JP2005049097A - 故障検出回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサ部10から出力される信号+sinθと−sinθを加算した加算信号Vs1と、同じく信号+cosθと−cosθを加算した加算信号Vs2とを比較手段(ウインドコンパレータ)17Cにおいて比較する。加算信号Vs1又は加算信号Vs2が、上限側の閾値電圧VTH又は下限側の閾値電圧VTLを超えると、故障検出部17から制御部18に向けて異常信号を出力することにより、回転角検出センサから誤った角度情報が出力されるのを防止することが可能となる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動パワーステアリング装置においてステアリングの回転角度の検出を行う回転角検出センサの故障検出回路に係わり、特に故障時の検出を確実に行えるようにした故障検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の電動パワーステアリング装置では、アシストモータが発生するアシストトルク(操舵補助トルク)を用いて行われる。前記アシストトルクは正確に発生させる必要があり、そのためにはステアリングの回転角度を高い精度で検出する回転角検出センサが必要である。
【0003】
ステアリングなどの回転軸の回転角度を高精度に検出する回転角検出センサとしては、例えば特許文献1に記載された巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)を用いた技術が存在する。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−121197号公報
【特許文献2】
特開2001−215117号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、回転角検出センサからの出力信号にドリフトやオフセット電圧が発生すると、実際の操舵時の回転角度が例えば30度であるにもかかわらず、回転角検出センサの出力信号は90度を示すというような誤った角度情報を出力するような事態が想定される。そして、この場合には運転手の操舵動作に大きな影響を与えるようになり、操舵の状態によってはアシスト量が過大となり、ステアリングが勝手に回るような挙動を発生し、最悪事故を起こし兼ねないという問題がある。
【0006】
また、回転角検出センサの出力信号に経年変化によって発生したオフセット電圧が徐々に加わると、アシストを停止させるまでに至ることは少ないものの、操舵力に左右差を発生させて運転者に不快感や違和感を与えたり、操舵を誤らせる可能性がある。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、障害や故障に起因して回転角検出センサから誤った角度情報が出力されるのを防止できるようにした回転角検出センサ用の故障検出回路を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外部の環境の変化に応じてインピーダンスが変化する素子を用いて形成されたブリッジ回路と、前記ブリッジ回路を形成する一方の回路の中点から出力される信号と他方の回路の中点から出力される信号とを取り出して前記信号が所定の範囲を越えた場合に異常信号を出力する故障検出部と、を有する故障検出回路において、
前記故障検出部が、前記一方の回路の中点から出力される信号と前記他方の回路の中点から出力される信号とを加算する加算手段と、所定の基準電圧を生成する基準電圧発生手段と、前記加算後の信号と前記基準電圧とを比較してその結果に基づいて前記異常信号を出力する比較手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
例えば、前記ブリッジ回路手段の前記一方の回路の中点から出力される信号と前記他方の回路の中点から出力される信号とが、180度位相の異なる正弦波信号または余弦波信号である。
【0010】
また前記ブリッジ回路手段が、第1のブリッジ回路と第2のブリッジ回路とを有しており、前記第1のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号が正弦波であるときに、
前記第2のブリッジ回路の一方の回路の中点から出力される信号と他方の回路の中点から出力される信号が、前記正弦波信号に対して90度進み位相となる信号と90度遅れ位相となる信号である。
【0011】
上記において、前記比較手段が、前記基準電圧よりも下限側に設定された下限側の閾値電圧と上限側に設定された上限側の閾値電圧を有しているものが好ましい。
【0012】
