JP2010042908A - エレベータ作業札監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータシステムが保守作業中であることを示す作業札の設置が部外者によって外されることをより効果的に監視することである。
【解決手段】エレベータ作業札監視システム20は、各階の乗場10ごとに設けられ作業札18の設置状態を検出する近接センサ部24と、乗場扉16の開閉状態を検出する扉開閉検出部22と、警報部26と、監視制御装置30とを含んで構成される。監視制御装置30は、扉開閉検出部22の検出結果と近接センサ部24の検出結果とに基き、乗場扉16が開いた状態で作業札18が設置された後に乗場扉16が閉じられた状態で作業札18が外されたことを異常状態と判断する判断部32と、異常状態のときにその旨を警報部26と乗りかご14内の表示装置に出力する異常状態出力部40とを含んで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータ作業札監視システムに係り、特に、エレベータシステムが保守作業中であることを示す作業札の設置が部外者によって外されることを監視するエレベータ作業札監視システムに関する。
エレベータシステムが保守等で作業が行なわれる場合、エレベータの各階乗場にエレベータシステムが保守作業中であることを示す作業札が設置される。これによって、エレベータの利用者に、エレベータシステムが作業中であることを示すことができる。
ところで、エレベータシステムの保守作業は、必ずしも作業札が設置される各階乗場で行われるとも限られず、その場合には、作業札の設置場所に保守作業員がいないことになる。このようなときに、イタズラ等で作業札が取り外され、場合によっては持ち去られることが起こる。エレベータシステムが保守作業中であるにもかかわらず、部外者によって作業札の設置が外されると、エレベータシステムの利用者は、保守作業中でないと判断する。そして、例えば、利用者が乗場の呼びボタンを押すことがあると、保守作業の状態によっては、保守点検中にもかかわらず乗場扉が開く等の事態が生じえる。
本発明に関連して、例えば、特許文献1には、エレベータの点検作業中表示システムとして、作業者が点検スイッチをONすると、これに加えてユーザが呼びボタンを押すとブザーが鳴る構成が開示されている。これによって、ユーザはエレベータが作業中であることを知るので、特別な作業立て札等を設けなくてもよくなる、と述べられている。
また、作業札の持ち去りの場合ではないが、関連するものとして、特許文献2には、エレベータの乗りかご内の部品の盗難防止装置として、例えば乗りかご内の操作盤の取付けビスが外されたことを検出する手段を設け、この検出信号とドア開放状態を示す信号とのANDで警報装置を作動させる構成が開示されている。これによって、通常、保守作業はドアを閉じて行なわれるので、保守作業において取付けビスを外しても警報装置が作動することを抑制できる、と述べられている。
特開2003−81551号公報 特開2003−327367号公報
上記のように、従来技術においては、作業札の設置が部外者によって外されることに対する防御策として効果的なものが開示されていない。
本発明の目的は、エレベータシステムが保守作業中であることを示す作業札の設置が部外者によって外されることをより効果的に監視することを可能とするエレベータ作業札監視システムを提供することである。
本発明に係るエレベータ作業札監視システムは、エレベータシステムが保守作業中であることを示す作業札の設置を検出する設置状態検出手段と、エレベータの乗場扉の開閉を検出する扉状態検出手段と、扉状態検出手段の検出結果と設置状態検出手段の検出結果とに基き、乗場扉が開いた状態で作業札が設置された後に乗場扉が閉じられた状態で作業札が外されたことを異常状態と判断する判断手段と、異常状態を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ作業札監視システムにおいて、判断手段は、扉状態検出手段が乗場扉の開状態を検出し、設置状態検出手段が作業札の設置を検出したときに、以後の処理を開始するSET状態とし、SET状態の後で、設置状態検出手段が作業札の設置を検出したときは、扉状態検出手段の検出結果の内容に関わらず正常状態と判断し、SET状態の後で、扉状態検出手段が乗場扉の閉状態を検出し、設置状態検出手段が作業札の設置を検出しないときに異常状態と判断し、SET状態の後で、扉状態検出手段が乗場扉の開状態を検出し、設置状態検出手段が作業札の設置を検出しないときにSET状態か否かの判断へ移行するためのRESET状態とすることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータ作業札監視システムにおいて、設置状態検出手段は、エレベータシステムの各階の乗場ごとに設けられ、判断手段は、各設置状態検出手段ごとに異常状態か否かを判断し、出力手段は、異常状態と判断された乗場の階に対応するかご内行先階設定ボタンを点灯または点滅させることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータ作業札監視システムにおいて、出力手段は、異常状態を示す警報音または音声を出力することが好ましい。
