JP2010045182A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラッチアップの発生を抑えるレイアウト構成を採用しながら構成できるラッチアップの発生を検出する検出回路と、正電位を遮断することなくラッチアップからの回復を行うことができる回復手段とを有した半導体集積回路を提供すること。
【解決手段】 半導体基板のP型領域3上に形成されたnチャネルMOSトランジスタ7と、前記nチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路とを備え、前記ラッチアップ検出回路が、前記nチャネルMOSトランジスタ7とソース5,10およびバックゲート8とが共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体12と、前記nMOSトランジスタ構造体12のドレイン9に流れる電流を検出する電流検出手段15とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路に関し、特にラッチアップの発生を検出する機能を有する半導体集積回路、また、ラッチアップが発生したときにラッチアップから回復させる機能を有する半導体集積回路に関する。
近年、回路システムのアプリケーションの多様化により、正電位と接地電位(GND)との間で動作する回路ブロックと、正電位と負電位との間で動作する回路ブロックとを、同一の半導体基板上に構成することが増えてきている。この構成には、P型基板(P−sub)層内にN型拡散(N−well)層を形成し、さらにN型拡散層内にP型拡散(P−well)層を形成した、いわゆるトリプルウェル構造の半導体集積回路を用いることが一般的である。
また、CMOS集積回路では、同一の半導体基板上のP型拡散層にnチャネルMOSトランジスタ(NMOS)が形成され、N型拡散層にpチャネルMOSトランジスタ(PMOS)が形成されている。
上記したトリプルウェル構造の半導体集積回路での、正電位と負電位との間で動作する回路ブロックでは、P型基板層に接地電位、N型拡散層に通常は電源電圧電位である正電位、P型拡散層に通常は最低電位である負電位が与えられる。また回路構成によっては、P型拡散層に形成されるnチャネルMOSトランジスタのソースに負電位を接続し、ドレインを半導体集積回路の入力端子または出力端子と接続して半導体集積回路の外部と接続させる場合がある。このとき、N型拡散層に正電位を与えることによって、チャンネルストッパの役割を持たせることができ、P型基板層よりもnチャネルMOSトランジスタの各端子の電位が低くなった場合でも、寄生ダイオードがオンとなることを防いで通常の回路動作を行うことができる。しかし、nチャネルMOSトランジスタのドレインに、P型拡散層に供給される電位であるバックゲート電圧よりも低い電位が印加されると、接地電位に接続されたP型基板層から負電位に対して異常電流が継続して流れる状態である、ラッチアップが発生する可能性がある。
このようなラッチアップが発生する原理について、図14と図15を用いて説明する。
図14は、一般的なトリプルウェル構造のnチャネルMOSトランジスタを含む半導体集積回路の断面構成図である。図14に示すように、トリプルウェル構造の半導体集積回路では、P型基板層101にN型拡散層102が形成され、N型拡散層102にP型拡散層103が形成されている。
P型拡散層103にはN型不純物が注入されてドレイン104とソース105が形成され、ドレイン104とソース105との間の基板上には、図示しない絶縁膜を介してゲート106が形成され、nチャネルMOSトランジスタ107を構成する。また、ソース105の近傍には、P型コンタクト領域であるバックゲート108が形成されている。
ここで、nチャネルMOSトランジスタのソース105と、バックゲート108とは負電位VSSに接続される。また、P型基板層101は高濃度不純物領域110を介して接地電位に接続され、N型拡散層102は高濃度不純物領域109を介して電源電圧電位VDDに接続される。さらに、nチャネルMOSトランジスタ107のドレイン104は半導体集積回路の外部につながる端子Aと接続される。
このとき、図14に示した半導体集積回路では、nチャネルMOSトランジスタのドレイン104とソース105とをダブルエミッタとし、N型拡散層102に印加される電源電圧電位VDDをコレクタ、P型拡散層103をベースとするダブルエミッタの寄生npnトランジスタ111,P型基板層101をエミッタ、P型拡散層103をコレクタ、N型拡散層102をベースとする寄生pnpトランジスタ112が形成される。また、P型基板層101と接地電位(GND)との間には寄生抵抗113が、N型拡散層102と印加される電源電圧電位VDDとの間には寄生抵抗114が、P型拡散層103とバックゲート108との間には寄生抵抗115が形成される。
図15は、図14に示したnチャネルMOSトランジスタを含む半導体集積回路の寄生素子によるサイリスタ構造を示している。図15において、ダブルエミッタの寄生npnトランジスタ111の端子Aに、VSSよりも低い電圧が印加されると、寄生npnトランジスタ111は、ベース−エミッタ(端子A)間の電圧が広がってオンする。なお、このオンし始めのときのベース電流は、負電位VSSより供給されると考えられる。
寄生npnトランジスタ111のコレクタ電流は、N型拡散層102の寄生抵抗114を介しVDDから電流を流し、寄生pnpトランジスタ112のベース電流を引き込む。さらに、端子Aの印加電圧が下がると、寄生npnトランジスタ111のコレクタ電流が増え、寄生pnpトランジスタ112のベース電位が下がり、寄生pnpトランジスタ112がオンする。寄生pnpトランジスタ112のエミッタ電流はP型基板層101の寄生抵抗113を介し、接地電位(GND)より流れる。また、寄生pnpトランジスタ112のコレクタ電流は、P型拡散層103の寄生抵抗115と寄生npnトランジスタ111のベースに流れる。
ついには、寄生npnトランジスタ111のベース電位が上がり、端子Aの印加がなくなっても、寄生npnトランジスタ111の負電位VSSに接続されたエミッタに対して電流が流れ続ける、ラッチアップの状態に達する。このとき、ラッチアップが継続し続ける条件として、負電位の電圧レベルがある。半導体プロセスの種類により異なるが、一般にVSSが−1V以下のときに、ラッチアップが継続する恐れがある。
このようなラッチアップの発生を防止するために、N型拡散層102の寄生抵抗114や、P型拡散層103の寄生抵抗115の抵抗値を低くするように、半導体基板上におけるレイアウト構造的な配慮が行われる。しかし、このような半導体基板上のレイアウトによる対策は、使用される半導体プロセスの特性によって効果が異なり、ラッチアップの発生を十分に防止できない場合がある。
このような事情から、ラッチアップの発生を検出する手段を設け、ラッチアップからの回復を図る技術が提案されている(特許文献1参照)。以下、図16と図17を用いて、特許文献1に記載されたラッチアップの発生を検出する検出手段の構成を説明する。
図16は、特許文献1におけるラッチアップの発生を検出する手段の構成を示す、CMOS集積回路の断面構成図である。図16に示すCMOS集積回路は、P型基板層121に、N型拡散層122が設けられている。
N型拡散層122にP型不純物を注入して、ソース123、ドレイン124が形成され、ソース123とドレイン124との間のゲート125とによって、pチャネルMOSトランジスタ126が構成される。一方、P型基板層121には、N型不純物が注入されて、ソース127,ドレイン128が形成され、ソース127とドレイン128との間のゲート129とによって、nチャネルMOSトランジスタ130が構成されている。
また、図16に示すように、N型拡散層122は、高濃度不純物領域131を介して電源電圧電位VDDと接続され、VDDはpチャネルMOSトランジスタ126のソースに接続される。また、P型基板層121は、高濃度不純物領域133を介して接地電位(GND)と接続され、nチャネルMOSトランジスタ130のソース127も接地電位に接続される。そして、pチャネルMOSトランジスタ126のドレイン124と、nチャネルMOSトランジスタ130のドレイン128とが接続されて、CMOS集積回路の出力端子Voutと接続される。
