JP2010049494A - 接客支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】来店者の行動履歴に基づき、有効な接客サービスを行う。
【解決手段】接客支援システム1は、アンテナ32を備え、客P1とともに店舗内を移動可能な客タグT1と、アンテナ32を備え、店員P2とともに店舗内を移動可能な店員タグT2と、客タグT1及び店員タグT2に対し情報送受信を行うアンテナ12を備えた基地局R1〜R4とを有し、客タグT1から送信された電波信号に基づき客タグT1の位置検出を行い、その位置検出結果に基づく店舗への来店後の客P1の行動履歴を来店者データベースに格納し、店舗内の商品配置情報を含む地図情報を店舗データベースに格納し、客P1の行動履歴と商品配置情報とに基づき、店員P2による客P1への接客サービスの実行に関する判定を行う。
【選択図】図1
【解決手段】接客支援システム1は、アンテナ32を備え、客P1とともに店舗内を移動可能な客タグT1と、アンテナ32を備え、店員P2とともに店舗内を移動可能な店員タグT2と、客タグT1及び店員タグT2に対し情報送受信を行うアンテナ12を備えた基地局R1〜R4とを有し、客タグT1から送信された電波信号に基づき客タグT1の位置検出を行い、その位置検出結果に基づく店舗への来店後の客P1の行動履歴を来店者データベースに格納し、店舗内の商品配置情報を含む地図情報を店舗データベースに格納し、客P1の行動履歴と商品配置情報とに基づき、店員P2による客P1への接客サービスの実行に関する判定を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、店員等の接客者が来店者を接客するための接客支援システムに関するものである。
例えば、商品を購入するために店舗に来店した顧客(来店者)に対するサービスを行うシステムとして、特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術では、来店者が商品の近くに滞在すると、来店者の所持する無線タグからの顧客識別情報が、商品の近くに設けられた読み取り装置によって読み取られる。その読み取られた顧客識別情報は、当該商品と関連づけられた来店者の行動履歴としてサーバに順次蓄積される。このようにして蓄積された来店者の行動履歴に基づき、当該来店者の嗜好する商品が分析され、これによって来店者の嗜好に適した商品を効果的に広告する(例えば電子メールにて送付)ようになっているのみで接客を意識した発明ではない。すなわち、この従来技術においては、来店者の行動履歴に応じて嗜好を分析し効果的な広告配信を行えるようにしているが、上記のような来店者への接客サービスについては配慮されておらず、有効な接客サービスを行うのは困難であった。
特開2006−48295号公報
一般に、店舗においては、来店者に店員(接客者)が応対し、来店者の質問に答えたり、好みや嗜好を聞いて対応する商品の場所に案内したり、おすすめの商品をアドバイスしたり等の接客サービスを行う。
例えば、来店者がある商品を比較的長時間眺めていた場合、商品を購入する意思がある、購入するかどうか迷っている、他の商品と比較して考えている等、少なくとも大きな関心がある可能性が高い。この場合は、接客者が適切なタイミングで接客サービスを行えば、来店者の興味が薄れたり気が変わったりしないうちに、当該商品を購入する可能性が高くなり、店側としては商機を逃すことがなくなる。しかしながら、来店者が当該商品を比較的長時間眺めていたとしても、その他の商品に対しても同じように比較的長時間眺めていた場合には、購入する意思はあまりなく、ただ時間つぶし等で眺めていただけの可能性が高い。したがって、来店者が商品を購入する意志があるか、あるいは購入する意志がなくただ見ているだけか、等を見極めて有効な接客サービスを行うためには、接客者が店舗内を巡回したり、担当の商品の近くで待機しているだけでは不十分である。
本発明の目的は、来店者の行動履歴に基づき、有効な接客サービスを行うことができる接客支援システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を送受信する第1アンテナ手段を備え、店舗への来店者とともに前記店舗内を移動可能な第1移動局と、情報を送受信する第2アンテナ手段を備え、前記店舗での接客者とともに前記店舗内を移動可能な第2移動局と、前記第1移動局及び前記第2移動局に対し無線通信により情報送受信を行う第3アンテナ手段を備えた基地局とを有し、前記接客者が前記来店者を接客するための接客支援システムであって、前記第1移動局の前記第1アンテナ手段から送信され前記基地局の前記第3アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、前記第1移動局の位置検出を行う位置検出手段と、前記位置検出手段による前記第1移動局の位置検出結果に基づく、前記店舗への来店後の前記来店者の行動履歴を格納した来店者データベースと、前記店舗内の商品配置情報を含む地図情報を格納した店舗データベースと、前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記第2移動局が前記第1移動局に対し所定の位置関係にある前記接客者による前記来店者への接客サービスの実行に関する判定を行う接客判定手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明の接客支援システムは、店舗に来店する来店者に対し、店舗の接客者(例えば店員)が接客サービスを行うときの情報支援を行うものである。来店した来店者は第1移動局を所持しており、接客者は第2移動局を所持している。第1移動局の第1アンテナ手段からの電波信号が、基地局の第3アンテナ手段で受信され、これに基づき位置検出手段で第1移動局(言い換えれば来店者)の位置が検出される。来店後の来店者の店内での行動は、上記のような第1移動局の位置検出結果として検出され、その行動履歴は来店者データベースに格納される。
一方、店舗データベースには地図情報が格納されており、この地図情報には、店舗内の商品配置情報(いわゆる売場情報等)が含まれている。この結果、上記来店者の行動履歴に対し、上記店舗内の商品配置情報を参照することで、来店者がどの商品の前でどの程度滞在したかがわかるので、接客判定手段が接客サービスの実行に関する判定を行う。
以上のようにして、本願第1発明においては、来店者の行動履歴を、商品配置との関係においてリアルタイムで把握できるので、例えば接客開始時期や接客内容等を適正化でき、有効な接客サービスを行うことができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記接客判定手段の判定結果に基づき、対応する接客指示信号を生成し、前記基地局へ出力する指示信号生成手段を有し、前記第2移動局は、前記指示信号生成手段から出力された前記接客指示信号に応じて前記基地局の前記第3アンテナ手段から送信され、前記第2アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、対応する接客指示表示を行うとともに前記第1移動局の位置を地図上において表示する表示手段を備えることを特徴とする。
本願第2発明においては、接客判定手段の判定結果に基づく接客指示信号に応じて、第2移動局の表示手段が接客指示表示を行う。これにより、例えば接客開始時期や接客内容等を接客者へ指示することが可能となり、確実に有効な接客サービスを行うことができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記位置検出手段は、前記第2移動局の前記第2アンテナ手段から送信され前記基地局の前記第3アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、前記第2移動局の位置検出を行い、前記位置検出手段による前記第2移動局の位置検出結果に基づき、前記指示信号生成手段で生成された接客指示信号の対象となる、前記第1移動局に対し前記所定の位置関係にある前記第2移動局を特定する移動局特定手段を設け、前記基地局は、前記移動局特定手段で特定された前記第2移動局に対し、前記接客指示信号に対応した電波信号を送信し、前記特定された第2移動局の前記表示手段は、前記接客指示信号に応じて前記基地局から送信され、前記第2アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、対応する接客指示表示を行うとともに前記第1移動局の位置を地図上において表示することを特徴とする。
本願第3発明においては、第2移動局についても位置検出手段が位置検出を行い、これに対応して移動局特定手段が接客指示表示を行わせるべき移動局を特定する。そして、この第2特定された第2移動局の表示手段が、上記接客指示信号に対応した接客指示表示を行う。これにより、第2移動局が第1移動局に対し所定の位置関係にある(例えば来店者に最も近い位置の)接客者を優先して接客開始を行うよう指示することが可能となり、迅速な接客サービスを行うことができる。
第4発明は、上記第2又は第3発明において、所定の設定要因に基づき、接客開始因子に係わる所定のしきい値を設定するしきい値設定手段を有し、前記判定手段は、前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記接客開始因子が前記しきい値設定手段で設定されたしきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定し、前記指示信号生成手段は、前記接客開始の判定に基づき、前記接客指示信号を生成して出力することを特徴とする。
来店者が少なくともある商品に大きな関心がある場合、移動検出結果に基づく行動履歴に何らかの特徴が生じる可能性が高い。本願第4発明においては、その特徴を表す接客開始因子についてしきい値設定手段がしきい値を設定し、判定手段は接客開始因子がしきい値以上となったときを接客開始すべき時期と判定し、これによって指示信号生成手段より接客指示信号を接客者の第2移動局へと出力する。これにより、来店者に対し接客を開始すべき時期を、当該来店者の最寄りの(あるいは当該商品の担当の)接客者に確実に伝達することができるので、時間の無駄のない効率的な接客サービスを行うことができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記しきい値設定手段は、前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間に関する第1しきい値を設定し、前記判定手段は、特定の商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間が前記第1しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定することを特徴とする。
来店者がある商品の近くで立ち止まり比較的長い時間滞在しているような場合、購入する意志があるか、購入するかどうか迷っているか、他の商品と比較して考えている等、少なくともその商品に大きな関心がある可能性が高い。本願第5発明においては、これに対応して、商品アクセス領域の滞在時間に第1しきい値を設定し、判定手段は特定の商品アクセス領域の滞在時間が当該第1しきい値以上となったときを接客開始すべき時期と判定する。これにより、来店者の興味が薄れたり情熱が冷めたり気が変わったりしないうちに、タイミングを逸することなく確実に接客サービスを行うことができる。
第6発明は、上記第4発明において、前記しきい値設定手段は、前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間と、店舗内又は店舗内所定領域における前記来店者の合計滞在時間との、滞在時間比に関する第2しきい値を設定し、前記判定手段は、特定の商品アクセス領域に係わる前記来店者の前記滞在時間比が前記第2しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定することを特徴とする。
来店者が店舗内の種々の領域を歩き回っているが、店舗全体(あるいは店舗内の所定の領域)における滞在時間のうち、ある商品の近くで滞在している時間の比率が比較的高いような場合がある。このような場合、来店者は、その商品を購入する意志があるか、購入するかどうか迷っているか、他の商品と比較して考えている等、少なくともその商品に大きな関心がある可能性が高い。本願第6発明においては、これに対応して、商品アクセス領域の滞在時間と店舗内(又は店舗内所定領域)の合計滞在時間との比(滞在時間比)に第2しきい値を設定し、判定手段は特定の商品アクセス領域の滞在時間比が当該第2しきい値以上となったときを接客開始すべき時期と判定する。これにより、来店者の興味が薄れたり情熱が冷めたり気が変わったりしないうちに、タイミングを逸することなく確実に接客サービスを行うことができる。
第7発明は、上記第4発明において、前記しきい値設定手段は、前記接客開始因子として、店舗内の所定の領域における前記来店者の合計入退出回数に関する第3しきい値を設定し、前記判定手段は、前記所定の領域に係わる前記来店者の入退出回数が前記第3しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定する
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
来店者が店舗内の種々の領域を歩き回っているが、店舗内の特定の領域に何度も出たり入ったりしている場合がある。このような場合、来店者は、その領域の商品を購入する意志があるか、購入するかどうか迷っているか、他の商品と比較して考えている等、少なくともその領域の商品に大きな関心がある可能性が高い。本願第7発明においては、これに対応して、所定の領域における来店者の合計入退出回数に第3しきい値を設定し、判定手段は特定の領域の合計入退出回数が当該第3しきい値以上となったときを接客開始すべき時期と判定する。これにより、来店者の興味が薄れたり気が変わったりしないうちに、タイミングを逸することなく確実に接客サービスを行うことができる。
第8発明は、上記第4発明において、しきい値の適用に関する第1モード、第2モード、第3モードのうちの少なくとも2つを選択的に切り替えるしきい値切替手段を有し、前記第1モードでは、前記しきい値設定手段が、前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間に関する第1しきい値を設定するとともに、前記判定手段が、特定の商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間が前記第1しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定し、前記第2モードでは、前記しきい値設定手段が、前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間と、店舗内又は店舗内所定領域における前記来店者の合計滞在時間との、滞在時間比に関する第2しきい値を設定するとともに、前記判定手段が、特定の商品アクセス領域に係わる前記来店者の前記滞在時間比が前記第2しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定し、前記第3モードでは、前記しきい値設定手段が、前記接客開始因子として、店舗内所定領域における前記来店者の合計入退出回数に関する第3しきい値を設定するとともに、前記判定手段が、特定の領域に係わる前記来店者の入退出回数が前記第3しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定することを特徴とする。
これにより、来店者の商品への関心に対応した行動履歴の特徴を見極めるためのしきい値を、モード選択によって3種類適宜に使い分けることができる。この結果、例えば、来店者の入店後の(現在の)行動履歴や過去来店時の行動履歴・商品の購入履歴、店舗の種類、商品の種類、日時、季節、場所、気候因子(天気、気温、湿度等)、等に基づき、使用するモードを切り替え、さらにきめ細かな接客判定が可能となる。