上記構成により、エレベータ作業札監視システムは、作業札の設置を検出する設置状態の検出結果と、エレベータの乗場扉の開閉状態の検出結果とに基き、乗場扉が開いた状態で作業札が設置された後に乗り場が閉じられた状態で作業札が外されたことを異常状態と判断し、異常状態のときにこれを出力する。異常状態をこのようにして判断することで、作業員が作業札を外したのではなく作業員以外の部外者が作業札を外したことを確実に判断できる。また、その結果を出力するので、例えば部外者に警告でき、作業員がそのことを知って作業札が外された現場に迅速に駆けつけることが可能となる。これによって、エレベータシステムが保守作業中であることを示す作業札の設置が部外者によって外されることをより効果的に監視することができる。
また、エレベータ作業札監視システムにおいて、判断手段は、乗場扉の開状態が検出され、さらに作業札の設置が検出されたときに、以後の処理を開始するSET状態とし、SET状態の後で、作業札の設置が検出されているときは、扉が開閉されているかに関わらず正常状態と判断し、SET状態の後で、乗場扉の閉状態が検出され、さらに作業札の設置が検出されないときに異常状態と判断し、SET状態の後で、乗場扉の開状態が検出され、さらに作業札の設置が検出されないときにSET状態か否かの判断へ移行するためのRESET状態とする。SET状態は、作業員が作業札を設置したときの状態に対応し、RESET状態は、作業員が作業札の設置を外したときの状態に対応する。このように、SET状態とRESET状態を設定することで、SET状態とRESET状態との間に、作業員が作業札を外したのではなく作業員以外の部外者が作業札を外したことを確実に判断できる。
また、エレベータ作業札監視システムにおいて、設置状態検出手段は、エレベータシステムの各階の乗場ごとに設けられ、判断手段は、各設置状態検出手段ごとに異常状態か否かを判断し、出力手段は、異常状態と判断された乗場の階に対応するかご内行先階設定ボタンを点灯または点滅させる。これにより、作業員は、どの階の乗場において作業札が部外者によって外されたかを迅速に知ることができ、その現場に迅速に駆けつけることが可能となる。
また、エレベータ作業札監視システムにおいて、出力手段は、異常状態を示す警報音または音声を出力するので、作業札を外した部外者に警告を与えることができる。これにより、部外者が警告に驚き、作業札を外したままそこに放置して逃走し、作業札の盗難を防止すること等が期待できる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、作業札がエレベータシステムにおける各階の乗場にそれぞれ設置されるものとして説明するが、場合によっては、特定の階の乗場のみに設置される場合であってもよい。また、作業札が外されたことの出力を乗場に警告するとともに乗りかご内に表示するものとして説明するが、これは一例であって、それ以外の方法で出力するものとしてよい。例えば、乗場にかなり大きな警告音を出力し、乗りかご内の作業員はその警告音で作業札が外されたことを知るものとしてもよい。
なお、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、建物に設けられるエレベータシステムの適当な階の乗場10を例として、エレベータ作業札監視システム20の構成を説明する図である。ここでは、乗場10において、乗場呼びボタン12が設けられ、その階にちょうど乗りかご14が運行されてきて、作業員8が作業札18を設置して乗場扉16が閉まりかけている様子が示されている。なお、通常においては乗場扉16と乗りかごの扉は同期して開閉するので、以下では、乗場扉16と乗りかごの扉の同期開閉を乗場扉16の開閉に代表させて説明するものとする。
エレベータ作業札監視システム20は、各階の乗場10ごとに設けられる近接センサ部24と、扉開閉検出部22と、警報部26と、監視制御装置30とを含んで構成される。図1では、エレベータ作業札監視システム20の構成要素ではないが、作業員8、エレベータシステムを構成する乗りかご14等とともに、作業札18が図示されている。
