JP2015094718A - 断線検出装置 - Google Patents

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智之 星
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Abstract

【課題】断線の定期診断及び即時検出を両方とも実行することができる断線検出装置を提供する。【解決手段】断線検出装置14は、断線の定期診断を実行するダイアグ回路15と、増幅回路12の−側入力端子に接続されたプルアップ素子16と、増幅回路12の+側入力端子に接続されたプルダウン素子17と、センサ部7及び増幅回路12の間に接続されたスイッチ回路18とを備える。通常動作のとき、位置検出装置2において断線が発生すると、プルアップ素子16及びプルダウン素子17により、センサ部7の増幅後の出力がLoに固定され、断線が発生したことが断線診断部19によって検出される。通常動作のあるタイミングのとき、スイッチ回路18をオフしてセンサ部7及び増幅回路12を電気的に切り離した上で、ダイアグ回路15を作動させることにより、断線の定期診断が実行される。【選択図】図1

Description

本発明は、可動物の位置を検出する位置検出装置において断線の有無を検出する断線検出装置に関する。
従来、一対設けられた磁気センサの出力の逆正接を演算して可動物の位置を検出する位置検出装置が周知である(特許文献1等参照)。この種の位置検出装置は、例えばフルブリッジ回路からなる第1磁気抵抗センサと、第1磁気抵抗センサに対して45°傾き配置された第2磁気抵抗センサとを備え、第1磁気抵抗センサから出力される正弦波の検出信号と、第2磁気センサから出力される余弦波の検出信号との逆正接を求め、逆正接値から可動物の位置を演算する。こうすれば、可動物の位置を検出信号の1周期の範囲内で検出できるようになる。
特許3979124号公報
ところで、この種の位置検出装置においては、装置内に設けられた配線が断線する可能性がある。この対策としては、例えば装置内にダイアグ回路を設けておき、ダイアグ回路を作動させることによる定期的な断線の診断動作(断線の定期診断)を実行することにより、断線有無を確認する方式が考えられる。しかし、通常動作時に断線が発生してしまう可能性もあり、このときは位置検出装置が正しく動作せず、誤った位置検出を行ってしまうので、断線を即時検出したいニーズがあった。
本発明の目的は、断線の定期診断及び即時検出を両方とも実行することができる断線検出装置を提供することにある。
前記問題点を解決する断線検出装置は、センサ部から可動物の位置に応じた検出信号を出力し、周期的な変化をとる当該検出信号を増幅回路で増幅して、その信号を基に可動物の位置を検出する位置検出装置に設けられ、当該位置検出装置に配設された配線の断線有無を検出する構成において、前記増幅回路の+及び−の2入力を制御して前記検出信号を故意にHi又はLoに振り切らせることにより、断線の有無を検出可能にするダイアグ回路と、前記増幅回路の2入力の一方をプルアップするプルアップ素子と、前記増幅回路の2入力の他方をプルダウンするプルダウン素子と、前記センサ部及び増幅回路を電気的に切り離すことが可能なスイッチ回路と、断線の有無を診断する断線診断部とを備え、前記断線診断部は、通常動作のとき、前記スイッチ回路をオンして前記センサ部及び増幅回路を電気的に接続することにより、前記プルアップ素子及びプルダウン素子を利かせながら前記増幅回路から出力させて、断線の即時検出を実行し、あるタイミングのとき、前記スイッチ回路をオフして前記センサ部及び増幅回路を電気的に切り離し、前記ダイアグ回路を作動させることにより、断線の定期診断を実行する。