また前記加算手段は、前記第1のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号+sinθと前記他方の回路の中点から出力される信号−sinθとを加算する第1の加算回路と、前記第2のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号−cosθと前記他方の回路の中点から出力され信号+cosθとを加算する第2の加算回路とを有しており、
前記比較手段は、前記第1の加算回路の出力または第2の加算回路の出力が、前記上限側の閾値電圧および/または前記下限側の閾値電圧を越えたときに前記異常信号を出力するものが好ましい。
【0013】
あるいは、前記加算手段は、前記第1のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号+sinθと、前記他方の回路の中点から出力される信号−sinθと、前記第2のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号−cosθと、前記他方の回路の中点から出力される信号+cosθとを加算するものであり、
前記比較手段が、前記加算後の信号が前記上限側の閾値電圧および/または上限側の閾値電圧を越えたときに前記異常信号を出力するものが好ましい。
【0014】
また前記故障検出部には、前記第1の加算回路の出力と第2の加算回路の出力との間の差信号を出力する差動回路が設けられており、
前記比較手段は、前記差信号が上限側の閾値電圧および/または前記下限側の閾値電圧を越えたときに前記異常信号を出力するものである。
【0015】
また上記においては、前記差動回路が、前記基準電圧発生手段において生成された中点電圧を基準として駆動させられるものが好ましい。
【0016】
例えば、前記インピーダンス変換素子が、磁気抵抗効果膜で形成されているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は回転角検出センサの内部構造を示す断面図、図2は同じく回転角検出センサの内部構造を示し、図示1のA−A線の断面からみた平面図、図3は回転角検出センサの構成を示すブロック図、図4はセンサ部として磁気抵抗効果膜を用いたホイートストーンブリッジ回路を示す接続図、図5は本発明の第1の実施の形態を示す故障検出回路の回路構成図である。
【0018】
図1に示す回転角検出センサ1は、例えば自動車のステアリングの回転角度情報を検出するためのものである。
【0019】
回転角検出センサ1は、ケース2内に、ケース2に固定された非磁性材料からなる平板状の支持部材(固定部)3と、支持部材3の上方に位置するカップ形状の回転部材4とを有している。前記回転部材4の中心には符号O−Oで示される中心線に沿ってケース2の外部方向(図示Z1方向)に延びる回転軸5が固定されており、回転部材4は前記回転軸5を軸として回転自在に支持されている。なお、ステアリングなどの回転体の出力である回転は、図示しない減速機構を介して前記回転軸5に与えられる。
【0020】
前記回転部材4の内壁には、フェライト等からなる磁石M1,M2が固定されている。前記磁石M1,M2は互いの対向面にN極とS極が分極されて着磁されており、N極とS極を結ぶ方向が径方向である。図1ではN極である磁石M1からS極である磁石M2に向かう磁界Hが点線で図示されており、前記磁界Hは回転部材4の回転とともにその向きを変えることが可能とされている。
【0021】
前記支持部材3上には、例えば図2に示すような4つの基板K1,K2,K3,K4が前記中心軸O−Oの周囲に設けられており、各基板上にはそれぞれ2個づつ磁気抵抗効果素子G1ないしG8が設けられている。すなわち、基板K1には磁気抵抗効果素子G1,G2が、基板K2には磁気抵抗効果素子G3,G4が、基板K3には磁気抵抗効果素子G5,G6が、基板K4には磁気抵抗効果素子G7,G8が設けられている。中心軸O−Oの周囲に対し、基板K1と基板K2とが軸対称に設けられ、基板K3と基板K44とが軸対称に設けられている。なお、各磁気抵抗効果素子G1ないしG8に付された矢印は、磁気抵抗効果素子を形成する固定磁性層(図示せず)の磁化の向きeを示している。
【0022】
前記基板K1,K2,K3,K4は、回転部材4の磁石M1,M2の内側に設けられており、前記回転部材4とともに磁石M1,M2が基板K1,K2,K3,K4の周囲を回転すると、各磁気抵抗効果素子G1ないしG8を形成するフリー磁性層(図示せず)の磁化の向きが、回転する磁石M1,M2間の磁界Hの向きに応じて変化する。
【0023】
磁気抵抗効果素子G1ないしG8が有するインピーダンス成分のうちの抵抗R1ないしR8は、前記フリー磁性層の磁化の向きが固定磁性層の磁化の向きeと一致するときに減少し、フリー磁性層の磁化の向きが固定磁性層の磁化の向きeと逆であるとき上昇するようになっており、回転角度をθとするとき、θを変数とするsinθ関数またはcosθ関数として得ることができる。