作業札18は、エレベータシステムにおいて保守作業が行なわれるときに、第3者に保守作業中であることを示すために、各階の乗場10ごとに設置される表示板である。作業札18は、通常は、例えば、エレベータシステムの機械室等に保管されている。そして、保守作業の場合には、作業員8が機械室に行き、必要な数の作業札18を取り、エレベータの乗りかご14の運行を利用して、各階の乗場10に作業札18を順次設置することが行われる。例えば、機械室が建物の屋上部に設けられる場合には、必要な数の作業札18を取った作業員8は乗りかご14に乗って、最初に最上階の乗場10に乗りかご14を運行させそこで乗りかご14を止めて乗場扉16を開け、乗場10の三方枠13の上部に作業札18を設置する。そして、再び乗りかご14に乗って乗場扉16を閉めて次の階へ乗りかご14を運行させ、これを繰り返して各階の乗場10にそれぞれ作業札18が設置される。
かかる作業札18は、表側の面に「作業中」等の文字が表示され、裏側の面に設置用の引っ掛け部または磁石が設けられるプラスチック板を用いることができる。磁石を用いることができるのは、乗場10の三方枠13が鉄材料で構成されていることが多く、その場合には、磁石による吸着力によって作業札18を容易に三方枠13に取り付けることができるためである。
三方枠13の上部に設けられる近接センサ部24は、作業札18が三方枠13に設置されたことを検出する機能を有する作業札18の設置状態検出手段である。したがって、作業員8は、近接センサ部24の配置位置を目安として、三方枠13に作業札18を設置することになる。近接センサ部24としては、磁気検出型の近接センサを用いることができる。その他に、光学式の近接センサ等を用いてもよい。近接センサ部24の検出結果は、適当な信号線を用いて監視制御装置30に伝送される。
扉開閉検出部22は、各階の乗場10において乗場扉16の開閉状態を検出する機能を有する乗場扉16の扉状態検出手段である。扉開閉検出部22は、乗場扉16の開閉そのものを検出するセンサを用いることができる他、乗場扉16の開閉に関連する信号を用いるものとしてもよい。なお、扉状態検出手段としては、機械的に扉開閉を検出するものが好ましい。扉開閉検出部22の検出結果は、適当な信号線を用いて監視制御装置30に伝送される。
三方枠13の近傍に設けられる警報部22は、監視制御装置30の制御の下で作動する警報音発生装置である。具体的には、監視制御装置30が異常状態と判断するとき、すなわち、作業札18が部外者によって外されたと判断するときに、大音量の警告音を発生させ、部外者を驚かせる機能を有する発音体である。かかる警報部22は、大音量ブザー等で構成することができる。大音量ブザーに代えて、予め定めた大音量音声を発生する音声発生装置を用いるものとしてもよい。
警報部22の他に、乗りかご14の内部の表示装置にも、監視制御装置30が異常状態と判断するときに、その旨の出力がなされる。図2は、乗りかご14内の表示装置50の様子を示す図である。この表示装置50は、乗りかご14内に設けられる行先設定パネルを利用しており、行先階を設定するための行先階ボタン52と、乗りかご14の運行方向が上昇方向か下降方向かを示す方向指示部54と、地震、火災等の緊急事態のときにその旨を文字等で表示する表示デバイス56とを含んで構成される。
表示装置50は、エレベータシステムが保守状態のときに監視制御装置30の制御の下で作動し、作業札18が部外者によって取りはずされた異常状態の内容を表示する機能を有する。具体的には、監視制御装置30によって異常状態と判断されたとき、その旨を表示デバイス56に表示し、作業札18が外された乗場10の階に対応する行先階ボタン52を点滅させる機能を有する。図2の例では、3階の乗場10の作業札18が外された場合が示され、3階に対応する行先階ボタン52が点滅し、表示デバイス56に「3階作業札が外されました」との表示がされている様子が示されている。
監視制御装置30は、扉状態検出手段である扉開閉検出部22の検出結果と設置状態検出手段である近接センサ部24の検出結果とに基き、乗場扉16が開いた状態で作業札18が設置された後に乗場扉16が閉じられた状態で作業札18が外されたことを異常状態と判断する判断部32と、異常状態のときにその旨を警報部26と乗りかご14内の表示装置に出力する異常状態出力部40とを含んで構成される。
判断部32は、扉開閉検出部22の検出結果と近接センサ部24の検出結果との組合せによって、作業札18が外された状態が異常状態か否かを判断する処理を開始しあるいは終了するためのSET/RESETモジュール34と、作業札18の状態について正常状態であると判断する正常状態判断モジュール36と、作業札18の状態について異常状態であると判断する異常状態判断モジュール38とを含んで構成される。