本構成によれば、通常動作のとき、断線が発生すると、プルアップ素子及びプルダウン素子により、センサ部の増幅後の出力が例えばLo又はHiに固定され、断線が発生したことが断線診断部によって検出される。このように、通常動作時に断線が発生したとき、これを即時に検出することが可能となる。また、通常動作のあるタイミングのとき、スイッチ回路をオフしてセンサ部及び増幅回路を電気的に切り離した上で、ダイアグ回路を作動させることにより、断線の定期診断が実行される。以上のように、1つの断線検出装置において、断線の定期診断及び即時検出を両方とも実行することが可能となる。
前記断線検出装置において、前記スイッチ回路は、前記ダイアグ回路を制御するダイアグ制御信号によってスイッチ状態が切り替えられることが好ましい。この構成によれば、ダイアグ回路及びスイッチ回路の作動状態を、共通のダイアグ制御信号によって切り替えることが可能となる。
前記断線検出装置において、前記プルアップ素子は、前記増幅回路の−側入力端子に接続され、前記プルダウン素子は、前記増幅回路の+側入力端子に接続されていることが好ましい。この構成によれば、断線の即時検出時、センサ部の増幅後の信号をLo固定で出力することが可能となる。よって、通常動作時に断線が発生したときは、センサ部の増幅後の出力を「0」又はその付近に落とすことが可能となる。
前記断線検出装置において、前記位置検出装置は、第1センサ部から出力される第1検出信号を第1増幅回路で増幅して得られる信号と、第2センサ部から出力される第2検出信号を第2増幅回路で増幅して得られる信号との組み合わせから、前記可動物の位置を検出し、前記プルアップ素子は、前記第1センサ部及び第1増幅回路の組用に設けられた第1プルアップ素子と、前記第2センサ部及び第2増幅回路の組用に設けられた第2プルアップ素子とを備え、前記プルダウン素子は、前記第1センサ部及び第1増幅回路の組用に設けられた第1プルダウン素子と、前記第2センサ部及び第2増幅回路の組用に設けられた第2プルダウン素子とを備え、前記ダイアグ回路は、前記第1増幅回路及び第2増幅回路を、どちらも故意にHi又はLoに振り切らせることが可能であり、前記断線診断部は、前記第1センサ部及び第1増幅回路の組と、前記第2センサ部及び第2増幅回路の組との両方において、断線の即時検出及び定期診断を実行することが好ましい。この構成によれば、位置検出装置は、出力の位相が異なる一対のセンサ部(第1センサ部、第2センサ部)を備えた構造となる。よって、これらセンサ部から出力される検出信号の組み合わせにより、可動物の位置を判定することが可能となるので、可動物の位置を精度よく検出するのに有利となる。
前記断線検出装置において、前記第1検出信号及び第2検出信号は、互いに位相が1/4異なり、前記位置検出装置は、前記第1検出信号及び第2検出信号の逆正接を演算し、逆正接値から前記可動物の位置を演算することが好ましい。この構成によれば、第1センサ部及び第2センサ部の2つにより、可動物の位置を広い範囲で検出することが可能となる。
本発明によれば、断線の定期診断及び即時検出を両方とも実行することができる。
一実施形態において通常動作時の断線検出装置の動作図。 断線を即時検出した状態の断線検出装置の動作図。 断線の定期診断時の断線検出装置の動作図。 断線の即時検出の判定ロジックを説明するセンサ出力の波形図。 断線の定期診断の判定ロジックを説明する表。
以下、断線検出装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、例えばステアリング装置やスイッチ装置等の車載装置は、可動物1の位置を検出する位置検出装置2を備える。位置検出装置2は、例えば可動物1を回転体として、可動物1の回転位置(回転角度)を検出ものであることが好ましい。可動物1には、ある物性量を出力できる部材として例えば磁石等が取り付け固定されることが好ましい。
位置検出装置2は、例えば、可動物1位置をセンシングする部分であるセンサIC3と、センサIC3からの出力を基に可動物1の位置を演算するマイクロコンピュータ4とを備えることが好ましい。センサIC3は、センサ素子が内蔵されたセンサチップ5と、センサ出力を処理して外部に出力するICチップ6とを備えることが好ましい。センサチップ5は、例えば1チップICであることが好ましい。ICチップ6も、例えば1チップICであることが好ましい。
