JP6823080B2 - エレベーター及びエレベーター制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、戸開走行保護装置を備えたエレベーター及びエレベーター制御装置に関し、特にドアが開いた状態でも運転を行うことが可能な消防運転の技術に係わる。
従来、エレベーターには、乗りかごの安全を確保するために様々な安全装置が設けられている。安全装置は、検出装置により乗りかごの異常を検出し、非常停止させるなど、乗りかごを安全な状態に移行させる機能を備えている。検出装置には、乗りかごが規定の速度内で運行していることや、昇降路の中の規定された範囲内を運行していることを検出するファイナルリミットスイッチ、調速機、乗りかごの速度や位置を検出するためのロータリーエンコーダ、かご位置センサ、及び乗りかごのドアや乗り場のドアに設置されるドアスイッチ等がある。
近年、上記の安全装置を電子的に制御する電子安全コントローラを用いた電子安全システムが採用され始めている。電子安全システムでは、安全装置の機能をソフトウェアで実現することにより、機械式のファイナルリミットスイッチや調速機(ガバナ装置)の設置が不要となる。
ところで、建築基準法の規定により、戸開走行保護装置(UCMP:Unintended Car Movement Protection)の設置が義務付けられている。戸開走行保護装置は、駆動装置や制御器に故障が生じ、乗りかご及び昇降路のすべての出入口のドアが閉じる前に乗りかごが昇降したときなどに自動的に乗りかごを静止する安全装置である。電子安全コントローラに、かごドアスイッチや乗り場ドアスイッチの入力信号、及びかご位置センサの入力信号を電子安全コントローラに取り込むことで、電子安全コントローラが戸開走行保護装置の機能も担うことが可能となる。
特許文献1には、安全コントローラを備えたエレベーターシステムにおいて、階床基準位置とかごの速度と移動量を検出し、かご位置に対してかごの速度の異常判定しきい値を設定する技術が開示されている。これにより、かご位置だけで戸開走行異常と判定するものに対してより早い時点で戸開走行を検出し、より安全性が高まると共に、誤検出を無くして運行効率の低下を防ぐことができる。
特開2014−139106号公報
建築基準法の規定に基づき、高さ31mを超える建築物に非常用エレベーターの設置が義務づけられている。非常用エレベーターは、火災時に消防隊が消火作業および救出作業に使用されるものである。非常用エレベーターは、平常時には通常エレベーターとして利用することが可能であるが、通常エレベーターとは異なる仕様に基づき設計されている。例えば、非常用エレベーターには、非常時に1次消防運転スイッチがオンになると運転状態に移行する1次消防運転、ドアの故障等により1次消防運転が不可能である場合に2次消防運転スイッチがオンになると運転状態に移行する2次消防運転の機能がある。
上記特許文献1に記載の技術では、安全システムにて戸開走行を防止することは可能となる。しかし、非常用エレベーターの2次消防運転において、ドアまたはドアスイッチが故障となりドアを閉じることが出来ない場合でも、エレベーターの運転を可能とする機能を満足することができない。
上記の状況から、電子安全コントローラを用いて戸開走行異常判定を行うエレベーターにおいて、2次消防運転を実現することを目的とする。
本発明の一態様のエレベーターは、昇降路内の乗りかごに連動して信号を発生する信号発生装置と、乗りかごに設けられた、昇降路内の階床に対応して設置された検出部材を検出するかご位置センサと、乗り場ドアの開閉状態を検出する乗り場ドアスイッチと、乗りかごドアの開閉状態を検出するかごドアスイッチと、乗りかご内に設置された1次消防運転を行うための1次消防運転スイッチと、その1次消防運転スイッチを操作後に1次消防運転に移行しない場合に2次消防運転を行うための2次消防運転スイッチと、上記信号発生装置の出力信号、上記かご位置センサの出力信号、上記乗り場ドアスイッチの信号、及び上記かごドアスイッチの信号から、戸開走行異常を判定して乗りかごの運転を停止する戸開走行保護機能を有する電子安全コントローラと、その電子安全コントローラが戸開走行異常であると判定した場合に、乗りかごの運転を停止する運転制御コントローラと、を備える。そして、電子安全コントローラは、1次消防運転スイッチ及び2次消防運転スイッチの信号を取り込み、1次消防運転スイッチ及び2次消防運転スイッチが投入されたと判断した場合に、戸開走行異常の判定を無効化する。
本発明の少なくとも一態様によれば、電子安全コントローラに1次消防運転スイッチ及び2次消防運転スイッチの信号を取り込み、戸開走行異常判定を無効とする。これにより、電子安全コントローラを用いて戸開走行異常判定を行うエレベーターにおいて、2次消防運転を実現することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る、電子安全システムが適用されたエレベーターの全体構成を示す説明図である。 図1のエレベーターが備える電子安全コントローラ及び運転制御コントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。 図1のエレベーターが備える電子安全コントローラ及び運転制御コントローラの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る電子安全コントローラの動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る運転制御コントローラの動作例(1)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る運転制御コントローラの動作例(2)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る2次消防運転時における運転制御コントローラ(かご制御部)の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<一実施形態>