このような図16に示す特許文献1に記載のCMOS集積回路において、N型拡散層122の、pチャネルMOSトランジスタ126と高濃度不純物領域131との間にNコンタクト領域132を形成し、また、P型基板層121の、nチャネルMOSトランジスタ130と高濃度不純物領域133との間にPコンタクト領域134を形成する。
このとき、CMOS集積回路には、pチャネルMOSトランジスタ126のソース123をエミッタとし、N型拡散層122をベースとし、P型基板層121をコレクタとする第1の寄生pnpトランジスタ141と、pチャネルMOSトランジスタ126のドレイン124をエミッタとし、N型拡散層122をベースとし、P型基板層121をコレクタとする第2の寄生pnpトランジスタ142とが生成される。また、nチャネルMOSトランジスタ130のソース127をエミッタとし、P型基板層121をベースとし、N型拡散層122をコレクタとする第1の寄生npnトランジスタ144と、nチャネルMOSトランジスタ130のドレイン128をエミッタとし、P型基板層121をベースとし、N型拡散層122をコレクタとする第2の寄生npnトランジスタ143とが生成される。
さらに、N型拡散層122の高濃度不純物領域131とNコンタクト領域132との間に、拡散抵抗として抵抗成分145が形成され、Nコンタクト領域132とN型拡散層122との間には、寄生抵抗146が形成される。また、P型基板層121の高濃度不純物領域133とPコンタクト領域134との間に、拡散抵抗として抵抗成分147が形成され、Pコンタクト領域134とP型基板層121との間には、寄生抵抗148が形成される。
図17は、図16に示したCMOS集積回路に生じる寄生素子のサイリスタ構造を示している。
このとき、出力端子Voutの電位が電源電圧電位VDDよりも高くなった場合、第2の寄生pnpトランジスタ142のエミッタからトリガ電流が流れ込み、この電流が寄生抵抗148を流れることで電圧降下が生じる。この電圧降下によって、第1の寄生npnトランジスタ144のベース電位が上昇し、第1の寄生npnトランジスタ144がONとなる。第1の寄生npnトランジスタ144がONとなると、第1の寄生npnトランジスタ144のコレクタ電流が、抵抗成分145と寄生抵抗146を流れる。このとき、Nコンタクト領域132に接続されたN型拡散層122の検出端子の電位Vnwに電圧降下が現れ、この電圧降下によりラッチアップの発生を検出できる。同様に、Pコンタクト領域134に接続されたP型基板層121の検出端子の電位Vp−subに電圧降下が現れることで、ラッチアップの発生を検出できる。
そして、特許文献1に記載のCMOS集積回路は、ラッチアップの発生が検出されると、電源電圧電位VDDを0Vに下げて遮断し、ラッチアップ状態を停止して、ラッチアップから回復させるというものである。
特開平9−116022号公報
上記従来構成のCMOS集積回路では、ラッチアップが発生したときのラッチアップ電流によるN型拡散層122の抵抗成分145や、P型基板層121の抵抗成分147の電位降下をラッチアップの検出に用いている。このため、上記従来のCMOS集積回路において、ラッチアップの発生をより確実に検出するためには、N型拡散層122の抵抗成分145や、P型基板層121の抵抗成分147を大きな値とすることが必要となる。しかし、このことは、ラッチアップの発生を防止するためのレイアウト構造的な配慮と相反することになり、ラッチアップの発生を正確に検出するために、ラッチアップを発生させやすい構造を採用することになるという問題が生じる。
また、上記従来のCMOS集積回路では、ラッチアップからの回復手段として、電源電圧電位VDDを遮断するというものであるが、VDDを遮断するとことは、半導体集積回路の全ての回路ブロックに影響を与えることが考えられる。例えば、複数のシステムが電源電圧電位と接地電位と間で動作する回路ブロックである制御ロジックで、それぞれの制御ロジックでの動作モードを設定しているとき、電源電圧電位VDDを遮断してしまうと、ラッチアップが発生する前の動作モードが、ラッチアップの回復後に変化してしまったり、回路ブロックの各システムの動作に影響を及ぼしたりするという課題が生じる恐れがある。
本発明はこのような従来技術の課題を解決するものであり、ラッチアップの発生を抑えるレイアウト構成を採用しながら構成できるラッチアップの発生を検出する検出回路と、正電位を遮断することなくラッチアップからの回復を行うことができる回復手段とを有した半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の半導体集積回路は、半導体基板のP型領域上に形成されたnチャネルMOSトランジスタと、前記nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路とを備え、前記ラッチアップ検出回路が、前記nチャネルMOSトランジスタとソースおよびバックゲートとが共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体と、前記nMOSトランジスタ構造体のドレインに流れる電流を検出する電流検出手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の半導体集積回路は、半導体基板のP型領域上に形成されたnチャネルMOSトランジスタと、前記nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路と、前記nチャネルMOSトランジスタに負電位を供給する負電圧発生回路と、前記ラッチアップ検出回路でラッチアップの発生が検出されたときに、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を停止させ、その後負電位の供給を再開させる制御ブロックとを備えたことを特徴とする。
本発明の半導体集積回路によれば、ラッチアップの発生を抑えるレイアウト構成を採用しながら、ラッチアップの発生を検出することができ、また、ラッチアップの発生を検出した際には、負電位のみの遮断により、他の回路システムへの悪影響を及ぼすことなくラッチアップからの回復を図ることができる。
本発明の半導体集積回路は、半導体基板のP型領域上に形成されたnチャネルMOSトランジスタと、前記nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路とを備え、前記ラッチアップ検出回路が、前記nチャネルMOSトランジスタとソースおよびバックゲートとが共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体と、前記nMOSトランジスタ構造体のドレインに流れる電流を検出する電流検出手段とを有する。
このようにすることで、ラッチアップの発生を検出する検出対象であるnチャネルMOSトランジスタにレイアウト的な変更を生じさせずに、ラッチアップの発生を検出することができる。このため、ラッチアップの発生を抑制するレイアウト構成を採用しつつ、ラッチアップの検出ができる半導体集積回路を実現することができる。
上記本発明にかかる半導体集積回路では、前記電流検出手段が、一端が前記nMOSトランジスタ構造体のドレインに接続され、他端が半導体集積回路の正電源電圧に接続された抵抗体であることが好ましい。また、前記電流検出手段が、前記nMOSトランジスタ構造体のドレインに接続された、電流検出回路であることが好ましい。
このようにすることで、ラッチアップ検出回路におけるnMOSトランジスタ構造体のドレイン電流を検出することができる。
また、前記半導体基板のP型領域が、P型基板層である、もしくは、前記半導体基板のP型領域が、P型基板層内のN型拡散層に形成されたP型拡散層であるとすることができる。
さらに、前記nMOSトランジスタ構造体のゲートが、前記nMOSトランジスタ構造体のソースおよびバックゲートと接続されていることが好ましい。
また、互いに接続された、前記nMOSトランジスタ構造体のゲート、ソース、バックゲートに、負電圧が印加されることが好ましい。
さらに、前記nチャネルMOSトランジスタのドレインが、半導体集積回路の入力端子または出力端子に接続されるものとすることができる。