位置検出装置2は、可動物1の位置に応じた検出信号を出力するセンサ部7を備える。センサ部7は、可動物1が動くとき、例えば周期的な変化をとる検出信号を出力する。センサ部7は、例えば一対の第1センサ部7a及び第2センサ部7bを備えることが好ましい。第1センサ部7a及び第2センサ部7bは、例えばセンサチップ5に設けられることが好ましい。第1センサ部7a及び第2センサ部7bは、例えば磁気抵抗センサ(MRセンサ)であることが好ましい。
第1センサ部7aは、例えば4つの磁気抵抗素子R1〜R4をブリッジ状に組んだフルブリッジ回路からなることが好ましい。磁気抵抗素子R1〜R4は、磁界の方向に応じて抵抗値が変化する薄膜抵抗である。磁気抵抗素子R1〜R4は、出力の位相が90°異なる磁気抵抗素子R1,R4を直列接続し、同じく出力の位相が90°異なる磁気抵抗素子R2,R3を直列接続し、R1,R4の中点8とR2,R3の中点9との電位差を第1検出信号S1として出力する。
第2センサ部7bは、第1センサ部7aと同様に、例えば4つの磁気抵抗素子R1’〜R4’をブリッジ状に組んだフルブリッジ回路からなることが好ましい。第2センサ部7bは、R1’,R4’の中点10とR2’,R3’の中点11との電位差を第1検出信号S1として出力する。第2センサ部7bは、第1センサ部7aの出力である第1検出信号S1に対して位相が1/4ずれた第2検出信号S2を出力できるように、第1センサ部7aに対して45°傾き配置されることが好ましい。本例の場合、第1センサ部7aから正弦波(sin波)の第1検出信号S1が出力され、第2センサ部7bから余弦波(cos波)の第2検出信号S2が出力されるとする。
位置検出装置2は、センサ部7から出力される検出信号を増幅する増幅回路12を備える。増幅回路12は、例えば一対の第1増幅回路12a及び第2増幅回路12bを備えることが好ましい。第1増幅回路12aは、第1センサ部7aから出力される第1検出信号S1を増幅する。第2増幅回路12bは、第2センサ部7bから出力される第2検出信号S2を増幅する。
位置検出装置2は、センサ部7から出力されて増幅回路12で増幅された検出信号を基に、可動物1の位置を演算する位置演算部13を備えることが好ましい。位置演算部13は、例えばマイクロコンピュータ4に設けられることが好ましい。位置演算部13は、第1増幅回路12aから出力される第1検出信号S1と、第2増幅回路12bから出力される第2検出信号S2との組み合わせから、可動物1の位置を検出することが好ましい。具体的には、sin波の第1検出信号S1とcos波の第2検出信号S2とから逆正接を演算し、逆正接値から可動物1の位置を演算するとよい。
位置検出装置2は、位置検出装置2に配設された配線の断線有無を検出する断線検出装置14を備える。断線検出装置14は、増幅回路12の+及び−の2入力を制御してセンサ部7の検出信号を故意にHi又はLoに振り切らせることにより、断線の有無を検出可能にするダイアグ回路15と、増幅回路12の2入力の一方をプルアップするプルアップ素子16と、増幅回路12の2入力の他方をプルダウンするプルダウン素子17と、センサ部7及び増幅回路12を電気的に切り離すことが可能なスイッチ回路18と、断線の有無を診断する断線診断部19とを備える。
スイッチ回路18は、例えば複数のスイッチ接点20〜23を備えることが好ましい。本例のスイッチ接点20〜23は、2つ設けられた第1センサ部7a及び第2センサ部7bに合わせて、第1スイッチ接点20、第2スイッチ接点21、第3スイッチ接点22及び第4スイッチ接点23の計4つ設けられるとよい。つまり、本例は、第1スイッチ接点20及び第2スイッチ接点21が第1センサ部7a及び第1増幅回路12aの組用であり、第3スイッチ接点22及び第4スイッチ接点23が第2センサ部7b及び第2増幅回路12bの組用である。