【0024】
図3は回転角検出センサの回路構成を示すブロック図、図4は回転角検出センサの構成として磁気抵抗効果素子を用いたホイートストーンブリッジ回路を示す接続図である。
【0025】
回転角検出センサ1の磁気抵抗効果素子G1ないしG8は、例えば図4に示すように接続され、2つのホイートストーンブリッジ回路(以下、「ブリッジ回路」という)Wb1,Wb2が構成される。すなわち、第1のブリッジ回路Wb1は、直列接続された磁気抵抗効果素子G1(抵抗R1)と磁気抵抗効果素子G4(抵抗R4)とからなる一方の回路と、同じく直列接続された磁気抵抗効果素子G3(抵抗R3)と磁気抵抗効果素子G2(抵抗R2)とからなる他方の回路とが並列接続された構成である。同様に第2のブリッジ回路Wb2は、直列接続された磁気抵抗効果素子G5(抵抗R5)と磁気抵抗効果素子G8(抵抗R8)とからなる一方の回路と、同じく直列接続された磁気抵抗効果素子G7(抵抗R7)と磁気抵抗効果素子G6(抵抗R6)とからなる他方の回路とが並列接続された構成である。
【0026】
そして、図4に示すように、第1のブリッジ回路Wb1の前記一方の回路と前記他方の回路では、磁気抵抗効果素子G1(抵抗R1)と磁気抵抗効果素子G3(抵抗R3)の一端が電源Vccに接続され、磁気抵抗効果素子G4(抵抗R4)と磁気抵抗効果素子G2(抵抗R2)の一端がグランドに接地されている。同様に第2のブリッジ回路Wb2の前記一方の回路と前記他方の回路では、磁気抵抗効果素子G5(抵抗R5)と磁気抵抗効果素子G7(抵抗R7)の一端が電源Vccに接続され、磁気抵抗効果素子G8(抵抗R8)と磁気抵抗効果素子G6(抵抗R6)の一端がグランドに接地されている。
【0027】
なお、各磁気抵抗効果素子G1〜G8の他端どうしが直接接続された接続点が、前記一方の回路と前記他方の回路の中点を示しており、この中点に端子T1,T2,T3およびT4が設けられている。
【0028】
この状態で前記回転角検出センサ1の回転軸5を図1および図2に示すα1(反時計回り方向)またはα2(時計回り方向)の回転を与えると、前記中点である端子T1,T2,T3およびT4から正弦波状または余弦波状の信号が出力される。
【0029】
ここで、端子T1から出力される信号の関数を+sinθと規定すると、端子T2から出力される信号は前記信号+sinθに対し180度異なる信号−sinθであり、端子T3から出力される信号は前記信号+sinθに対し90度進み位相となる信号−cosθ、端子T4から出力される信号は前記信号+sinθに対し90度遅れ位相となる信号+cosθである。
【0030】
図3に示すように、回転角検出センサの回路構成は、主として前記第1,第2のブリッジ回路Wb1,Wb2からなるセンサ部、バッファ部11、差動増幅部12、A/D変換部13、信号調整部14、演算部15、スケーリング部16、故障検出部17および制御部18などを有している。
【0031】
このうち、バッファ部11、差動増幅部12および故障検出部17の構成については後に詳述するが、前記センサ部10から出力された各信号+sinθ,−sinθ,−cosθおよび+cosθは、バッファ部11を介して差動増幅部12に送られる。前記差動増幅部12では、前記信号+sinθと信号−sinθとが差動増幅された2倍の信号2sinθと、前記信号+cosθと信号−cosθとが差動増幅された2倍の信号2cosθとが生成され、その後段に設けられたA/D変換部13に送出され、前記A/D変換部13においてそれぞれデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された前記信号2sinθと信号2cosθは、信号調整部14においてオフセット調整およびゲイン調整などの処理が施されて、その後段の演算部15に送出される。前記演算部15では、信号2sinθと信号2cosθとから回転軸5の回転角度であるθが求められ、さらに前記回転体(ステアリングなど)の絶対回転角度φが検出される。回転体の絶対回転角度を示すデータ信号はスケーリング部16で所定のスケーリング処理が行われ、制御部18に送出される。
【0032】
制御部18では、前記絶対回転角度のデータ信号やその他のデータ信号(例えば、車速に関するデータ、舵角に関するデータ)などから総合的に判断し、最適な大きさの電流量をアシストモータに与える。これにより、快適な電動パワーステアリング動作が行われる。
【0033】
一方、前記バッファ部11から出力された信号+sinθ,−sinθ,−cosθおよび+cosθは故障検出部17に送られるようになっており、前記故障検出部17では後述するような手段を用いてセンサ部10の故障を検出した場合には、異常信号を制御部18に送出することにより制御部18に故障の発生を知らせる。
【0034】