また、本発明の半導体集積回路は、半導体基板のP型領域上に形成されたnチャネルMOSトランジスタと、前記nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路と、前記nチャネルMOSトランジスタに負電位を供給する負電圧発生回路と、前記ラッチアップ検出回路でラッチアップの発生が検出されたときに、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を停止させ、その後負電位の供給を再開させる制御ブロックとを備える。
このようにすることで、ラッチアップからの回復を、nチャネルMOSトランジスタに供給される負電位を遮断することにより行うことができ、半導体集積回路に形成された他の回路ブロックに悪影響を与えることなく、ラッチアップから回復させることができる。
また、前記ラッチアップ検出回路が、前記nチャネルMOSトランジスタとソースおよびバックゲートとが共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体を有することが好ましい。このようにすることで、ラッチアップの発生を抑制するレイアウト構成を採用しつつ、ラッチアップの検出ができ、さらに、半導体集積回路の負電圧との接続がない他の回路ブロックに悪影響を与えることなく、ラッチアップからの回復ができる。
また、前記nチャネルMOSトランジスタのソースおよびバックゲートと、前記nMOSトランジスタ構造体のソースおよびバックゲートに、前記負電圧発生回路が供給する負電位が印加されるものとすることができる。
さらに、前記制御ブロックが、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を停止させた後、所定時間が経過したときに負電位の供給を再開させることが好ましい。このようにすることで、ラッチアップからの回復をより確実にして、動作を再開させることができる。
また、前記制御ブロックが、前記ラッチアップ検出回路がラッチアップからの回復を検出したときに、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を再開させることが好ましい。このようにすることで、ラッチアップからの回復を確認した後に、動作を再開させることができる。
また、前記ラッチアップ検出回路が、前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、第1の基準電位とを比較する第1の比較器と、前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、前記第1の基準電位よりも低い第2の基準電位とを比較する第2の比較器との少なくとも2つの比較器を有し、前記第1の比較器および前記第2の比較器からの出力に基づいて、ラッチアップの発生とラッチアップからの回復を検出することが好ましい。このようにすることで、負電位の値に基づいて、ラッチアップの発生とラッチアップからの回復をより確実に検出することかできる。
なお、ここで、負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位とは、負電圧発生回路から供給される負電位そのものと、その他に、負電圧発生回路から供給される負電位の変動に伴って変化する電位をも含む概念である。
さらに、前記制御ブロックが、遅延回路を有し、前記ラッチアップ検出回路がラッチアップからの回復を検出した後の一定期間、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を行わせないことが好ましい。このようにすることで、ラッチアップの発生が検出された後の動作の再開を、より確実にラッチアップから回復した状態で開始することができる。
また、前記負電圧発生回路が、前記負電位の充電の停止と、低い充電能力での前記負電位の充電と、高い充電能力での前記負電位の充電とを切り替えることができ、前記ラッチアップ検出回路が、前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、第1の基準電位とを比較する第1の比較器と、前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、前記第1の基準電位よりも低い第2の基準電位とを比較する第2の比較器との少なくとも2つの比較器を有し、前記制御ブロックが、前記制御ブロック内の信号を遅延させる遅延ブロックと、前記制御ブロックから前記負電圧発生回路への出力信号をある一定の時間固定するタイマ回路とを有し、前記制御ブロックは、前記第1の比較器および前記第2の比較器からの出力に基づいて、前記負電位が前記第2の基準電位であることを検出すると、前記負電圧発生回路による前記負電位の充電を停止し、その後、前記第1の比較器および前記第2の比較器からの出力に基づいて、前記負電位が前記第1の基準電位となったことを検知すると、前記遅延回路での遅延期間の後の前記タイマ回路が前記出力信号を固定する間は、前記負電圧発生回路によって低い充電能力で前記負電位の充電を行い、前記タイマ回路が前記出力信号を固定する前記一定の時間が終了した後は、前記負電圧発生回路によって高い充電能力で前記負電位の充電を行うものとすることが好ましい。
以下、本発明にかかる半導体集積回路について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態にかかる半導体集積回路の、nチャネルMOSトランジスタと、このnチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路とが形成されている部分の部分拡大断面図である。
本実施形態の半導体集積回路は、P型基板(P−sub)層1にN型拡散(N−well)層2が形成され、N型拡散層2にP型拡散(P−well)層3が形成された、いわゆるトリプルウェル構造となっている。
トリプルウェル構造のP型拡散層3に、N型不純物が注入されたドレイン4とソース5が形成され、ドレイン4とソース5との間の基板上には、図示しない絶縁膜を介してゲート6が形成され、nチャネルMOSトランジスタ7を構成している。また、ソース5の近傍には、P型コンタクト領域であるバックゲート8が形成されている。
P型拡散層3のnチャネルMOSトランジスタ7に近接して、nMOSトランジスタ構造体12が形成されている。このnMOSトランジスタ構造体12は、nチャネルMOSトランジスタと同じ構成になっていて、N型不純物が注入されたドレイン9と、ソース10と、ドレイン9とソース10との間の基板上に図示しない絶縁膜上に形成されたゲート11とを有している。このように、構成としてはnチャネルMOSトランジスタと全く同じであるが、半導体集積回路における回路素子としてのトランジスタとしては機能せず、近接するnチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出するためにのみ形成されているものであるため、本明細書ではこの構成のことをnMOSトランジスタ構造体12と称する。そして、このnMOSトランジスタ構造体12は、そのソース10がnチャネルMOSトランジスタ7のソース5と共通接続され、さらにnチャネルMOSトランジスタ7のバックゲート8を、共通のバックゲートとし、これら全てが共通接続されている。
nMOSトランジスタ構造体12のドレイン9に接続された端子Bと、半導体集積回路の電源電圧電位VDDとの間には、nMOSトランジスタ構造体12のドレイン9に流れる電流を検出する電流検出手段としての抵抗体15が接続されている。
ここで、nチャネルMOSトランジスタ7のソース5と、これと共通接続されたnMOSトランジスタ構造体12のソース10、さらに、nMOS構造体12のゲート11および、nチャネルMOSトランジスタ7とnMOSトランジスタ構造体12のバックゲート8は、全て負電位VSSに接続される。また、P型基板層1は高濃度不純物領域14を介して接地電位(GND)に接続され、N型拡散層2は高濃度不純物領域13を介して正電位である電源電圧電位VDDに接続される。さらに、nチャネルMOSトランジスタ7のドレイン4は半導体集積回路の外部につながる、入力端子または出力端子となる端子Aと接続される。
このとき、本実施形態の半導体集積回路では、nチャネルMOSトランジスタ7のドレイン4とソース5とをダブルエミッタとし、N型拡散層2に印加される電源電圧電位VDDをコレクタ、P型拡散層103をベースとするダブルエミッタの寄生npnトランジスタ21が形成される。また、nMOSトランジスタ構造体12のソース10をエミッタ、ドレイン9をコレクタ、P型拡散層3をベースとする寄生npnトランジスタ22と、P型基板層1をエミッタ、P型拡散層3をコレクタ、N型拡散層2をベースとする寄生pnpトランジスタ23が形成される。また、P型基板層1と接地電位(GND)との間には寄生抵抗24が、N型拡散層2と印加される電源電圧電位VDDとの間には寄生抵抗25が、P型拡散層3とバックゲート8との間には寄生抵抗26が形成される。
