JP2010048717A - 位置検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出対象の変位を検出する検出回路に発生した異常をその動作電源をオンした際に即時に検出することができる位置検出装置を提供すること。
【解決手段】電源がオンされると、マイクロコンピュータ23は、まず第1ラインL1(出力端子−Vo1)をグランドに接続し、次に第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続し、最後に第1ラインL1(出力端子−Vo1)及び第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続する。マイクロコンピュータ23は、これら3つの接続状態としたときに、第1差動増幅回路26から出力される信号の電圧レベルと正常時に前記3つの接続状態としたときの出力信号の電圧レベルとの比較を行い、正常時と異なった電圧レベルの信号が入力されたときには第1磁気センサ20若しくは第1差動増幅回路26に異常があると判断する。
【選択図】図4
【解決手段】電源がオンされると、マイクロコンピュータ23は、まず第1ラインL1(出力端子−Vo1)をグランドに接続し、次に第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続し、最後に第1ラインL1(出力端子−Vo1)及び第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続する。マイクロコンピュータ23は、これら3つの接続状態としたときに、第1差動増幅回路26から出力される信号の電圧レベルと正常時に前記3つの接続状態としたときの出力信号の電圧レベルとの比較を行い、正常時と異なった電圧レベルの信号が入力されたときには第1磁気センサ20若しくは第1差動増幅回路26に異常があると判断する。
【選択図】図4
Description
本発明は、検出対象の位置を検出する位置検出装置に関する。
近年の車両には、車両安定性制御システム及び電子制御サスペンションシステム等の走行安定性を向上させるための種々のシステムが搭載されつつある。これらシステムは、ステアリングの操舵角に基づいて車両の姿勢を安定的な状態になるように制御する。そのため、ステアリングの回転角度を検出するための回転角度検出装置が例えば車両のステアリングコラム内に組み込まれている。この種の回転角度検出装置としては、操舵角を絶対値で検出する絶対角検出方式のものがある。
絶対角検出方式の回転角度検出装置としては、例えば特許文献1に示されるような構成が知られている。この回転角度検出装置は、ステアリングシャフトと一体的に回転する主動歯車及びその主動歯車に噛合する第1及び第2の従動歯車を備えている。両従動歯車には磁石が一体回転可能に設けられている。また、2つの従動歯車の歯数は異なっており、これにより主動歯車の回転に伴う両従動歯車の回転角度を異ならせるようにしている。そして、回転角度検出装置の制御装置は、両従動歯車にそれぞれ対応して設けられた図10に示すような磁気センサMREにより、第1の従動歯車の回転角度及び第2の従動歯車の回転角度を検出し、それら検出した回転角度に基づいて制御装置は、主動歯車の回転角度を絶対値として求める。
詳しくは、図11(a)に示されるように主動歯車(ステアリング)が所定角度回転される毎に各磁気センサMREは、正弦波からなる第1のアナログ信号Aと、余弦波からなる第2のアナログ信号Bとを制御装置に出力する。そして、制御装置は、各磁気センサMREから入力される第1のアナログ信号Aと第2のアナログ信号Bとの組み合わせに基づいて、主動歯車(ステアリング)の回転角度θを特定することが可能となっている。これにより、電源オフ中にステアリングが回転操作されて新たな回転角度に変化させられた後、電源オンとなった場合でも、制御装置により新たな回転角度を即座に特定することが可能である。
ところで、図10に示される磁気センサMREにおいて、隣接する端子がショートするような異常が発生すると、出力信号(電圧値)が正常時にはみられない変化をし、両磁気センサMREの出力信号に基づいて正常時と異なる回転角度が算出される。このため、上記の異常が電源オン中に発生した場合、制御装置は次のようにして異常を検出することができる。すなわち、制御装置は、直前に取得したステアリングの回転角度と、今回取得したステアリングの回転角度の差分とを算出し、その差分が予め設定されたしきい値よりも大きい場合には、磁気センサMREに何らかの異常が発生していると判断する。これにより電源オン中の磁気センサMREの異常を検出することができる。
しかし、上述の異常検出手段では、電源オフ中に上述の異常が発生すると、電源をオンしたときのステアリングの回転角度を基準にして比較を行うため、その電源オン時の検出された回転角度が既に異常である場合、磁気センサMREの異常を発見するのは困難である。
そこで、本出願人は電源オフ中に発生した異常を検出するために、磁気センサMREから出力される第1のアナログ信号Aと第2のアナログ信号Bの電圧値から算出される半径値に対して半径チェックを行うという異常検出手段を採用している(例えば、特許文献2参照)。
詳述すると、この半径チェックではまず、制御装置は第1のアナログ信号Aの電圧値と第2のアナログ信号Bの電圧値に基づき回転角度を算出するとともに、下記式により半径値rの算出を行う。
そして、次に、半径値が、上限値CH以上若しくは下限値CL以下となった場合に、磁気センサMREに異常が発生したと判断する。これら上限値CH及び下限値CLは磁気センサMREの特性によって設定する。すなわち、各磁気センサMREが正常な場合、図11(a)に示されるように、各磁気センサMREは、互いに45°の位相差を有する同一振幅の第1のアナログ信号Aと第2のアナログ信号Bとを出力するところ、これら正常時の両アナログ信号A,Bの1周期分の半径値rの軌跡は図12に示されるように略真円となる。そして、この略真円をなす半径値rの軌跡に対し、上限値CHはその外側において、また下限値CLはその内側において同心円をなす値に設定されている。したがって、半径値rの軌跡が上限値CHと下限値CL間にある場合には、磁気センサMREが正常であると判断される。
一方、図11(b)に示すように、異常の発生した磁気センサMREから出力される第1のアナログ信号Ae及び第2のアナログ信号Beは、例えば同図(b)に示される正常な両アナログ信号A,Bに比べて振幅が小さくなり、且つ位相がずれる。ここで、異常な信号である第1のアナログ信号Ae及び第2のアナログ信号Beに基づいて、制御装置が算出するステアリングの回転角度と実際のステアリング回転角度とには誤差が生じている。そして、この場合、異常時の両アナログ信号Ae,Beの1周期分の半径値r1の軌跡は、図12に示されるような略楕円となり、CHよりも値の小さな部分を有する。このときの半径チェックは、次のようにして行われる。すなわち、図12に示されるように、電源をオンしたときのステアリングの回転角度に対応して、各磁気センサMREから出力される両アナログ信号Ae,Beに基づき算出される半径値r1が例えば、略楕円の軌跡上の位置P1にある場合には、制御装置は、磁気センサMREに異常が発生しているにも関わらず正常であると判断する。その後にステアリングが所定方向に回転操作されて、半径値r1が例えば矢印Yで示される方向に変化した場合、半径値r1はステアリングの回転操作に伴い徐々に小さくなる。そして、半径値r1が下限値CL以下となる楕円軌跡上の位置P2となってはじめて制御装置は、磁気センサMREに異常があると判断する。
特開2004−309222号公報
特開2007−298291号公報
このように、電源オフ中に発生した磁気センサMREの異常は、電源オン後にステアリングを所定角度だけ回転操作しなければ検出することができないという問題があった。そして、前述したように、磁気センサMREの異常が検出されるまでは、誤った回転角度を正常値として上述の車両システムに出力することになり、同システムの信頼性にも影響を及ぼしかねない。なお、こうした問題は、ステアリング等の検出対象の回転態様を検出するものに限らず、例えば直線運動する検出対象の変位を検出するもの等、上述した磁気センサMREを使用して検出対象の変位を検出するもの全般について同様に発生する。
本発明は、前述した上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、検出対象の変位を検出する検出回路に発生した異常をその動作電源をオンした際に即時に検出することができる位置検出装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、特定方向への操作を通じ変位する位置検出対象に連動して変位する磁石と、前記磁石の位置に応じて印加される磁束の方向に応じて、位相の異なる第1及び第2の検出信号を出力する磁気センサと、前記磁気センサから入力される第1及び第2の検出信号を差動増幅してアナログ信号を出力する信号処理回路と、前記信号処理回路から入力されるアナログ信号に基づいて前記磁石の変位を前記位置検出対象の変位として算出する制御装置とを、備えた位置検出装置において、前記磁気センサの2つの出力端子と、これら出力端子に対応する前記信号処理回路の2つの入力端子との間に、これら磁気センサ及び信号処理回路の異常検出回路として、前記制御装置から入力される指令信号に基づきオン・オフすることにより前記磁気センサの少なくとも一方の出力端子とグランドとの間を開閉するスイッチング素子を設け、前記制御装置は、動作電源がオンされた場合、前記スイッチング素子をオン動作させ、このときに信号処理回路から出力されるアナログ信号の電圧レベルと自身に予め記憶されている正常時に前記スイッチング素子をオン動作させたときに信号処理回路から出力されるアナログ信号の電圧レベルとの比較を通じて、前記磁気センサ及び信号処理回路の異常の有無を検出することをその要旨としている。