第9発明は、上記第8発明において、前記しきい値切替手段は、店舗内又は店舗内所定領域における前記来店者の合計滞在時間に応じて、前記第1モード、第2モード、第3モードのうち少なくとも2つを選択的に切り替えることを特徴とする。
一般に、来店者は、例えば、来店直後は1箇所にとどまらず移動しながら種々の商品をざっと見て歩く場合が多く、関心のある商品が見つかるとあまり動き回らず当該商品やその近傍に配置された商品を見るようになる等、入店後の経過時間によって行動形式が変化することが多い。本願第9発明においては、このような傾向に対応し、合計滞在時間に応じてしきい値切替手段がしきい値適用が異なる少なくとも2つのモードを適宜切り替えることにより、きめ細かく有効な接客判定を確実に行うことができる。
第10発明は、上記第4乃至第9発明のいずれかにおいて、前記来店者データベースは、前記来店者の過去の来店時における前記位置検出手段による前記第1移動局の位置検出結果に基づく、前記来店者の行動履歴を格納しており、前記判定手段は、前記来店者データベースに格納された前記来店者の今回来店時及び過去の来店時の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記接客開始因子が前記しきい値設定手段で設定されたしきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定することを特徴とする。
来店者が過去にも来店している場合、その過去の行動履歴によって、今回はどのような目的で来店したか、どのような商品を求めているのかをある程度予想できる場合がある。例えば、前回購入に至らなかった商品の購入を決心した、前回購入を検討した商品に対応した商品(同様の商品、ペアになる商品、色違いの商品、全く反対の傾向の商品)を探しに来た、などが考えられる。本願第10発明においては、これに対応して、判定手段が、過去の来店時の行動履歴を加味して接客開始を判定することにより、例えば前回来店時の行動履歴に関連する商品アクセス領域においては、通常よりも早いタイミングで接客開始する等、的確な接客判定を行うことができる。
第11発明は、上記第4乃至第9発明のいずれかにおいて、前記来店者データベースは、前記来店者の過去の来店時における商品の購入履歴を格納しており、前記判定手段は、前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴及び前記商品の購入履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記接客開始因子が前記しきい値設定手段で設定されたしきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定することを特徴とする。
来店者が過去に来店して商品を購入している場合、その過去の商品購入履歴によって、今回はどのような目的で来店したか、どのような商品を求めているのかをある程度予想できる場合がある。例えば、前回購入した商品に対応した商品(同様の商品、ペアになる商品、色違いの商品、全く反対の傾向の商品)を探しに来た、などが考えられる。本願第11発明においては、これに対応して、判定手段が、過去の来店時の商品購入履歴を加味して接客開始を判定することにより、例えば前回来店時の商品購入履歴に関連する商品アクセス領域においては、通常よりも早いタイミングで接客開始する等、的確な接客判定を行うことができる。
第12発明は、上記第10又は第11発明において、前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報と、当該来店者の前記過去の来店時の行動履歴、又は、当該来店者の前記過去の来店時の商品の購入履歴と、に応じて、前記接客者により前記来店者へ提示する商品を表す商品情報信号を生成して出力する提示商品情報生成手段を有し、前記第2移動局の前記表示手段は、前記提示商品情報生成手段から出力された前記商品情報信号に応じて前記基地局の前記第3アンテナ手段から送信され、前記第2アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、対応する商品表示を行うことを特徴とする。
本願第12発明においては、過去の来店時の行動履歴や商品購入履歴に基づき、来店者が今回はどのような目的でどのような商品を求めているかを予想し、来店者へ提示する商品(おすすめ商品)を決定する。そして、提示商品情報生成手段がその決定した商品を表す商品情報信号を生成することで、基地局から第2移動局への電波信号の伝達を介し第2移動局側の表示手段に表示させることができる。この結果、対応する接客者が来店者に当該おすすめ商品を推奨することで、来店者の購入に直結する有効な接客を行うことができる。特に、接客者の経験や接客技術に依存することなく(経験や技術が乏しくても)、確実におすすめ商品を推奨できる効果がある。
第13発明は、上記第4乃至第12発明のいずれか1つにおいて、前記第2移動局は、前記表示手段による前記接客指示表示に基づき接客実行済みであることを、前記接客者が操作入力するための操作手段を備え、かつ、前記操作手段の前記操作入力に応じて前記第2移動局の前記第2アンテナ手段から送信され、前記基地局の前記第3アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、前記来店者データベースに、対応する接客済み情報の記録を行う接客済み情報記録手段を設けたことを特徴とする。
これにより、判定手段の判定に基づき対応する接客が行われたことを店舗側で認識できるので、同一の来店者に二重に接客が行われるのを防止し、確実に効率のよい接客サービスを行うことができる。
本発明によれば、来店者の行動履歴に基づき、有効な接客サービスを行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(A)移動局の測位に関わる基本構成
図1は、本発明の接客支援システムの一実施形態の全体構成を概略的に示す説明図である。
図1は、本発明の接客支援システムの一実施形態の全体構成を概略的に示す説明図である。
図1において、この例では、本実施形態の接客支援システム1を、建造物のフロア(この例では店舗)に適用した場合を示している。この店舗には、適宜に配列された商品陳列用の陳列棚ST1〜ST9と、陳列棚前領域TM1〜TM9(商品アクセス領域)と、購入する商品の精算を行うレジCCと、上記店舗への出入口ENとが設けられている。陳列棚前領域TM1〜TM9は、上記陳列棚ST1〜ST9にそれぞれ対応する領域であり、上述の店舗への来店者P1は、各陳列棚前領域TMにおいて、対応する陳列棚STに陳列された各商品を眺め、アクセスする(手に取る)ことができる。
本実施形態の接客支援システム1は、上記来店者P1が所持する(又は所持品に設ける等、別途の態様で付随させてもよい)略長方形状(例えば会員証やポイントカード等のカード形状)の移動局T1(第1移動局。以下適宜、「客タグT1」という)と、上記店舗の複数名(図示の例では2人)の接客者P2(店員)がそれぞれ所持する筺体状の移動局T2(第2移動局。以下適宜、「店員タグT2」という)と、店舗の適宜の箇所にそれぞれ設置された複数(図示の例では4つ)の基地局R1,R2,R3,R4と、レジCCに設置されて上記各基地局R1〜R4と通信ネットワークNWを介して接続されている管理サーバSとを有している。この時、管理サーバSとレジCCは、同一であっても良いし、管理サーバSを別に設けても良い。
各基地局R1,R2,R3,R4(以下適宜、総称して単に「基地局R」という)は、店舗の例えば壁面に設置され、協働して店舗内の全域を通信範囲としている。そして、客P1及び店員P2(以下適宜、総称して単に「客・店員P」という)とともに移動する客タグT1及び店員タグT2(以下適宜、総称して単に「移動局T」という)に対し無線通信を介した情報送受信を行い、その結果によって店舗内の客・店員Pの位置を管理サーバSにて検出できるようになっている(詳しくは後述する)。
また、各基地局Rは、客P1に係る客タグT1に予め記憶された、対応する客P1の来店者データ(行動履歴や購入履歴等。後述)と、店員P2に係る店員タグT2から送信される接客済み情報(詳しくは後述)を取得することができる。
管理サーバSは、当該店舗内の商品配置情報を含む地図情報を記憶している。この管理サーバSは、各基地局R1〜R4にそれぞれ検出させた移動局Tまでの距離に基づく、移動局Tの店舗内存在位置(つまり客・店員Pの存在位置)の監視を行う(詳しくは後述する)。なお、上記店舗には例えば平面座標系が設定され、予め、店舗が占有する座標領域、各基地局R1,R2,R3,R4の設置位置、各陳列棚ST1,ST2,ST3,ST4,ST5,ST6,ST7,ST8,ST9の配置位置及び占有領域、各陳列棚前領域TM1,TM2,TM3,TM4,TM5,TM6,TM7,TM8,TM9の配置位置及び占有領域が、図1に示すような地図情報として管理サーバSに記憶されている。
また、管理サーバSは、各基地局Rにそれぞれ検出させた移動局Tまでの距離に基づく、移動局Tの店舗内存在位置(つまり客P1及び各店員P2の存在位置)の検出を行う。また、管理サーバSは、上記客P1及び各店員P2の存在位置の検出結果と上記地図情報とに応じて、客P1に係わる客タグT1から各店員P2に係わる各店員タグT2までの距離を算出し、その算出距離に基づき、店員タグT2において店員P2に対する接客指示表示、客P1の位置情報の表示等を行わせる(詳しくは後述する)。
図2は、本実施形態の接客支援システム1の機能的構成を表す機能ブロック図である。
図2において、接客支援システム1は、前述したように、客P1に係わる上記客タグT1と、店員P2に係わる上記店員タグT2と、それら客タグT1,T2と無線通信を行う上記基地局R1〜R4と、これら基地局R1〜R4に適宜の通信ネットワークNWでそれぞれ接続された上記管理サーバSとを有している。
例えば管理サーバSとレジCCを別体とすると、上記店舗の管理者(特に図示せず。例えば店長、あるいは店員P2のうち操作権限をもつ者)が管理サーバSを操作することにより、通信ネットワークNWを介し管理サーバSから各基地局Rへと制御信号が出力され、各基地局Rでの検出結果を含む信号が管理サーバSへと出力される。
基地局Rは、基地局本体部11と、アンテナ12(第3アンテナ手段)とを有している。
基地局本体部11は、無線部16と、RSSI部17と、ネットワーク通信制御部18と、時計部19Aと、到来時刻検出部19と、制御部20とを有する。
無線部16は、いわゆる無線通信機能を実現するものであって、アンテナ12を用いて電波の送受信を行なう。無線部16は、移動局Tの作動を制御する指令を含む電波を送信する。また、無線部16は、移動局Tによって送信される電波を受信し、その内容を必要に応じて後述する到来時刻検出部19などに出力し、処理を実行させる。すなわち、無線部16は、所定の周波数の搬送波を発生する発振器、電波により送信する信号に基づいて上記搬送波を変調し、またデジタル変調などを行なう変調器、前記変調された搬送波を所定の出力に増幅する送信アンプなどを有し、また、アンテナ12によって受信された受信波を増幅する受信アンプ、受信波から所定の周波数成分のみを取り出すフィルタ、デジタル復調や検波器などによる復調を行なう復調器などによって実現される。このとき、無線部16が行なう無線通信は例えばいわゆるデジタル通信が好適に用いられるので、無線部16はそのデジタル通信に必要となる変調あるいは復調のための機構を含む。
RSSI部17は、前記無線部16で受信した受信信号の信号強度を検出する。
ネットワーク通信制御部18は、上記通信ネットワークNWを介して管理サーバSとの制御信号及び情報信号の授受の制御を行う。時計部19Aは、現在時刻(時刻情報)を出力する機能を備えている。各基地局Rは各々の時計を有しており、それらの時刻は予め基地局間通信を行うことにより同期されている。なお、本実施形態では、通信ネットワークNWにケーブル等を使用した有線ネットワークを想定しているが、これに限らず、無線ネットワークを用いてもよい。
到来時刻検出部19は、移動局Tから送信される電波に含まれる拡散符号と、各基地局本体部11が持っている拡散符号のレプリカ符号との相関値を算出する。具体的には、予め移動局Tが送信する拡散符号と同一のレプリカ符号を到来時刻検出部19が有しており、そのレプリカ符号と、受信された移動局Tからの電波から取り出された拡散符号(受信符号)とをマッチドフィルタに入力することにより、両者の相関値を得ることができる。この相関値のピークを示す時刻が電波の受信時刻となる。したがって相関値のピークを示す時刻を後述の時計19Aより得ることにより受信時刻が検出される。
制御部20は、上記無線部16、RSSI部17、ネットワーク通信制御部18、到来時刻検出部19、及び時計部19Aを含む基地局R全体の動作を制御する。すなわち、制御部20は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。具体的には、制御部20は、管理サーバSからの位置検出処理の実行命令の入力を受け付け、アンテナ12を介した無線通信により移動局Tの検出処理を行い、その検出結果を上記通信ネットワークNWを介して管理サーバSへ出力する。また、制御部20は、客タグT1と各店員タグT2との距離に応じて管理サーバSが指示する、店員P2への接客指示、客P1の位置情報等を、アンテナ12を介した無線通信により店員P2に係わる店員タグT2へ送信し、対応する表示を行わせる。
さらに制御部20は、客タグT1に記憶された客P1に関わる来店者データの取得処理及び店員P2に係わる店員タグT2の接客済み情報の取得処理の実行命令の入力を管理サーバSから受け付け、アンテナ12を介した無線通信により客タグT1及び店員タグT2から情報取得処理を行い、その取得した情報(来店者データ及び接客済み情報)を上記通信ネットワークNWを介して管理サーバSへ出力する機能も備えている(詳しくは後述する)。
アンテナ12は、上述したように、無線部16が電波の送受信を行う際に用いられる。測定エリアである店舗内において移動局Tの位置に関わらず電波が受信できるように、アンテナ12の指向性は測定エリアに向けられるような範囲の指向性アンテナが好適に使用される。このように指向性を持たせることで、その基地局の受信感度を高くすることが可能である。
管理サーバSは、CPU(中央演算装置)21と、メモリ22と、操作部23と、表示部24と、大容量記憶装置25と、ネットワーク通信制御部26とを備えている。
メモリ22は、例えばRAMやROM等から構成される。操作部23には、管理者からの指示や情報が入力される。表示部24では、各種情報やメッセージを表示される。大容量記憶装置25は、ハードディスク装置からなり、前述した店舗内の商品配置情報(=売場情報)を含む地図情報、店舗への来店後の客P1の行動履歴や購入履歴等の各種情報を記憶するデータベースとして機能する(詳細は後述する)。ネットワーク通信制御部26は、上記通信ネットワークNWを介し各基地局R1〜R4との制御信号及び情報信号の授受の制御を行う。
客タグT1,T2のうち、客P1に係わる客タグT1は、IC回路部31(記憶部)及びアンテナ32(第1アンテナ手段)を有している。
IC回路部31は、電波信号を送受信するための変調、復調、増幅などの無線機能を実現する無線部33と、この無線部33を含む客タグT1全体の動作を制御する制御部34とを有する(時計部35については後述)。
無線部33は、所定の周波数の搬送波を発生する発振器、電波により送信する信号に基づいて上記搬送波を変調し、またデジタル変調などを行なう変調器、上記変調された搬送波を所定の出力に増幅する送信アンプなどを有する。さらに、無線部33は、アンテナ32によって受信された受信波を増幅する受信アンプ、受信波から所定の周波数成分のみを取り出すフィルタ、デジタル復調や検波器などによる復調を行なう復調器などによって実現される受信機能を含む。このとき、無線部33が行なう無線通信は例えばいわゆるデジタル通信が好適に用いられるので、無線部33はそのデジタル通信に必要となる変調あるいは復調のための機構を含む。
制御部34は無線部33に対して送信又は受信の切り替え、搬送波周波数の設定、送信アンプにおける出力の設定を行なう。また、無線部33で復調された、基地局R1〜R4からの電波の内容より、客タグT1の制御作動に関する指令を解析する。また制御部34は、客タグT1が電波によって送信する拡散符号を、図示しない記憶手段から記憶された拡散符号を読み出すことにより、あるいは所定の生成方法、例えば予め定められた原始多項式に基づいて生成することにより決定する。