図5に示すように、バッファ部11は、オペアンプからなる4組のバッファ回路X1,X2,X3およびX4で構成され、各バッファ回路X1,X2,X3およびX4の非反転入力端子には、前記第1,第2のブリッジ回路Wb1,Wb2の端子T1,T2,T3およびT4から出力される信号+sinθ,−sinθ,−cosθおよび+cosθが入力されている。
【0035】
前記差動増幅部12は、2ヶのオペアンプと抵抗R11ないしR18からなる2組の差動回路X5,X6で構成されている。一方の差動回路X5の非反転入力端子には、抵抗R11を介して前記バッファ回路X1の出力である信号+sinθが入力されている。また前記非反転入力端子には抵抗R13を介して電源電圧Vccの半分の中点電圧Vcc/2が与えられている。さらに差動回路X5の反転入力端子には、抵抗R12を介して前記バッファ回路X2の出力である信号−sinθが入力されている。そして、バッファ回路X1の非反転入力端子とその出力端子とが抵抗R14を介して接続されている。
【0036】
同様に、他方の差動回路X6の非反転入力端子には、抵抗R15を介して前記バッファ回路X3の出力である信号+cosθが入力されている。また前記非反転入力端子には抵抗R17を介して電源電圧Vccの半分の中点電圧Vcc/2が与えられている。さらに差動回路X6の反転入力端子には、抵抗R16を介して前記バッファ回路X4の出力である信号−cosθが入力されている。そして、バッファ回路X1の非反転入力端子とその出力端子とが抵抗R18を介して接続されている。前記差動回路X5,X6の出力は、前記A/D変換部13に送出されている。
【0037】
図5に示すように、前記故障検出部17は、加算手段17A、基準電圧発生手段17Bおよび比較手段(ウインドコンパレータ)17Cとその他の論理回路で形成されている。
【0038】
前記加算手段17Aは、2ヶのオペアンプと抵抗R19ないしR24からなる2組の加算回路X7,X8で構成されている。一方の加算回路(第1の加算回路)X7の反転入力端子には、抵抗R19,R20を介して前記前記バッファ回路X1,X2の出力である信号+sinθ,−sinθが入力されている。そして加算回路X7の反転入力端子とその出力端子とが抵抗R21を介して接続されている。また非反転入力端子には電源電圧Vccの半分の中点電圧Vcc/2が与えられている。他方の加算回路(第2の加算回路)X8も同様の構成であり、加算回路X8の反転入力端子には、抵抗R22,R23を介して前記前記バッファ回路X3,X4の出力である信号+cosθ,−cosθが入力されている。そして加算回路X8の反転入力端子とその出力端子とが抵抗R24を介して接続されている。また非反転入力端子には電源電圧Vccの半分の中点電圧Vcc/2が与えられている。
【0039】
前記加算回路X7は、信号+sinθと信号−sinθとを加算して加算信号Vs1を出力するが、信号+sinθと信号−sinθの振幅の絶対値が同じ理想状態にあり、且つR19=R20の場合には、前記加算回路X7の出力の値は常に中点電圧Vcc/2(=Vs1)となる(図5参照)。同様に、前記加算回路X8は信号+cosθと信号−cosθとを加算して加算信号Vs2を出力するが、信号+cosθと信号−cosθの振幅の絶対値が同じ理想状態にあり、且つR22=R23の場合には、前記加算回路X8の出力の値は常に中点電圧Vcc/2(=Vs2)となる。
【0040】
前記基準電圧発生手段17Bは抵抗R25,R26,R27およびR28を直列接続した構成であり、R25=R28およびR26=R28の関係がある。前記抵抗R25と抵抗R26の接続点THは上限側の閾値電圧VTHを設定し、前記抵抗R27と抵抗R28の接続点TLは下限側の閾値電圧VTLを設定している。
【0041】
前記比較手段17Cは、4ヶのオペアンプからなる比較回路X9,X10,X11およびX12で形成されている。前記比較回路X9,X10がブリッジ回路Wb1の監視を行い、比較回路X11,X12がブリッジ回路Wb2の監視を行っている。
【0042】
比較回路X9の反転入力端子および比較回路X10の非反転入力端子には、ともに前記加算回路X7の出力が入力されている。また比較回路X9の非反転入力端子には前記上限側の閾値電圧VTHが入力され、比較回路X10の反転入力端子には前記下限側の閾値電圧VTLが入力されている。同様に、比較回路X11の反転入力端子および比較回路X12の非反転入力端子には、ともに前記加算回路X8の出力が入力されている。また比較回路X11の非反転入力端子には前記上限側の閾値電圧VTHが入力され、比較回路X12の反転入力端子には前記下限側の閾値電圧VTLが入力されている。
【0043】
そして、前記比較回路X9の出力と比較回路X10の出力とがNANDゲートX13に入力され、前記比較回路X11の出力と比較回路X12の出力とがNANDゲートX14に入力されており、前記NANDゲートX13,X14の出力がNORゲートX15を介して制御部18に出力されている。