請求項1に記載の発明は、特定方向への操作を通じ変位する位置検出対象に連動して変位する磁石と、前記磁石の位置に応じて印加される磁束の方向に応じて、位相の異なる第1及び第2の検出信号を出力する磁気センサと、前記磁気センサから入力される第1及び第2の検出信号を差動増幅してアナログ信号を出力する信号処理回路と、前記信号処理回路から入力されるアナログ信号に基づいて前記磁石の変位を前記位置検出対象の変位として算出する制御装置とを、備えた位置検出装置において、前記磁気センサの2つの出力端子と、これら出力端子に対応する前記信号処理回路の2つの入力端子との間に、これら磁気センサ及び信号処理回路の異常検出回路として、前記制御装置から入力される指令信号に基づきオン・オフすることにより前記磁気センサの少なくとも一方の出力端子とグランドとの間を開閉するスイッチング素子を設け、前記制御装置は、動作電源がオンされた場合、前記スイッチング素子をオン動作させ、このときに信号処理回路から出力されるアナログ信号の電圧レベルと自身に予め記憶されている正常時に前記スイッチング素子をオン動作させたときに信号処理回路から出力されるアナログ信号の電圧レベルとの比較を通じて、前記磁気センサ及び信号処理回路の異常の有無を検出することをその要旨としている。
同構成によれば、電源オン時に制御装置はスイッチング素子をオン動作させて、このときの信号処理回路の出力信号の電圧レベルと、制御装置に予め記憶されている正常時にスイッチング素子をオン動作させたときの出力信号の電圧レベルとの比較を行う。そして、両出力信号の電圧レベルが異なれば、磁気センサ及び信号処理回路に異常があると判断する。この異常とは具体的に、磁気センサの端子間のショート並びに信号処理回路のショート及びオープンをいう。これにより、操作することなく電源オフ中に発生した磁気センサ及び信号処理回路の異常を検出することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置検出装置であって、前記磁気センサの両出力端子と、前記信号処理回路の両入力端子との間に、当該磁気センサの異常検出回路として、磁気センサの出力ラインの断線時に前記信号処理回路の少なくとも一方の入力端子に電源電圧を印加するプルアップ抵抗をさらに備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、磁気センサの出力端子のうちプルアップ抵抗が設けられている出力端子がオープン(断線)した時には、プルアップ抵抗に印加されている電源電圧が、信号処理回路の入力端子に印加される。この電源電圧は正常時には入力端子には印加されることはない。出力ラインのオープン(断線)時には、入力された電源電圧と他方の入力電圧とが信号処理回路によって差動増幅され、その出力信号が制御装置に出力される。制御装置は、その増幅された出力信号の(電圧レベル)が正常時には発生しえない電圧レベルに固着することに基づき、磁気センサの出力経路にオープン(断線)が発生したと判断する。これにより、磁気センサの出力端子のオープンを位置検出対象の操作をすることなく検出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の位置検出装置であって、前記磁気センサの出力端子毎にスイッチング素子を設け、前記制御装置は、動作電源がオンされた場合に各スイッチング素子を個別にあるいは組み合わせてオン・オフ制御することをその要旨としている。
同構成によれば、制御装置は磁気センサの各出力端子に対応するスイッチング素子を個別にあるいは組み合わせてオン・オフの制御をする。各スイッチング素子のオン・オフの組み合わせと、そのときの信号処理回路の出力信号の電圧レベルに基づいて、制御装置は磁気センサ並びに信号処理回路の異常の有無を判断する。これにより、磁気センサの全端子のショート並びに信号処理回路の全端子のショート及びオープンを検出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の位置検出装置であって、前記磁気センサの出力端子毎にプルアップ抵抗を設けたことをその要旨としている。
同構成によれば、磁気センサの全ての出力端子にプルアップ抵抗が設けられることにより、磁気センサの各端子のオープンを検出可能となる。これにより、磁気センサ及び信号処理回路の全ての端子についてのショート及びオープンを検出することができる。
同構成によれば、磁気センサの全ての出力端子にプルアップ抵抗が設けられることにより、磁気センサの各端子のオープンを検出可能となる。これにより、磁気センサ及び信号処理回路の全ての端子についてのショート及びオープンを検出することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3及び4に記載の位置検出装置であって、1組の磁気センサ、信号処理回路及び異常検出回路を備え、前記異常検出回路を構成する各スイッチング素子のうち、第1の磁気センサの一の出力端子に対応するスイッチング素子と、第2の磁気センサの一の出力端子に対応するスイッチング素子とを1組とする2組のスイッチングユニットを構成し、前記制御装置は各スイッチングユニットに対してスイッチングを要求する指令信号を出力することをその要旨としている。
同構成によれば、各スイッチングユニットに対してスイッチングを要求する指令信号が出力されることで、各スイッチングユニットの全てのスイッチング素子が同時にオン・オフする。これにより、制御装置はスイッチング素子毎にスイッチングを要求する信号を出力する必要はなくなる。
本発明によれば、位置検出装置において、検出対象の変位を検出する検出回路に発生した異常を、その動作電源をオンした際に即時に検出することができる。
以下、本発明を、ステアリングの操舵角を検出する回転角度検出装置に具体化した第一の実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1に示されるように、回転角度検出装置11は、図示しないステアリングに一体回転可能に連結されたステアリングシャフト12に装着されている。回転角度検出装置11は、ステアリングシャフト12の周囲の図示しないステアリングコラム等の構造体に固定された箱体状のハウジング13を備えている。このハウジング13内には、ステアリングシャフト12に一体回転可能に外嵌された主動歯車14が収容されるとともに、当該主動歯車14に噛合する第1及び第2の従動歯車15,16が回転可能に支持されている。従って、ステアリングシャフト12が回転すると、主動歯車14は一体的に回転し、それに伴って第1及び第2の従動歯車15,16もそれぞれ回転する。なお、第1及び第2の従動歯車15,16は歯数が異なるように設けられている。そのため、主動歯車14の回転角度に対する第1及び第2の従動歯車15,16の回転角度はそれぞれ異なる。例えば本実施形態では、主動歯車14の歯数は102、第1の従動歯車15の歯数は51、第2の従動歯車16の歯数は54に設定されている。よって、主動歯車14が90°(180°×51/102)回転する毎に第1の従動歯車15が180°回転するとともに、主動歯車14が約95°(180°×54/102)回転する毎に第2の従動歯車16が180°回転するように歯数が設定されている。
図1に示されるように、回転角度検出装置11は、図示しないステアリングに一体回転可能に連結されたステアリングシャフト12に装着されている。回転角度検出装置11は、ステアリングシャフト12の周囲の図示しないステアリングコラム等の構造体に固定された箱体状のハウジング13を備えている。このハウジング13内には、ステアリングシャフト12に一体回転可能に外嵌された主動歯車14が収容されるとともに、当該主動歯車14に噛合する第1及び第2の従動歯車15,16が回転可能に支持されている。従って、ステアリングシャフト12が回転すると、主動歯車14は一体的に回転し、それに伴って第1及び第2の従動歯車15,16もそれぞれ回転する。なお、第1及び第2の従動歯車15,16は歯数が異なるように設けられている。そのため、主動歯車14の回転角度に対する第1及び第2の従動歯車15,16の回転角度はそれぞれ異なる。例えば本実施形態では、主動歯車14の歯数は102、第1の従動歯車15の歯数は51、第2の従動歯車16の歯数は54に設定されている。よって、主動歯車14が90°(180°×51/102)回転する毎に第1の従動歯車15が180°回転するとともに、主動歯車14が約95°(180°×54/102)回転する毎に第2の従動歯車16が180°回転するように歯数が設定されている。
また、第1及び第2の従動歯車15,16には、第1及び第2の磁石(永久磁石)17,18が一体回転可能に設けられている。この第1及び第2の磁石17,18は、図2に示すように、直方体をなし、第1及び第2の従動歯車15,16の径方向の磁束(磁界)を発するように着磁されている。第1及び第2の磁石17,18は、第1及び第2の従動歯車15,16の下部開口部を介して下方を臨むようにそれぞれ設けられている。なお、第1及び第2の従動歯車15,16が1回転(360°回転)すると、第1及び第2の磁石17,18が発する磁束の方向も360°回転する。