アンテナ32は、上述したように、無線部33が電波の送受信を行う際に用いられる。
なお、例えば図3(a)に示すように、客タグT1は、カード形状でサイフやポケットに入れる等の適宜の手法で、客P1により所持されている。なお、客P1が上記店舗に初めて来店する際には客P1は客タグT1を所持していないが、来店後に(例えば商品の購入時に)店員P2等より付与されるようにすればよい。
なお、客タグT1を持っているか持っていないかの区別は、客P1が店内に入店した(目視にて確認できる)とき、当該客P1が管理サーバ上には検出されないことによって区別することができる。
なお、客タグT1を持っているか持っていないかの区別は、客P1が店内に入店した(目視にて確認できる)とき、当該客P1が管理サーバ上には検出されないことによって区別することができる。
一方、店員P2に係わる店員タグT2は、上記客タグT1と同様の機能及び構成である、IC回路部31(記憶部)と、アンテナ32(第2アンテナ手段)を有し、さらに、表示部DP(表示手段)と、操作部36(操作手段)とを有している。
表示部DPは、前述した店員P2への接客指示、客タグT1の位置情報等を、表示して報知するためのものである。
操作部36は、例えばスイッチやボタン等から構成され、店員タグT2の使用者(すなわち店員P2)が所定の操作入力を行うためのものである。例えば、店員P2がサーバSからの指示によって客P1に対し接客を開始したとき、接客済みであることの操作入力を操作部36によって行うことができる(詳細は後述)。
なお、前述の客タグT1と同様、例えば図3(b)に示すように、店員タグT2は、筺体状の形でポケットに入れたり、あるいは首からぶら下げたり等の適宜の手法で、店員P2により所持されている。
また、この例で用いる客タグT1,T2は、その内部に独自に備えた電源(特に図示せず)によって駆動するアクティブタグである。この結果、移動局Tは、自ら電波を送受信することができ、距離の離れた基地局Rと通信することが可能となっている。
図4は、上記店員P2が用いる上記店員タグT2の詳細構造を表す上面図である。図4に示すように、店員タグT2は、筐体38の上面部に(この例では略長方形状のLED等からなる)上記表示部DPが設けられ、その下部に上記操作部36が設けられている。
以上において、本実施形態の最も大きな特徴は、客P1に係る客タグT1の検出位置に基づく行動履歴と、店員P2に係る店員タグT2の検出位置とを、商品配置との関係においてリアルタイムに把握し、有効な接客サービスを行うことにある。以下、その詳細を順次説明する。
(B)移動局の位置検出の手法原理
図5は、本実施形態の接客支援システム1において移動局Tの位置を検出する方法の原理を説明する図である。なお、図5中においては、図示の煩雑を避けるために3つの基地局R1〜R3によって1つの移動局Tの位置を検出する例を示している。
図5は、本実施形態の接客支援システム1において移動局Tの位置を検出する方法の原理を説明する図である。なお、図5中においては、図示の煩雑を避けるために3つの基地局R1〜R3によって1つの移動局Tの位置を検出する例を示している。
図5において、客・店員Pが所持する移動局Tは上述したように平面座標系が設定されている店舗内を自由な座標位置に移動できるのに対し、3つの基地局R1〜R3は同じ店舗内でそれぞれ既知の設置位置に固定的に配置されている。そして各基地局R1〜R3は通信ネットワークNWを介して一つの管理サーバSに情報を送受可能に接続されている。
この構成において、各基地局R1〜R3での移動局Tからの電波信号の受信時刻差に基づき、管理サーバSは、各基地局R1〜R3から移動局Tまでの距離をそれぞれ測定検出する。つまり、各基地局R1〜R3の少なくとも1つが移動局Tに対し所定の送信要求信号を送信し、それに対応して移動局Tが電波信号(距離検出用の電波信号)を各基地局R1〜R3に向けて送信する。このとき、移動局Tが距離検出用の電波信号が送信してから基地局Rにおいて受信されるまでの時間(到来時間)は、基地局Rと移動局Tとの空間的な距離に比例する。各基地局Rから移動局Tまでの距離が異なる場合には、上記到来時間は、各基地局Rにより異なる値となって時間差が生じる。管理サーバSは、その時間差に基づいて移動局Tの位置を算出することができる。
基地局R1、R2、R3の座標をそれぞれ、(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)とする。そして、第1基地局R1、第2基地局R2、第3基地局R3それぞれにおいて、移動局Tから時刻T0で送信された距離検出用の電波信号を受信した受信時刻をT1,T2,T3とする。
以上のような条件においては、図5において、
c×(T1−T0)=√{(x−x1)2+(y−y1)2} ・・(1A)
c×(T2−T0)=√{(x−x2)2+(y−y2)2} ・・(1B)
c×(T3−T0)=√{(x−x3)2+(y−y3)2} ・・(1C)
が成り立つ。
c×(T1−T0)=√{(x−x1)2+(y−y1)2} ・・(1A)
c×(T2−T0)=√{(x−x2)2+(y−y2)2} ・・(1B)
c×(T3−T0)=√{(x−x3)2+(y−y3)2} ・・(1C)
が成り立つ。
すると、式(1A)から式(1B)を減じることで、
√{(x−x1)2+(y−y1)2}−√{(x−x2)2+(y−y2)2}=c×(T1-T2) …(1D)
また、式(1A)から式(1C)を減じることで、
√{(x−x1)2+(y−y1)2}−√{(x−x3)2+(y−y3)2}=c×(T1-T3) …(1E)
で表される関係が成り立つ。なお、cは電波速度(光速:約3.0×108[m/s])である。
√{(x−x1)2+(y−y1)2}−√{(x−x2)2+(y−y2)2}=c×(T1-T2) …(1D)
また、式(1A)から式(1C)を減じることで、
√{(x−x1)2+(y−y1)2}−√{(x−x3)2+(y−y3)2}=c×(T1-T3) …(1E)
で表される関係が成り立つ。なお、cは電波速度(光速:約3.0×108[m/s])である。
このとき、(受信時刻T1,T2,T3は測定値として既知であり)変数はx、yの2つのみであるから、上記(1D)(1E)の2つの式を例えばニュートンラプソン法などにより解くことにより、移動局Tの位置のx,y座標(x,y)を特定することができる。なお、本実施形態のように4つの基地局R1〜R4を設けることで、さらに精度のよい位置検出を行うことができる。
なお、上記の例では、各基地局R1〜R3は電波信号の受信時刻を検出し管理サーバSに送信するのみであり、測位処理(基地局R1〜R3から移動局Tまでの距離の算出)は管理サーバSが行うが、これに限られない。すなわち、各基地局R1〜R3のうちの1つの制御部20が他の受信時刻情報を収集し、測距するようにしてもよい。
(C)接客サービスの難しさ
例えば、一般に、店舗においては、セルフサービスの店やスーパーマーケット等を除き、来店した客に店員が応対し、客の質問に答えたり、好みや嗜好を聞いて対応する商品の場所に案内したり、おすすめの商品をアドバイスしたり等の接客サービスを行う。
例えば、一般に、店舗においては、セルフサービスの店やスーパーマーケット等を除き、来店した客に店員が応対し、客の質問に答えたり、好みや嗜好を聞いて対応する商品の場所に案内したり、おすすめの商品をアドバイスしたり等の接客サービスを行う。
図6に示す例は、店舗(この例ではパソコンを販売するショップ)のある陳列棚STに陳列されたノートパソコンNPの近くに、(例えば販売担当の)店舗の店員P2が配置されている状態を表す説明図である。図示のように、店員P2が見たこのタイミング(時期)では、1人の客P1(図示右側)は陳列棚STの前に立ってノートパソコンNPを見つめており、もう一人の客(図示左側)は陳列棚ST前から立ち去ろうとしている状態である。すなわち、図示右側の(ノートパソコンNPを見つめている)客P1にしても、図示左側の(陳列棚ST1前から立ち去る)客P1にしても、少なくとも一度は陳列棚STの前にいてノートパソコンNPを見た時間が存在する。
例えば、客P1がノートパソコンNPを比較的長時間眺めていた場合、その客P1は、ノートパソコンNPを購入する意思がある、購入するかどうか迷っている、他の商品と比較して考えている等、少なくとも大きな関心がある可能性が高い。この場合は、店員P2が客P1に対して適切なタイミングで接客サービスを行えば、客P1の興味が薄れたり気が変わったりしないうちに、客P1はノートパソコンNPを購入する可能性が高くなる。
しかしながら、客P1がノートパソコンNPを比較的長時間眺めていたとしても、その他の陳列棚STに対しても同じように比較的長時間眺めていた場合には、客P1はノートパソコンNPを購入する意思はあまりなく、単純に商品を眺めていただけの可能性が高い。
図示のタイミングでは、図示左側の客P1はちょうどこのとき陳列棚ST前を立ち去ろうとしているが、それ以前は、長時間ノートパソコンNPを見ていた可能性もある。あるいは、図示左側の客P1はノートパソコンNPに関心があったにも関わらず、たまたま店員が不在で接客してもらえなかっため、ノートパソコンNPの情報がわからず、興味が薄れたり、気が変わったりして立ち去った可能性もある。
また、図示右側の客P1は、陳列棚STの前に立っているが、(上述したように)ノートパソコンNPを購入する意志はなく単純に見ているだけの可能性もある。あるいは、陳列棚STの前に立った直後でまだそれほど時間がたっていない可能性もある。
以上のように、店員P2は、店舗内を巡回したり、担当の陳列棚STの近くで観察しているだけでは、客P1がノートソコンNPを購入する意志があるか、あるいは購入する意志がなくただ見ているだけか、等を見極めることができず、この結果、適切なタイミングで接客を開始し有効な接客サービスを行うのは困難であった。
(D)接客開始時期
(D−1)店舗データベース
(D−1)店舗データベース
次に、上記地図情報の詳細について説明する。地図情報は、図7に概念的に示すように、平面座標系において、上記店舗の商品配置情報(陳列棚ST1〜ST9や陳列棚前領域TM1〜TM9の位置及び占有する座標領域)、各基地局R1〜R4の設置位置等を含んでおり、以下に説明する店舗データベースから構成される。
図8は、管理サーバSの大容量記憶装置25に記憶されている、各商品配置情報の名称、ID、x座標y座標の範囲の関係を含む店舗データベースを表す図である。図8において、陳列棚ST1の座標範囲はx座標がXce<x<Xcgかつy座標がYcf<y<Ycgの範囲であり、陳列棚ST2の座標範囲はx座標がXci<x<Xclかつy座標がYcf<y<Ycgの範囲であり、陳列棚ST3の座標範囲はx座標が0<x<Xccかつy座標が0<y<Ycaの範囲であり、陳列棚ST4の座標範囲はx座標がXce<x<Xcgかつy座標が0<y<Ycaの範囲であり、陳列棚ST5の座標範囲はx座標がXci<x<Xclかつy座標が0<y<Ycaの範囲であり、陳列棚ST6の座標範囲はx座標が0<x<Xcaかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲であり、陳列棚ST7の座標範囲はx座標がXcd<x<Xceかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲であり、陳列棚ST8の座標範囲はx座標がXch<x<Xciかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲であり、陳列棚ST9の座標範囲はx座標がXcl<x<Xcmかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲であり、陳列棚前領域TM1の座標領域はx座標がXce<x<Xcgかつy座標がYce<y<Ycfの範囲であり、陳列棚前領域TM2の座標領域はx座標がXci<x<Xclかつy座標がYce<y<Ycfの範囲であり、陳列棚前領域TM3の座標領域はx座標が0<x<Xccかつy座標がYca<y<Ycbの範囲であり、陳列棚前領域TM4の座標領域はx座標がXce<x<Xcgかつy座標がYca<y<Ycbの範囲であり、陳列棚前領域TM5の座標領域はx座標がXci<x<Xclかつy座標がYca<y<Ycbの範囲であり、陳列棚前領域TM6の座標領域はx座標がXca<x<Xcbかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲であり、陳列棚前領域TM7の座標領域はx座標がXce<x<Xcfかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲であり、陳列棚前領域TM8の座標領域はx座標がXcg<x<Xchかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲であり、陳列棚前領域TM9の座標領域はx座標がXck<x<Xclかつy座標がYcc<y<Ycdの範囲である。
したがって、検出された客タグT1の座標と上記した座標範囲データとを比較することで、客タグT1が陳列棚前領域TM1〜TM9のうちどこにいるのか判定できるようになっている。そのために、管理サーバSは、上記測位処理によって検出した客タグT1の位置(言い換えれば、客P1の位置)を所定の時間間隔で検出し、大容量記憶装置25にデータベース(来店者データベース)として格納する(詳しくは後述する)。
(D−2)接客開始時期の判定基準
客P1が少なくともある商品に大きな関心がある場合、移動検出結果に基づく行動履歴に何らかの特徴が生じる可能性が高い。本実施形態では、その特徴を表す何らかの因子として、客P1が来店した後の、各陳列棚前領域TM1〜TM9における滞在時間に着目し、接客開始時期の判定のために、上記滞在時間に基づき算出した滞在時間占有率を用いる。
客P1が少なくともある商品に大きな関心がある場合、移動検出結果に基づく行動履歴に何らかの特徴が生じる可能性が高い。本実施形態では、その特徴を表す何らかの因子として、客P1が来店した後の、各陳列棚前領域TM1〜TM9における滞在時間に着目し、接客開始時期の判定のために、上記滞在時間に基づき算出した滞在時間占有率を用いる。
滞在時間占有率とは、1つの陳列棚前領域TM(例えば、紳士服売場)における客P1の滞在時間と、店舗内又は店舗内所定領域(ゾーン)における上記客P1の合計滞在時間との比(滞在時間比)のことである。
例えば、客P1が店舗内の種々の領域を歩き回っているが、店舗全体(あるいは店舗内の所定の領域)における滞在時間のうち、ある商品の近くで滞在している時間の比率が比較的高いような場合がある。このような場合、客P1は、その商品を購入する意志があるか、あるいは購入するかどうか迷っているか、若しくは他の商品と比較して考えている等、少なくともその商品に大きな関心がある可能性が高い。
そこで本実施形態においては、これに対応して、陳列棚前領域TMの滞在時間と店舗内の合計滞在時間との比(=滞在時間占有率。接客開始因子)にしきい値(第2しきい値。例えば50%)を設定し、いずれか1つの陳列棚前領域TMに係わる客P1の上記滞在時間占有率が上記しきい値以上となった場合を接客開始すべき時期と判定する。
図9は、図8に示した上記店舗データベースの具体例を表す図である。図9に示すように、この例では、前述のXce=6,Xcg=10,Ycf=9,Ycg=10,Xci=12,Xcl=16,Ycf=9,Xcc=4,Yca=1,Xca=1,Ycc=3,Ycd=7,Xcd=5,Xch=11,Xcm=17,Yce=8,Ycb=2,Xcb=2,Xxf=7,Xch=11,Xck=15となっている。
(D−3)来店者データベース
図10は、管理サーバSの大容量記憶装置25に記憶されている、来店者データベースの一例を表す図である。この来店者データベースでは、所定間隔(この例では10秒間隔)の各検出時刻における客タグT1の位置(x座標、y座標)が記憶されている。この例では、○○年△月×日10時00分10秒から10時10分10秒までの10分間(600秒間)の区間)における、客タグT1の位置の例を示している。管理サーバSは、このデータベースにより客タグT1の行動履歴を取得することができる。