第1スイッチ接点20は、一方の端子が配線24を通じて第1センサ部7aの中点9に接続され、他方の端子が配線25を通じて第1増幅回路12aの+側入力端子に接続されることが好ましい。第2スイッチ接点21は、一方の端子が配線26を通じて第1センサ部7aの中点8に接続され、他方の端子が配線27を通じて第1増幅回路12aの−側入力端子に接続されることが好ましい。第3スイッチ接点22は、一方の端子が配線28を通じて第2センサ部7bの中点11に接続され、他方の端子が配線29を通じて第2増幅回路12bの+側入力端子に接続されることが好ましい。第4スイッチ接点23は、一方の端子が配線30を通じて第2センサ部7bの中点10に接続され、他方の端子が配線31を通じて第2増幅回路12bの−側入力端子に接続されることが好ましい。
第1増幅回路12aの出力端子は、センサIC3の第1出力ポート32を介して、マイクロコンピュータ4の第1入力ポート33に接続されることが好ましい。第2増幅回路12bの出力端子は、センサIC3の第2出力ポート34を介して、マイクロコンピュータ4の第2入力ポート35に接続されることが好ましい。
プルアップ素子16は、例えばプルアップ抵抗であることが好ましい。プルアップ素子16は、第1センサ部7a及び第1増幅回路12aの組用に設けられた第1プルアップ素子16aと、第2センサ部7b及び第2増幅回路12bの組用に設けられた第2プルアップ素子16bとを備えることが好ましい。第1プルアップ素子16aは、例えば第1増幅回路12aの−側入力端子(配線27)に接続されることが好ましい。第2プルアップ素子16bは、例えば第2増幅回路12bの−側入力端子(配線31)に接続されることが好ましい。
プルダウン素子17は、例えばプルダウン抵抗であることが好ましい。プルダウン素子17は、第1センサ部7a及び第1増幅回路12aの組用に設けられた第1プルダウン素子17aと、第2センサ部7b及び第2増幅回路12bの組用に設けられた第2プルダウン素子17bとを備えることが好ましい。第1プルダウン素子17aは、例えば第1増幅回路12aの+側入力端子(配線25)に接続されることが好ましい。第2プルダウン素子17bは、例えば第2増幅回路12bの+側入力端子(配線29)に接続されることが好ましい。
ダイアグ回路15は、例えば複数のスイッチング素子36〜39を備えることを好ましい。スイッチング素子36〜39は、例えばトランジスタであることが好ましい。本例のスイッチング素子36〜39は、2つ設けられた増幅回路12a,12bに合わせて、第1スイッチング素子36、第2スイッチング素子37、第3スイッチング素子38及び第4スイッチング素子39の計4つ設けられるとよい。つまり、本例は、第1スイッチング素子36及び第3スイッチング素子38が第1センサ部7a及び第1増幅回路12aの組用であり、第2スイッチング素子37及び第4スイッチング素子39が第2センサ部7b及び第2増幅回路12bの組用である。ダイアグ回路15は、第1増幅回路12a及び第2増幅回路12bを、どちらも故意にHi又はLoに振り切らせることが可能である。
第1スイッチング素子36は、ソースがGNDに接続され、ドレインが抵抗40を介して第1増幅回路12aの−側入力端子(配線27)に接続され、ゲートがセンサIC3の第1ダイアグ入力ポート41を介してマイクロコンピュータ4の第1ダイアグ出力ポート42に接続されることが好ましい。第2スイッチング素子37は、ソースがGNDに接続され、ドレインが抵抗43を介して第2増幅回路12bの+側入力端子(配線29)に接続され、ゲートが第1ダイアグ入力ポート41を介して第1ダイアグ出力ポート42に接続されることが好ましい。第3スイッチング素子38は、ソースがGNDに接続され、ドレインが抵抗44を介して第1増幅回路12aの+側入力端子(配線25)に接続され、ゲートがセンサIC3の第2ダイアグ入力ポート45を介してマイクロコンピュータ4の第2ダイアグ出力ポート46に接続されることが好ましい。第4スイッチング素子39は、ソースがGNDに接続され、ドレインが抵抗47を介して第2増幅回路12bの−側入力端子(配線31)に接続され、ゲートが第2ダイアグ入力ポート45を介して第2ダイアグ出力ポート46に接続されることが好ましい。スイッチング素子36〜39は、マイクロコンピュータ4からダイアグ入力ポート41,45を通じて入力するダイアグ制御信号Sdi1,Sdi2によってオン/オフが切り替えられることが好ましい。