また、ハウジング13の内部において、第1及び第2の従動歯車15,16の下方には、プリント基板19が第1及び第2の従動歯車15,16の回転中心軸に対して直交するように配設されている。そして、当該プリント基板19の上面には、第1及び第2磁気センサ20,21が第1及び第2の磁石17,18に対向するように配設されている。また、ハウジング13の内部において、プリント基板19の下方には、他のプリント基板22がプリント基板19に対して直交するように配設されている。そして、当該プリント基板22の表面には、制御装置としてマイクロコンピュータ23が設けられている。
<電気的構成>
次に、回転角度検出装置11の電気的構成を説明する。図3に示されるように、回転角度検出装置11は、その各部位に電圧を供給する電源回路24と、両従動歯車15,16の回転角度α、βを電気信号として検出する第1及び第2磁気センサ20,21と、これらセンサから入力される電気信号(後述する第1及び第2の検出信号A1´,A2´)を増幅して、その増幅された電気信号(後述する第1〜4のアナログ信号A〜D)をマイクロコンピュータ23へ出力する信号処理回路としての第1〜第4差動増幅回路26〜29と、を備えている。
次に、回転角度検出装置11の電気的構成を説明する。図3に示されるように、回転角度検出装置11は、その各部位に電圧を供給する電源回路24と、両従動歯車15,16の回転角度α、βを電気信号として検出する第1及び第2磁気センサ20,21と、これらセンサから入力される電気信号(後述する第1及び第2の検出信号A1´,A2´)を増幅して、その増幅された電気信号(後述する第1〜4のアナログ信号A〜D)をマイクロコンピュータ23へ出力する信号処理回路としての第1〜第4差動増幅回路26〜29と、を備えている。
さらに、第1及び第2磁気センサ20,21と第1〜第4差動増幅回路26〜29との間には、第1及び第2磁気センサ20,21及び第1〜第4差動増幅回路26〜29の異常を検出する第1〜第4の異常検出回路4〜7が設けられている。なお、第1〜第4の異常検出回路4〜7については後に詳述する。
電源回路24は、図示しない車両のバッテリから入力される電圧を、第1及び第2磁気センサ20,21及びマイクロコンピュータ23等の回転角度検出装置11の各部にそれぞれ応じた所定レベルの電圧に変換し、それら電圧をその回転角度検出装置11の各部に供給する。第1及び第2磁気センサ20,21及びマイクロコンピュータ23等はそれぞれ電源回路24から安定して供給される所定レベルの電圧を動作電源として動作する。
<磁気センサ>
次に、第1及び第2磁気センサ20,21のうち、第1磁気センサ20について詳述する。なお、第2磁気センサ21については、その構成が第1磁気センサ20と略同様であるため、ここではその詳細な説明を割愛する。
次に、第1及び第2磁気センサ20,21のうち、第1磁気センサ20について詳述する。なお、第2磁気センサ21については、その構成が第1磁気センサ20と略同様であるため、ここではその詳細な説明を割愛する。
第1磁気センサ20は、図4に示されるように、第1ブリッジ回路31とその第1ブリッジ回路31に対して45°傾いた第2ブリッジ回路32とから構成されている。この第1ブリッジ回路31は、4つの磁気抵抗素子R1〜R4により構成されている。詳しくは、磁気抵抗素子R1と磁気抵抗素子R2とが直列接続されるとともに、磁気抵抗素子R3と磁気抵抗素子R4とが直列接続されている。そして、これら磁気抵抗素子R1,R2からなる直列回路と磁気抵抗素子R3,R4からなる直列回路とが並列接続されている。また、磁気抵抗素子R1と磁気抵抗素子R2との間の中点aは第1磁気センサ20の出力端子−Vo1が接続され、磁気抵抗素子R3と磁気抵抗素子R4との間の中点bは第1磁気センサ20の出力端子+Vo1が接続されている。また同様にして、磁気抵抗素子R1と磁気抵抗素子R4との接続点は、第1磁気センサ20の入力端子Vccを介して電源回路24に接続され、磁気抵抗素子R2と磁気抵抗素子R3との接続点は、第1磁気センサ20の入力端子GNDを介してグランドに接続されている。
一方、第2ブリッジ回路32は、4つの磁気抵抗素子R5〜R8により構成されている。詳しくは、磁気抵抗素子R5と磁気抵抗素子R6とが直列接続されるとともに、磁気抵抗素子R7と磁気抵抗素子R8とが直列接続されている。そして、これら磁気抵抗素子R5,R6からなる直列回路と磁気抵抗素子R7,R8からなる直列回路とが並列接続されている。また、磁気抵抗素子R5と磁気抵抗素子R6との間の中点cは第1磁気センサ20の出力端子−Vo2に接続され、磁気抵抗素子R7と磁気抵抗素子R8との間の中点dは、第1磁気センサ20の出力端子+Vo2に接続されている。また、磁気抵抗素子R5と磁気抵抗素子R8との接続点は、第1磁気センサ20の入力端子Vccを介して電源回路24に接続され、磁気抵抗素子R6と磁気抵抗素子R7との接続点は、第1磁気センサ20の入力端子GNDを介してグランドに接続されている。なお、本実施形態での電源回路24が各回路素子に供給する電圧は5Vに設定されている。
これら第1及び第2ブリッジ回路31,32において、入力端子Vccと入力端子GNDとの間には、電源回路24から所定レベルの電圧が印加されている。また、これら第1及び第2ブリッジ回路31,32を構成する磁気抵抗素子R1〜R8は、外部から磁界が加えられると、この磁界(正確には、磁束の向き)に応じてその抵抗値が変化する。そして、第1及び第2ブリッジ回路31,32は、それらに与えられる磁界の変化、すなわち第1の従動歯車15の回転に伴う第1の磁石17から発せられる磁束の方向の変化に応じて中点a,b及び中点c,dの電位を磁束の検出信号としてそれぞれ第1及び第2差動増幅回路26,27に出力する。なお、図5(a)に示されるように、これら第1及び第2ブリッジ回路31,32から出力される磁束の第1及び第2の検出信号A1´,A2´は互いに逆相すなわち位相が90°(1周期は180°)ずれた正弦信号である。
<差動増幅回路>
第1及び第2差動増幅回路26,27は、第1磁気センサ20の出力端子−Vo1,+Vo1、−Vo2、+Vo2から入力された第1〜第4の検出信号A1´,A2´,B1´,B2´を、オフセット値を中心に一定の増幅率で差動増幅して、図5(c)に示されるような第1及び第2のアナログ信号A,Bをマイクロコンピュータ23に出力する。同様に図5(d)に示されるように、第3及び第4差動増幅回路は第3及び第4のアナログ信号C,Dをマイクロコンピュータ23に出力する。第1及び第2のアナログ信号A,Cは正弦信号であり、第1のアナログ信号Aは第1の従動歯車15の回転角度αに応じて、第3のアナログ信号Cは第2の従動歯車16の回転角度βに応じて連続的に変化する。また、第2及び第4のアナログ信号B,Dは余弦信号であり、第2のアナログ信号Bは第1の従動歯車15の回転角度αに応じて、第4のアナログ信号Dは第2の従動歯車16に応じて連続的に変化する。
第1及び第2差動増幅回路26,27は、第1磁気センサ20の出力端子−Vo1,+Vo1、−Vo2、+Vo2から入力された第1〜第4の検出信号A1´,A2´,B1´,B2´を、オフセット値を中心に一定の増幅率で差動増幅して、図5(c)に示されるような第1及び第2のアナログ信号A,Bをマイクロコンピュータ23に出力する。同様に図5(d)に示されるように、第3及び第4差動増幅回路は第3及び第4のアナログ信号C,Dをマイクロコンピュータ23に出力する。第1及び第2のアナログ信号A,Cは正弦信号であり、第1のアナログ信号Aは第1の従動歯車15の回転角度αに応じて、第3のアナログ信号Cは第2の従動歯車16の回転角度βに応じて連続的に変化する。また、第2及び第4のアナログ信号B,Dは余弦信号であり、第2のアナログ信号Bは第1の従動歯車15の回転角度αに応じて、第4のアナログ信号Dは第2の従動歯車16に応じて連続的に変化する。
次に第1〜第4差動増幅回路26〜29のうち、第1差動増幅回路26について詳述する。第2〜第4差動増幅回路27〜29については第1差動増幅回路26と略同様の構成であるため、ここではその詳細な説明を割愛する。
図4に示されるように、第1差動増幅回路26のオペアンプ36の正電源端子Vccと負電源端子Veeとには、コンデンサCが同オペアンプ36と並列となるように接続されている。当該コンデンサCに蓄えられた電圧がオペアンプ36は増幅動作の動力源となる。また、オペアンプ36の逆相入力端子V−には、第1磁気センサ20の出力端子−Vo1がラインL1を介して、同じく正相入力端子V+には、出力端子+Vo1がラインL2を介してそれぞれ接続されている。
さらに、オペアンプ36の出力端子Voと逆相入力端子V−との間には、抵抗R9が並列に接続されている。すなわち、抵抗R9の一端は逆相入力端子V−に、他端は出力端子Voに接続されている。ラインL1上において、抵抗R9と逆相入力端子V−との接続点と、第1磁気センサ20の出力端子−Vo1との間には抵抗R11が設けられている。一方、オペアンプ36の正相入力端子V+と第1磁気センサ20の+Vo1との間を接続するラインL2には抵抗R12が設けられている。
また、第1差動増幅回路26は、抵抗R13,R14の直列回路を備え、その両端間には、電源回路24からの所定レベルの電圧が印加されている。すなわち、抵抗R13の抵抗R14と反対側の端部が電源回路24に、抵抗R14の抵抗R13と反対側の端部がグランドにそれぞれ接続されている。それら抵抗R13,R14の接続点と、抵抗R12と正相入力端子V+との接続点との間には、抵抗R10が接続されている。
