッチンユニットが普及しつつある。対面式キッチンユニットは、キッチンとダイニングとを腰壁によって仕切るように設けられるものであり、また腰壁の上端面には、笠木状のカウンタが取付けられている（例えば、特許文献１参照）。さらに、ガス等による調理台が配されたキッチン台のクッキング部の上方には、腰壁に隣接して天井面まで立上った袖壁部分に取り付けられて、レンジフードが設けられており、このレンジフードを介して調理時の煙、熱、臭い、蒸気等をキッチンから排除できるようになっている。
特開２００７−１３５８７７号公報

従来の対面式キッチンユニットでは、上述のように、キッチンにおいて生じる煙、熱、臭い、蒸気等を排除するための換気については考慮されている一方で、ダイニングにおいて生じる煙、熱、臭い、蒸気等を排除することについては考慮されていないのが現状である。このため、例えば腰壁に隣接してダイニングに設けられたダイニングテーブルに、ガス台や電気コンロ等を設置して、ダイニングテーブルを囲んで鍋料理や焼肉料理を行う際には、煙、熱、臭い、蒸気等を迅速に排除することができず、これらを室内に充満させたり、室内を汚したりする場合がある。

本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、腰壁に隣接してダイニングに設けられたダイニングテーブルから生じる煙、熱、臭い、蒸気等を迅速に排除することができる対面式キッチンユニットを提供することを目的とする。

本発明は、キッチンとダイニングとを腰壁によって仕切るように設けられる対面式キッチンユニットにおいて、前記腰壁の上端部に沿って、前記腰壁の内部に排気ファンと連通する腰壁排気ダクトが設けられており、前記腰壁の上端部における前記ダイニング側の面には、前記腰壁排気ダクトと連通する吸気口が開口形成されている対面式キッチンユニットを提供することにより、上記目的を達成したものである。

そして、本発明の対面式キッチンユニットによれば、前記吸気口が開閉可能に設けられていることが好ましい。

また、本発明の対面式キッチンユニットによれば、キッチン台の下方に食器洗い乾燥機が設けられており、該食器洗い乾燥機は、これの背面側に設けられた排気口が前記腰壁排気ダクトと連通していて、該食器洗い乾燥機から生じる熱風や蒸気を前記腰壁排気ダクトを介して排出するようになっていることが好ましい。

さらに、本発明の対面式キッチンユニットによれば、前記腰壁排気ダクトの一端部は、前記キッチン台のクッキング部の上方に設けられたレンジフードに向けて開口する送出し口と連通しており、前記腰壁排気ダクトを通過する排気を、前記送出し口を介して前記レンジフードから排出するようになっていることが好ましい。

本発明の対面式キッチンユニットによれば、腰壁に隣接してダイニングに設けられたダイニングテーブルから生じる煙、熱、臭い、蒸気等を迅速に排除することができる。

図１及び図２に示す本発明の好ましい一実施形態に係る対面式キッチンユニット１０は、例えば住宅建築物において、キッチン１１とダイニング１２とを仕切るようにして設けられ、例えばキッチン１０で調理をする主婦が、ダイニング１２にいる家族との団欒を楽しみながら調理を行ったり、調理後の料理を直ちに供することができるようにする機能を備えている。また、本実施形態の対面式キッチンユニット１０は、キッチン１０で調理をする際に生じる煙、熱、臭い、蒸気等を排除する機能を備えると共に、例えばダイニングテーブル１３を囲んで鍋料理や焼肉料理を行う際に、ダイニング１２に生じる煙、熱、臭い、蒸気等を迅速に排除する機能を備えている。

すなわち、本実施形態の対面式キッチンユニット１０は、キッチン１１とダイニング１２とを腰壁１４によって仕切るように設けられるキッチンユニットにおいて、腰壁１４の上端部に沿った腰壁１４の内部に排気ファン１５と連通する腰壁排気ダクト１６が設けられており、腰壁１４の上端部におけるダイニング１２側の面には、腰壁排気ダクト１６と連通する吸気口１７が開口形成されている。

また、本実施形態の対面式キッチンユニット１０では、キッチン台１８の下方に食器洗い乾燥機１９が設けられており、この食器洗い乾燥機１９は、これの背面側に設けられた排気口１９ａが腰壁排気ダクト１６と連通していて、食器洗い乾燥機１９から生じる熱風や蒸気を腰壁排気ダクト１６を介して排出するようになっている。