スイッチ回路18は、ダイアグ回路15を制御する同じダイアグ制御信号Sdi1,Sdi2によってスイッチ状態が切り替えられることが好ましい。この場合、スイッチ回路18は、例えばOR回路からなるロジック回路48を通じてダイアグ入力ポート41,45に接続されることが好ましい。
断線診断部19は、例えばマイクロコンピュータ4に設けられることが好ましい。断線診断部19は、通常動作のとき、スイッチ回路18をオンしてセンサ部7及び増幅回路12を電気的に接続することにより、プルアップ素子16及びプルダウン素子17を利かせながら増幅回路12から出力させて、断線の即時検出を実行し、あるタイミングのとき、スイッチ回路18をオフしてセンサ部7及び増幅回路12を電気的に切り離し、ダイアグ回路15を作動させることにより、断線の定期診断を実行する。断線診断部19は、第1センサ部7a及び第1増幅回路12aの組と、第2センサ部7b及び第2増幅回路12bの組との両方において、断線の即時検出及び定期診断を実行することが好ましい。
次に、図1〜図5を用いて、断線検出装置14の動作を説明する。
[断線の即時検出の動作]
図1に示すように、断線診断部19は、位置検出装置2が位置検出を実行する通常動作のとき、第1ダイアグ出力ポート42から第1ダイアグ制御信号Sdi1として「Lo」を出力し、第2ダイアグ出力ポート46から第2ダイアグ制御信号Sdi2として「Lo」を出力する。これにより、第1ダイアグ入力ポート41及び第2ダイアグ入力ポート45には、ともにLo信号が入力されるので、ダイアグ回路15は停止状態にされる。つまり、ダイアグ回路15が有効にされず、断線検出装置14は断線の即時検出を実行する。
また、ロジック回路48は、2入力がともにLo信号であるので、Lo信号をスイッチ回路18に出力する。スイッチ回路18は、ロジック回路48からLo信号を入力することにより、4つのスイッチ接点20〜23が全てオンされる。つまり、スイッチ回路18のオンにより、センサチップ5とICチップ6とが電気的に接続された状態にされる。よって、位置検出装置2は、通常の位置検出の動作を実行することができる。
このとき、可動物1が動いて第1センサ部7a及び第2センサ部7bに付与される磁界の向きが変化すると、第1センサ部7a及び第2センサ部7bからは、その磁界変化に応じた第1検出信号S1及び第2検出信号S2が増幅回路12a,12bで増幅されて、マイクロコンピュータ4に出力される。位置演算部13は、センサIC3から第1検出信号S1及び第2検出信号S2を入力すると、これらの逆正接を演算し、逆正接値から可動物1の位置を判定する。
図2に示すように、通常動作時、例えば第1センサ部7a及び第2スイッチ接点21を繋ぐ配線26が断線したとする。このとき、第1増幅回路12aの−側入力端子の電位がプルアップ素子16aにより高くなるので、第1増幅回路12aからは、Lo固定の信号、つまり「0」に近い電圧の第1検出信号S1が出力される。断線診断部19は、センサIC3から入力した第1検出信号S1が規定値以下の値をとることを確認すると、センサIC3に断線が発生したと認識する。つまり、センサIC3に断線が発生したとき、第1検出信号S1が規定値以下となることをもって、断線を即時に検出することが可能となる。