ここで、抵抗R9〜R12は、オペアンプ36の増幅率を設定するために設けられている。すなわち、増幅率は抵抗R9と抵抗R11との比、及び、それらと同値に設定される抵抗R10と抵抗R12との比で与えられる。本実施形態では、オペアンプ36の増幅率が16となるように、各抵抗R9〜R12の値が設定されている。
また、抵抗R13及び抵抗R14は、オフセット値を設定するために設けられている。すなわち、オフセット値は抵抗R14の値を抵抗R13の値と抵抗R14の値との和で除算して、さらに、その算出結果を電源電圧(ここでは、電源回路24から供給される所定レベルの電圧)の値で乗算した値で与えられる。本実施形態では、前述したように電源回路24から供給される電圧の値は5.0Vであるところ、オフセット値が2.5Vとなるように抵抗R13、抵抗R14の両値が設定されている。
ここで、オペアンプ36の出力電圧をVout、オペアンプ36の逆相入力端子V−への入力電圧をVin1、同じく正相入力端子V+への入力電圧をVin2、オペアンプ36の増幅率をAd、オフセット値をVOffsetとしたとき、Voutは次式に基づき算出される。
したがって、図5(a)、(b)に示されるように、0mVを中心に50mVの振幅で振動する第1の検出信号A1´及びそれと逆相で与えられる第2の検出信号A2´が、第1差動増幅回路26に入力された場合、同第1差動増幅回路26からの出力信号(電圧値)である第1のアナログ信号Aは2.5V(オフセット値)を中心に1.6Vの振幅yで振動する正弦信号となる。
ちなみに、第2差動増幅回路27からの出力信号である第2のアナログ信号Bは2.5Vを中心に1.6Vの振幅yで振動する余弦信号となる。なお、前述したように第2ブリッジ回路32は第1ブリッジ回路31に対して45°だけ傾けて設けられているので、図5(b)に示されるように、第2のアナログ信号Bは第1のアナログ信号Aに対して45°だけ位相がずれる。第2磁気センサ21(正確には第3及び第4差動増幅回路28,29)から出力される第3及び第4のアナログ信号C,Dは、第1及び第2のアナログ信号A,Bと同様に、図5(d)に示されるように第4のアナログ信号Cは第3のアナログ信号Dに対して45°だけ位相がずれる。
なお、前述したように、また図5(c)に示されるように、主動歯車14が90°回転する毎に第1の従動歯車15が180°回転する。また、第1の従動歯車15が180°だけ回転すると、第1の磁石17が発する磁束も180°だけ回転する。そして、第1の従動歯車15に対して相対回転する第1磁気センサ20から出力される第1及び第2の検出信号A1´,A2´及び第1及び第2差動増幅回路26,27から出力される第1及び第2のアナログ信号A,Bの波形は、同第1磁気センサ20に印加される磁束の方向が180°だけ変化したときに1周期となる。すなわち、第1及び第2差動増幅回路26,27は、第1の従動歯車15の回転角度αが0°の場合と180°の場合に、同一電圧値の第1のアナログ信号Aを出力する。
同様に、図5(d)に示されるように、第2磁気センサ21から出力される第1及び第2の検出信号B1´,B2´の波形、及び第3及び第4差動増幅回路28,29から出力される第3及び第4のアナログ信号C,Dの波形は、同第2磁気センサ21に印加される磁束の方向が180°だけ変化したときに1周期となる。すなわち、第3及び第4差動増幅回路28,29は、第2の従動歯車16の回転角度βが0°の場合と180°の場合に、同一電圧値の第3及び第4のアナログ信号C、Dを出力する。なお、図5(d)では、主動歯車14の回転角度θの数値を、小数点第1位で四捨五入した値で表している。
マイクロコンピュータ23は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器(いずれも図示しない)等を備えてなる。ROMには、回転角度検出装置11の全体を統括的に制御するための各種の制御プログラムが格納されている。ROMに格納される制御プログラムとしては、例えば、回転角度算出プログラム及び異常検出プログラムがある。回転角度算出プログラムは第1及び第2磁気センサ20,21、正確には第1〜第4差動増幅回路26〜29からの第1〜4のアナログ信号A〜Dに基づいて主動歯車14、すなわちステアリングシャフト12の回転角度θを絶対値で求めるためのプログラムである。また、異常検出プログラムは、第1及び第2磁気センサ20,21、及び第1〜第4差動増幅回路26〜29の異常を検出するためのプログラムである。RAMはROMの制御プログラムを展開してCPUが各種の処理を実行するためのデータ記憶領域である。A/D変換器は、アナログ信号(ここでは、第1〜第4差動増幅回路26〜29から出力される第1〜4のアナログ信号A〜D)をデジタル信号に変換する。
マイクロコンピュータ23は、ROMに格納された回転角度検出プログラムに従い主動歯車14の回転角度θを算出する。具体的には、マイクロコンピュータ23は、まず第1及び第2差動増幅回路26,27から入力される第1及び第2のアナログ信号A,B(正弦信号及び余弦信号)に基づく逆正接演算により第1の従動歯車15の回転角度αを算出する。同様に、マイクロコンピュータ23は、第3及び第4差動増幅回路28,29から入力される第3及び第4のアナログ信号C,Dに基づく逆正接演算により第2の従動歯車16の回転角度βを算出する。なお、こうした逆正接演算により算出される回転角度α,βの値は、図5(c),(d)に示されるように、第1及び第2の従動歯車15,16が180°だけ回転する毎に立ち上がりと立ち下がりを繰り返す鋸歯状の波形をなすように変化する。
そして、次にマイクロコンピュータ23は、前述のように算出された第1及び第2の従動歯車15,16の回転角度α,βに基づいて主動歯車14を算出する。具体的には、前述したように、第1及び第2の従動歯車15,16の歯数は異なっていることから、主動歯車14と第1の従動歯車15との減速比(歯数比)、並びに主動歯車14と第2の従動歯車16との減速比(歯数比)は異なる。すなわち、本例では、第2の従動歯車16の歯数が第1の従動歯車15の歯数よりも大きく設定されているので、第2の従動歯車16の回転周期は第1の従動歯車15の回転周期よりも長くなる。このため、ステアリングが中立位置(ステアリング操作角度=0°)にある状態でステアリングが回転操作された場合、この操作角度の変化に対して、第1及び第2の従動歯車15,16の回転角度α,βの差は直線的に変化する。すなわち、ステアリングシャフト12の回転角度θと、第1及び第2の従動歯車15,16の回転角度α,βの差はステアリング、すなわち主動歯車14の回転角度θに対して固有の値となる。このため、当該回転角度α,βの差に基づいて主動歯車14すなわちステアリングシャフト12の回転角度θ(絶対値)の即時検出が可能となる。
これを前提として、マイクロコンピュータ23は、回転角度α,βの差(=|α−β|)を算出し、この演算結果に基づき回転角度θを算出する。そしてマイクロコンピュータ23は、その算出された回転角度θを車両安定制御システム及び電子制御サスペンションシステム等の走行安定性を向上させるための種々のシステムに出力する。
さらに、マイクロコンピュータ23は、ROMに格納された異常検出プログラムに従い第1及び第2磁気センサ20,21、第1〜第4差動増幅回路26〜29の異常検出処理を実行する。この異常検出処理については、後に詳述する。
さて、前述のように構成した回転角度検出装置11においては、何らかの原因で第1及び第2磁気センサ20,21並びに第1〜第4差動増幅回路26〜29に端子間ショート等の異常が発生するおそれがある。そして、こうした異常は検出される回転角度の異常(跳躍など)、あるいは第1及び第2磁気センサ20,21の出力電圧の異常として現れることから、回転角度の変化及び第1及び第2磁気センサ20,21の出力電圧を監視することにより異常の発生を検出することができることについては前述した。そして、こうした異常は、電源オフ中に発生することも想定されるところ、この場合には、電源オン後に例えばステアリングを所定角度だけ回転操作する必要があり即時の異常検出が困難であることについても前述した通りである。
そこで、本例では、電源オフ中に発生した異常を電源オン後に即時に検出するべく図3に示されるように、第1〜4の異常検出回路4〜7が設けられている。なお、各回路の構成は同一であることから、ここでは、第1磁気センサ20に対応する第1及び第2の異常検出回路4,5についてのみ説明することとし、第3及び第4の異常検出回路6,7については省略する。
図4に示されるように、第1ブリッジ回路31の両出力端子−Vo1,+Vo1と第1差動増幅回路26(正確にはオペアンプ36の逆相及び正相入力端子V−,V+)との間を接続する第1及び第2ラインL1,L2には、プルアップ抵抗R15,R16の一端が接続されるとともに、それらの他端は電源回路24に接続されている。また、第2ブリッジ回路32の両出力端子−Vo2,+Vo2と第2差動増幅回路27との間を接続する第3及び第4ラインL3,L4にも、プルアップ抵抗R17,R18の一端が接続されるとともに、それらの他端は電源回路24に接続されている。これらプルアップ抵抗R15〜R18は、第1磁気センサ20及び第1及び第2差動増幅回路26,27の異常(特に端子のオープン)を検出するためのものである。例えば、第1磁気センサ20の出力端子−Vo1がオープンした時には、プルアップ抵抗R15によって、オペアンプ36の端子V−に電源電圧が加わる。