さらに、本実施形態の対面式キッチンユニット１０では、腰壁排気ダクト１６の一端部は、キッチン台１８のクッキング部２０の上方に設けられたレンジフード２１に向けて開口する送出し口２７と連通しており、腰壁排気ダクト１６を通過する煙、熱、臭い、蒸気等を含む排気を、送出し口２７を介してレンジフード２１から排出するようになっている。

本実施形態では、対面式キッチンユニット１０を構成する腰壁１４は、縦枠、横枠等の枠部材を骨組として、これらの周面に壁用面材を取付けることによって形成され、床面から例えば９０〜１１０ｃｍの高さで設置される。また腰壁１４には、その上端面を覆うようにして、笠木状のカウンタ２２が取付けられると共に、腰壁１４の上端部に沿った中空内部には、腰壁排気ダクト１６が、排気ファン１５と連通して配設されている。さらに、腰壁１４の延長上に隣接して、天井面まで立上った袖壁２３が、間仕切壁２６との接続部分に設けられおり、この袖壁２３に支持させて、レンジフード２１が、キッチン台１８のクッキング部２０の上方に配置されて取り付けられている。

そして、本実施形態では、腰壁１４及び袖壁２３のキッチン１１側には、システムキッチン２４が設けられている。システムキッチン２４は、ガスによる調理台が配されたクッキング部２０やシンク２５を備えるキッチン台１８、ガスオーブン２８、収納部２９等を有する公知のものであり、本実施形態では、シンク２５を挟んだクッキング部２０とは反対側の部分のキッチン台１８の下方には、食器洗い乾燥機１９が、キッチン１１から取り扱い可能に収容されている。

腰壁１４の上端部に沿ってこれの内部に設けられる腰壁排気ダクト１６は、例えば内径が８０〜１５０ｍｍ程度の大きさの中空の円形断面を有する金属製のダクト管である。腰壁排気ダクト１６は、図示しない支持金物や取付け部材を介して、腰壁１４の上端部に沿った中空内部に取り付けられている。また、腰壁排気ダクト１６は、その一端部が、食器洗い乾燥機１９の背面側に設けられた排気口１９ａと連通していて、食器洗い乾燥機１９から生じる熱風や蒸気を通過させることができるようになっている。腰壁排気ダクト１６の他端部は、袖壁２３の内部まで延設しており、クッキング部２０と袖壁２３との間の部分においてレンジフード２１と対向するようにしてキッチン台１８に開口形成された、送出し口２７と連通するようになっている。

さらに、腰壁排気ダクト１６には、排気ファン１５が、袖壁２３の内部に延設する部分においてキッチン１１又はダイニング１２からオンオフ操作が可能に取付けられており、腰壁排気ダクト１６に吸引又は送り出された煙、熱、臭い、蒸気等を含む排気を、排気ファン１５を駆動することによって送出し口２７に向けて送り出し、送出し口２７から吐出させた後に、レンジフード２１を介してキッチン１１やダイニング１２から排除することができるようになっている。

また、本実施形態では、腰壁排気ダクト１６が設けられた腰壁１４の上端部のダイニング１２側の面には、腰壁排気ダクト１６と連通する吸気口１７が開口形成されている。吸気口１７は、例えば腰壁１４のダイニング１２側の面に開閉窓を形成することによって、好ましくは開閉可能に容易に設けることができる。また、例えば腰壁排気ダクト１６の吸気口１７と対向する部分の周面にも、吸気口１７から開閉操作が可能な連通口１６ａを開口形成しておくことにより、吸気口１７と腰壁排気ダクト１６とを開閉可能に連通することができるようになっている。

さらに、本実施形態では、対面式キッチンユニット１０を構成する腰壁１４のダイニング１２側には、ダイニングテーブル１３が設置されており、このダイニングテーブル１３において居住者が食事をするようになっている。