図4に、断線の即時検出の判定ロジックの説明図を示す。ところで、位置検出装置2においては、第1検出信号S1及び第2検出信号S2が1周期変化をとるときに、信号値(電圧)がMAX及びMINで値が振り切れないように、増幅回路12のゲインが設定されている。このため、センサIC3に断線が発生したときには、第1検出信号S1又は第2検出信号S2がLo又はHiに貼り付くので、この電圧変化を確認すれば、断線が発生したと判定できる。よって、断線診断部19は、第1検出信号S1又は第2検出信号S2がLo固定又はHi固定に貼り付くことを認識すると、断線が発生したと即時判定する。
[断線の定期診断の動作]
図3に示すように、断線診断部19は、断線の即時検出を実行中のあるタイミングのとき、断線の定期診断を実行する。断線の定期診断は、例えば位置検出装置2の電源投入時や、通常動作時の定期又は不定期に実行される。定期診断では、第1ダイアグ出力ポート42から第1ダイアグ制御信号Sdi1として「Hi」が出力される第1診断と、第2ダイアグ出力ポート46から第2ダイアグ制御信号Sdi2として「Hi」が出力される第2診断と、両方のダイアグ出力ポート42,46からダイアグ制御信号Sdi1,Sdi2として「Hi」が出力される第3診断とが実行される。
この定期診断のとき、ロジック回路48の2入力のうち、少なくとも一方にHiが入力されるので、ロジック回路48からスイッチ回路18にはHi信号が出力される。スイッチ回路18は、ロジック回路48からHi信号を入力することにより、4つのスイッチ接点20〜23が全てオフされる。つまり、スイッチ回路18のオフにより、センサチップ5とICチップ6とが電気的に切り離された状態にされる。これは、定期診断のとき、仮にセンサチップ5とICチップ6とを接続したままとしておくと、センサ部7とプルアップ素子16及びプルダウン素子17との抵抗分圧により、増幅回路12の入力電圧が中間電位となる状態をとってしまうので、断線を正しく診断することができないからである。
図5に示すように、第1診断のとき、断線診断部19は、第1ダイアグ出力ポート42から第1ダイアグ制御信号Sdi1として「Hi」を出力し、第2ダイアグ出力ポート46から第2ダイアグ制御信号Sdi2として「Lo」を出力する。このとき、断線診断部19は、第1検出信号S1が「Hi」となり、第2検出信号S2が「Lo」となることを確認できると、断線が発生していないと判定する。一方、第1検出信号S1及び第2検出信号S2がこの組み合わせをとらなければ、断線が発生していると判定する。
第2診断のとき、断線診断部19は、第1ダイアグ出力ポート42から第1ダイアグ制御信号Sdi1として「Lo」を出力し、第2ダイアグ出力ポート46から第2ダイアグ制御信号Sdi2として「Hi」を出力する。このとき、断線診断部19は、第1検出信号S1が「Lo」となり、第2検出信号S2が「Hi」となることを確認できると、断線が発生していないと判定する。一方、第1検出信号S1及び第2検出信号S2がこの組み合わせをとらなければ、断線が発生していると判定する。
第3診断のとき、断線診断部19は、第1ダイアグ出力ポート42から第1ダイアグ制御信号Sdi1として「Hi」を出力し、第2ダイアグ出力ポート46から第2ダイアグ制御信号Sdi2として「Hi」を出力する。このとき、断線診断部19は、第1検出信号S1が「第1増幅回路12aの出力基準電圧」となり、第2検出信号S2が「第2増幅回路12bの出力基準電圧」となることを確認できると、断線が発生していないと判定する。一方、第1検出信号S1及び第2検出信号S2がこの組み合わせをとらなければ、断線が発生していると判定する。
断線診断部19は、第1診断〜第3診断が完了すると、第1ダイアグ出力ポート42及び第2ダイアグ出力ポート46の両方の出力を「Lo」とする。つまり、位置検出装置2を通常動作の状態に復帰させる。これにより、断線検出装置14は、位置検出の通常動作中に実施する断線の即時検出を再度実行する状態に戻る。そして、断線診断部19は、通常動作を実行中に断線の定期診断を間欠的に実行して、断線の即時検出と定期診断との両方を実行する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)通常動作のとき、位置検出装置2において断線が発生すると、プルアップ素子16及びプルダウン素子17により、センサ部7の増幅後の出力がLoに固定され、断線が発生したことが断線診断部19によって検出される。