また、マイクロコンピュータ23には、スイッチング素子として4つのFET(電界効果トランジスタ)1〜FET4、正確にはそのゲート端子が接続されている。これらFET1〜FET4も、第1及び第2磁気センサ20,21等の回路素子の異常を検出するために設けられている。FET1〜FET4のソース端子はラインL1〜L4におけるプルアップ抵抗R15〜R18よりも第1磁気センサ20側に接続され、ドレイン端子はグランドに接続されている。FET1〜FET4のゲートにマイクロコンピュータ23からの制御信号(電圧)が入力されるとソースとドレイン間が導通状態となる。すなわち、ラインL1〜L4、ひいては第1磁気センサ20の各端子+Vo1,−Vo1,−Vo2,+Vo2等がグランドに接続される。
<異常検出処理>
次に回転角度検出装置における異常検出処理を図7のフローチャートに従って説明する。このフローチャートは、車両の電源投入時のイニシャルチェックとして、前記ROMに格納された異常検出プログラムに基づき、マイクロコンピュータ23により実行される。
次に回転角度検出装置における異常検出処理を図7のフローチャートに従って説明する。このフローチャートは、車両の電源投入時のイニシャルチェックとして、前記ROMに格納された異常検出プログラムに基づき、マイクロコンピュータ23により実行される。
この異常検出処理は、電源オフ中に発生した回路素子、すなわち第1及び第2磁気センサ20,21及び第1〜第4差動増幅回路26〜29の異常を、電源オン後に即時に検出するために行われる。ここで、回路素子の異常とは、端子のオープン及び端子間のショートをさす。
また、ここでは第1磁気センサ20の第1ブリッジ回路31及び第1差動増幅回路26についての異常検出処理についてのみ説明する。第2ブリッジ回路32、第2磁気センサ21(正確にはその内部のブリッジ回路)及び第2〜第4差動増幅回路27〜29についても同様の方法で回路の異常検出を行うことができるのでその詳細な説明を省略する。
本実施形態では両ラインL1,L2(正確には出力端子−Vo1,+Vo1)をグランドに接続したときに第1差動増幅回路26(正確にはオペアンプ36)から出力される第1のアナログ信号Aの値が、正常時と異常時とで異なることに着目して、異常の有無を検出する。そこでまず正常時において、ラインL1,L2をグランドに接続したときの第1のアナログ信号Aの値について説明し、次いで異常検出処理について具体的に説明する。なお、ここで正常時とは、第1ブリッジ回路31及び第1差動増幅回路26の端子がオープンも、ショートもしていない状態をいう。
まず、正常時において、電源がオンされた状態で、FET1がオンされると第1磁気センサ20の出力端子−Vo1はグランドに接続されるので、オペアンプ36の逆相入力端子V−に印加される電圧は0となる。一方、オペアンプ36の正相入力端子V+に印加される電圧は2.5V(オフセット値)となる。よって逆相入力端子V−と正相入力端子V+との電位差は2.5Vとなる。そして、この電位差を前記数式2に適用することにより算出される計算上の出力電圧Voutは電源電圧(5V)以上となる。しかし、電源電圧以上の電圧を出力できないというオペアンプ36の性質上、実際に出力される出力電圧すなわち第1のアナログ信号Aは、図6(a)に示されるように、4.9V以上且つ5.0V未満の値に固着する。なお、本例では、マイクロコンピュータ23は、第1の閾値(例えば4.9V)以上の信号を、ハイレベルの信号として認識する。図6(a)〜図(c)の破線で示したのは、正常時の第1のアナログ信号Aの波形(正弦波)である。
また、電源がオンされた状態で、FET2がオンされたときには、第1磁気センサ20の出力端子+Vo1がグランドに接続されるので、オペアンプ36の正相入力端子V+に印加される電圧は0となる。一方、逆相入力端子V−に印加される電圧は2.5Vである。このため、正相入力端子V−と逆相入力端子V+との電位差は−2.5Vとなる。そして、このとき前記数式2に基づき算出される計算上の出力電圧Voutはグランド電位(0V)以下となる。しかし、グランド電位以下の電圧は出力できないというオペアンプ36の性質上、実際に出力される出力電圧すなわち第1のアナログ信号Aは、図6(b)に示されるように、0Vに固着する。なお、マイクロコンピュータ23は第2の閾値(例えば、0.1V)以下の信号をローレベルの信号として認識する。
また、電源がオンされた状態で、FET1及びFET2が同時にオンされると、第1磁気センサ20の出力端子−Vo1及び+Vo1の双方が同時にグランドに接続されるので、正相入力端子V+及び逆相入力端子V−に印加される電圧は0となる。このため、正相入力端子V−と逆相入力端子V+との電位差は0Vとなる。そして、このとき前記式2に基づき算出される計算上の出力電圧Voutは、図6(c)に示されるように、2.5V(オフセット値)に固着する。なお、マイクロコンピュータ23は、前記第1の閾値未満、且つ前記第2の閾値を超える値の信号をオフセット値レベルのオフセット信号として認識する。なお、1.5V〜3.5Vの間にある信号をオフセット信号として認識する。
以上のように、正常時での出力電圧すなわち第1のアナログ信号Aは、図8の上段に示されるように、FET1をオンして、出力端子−Vo1をグランドに接続したときにはHi(ハイレベル)、FET2をオンして、出力端子+Vo1をグランドに接続したときにはLo(ローレベル)、FET1及びFET2を同時にオンして、両出力端子−Vo1,+Vo1グランドに接続したときにはOffset(オフセット値レベル)となる。
FET1及びFET2のオン・オフ状態に関連付けられて正常時にオペアンプ36から出力される電圧レベル(Hi,Lo,Offset)の組み合わせは、前記ROMに記憶されている。そして、前述したように、マイクロコンピュータ23は電源オン時に入力される第1のアナログ信号Aの電圧レベルと前記ROMに記憶されている正常時の出力信号の電圧レベル(Hi,Lo,Offset)との比較を通じて回路素子の異常の有無を判断する。
次にこの異常検出処理について具体例を挙げつつ説明する。例えば、電源オフ中に第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)の端子+Vo1と端子Vccとがショートした場合には、以下のような処理手順で異常を検出する。
すなわち、電源がオンされると、マイクロコンピュータ23は、まず第1ラインL1(正確には第1磁気センサ20の出力端子−Vo1)をグランドに接続するべく、FET1に制御信号を出力し、これをオン動作させる。(ステップS1)。このとき、オペアンプ36の出力信号はHiとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Hi)との比較を通じて正常か否かを判断する(S2)。ここでは、正常時及び異常時のいずれの場合も出力信号の電圧レベルがHiなので、マイクロコンピュータ23は正常であると判断する(S2でYes)。次にマイクロコンピュータ23は、FET2をオン動作させる(S3)。このときのオペアンプ36の出力信号はHiとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET2をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Lo)との比較を通じて正常か否かを判断する(S4)。ここでは、正常時の出力信号がLoとなるところ、Hiであることからマイクロコンピュータ23はオペアンプ36若しくは第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)に異常があると判断して(S4でNo)、異常検出処理を終了する。
ここでは詳述しないが、図8上段に示されるように、第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)の各入出力端子−Vo1,+Vo1,Vcc,GNDの全ての端子間のショートについても同様にして検出できる。なお、各入出力端子−Vo1,+Vo1,Vcc,GNDがオープンしたときの出力信号の電圧レベルは、正常の出力信号の電圧レベルと同じになるため異常を検出することはできない。これら各入出力端子−Vo1,+Vo1,Vcc,GNDのオープンを検出するためにプルアップ抵抗R15,R16が設けられている。プルアップ抵抗R15,R16によるオープン検出については後に詳述する。なお、第1磁気センサ20の端子Vccがオープンした場合には、Hi出力,Lo出力又はOffset出力の何れにも該当しない信号(電圧値)が出力される。このため、この入力端子Vccがオープンした場合には、第1磁気センサ20に異常があるとして検出される。
同様の処理手段でオペアンプ36の各端子Vo,V+,V−,Vcc,Veeのオープン及び各端子V+,V−,Vcc,Vee間のショートについても検出が可能である。例えば、電源オフ中にオペアンプ36の出力端子Voと入力端子Vccとがショートした場合には、電源がオンされると、マイクロコンピュータ23は、まず第1ライン(正確には第1磁気センサ20の出力端子−Vo1)L1をグランドに接続するべく、FET1に制御信号を出力し、これをオン動作させる(S1)。このとき、オペアンプ36の出力信号はHiとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Hi)との比較を通じて正常か否かを判断する(S2)。ここでは、正常時及び異常時のいずれの場合も出力信号の電圧レベルがHiなので、マイクロコンピュータ23は正常であると判断する(S2でYes)。次にマイクロコンピュータ23は、FET2をオン動作させる(S3)。このときのオペアンプ36の出力信号はHiとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET2をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Lo)との比較を通じて正常か否かを判断する(S4)。ここでは、正常時の出力信号がLoとなるところ、Hiであることからマイクロコンピュータ23はオペアンプ36若しくは第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)に異常があると判断して(S4でNo)、異常検出処理を終了する。