図2は、図1に示した本実施形態の半導体集積回路の、寄生素子によるサイリスタ構造を示している。図2において、ダブルエミッタの寄生npnトランジスタ21の端子Aに、VSSよりも低い電圧が印加されると、寄生npnトランジスタ21は、ベース−エミッタ(端子A)間の電圧が広がりオンする。なお、このオンし始めのときのベース電流は、負電位VSSより供給されると考えられる。
寄生npnトランジスタ21のコレクタ電流は、N型拡散層2の寄生抵抗25を介しVDDから電流を流し、寄生pnpトランジスタ23のベース電流を引き込む。さらに、端子Aの印加電圧が下がると、寄生npnトランジスタ21のコレクタ電流が増え、寄生pnpトランジスタ23のベース電位が下がり、寄生pnpトランジスタ23がオンする。寄生pnpトランジスタ23のコレクタ電流はP型基板層1の寄生抵抗24を介し、接地電位(GND)より流れる。また、寄生pnpトランジスタ23のエミッタ電流は、P型拡散層3の寄生抵抗26と寄生npnトランジスタ21のベースに流れる。
その結果、寄生npnトランジスタ21のベース電位が上がり、端子Aからの電圧印加がなくなっても、寄生npnトランジスタ21の負電位VSSに接続されたエミッタ端子に対して電流が流れ続ける、ラッチアップの状態に達する。このように、図14に示した従来のトリプルウェル構成の半導体集積回路と同様の原理で、外部に接続される入出力端子と接続される端子Aに、負電位であるVSSよりも低い電位が印加されることで、nチャネルMOSトランジスタ7に、ラッチアップが発生する。
ラッチアップが発生すると、P型拡散層3の寄生抵抗26を流れる電流が大きくなり、寄生npnトランジスタ22のベース−エミッタ間の電圧が広がって、寄生npnトランジスタ22がオンする。
このとき、端子Bに電流が流れるようになるため、電流検出手段である抵抗15で電圧降下が生じる。たとえば、抵抗体15の抵抗値をある程度高い値としておくことにより、B点の電位はほぼVSSと等しくなる。一方、nチャネルMOSトランジスタ7でラッチアップが発生していないときは、寄生npnトランジスタ22はオンしていないため、端子Bに流れる電流は0であり、端子Bの電位はVDD電位と同じとなる。このように、B点の電位がほぼVSSと等しいときにはラッチアップが発生していると判断し、B点の電位がVDDと等しいときにはラッチアップが発生していないと判断することができる。したがって、本実施形態の半導体集積回路では、nチャネルMOSトランジスタ7が形成されているのと同じP型拡散層3に形成したnMOSトランジスタ構造体12と、電流検出手段である抵抗体15とによって形成されるラッチアップ検出回路によって、nチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出することができる。
図3に、本実施形態の半導体集積回路におけるラッチアップ検出回路の構成例を示す。
図3(a)は、上記した図1および図2で示した実施形態における、ラッチアップ検出回路16の構成例である。図3(a)に示すように、ラッチアップ発生の検出対象であるnチャネルMOSトランジスタ7と同じP型拡散層3に形成され、ソースとバックゲートとを共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体12と、このnMOSトランジスタ構造体12のドレインに一端が接続され、半導体集積回路の電源電圧電位に他端が接続された抵抗体15とが、ラッチアップ検出回路16を構成している。
この図3(a)に示したラッチアップ検出回路16では、上記したように抵抗体15の電位を測定し、この電位がVDDと同じであればラッチアップが発生していないと判断し、抵抗体15の電位がVSSと同じであれば、ラッチアップが発生していると判断することができる。
図3(b)は、本実施形態の半導体集積回路に適用できるラッチアップ検出回路16の他の構成例を示す回路ブロック図である。図3(b)に示すように、この別の構成のラッチアップ検出回路16は、ラッチアップ検出対象であるnチャネルMOSトランジスタ7と同じP型拡散層3に形成され、ソースとバックゲートとを共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体12と、このnMOS構造体12のドレインに接続された電流検出手段としての電流検出回路17とで構成されている。
なお、この図3(b)に示したラッチアップ検出回路16の構成例における、電流検出手段である電流検出回路17としては、例えばカレントミラー型の電流検出回路を使用することができる。そして、この電流検出回路17で、B点で電流が流れているかいないかを検出し、B点で電流が流れていなければラッチアップが発生していないと判断し、B点で電流が流れていればラッチアップが発生していると判断することで、nチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出することができる。
上記した本実施形態にかかるラッチアップ検出回路16は、ラッチアップ発生の検出対象であるnチャネルMOSトランジスタ7自体の構造に影響を与えることなく、ラッチアップの発生を検出することができる。このため、nチャネルMOSトランジスタ7の設計において、ラッチアップの発生が抑制できるよう、N型拡散層2の寄生抵抗25とP型拡散層3の寄生抵抗26とが、より低い抵抗値となるようなレイアウト構造的な配慮を行いつつ、ラッチアップの発生を確実に検出することができる。
なお、本実施形態にかかるラッチアップ検出回路16の、P型拡散層3に形成されたnMOSトランジスタ構造体12は、nチャネルMOSトランジスタ7と同じ構成であり、また、電流検出手段である抵抗体15や電流検出回路17は、いずれも半導体基板上に形成される回路素子として、容易に形成できるものである。したがって、本実施形態で示したラッチアップ検出回路16は、半導体集積回路を作成する際に、その回路構成や回路配置を規定するマスクパターンを修正するだけで容易に形成することができ、大幅なコスト増などの弊害を招くことがない。
また、上記本実施形態では、VSSを負電位とする場合について説明したが、本発明のラッチアップ検出回路16はこの場合に限られない。VSSの電位が、正か負かに関係なく、トリプルウェル構造の半導体集積回路であって、P型拡散層3上に構成されているnチャネルMOSトランジスタ7のソース5にラッチアップ電流が流れ込む構成のものであれば、本発明を適用して、ラッチアップの発生を検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の半導体集積回路の第2の実施形態として、本発明の半導体集積回路をCMOS集積回路に適用した場合について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態であるCMOS集積回路の、nチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタ、ならびに、nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路とが形成されている部分の拡大断面構成図である。
図4に示すように、本実施形態のCMOS集積回路は、P型基板(P−sub)層31にN型拡散(N−well)層32が形成されて構成されている。
N型拡散層32にP型不純物を注入して、ソース33、ドレイン34が形成されている。ソース33とドレイン34との間の基板上に、図示しない絶縁膜を介してゲート35が形成されて、pチャネルMOSトランジスタ36が構成される。
P型基板層31には、N型不純物が注入されて、ソース37,ドレイン38が形成され、ソース37とドレイン38との間に、図示しない絶縁膜を介して形成されたゲート39とによって、nチャネルMOSトランジスタ40が構成されている。また、ソース37近傍には、P型コンタクト領域であるバックゲート41が形成されている。