【0044】
また、本実施の形態ではアナログ演算にて説明しているが、A/D変換およびデジタル演算を用いて構成してもよい。
【0045】
上記故障検出部の動作について説明する。
図6Aは正常な動作状態における回転角度とセンサ部の出力との関係、Bは同じく回転角度と加算回路の出力との関係を示す図、図7Aはオフセット電圧が発生した状態における回転角度とセンサ部の出力との関係、Bは同じく回転角度と加算回路の出力との関係を示す図である。
【0046】
(1)正常動作
第1,第2のブリッジ回路Wb1,Wb2が正常な状態で動作している場合には、図6A,Bに示すように第1のブリッジ回路Wb1の一方の回路と他方の回路の各中点(端子T1,T2)から出力される信号+sinθと信号−sinθは位相が180度異なるだけであって振幅の絶対値は等しいため、加算回路X7の出力である加算信号Vs1は中点電圧Vcc/2に維持される(Vs1=Vcc/2)。
【0047】
この場合、図6Bに示すように前記加算信号Vs1(=Vcc/2)は、前記上限側の閾値電圧VTHと下限側の閾値電圧VTLの中間にあるため、前記比較回路X9,X10出力はともにHレベルが維持される。よって、NANDゲートX13の出力はLレベルとなる。
【0048】
また信号+cosθと信号−cosθを出力する第2のブリッジ回路Wb2においても同様に加算回路X8の出力である加算信号Vs2は中点電圧Vcc/2に維持される(Vs2=Vcc/2)。よって、前記比較回路X11,X12出力はともにHレベルが維持され、NANDゲートX14の出力はLレベルが維持される。
【0049】
よつて、NORゲートX15には、前記NANDゲートX13,14からともにLレベルの信号が入力されるため、NORゲートX15は正常な状態を示すHレベル信号を制御部18に出力する。
【0050】
(2)オフセット電圧が発生した場合
第1,第2のブリッジ回路Wb1,Wb2を構成する磁気抵抗効果素子G1ないしG8のいずれか1つ、例えば磁気抵抗効果素子G1に経時変化に伴う故障または何らかの原因の故障が発生し、第1のブリッジ回路Wb1の一方の回路の中点(端子T1)の出力である信号+sinθのみに図7Aに示すようなオフセット電圧Voffが発生した場合を想定する。
【0051】
この場合、第1のブリッジ回路Wb1の他方の回路の中点(端子T2)の出力である信号−sinθは正常であるため、加算回路X7の出力は中点電圧Vcc/2にオフセット電圧Voffが重畳したものとなり、前記加算回路X7の出力である加算信号Vs1はVs1=Vcc/2+Voffとなる。
【0052】
そして、図7Bに示すように前記加算信号Vs1(=Vcc/2+Voff)が、前記上限側の閾値電圧VTHまたは下限側の閾値電圧VTLの一方を超えたと前記比較回路X9が判断すると、前記比較回路X9または比較回路X10の一方の出力がLレベルに反転される。よって、NANDゲートX13からはHレベルの信号が出力され、NORゲートX15からは異常信号を示すLレベル信号が前記制御部18に向けて出力される。制御部18は、前記異常信号を受け取ると、センサ部10に故障が発生したこと認識することができるため、その後適切な処置、例えば誤った角度情報が回転角度検出センサから外部の機器に向けて出力されないようにすることが可能となる。
【0053】
上記において、磁気抵抗効果素子G1とともに一方の回路を形成する磁気抵抗効果素子G6も同時に故障し、信号−sinθに同じ大きさのオフセット電圧が−Voffとして発生すると、前記加算回路X7の出力である加算信号Vs1は中点電圧Vcc/2となり、正常な状態を示すためセンサ部10の故障を発見することができなくなる。しかし、信号+sinθと信号−sinθに同じ大きさのオフセット電圧が互いに逆極性で発生する可能性はほとんどなく、またオフセット電圧が逆極性で発生した場合であっても、その大きさが異なる場合には、前記上限側の閾値電圧VTHと下限側の閾値電圧VTLとの間の幅(ウインドコンパレータの窓の大きさ)を絞っておくことにより、確実に故障を発見することが可能である。
【0054】
また、第2のブリッジ回路Wb2に故障が発生した場合も同様である。
上記において、磁気抵抗効果素子G1ないしG8のいずれか1つに経時変化に伴う故障または何らかの原因の故障が発生し、例えば直列に接続された一方の回路(磁気抵抗効果素子G1と磁気抵抗効果素子G4)のうち磁気抵抗効果素子G1の抵抗R1にのみ故障が発生すると、抵抗R1と抵抗R4との分圧比に変化が生じるため、上記オフセット電圧の変化に加えて信号+sinθの振幅量にも変化が生じる。しかし、振幅量の変化は上記オフセット電圧の変化に比較して十分に小さく無視することが可能であるため、オフセット電圧の変化のみを監視すれば磁気抵抗効果素子G1ないしG8の抵抗値の変化を検出することが可能である。
【0055】
