JP2010043096A - 1,3−ジヒドロ−2h−3−ベンゾアゼピン−2−オン化合物の新規な合成方法、並びにイバブラジン、及び薬学的に許容され得る酸とのその付加塩の合成への適用 - Google Patents
1,3−ジヒドロ−2h−3−ベンゾアゼピン−2−オン化合物の新規な合成方法、並びにイバブラジン、及び薬学的に許容され得る酸とのその付加塩の合成への適用 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン化合物の合成方法、並びにイバブラジン及び薬学的に許容され得る酸とのその付加塩の合成の提供。
【解決手段】式(I)
吸湿性試薬の使用を避けつつ、[式中、R1及びR2は、同じであるか、又は異なっていてもよく、それぞれ、直鎖若しくは分枝鎖C1〜C8アルコキシ基を表すか、又はそれらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン若しくは1,3−ジオキセパン環を形成する]で示される化合物を優れた収率で得るのを可能にする効果的な方法を合成方法及びイバブラジン、薬学的に許容され得る酸とのその付加塩、及びその水和物の合成への適用。
【選択図】なし
【解決手段】式(I)
吸湿性試薬の使用を避けつつ、[式中、R1及びR2は、同じであるか、又は異なっていてもよく、それぞれ、直鎖若しくは分枝鎖C1〜C8アルコキシ基を表すか、又はそれらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン若しくは1,3−ジオキセパン環を形成する]で示される化合物を優れた収率で得るのを可能にする効果的な方法を合成方法及びイバブラジン、薬学的に許容され得る酸とのその付加塩、及びその水和物の合成への適用。
【選択図】なし
Description
本発明は、1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン化合物の合成方法、並びにイバブラジン(ivabradine)及び薬学的に許容され得る酸とのその付加塩の合成へのその適用に関するものである。
より具体的には、本発明は、式(I):
[式中、R1及びR2は、同じであるか、又は異なっていてもよく、それぞれ、直鎖若しくは分枝鎖C1〜C8アルコキシ基を表すか、又はそれらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン若しくは1,3−ジオキセパン環を形成する]
で示される化合物の合成方法に関するものである。
で示される化合物の合成方法に関するものである。
本発明の方法に従って得られる式(I)の化合物は、式(II):
で示されるイバブラジン、すなわち3−{3−[{[(7S)−3,4−ジメトキシビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−イル]メチル}(メチル)アミノ]プロピル}−7,8−ジメトキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン、薬学的に許容され得る酸とのその付加塩及びその水和物の合成に役立つ。
イバブラジン、並びに薬学的に許容され得る酸とのその付加塩、特にその塩酸塩は、非常に貴重な薬理及び治療特性、特に徐脈特性を有していて、そのため、これらの化合物は、狭心症、心筋梗塞及び関連する心拍障害のような心筋虚血の様々な臨床的状況、並びに心拍障害、特に上室性心拍障害が関与する様々な病理の治療又は予防にも役立つ。
イバブラジン及び薬学的に許容され得る酸とのその付加塩、特にその塩酸塩の製造及び治療的使用は、ヨーロッパ特許明細書EP0 534 859に記載されている。
この特許明細書は、式(III)で示される化合物から出発することによる、塩酸イバブラジンの合成を記載している:
式(III)の化合物を得る手段は、刊行物J. Med. Chem. (1990), Vol. 33 (5), 1496-1504、及び特許明細書EP 0 204 349に、カリウムtert−ブトキシドの存在下、ジメチルスルホキシド中で1−ブロモ−3−クロロプロパンを用いる、式(IV):
で示される化合物のアルキル化によるとして記載されている。
特許明細書EP 0 204 349は、3−クロロプロピオンアルデヒドのジエチルアセタールを同じ条件下(カリウムtert−ブトキシド、ジメチルスルホキシド)で用いる、式(IV)の化合物のアルキル化によって、式(Ia):
で示されるジエチルアセタールを得る手段も記載している。
カリウムtert−ブトキシドのような強塩基の使用は、アミド官能基の脱プロトン化に要する通常の条件に相当する。
しかし、アルコラート、特にカリウムtert−ブトキシドには、極めて吸湿性であるという短所があって、それがその貯蔵を複雑化し、工業的規模で使用するのに、より扱いにくくさせている。
アミド官能基の脱プロトン化にしばしば用いられるもう一つの試薬は、水素化ナトリウムであって、ジメチルホルムアミド中で用いられる。
しかし、水素化ナトリウムとジメチルホルムアミドとを対にすることは、それも非常に吸湿性であることに加えて、比較的低い温度で爆発性であるという大きな短所を有する。
そのため、イバブラジン及びその塩の工業的価値に鑑みて、特に吸湿性試薬の使用を避けつつ、式(I)の1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン化合物を優れた収率で得るのを可能にする効果的な方法を見出すことは、緊要であった。