かかる監視制御装置30は、エレベータシステムに搭載可能な制御装置で構成することができ、例えば、専用の制御回路を用いた制御装置、あるいはコンピュータを用いることができる。監視制御装置30の各機能は、ソフトウェアによって実現でき、具体的には作業札監視プログラムを実行することで実現できる。これらの機能の一部等をハードウェアによって実現するものとしてもよい。
次に上記構成の作用、特に監視制御装置30の判断部32の各機能について詳細に説明する。
作業札18が乗場10に設置された後に、作業札18が取り外されたとしても、そのことが作業員8によって取り外されたものか、作業員8が保守作業中に部外者によって取り外されたものかは、近接センサ部24の検出結果のみでは判断できない。また、乗場扉16の開閉状態を判断に加えるとしても、通常の運行状態においては、作業札18が設置されてなくて、乗場扉16が開状態であるときも、閉状態であるときもある。したがって、静的に、近接センサ部24と扉開閉検出部22の結果のみでは、作業札18が作業員8によって取り外されたか、部外者によって取り外されたかを正しく判断することができない。
そこで、判断部32においては、扉状態検出手段である扉開閉検出部22の検出結果と設置状態検出手段である近接センサ部24の検出結果とに基き、扉開閉検出部22の検出結果と近接センサ部24の検出結果の時系列の変化を用い、乗場扉16が開いた状態で作業札18が設置された後に乗場扉16が閉じられた状態で作業札18が外されたことを異常状態と判断する。なお、作業札18の監視判断は、各階の乗場10ごとについてそれぞれ行われる。
図3は、扉開閉検出部22の検出結果と近接センサ部24の検出結果の時系列の変化を用いて行われる作業札監視判断の様子を説明する図である。図3では、縦方向にエレベータシステムの状態の変化を時系列に並べ、横方向に、扉開閉検出部22の検出結果としての扉状態、近接センサ部24の検出結果としての作業札設置状態、これらの組合せと時系列によって定められる作業札監視についての判断、エレベータシステムの状態が並べられる。以下では、扉状態について乗場扉16の開状態を「1」、閉状態を「0」とし、作業札設置状態について作業札有りの状態を「1」、作業札無しの状態を「0」とする。
最初の状態としては、エレベータシステムの通常運転状態がとられる。この通常状態においては、作業札18が設置されていないので、作業札設置状態は常に「0」であり、扉状態が「1」の場合(S1)と、扉状態が「0」の状態(S2)とがある。これらの状態は、次のSET状態よりも時系列が先、つまりSET状態になる以前の状態であるので、作業札18の監視判断は行われない。
次に、エレベータシステムにおいて保守作業が開始されると、まず、作業札18が各階の乗場10の所定の設置場所に設置される。このときは、乗場扉16が開かれて作業員8が乗りかご14から降りた状態で作業札18が設置されるので、扉状態は「1」で、作業札設置状態は「1」である(S3)。この状態になったときに、作業札18の設置監視が開始されるので、この状態をSET状態と呼ぶことができる。ここでも、まだ作業札18の監視判断は行われない。
このSET状態になった後は、作業員8によって保守作業が行なわれる。この作業中の状態として、扉状態と作業札設置状態の組合せとして、3通り考えられる(S4)。SET状態の後における保守作業中においては、扉状態と作業札設置状態の組合せに応じて、作業札18の監視が行われる。
3つの状態のうちの1つは、扉状態が「0」で作業札設置状態が「1」の状態である。これは、作業札18が設置されて乗場扉16が閉状態となった状態のままであるので、作業札監視についての判断は「正常」とされる。
次の状態は、扉状態が「1」で作業札設置状態が「1」の状態である。これは、保守作業中において乗場扉16が開けられた状態であるが、作業札18は設置状態のままで取り外されていないので、作業札監視についての判断は「正常」とされる。すなわち、SET状態の後で、作業札設置状態が「1」であれば、扉状態が「1」でも「0」でも、作業札監視についての判断は「正常」とされる。これらの処理は、監視制御装置30の判断部32における正常状態判断モジュール36の機能によって実行される。
SET状態の後の状態で残されたもう1つの状態は、扉状態が「0」で、作業札設置状態が「0」の場合である。この状態は、作業員8は乗りかご16の中にいることになるので、作業員8以外の部外者によって作業札18が外されたことを示している。したがって、作業札監視についての判断は「異常」とされる。この処理は、監視制御装置30の判断部32における異常状態判断モジュール38の機能によって実行される。
判断が「異常」のときは、監視制御装置30の異常状態出力部40の機能によって、警報部26および乗りかご14内の表示装置50に異常状態の旨が出力され、その階の乗場10において大音量の警告音が発生され、乗りかご14内の表示装置50に「異常」と判断された階の表示等が行われる。