このように、通常動作時に断線が発生したとき、これを即時に検出することが可能となる。また、通常動作のあるタイミングのとき、スイッチ回路18をオフしてセンサ部7及び増幅回路12を電気的に切り離した上で、ダイアグ回路15を作動させることにより、断線の定期診断が実行される。以上のように、1つの断線検出装置14において、断線の定期診断及び即時検出を両方とも実行することができる。
(2)断線検出装置14で検出できる断線のパターンが増えるので、安全性の確保に有利となる。
(3)スイッチ回路18は、ダイアグ回路15を制御するダイアグ制御信号Sdi1,Sdi2によってスイッチ状態が切り替えられる。よって、ダイアグ回路15及びスイッチ回路18の作動状態を、共通のダイアグ制御信号Sdi1,Sdi2によって切り替えることが可能となる。従って、ダイアグ回路15及びスイッチ回路18の動作の同期を確保するのに有利となる。
(4)増幅回路12の+側入力端子にプルダウン素子17を接続し、増幅回路12の−側入力端子にプルアップ素子16を接続する。これにより、断線の即時検出時、センサ部7の増幅後の信号をLo固定で出力することが可能となる。よって、通常動作時に断線が発生したときには、センサ部7の増幅後の出力を「0」又はその付近に落とすことができる。
(5)位置検出装置2は、出力の位相が異なる一対のセンサ部7(第1センサ部7a、第2センサ部7b)を備えた構造をとる。よって、第1センサ部7a及び第2センサ部7bから出力される第1検出信号S1及び第2検出信号S2の組み合わせにより、可動物1の位置を判定することが可能となるので、可動物1の位置を精度よく検出するのに有利となる。
(6)第1検出信号S1及び第2検出信号S2は、互いに位相が1/4異なる。位置演算部13は、この位相関係をとる第1検出信号S1及び第2検出信号S2の逆正接を演算し、逆正接値から可動物1の位置を演算する。よって、第1センサ部7a及び第2センサ部7bの2つにより、可動物1の位置(角度)を広い範囲で検出することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・スイッチ回路18は、ダイアグ制御信号Sdi1,Sdi2以外の信号で制御されてもよい。
・第1検出信号S1及び第2検出信号S2は、sin波やcos波以外の波形の信号に変更可能である。
・センサ部7は、磁気センサ以外の種類のセンサに変更可能である。
・第1検出信号S1及び第2検出信号S2の間でずらす位相の値は、信号周期の1/4に限らず、他の値に変更可能である。
・スイッチ回路18は、例えばトランジスタから構成されてもよい。
・ダイアグ回路15は、種々の回路構成に変更可能である。
・プルアップ素子16を増幅回路12の+側入力端子に接続し、プルダウン素子17を増幅回路12の−側入力端子に接続してもよい。
・プルアップ素子16やプルダウン素子17は、抵抗に限らず、他の素子から構成されてもよい。
・ロジック回路48は、OR回路以外の他の回路に変更可能である。
・可動物1の位置演算は、sin及びcosの逆正接を求めて演算する方式に限定されない。例えば、sin値やcos値のみで位置判定するなど、他の方式に変更可能である。
・可動物1は、例えば直線移動する動きをとってもよい。この場合、位置検出装置2は、可動物1の直線移動位置を検出するものとなる。
・断線の定期診断の動作は、実施形態以外の動作内容に変更可能である。
・断線の検出対象となる配線は、実施形態中の24〜31のいずれでもよい。また、断線の検出対象となる配線は、位置検出装置2内に設けられた電気配線であればよい。
・断線検出装置14は、センサ部7、増幅回路12、プルアップ素子16及びプルダウン素子17の組を1組のみ有する構成でもよい。また、この組を3組以上備えてもよい。