P型基板層1上のnチャネルMOSトランジスタ40に近接して、nMOSトランジスタ構造体45が形成されている。このnMOSトランジスタ構造体45は、nチャネルMOSトランジスタ40と同じ構成になっていて、N型不純物が注入されたソース42と、ドレイン43と、ソース42とドレイン43との間の基板上に図示しない絶縁膜を介して形成されたゲート44とを有している。このnMOSトランジスタ構造体45も、第1の実施形態として説明したトリプルウェル構造の半導体集積回路に形成されたものと同じく、構成としてはnチャネルMOSトランジスタ40と全く同じであるが、半導体集積回路における回路素子としてのトランジスタとしては機能せず、近接するnチャネルMOSトランジスタ40でのラッチアップの発生を検出するためにのみ形成されているものである。
nMOSトランジスタ構造体45は、そのソース42がnチャネルMOSトランジスタ40のソース37と共通接続され、さらにnチャネルMOSトランジスタ40のバックゲート41を、共通のバックゲートとしている。
nMOSトランジスタ構造体45のドレイン43に接続された端子Bと、半導体集積回路の電源電圧電位VDDとの間には、nMOSトランジスタ構造体45のドレイン43に流れる電流を検出する電流検出手段としての抵抗体47が接続されている。
この図4に示すCMOS集積回路は、pチャネルMOSトランジスタ36のソース33と、N型拡散層32のNコンタクト領域46とが正電位である電源電圧電位VDDと接続される。また、P型基板層31のnチャネルMOSトランジスタ40のソース37と、バックゲート41、nMOSトランジスタ構造体45のソース42、ゲート44が接地電位(GND)と接続される。pチャネルMOSトランジスタ36のドレイン34と、nチャネルMOSトランジスタ40のドレイン38とが、CMOS集積回路の出力端子Voutと接続される。
このとき、CMOS集積回路には、pチャネルMOSトランジスタ36のソース33をエミッタとし、N型拡散層32をベースとし、P型基板層31をコレクタとする第1の寄生pnpトランジスタ51と、pチャネルMOSトランジスタ36のドレイン34をエミッタとし、N型拡散層32をベースとし、P型基板層31をコレクタとする第2の寄生pnpトランジスタ52とが生成される。また、nチャネルMOSトランジスタ40のソース37をエミッタとし、P型基板層31をベースとし、N型拡散層32をコレクタとする第1の寄生npnトランジスタ54と、nチャネルMOSトランジスタ40のドレイン38をエミッタとし、P型基板層31をベースとし、N型拡散層32をコレクタとする第2の寄生npnトランジスタ53とが生成される。
さらに、nMOSトランジスタ構造体45のソース42をエミッタ、ドレイン43をコレクタ、P型拡散層31をベースとする第3の寄生npnトランジスタ55が形成される。また、N型拡散層32のNコンタクト領域46とN型拡散層32との間には、寄生抵抗56が、バックゲート41とP型基板層31との間には、寄生抵抗57が形成される。
図5は、図4に示したCMOS集積回路に生じる寄生素子のサイリスタ構造を示している。
出力端子Voutの電位が電源電圧電位VDDよりも高くなった場合、第2の寄生pnpトランジスタ52のエミッタからトリガ電流が流れ込み、この電流が寄生抵抗57を流れることで電圧降下が生じる。この電圧降下によって、第2の寄生npnトランジスタ54のベース電位が上昇し、第2の寄生npnトランジスタ54がオンとなる。第2の寄生npnトランジスタ54がオンとなると、第2の寄生npnトランジスタ54のコレクタ電流が寄生抵抗56を流れるようになり、第2の寄生npnトランジスタ54がオン状態のままとなってラッチアップが発生する。
ラッチアップが発生すると、第3の寄生npnトランジスタ55のベース電位が上昇して、第3の寄生npnトランジスタ55がオンされ、端子Bに電流が流れる。このように、第2の実施形態であるCMOS集積回路においても、上記した第1の実施形態の場合と同様に、nチャネルMOSトランジスタ40にラッチアップが発生したことを、同じP型基板層31に形成し、ソースとバックゲートを共通接続したnMOSトランジスタ構造体45のドレインに流れる電流によって検出することができる。
nMOSトランジスタ構造体45のドレインに流れる電流は、図4に示した、nMOSトランジスタ構造体45のドレインに一端が接続され、半導体集積回路の正電源電位に他端が接続された電流検出手段の一例である抵抗体47での電位が、VDDと同じであればラッチアップが発生していないと判断し、VSSと同じであれば、ラッチアップが発生していると判断することができる。
なお、この第2の実施形態では図示しての説明を省略するが、nMOSトランジスタ構造体とラッチアップ検出回路を構成する電流検出手段としては、第1の実施形態について図3(b)として示したのと同じく、nMOS構造体45のドレイン43に接続されたカレントミラー回路などの電流検出回路を用いることができる。そして、この電流検出回路で、nMOS構造体45のドレイン43に接続された端子Bで電流が流れているかいないかを検出し、端子Bで電流が流れていなければラッチアップが発生していないと判断し、端子Bで電流が流れていればラッチアップが発生していると判断することで、nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出することができる。
このように、本発明の第2の実施形態においても、ラッチアップ発生の検出対象であるnチャネルMOSトランジスタの構造に依存することなく、近接して設けたnMOSトランジスタ構造体45と電流検出手段47によって、nチャネルMOSトランジスタ40でのラッチアップの発生を検出することができる。このため、N型拡散層32での寄生抵抗56やP型基板層31での寄生抵抗57の抵抗値を低くするような、ラッチアップの発生を防止するレイアウト構造的な配慮を並行して行いないながら、ラッチアップの発生を確実に検出することができる。
なお、上記の第2の実施形態では、P型基板層31上にN型拡散層32を形成した基板構成としたが、本発明はこれに限らず、nチャネルMOSトランジスタ40をP型拡散層上に形成したCMOS集積回路にも適用することができる。
また、本発明は、その他の半導体集積回路であって、P型基板層やP型拡散層などの半導体基板のP型領域に形成されたnチャネルMOSトランジスタのソースに、ラッチアップ電流が流れ込む構成を有するものであれば同様に適用でき、nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップを容易かつ確実に検出することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の半導体集積回路の第3の実施形態として、本発明の半導体集積回路でのラッチアップからの回復を行う構成について図面を用いて説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態である半導体集積回路の、nチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出し、ラッチアップから回復させる回路構成を示す回路ブロック図である。また、図7は、本実施形態の半導体集積回路のラッチアップ検出回路61と、制御ブロック62との詳細な構成を示すブロック図である。
図6に示すように、本実施形態の半導体集積回路は、P型基板層またはP型拡散層 などの半導体基板のP型領域に形成された、nチャネルMOSトランジスタ7と、このnチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路61,ラッチアップ検出回路61からの出力信号に応じて半導体集積回路の負電位VSSのオンオフを制御する制御ブロック62,制御ブロック62からの制御信号に基づいて負電位VSSの生成と停止とを行う負電圧発生回路63とを有している。
ラッチアップ検出回路61は、nチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出する回路であれば特に制限はない。なお、本実施形態では、図7に具体的構成例を示すように、上記第1の実施形態で説明した、検出対象であるnチャネルMOSトランジスタ7とソースおよびバックゲートが共通接続されたnMOSトランジスタ構造体12と、nMOSトランジスタ構造体12のドレイン(図中のB端子)での電流を検出する電流検出手段としての抵抗体15とを有するラッチアップ検出回路61を用いて説明する。この、ラッチアップ検出回路61は、電源電圧VDD1と負電圧発生回路63の出力である負電位VSS間で動作する。