ここでは詳述しないが、オペアンプ36の各端子V+,V−,Vcc,Veeの全ての端子間のショートに加えて、オープンについても同様の処理手順で異常を検出できる。
さらに、第1差動増幅回路26の増幅率及びオフセット値を設定する抵抗R9〜R14のショート及びオープンについても、同様の処理手順で異常の検出を行える。
さらに、第1差動増幅回路26の増幅率及びオフセット値を設定する抵抗R9〜R14のショート及びオープンについても、同様の処理手順で異常の検出を行える。
例えば、電源オフ中に抵抗R10がオープンした時には、例えば、電源がオンされると
マイクロコンピュータ23は、まず第1ラインL1(正確には第1磁気センサ20の出力端子−Vo1)をグランドに接続するべく、FET1に制御信号を出力し、これをオン動作させる(ステップS1)。このとき、オペアンプ36の出力信号はHiとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Hi)との比較を通じて正常か否かを判断する(S2)。ここでは、正常時及び異常時のいずれの場合も出力信号の電圧レベルがHiなので、マイクロコンピュータ23は正常であると判断する(S2でYes)。次にマイクロコンピュータ23は、FET2をオン動作させる(S3)。このときのオペアンプ36の出力信号はLoとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Lo)との比較を通じて正常か否かを判断する(S3)。ここでは、正常時及び異常時のいずれの場合も出力信号の電圧レベルがLoなので、マイクロコンピュータ23は正常であると判断する(S4でYes)。次にマイクロコンピュータ23は、FET1及びFET2を同時にオン動作させる(S5)。このときのオペアンプ36の出力信号はLoとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1及びFET2をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Offset)との比較を通じて正常か否かを判断する(S6)。ここでは、正常時の出力信号がOffsetとなるところ、Hiであることからマイクロコンピュータ23はオペアンプ36若しくは第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)に異常があると判断して(S6でNo)、異常検出処理を終了する。
マイクロコンピュータ23は、まず第1ラインL1(正確には第1磁気センサ20の出力端子−Vo1)をグランドに接続するべく、FET1に制御信号を出力し、これをオン動作させる(ステップS1)。このとき、オペアンプ36の出力信号はHiとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Hi)との比較を通じて正常か否かを判断する(S2)。ここでは、正常時及び異常時のいずれの場合も出力信号の電圧レベルがHiなので、マイクロコンピュータ23は正常であると判断する(S2でYes)。次にマイクロコンピュータ23は、FET2をオン動作させる(S3)。このときのオペアンプ36の出力信号はLoとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Lo)との比較を通じて正常か否かを判断する(S3)。ここでは、正常時及び異常時のいずれの場合も出力信号の電圧レベルがLoなので、マイクロコンピュータ23は正常であると判断する(S4でYes)。次にマイクロコンピュータ23は、FET1及びFET2を同時にオン動作させる(S5)。このときのオペアンプ36の出力信号はLoとなる。次に、マイクロコンピュータ23は正常時にFET1及びFET2をオンしたときの出力信号の電圧レベル(Offset)との比較を通じて正常か否かを判断する(S6)。ここでは、正常時の出力信号がOffsetとなるところ、Hiであることからマイクロコンピュータ23はオペアンプ36若しくは第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)に異常があると判断して(S6でNo)、異常検出処理を終了する。
なお、上述の第1ブリッジ回路31に限らず、それと同時に第2ブリッジ回路32並びに第2磁気センサ21の第3ブリッジ回路(第1ブリッジ回路31に相当)及び第4ブリッジ回路(第2ブリッジ回路32に相当)についても、FETをオン・オフする異常検出処理が同様に行われる。
<プルアップ抵抗>
このように、FET1及びFET2のオン・オフ制御を通じて、第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)の端子間のショートの検出を行うことができる。しかしながら、図8上段に示されるように、端子がオープンした場合には、第1差動増幅回路26による出力信号(電圧値)の組み合わせは正常時と同じであり、異常を検出することはできない。
このように、FET1及びFET2のオン・オフ制御を通じて、第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)の端子間のショートの検出を行うことができる。しかしながら、図8上段に示されるように、端子がオープンした場合には、第1差動増幅回路26による出力信号(電圧値)の組み合わせは正常時と同じであり、異常を検出することはできない。
そこで、前述のFET1,FET2のオン・オフ制御による異常検出処理に加えて、第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)の両出力端子−Vo1,+Vo1にそれぞれプルアップ抵抗R15,R16を設けて、両出力端子−Vo1,+Vo1のオープンを検出する。
マイクロコンピュータ23が、第1ブリッジ回路31の何れの端子もグランドに接続、すなわちFET1,2に対して制御信号を出力していないのにも関わらず、オペアンプ36の出力信号の電圧レベルがHiまたはLoとなったときには第1磁気センサ20(第1ブリッジ回路31)の端子+Vo1、−Vo1,GND,Vccの何れかがオープンしていると判断する。具体的には、図4の×印で示されるA点において、第1磁気センサ20の出力端子−Vo1がオープンしたときには、オペアンプ36の逆相入力端子V−には5Vの電圧が印加される。一方、正相入力端子V+には約2.5Vの電圧が印加されている。したがって、前記数式2からこのときのオペアンプ36の出力信号の電圧レベルは、Loレベルに固着する。また、端子+Vo1の図4の×印で示されるB点でオープンしたときには、逆相入力端子V−には約2.5V、正相入力端子V+には5Vの電圧が入力される。したがって、前記数式2から、このときの出力信号の電圧レベルは、Hiレベルに固着する。このように、オペアンプ36の出力信号の電圧レベルがHi出力又はLo出力に固着することにより、マイクロコンピュータ23は第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)のオープンを検出することができる。
なお、第1磁気センサ20の第2ブリッジ回路32並びに第2磁気センサ21の第3ブリッジ回路(第1ブリッジ回路31に相当)及び第4ブリッジ回路(第2ブリッジ回路32に相当)についても同様に各端子のオープンを検出することができる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)電源がオンされると、マイクロコンピュータ23は、まず第1ラインL1(出力端子−Vo1)をグランドに接続し、次に第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続し、最後に第1ラインL1(出力端子−Vo1)及び第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続する。マイクロコンピュータ23は、これら3つの接続状態としたときに、第1差動増幅回路26から出力される信号の電圧レベルと正常時に前記3つの接続状態としたときの出力信号の電圧レベルとの比較を行い、正常時と異なった電圧レベルの信号が入力されたときには第1磁気センサ20若しくは第1差動増幅回路26に異常があると判断する。このように、電源オフ中に生じた異常、すなわち第1磁気センサ20の各端子(又は端子間)Vcc,GND,−Vo1,+Vo1のショート及びオープン並びに第1差動増幅回路26の各端子(又は端子間)V+,V−,Vo,Vcc,Veeのショート及びオープン、各抵抗(又は抵抗間)R9〜14のオープン及びショートを、電源がオンされたときに、即座に検出することができる。これにより、ステアリングを回転操作することなく電源オフ中に発生した異常を電源オンした際に検出することができる。