なお、オフセット電圧が変化せず、振幅量のみが変化するのは、上記の例でいえば抵抗R1と抵抗R4とが完全にトラッキングして変化する場合のみであるが、このような事態は故障モードとしては有り得ない。したがって、振幅量の変化のみを監視する必要性は極めて低い。
【0056】
以上のように、上記故障検出回路では、ブリッジ回路の出力にオフセット電圧が重畳する故障が発生した場合、即座にその故障を検出して制御部に伝えることができるため、回転角度検出センサが誤った角度情報を出力するのを防止できる。
【0057】
よって、例えば前記回転角度検出センサが電動パワーステアリング装置の操舵角の検出用として用いられる場合には、制御部からアシストモータに与えられるアシスト量が過大となってステアリングが勝手に回るような挙動の発生を防止できる。よって、車の安全性を高めることが可能となる。
【0058】
図8は本発明の第2の実施の形態を示す故障検出回路の回路構成図である。
図8に示す回転角検出センサの回路構成は、前記図5の回路に比較して故障検出部27の構成が異なっている。よって、以下には主として異なる部分である故障検出部について説明する。
【0059】
この故障検出部27では、バッファ部11の各バッファ回路X1,X2,X3およびX4の出力が加算手段27Aを構成する1つの加算回路X16において加算されており、その加算回路X16の出力が比較手段(ウインドコンパレータ)27Cを構成する1組の比較回路X17,X18に入力され、さらに比較回路X17,X18の出力がANDゲートX19を介して制御部18に接続されている。なお、前記基準電圧発生手段27Bは、上記同様に抵抗R25,R26,R27およびR28を直列接続した構成であり、R25=R28およびR26=R28の関係がある。そして、前記抵抗R25と抵抗R26の接続点THは上限側の閾値電圧VTHを設定し、前記抵抗R27と抵抗R28の接続点TLは下限側の閾値電圧VTLを設定している。
【0060】
前記加算回路X16では、各信号+sinθ,−sinθ,+cosθおよび−cosθがまとめて加算されるが、正常な状態にある場合には信号+sinθと信号−sinθとが互いに相殺し合い、信号+cosθと信号−cosθとが互いに相殺し合うため、加算回路X16の加算信号Vsは前記図6Bの場合同様に中点電圧Vcc/2に設定される。よって、加算信号Vsは比較回路X17,X18の上限側の閾値電圧VTHと下限側の閾値電圧VTLの間に位置するため、比較回路X17,X18の出力はともにHレベルにあり、制御部18には正常信号を示すHレベルの信号が出力される。
【0061】
よって、第1の実施に形態同様に、即座にブリッジ回路に発生した故障を検出して制御部に伝えることができるため、回転角度検出センサが誤った角度情報を出力するのを防止できる。
【0062】
図9は本発明の第3の実施の形態を示す故障検出回路の回路構成図である。
第3の実施の形態を示す回転角検出センサの回路においても、前記第1の実施の形態と異なる部分は故障検出部37の構成である。よって、以下には故障検出部37を中心に説明する。
【0063】
第3の実施の形態に示す故障検出部37は、主として加算手段37A、基準電圧発生手段37B、比較手段(ウインドコンパレータ)37Cおよび差動手段37Dから構成されている。
【0064】
前記加算手段37A、基準電圧発生手段37B、比較手段は、前記第1の実施の形態と同様である。ただし、前記加算手段37Aと比較手段37Cとの間に差動手段37Dを構成する差動回路X21が設けられており、加算手段37Aを構成する加算回路X7と加算回路X8の出力とが抵抗R41と抵抗R42を介して差動回路X21の非反転入力端子と反転入力端子にそれぞれ入力されている。また前記基準電圧発生手段37Bの一部を構成する抵抗R26と抵抗R27の接続点TMと差動回路X21の非反転入力端子とが抵抗R43を介して接続されている。前記接続点TMの電圧は、電源電圧Vccが抵抗R25ないしR28によって半分に分圧された中点電圧Vcc/2であり、この基準電圧発生手段37Bで生成された中点電圧Vcc/2が前記抵抗R43を介して差動回路X21の非反転入力端子に与えられている。
【0065】
なお、比較手段37Cを構成する比較回路X22、X23の出力はNANDゲートX24を介して制御部18に接続されている。
【0066】
前記加算回路X7では第1のブリッジ回路Wb1から出力される信号+sinθと信号−sinθとが加算されるため、信号+sinθと信号−sinθとが理想的関係にある場合、すなわち振幅が等しく且つオフセット電圧による影響がない場合には、加算回路X7の加算信号Vs1(=+sinθ+(−sinθ))は中点電圧Vcc/2となる(Vs1=Vcc/2)。同様に、第2のブリッジ回路Wb2から出力される信号+cosθと信号−cosθとが理想的関係にある場合には、前記加算回路X8の加算信号Vs2(=+cosθ+(−cosθ))も中点電圧Vcc/2となる(Vs2=Vcc/2)。そして、Vs1=Vs2であるから差動回路X21の出力である差信号は比較手段37Cの基準である中点電圧Vcc/2となり、上限側の閾値電圧VTHと下限側の閾値電圧VTLのちょうど中間の電圧レベルに位置するため、比較回路X22,X23の出力はともにHレベルとなり、NANDゲートX24から制御部18へは正常な状態を示すLレベル信号が出力される。