そして、上述の構成を備える本実施形態の対面式キッチンユニット１０によれば、腰壁１４に隣接してダイニング１２に設けられたダイニングテーブル１３から生じる煙、熱、臭い、蒸気等を迅速に排除することが可能になる。すなわち、本実施形態によれば、例えばダイニングテーブル１３を囲んで鍋料理や焼肉料理を行う際には、ダイニングテーブル１３から煙、熱、臭い、蒸気等が発散することになるが、本実施形態の対面式キッチンユニット１０は、腰壁１４の上端部に沿って腰壁１４の内部に排気ファン１５と連通する腰壁排気ダクト１６が設けられており、腰壁１４の上端部におけるダイニング１２側の面には、腰壁排気ダクト１６と連通する吸気口１７が開口形成されているので、排気ファン１５を駆動して、ダイニングテーブル１３から生じる煙、熱、臭い、蒸気等を吸気口１７から腰壁排気ダクト１６に吸引し、送出し口２７に向けて送り出すことにより、これらを発散させることなく迅速に排除することが可能になる。

また、本実施形態によれば、吸気口１７や腰壁排気ダクト１６の連通口１６ａは開閉可能に設けられているので、例えばダイニング１２側からの排気を必要としない時に、これらを閉塞しておくことにより、腰壁排気ダクト１６を通過する例えば食器洗い乾燥機１９からの排気が、ダイニング１２側に漏れ出るのを効果的に回避することが可能になる。

さらに、本実施形態によれば、キッチン台１８の下方に収容された食器洗い乾燥機１９の排気口１９ａが腰壁排気ダクト１６と連通して設けられているので、食器洗い乾燥機１９から生じる熱風や蒸気を、キッチン１１に発散させることなく、食器洗い乾燥機１９の背面側にビルトインされた腰壁排気ダクト１６を介して屋外に排出することが可能になり、これによって食器洗い乾燥機１９から生じる熱風や蒸気によって、キッチン１１やダイニング１２の環境に影響が及ぶのを効果的に回避することが可能になる。

さらにまた、本実施形態によれば、腰壁排気ダクト１６の一端部はレンジフード２１に向けて開口する送出し口２７と連通しており、腰壁排気ダクト１６を通過する排気を、送出し口２７を介してレンジフード２１から排出するようになっているので、レンジフード２１の動力を利用して、効率良く排気を屋外に排出することが可能になる。

なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、キッチン台の下方に食器洗い乾燥機を設ける必要は必ずしも無く、また、腰壁排気ダクトを通過する排気は、送出し口を介してレンジフードから排出させる必要は必ずしもない。腰壁排気ダクトを、例えば水道管や排水管等と共に床下部分に配置された排気口や排気管等に接続して、腰壁排気ダクトを通過する煙、熱、臭い、蒸気等を含む排気を屋外に排出するようにすることもできる。

本発明の好ましい一実施形態に係る対面式キッチンユニットの構成を説明する斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る対面式キッチンユニットの構成を説明する図１のＡ−Ａに沿った略示断面図である。

符号の説明

１０ 対面式キッチンユニット
１１ キッチン
１２ ダイニング
１３ ダイニングテーブル
１４ 腰壁
１５ 排気ファン
１６ 腰壁排気ダクト
１６ａ 腰壁排気ダクトの連通口
１７ 吸気口
１８ キッチン台
１９ 食器洗い乾燥機
１９ａ 食器洗い乾燥機の排気口
２０ クッキング部
２１ レンジフード
２２ カウンタ
２３ 袖壁
２４ システムキッチン
２７ 送出し口

Claims (4)

1. キッチンとダイニングとを腰壁によって仕切るように設けられる対面式キッチンユニットにおいて、
   前記腰壁の上端部に沿って、前記腰壁の内部に排気ファンと連通する腰壁排気ダクトが設けられており、前記腰壁の上端部における前記ダイニング側の面には、前記腰壁排気ダクトと連通する吸気口が開口形成されている対面式キッチンユニット。
2. 前記吸気口が開閉可能に設けられている請求項１に記載の対面式キッチンユニット。
3. キッチン台の下方に食器洗い乾燥機が設けられており、該食器洗い乾燥機は、これの背面側に設けられた排気口が前記腰壁排気ダクトと連通していて、該食器洗い乾燥機から生じる熱風や蒸気を前記腰壁排気ダクトを介して排出するようになっている請求項１又は２に記載の対面式キッチンユニット。
4. 前記腰壁排気ダクトの一端部は、前記キッチン台のクッキング部の上方に設けられたレンジフードに向けて開口する送出し口と連通しており、前記腰壁排気ダクトを通過する排気を、前記送出し口を介して前記レンジフードから排出するようになっている請求項１〜３のいずれかに記載の対面式キッチンユニット。

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