制御ブロック62は、ラッチアップ検出回路61の出力である端子Bに接続されたインバータ64,インバータの出力に接続されたタイマ回路65、タイマ回路65の出力Cと、負電圧の発生と起動停止のモード制御を行うモード制御端子Dの出力信号とが入力されるNAND回路66、NAND回路66の出力Gとモード制御端子Dの出力信号が入力されるAND回路67とを有している。この制御ブロック62は、電源電圧VDD2と接地電位(GND)間で動作し、ラッチアップ検出回路61の出力である端子Bの出力を入力信号として、出力端子EにHi/Loの制御電圧を出力する。このとき、Hiは制御ブロック62の電源電圧VDD2であり、Loは接地電位(GND)レベルである。
負電圧発生回路63は、制御ブロック62の出力端子E点に接続されていて、制御ブロック62からの出力信号がHiの時に負電位VSSを生成して出力する。負電位発生回路はVDD3を電源とし、たとえば反転チャージポンプ回路などで構成される。
なお、端子Aは、半導体集積回路の入出力端子と接続され、半導体集積回路の外部回路に接続される。
制御ブロック62に用いられるタイマ回路65の構成例を、図8に示す。図8に示すとおり、タイマ回路65は、たとえばシフトレジスタ68と、OR回路69とで構成することができる。シフトレジスタ68は、一般的なフリップフロップ形式で、クロックパルス(CLK) を使用したものとして構成される。
このような構成のタイマ回路65では、OR回路69で、入力信号と、シフトレジスタ68で遅延させた入力信号とのORをとることで、入力信号がHiの時にHiを出力し、入力信号がHiからLoになった後もある一定時間Hiを出力し、その後Loを出力させることができる。なお、遅延時間は、フリップフロップの数や、クロックパルスの周波数により適宜所望のものに変えることができる。
以上のように構成された本実施例の半導体集積回路について、以下その動作を説明する。図9は、本実施形態にかかる半導体集積回路での動作を示すタイムチャートである。図9のA〜Eは、図6および図7におけるA〜E各点での電圧を示し、VSSは負電圧発生回路63の出力である負電位である。
時刻T1において、端子Dの制御電圧がHiになると、制御ブロック62の出力EはHiを出力し、負電圧発生回路63がVSS端子に対して負電位の充電を開始する。
時刻T2において、外部端子に接続されるA点に負電位VSSよりも低い電圧が印加されて、ラッチアップが発生するものとし、その際、ラッチアップ検出回路61の出力Bは、ほぼVSSと等しい負の電圧−Vを出力する。なお、Bの電位は、ラッチアップが継続しているT2からT3の期間、0Vよりも低い負の電位となる。
出力Bが負の電位であることを受け、制御ブロック62では、通常時Loを出力するタイマ回路65の出力がHiとなる。本実施形態では、タイマの遅延設定期間をT3からT4までの期間の時間幅としているため、ラッチアップ検出回路61の出力Bが負の値になるT2でタイマ回路65の出力CはHiとなり、ラッチアップ検出回路61の出力Bが負でなくなるT3以降もT4までの間は、タイマ回路65の出力CはHiを継続し、その後Loに復帰する。
タイマ回路65の出力CがHiの間、制御ブロック62の出力EはLoとなり、制御ブロック62の出力EがLoの期間は、負電圧発生回路63は出力端子であるVSSへの負電圧の充電を停止する。負電圧の充電が停止されている間、ラッチアップ電流とその他の回路からの電流がVSSに流れ込むためにVSSの値は、所定の値である−Vから上昇する。半導体集積回路の製造プロセスに起因する回路特性によっても異なるが、VSSの値がたとえば−1Vよりも高い値となると、ラッチアップが停止する。図9ではこの時の電圧をVlatとし、このときの時間はT3である。
本実施形態の半導体集積回路では、ラッチアップが停止すると考えられる電位Vlatとなってから、十分な余裕を得てラッチアップからの完全な回復を図るための期間を、制御ブロック62のタイマ回路65でT3からT4までと設定している。この時刻T4となると、端子Cの電圧がLoに戻り、制御信号Eはもとの制御電圧Hiを負電圧発生回路63に伝達し、負電圧発生回路63はその出力VSSへの負電位の充電を再開する。
本実施形態の半導体集積回路では、このようにして、ラッチアップの発生を検出した後、負電位であるVSSを一旦停止し、ラッチアップ状態から完全に回復するための裕度期間を経た後に、VSSの供給を再開して、ラッチアップからの回復を図ることができる。このようにして、ラッチアップからの回復を確実なものとすることができるとともに、ラッチアップからの回復のための手段として、半導体集積回路の駆動電源である電源電圧電位VDDを遮断することがない。このため、本実施形態の半導体集積回路では、負電位に繋がる回路ブロック以外、例えば正電源−GND間で動作する動作モードを設定している回路ブロックなどを、遮断してしまうことに起因する悪影響を生じさせることがない。
なお、負電圧発生回路63は、負電位VSSの供給とその停止を行うことができるものであれば、本実施形態にかかる半導体集積回路上に形成されたものであっても、他の半導体集積回路などの回路基板上に形成されたものであっても、いずれでもかまわない。
(第4の実施形態)
次に、本発明の半導体集積回路の第4の実施形態として、本発明の半導体集積回路でのラッチアップからの回復を行う別の構成について図面を用いて説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態である半導体集積回路の、nチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出し、ラッチアップから回復させる別の回路構成を示す回路ブロック図である。また、図11は、本実施形態の半導体集積回路のラッチアップ検出回路71と、制御ブロック72との詳細な構成例を示す回路ブロック図である。
図10に示すように、本実施形態の半導体集積回路は、P型基板層またはP型拡散層などの半導体基板のP型領域に形成されたnチャネルMOSトランジスタ7と、このnチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路71,ラッチアップ検出回路71からの出力信号に応じて半導体集積回路の負電位VSSのオンオフを制御する制御ブロック72,制御ブロック72からの制御信号に基づいて負電位VSSの生成と停止とを行う負電圧発生回路73とを有している。すなわち、回路ブロックの基本的な構成は、上記図6を用いて説明した第3の実施形態にかかる半導体集積回路の回路構成と同じである。
なお、本実施形態の半導体集積回路において、端子Aは半導体集積回路の入出力端子と接続され、半導体集積回路の外部回路に接続される端子であり、nチャネルMOSトランジスタ7でのラッチアップ発生のトリガとなる電圧が入力される可能性のある端子である。
ラッチアップ検出回路71は、電源電圧VDD1と負電圧発生回路の出力VSSとの間で動作する。
制御ブロック72は、電源電圧VDD2と接地電位(GND)間で動作し、ラッチアップ検出回路71の出力端子Gと負電位の発生と起動停止のモード制御を行う制御端子Dが接続される。制御ブロック72は、端子Lと端子Fとの2つの出力端子を有していて、端子Lは、負電圧発生回路73に接続され、端子Fは、負電圧発生回路73とラッチアップ検出回路71に接続される。
負電圧発生回路73は、電源電圧VDD3と接地電位(GND)に接続され、負電圧発生回路73の出力が負電位VSSである。負電圧発生回路73は、制御ブロック72の出力端子Lと出力端子Fとを制御信号とし、たとえば、制御信号Lに基づいて負電圧充電のオンとオフの制御を行い、制御信号Fに基づいて、充電能力の高低の切り替え制御ができるチャージポンプ回路を利用することができる。
図11に示すように、本実施形態のラッチアップ検出回路71は、VSSと第1の基準電位VREF1との比較を行う第1の比較器76,VSSと第2の基準電位VREF2(ただし、VREF1>VREF2とする)との比較を行う第2の比較器77,2端子が反転入力の3入力端子のNAND回路78を有している。3入力端子のNAND回路78に、比較器76の出力がそのまま入力され、比較器77の出力が反転入力される。このとき、もう一つの反転入力である、後述する制御ブロック72のタイマ回路75の出力がLoである場合には、NAND回路78は、VSSがVREF1とVREF2との間にあるときに、Hiを出力する。