図10は、管理サーバSの大容量記憶装置25に記憶されている、来店者データベースの一例を表す図である。この来店者データベースでは、所定間隔(この例では10秒間隔)の各検出時刻における客タグT1の位置(x座標、y座標)が記憶されている。この例では、○○年△月×日10時00分10秒から10時10分10秒までの10分間(600秒間)の区間)における、客タグT1の位置の例を示している。管理サーバSは、このデータベースにより客タグT1の行動履歴を取得することができる。
図10において、客タグT1(言い換えれば客P1)は、○○年△月×日10時00分10秒に、出入口EN近くである、座標(1.5,8.5)に位置している(後述の図11参照)。
その後、客P1は店舗の内部側に進み、10時00分20秒から10時01分30秒までの1分10秒間、陳列棚前領域TM6内の座標(1.5,5)に位置している(後述の図12参照)。
その後、客P1は店舗の奥に向かってさらに移動し、10時01分40秒から10時03分30秒までの1分50秒間、陳列棚前領域TM4内の座標(9,1.5)に位置している(後述の図13参照)。
その後、客P1はさらに移動し、10時03分40秒から10時04分50秒までの1分10秒間、陳列棚前領域TM8内の座標(10.5,3)に位置している(後述の図14参照)。
その後、客P1は店舗の奥に向かってさらに移動し、10時05分00秒から10時06分10秒までの1分10秒間、陳列棚前領域TM5内の座標(13,1.5)に位置している(後述の図15参照)。
その後、客P1は陳列棚前領域TM8に戻るとともに陳列棚前領域TM8内を移動し、10時06分20秒から10時10分10秒までの3分50秒間、前述の陳列棚前領域TM8内の座標(10.5,3)及び座標(10.5,6)に位置している(後述の図16及び図17参照)。
上記のような、上記来店者データベースの客P1の位置データと、上記店舗データベースの商品配置情報とを比較することで、客P1が各陳列棚前領域TMにどれくらい滞在していたか算出することができる。
以下、図9及び図10に一例を示した店舗に客P1が入店した場合を例にとり、客P1の行動履歴と、これに対応した上記滞在時間占有率の算出の手法について、説明する。
図11は、前述の○○年△月×日10時00分10秒に、上記店舗に客P1が入店した直後の状態(出入口EN近くの座標(1.5,8.5)に位置)を表している。
図12は、前述の10時00分20秒から70秒間、客P1が店舗の内部側に進んで陳列棚前領域TM6に位置している状態を表している。このとき、10時00分10秒(客P1の入店時刻)から10時01分30秒までの客P1の滞在時間(80秒間)に対し、陳列棚前領域TM6における滞在時間が70秒であるから、滞在時間占有率は、70/80=87.5[%]となる(後述の図18(a)参照)。
図13は、前述の10時01分40秒から110秒間、客P1が陳列棚前領域TM4に位置している状態を表している。このとき、10時00分10秒(客P1の入店時刻)から10時03分30秒までの客P1の滞在時間(200秒間)に対し、陳列棚前領域TM4における滞在時間が110秒であって滞在時間占率は110/200=55.0[%]となり、陳列棚前領域TM6における滞在時間が70秒であって滞在時間占有率は70/200=35.0[%]となる(後述の図18(b)参照)。
図14は、前述の10時03分40秒から70秒間、客P1が陳列棚前領域TM8に位置している状態を表している。このとき、10時00分10秒(客P1の入店時刻)から10時04分50秒までの客P1の滞在時間(280秒間)に対し、陳列棚前領域TM4における滞在時間が110秒であって滞在時間占有率は110/280=39.3[%]となる。同様に、陳列棚前領域TM6,TM8における滞在時間はそれぞれ70秒及び70秒であり、滞在時間占有率はそれぞれ25.0[%]及び25.0[%]となる(後述の図18(c)参照)。
図15は、前述の10時05分00秒から70秒間、客P1が陳列棚前領域TM5に位置している状態を表している。このとき、10時00分10秒(客P1の入店時刻)から10時06分10秒までの客P1の滞在時間(360秒間)に対し、陳列棚前領域TM4,TM5,TM6,TM8における滞在時間はそれぞれ110秒、70秒、70秒、70秒であり、滞在時間占有率はそれぞれ、30.6[%]、19.4[%]、19.4[%]、19.4[%]となる(後述の図18(d)参照)。
図16は、前述の10時06分20秒から60秒間、客P1が陳列棚前領域TM8に位置している状態を表している。このとき、10時00分10秒(客P1の入店時刻)から10時07分20秒までの客P1の滞在時間(430秒間)に対し、陳列棚前領域TM4,TM5,TM6,TM8における滞在時間はそれぞれ110秒、70秒、70秒、130秒であり、滞在時間占有率はそれぞれ、25.6[%]、16.3[%]、16.3[%]、30.2[%]となる(後述の図18(e)参照)。
図17は、上記図16の状態の後、10時07分30秒から160秒間、客P1がそのまま陳列棚前領域TM8内を移動している状態を表している。この結果、10時00分10秒(客P1の入店時刻)から10時10分10秒までの客P1の滞在時間(600秒間)に対し、陳列棚前領域TM4,TM5,TM6,TM8における滞在時間がそれぞれ110秒、70秒、70秒、300秒となり、滞在時間占有率はそれぞれ、18.3[%]、11.7[%]、11.7[%]、50.0[%]となる(後述の図18(f)参照)。
(D−4)接客開始時期の判定
図18(a)〜(f)は、上述した客P1の行動履歴に基づき算出した滞在時間占有率の推移を表した図である。
図18(a)〜(f)は、上述した客P1の行動履歴に基づき算出した滞在時間占有率の推移を表した図である。
図示のように、図12の状態に対応した図18(a)においては、客P1が入店後に陳列棚前領域TM1〜TM9のうち陳列棚前領域TM6にのみ滞在しているため、陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率が87.5[%]である。
その後、図13の状態に対応した図18(b)においては、客P1が陳列棚前領域TM6の後に陳列棚前領域TM4に滞在していることから、陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率が相対的に下がって35.0[%]となる一方、新たに陳列棚前領域TM4の滞在時間占有率が55.0[%]となっている。
さらに、図14の状態に対応した図18(c)においては、客P1が陳列棚前領域TM4の後に陳列棚前領域TM8に滞在していることから、陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率が25.0[%]に下がり、陳列棚前領域TM4の滞在時間占有率が39.3[%]に下がる一方、新たに陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率が25.0[%]となっている。
その後、図15の状態に対応した図18(d)においては、客P1が陳列棚前領域TM8の後に陳列棚前領域TM5に滞在していることから、陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率が19.4[%]に下がり、陳列棚前領域TM4の滞在時間占有率が30.6[%]に下がり、陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率は19.4[%]に下がる一方、新たに陳列棚前領域TM5の滞在時間占有率が19.4[%]となっている。
さらに、図16の状態に対応した図18(e)においては、客P1が陳列棚前領域TM5の後に再び陳列棚前領域TM8に戻って滞在していることから、陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率は16.3[%]に下がり、陳列棚前領域TM4の滞在時間占有率は25.6[%]に下がり、陳列棚前領域TM5の滞在時間占有率は16.3[%]に下がる一方、陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率が30.2[%]まで再上昇している。
そして、図17の状態に対応した図18(f)においては、客P1が陳列棚前領域TM8内を移動しつつ陳列棚前領域TM8内にそのまま滞在していることから、陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率は11.7[%]まで下がり、陳列棚前領域TM4の滞在時間占有率は18.3[%]まで下がり、陳列棚前領域TM5の滞在時間占有率は11.7[%]まで下がる一方、陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率はさらに50.0[%]まで上昇している。
以上の図18(a)〜図18(f)の推移に基づけば、図18(a)に示した陳列棚前領域TM6と、図18(b)に示した陳列棚前領域TM4と、図18(f)に示した陳列棚前領域TM8とが、上記接客開始時期と判定するための滞在時間占有率のしきい値(前述の例では50%)の条件を満足していることがわかる。
しかしながら、店舗に入店した直後や、店舗に入店してまだ間もない時間等は、行動履歴が時間的に短く、客P1の商品への関心の度合いとの関連性が必ずしも十分ではない恐れがある。したがって、店舗に入店した直後である上記図18(a)に示した陳列棚前領域TM6の場合や、店舗に入店してまだ間もない時間である上記図18(b)に示した陳列棚前領域TM4の場合は、上記しきい値の条件を満足していたとしても、接客開始時期としては除外することが好ましい。
そこで、本実施形態では、店舗内の合計滞在時間が、所定の長さ(=除外時間。例えば5分)以上となるまでは、接客開始すべき時期と判定しないように設定する。すなわち、接客開始を判定するための滞在時間占有率のしきい値を50%としつつ、店舗内の合計滞在時間が5分経過するまでは(50%を超えたとしても)例外的に接客開始時期であると判定しない。これにより、上記図18(a)における陳列棚前領域TM6と、図18(b)における陳列棚前領域TM4とは、滞在時間占有率のしきい値(50%)は満たしているものの上記所定時間の経過(5分経過)の条件を満たしていないため、接客開始時期であるという判定からは除かれる。
以上の結果、上記図18(a)〜図18(f)に示す客P1の行動履歴においては、上記2つの条件を初めて満たした、図18(f)に示した陳列棚前領域TM8の場合が、接客開始時期であると判定される。
(D−5)接客担当店員の特定
図17に戻り、接客担当店員の特定の手法について説明する。前述したように、店員P2に係わる店員タグT2は、客P1に係わる客タグT1と同様に、管理サーバSにより位置検出されている。
図17に戻り、接客担当店員の特定の手法について説明する。前述したように、店員P2に係わる店員タグT2は、客P1に係わる客タグT1と同様に、管理サーバSにより位置検出されている。
そして、本実施形態では、接客開始が判定されたときにおける客タグT1の位置と複数(図17の例では2人)の店員タグT2の位置とを比較することで、客タグT1の最寄りの店員タグT2に係わる店員P2を特定できる。
例えば、上述したように接客開始時期と判定されたタイミング(図17及び図18(f)で示す状態)では、座標(10.5,6)に位置する客P1に最も近いのは、座標(12.5,5)に位置する店員P2である。したがって、この最寄りの店員P2の店員タグT2に対し、管理サーバSから接客指示がなされ、これによって当該店員P2が客P1に対しアクセスし接客を開始することができる(図17の破線矢印参照)。
(E)制御シーケンス
図19は、本実施形態において、管理サーバS、基地局R1〜R4、客タグT1、店員タグT2の間で送受される各種信号の送受と制御動作の一例を表すシーケンス図である。図19において、基本的に図中上側から下側に向かっての時系列変化で各手順を表している。前述したように、管理サーバSと基地局R1〜R4との間は通信ネットワークNWを介した信号の送受である。また、基地局R1〜R4と客タグT1及び店員タグT2との間は、無線通信を介した信号の送受となっている。
図19は、本実施形態において、管理サーバS、基地局R1〜R4、客タグT1、店員タグT2の間で送受される各種信号の送受と制御動作の一例を表すシーケンス図である。図19において、基本的に図中上側から下側に向かっての時系列変化で各手順を表している。前述したように、管理サーバSと基地局R1〜R4との間は通信ネットワークNWを介した信号の送受である。また、基地局R1〜R4と客タグT1及び店員タグT2との間は、無線通信を介した信号の送受となっている。
まず最初に、ステップSS10において、管理サーバSのCPU21がネットワーク通信制御部26を介し、各基地局R1〜R4(あるいは特定の1つの基地局Rでもよい)に対し、客タグT1及び店員タグT2への距離検出用の電波送信要求を送信するよう指示信号を出力する。これにより、ステップSR10で、各基地局R1〜R4(又は特定の1つの基地局R)の無線部16がアンテナ12を介し客タグT1及び店員タグT2に向けて電波送信要求信号を送信する。
そして、この送信要求信号を受信した客タグT1及び店員タグT2の無線部33が、ステップSK10及びステップST10においてアンテナ32を介し対応する距離検出用の電波信号を送信する。各基地局R1〜R4の無線部16は、ステップSR20で、アンテナ12を介しそれぞれの距離検出用の電波信号を受信する。そして、到来時刻検出部19がそのときの受信時刻情報を検出し、制御部20がその受信時刻情報をネットワーク通信制御部18を介して管理サーバSに出力する。
そして管理サーバSのCPU21が、ステップSS20において、各基地局R1〜R4から入力した受信時刻の差(=到来時刻の差)に基づき、客タグT1及び店員タグT2の位置座標を、図5を用いて前述した手法により算出する(位置検出手段)。
なお、上記ステップSS10における管理サーバSから基地局Rに対する客タグT1及び店員タグT2への距離検出用の電波送信要求を送信するよう指示信号の出力は、所定の時間間隔で常時行われる(例えば1秒間隔)。この結果、上記客タグT1及び店員タグT2の位置検出も、リアルタイムで常時行われることとなっている。また、このような基地局R1〜R4(又は特定の基地局R)からの送信要求に応じて客タグT1及び店員タグT2からの距離検出用電波信号を送信するようにしたが、これに限られない。すなわち、客タグT1及び店員タグT2が一定時間間隔で自発的に電波信号を発信し続け、各基地局Rがその発信し続ける電波信号を受信し、これに基づき管理サーバSで距離検出を行うようにしてもよい。この場合も、客タグT1及び店員タグT2の位置検出はリアルタイムで常時行われる。
次にステップSS30で、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS20で算出した、客タグT1の位置座標及び位置検出時刻を管理サーバSの大容量記憶装置25に記憶されている前述の来店者データベース(上記図10参照)に書き込み、上記客タグT1の行動履歴を更新する。その後、ステップSS40に移る。
ステップSS40では、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS30で更新した客タグT1の来店者データベースと、予め大容量記憶装置25に記憶している前述の店舗データベースを用いて、上述の手法により各陳列棚前領域TM1〜TM9における滞在時間占有率を算出し、ステップSS50に移る。
ステップSS50では、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS40において算出した各陳列棚前領域TMの滞在時間占有率のうちのいずれか一つが、所定のしきい値(前述の例では50%)以上となったかどうかを判定する(接客判定手段)。上記ステップSS40で算出した滞在時間占有率のいずれもが上記しきい値未満の場合は、判定が満たされず、ステップSS10に戻って同様の手順を繰り返す。上記ステップSS40で算出した滞在時間占有率のうちいずれか1つがしきい値以上となった場合は、ステップSS50の判定が満たされ、ステップSS55に移る。