扉状態と作業札設置状態の組合せとしては、もう1通りがある。すなわち、扉状態が「1」で作業札設置状態が「0」のときである。作業中において、この状態が生じえるのは、保守作業中に乗場扉16が開かれ、そのときに作業札18が外されたときである。保守作業中に乗場扉16が開かれるときは、作業員8が乗りかご14から乗場10に降りるか、あるいは乗りかご14の中にいて乗場10を見渡せる状態であるので、このときに部外者によって作業札18が取り外されることは考えにくく、この状態はないものとできる。
SET状態の後で、扉状態が「1」で作業札設置状態が「0」のときは、作業員8の監視の下で部外者が作業札18を外す状態というよりは、むしろ、保守作業が終了して、作業員8が作業札18を取り外して回収するときと考えられる(S5)。したがって、この状態は、保守作業が終了し、再び通常状態に戻るときと考えてよい。この状態は、作業札監視状態が終了した状態であり、次にSET状態となるために必ず通過する状態であるので、RESET状態と呼ぶことができる。S5のあとは、S1,S2に戻り、次にSET状態(S3)となるまでは、作業札18の監視が行われない。SET状態、RESET状態の処理は、監視制御装置30の判断部32におけるSET/RESETモジュール34の機能によって実行される。
このように、扉状態と作業札設置状態について、時系列の変化を考慮することで、作業札設置状態が「0」である様々な状態を正確に区別できる。これにより、作業札18が作業員8によって取り外されたか、作業員8以外の部外者によって取り外されたかを正しく判断できる。
本発明に係る実施の形態において、エレベータ作業札監視システムの構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、乗りかご内の表示装置の様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、扉開閉検出部の検出結果と近接センサの検出結果の時系列の変化を用いて行われる作業札監視判断の様子を説明する図である。
符号の説明
8 作業員、10 乗場、12 乗場呼びボタン、13 三方枠、14 乗りかご、16 乗場扉、18 作業札、20 エレベータ作業札監視システム、22 扉開閉検出部、24 近接センサ部、26 警報部、30 監視制御装置、32 判断部、34 SET/RESETモジュール、36 正常状態判断モジュール、38 異常状態判断モジュール、40 異常状態出力部、50 表示装置、52 行先階ボタン、54 方向指示部、56 表示デバイス。

Claims (4)

  1. エレベータシステムが保守作業中であることを示す作業札の設置を検出する設置状態検出手段と、
    エレベータの乗場扉の開閉を検出する扉状態検出手段と、
    扉状態検出手段の検出結果と設置状態検出手段の検出結果とに基き、乗場扉が開いた状態で作業札が設置された後に乗場扉が閉じられた状態で作業札が外されたことを異常状態と判断する判断手段と、
    異常状態を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ作業札監視システム。
  2. 請求項1に記載のエレベータ作業札監視システムにおいて、
    判断手段は、
    扉状態検出手段が乗場扉の開状態を検出し、設置状態検出手段が作業札の設置を検出したときに、以後の処理を開始するSET状態とし、
    SET状態の後で、設置状態検出手段が作業札の設置を検出したときは、扉状態検出手段の検出結果の内容に関わらず正常状態と判断し、
    SET状態の後で、扉状態検出手段が乗場扉の閉状態を検出し、設置状態検出手段が作業札の設置を検出しないときに異常状態と判断し、
    SET状態の後で、扉状態検出手段が乗場扉の開状態を検出し、設置状態検出手段が作業札の設置を検出しないときにSET状態か否かの判断へ移行するためのRESET状態とすることを特徴とするエレベータ作業札監視システム。
  3. 請求項1に記載のエレベータ作業札監視システムにおいて、
    設置状態検出手段は、エレベータシステムの各階の乗場ごとに設けられ、
    判断手段は、各設置状態検出手段ごとに異常状態か否かを判断し、
    出力手段は、異常状態と判断された乗場の階に対応するかご内行先階設定ボタンを点灯または点滅させることを特徴とするエレベータ作業札監視システム。
  4. 請求項1に記載のエレベータ作業札監視システムにおいて、
    出力手段は、異常状態を示す警報音または音声を出力することを特徴とするエレベータ作業札監視システム。
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