制御ブロック72は、AND回路74,タイマ回路75,遅延回路79、NOR回路80、1端子が反転入力の2端子入力AND回路81、VSSと接地電位(GND)間とのショート/オープンを切り替えるショートスイッチ82とを有している。
遅延回路79は、たとえばCRの時定数を用いた遅延器や、インバータの多段接続等で構成されるものでよく、ラッチアップ検出回路71の出力である端子Gが入力端子となる。遅延回路79の出力HをAND回路81の正転入力、遅延回路79の入力GをAND回路81の反転入力に接続し、AND回路81の出力がHiである場合には、ショートスイッチ82をオンし、AND回路81の出力がLoである場合には、ショートスイッチ82をオフする。
また、遅延回路79の入出力端子HをNOR回路80に接続し、NOR回路80の出力Kを、負電圧のオンオフを制御する制御端子Dとともに、AND回路74の入力に接続する。
AND回路74の出力Lは、負電圧発生回路73と、タイマ回路75に接続する。タイマ回路75は、入力LがLoからHiに変わると、ある一定の時間はHiを出力し、その後Lo出力に転じる。入力LがLoの時は、タイマ回路75の出力はLoである。タイマ回路75の出力Fは、負電圧発生回路73と、ラッチアップ検出回路71のNAND回路78の反転入力に接続される。
図12に、本実施形態にかかる半導体集積回路の、制御ブロック72に用いられるタイマ回路75の構成例を示す。図12に示すように、本実施形態のタイマ回路75は、2つのセット形D-フリップフロップ83,84と、リセット形D-フリップフロップ85、さらに、AND回路86とを有している。
2つのセット形D-フリップフロップ83,84は、いずれも反転出力とD入力を接続し、セット端子に入力信号Lを接続している。また、最初のセット形D-フリップフロップ83のCK端子にクロックパルスが入力され、次段のセット形D-フリップフロップ84のCK端子に、最初のセット形D-フリップフロップ83の正転出力を繋ぐ構成で、クロックの分周回路を構成できる。
リセット形D-フリップフロップ85は、分周したクロックパルスをCK端子に接続し、リセット端子を入力信号Lに接続し、D入力を電源電圧VDDに接続する。リセット形D-フリップフロップ85の反転出力と入力信号とが、AND回路86に入力される。
このように構成することで、AND回路86の出力Fは、入力信号LがLoからHiに変化すると、すぐにLoからHiとなり、ある一定の時間以上入力信号LがHiとなっていても、一定の時間が経過すると出力FはLoになる。また、入力信号LがLoからHiに変化後、上記のある一定の時間内に入力信号LがLoになった場合には、直ちに出力がLoとなる。なお、上記したタイマ回路75の動作におけるある一定の時間の長さは、セット形D-フリップフロップの個数や、クロックパルスの周波数により調整することができる。
上記した本実施形態の半導体集積回路について、その動作を説明する。図13は、本実施形態にかかる半導体集積回路での動作を示すタイムチャートである。図13のA、D、F、G、H、J、K、Lは、図10および図11における各点での電圧を示し、VSSは負電圧発生回路73の出力である負電位である。
VSSが0Vのとき、NOR回路80の出力KはHiに定まっており、その状態の時刻T1において、端子Dの制御電圧がHiになると、制御ブロック72の出力LがHiとなり、制御ブロック72のもう一つの出力Fもタイマ回路72で定められたある一定の時間の間Hiを出力し、負電圧発生回路73はVSS端子に対し負電位の充電を開始する。ここで制御ブロック72の出力LがHi、かつFがHi期間であるとき、負電圧発生回路73の充電能力は低い充電能力であり、また、制御ブロック72の出力FがHiである期間で負電位は充分充電される。また、制御ブロック72の出力FがHiの期間が終了してLo出力になり、かつ制御ブロック72の出力LがHiであるときは負電圧発生回路73の充電能力は高い充電能力である。
時刻T2において、外部端子に接続されるA点に負電位VSSよりも低い電圧が印加されることで、ラッチアップが発生する。ラッチアップが発生すると、異常電流がVSSに流れ込むためにVSSの電位が上昇し、時刻T5でVSSが第2の基準電位VREF2よりも高くなって、NAND回路78の出力GがHiになる。
その後、時刻T6でVSSが第1の基準電位VREF1を超えるまで、NAND回路78の出力GがHiである期間が続く。なお、第1の基準電位VREF1は、ラッチアップが停止するのに充分高い電圧であるように設定する。
NAND回路78の出力Gは、遅延回路79に入力され、所定の遅延時間、本実施形態の場合はT6からT7までの間、遅延が加えられる。遅延回路79の入出力が入力されるNOR回路80の出力Kは、時刻T5からT7までの間Loとなり、AND回路74の出力LがLoとなる。このため、負電圧発生回路73はT5からT7までの間、負電位の充電を停止する。また、AND回路81の出力Jは、時刻T6からT7までの間のHiとなり、VSSと接地電位とのショート/オープンの切り替えを行うショートスイッチ82がオンして、VSSは接地電位レベルになる。VSSを接地電位レベルにすることにより、ラッチアップは完全に停止する。
時刻T7では、NOR回路80の出力KはHiになり、制御信号DはHiのままであるので、AND回路74の出力Lは再度Hiになる。このとき、負電圧発生回路73につながる端子Lと端子Fは、時刻T1で制御信号DがLoからHiに変位したときと同じ制御となり、負電圧発生回路73は負電位の充電を再開し、通常状態に復帰する。
このように、本実施形態の半導体集積回路においても、ラッチアップの停止を負電位VSSの制御だけで行い、正の電源電圧の遮断などを行っていない。このため、負電位に繋がる回路ブロック以外を遮断してしまうことに起因する悪影響を生じさせることがない。
また、VSSの電位を監視して、VSS電位と、第1の基準電位VREF1および第2の基準電位VREF2とを比較することで、ラッチアップの発生のみならず、ラッチアップが停止したことを確実に把握した上で、ラッチアップからの回復処理を停止して定常動作に復帰することができる。
さらに、本実施形態では、負電圧発生回路73として充電能力を変化させることができるチャージポンプを用い、制御ブロック72の出力である信号Fに基づいて充電能力の高低の切り替え制御を行っている。このように本実施形態の半導体集積回路では、負電圧発生回路73の起動時は充電能力の低いモードとしているため、負電圧VSSと例えば接地電位等がショートしていても、大電流が流れて負電圧発生回路73が損傷することがない。また、負電位の充電開始から一定時間が経ち、充電能力を増しても負電位がある一定電圧以上の電圧にならない場合には、ラッチアップの発生を検出する検出回路が働いて、負電圧発生回路73を停止させて負電位の充電を停止する。したがって、本実施形態の半導体集積回路では、仮にVSSと接地電位がショートしていても、大電流を流し続けることはなく、ラッチアップの発生を検出することができる同時に、負電位を供給する負電圧発生回路の保護にも効果を奏することができる。
なお、本実施形態の説明では、比較器76、77の入力端子の片側が直接負電位VSSに接続された構成を用いたが、本発明の半導体集積回路はこの構成に限られるものではなく、負電位VSSの変動に伴って変化する負電位に関連した電位を用いて、所定の第1および第2の基準電位との比較を行ってもよい。
本発明にかかる半導体集積回路は、nチャネルMOSトランジスタを搭載した半導体集積回路として有用である。