本出願人は、臭素化された化合物による式(IV)の化合物のアルキル化反応は、その取扱いが特に工業的規模ではるかに容易である、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水溶液、炭酸塩又は重炭酸塩、特にナトリウム、カリウム又はセシウムの炭酸塩若しくは重炭酸塩の存在下でも、実施することができることを見出した。このことは、その脱プロトン化が、より強い塩基の使用を必要とするのを常とする、ラクタムの場合に通常観察されるのとは逆に進行することから、驚異的である。
より具体的には、本発明は、式(I):
[式中、R1及びR2は、同じであるか、又は異なっていてもよくて、それぞれ、直鎖若しくは分枝鎖C1〜C8アルコキシ基を表すか、又はそれらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン若しくは1,3−ジオキセパン環を形成する]
で示される化合物の合成方法であって、式(IV):
で示される化合物の合成方法であって、式(IV):
で示される化合物を、式(V):
[式中、R1及びR2は、上記に定義されたとおりであり、Xは、脱離基を表す]
で示される化合物を用い、有機又はヒドロ有機溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水溶液、炭酸塩及び重炭酸塩から選ばれる塩基の存在下でのアルキル化反応に付して、単離した後に、式(I)の化合物を得ることを特徴とする合成方法に関するものである。
で示される化合物を用い、有機又はヒドロ有機溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水溶液、炭酸塩及び重炭酸塩から選ばれる塩基の存在下でのアルキル化反応に付して、単離した後に、式(I)の化合物を得ることを特徴とする合成方法に関するものである。
脱離基のうちでも、ハロゲン原子、特に臭素原子、並びにトシラート、メシラート及びトリフラート基を、いかなる限定も意味せずに、列挙し得る。
「ヒドロ有機溶媒」は、水と有機溶媒との混合物を意味すると理解しなければならない。
本発明の方法に用いることができる有機溶媒のうちでも、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)及びジメチルスルホキシド(DMSO)を、いかなる限定も意味せずに、列挙し得る。
本発明の方法に好適な有機溶媒は、N−メチルピロリドンである。本発明の方法に好適なヒドロ有機溶媒は、水とN−メチルピロリドンとの混合物である。
水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムは、固体の形態でか、又は水溶液若しくは有機溶液の形態で用いることができる。
塩基が水酸化ナトリウムであるときは、好ましくは、水溶液中で用いる。
水酸化ナトリウムの量は、好ましくは、式(IV)の化合物1molあたり1〜2molである。
水酸化ナトリウムの存在下では、反応温度は、好ましくは、20〜100℃である。
好適な炭酸塩又は重炭酸塩は、炭酸又は重炭酸塩ナトリウム、カリウム若しくはセシウムである。
炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムの存在下では、反応温度は、好ましくは、80℃より高い。
本発明による方法では、好ましく用いられる式(V)の化合物は、R1及びR2が、それらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン又は1,3−ジオキセパン環を形成するものである。
R1及びR2が、それらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン又は1,3−ジオキセパン環を形成する、式(I)の化合物は、化学又は製薬工業における合成中間体として役立つ新規生成物であり、その限りで、本発明の不可欠の部分を形成する。
本発明の方法で得られる式(I)の化合物は、イバブラジン、及び薬学的に許容され得る酸とのその付加塩の合成における合成中間体として、特に役立つ。
例示すると、式(I)の化合物の接触水素化は、対応する水素化された式(VII):
[式中、R1及びR2は、式(I)について定義されたとおりである]
で示される化合物を与え、そのジアセタールの脱保護は、式(VIII):
で示される化合物を与え、そのジアセタールの脱保護は、式(VIII):
で示されるアルデヒドを与え、これを、還元的アミノ化の条件下で(7S)−3,4−ジメトキシビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−イル]−N−メチルメタンアミンと反応させて、イバブラジンを得る。
以下の実施例は、本発明を例示する。
例1:3−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−7,8−ジメトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン;水酸化ナトリウムの存在下での手順
反応器内に、7,8−ジメトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン100g、N−メチルピロリドン200ml、及び2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン115gを導入し、次いで、反応混合物の温度を40℃にし、混合物の温度を40℃に保ちつつ、30%水酸化ナトリウム溶液71gを加えた。次いで、混合物を60℃に加熱し、2時間撹拌し、次いで60℃の水400ml中に注ぎ、反応混合物を20℃に、次いで1時間後に2℃に冷却した。得られた沈澱を濾取し、洗浄かつ乾燥した。標記化合物を、87%の収率で得た。