(1)電源がオンされると、マイクロコンピュータ23は、まず第1ラインL1(出力端子−Vo1)をグランドに接続し、次に第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続し、最後に第1ラインL1(出力端子−Vo1)及び第2ラインL2(出力端子+Vo1)をグランドに接続する。マイクロコンピュータ23は、これら3つの接続状態としたときに、第1差動増幅回路26から出力される信号の電圧レベルと正常時に前記3つの接続状態としたときの出力信号の電圧レベルとの比較を行い、正常時と異なった電圧レベルの信号が入力されたときには第1磁気センサ20若しくは第1差動増幅回路26に異常があると判断する。このように、電源オフ中に生じた異常、すなわち第1磁気センサ20の各端子(又は端子間)Vcc,GND,−Vo1,+Vo1のショート及びオープン並びに第1差動増幅回路26の各端子(又は端子間)V+,V−,Vo,Vcc,Veeのショート及びオープン、各抵抗(又は抵抗間)R9〜14のオープン及びショートを、電源がオンされたときに、即座に検出することができる。これにより、ステアリングを回転操作することなく電源オフ中に発生した異常を電源オンした際に検出することができる。
(2)第1磁気センサ20(正確には第1ブリッジ回路31)の出力端子−Vo1,+Vo1がオープンした際には、マイクロコンピュータ23は、何れの端子もグランドに接続すなわちFET1及びFET2に対して制御信号を出力していないにも関わらず、第1差動増幅回路26からHi若しくはLoの信号が出力される。このHi若しくはLoが出力されたときにはマイクロコンピュータ23は出力端子−Vo1,+Vo1の少なくとも何れか一方がオープンしていると判断する。これにより、電源オン時にステアリングを回転操作することなく、出力端子−Vo1,+Vo1のオープンを検出することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について、図9を参照して説明する。この実施形態の回転角度検出装置は、FET1及びFET4並びにFET2及びFET3が同時にスイッチングされる点で上記第1の実施形態と異なっている。
以下、本発明の第2の実施形態について、図9を参照して説明する。この実施形態の回転角度検出装置は、FET1及びFET4並びにFET2及びFET3が同時にスイッチングされる点で上記第1の実施形態と異なっている。
以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の回転角度検出装置は、図3に示す第1の実施形態の構成とほぼ同様の構成を備えている。
マイクロコンピュータ23にはFET1及びFET4のベース端子に接続される第1ポート40並びにFET2及びFET3のベース端子に接続される第2ポート41が設けられている。ここで、FET1及びFET4は第1スイッチングユニット42、FET2及びFET3は第2スイッチングユニット43として構成されている。
マイクロコンピュータ23にはFET1及びFET4のベース端子に接続される第1ポート40並びにFET2及びFET3のベース端子に接続される第2ポート41が設けられている。ここで、FET1及びFET4は第1スイッチングユニット42、FET2及びFET3は第2スイッチングユニット43として構成されている。
FET1のソース端子は、図9中の結合子Aで示されるように出力端子−Vo1に、同じくFET4のソース端子は、結合子Bで示されるように出力端子+Vo2に、接続されている。また、FET1及びFET4のドレイン端子はグランドに接続されている。同様にしてFET2のソース端子は結合子Cを介して出力端子+Vo1に、FET3のソース端子は結合子Dを介して出力端子−Vo2に接続されている。FET2及びFET3のドレイン端子はグランドに接続されている。
次に、本実施形態における回路素子の異常検出処理について説明する。
まず、電源がオンされたときには、マイクロコンピュータ23は、まず第1ポート40を通じて第1ブリッジ回路31の出力端子−Vo1及び第2ブリッジ回路32の出力端子+Vo2をグランドに接続するべく制御信号を第1スイッチングユニット42(正確にはFET1及びFET4)に出力する。これにより、第1スイッチングユニット42(正確にはFET1及びFET4)はオン動作し、その結果出力端子−Vo1、+Vo2はグランドに接続される。
まず、電源がオンされたときには、マイクロコンピュータ23は、まず第1ポート40を通じて第1ブリッジ回路31の出力端子−Vo1及び第2ブリッジ回路32の出力端子+Vo2をグランドに接続するべく制御信号を第1スイッチングユニット42(正確にはFET1及びFET4)に出力する。これにより、第1スイッチングユニット42(正確にはFET1及びFET4)はオン動作し、その結果出力端子−Vo1、+Vo2はグランドに接続される。
このとき、マイクロコンピュータ23は第1の実施形態と同様に第1及び第2差動増幅回路26,27の各出力信号の電圧レベル(Hi,Lo,Offset)に基づいて第1及び第2差動増幅回路26,27及び第1磁気センサ20の異常を検出する。すなわち、正常時に第1スイッチングユニット42(正確にはFET1及びFET4)をオンした場合、第1差動増幅回路26の出力信号の電圧レベルはHiに、第2差動増幅回路27の出力信号の電圧レベルはLoに固着するところ、これと異なっている場合には、異常と判断する。
また、第1スイッチングユニット42(FET1及びFET4)をオンした場合に異常が検出されなかったときには、次に、マイクロコンピュータ23は第1ポート40及び第2ポート41を通じて第1ブリッジ回路31の両出力端子−Vo1,+Vo1及び第2ブリッジ回路32の両出力端子−Vo2,+Vo2をグランドに接続するべく制御信号を第1及び第2スイッチングユニット42,43(正確にはFET1〜FET4)に出力する。これにより、第1及び第2スイッチングユニット42,43(正確にはFET1〜FET4)はオン動作し、出力端子+Vo1、−Vo1、+Vo2、−Vo2はグランドに接続される。マイクロコンピュータ23は、第1の実施形態と同様に、第1及び第2差動増幅回路26,27の各出力信号(Hi,Lo,Offset)に基づいて第1及び第2差動増幅回路26,27及び第1磁気センサ20の異常を検出する。すなわち正常時に第1及び第2スイッチングユニット42,43(正確にはFET1〜FET4)をオンした場合、第1及び第2差動増幅回路26,27の出力信号の電圧レベルは何れもオフセット値レベル(Offset)となるところ、これと異なる場合に異常と判定する。
これによっても異常が検出されない場合には、第1磁気センサ20及び第1および第2差動増幅回路26,27には異常がないと判断される。なお、図示しないが、マイクロコンピュータ23には第2磁気センサ21に対応する1組のスイッチングユニットが接続される第3ポート(第1ポート40に相当)及び第4ポート(第2ポート41に相当)が設けられている。このとき第1及び第2ポート40,41を通じて行われる異常検出処理並びに第3及び第4ポート(第1及び第2ポート40,41に相当)を通じて行われる異常検出処理は同時にされる。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果に加え以下の作用効果を奏することができる。
(1)マイクロコンピュータ23は第1ポート40に対して制御信号を出力することにより、FET1及びFET4を同時にオン動作させる。これにより、両出力端子−Vo1,+Vo2は同時にグランドに接続される。一方、第2ポート41に制御信号を出力することにより、FET2及びFET3を同時にオン動作させる。これにより各端子+Vo1,−Vo2は同時にグランドに接続される。このように、マイクロコンピュータ23は各FET1〜FET4に対して個別にスイッチングを要求する旨の制御信号を出力する必要はなく、第1ポート40及び第2ポート41に対してのみ信号を出力することにより、第1磁気センサ20並びに第1及び第2差動増幅回路26,27の異常を検出することができる。また、第2磁気センサ21並びに第3及び第4差動増幅回路28,29についても、第3ポート(第1ポート40に相当)及び第4ポート(第2ポート41に相当)を第2磁気センサ21の出力端子に設けることで、異常の検出が可能である。
(1)マイクロコンピュータ23は第1ポート40に対して制御信号を出力することにより、FET1及びFET4を同時にオン動作させる。これにより、両出力端子−Vo1,+Vo2は同時にグランドに接続される。一方、第2ポート41に制御信号を出力することにより、FET2及びFET3を同時にオン動作させる。これにより各端子+Vo1,−Vo2は同時にグランドに接続される。このように、マイクロコンピュータ23は各FET1〜FET4に対して個別にスイッチングを要求する旨の制御信号を出力する必要はなく、第1ポート40及び第2ポート41に対してのみ信号を出力することにより、第1磁気センサ20並びに第1及び第2差動増幅回路26,27の異常を検出することができる。また、第2磁気センサ21並びに第3及び第4差動増幅回路28,29についても、第3ポート(第1ポート40に相当)及び第4ポート(第2ポート41に相当)を第2磁気センサ21の出力端子に設けることで、異常の検出が可能である。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、回転検出手段としてMRE(磁気抵抗効果)センサを採用したが、正弦波及び余弦波のように逆の位相を出力するセンサであればGMR(巨大磁気抵抗効果)センサ等でもよい。