・断線検出装置14は、車載装置以外の他の機器や装置に適用可能である。
1…可動物、14…断線検出装置、7…センサ部、7a…第1センサ部、7b…第2センサ部、12…増幅回路、12a…第1増幅回路、12b…第2増幅回路、15…ダイアグ回路、16…プルアップ素子、16a…第1プルアップ素子、16b…第2プルアップ素子、17…プルダウン素子、17a…第1プルダウン素子、17b…第2プルダウン素子、18…スイッチ回路、19…断線診断部、24〜31…配線、S1…検出信号(第1検出信号)、S2…検出信号(第2検出信号)、Sdi1,Sdi2…ダイアグ制御信号。

Claims (5)

  1. センサ部から可動物の位置に応じた検出信号を出力し、周期的な変化をとる当該検出信号を増幅回路で増幅して、その信号を基に可動物の位置を検出する位置検出装置に設けられ、当該位置検出装置に配設された配線の断線有無を検出する断線検出装置において、
    前記増幅回路の+及び−の2入力を制御して前記検出信号を故意にHi又はLoに振り切らせることにより、断線の有無を検出可能にするダイアグ回路と、
    前記増幅回路の2入力の一方をプルアップするプルアップ素子と、
    前記増幅回路の2入力の他方をプルダウンするプルダウン素子と、
    前記センサ部及び増幅回路を電気的に切り離すことが可能なスイッチ回路と、
    断線の有無を診断する断線診断部とを備え、
    前記断線診断部は、通常動作のとき、前記スイッチ回路をオンして前記センサ部及び増幅回路を電気的に接続することにより、前記プルアップ素子及びプルダウン素子を利かせながら前記増幅回路から出力させて、断線の即時検出を実行し、あるタイミングのとき、前記スイッチ回路をオフして前記センサ部及び増幅回路を電気的に切り離し、前記ダイアグ回路を作動させることにより、断線の定期診断を実行する
    ことを特徴とする断線検出装置。
  2. 前記スイッチ回路は、前記ダイアグ回路を制御するダイアグ制御信号によってスイッチ状態が切り替えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の断線検出装置。
  3. 前記プルアップ素子は、前記増幅回路の−側入力端子に接続され、前記プルダウン素子は、前記増幅回路の+側入力端子に接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の断線検出装置。
  4. 前記位置検出装置は、第1センサ部から出力される第1検出信号を第1増幅回路で増幅して得られる信号と、第2センサ部から出力される第2検出信号を第2増幅回路で増幅して得られる信号との組み合わせから、前記可動物の位置を検出し、
    前記プルアップ素子は、前記第1センサ部及び第1増幅回路の組用に設けられた第1プルアップ素子と、前記第2センサ部及び第2増幅回路の組用に設けられた第2プルアップ素子とを備え、
    前記プルダウン素子は、前記第1センサ部及び第1増幅回路の組用に設けられた第1プルダウン素子と、前記第2センサ部及び第2増幅回路の組用に設けられた第2プルダウン素子とを備え、
    前記ダイアグ回路は、前記第1増幅回路及び第2増幅回路を、どちらも故意にHi又はLoに振り切らせることが可能であり、
    前記断線診断部は、前記第1センサ部及び第1増幅回路の組と、前記第2センサ部及び第2増幅回路の組との両方において、断線の即時検出及び定期診断を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の断線検出装置。
  5. 前記第1検出信号及び第2検出信号は、互いに位相が1/4異なり、
    前記位置検出装置は、前記第1検出信号及び第2検出信号の逆正接を演算し、逆正接値から前記可動物の位置を演算する
    ことを特徴とする請求項4に記載の断線検出装置。
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