ステップSS55では、管理サーバSのCPU21が、図示しないタイマ等の計時手段の計時結果に基づき、客P1が店舗内に入場した後(=客タグT1が検出されるようになった後)に、上記除外時間(前述の例では5分)が経過したかどうかを判定する。除外時間が経過していなければ判定が満たされず、ステップSS10に戻り同様の手順を繰り返す。除外時間が経過していれば判定が満たされ、ステップSS60に移る。
次にステップSS60では、管理サーバSのCPU21が、上記ステップSS20で算出した、客タグT1の位置と各店員タグT2の位置とを比較する。そして、各店員タグT2と客タグT1との距離をそれぞれ算出し、客タグT1の位置から最も近い、最寄りの店員タグT2を特定する(移動局特定手段)。その後、ステップSS70に移る。
ステップSS70では、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS60での店員タグT2の特定結果に基づき、対応する接客指示信号を生成する(指示信号生成手段)。そして、ネットワーク通信制御部26を介し、各基地局R1〜R4(あるいは特定の1つの基地局Rでもよい)に対し、上記ステップSS60で特定した店員タグT2へ接客指示表示の要求を送信するよう指示信号を出力する。これにより、ステップSR30で、各基地局R1〜R4(又は特定の1つの基地局R)の無線部16がアンテナ12を介し、上記特定した店員タグT2に向けて接客指示表示の要求信号(電波信号)を送信する。
そして、この接客指示表示の要求信号を無線部33を介し受信した上記特定した店員タグT2の制御部34が、ステップST20において表示信号を生成して表示部DPに出力する。この結果、表示部DPが対応する接客指示表示を行うとともに客タグT1に係わる客P1の位置を地図上において表示する。
そして、ステップST30に移り、上記ステップST20の表示に対応して、上記特定した店員タグT2に係わる店員P2により操作部36を介し、(指示された客P1に対して)接客実行済みである旨の入力がされたかどうかを判定する。上記店員P2が接客済みである旨を入力するまでループ待機し、接客済み情報の入力があったらステップSST30の判定が満たされてステップST40に移る。
ステップST40では、無線部33がアンテナ32を介し、基地局R1〜R4(あるいは特定の1つの基地局Rでもよい)に対し、接客済み情報の記録要求を送信するよう指示信号(電波信号)を送信する。これにより、ステップSR40で、基地局R1〜R4(又は特定の1つの基地局R)の制御部20が接客済み情報の記録要求をネットワーク通信制御部18を介して管理サーバSに出力する。
そして管理サーバSのCPU21が、ステップSS80において、前述した来店者データベースに対し、対応する接客済み情報の記録を行う(接客済み情報記録手段)。そしてこのフローを終了する。
ここで、上記図19のステップSS50の判定に用いられる滞在時間占有率のしきい値は、図19に示すシーケンスが実行される前に、(例えば上記店舗の管理者等により)予め管理サーバSにおいて設定記憶されている。図20は、このしきい値の設定の際に、管理サーバSのCPU21によって行われる制御手順を表すフローである。
図20において、まず、ステップS200において、管理サーバSのCPU21が表示信号を生成して表示部24に出力し、しきい値を設定するための指示入力を管理者等に対し促す、所定の表示(図示省略)を行わせる。
そして、ステップS210に移り、上記ステップS200の表示に対応して、上記管理者等により操作部23を介し上記のしきい値の入力がされたかどうかを判定する。この入力は、滞在時間占有率のしきい値(上記の例に沿うと50%)を直接数値で入力するようにしてもよい。あるいは、店舗の種類、商品の種類、日時(給料日近く、ボーナス支給日近く等)、季節(夏、冬等)、場所、気候因子(天気、気温、湿度等)、あるいは、客P1の氏名等の識別情報、属性(年齢、年収、性別、常連客等)等の各項目やそれらの組合せに対し、対応する滞在時間占有率を予めテーブルとして記憶しておいてもよい。この場合、ステップS210で、上記管理者等が操作部23を介し上記の各項目(又はその組合せ)の内容を入力したかどうかを判定する。なお、このステップS210では、予め選択可能に設定した項目から管理者等に選択入力させるようにしてもよい。
管理者等が上記入力を行うまでステップS210の判定が満たされずステップS200に戻って同様の手順を繰り返す。しきい値の入力があったらステップS210の判定が満たされてステップS220に移る。
ステップS220では、ステップS210で管理者等の入力に基づき、対応するしきい値を設定(しきい値設定手段)して例えばメモリ22に格納し、このフローを終了する。
以上説明したように、本実施形態の接客支援システム1においては、客タグT1から距離検出用の電波信号が送信されると、その電波信号が各基地局Rの無線部16にて受信され、このときの電波信号の受信時刻が到来時刻検出部19で検出される。これにより、管理サーバSが、各基地局Rの受信時刻差に基づき客タグT1及び店員タグT2の位置検出をリアルタイムで行う(ステップSS20)。
そして、この客タグT1の位置検出結果に基づく、店舗への来店後の客P1の行動履歴を来店者データベースに格納して更新する(ステップSS30)。これにより、この来店者データベースに対し、店舗内の商品配置情報を格納した店舗データベースを参照することで、客P1がどの商品の前でどの程度滞在したかがわかるので、接客サービスの実行に関する判定(この例では接客開始タイミングの判定)を行うことができる。すなわち、この例では、上記行動履歴に基づき、各陳列棚前領域TMにおける滞在時間占有率を算出し(ステップSS40)、その滞在時間占有率がしきい値以上となったときを接客開始時期であると判定する(ステップSS50)。
以上のようにして、来店者の行動履歴を、商品配置との関係においてリアルタイムで把握できるので、接客開始時期を適正化でき、有効な接客サービスを行うことができる。
このとき、前述のように、店舗の種類、商品の種類、日時、季節、場所、気候因子等に応じて上記滞在時間占有率のしきい値を、種々の要素に応じてきめ細かく設定することで、有効な接客判定を確実に行うことができる。
また、本実施形態では特に、サーバSにおいて接客開始時期と判定されたときには、サーバSからの接客指示信号に応じて基地局Rから電波信号を送信し、対応する店員タグT2の表示部DPにおいて対応する接客指示表示を行わせる。また、客P1の位置についても地図上において表示する(ステップST20)。これにより、接客開始時期を最寄りの店員(あるいは対応する商品の担当の店員でもよい)P2へ指示することができる。したがって、時間の無駄のない有効な接客サービスを効率的に行うことができる。
また、本実施形態では特に、上記接客指示表示に基づき接客済みであることを、対応する店員P2が操作部36におい入力する(ステップST30)。そして、この入力に応じて送信された電波信号に基づき、来店者データベースに、対応する接客済み情報の記録を行う(ステップSS80)。
これにより、対応する接客が行われたことを店舗側(管理サーバSを操作した管理者等)が認識できるので、この後、客P1に二重に接客が行われるのを防止し、確実に効率のよい接客サービスを行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)滞在時間を用いて接客開始時期の判定を行う場合
上記実施形態においては、陳列棚前領域TMの滞在時間と店舗内の合計滞在時間との比を示す滞在時間占有率を用いて、接客開始時期の判定を行ったが、これに限られない。すなわち、上記滞在時間占有率を算出する代わりに、単に、陳列棚前領域TMにおける滞在時間そのもの(積算値)の大小により、接客開始時期を判定するようにしてもよい。
上記実施形態においては、陳列棚前領域TMの滞在時間と店舗内の合計滞在時間との比を示す滞在時間占有率を用いて、接客開始時期の判定を行ったが、これに限られない。すなわち、上記滞在時間占有率を算出する代わりに、単に、陳列棚前領域TMにおける滞在時間そのもの(積算値)の大小により、接客開始時期を判定するようにしてもよい。
すなわち、本変形例においては、上記客P1の行動に対応し、接客開始因子として、陳列棚前領域TMの滞在時間において、しきい値(第1しきい値。例えば3分)を設定する(しきい値設定手段)。そして、いずれかの陳列棚前領域TMに係わる客P1の上記滞在時間が上記しきい値以上となったとき、接客開始すべき時期であると判定する。
図21(a)〜(f)は、前述の図10に示した、○○年△月×日10時00分10秒から10時10分10秒までの10分間(600秒間)の区間における、客P1の行動履歴に基づき算出した各陳列棚前領域TMにおける滞在時間の推移を表した図である。そして、図21(a)は前述の図12の状態に対応し、以下同様に、図21(b)は前述の図13、図21(c)は前述の図14、図21(d)は前述の図15、図21(e)は前述の図16、図21(f)は前述の図17の状態にそれぞれ対応している。
図示のように、図12の状態に対応した図21(a)においては、客P1が入店後に陳列棚前領域TM1〜TM9のうち陳列棚前領域TM6に1.2分(70秒)滞在している。その後、図13の状態に対応した図21(b)においては、客P1は、陳列棚前領域TM6の後、陳列棚前領域TM4に1.8分(110秒)滞在している。さらに、図14の状態に対応した図21(c)においては、客P1は、陳列棚前領域TM4の後、陳列棚前領域TM8に1.2分(70秒)滞在し、図15の状態に対応した図21(d)においては、陳列棚前領域TM8の後に陳列棚前領域TM5に1.2分(70秒)滞在している。
さらに、図16の状態に対応した図21(e)においては、客P1が陳列棚前領域TM5の後に再び陳列棚前領域TM8に戻って1分(60秒)滞在していることから、図21(c)及び図21(d)に示した滞在時間1.2[分]と合わせ、陳列棚前領域TM8の滞在時間は2.2[分]まで上昇している。そして、図17の状態に対応した図21(f)においては、客P1が陳列棚前領域TM8内を移動しつつ陳列棚前領域TM8内にそのまま滞在していることから、陳列棚前領域TM8の滞在時間はさらに5[分]まで上昇し、上記しきい値に達している。
以上の結果、上記図21(a)〜図21(f)に示す客P1の行動履歴においては、上記接客開始時期と判定するための陳列棚前領域TMにおける客P1の滞在時間のしきい値(前述の例では5分)の条件を初めて満たした、図21(f)に示した陳列棚前領域TM8の場合が、接客開始時期であると判定される。
図22は、本変形例における管理サーバS、基地局R、客タグT1、店員タグT2の間で送受される各種信号の送受と制御動作の一例を表すシーケンス図であり、上記実施形態の図19に対応する図である。図19と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図22では、図19の管理サーバSに関しステップSS55を削除し、ステップSS40、ステップSS50に代えてステップSS40′、ステップSS50′を設けた点が図19と異なる。上記ステップSS30において前述の手法により客タグT1の行動履歴を更新した後、ステップSS40′に移る。
ステップSS40′では、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS30で更新した客タグT1の来店者データベースと、予め大容量記憶装置25に記憶している前述の店舗データベースを用いて、上述の手法により各陳列棚前領域TM1〜TM9における滞在時間を算出し、ステップSS50′に移る。
ステップSS50′では、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS40′において算出した各陳列棚前領域TMの滞在時間のうちのいずれか一つが、所定のしきい値(前述の例では5分)以上となったかどうかを判定する(接客判定手段)。上記ステップSS40′で算出した滞在時間のいずれもが上記しきい値未満の場合は、判定が満たされず、ステップSS10に戻って同様の手順を繰り返す。上記ステップSS40′で算出した滞在時間のうちいずれか1つがしきい値以上となった場合は、ステップSS50′の判定が満たされ、ステップSS60に移る。
その後のステップSS60以降は、図19と同様であるので説明を省略する。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができ、客P1の興味が薄れたり、情熱が冷めたり、気が変わったりしないうちに、タイミングを逸することなく確実に接客サービスを行うことができる。
(2)ゾーン入退出回数を用いて接客開始時期の判定を行う場合
すなわち、接客開始時期の判定を行う際、陳列棚前領域TMに対する客P1による入場・退場の入退出回数の合計を用いて、接客開始時期を判定する場合である。
すなわち、接客開始時期の判定を行う際、陳列棚前領域TMに対する客P1による入場・退場の入退出回数の合計を用いて、接客開始時期を判定する場合である。
例えば、客P1が種々の陳列棚前領域TM1〜TM6を歩き回っているが、特定の陳列棚前領域TMに何度も出たり入ったりしている場合がある。この場合、その陳列棚前領域TMの商品を購入する意志があるか、あるいは購入するかどうか迷っているか、若しくは他の商品と比較して考えている等、少なくともその陳列棚前領域TMの商品に大きな関心がある可能性が高い。
そこで本変形例においては、上記客P1の行動に対応し、接客開始因子として、各陳列棚前領域TMにおける客P1の合計入退出回数にしきい値(第3しきい値。例えば入→出→入→出→入の5回)を設定する(しきい値設定手段)。そして、いずれかの陳列棚前領域TMにおける客P1の合計入退出回数がしきい値以上となったとき、接客開始すべき時期であると判定する。
図23(a)〜(e)は、前述の図10に示した、○○年△月×日10時00分10秒から10時7分20秒までの430秒間の区間における、客P1の行動履歴に基づき算出した各陳列棚前領域TMにおける合計入退出回数の推移を表した図である。そして、図23(a)は前述の図12の状態に対応し、以下同様に、図23(b)は前述の図13、図23(c)は前述の図14、図23(d)は前述の図15、図23(e)は前述の図16の状態にそれぞれ対応している。
図示のように、図12の状態に対応した図23(a)においては、客P1が入店後に陳列棚前領域TM1〜TM9のうち陳列棚前領域TM6に入った(入場した)ため、陳列棚前領域TM6の合計入退出回数が1[回](入場1回)である。
その後、図13の状態に対応した図23(b)においては、客P1が陳列棚前領域TM6を出た(退場した)後、陳列棚前領域TM4に入っていることから、陳列棚前領域TM6の合計入退出回数が2[回](入場1回、退場1回)になり、新たに陳列棚前領域TM4の合計入退出回数が1[回](入場1回)となっている。
さらに、図14の状態に対応した図23(c)においては、客P1が陳列棚前領域TM4を出て、陳列棚前領域TM8に入っていることから、陳列棚前領域TM4の合計入退出回数が2[回](入場1回、退場1回)となり、新たに陳列棚前領域TM8の合計入退出回数が1[回](入場1回)となっている。
その後、図15の状態に対応した図23(d)においては、客P1が陳列棚前領域TM8を出て、陳列棚前領域TM5に入っていることから、陳列棚前領域TM8の合計入退出回数は2[回](入場1回、退場1回)となり、新たに陳列棚前領域TM5の合計入退出回数が1[回](入場1回)となっている。
さらに、図16の状態に対応した図23(e)においては、客P1が陳列棚前領域TM5を出た後に再び陳列棚前領域TM8に入っている。この結果、陳列棚前領域TM5の合計入退出回数は2[回](入場1回、退場1回)となり、陳列棚前領域TM8の合計入退出回数が3[回](入場1回、退場1回、再入場1回)まで上昇し、上記しきい値に達している。
以上の結果、上記図23(a)〜図23(e)に示す客P1の行動履歴においては、上記接客開始時期と判定するための陳列棚前領域TMにおける客P1の合計入退出回数のしきい値(前述の例では入→出→入の3回)の条件を初めて満たした、図23(e)に示した陳列棚前領域TM8の場合が、接客開始時期であると判定される。