【0067】
一方、上記信号+sinθ、−sinθ、+cosθ、−cosθのいずれか1以上にオフセット電圧の変化が発生すると、加算信号Vs1とVs2とが一致しないため、差動回路X21の出力は中点電圧Vcc/2から外れるようになる。そして、差動回路X21の出力が、上限側の閾値電圧VTHおよび/または下限側の閾値電圧VTLを超えると、前記NANDゲートX24から制御部18に向かって異常信号が送出される。
【0068】
ところで、上記回転角検出センサでは、センサ部10と故障検出回路側とが別プロセスで形成され、且つ別電源で駆動されるのが一般であるため、あるいは同一電源で駆動された場合であっても磁気抵抗効果素子G1ないしG8のインピーダンスのばらつき等があるため、センサ部10の各端子T1ないしT8の平均の電位を故障検出回路側の中点電圧Vcc/2に一致させるのが難しい。
【0069】
このため、上記第1ないし第3の実施の形態においては、故障検出回路側の動作の基準となる電圧、すなわち比較手段37Cの上限側の閾値電圧VTHおよび下限側の閾値電圧VTLの動作の基準となる中点電圧Vcc/2と差動回路X21の非反転入力端子に印加される中点電圧Vcc/2とが異なると、各回路から出力される信号に大きな誤差が含まれ、前記比較手段37Cにおける比較が正しく行われず、故障検出回路の精度が低下しやすくなる。
【0070】
しかし、第3の実施の形態に示す故障検出回路では、前記基準電圧発生手段37Bで生成された中点電圧Vcc/2を差動回路X21の非反転入力端子に与えることにより、差動回路X21の動作の基準を前記基準電圧発生手段37Bで生成される中点電圧Vcc/2に設定している。
【0071】
しかも基準電圧発生手段37Bで生成される上限側の閾値電圧VTHおよび下限側の閾値電圧VTLが比較回路X22,X23の非反転入力端子に与えられており、前記上限側の閾値電圧VTHと下限側の閾値電圧VTLの基準となる電圧を前記中点電圧Vcc/2と等しくなるように設定している。
【0072】
すなわち、差動回路X21の動作の基準電圧と比較手段37Cの動作の基準電圧とを同じ電源(基準電圧発生手段37B)で生成された中点電圧Vcc/2で駆動することができるため、前記比較手段37Cにおける比較を正しく行うことができるようになり、故障検出回路の精度を向上させることが可能となる。
【0073】
また上記同様に、基準電圧発生手段37Bの抵抗R26と抵抗R27との接続点TMで生成される電圧を前記加算回路X7,X8の非反転入力端子に中点電圧Vcc/2として印加したものが好ましい。この場合、前記加算回路X7,X8についても前記差動回路X21および比較手段37Cと同じ中点電圧Vcc/2を基準として動作するようになるため、さらに故障検出回路の精度を高めることが可能となる。
【0074】
なお、上記実施の形態では、電源電圧+Vccを用いた片電源方式であるため、各回路の動作の基準電圧を中点電圧Vcc/2とした構成を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、正負両電源方式の場合には動作の基準電圧を0[v]としたものであってもよい。あるいはその他の任意の電圧を動作の基準電圧とした構成であってもよい。
【0075】
またセンサ部としては、磁気抵抗効果素子を用いてブリッジ回路を組んだ構成を示したが、本発明は磁気抵抗効果素子を用いたものに限られるものではなく、例えば磁気インピーダンス素子を用いたものであってもよい。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明では、回転角検出センサから誤った角度情報が出力されるのを防止することが可能な故障検出回路を提供できる。
また故障検出回路の検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転角検出センサの内部構造を示す断面図、
【図2】回転角検出センサの内部構造を示し、図示1のA−A線の断面からみた平面図、
【図3】回転角検出センサの構成を示すブロック図、
【図4】センサ部として磁気抵抗効果膜を用いたブリッジ回路を示す接続図、
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す故障検出回路の回路構成図、
【図6】Aは正常な動作状態における回転角度とセンサ部の出力との関係、Bは同じく回転角度と加算回路の出力との関係を示す図、