・上記実施形態では、回転検出手段としてMRE(磁気抵抗効果)センサを採用したが、正弦波及び余弦波のように逆の位相を出力するセンサであればGMR(巨大磁気抵抗効果)センサ等でもよい。
・1つのブリッジ回路からなる磁気センサを使用して、検出対象の変位を検出する装置にも本発明は適用可能である。
・上記実施形態では、フルブリッジタイプのAMRセンサ(第1及び第2磁気センサ20,21)で検出対象の回転変位を検出したが、回転変位に限らず直線変位を検出することも可能であり、またこの場合にも同様に異常検出ができる。この場合、直線変位する検出対象に連動して変位する磁石を設け、この磁石の変位に伴う磁束方向の変化を磁気センサで検出する。
・上記実施形態では、フルブリッジタイプのAMRセンサ(第1及び第2磁気センサ20,21)で検出対象の回転変位を検出したが、回転変位に限らず直線変位を検出することも可能であり、またこの場合にも同様に異常検出ができる。この場合、直線変位する検出対象に連動して変位する磁石を設け、この磁石の変位に伴う磁束方向の変化を磁気センサで検出する。
・上記実施形態では、各第1及び第2磁気センサ20,21に2つのブリッジ回路が設けられていたが、1つのブリッジ回路を単一のチップとして集積化し、これを4つ使用することによっても同様の回転角度の検出及び異常検出処理が行える。
・上記実施形態では、回路の異常を検出する構成として、FET1〜FET4及びプルアップ抵抗R15〜18を設けた。しかし、例えば第1磁気センサ20の両出力端子−Vo1,+Vo1,−Vo2,+Vo2のオープンを検出する必要がない場合には、プルアップ抵抗R15〜18を省略することも可能である。また、逆にFET1〜FET4を省略して、両出力端子−Vo1,+Vo1,−Vo2,+Vo2のオープンのみを検出可能としてもよい。
・第1の実施形態では、FETのオン・オフすることでの異常検出処理を第1磁気センサ20の第2ブリッジ回路32並びに第2磁気センサ21の第3ブリッジ回路(第1ブリッジ回路31に相当)及び第4ブリッジ回路(第2ブリッジ回路32に相当)について同時に行っていた。しかし、異常検出処理を同時に行わなくてもよい。この場合には、例えば異常検出処理を第1ブリッジ回路31の異常検出処理が終了したら、第2ブリッジ回路32について異常検出処理を行うように、順次第1〜第4ブリッジ回路について異常検出処理を行っていく。
・第2の実施形態では、第1及び第2ポート40,41を通じて行われる異常検出処理並びに第3及び第4ポート(第1及び第2ポート40,41に相当)を通じて行われる異常検出処理は同時になされる。しかし、これを順次、すなわち例えば第1及び第2ポート40,41を通じて行われる異常検出処理が終了した後に、第3及び第4ポート(第1及び第2ポート40,41に相当)を通じて行われる異常検出処理を行うこととしてもよい。
・上記実施形態では、磁気センサ等の回路素子の異常を検出するためのスイッチング素子としてFET(電界効果トランジスタ)1〜FET4を設けたが、スイッチング素子であればこれに限らず代用可能である。また、マイクロコンピュータ23の指令によりオン・オフする機械的な接点等でもよい。
・上記実施形態での異常検出処理においては、図7のフローチャートに示されるようにステップS2、S4において異常があると判断した場合には、次の異常の検出を行わずに、その異常検出処理を終了していた。だが、異常の有無に関わらずS1〜S6の全ての異常検出処理を行うことにしてもよい。この場合、マイクロコンピュータ23は入力される全ての電圧レベルと正常時の電圧レベルとの比較を行い、少なくとも1つ電圧レベルが異なれば異常があると判断する。
・第1の実施形態での異常検出処理は、まずFET1をオン動作させ、次にFET2をオン動作させ、最後にFET1及びFET2を同時にオン動作させていた。だが、この各FETをオン動作させる順番は適宜変更が可能である。
・第1の実施形態では、FETのオン・オフすることでの異常検出処理を第1磁気センサ20の第2ブリッジ回路32並びに第2磁気センサ21の第3ブリッジ回路(第1ブリッジ回路31に相当)及び第4ブリッジ回路(第2ブリッジ回路32に相当)について同時に行っていた。しかし、異常検出処理を同時に行わなくてもよい。この場合には、例えば異常検出処理を第1ブリッジ回路31の異常検出処理が終了したら、第2ブリッジ回路32について異常検出処理を行うように、順次第1〜第4ブリッジ回路について異常検出処理を行っていく。
・第2の実施形態では、第1及び第2ポート40,41を通じて行われる異常検出処理並びに第3及び第4ポート(第1及び第2ポート40,41に相当)を通じて行われる異常検出処理は同時になされる。しかし、これを順次、すなわち例えば第1及び第2ポート40,41を通じて行われる異常検出処理が終了した後に、第3及び第4ポート(第1及び第2ポート40,41に相当)を通じて行われる異常検出処理を行うこととしてもよい。
・上記実施形態では、磁気センサ等の回路素子の異常を検出するためのスイッチング素子としてFET(電界効果トランジスタ)1〜FET4を設けたが、スイッチング素子であればこれに限らず代用可能である。また、マイクロコンピュータ23の指令によりオン・オフする機械的な接点等でもよい。
・上記実施形態での異常検出処理においては、図7のフローチャートに示されるようにステップS2、S4において異常があると判断した場合には、次の異常の検出を行わずに、その異常検出処理を終了していた。だが、異常の有無に関わらずS1〜S6の全ての異常検出処理を行うことにしてもよい。この場合、マイクロコンピュータ23は入力される全ての電圧レベルと正常時の電圧レベルとの比較を行い、少なくとも1つ電圧レベルが異なれば異常があると判断する。
・第1の実施形態での異常検出処理は、まずFET1をオン動作させ、次にFET2をオン動作させ、最後にFET1及びFET2を同時にオン動作させていた。だが、この各FETをオン動作させる順番は適宜変更が可能である。
・第2の実施形態では、まず、第1ポート40を通じて制御信号をFET1及びFET4に出力する。次に、FET1及びFET4に制御信号を出力した状態を保ちつつ、第2ポート41を通じてFET2及びFET3に制御信号を出力する。この第1及び第2ポート40,41に対して制御信号を出力する順序はこれに限らず、例えば最初に第1ポート40に対して制御信号を出力して、次に第1ポート40に対しての制御信号の出力を停止した状態で、第2ポート41に対して制御信号を出力する。最後に第1及び第2ポート40,41に対して同時に制御信号を出力してもよい。
11…回転角度検出装置、12…ステアリングシャフト(回転体)、14…主動歯車、15…第1の従動歯車、16…第2の従動歯車、20…第1磁気センサ、23…マイクロコンピュータ(制御装置)、26…第1差動増幅回路、21…第2磁気センサ、36…オペアンプ。
Claims (5)
- 特定方向への操作を通じ変位する位置検出対象に連動して変位する磁石と、
前記磁石の位置に応じて印加される磁束の方向に応じて、位相の異なる第1及び第2の検出信号を出力する磁気センサと、
前記磁気センサから入力される第1及び第2の検出信号を差動増幅してアナログ信号を出力する信号処理回路と、
前記信号処理回路から入力されるアナログ信号に基づいて前記磁石の変位を前記位置検出対象の変位として算出する制御装置とを、備えた位置検出装置において、
前記磁気センサの2つの出力端子と、これら出力端子に対応する前記信号処理回路の2つの入力端子との間に、これら磁気センサ及び信号処理回路の異常検出回路として、前記制御装置から入力される指令信号に基づきオン・オフすることにより前記磁気センサの少なくとも一方の出力端子とグランドとの間を開閉するスイッチング素子を設け、
前記制御装置は、動作電源がオンされた場合、前記スイッチング素子をオン動作させ、このときに信号処理回路から出力されるアナログ信号の電圧レベルと自身に予め記憶されている正常時に前記スイッチング素子をオン動作させたときに信号処理回路から出力されるアナログ信号の電圧レベルとの比較を通じて、前記磁気センサ及び信号処理回路の異常の有無を検出する位置検出装置。 - 請求項1に記載の位置検出装置であって、
前記磁気センサの両出力端子と、前記信号処理回路の両入力端子との間に、当該磁気センサの異常検出回路として、磁気センサの出力ラインの断線時に前記信号処理回路の少なくとも一方の入力端子に電源電圧を印加するプルアップ抵抗をさらに備えた位置検出装置。 - 請求項1又は2に記載の位置検出装置であって、
前記磁気センサの出力端子毎にスイッチング素子を設け、前記制御装置は、動作電源がオンされた場合に各スイッチング素子を個別にあるいは組み合わせてオン・オフ制御する位置検出装置。 - 請求項3に記載の位置検出装置であって、
前記磁気センサの出力端子毎にプルアップ抵抗を設けた位置検出装置。 - 請求項3及び4に記載の位置検出装置であって、
1組の磁気センサ、信号処理回路及び異常検出回路を備え、前記異常検出回路を構成する各スイッチング素子のうち、第1の磁気センサの一の出力端子に対応するスイッチング素子と、第2の磁気センサの一の出力端子に対応するスイッチング素子とを1組とする2組のスイッチングユニットを構成し、前記制御装置は各スイッチングユニットに対してスイッチングを要求する指令信号を出力する位置検出装置。
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