図24は、本変形例における管理サーバS、基地局R、客タグT1、店員タグT2の間で送受される各種信号の送受と制御動作の一例を表すシーケンス図であり、上記実施形態の図19に対応する図である。図19と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図24では、図19の管理サーバSに関しステップSS55を削除し、ステップSS40、ステップSS50に代えてステップSS40″、ステップSS50″を設けた点が図19と異なる。上記ステップSS30において前述の手法により客タグT1の行動履歴を更新した後、ステップSS40″に移る。
ステップSS40″では、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS30で更新した客タグT1の来店者データベースと、予め大容量記憶装置25に記憶している前述の店舗データベースを用いて、上述の手法により各陳列棚前領域TM1〜TM9における、入場回数及び退場回数の合計をカウントし、ステップSS50″に移る。
ステップSS50″では、管理サーバSのCPU21は、上記ステップSS40″において算出した各陳列棚前領域TMの滞在時間のうちのいずれか一つが、所定のしきい値(前述の例では入→出→入の3回)以上となったかどうかを判定する(接客判定手段)。上記ステップSS40″でカウントした合計入退出回数のいずれもが上記しきい値未満の場合は、判定が満たされず、ステップSS10に戻って同様の手順を繰り返す。上記ステップSS40″で算出した合計入退出回数のうちいずれか1つがしきい値以上となった場合は、ステップSS50″の判定が満たされ、ステップSS60に移る。
その後のステップSS60以降は、図19と同様であるので説明を省略する。
本変形例によっても、上記実施形態や変形例と同様の効果を得る。
(3)しきい値を切り替える場合
すなわち、上記実施形態での第2しきい値、上記(1)の変形例での第1しきい値、上記(2)の変形例での第3しきい値を、モード切り替えによって選択的に適用し、接客開始時期の判定を行うようにした場合である。本変形例においては、接客開始時期の判定を行う際の上記3つのしきい値にそれぞれ対応した3つのモードを用意し、各モードを管理者等が選択的に切り替える(なおどれか2つのモードのみ用意して切り替えてもよい)。そして、選択したモードに対応したしきい値を超えた場合に、接客開始すべき時期と判定する。
すなわち、上記実施形態での第2しきい値、上記(1)の変形例での第1しきい値、上記(2)の変形例での第3しきい値を、モード切り替えによって選択的に適用し、接客開始時期の判定を行うようにした場合である。本変形例においては、接客開始時期の判定を行う際の上記3つのしきい値にそれぞれ対応した3つのモードを用意し、各モードを管理者等が選択的に切り替える(なおどれか2つのモードのみ用意して切り替えてもよい)。そして、選択したモードに対応したしきい値を超えた場合に、接客開始すべき時期と判定する。
例えば、上記(1)の変形例に対応した第1モードを選択すると、1つの陳列棚前領域TMにおける客P1の滞在時間に関するしきい値(例えば3分)が設定され、いずれか1つの陳列棚前領域TMにおける客P1の滞在時間が上記しきい値以上となった場合に、接客開始時期と判定される。
また、上記実施形態に対応した第2モードを選択すると、1つの陳列棚前領域TMにおける上記滞在時間占有率に関するしきい値(例えば50%)が設定され、いずれか1つの陳列棚前領域TMに係わる客P1の滞在時間占有率が上記しきい値以上となった場合に、接客開始時期と判定される。
また、上記(2)の変形例に対応した第3モードを選択すると、陳列棚前領域TMにおける客P1の合計入退出回数に関するしきい値(例えば入→出→入→出→入の5回)が設定され、いずれか1つの陳列棚前領域TMに係わる客P1の入退出回数が上記しきい値以上となった場合に、接客開始時期と判定される。
上述した接客開始時期の判定を行う際のしきい値の適用に関するモード選択は、前述した図19に示すシーケンスが行われる前に、例えば管理者等により、予め管理サーバSにおいて設定記憶されている。図25は、上記しきい値の適用に関する第1モード、第2モード、第3モードの切り替えの際に、管理サーバSのCPU21によって行われる制御手順を表すフローである。
図25において、まず、ステップS300において、管理サーバSのCPU21が表示信号を生成して表示部24に出力し、モードを選択するための指示入力を管理者等に対し促す、所定の表示(図示省略)を行わせる。
そして、ステップS310に移り、上記ステップS300の表示に対応して、上記管理者等により操作部23を介し上記のモードの選択がされたかどうかを判定する。管理者等がモードを選択するまでステップS310の判定が満たされずステップS300に戻って同様の手順を繰り返す。モードの選択があったらステップS310の判定が満たされてステップS320に移る。
ステップS320では、ステップS310での管理者等のモード選択結果に基づき、対応するしきい値を設定して(しきい値切替手段)例えばメモリ22に格納し、このフローを終了する。
本変形例によれば、客P1の商品への関心に対応した行動履歴の特徴を見極めるための上記3種類のしきい値を、管理者等のモード選択によって適宜に使い分けることができる。この結果、例えば、客P1の入店後の(現在の)行動履歴や、過去来店時の行動履歴・商品の購入履歴(後述の変形例(5)を参照)、店舗の種類、商品の種類、日時、季節、場所、気候因子(天気、気温、湿度等)、等に基づき、使用するモードを切り替え、さらにきめ細かな接客判定を行うことができる。
具体的には、一例として、ある店舗において陳列棚前領域TMが多数存在し、1つ1つの陳列棚前領域TMに位置する時間(滞在時間)は長いが、割合(滞在時間占有率)は高くない場合を考える。この場合、仮に滞在時間占有率のみを用いて接客開始判定を行うと、店舗に長時間滞在しても、どの陳列棚前領域TMの滞在時間占有率もしきい値以上にならず、いつまでたっても接客開始判定がなされない可能性がある。このような場合は、上記管理者等が第1モードを選択し、かつしきい値(第1しきい値)を比較的小さめに設定すると効果的である。また、上記と逆に、陳列棚前領域TMの数が極めて少ない店舗の場合、どの陳列棚前領域TMに位置する時間(滞在時間)も比較的長くなるため、仮に滞在時間のみを用いて接客開始判定を行うと、入口に一番近い陳列棚前領域TM割合(滞在時間占有率)ばかりで接客開始判定がなされる可能性がある。このような場合は、上記管理者等が第2モードを選択し、かつしきい値(第2しきい値)を比較的大きめに設定すると効果的である。
なお、上記変形例において、管理者等の操作により、接客開始時期の判定を行う際のしきい値の適用に関するモードを選択的に切り替えるようにしたが、これに限られない。すなわち、店舗内における客P1の合計滞在時間に応じて、上述した第1モード、第2モード、第3モード(あるいはそれらのうち2つ)を選択的に切り替えるようにしてもよい。
すなわち、客P1の行動形式が、店舗への入店後の経過時間によって変化する場合がある。例えば、来店直後は1箇所にとどまらず移動しながら種々の商品をざっと見て歩く傾向が強く、そのうちに関心のある商品が見つかると、あまり動き回らず、関心がある商品やその近傍に配置された商品を見るようになる。このような客P1の行動形式の傾向に対応し、入店後10分以内は上記第2モードに切り替えて滞在時間占有率に基づき接客開始時期を判定し、入店後10分経過後は上記第1モードに切り替えて滞在時間に基づいて接客開始時期を判定する等、しきい値適用が異なるモードを自動的に切り替えるようにしてもよい。これにより、きめ細かく有効な接客判定を確実に行うことができる。
(4)売場毎に担当の店員が決まっている場合
上記実施形態においては、複数(上記の例では2人)の店員タグP2の位置を検出し、客タグT1の最寄りの店員タグT2を特定して、接客指示を行ったが、これに限られない。すなわち、売場(陳列棚前領域TM)毎に担当の店員P2が固定的に設定されている(売場担当店員情報は管理サーバSに格納されている)場合は、店員タグT2の位置検出は行わずに客タグT1の位置検出のみを行い、接客開始時にその売場に対応する店員P2(売場担当店員P2)に接客指示を行うようにしてもよい。
上記実施形態においては、複数(上記の例では2人)の店員タグP2の位置を検出し、客タグT1の最寄りの店員タグT2を特定して、接客指示を行ったが、これに限られない。すなわち、売場(陳列棚前領域TM)毎に担当の店員P2が固定的に設定されている(売場担当店員情報は管理サーバSに格納されている)場合は、店員タグT2の位置検出は行わずに客タグT1の位置検出のみを行い、接客開始時にその売場に対応する店員P2(売場担当店員P2)に接客指示を行うようにしてもよい。
図26は、本変形例における管理サーバS、基地局R、客タグT1、店員タグT2の間で送受される各種信号の送受と制御動作の一例を表すシーケンス図であり、上記実施形態の図19に対応する図である。図19と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図26では、図19の店員タグT2に関するステップST10を削除し、基地局Rに関するステップSR30に代えてステップSR30′を設け、さらに管理サーバSに関するステップSS20に代えてステップSS20′を、ステップSS60に代えてステップSS60′を設けた点が図19と異なる。
上記ステップSK10において客タグT1から送信された距離検出用の電波信号は、上記実施形態と同様、各基地局R1〜R4の無線部16で、ステップSR20においてアンテナ12を介し受信される。その後、上記同様、到来時刻検出部19がそのときの受信時刻情報を管理サーバSに出力し、管理サーバSのCPU21はステップSS20′において、各基地局R1〜R4から入力した受信時刻の差に基づき、客タグT1の位置座標を算出し、ステップSS30に移る。
その後のステップSS30、ステップSS40、ステップSS50、ステップSS55は、図19と同様であり、客タグT1の行動履歴を更新し、滞在時間占有率を算出したら、所定のしきい値以上か及び除外時間が経過したか判定し、判定が満たされたら新たに設けたステップSS60′へ移る。
ステップSS60′では、管理サーバSの上記大容量記憶装置25に記憶された売場担当店員情報と、ステップSS50及びステップSS55の接客判定結果と(客P1がどの陳列棚前領域TMにいるときに接客開始時期となったか)とに応じて、対応する売場担当の店員P2に係わる店員タグT2を特定する。
そして、ステップSS70において、各基地局R1〜R4に対し、上記ステップSS60′で特定した店員タグT2へ接客指示表示の要求を送信するよう指示信号を出力する。これにより、新たに設けたステップSR30′で、各基地局R1〜R4の無線部16がアンテナ12を介し、上記特定した売場担当の店員P2に係わる店員タグT2に向けて接客指示表示の要求信号を送信する。
その後のステップST20、ステップST30、ステップST40、ステップSR40、ステップSS80は、図19と同様であるので説明を省略する。
本変形例によっても、上記実施形態や各変形例と同様の効果を得る。また、店員タグT2の位置検出を行わないので、制御の簡素化を図ることができる。
(5)前回来店時の履歴を加味して接客開始を判定する場合
すなわち例えば、客P1の前回(さらにその前回等、複数回分を参照してもよい)来店時の行動履歴又は過去の商品購入履歴に応じて、今回はどのような目的で来店したか、どのような商品を求めているのか予想し、対応する陳列棚前領域TMを通常と異なるタイミング(例えば通常よりも早いタイミング)で接客開始するようにしてもよい。
すなわち例えば、客P1の前回(さらにその前回等、複数回分を参照してもよい)来店時の行動履歴又は過去の商品購入履歴に応じて、今回はどのような目的で来店したか、どのような商品を求めているのか予想し、対応する陳列棚前領域TMを通常と異なるタイミング(例えば通常よりも早いタイミング)で接客開始するようにしてもよい。
例えば、今回来店した客P1に関して、前回来店時の行動履歴において(接客開始判定までには至らなかったものの)陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率が高かった場合を考える。この場合、今回来店の目的は、前回購入に至らなかった陳列棚前領域TM8に係わる商品の購入を決心した、あるいは、前回購入を検討した陳列棚前領域TM8に係わる商品に対応した商品(同様の商品、ペアになる商品、色違いの商品、全く反対の傾向の商品)を探しに来た、などが想定される。
また例えば、前回来店時における客P1の購入履歴において、陳列棚前領域TM8に係わる商品を購入していた場合も考えられる。この場合、今回は、前回購入した陳列棚前領域TM8に係わる商品に対応した商品(同様の商品、ペアになる商品、色違いの商品、全く反対の傾向の商品)を探しに来た、などが想定される。
そこで本変形例では、上記に対応して、前述した来店者データベースに、客P1の前回来店時における(位置検出結果に基づく)行動履歴又は商品の購入履歴を格納する。そして、当該行動履歴(または購入履歴)に対応した特定の陳列棚前領域TMにおける滞在時間占有率の算出の際には、予め所定値(例えば20%)を補填しておく。そして、接客開始時期の判定の際には、今回来店時の滞在時間占有率と、上記予め補填された所定値との合計が、前述したしきい値(第1しきい値、第2しきい値、第3しきい値のいずれか)以上になったときを接客開始すべき時期と判定する。
図27(a)〜(e)は、前述の図10に示した、○○年△月×日10時00分10秒から10時7分20秒までの430秒間の区間における、客P1の今回来店時の各陳列棚前領域TMにおける滞在時間占有率の推移を表した図であり、前述した図18(a)〜(e)に対応する図である。上述したように、この例では、過去の行動履歴又は過去の購入履歴を加味した所定値(各図の陳列棚前領域TM8の破線領域部分。この例では20%)を予め補填して加えている。図27(a)は前述の図12の状態に対応し、以下同様に、図27(b)は前述の図13、図27(c)は前述の図14、図27(d)は前述の図15、図27(e)は前述の図16の状態にそれぞれ対応している。
先に図18(a)〜図18(e)を用いて説明したように、図27(a)、図27(b)、図27(c)、図27(d)、図27(e)においては、客P1の入店後の、陳列棚前領域TM6→TM4→TM8→TM5→TM8の移動に沿って、図18(a)、図18(b)、図18(c)、図18(d)、図18(e)と同様の滞在時間占有率の推移となっている。すなわち、図27(a)において陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率が87.5[%]であり、図27(b)において新たに陳列棚前領域TM4の滞在時間占有率が55.0[%]となり、図27(c)において新たに陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率が25.0[%]となり、図27(d)において新たに陳列棚前領域TM5の滞在時間占有率が19.4[%]となり、図27(e)において陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率が30.2[%]まで再上昇している。
以上のような図18(a)〜(e)と同様の推移において、上述したように、本変形例では、前回来店時に滞在時間占有率が高かった陳列棚前領域TM8の滞在時間占有率に20[%]分を、予め補填して加えてある(破線領域参照)。これにより、陳列棚前領域TM8の補填後の滞在時間占有率は、図27(a)及び図27(b)において20[%]、図27(c)において45[%]、図27(d)において39.4[%]と推移した後、図27(e)において50.2[%]となり、この段階でしきい値(この例では50%)を上回る。
以上の結果、(店舗内の合計滞在時間が5分経過するまでは接客開始時期であると判定しない条件で)接客開始を判定するための滞在時間占有率のしきい値(この例では50%)を初めて上回った、図27(e)に示した陳列棚前領域TM8の場合が、接客開始時期であると判定される。