本発明の第1の実施形態にかかる半導体集積回路の部分拡大断面構成図である。 本発明の第1の実施形態にかかる半導体集積回路のサイリスタ構造を示す等価回路図である。 本発明の第1の実施形態にかかる半導体集積回路のラッチアップ検出回路の構成例を示す回路ブロック図であり、(a)は、電流検出手段が抵抗体である場合、(b)は、電流検出手段が電流検出回路である場合である。 本発明の第2の実施形態にかかる半導体集積回路の部分拡大断面構成図である。 本発明の第2の実施形態にかかる半導体集積回路のサイリスタ構造を示す等価回路図である。 本発明の第3の実施形態にかかる半導体集積回路の、ラッチアップの発生を検出してラッチアップを停止させる回路構成を示すブロック構成図である。 本発明の第3の実施形態にかかる半導体集積回路の、ラッチアップ検出回路と、制御ブロックとの詳細な回路構成の例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態にかかる半導体集積回路の、タイマ回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態にかかる半導体集積回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の第4の実施形態にかかる半導体集積回路の、ラッチアップの発生を検出してラッチアップを停止させる回路構成を示すブロック構成図である。 本発明の第4の実施形態にかかる半導体集積回路の、ラッチアップ検出回路と、制御ブロックとの詳細な回路構成の例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態にかかる半導体集積回路の、タイマ回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態にかかる半導体集積回路の動作を示すタイムチャートである。 従来のトリプルウェル構造の半導体集積回路の部分拡大断面構成図である。 従来のトリプルウェル構造の半導体集積回路のサイリスタ構造を示す等価回路図である。 従来のCMOS集積回路の部分拡大断面構成図である。 従来のCMOS集積回路のサイリスタ構造を示す等価回路図である。
符号の説明
1 P型基板(P−sub)層(P型領域)
2 N型拡散(N−well)層
3 P型拡散(p−well)層(P型領域)
4 ドレイン
5 ソース
6 ゲート
7 nチャネルMOSトランジスタ
8 バックゲート
9 ドレイン
10 ソース
11 ゲート
12 nMOSトランジスタ構造体
15 抵抗体(電流検出手段)

Claims (16)

  1. 半導体基板のP型領域上に形成されたnチャネルMOSトランジスタと、
    前記nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路とを備え、
    前記ラッチアップ検出回路が、前記nチャネルMOSトランジスタとソースおよびバックゲートとが共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体と、前記nMOSトランジスタ構造体のドレインに流れる電流を検出する電流検出手段とを有することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記電流検出手段が、一端が前記nMOSトランジスタ構造体のドレインに接続され、他端が半導体集積回路の正電源電圧に接続された抵抗体である請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記電流検出手段が、前記nMOSトランジスタ構造体のドレインに接続された、電流検出回路である請求項1に記載の半導体集積回路。
  4. 前記半導体基板のP型領域が、P型基板層である請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  5. 前記半導体基板のP型領域が、P型基板層内のN型拡散層に形成されたP型拡散層である請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  6. 前記nMOSトランジスタ構造体のゲートが、前記nMOSトランジスタ構造体のソースおよびバックゲートと接続されている請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  7. 互いに接続された、前記nMOSトランジスタ構造体のゲート、ソース、バックゲートに、負電圧が印加される請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記nチャネルMOSトランジスタのドレインが、半導体集積回路の入力端子または出力端子に接続される請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  9. 半導体基板のP型領域上に形成されたnチャネルMOSトランジスタと、
    前記nチャネルMOSトランジスタでのラッチアップの発生を検出するラッチアップ検出回路と、
    前記nチャネルMOSトランジスタに負電位を供給する負電圧発生回路と、
    前記ラッチアップ検出回路でラッチアップの発生が検出されたときに、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を停止させ、その後負電位の供給を再開させる制御ブロックとを備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 前記ラッチアップ検出回路が、前記nチャネルMOSトランジスタとソースおよびバックゲートとが共通に接続されたnMOSトランジスタ構造体を有する請求項9に記載の半導体集積回路。
  11. 前記nチャネルMOSトランジスタのソースおよびバックゲートと、前記nMOSトランジスタ構造体のソースおよびバックゲートに、前記負電圧発生回路が供給する負電位が印加される請求項10に記載の半導体集積回路。
  12. 前記制御ブロックが、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を停止させた後、所定時間が経過したときに負電位の供給を再開させる請求項9から11のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  13. 前記制御ブロックが、前記ラッチアップ検出回路がラッチアップからの回復を検出したときに、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を再開させる請求項9から11のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  14. 前記ラッチアップ検出回路が、
    前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、第1の基準電位とを比較する第1の比較器と、
    前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、前記第1の基準電位よりも低い第2の基準電位とを比較する第2の比較器との少なくとも2つの比較器を有し、
    前記第1の比較器および前記第2の比較器からの出力に基づいて、ラッチアップの発生とラッチアップからの回復を検出する請求項13に記載の半導体集積回路。
  15. 前記制御ブロックが、遅延回路を有し、前記ラッチアップ検出回路がラッチアップからの回復を検出した後の一定期間、前記負電圧発生回路からの負電位の供給を行わせない請求項14に記載の半導体集積回路。
  16. 前記負電圧発生回路が、前記負電位の充電の停止と、低い充電能力での前記負電位の充電と、高い充電能力での前記負電位の充電とを切り替えることができ、
    前記ラッチアップ検出回路が、前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、第1の基準電位とを比較する第1の比較器と、前記負電圧発生回路から供給される負電位に関連した電位と、前記第1の基準電位よりも低い第2の基準電位とを比較する第2の比較器との少なくとも2つの比較器を有し、
    前記制御ブロックが、前記制御ブロック内の信号を遅延させる遅延ブロックと、前記制御ブロックから前記負電圧発生回路への出力信号をある一定の時間固定するタイマ回路とを有し、
    前記制御ブロックは、前記第1の比較器および前記第2の比較器からの出力に基づいて、前記負電位が前記第2の基準電位であることを検出すると、前記負電圧発生回路による前記負電位の充電を停止し、その後、前記第1の比較器および前記第2の比較器からの出力に基づいて、前記負電位が前記第1の基準電位となったことを検知すると、前記遅延回路での遅延期間の後の前記タイマ回路が前記出力信号を固定する間は、前記負電圧発生回路によって低い充電能力で前記負電位の充電を行い、前記タイマ回路が前記出力信号を固定する前記一定の時間が終了した後は、前記負電圧発生回路によって高い充電能力で前記負電位の充電を行う請求項9に記載の半導体集積回路。
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