[エレベーターの構造]
図1は、本発明の一実施形態に係る、電子安全システムが適用されたエレベーターの全体構成を示す説明図である。図1に示したエレベーター1の構造は一般的なものであるが、本発明が適用されるエレベーターはこの例に限定されない。以下、エレベーター1の構造について簡単に説明する。
エレベーター1は、乗りかご10と釣り合いおもり12が主ロープ11で結ばれており、モーター14により回転駆動する綱車13の回転と連動して、乗りかご10が上下に昇降する。乗りかご10を停止(運転を休止)する場合は、不図示のブレーキ(例えば二重化された構成)によって、綱車13を固定する。ブレーキはエレベーター異常時に乗りかご10を非常停止する場合にも用いられる。
エレベーター1は、乗りかご10が移動する昇降路(建屋)の上方に、当該エレベーター1の運転を制御する制御盤20(エレベーター制御装置の一例)を備える。乗りかご10は、制御盤20内に設置された運転制御コントローラ21により、乗り場の行先階ボタンの登録や乗りかご10内の行先階ボタンの登録を検出し、目的階へ走行するよう制御される。なお、図1では、制御盤20が昇降路の上方に設置されているが、この例に限定されない。
一方、制御盤20内には安全装置の機能を有したマイクロコントローラ(以下「マイコン」という)等で実装された電子安全コントローラ22が設置されている。電子安全コントローラ22は、エレベーター1の正常/異常状態を判定し、異常と判定した場合には乗りかご10を安全な状態に移行させるための処理を行う。例えば電子安全コントローラ22は、モーター14に電力を供給する主電源(例えばモーター駆動回路15(図3参照))を遮断し、同時にブレーキを作動させて、乗りかごかご10を非常停止させるよう処理する。この電子安全コントローラ22は、エレベーター1の基本的な制御を行う運転制御コントローラ21から独立した構成となっている。
エレベーター1には、当該エレベーター1の異常を検出するセンサの1つとして、ガバナ装置30及びエンコーダ33(信号発生装置の一例)が設けられる。エンコーダ33には、ロータリーエンコーダが用いられる。エンコーダ33は、調速用ロープ32が巻き掛けられたガバナプーリ31に取り付けられる。調速用ロープ32は、乗りかご10と連結されており、乗りかご10の走行に連動して調速用ロープ32が移動することによりガバナプーリ31が回転する。そして、ガバナプーリ31に設けられたエンコーダ33は、乗りかご10と連動して回転し、回転に応じたパルスを発生する。
エンコーダ33の信号は電子安全コントローラ22に入力され、所定時間当たりのパルス数をカウントすることにより、乗りかご10の速度や移動量が算出される。図1では、エンコーダ33はガバナプーリ31に取り付けられているが、この例に限定されない。例えばエンコーダ33が、綱車13又はモーター14に取り付けられてもよい。かご速度と移動量の検出は、昇降路内(例えばレール)に垂直(昇降方向)に磁気テープを貼って磁気的に記録したコード情報を読み取ったり、光学的(例えばバーコード)に検出したりする信号発生装置でもよい。
また電子安全コントローラ22には、昇降路の階床に対応して設置された階床検出用の検出板40a,40b(検出部材の一例)を検出する、乗りかご10の上部に設けられたかご位置センサ41(検出装置の一例)の出力信号が取り込まれる。昇降路内の乗りかご10の位置(各階の階床基準位置および各階の階位置情報(例えば、1階,2階等))の検出は、乗りかご10に設けられたかご位置センサ41(例えば反射型光電センサ)と各階の乗り場敷居に取り付けられた検出板40a,40bを用いて行われる。以降の説明において、検出板40a,40bを区別しない場合には、「検出板40」と記す。
かご位置センサ41が検出板40と対向した位置にあるとき、検出板40からセンサの反射光を検出する。各検出板の長さや形状を階床毎に変えることで、乗りかご10がその階の所定の基準位置にあることを検出する。基準位置を精度良く検出するには、検出板のエッジをセンサ信号のステップ状の変化で検出すればよい。検出された階床基準位置と算出された移動量とより、かご2が着床するための着床基準位置(着床レベル)を演算する。なお、反射板を検出する代わりに、昇降路内に設けられたバーコード等の他の検出部材を光学的又はその他の方法で検出してもよい。
そして、電子安全コントローラ22は、エンコーダ33の出力信号と、かご位置センサ41の出力信号を元に、乗りかご10が各ドアの開放を許可する戸開許可ゾーンにあるか否かの判定を行う。
各階の乗り場に設けられた乗り場ドア50A,50Bには、乗り場ドア50A,50Bの開閉状態を検出する乗り場ドアスイッチ51a,51bが設置されている。また、乗りかご10にも同様に、かごドア60の開閉状態を検出するかごドアスイッチ61が設置されている。各階の乗り場ドアスイッチ51a,51b及びかごドアスイッチ61の信号は、それぞれ運転制御コントローラ21と電子安全コントローラ22の両方へ入力される。以降の説明において、乗り場ドア50A,50Bを区別しない場合には、「乗り場ドア50」と記し、乗り場ドアスイッチ51a,51bを区別しない場合には、「乗り場ドアスイッチ51」と記す。