本変形例によれば、過去の来店時の行動履歴又は過去の来店時の商品購入履歴を加味して接客開始を判定することにより、客P1の過去の来店時の行動履歴又は過去の来店時の商品購入履歴に関連する陳列棚前領域TM8において、通常よりも早いタイミングで接客開始することができる。
なお、上記においては、滞在時間占有率に過去の来店時の行動履歴(又は過去の商品購入履歴)を加味した所定値(上記の例では、20%)を補填し、接客開始時期を判定したが、これに限られない。すなわち、上記のように過去の来店時の行動履歴(または過去の来店時の商品購入履歴)に対応した陳列棚前領域TMの滞在時間占有率の算出値に対し所定値を補填するのに代えて、当該陳列棚前領域TMのしきい値を低く設定する(例えば、対応する陳列棚前領域TMのしきい値のみ20%下げて30%とし、その他の陳列棚前領域TMのしきい値については50%のままとする)ようにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。
なお、複数の客P1それぞれの前述の来店者データベースに格納した過去の行動履歴(又は過去の商品購入履歴)を、管理サーバSの大容量記憶装置25に保存することにより、店舗に来店した客P1の一般的な行動及び購入商品の統計(傾向)を算出できる。これにより、例えば、この商品は興味がある客P1はあの商品にも興味がある、この陳列棚前領域TMとあの陳列棚前領域TMは近くにあった方がよい、など他の客P1へのデータ適用や上記統計に基づく店舗内のレイアウト設定等に利用することもできる。
(6)その他の各種要因を加味して接客開始を判定する場合
上記(5)の変形例では、過去の来店時の行動履歴(または過去の来店時の商品購入履歴)を加味して、接客開始判定を行ったが、これに限られない。
上記(5)の変形例では、過去の来店時の行動履歴(または過去の来店時の商品購入履歴)を加味して、接客開始判定を行ったが、これに限られない。
例えば、客P1の過去複数回の来店時の購入履歴から高級品(ブランド品等)を購入する頻度が高い場合、この客P1は高所得者の可能性が高く、店舗側としては、上客(上得意客)である。また、給料日やボーナス支給のシーズンは、客P1は金銭的に余裕ができるため、普段よりも高級な商品を購入する傾向にある。このような場合、今回来店の目的は、高級品を探しに来た可能性が高い。また、夏季や冬季はその季節に対応した商品(例えば、夏季であれば水着などの夏物衣料品等、冬季であれば手袋・マフラーなどの冬物衣料品等)を購入する頻度が高く、今回来店の目的は、季節に関連する商品を探しに来た可能性が高い。この場合、上記の要因を加味し、今回来店時の滞在時間占有率に対し(上記(5)の変形例と同様の)所定値を補填して加え、その合計が、前述したしきい値以上になったときを接客開始すべき時期と判定すればよい。
また、例えば、客P1が店舗に高頻度で来店しているいわゆる常連の客の場合、店舗の構造(商品配置情報、商品品揃え等)をよく理解しており、通常の客P1よりも早く目当ての商品へアクセスできる可能性が高い。この場合、前述した除外時間を他の客P1よりも短く設定しつつ、接客開始時期を判定すればよい。
図28は、本変形例において、例えば管理サーバSのメモリ22等に記憶された上記の各種要因及びそれに応じた設定の一例を表すテーブルである。このテーブルは、例えば店舗の管理者等により予め設定されている。
図28(a)に示す例では、来店した客P1が(上述したように過去複数回の来店時の購入履歴より)上客であると判断された場合、特に期間を限定せず毎日、高級品売場に相当する陳列棚前領域TMについて、算出される滞在時間占有率に対し予め20%を補填して加え、この補填後の値を用いて接客開始時期の判定を行う(前述したようにしきい値を20%下げてもよい。以下同様)。これにより、上客に対し高級品についての接客開始時期を早めることができる。
図28(b)に示す例では、来店した客P1が(過去複数回の来店履歴より)常連客であると判断された場合、特に期間を限定せず毎日、全ての売場の陳列棚前領域TMについて、滞在時間占有率を適用する前述の除外時間を100秒(1分40秒)短くし、接客開始時期の判定を行う。これにより、常連客に対し適切なタイミングを逃さず接客開始することができる。
図28(c)に示す例では、高級品売場に相当する陳列棚前領域TMについては、全ての客P1に対して、算出される滞在時間占有率に対し予め10%を補填して加え、この補填後の値を用いて接客開始時期の判定を行う。これにより、利幅の大きい高級品については、全顧客に対し接客開始時期を早め、販売促進を図ることができる。
図28(d)に示す例では、16歳以上の客P1を対象として、給料日又はボーナス支給日の期間は、高級品売場に相当する陳列棚前領域TMについては、算出される滞在時間占有率に対し予め20%を補填して加え、この補填後の値を用いて接客開始時期の判定を行う。これにより、高級品の購買意欲が高まる時期に、積極的に販売促進を図ることができる。
図28(e)に示す例では、全ての客P1を対象として、土曜日、日曜日、祝日においては、家族・恋人向け売場(ギフト用品売場等)に相当する陳列棚前領域TMについては、算出される滞在時間占有率に対し予め5%を補填して加え、この補填後の値を用いて接客開始時期の判定を行う。これにより、ギフト用品等の購買意欲が高まる時期に、積極的に販売促進を図ることができる。
図28(f)に示す例では、夏季期間においては、全ての客P1を対象として、夏季関連用品売場(冷房機器、アウトドア用品、夏物衣料品売場等)に相当する陳列棚前領域TMについては、算出される滞在時間占有率に対し予め10%を補填して加え、この補填後の値を用いて接客開始時期の判定を行う。これにより、夏季関連用品の購買意欲が高まる時期に、積極的に販売促進を図ることができる。
図28(g)に示す例では、冬期期間においては、全ての客P1を対象として、冬期関連用品売場(暖房機器、ウィンタースポーツ用品、冬物衣料品売場等)に相当する陳列棚前領域TMについては、算出される滞在時間占有率に対し予め10%を補填して加え、この補填後の値を用いて接客開始時期の判定を行う。これにより、冬期関連用品の購買意欲が高まる時期に、積極的に販売促進を図ることができる。
図29(a)〜(d)は、上記図28(a)に示した、客P1が上客であった場合を例にとり、滞在時間占有率の推移を表した図である。この図では、前述の図10に示した、○○年△月×日10時00分10秒から10時6分10秒までの6分間(360秒間)の区間における、この客P1の各陳列棚前領域TMにおける滞在時間占有率の推移を表している。上述したように、高級品売場に対応した陳列棚前領域TM4に関し、所定値(破線領域部分。この例では20%)を予め補填して加えている。図29(a)は前述の図12の状態に対応し、以下同様に、図29(b)は前述の図13、図29(c)は前述の図14、図29(d)は前述の図15の状態にそれぞれ対応している。
上述した(5)の変形例と同様、上記滞在時間占有率の20[%]分の補填により、陳列棚前領域TM4の補填後の滞在時間占有率は、図27(a)において20[%]、図27(b)において75[%]、図27(c)において59.3[%]と推移した後、図27(d)において50.6[%]である(しきい値50%を上回っている)。この結果、店舗内の合計滞在時間5分(=除外時間)経過後、滞在時間占有率がしきい値を初めて超える、図29(d)に示した状態が、接客開始時期であると判定される。
図30(a)及び図30(b)は、上記図28(b)に示した、客P1が常連客であった場合を例にとり、滞在時間占有率の推移を表した図である。この図では、前述の図10に示した、○○年△月×日10時00分10秒から10時3分30秒までの200秒間の区間における、この客P1の各陳列棚前領域TMにおける滞在時間占有率の推移を表している。図30(a)は前述の図12の状態に対応し、図30(b)は前述の図13の状態に対応している。
前述の図18(a)と同様、図30(a)において、まず陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率が87.5[%]となる。その後、上記図18(b)と同様、図30(b)においては、陳列棚前領域TM6の滞在時間占有率が相対的に下がって35.0[%]となる一方、陳列棚前領域TM4の滞在時間占有率が55.0[%]となる。本変形例では、滞在時間占有率の際の前述の除外時間を100秒短く(すなわち3分20秒に)している。したがって、図30(b)に示す状態ではこの除外時間が既に経過している(入店時刻から3分20秒経過)ため、陳列棚前領域TM4に関する滞在時間占有率がしきい値50%を超えたこの状態が、接客開始時期であると判定される。
以上説明したように、本変形例によれば、種々の要因(客毎、店毎、売場毎、日、曜日、季節等)に基づき、陳列棚前領域TMにおいて通常よりも早いタイミングで接客開始し、販売促進を図ることができる。
(7)おすすめ商品を決定して表示する場合
上記(5)の変形例のように、客P1の過去の来店時の行動履歴や過去の来店時の商品の購入履歴(例えば、新作、売れ筋、限定品、値下げ品、等が配置された陳列棚前領域TMの滞在時間占有率が高い、又は対応する陳列棚STの商品を多く購入している等)を参照することで、客P1が今回はどのような目的でどのような商品を求めているかをある程度予想することができる。そこで、本変形例では、上記の予想に基づき、陳列棚STの商品のうち客P1へ購入候補として提示する商品(おすすめ商品)を決定し、そのおすすめ商品を接客を行う店員P2に係わる店員タグT2の表示部DPに表示する。
上記(5)の変形例のように、客P1の過去の来店時の行動履歴や過去の来店時の商品の購入履歴(例えば、新作、売れ筋、限定品、値下げ品、等が配置された陳列棚前領域TMの滞在時間占有率が高い、又は対応する陳列棚STの商品を多く購入している等)を参照することで、客P1が今回はどのような目的でどのような商品を求めているかをある程度予想することができる。そこで、本変形例では、上記の予想に基づき、陳列棚STの商品のうち客P1へ購入候補として提示する商品(おすすめ商品)を決定し、そのおすすめ商品を接客を行う店員P2に係わる店員タグT2の表示部DPに表示する。
図31は、本変形例における管理サーバS、基地局R1〜R4、客タグT1、店員タグT2の間で送受される各種信号の送受と制御動作の一例を表すシーケンス図であり、上記図19に対応する図である。図19と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図31では、管理サーバSに関するステップSS70に代えてステップSS70′を設けるとともに、ステップSS60とステップSS70′との間に新たにステップSS100を設け、基地局Rに関するステップSR30に代えてステップSR30″を設け、客タグT2に関するステップST20に代えてステップST20′を設けた点が図19と異なる。
上記ステップSS60において、前述の手法により、客タグT1と最寄りの店員タグT2を特定した後、新たに設けたステップSS100に移る。
ステップSS100では、管理サーバSのCPU21が、提示商品情報決定処理(詳細は後述)を実行して客P1へ提示する商品(おすすめ商品)を決定し、ステップSS70′に移る。
ステップSS70′では、管理サーバSのCPU21が、上記ステップSS60までの結果に基づき対応する接客指示信号を生成するとともに、上記ステップSS100の結果に基づき客P1への提示商品を表す商品情報信号(おすすめ商品情報)を生成する。そして、ネットワーク通信制御部26を介し、各基地局R1〜R4(あるいは特定の1つの基地局Rでもよい)に対し、上記ステップSS60で特定した店員タグT2へ提示商品及び接客指示の表示の要求を送信するよう指示信号を出力する。これにより、ステップSR30″で、各基地局R1〜R4(又は特定の1つの基地局R)の無線部16がアンテナ12を介し、上記特定した店員タグT2に向けて提示商品及び接客指示の表示の要求信号を送信する。
そして、この提示商品及び接客指示の表示の要求信号を無線部33を介し受信した、上記特定された店員タグT2の制御部34が、上記提示商品及び接客指示の表示の要求信号に基づき、ステップST20′において表示信号を生成して表示部DPに出力する。そして、店員タグT2の表示部DPが対応する提示商品及び接客指示の表示を行うとともに、客タグT1に係わる客P1の位置を地図上において表示し、ステップST30に移る。
その後のステップST30以降は、図19と同様であるので説明を省略する。なお、図31のステップSS100及びステップSS70′が、各請求項記載の提示商品情報生成手段を構成する。
図32は、上記図31において管理サーバSのCPU21が実行するステップSS100の詳細手順を表すフローチャートである。
図32において、まずステップSS105では、前述した来店者データベースに客P1の過去の来店時の行動履歴(または過去の来店時の商品の購入履歴)が格納されているかどうかを判定する。過去の行動履歴又は過去の購入履歴が格納されていなければ、判定は満たされずこのルーチンを終了する。上記来店者データベースに過去の行動履歴又は過去の購入履歴が格納されていれば、ステップS105の判定が満たされステップSS110に移る。
ステップSS110では、上記来店者データベースに格納されている過去の行動履歴(または過去の購入履歴)に基づき、客P1の行動履歴や購入履歴(前述の新作、売れ筋、限定品、値下げ品、等の物色・購入等)を取得し、ステップSS120に移る。
ステップSS120では、上記ステップSS50及びステップSS55の結果(例えば、陳列棚前領域TM8に対して接客開始判定)と、ステップSS110の取得情報(例えば、新作を多く購入する傾向)とに基づき、当該客P1へ提示するおすすめ商品(例えば、陳列棚ST8の新作。1つの商品でも複数個の商品でもよい)を決定し、このルーチンを終了する。
本変形例によれば、接客を行う店員P2が客P1におすすめ商品を推奨することで、客P1の購入に直結する有効な接客を行うことができる。特に、店員P2の経験や接客技術に依存することなく(経験や技術が乏しくても)、確実におすすめ商品を推奨できる効果がある。
なお、上記ステップSS120における客P1のおすすめ商品の決定後に、その決定した商品に、店舗側が特に販売したい商品が含まれるかどうかを参照し、該当する場合はさらに客P1へ提示する商品をさらに絞り込むようにしてもよい。
図33は、このような絞り込みを行う場合に、上記図31において管理サーバSのCPU21が実行するステップSS100の詳細手順を表すフローチャートであり、上記図32に対応する図である。図32と同等の部分には同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
図33では、ステップSS120の後に、新たにステップSS125、ステップSS130を設けた点が図32と異なる。上記ステップSS120において前述の手法により客P1へ提示する商品を決定した後、ステップSS125に移る。
ステップSS125では、例えば管理サーバSの大容量記憶装置25に格納された重点商品リストにアクセスし、上記ステップSS120で決定されたおすすめ商品の中に、店舗側が特に販売したい商品(例えば、特定のメーカや特定の機種の液晶テレビやHDDレコーダー等)が含まれているかどうかを判定する。上記ステップSS120で決定したおすすめ商品が重点商品リストにリストアップされていない場合は判定が満たされず、ステップSS120で決定した商品が最終的に客P1へ提示する商品となり、このフローを終了する。重点商品リストにリストアップされている場合は、ステップSS125の判定が満たされ、ステップSS130に移る。
ステップSS130では、上記ステップSS120で決定した商品(例えば液晶テレビ)を、さらに上記重点商品リストの商品(特定のメーカや機種)に絞り込み、これを客P1へ最終的に提示する商品として決定し、このルーチンを終了する。
以上により、客P1の購入傾向や行動傾向に合致し、さらに店舗側において重点的に販売促進したい商品を客P1に対して提示することができるので、客P1及び店舗側の双方にとって利便性が向上する。
また、過去にサプライ必需品(例えば、プリンタやコピー機等)を購入しているかどうかを判定し、接客開始時の陳列棚前領域TMに対応した陳列棚STにおいて上記サプライ必需品に対応したサプライ商品(例えば、インクカートリッジやトナーカートリッジ等)があれば、それを客P1へ提示する商品とするようにしてもよい。