【図7】Aはオフセット電圧が発生した状態における回転角度とセンサ部の出力との関係、Bは同じく回転角度と加算回路の出力との関係を示す図、
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す故障検出回路の回路構成図、
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す故障検出回路の回路構成図、
【符号の説明】
1 回転角度センサ
10 センサ部
11 バッファ部
12 差動増幅部
13 A/D変換部
17,27,37 故障検出部
17A,27A,37A 加算手段
17B,27B,37B 基準電圧発生手段
17C,27C,37C 比較手段(ウインドコンパレータ)
37D 差動手段
18 制御部
G1〜G8 磁気抵抗効果素子
R1〜R8 磁気抵抗効果素子の抵抗
VTH 比較手段の上限側の閾値電圧
VTL 比較手段の下限側の閾値電圧
Vcc 電源電圧
Vcc/2 中点電圧
Wb1 第1のホイートストーンブリッジ回路(ブリッジ回路)
Wb2 第2のホイートストーンブリッジ回路(ブリッジ回路)
Claims (9)
- 外部の環境の変化に応じてインピーダンスが変化する素子を用いて形成されたブリッジ回路と、前記ブリッジ回路を形成する一方の回路の中点から出力される信号と他方の回路の中点から出力される信号とを取り出して前記信号が所定の範囲を越えた場合に異常信号を出力する故障検出部と、を有する故障検出回路において、
前記故障検出部が、前記一方の回路の中点から出力される信号と前記他方の回路の中点から出力される信号とを加算する加算手段と、所定の基準電圧を生成する基準電圧発生手段と、前記加算後の信号と前記基準電圧とを比較してその結果に基づいて前記異常信号を出力する比較手段と、を備えていることを特徴とする故障検出回路。 - 前記ブリッジ回路手段の前記一方の回路の中点から出力される信号と前記他方の回路の中点から出力される信号とが、180度位相の異なる正弦波信号または余弦波信号である請求項1記載の故障検出手段。
- 前記ブリッジ回路手段が、第1のブリッジ回路と第2のブリッジ回路とを有しており、前記第1のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号が正弦波であるときに、
前記第2のブリッジ回路の一方の回路の中点から出力される信号と他方の回路の中点から出力される信号が、前記正弦波信号に対して90度進み位相となる信号と90度遅れ位相となる信号である請求項1記載の故障検出回路。 - 前記比較手段が、前記基準電圧よりも下限側に設定された下限側の閾値電圧と上限側に設定された上限側の閾値電圧を有している請求項1ないし3記載の故障検出回路。
- 前記加算手段は、前記第1のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号+sinθと前記他方の回路の中点から出力される信号−sinθとを加算する第1の加算回路と、前記第2のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号−cosθと前記他方の回路の中点から出力され信号+cosθとを加算する第2の加算回路とを有しており、
前記比較手段は、前記第1の加算回路の出力または第2の加算回路の出力が、前記上限側の閾値電圧および/または前記下限側の閾値電圧を越えたときに前記異常信号を出力するものである請求項1ないし4記載の故障検出回路。 - 前記加算手段は、前記第1のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号+sinθと、前記他方の回路の中点から出力される信号−sinθと、前記第2のブリッジ回路の前記一方の回路の中点から出力される信号−cosθと、前記他方の回路の中点から出力される信号+cosθとを加算するものであり、
前記比較手段が、前記加算後の信号が前記上限側の閾値電圧および/または上限側の閾値電圧を越えたときに前記異常信号を出力するものである請求項1ないし4記載の故障検出回路。 - 前記故障検出部には、前記第1の加算回路の出力と第2の加算回路の出力との間の差信号を出力する差動回路が設けられており、
前記比較手段は、前記差信号が上限側の閾値電圧および/または前記下限側の閾値電圧を越えたときに前記異常信号を出力するものである請求項5記載の故障検出回路。 - 前記差動回路が、前記基準電圧発生手段において生成された中点電圧を基準として駆動させられる請求項1ないし7のいずれか記載の故障検出回路。
- 前記インピーダンス変換素子が、磁気抵抗効果膜で形成されている請求項1記載の故障検出回路。
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