反応器内に、7,8−ジメトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン100g、N−メチルピロリドン200ml、及び2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン115gを導入し、次いで、反応混合物の温度を40℃にし、混合物の温度を40℃に保ちつつ、30%水酸化ナトリウム溶液71gを加えた。次いで、混合物を60℃に加熱し、2時間撹拌し、次いで60℃の水400ml中に注ぎ、反応混合物を20℃に、次いで1時間後に2℃に冷却した。得られた沈澱を濾取し、洗浄かつ乾燥した。標記化合物を、87%の収率で得た。
例2:3−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−7,8−ジメトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン;炭酸カリウムの存在下での手順
反応器内に、7,8−ジメトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン100g、N−メチルピロリドン250ml、及び炭酸カリウム180.4gを導入し、次いで、混合物を130℃で3時間撹拌した。次いで、活溌に撹拌しつつ、2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソランを、130℃で2時間の間隔で3回にわたって加えた(90.8g、40.7g、次いで16.3g)。環境温度に戻した後、水からの沈澱、冷蔵、濾過及び乾燥によって、化合物を単離した。標記化合物を、80%の収率で得た。
反応器内に、7,8−ジメトキシ−1,3−ジヒドロ−2H−3−ベンゾアゼピン−2−オン100g、N−メチルピロリドン250ml、及び炭酸カリウム180.4gを導入し、次いで、混合物を130℃で3時間撹拌した。次いで、活溌に撹拌しつつ、2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソランを、130℃で2時間の間隔で3回にわたって加えた(90.8g、40.7g、次いで16.3g)。環境温度に戻した後、水からの沈澱、冷蔵、濾過及び乾燥によって、化合物を単離した。標記化合物を、80%の収率で得た。
Claims (12)
- 式(I):
[式中、R1及びR2は、同じであるか、又は異なっていてもよく、それぞれ、直鎖若しくは分枝鎖C1〜C8アルコキシ基を表すか、又はそれらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン若しくは1,3−ジオキセパン環を形成する]
で示される化合物の合成方法であって、式(IV):
で示される化合物を、式(V):
[式中、R1及びR2は、上記に定義されたとおりであり、Xは、脱離基を表す]
で示される化合物を用い、有機又はヒドロ有機溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水溶液、炭酸塩及び重炭酸塩から選ばれる塩基の存在下でのアルキル化反応に付して、単離した後に、式(I)の化合物を得る合成方法。 - Xが、ハロゲン原子、又はトシラート、メシラート若しくはトリフラート基を表す、式(V)の試薬を用いる、請求項1記載の合成方法。
- Xが、臭素原子を表す、式(V)の試薬を用いる、請求項2記載の合成方法。
- 有機溶媒が、N−メチルピロリドンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の合成方法。
- 水酸化ナトリウム水溶液を用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の合成方法。
- 水酸化ナトリウムの量が、式(IV)の化合物1molあたり1〜2molである、請求項5記載の合成方法。
- 反応温度が20〜100℃である、請求項5又は6のいずれかに記載の合成方法。
- 炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムを用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の合成方法。
- 反応温度が80℃より高い、請求項8記載の合成方法。
- 試薬として、R1及びR2が、それらを担持する炭素原子とともに、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン又は1,3−ジオキセパン環を形成する式(V)の化合物を用いる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の合成方法。
- イバブラジン、薬学的に許容され得るその塩及びその水和物の合成方法であって、式(IV)の化合物を、請求項1記載の方法に従って、式(I)の中間体化合物へと変換し、次いで、式(I)の中間体化合物を、イバブラジンへと変換する合成方法。
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