図34は、このようなサプライ商品の提示を行う場合に、上記図31において管理サーバSのCPU21が実行するステップSS100の詳細手順を表すフローチャートである。
図34において、上記図32及び図33のステップS105に対応したステップSS105′において、管理サーバSのCPU21が、前述した来店者データベースに客P1の過去の来店時の商品の購入履歴が格納されているかどうかを判定する。過去の購入履歴が格納されていなければ、判定は満たされずこのルーチンを終了する。上記来店者データベースに過去の購入履歴が格納されていれば、判定は満たされ、ステップSS107に移る。
ステップSS107では、上記来店者データベースに格納されている過去の購入履歴に基づき、客P1が過去にサプライ必需品を購入しているかどうか判定する。客P1がサプライ必需品を購入していなければ、判定は満たされずこのフローを終了する。客P1が上記サプライ必需品を購入していれば、ステップSS107の判定が満たされ、ステップSS109に移る。
ステップSS109では、前述のステップSS50及びステップSS55において接客開始判定となった陳列棚前領域TMに対応した陳列棚STに、ステップSS107で取得したサプライ必需品に対応するサプライ商品があるかどうか判定する。接客開始の判定に対応した陳列棚STに上記サプライ必需品に対応するサプライ商品がなければ、判定は満たされず、今回、客P1は当該サプライ商品を購入しに来たのではないとみなされ、このルーチンを終了する。なお、この場合も「サプライ商品をお探しですか?」等の接客をするよう店員に指示するようにしてもよい。
一方、上記ステップSS109において、接客開始の判定に対応した陳列棚STに、サプライ必需品に対応するサプライ商品があった場合、判定が満たされ、今回、客P1は当該サプライ商品を購入しに来たとみなされて上記ステップSS120に対応するステップSS120′に移る。ステップSS120′では、上記ステップSS109の判定結果に基づき、客P1が過去に購入したサプライ必需品に対応するサプライ商品を、客P1へ提示する商品として決定し、このルーチンを終了する。
以上により、客P1が過去に購入したサプライ必需品に対応するサプライ商品を客P1に対して勧めることができるので、客P1及び店舗側の双方にとって利便性が向上する。
(8)TOA方式
なお、以上においては、移動局Tからの距離検出用の電波信号に対する各基地局Rの受信時刻差により測距処理を行う、いわゆるTDOA(Time Difference of Arrival)方式を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、RSSI(受信信号強度)を用いる方式やTOA(Time of Arrival)方式を用いて測距処理を行うようにしてもよい。TOA方式の場合は客タグT1、店員タグT2に前述の時計35を設けるともに客タグT1、店員タグT2と基地局R1〜R4との時計合わせを行う。そして、客タグT1、店員タグT2での送信時刻と基地局R1〜R4での受信時刻とにより、客タグT1、店員タグT2から基地局R1〜R4までの到来時間(伝搬時間)を算出し、これに基づき、各客タグT1、店員タグT2で位置検出処理を行うことができる。
なお、以上においては、移動局Tからの距離検出用の電波信号に対する各基地局Rの受信時刻差により測距処理を行う、いわゆるTDOA(Time Difference of Arrival)方式を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、RSSI(受信信号強度)を用いる方式やTOA(Time of Arrival)方式を用いて測距処理を行うようにしてもよい。TOA方式の場合は客タグT1、店員タグT2に前述の時計35を設けるともに客タグT1、店員タグT2と基地局R1〜R4との時計合わせを行う。そして、客タグT1、店員タグT2での送信時刻と基地局R1〜R4での受信時刻とにより、客タグT1、店員タグT2から基地局R1〜R4までの到来時間(伝搬時間)を算出し、これに基づき、各客タグT1、店員タグT2で位置検出処理を行うことができる。
本変形例によっても、上記実施形態や各変形例と同様の効果を得る。
(9)その他
以上において、移動局T2は、接客指示表示の要求信号を無線部33を介し受信した場合に、接客指示表示と客P1の位置との両方を表示部DPに表示したが、これに限られない。すなわち、接客指示表示のみを表示部DPに表示し、客P1の位置は方向指示器等を用いてその方向だけを表示するようにしてもよい。この場合、移動局T2に方位センサを設けるとともに、管理サーバSに適宜の方角演算手段を設ける。そして、前述のようにして検出された店員P2及び客P1の各座標と、方位センサで検出した移動局T2の向き(姿勢)とに基づき、管理サーバSの方角演算手段により角度差を演算し、方角を決定するようにすればよい。
以上において、移動局T2は、接客指示表示の要求信号を無線部33を介し受信した場合に、接客指示表示と客P1の位置との両方を表示部DPに表示したが、これに限られない。すなわち、接客指示表示のみを表示部DPに表示し、客P1の位置は方向指示器等を用いてその方向だけを表示するようにしてもよい。この場合、移動局T2に方位センサを設けるとともに、管理サーバSに適宜の方角演算手段を設ける。そして、前述のようにして検出された店員P2及び客P1の各座標と、方位センサで検出した移動局T2の向き(姿勢)とに基づき、管理サーバSの方角演算手段により角度差を演算し、方角を決定するようにすればよい。
なお、以上において、図2等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図19、図20、図24〜図26、図31〜図34に示すシーケンスやフローは本発明を図示する手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 接客支援システム
12 アンテナ(第3アンテナ手段)
32 アンテナ(第1アンテナ手段;第2アンテナ手段)
36 操作部(操作手段)
DP 表示部(表示手段)
P1 客(来店者)
P2 店員(接客者)
R1〜R4 基地局
T1 客タグ(第1移動局)
T2 店員タグ(第2移動局)
12 アンテナ(第3アンテナ手段)
32 アンテナ(第1アンテナ手段;第2アンテナ手段)
36 操作部(操作手段)
DP 表示部(表示手段)
P1 客(来店者)
P2 店員(接客者)
R1〜R4 基地局
T1 客タグ(第1移動局)
T2 店員タグ(第2移動局)
Claims (13)
- 情報を送受信する第1アンテナ手段を備え、店舗への来店者とともに前記店舗内を移動可能な第1移動局と、
情報を送受信する第2アンテナ手段を備え、前記店舗での接客者とともに前記店舗内を移動可能な第2移動局と、
前記第1移動局及び前記第2移動局に対し無線通信により情報送受信を行う第3アンテナ手段を備えた基地局と
を有し、
前記接客者が前記来店者を接客するための接客支援システムであって、
前記第1移動局の前記第1アンテナ手段から送信され前記基地局の前記第3アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、前記第1移動局の位置検出を行う位置検出手段と、
前記位置検出手段による前記第1移動局の位置検出結果に基づく、前記店舗への来店後の前記来店者の行動履歴を格納した来店者データベースと、
前記店舗内の商品配置情報を含む地図情報を格納した店舗データベースと、
前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記第2移動局が前記第1移動局に対し所定の位置関係にある前記接客者による前記来店者への接客サービスの実行に関する判定を行う接客判定手段と
を有することを特徴とする接客支援システム。 - 前記接客判定手段の判定結果に基づき、対応する接客指示信号を生成し、前記基地局へ出力する指示信号生成手段を有し、
前記第2移動局は、
前記指示信号生成手段から出力された前記接客指示信号に応じて前記基地局の前記第3アンテナ手段から送信され、前記第2アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、対応する接客指示表示を行うとともに前記第1移動局の位置を地図上において表示する表示手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の接客支援システム。 - 前記位置検出手段は、
前記第2移動局の前記第2アンテナ手段から送信され前記基地局の前記第3アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、前記第2移動局の位置検出を行い、
前記位置検出手段による前記第2移動局の位置検出結果に基づき、前記指示信号生成手段で生成された接客指示信号の対象となる、前記第1移動局に対し前記所定の位置関係にある前記第2移動局を特定する移動局特定手段を設け、
前記基地局は、
前記移動局特定手段で特定された前記第2移動局に対し、前記接客指示信号に対応した電波信号を送信し、
前記特定された第2移動局の前記表示手段は、
前記接客指示信号に応じて前記基地局から送信され、前記第2アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、対応する接客指示表示を行うとともに前記第1移動局の位置を地図上において表示する
ことを特徴とする請求項2記載の接客支援システム。 - 所定の設定要因に基づき、接客開始因子に係わる所定のしきい値を設定するしきい値設定手段を有し、
前記判定手段は、
前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記接客開始因子が前記しきい値設定手段で設定されたしきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定し、
前記指示信号生成手段は、
前記接客開始の判定に基づき、前記接客指示信号を生成して出力する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の接客支援システム。 - 前記しきい値設定手段は、
前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間に関する第1しきい値を設定し、
前記判定手段は、
特定の商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間が前記第1しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定する
ことを特徴とする請求項4記載の接客支援システム。 - 前記しきい値設定手段は、
前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間と、店舗内又は店舗内所定領域における前記来店者の合計滞在時間との、滞在時間比に関する第2しきい値を設定し、
前記判定手段は、
特定の商品アクセス領域に係わる前記来店者の前記滞在時間比が前記第2しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定する
ことを特徴とする請求項4記載の接客支援システム。 - 前記しきい値設定手段は、
前記接客開始因子として、店舗内の所定の領域における前記来店者の合計入退出回数に関する第3しきい値を設定し、
前記判定手段は、
前記所定の領域に係わる前記来店者の入退出回数が前記第3しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定する
ことを特徴とする請求項4記載の接客支援システム。 - しきい値の適用に関する第1モード、第2モード、第3モードのうちの少なくとも2つを選択的に切り替えるしきい値切替手段を有し、
前記第1モードでは、
前記しきい値設定手段が、前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間に関する第1しきい値を設定するとともに、前記判定手段が、特定の商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間が前記第1しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定し、
前記第2モードでは、
前記しきい値設定手段が、前記接客開始因子として、1つの商品アクセス領域における前記来店者の滞在時間と、店舗内又は店舗内所定領域における前記来店者の合計滞在時間との、滞在時間比に関する第2しきい値を設定するとともに、前記判定手段が、特定の商品アクセス領域に係わる前記来店者の前記滞在時間比が前記第2しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定し、
前記第3モードでは、
前記しきい値設定手段が、前記接客開始因子として、店舗内所定領域における前記来店者の合計入退出回数に関する第3しきい値を設定するとともに、前記判定手段が、特定の領域に係わる前記来店者の入退出回数が前記第3しきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定する
ことを特徴とする請求項4記載の接客支援システム。 - 前記しきい値切替手段は、
店舗内又は店舗内所定領域における前記来店者の合計滞在時間に応じて、前記第1モード、第2モード、第3モードのうち少なくとも2つを選択的に切り替える
ことを特徴とする請求項8記載の接客支援システム。 - 前記来店者データベースは、
前記来店者の過去の来店時における前記位置検出手段による前記第1移動局の位置検出結果に基づく、前記来店者の行動履歴を格納しており、
前記判定手段は、
前記来店者データベースに格納された前記来店者の今回来店時及び過去の来店時の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記接客開始因子が前記しきい値設定手段で設定されたしきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定する
ことを特徴とする請求項4乃至請求項9のいずれか1項記載の接客支援システム。 - 前記来店者データベースは、
前記来店者の過去の来店時における商品の購入履歴を格納しており、
前記判定手段は、
前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴及び前記商品の購入履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報とに基づき、前記接客開始因子が前記しきい値設定手段で設定されたしきい値以上となった場合に、接客を開始すると判定する
ことを特徴とする請求項4乃至請求項9のいずれか1項記載の接客支援システム。 - 前記来店者データベースに格納された前記来店者の行動履歴と、前記店舗データベースに格納された前記商品配置情報と、当該来店者の前記過去の来店時の行動履歴、又は、当該来店者の前記過去の来店時の商品の購入履歴と、に応じて、前記接客者により前記来店者へ提示する商品を表す商品情報信号を生成して出力する提示商品情報生成手段を有し、
前記第2移動局の前記表示手段は、
前記提示商品情報生成手段から出力された前記商品情報信号に応じて前記基地局の前記第3アンテナ手段から送信され、前記第2アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、対応する商品表示を行う
ことを特徴とする請求項10又は請求項11記載の接客支援システム。 - 前記第2移動局は、
前記表示手段による前記接客指示表示に基づき接客実行済みであることを、前記接客者が操作入力するための操作手段を備え、
かつ、
前記操作手段の前記操作入力に応じて前記第2移動局の前記第2アンテナ手段から送信され、前記基地局の前記第3アンテナ手段で受信した電波信号に基づき、前記来店者データベースに、対応する接客済み情報の記録を行う接客済み情報記録手段を設けた
ことを特徴とする請求項4乃至請求項12のいずれか1項記載の接客支援システム。
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