乗りかご10には、行先階ボタン等が備えられた運転盤70が設置されている。運転盤70には、火災時の消防運転に必要な1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72が設けられている。1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の信号は、それぞれ運転制御コントローラ21と電子安全コントローラ22の両方へ入力される。本実施形態では、電子安全コントローラ22及び運転制御コントローラ21が協働することにより、2次消防運転が実現される。
電子安全コントローラ22は、エンコーダ33及びかご位置センサ41から出力される信号に基づいて、乗りかご10の位置(以下「かご位置」という)を検出する。また、電子安全コントローラ22は、乗り場ドアスイッチ51a,51b及びかごドアスイッチ61から出力される信号から乗りかごのドアの開閉状態を検出することで、戸開走行異常の判定処理を行う。
しかし、エレベーター1で火災が発生した際、2次消防運転では戸開閉状態によらず乗りかご10を走行させる必要があるため、上記戸開走行異常の判定を無効とする必要がある。また、運転制御コントローラ21は戸開状態では乗りかご10の走行許可を出せないため、2次消防運転の際には、乗り場ドアスイッチ51a,51b及びかごドアスイッチ61の信号を強制的に短絡(ドアが閉まっている状態)する必要がある。図3に戸開走行異常判定の無効化処理及び各ドアスイッチの信号を短絡する処理を示す。
[電子安全コントローラ及び運転制御コントローラのハードウェア構成]
次に、電子安全コントローラ22及び運転制御コントローラ21のハードウェア構成について説明する。
図2は、電子安全コントローラ22及び運転制御コントローラ21のハードウェア構成を示すブロック図である。ここでは、電子安全コントローラ22及び運転制御コントローラ21のそれぞれが有するコンピューター80のハードウェア構成を説明する。なお、各コントローラの機能、使用目的に合わせてコンピューター80の各部は取捨選択される。
コンピューター80は、バス84にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83を備える。さらに、コンピューター80は、表示部85、操作部86、不揮発性ストレージ87、ネットワークインターフェース88を備える。
CPU81は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM82から読み出して実行する。RAM83には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
電子安全コントローラ22及び運転制御コントローラ21の各々が備えるコンピューター80は、CPUやマイコン、DSPを備えた演算処理装置、FPGA(ロジック回路)などのプログラミングにより処理論理を実装可能な電子式の処理装置などで構成される。
表示部85は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、コンピューター80で行われる処理の結果等を表示する。操作部86には、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等が用いられ、ユーザーが所定の操作入力、指示を行うことが可能である。
不揮発性ストレージ87としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージ87には、OS(Operating System)や各種のパラメータの他に、コンピューター80を機能させるためのプログラムが記録されていてもよい。
ネットワークインターフェース88には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、LAN等のネットワークNを介して各装置間で各種のデータを送受信することが可能である。運転制御コントローラ21と電子安全コントローラ22は専用線やその他の回線で接続されていてもよい。
[電子安全コントローラ及び運転制御コントローラの機能構成]
図3は、制御盤20に設けられた電子安全コントローラ22及び運転制御コントローラ21の機能構成を示すブロック図である。例えば電子安全コントローラ22及び運転制御コントローラ21の各部の機能は、それぞれのコントローラのCPU81がROM82等に記録されたプログラムを実行することにより実現される。
電子安全コントローラ22は、戸開走行異常を判定し、判定結果を運転制御コントローラ21へ出力する。運転制御コントローラ21は、モーター14を駆動するモーター駆動回路15を制御することにより、乗りかご10の走行、即ちエレベーター1の運転を制御する。そして、運転制御コントローラ21は、電子安全コントローラ22から戸開走行異常の判定結果を受けた場合には、直ちに乗りかご10の走行を停止する制御を行う。
乗りかご10に設置された1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の入力信号は、信頼性を考慮して、電子安全コントローラ22と運転制御コントローラ21のそれぞれに二重入力とする。
(電子安全コントローラ22)
電子安全コントローラ22は、入力インターフェース221a〜221d、1次メモリとしてRAM222a〜222d(第1の1次メモリ)、及び2次メモリとしてRAM223a〜223d(第1の2次メモリ)を備える。また、電子安全コントローラ22は、UCMP無効信号生成部224、戸開走行保護装置225(図中「UCMP」)、スイッチ225a、相互チェック部226、安全回路遮断信号生成部227を備える。
入力インターフェース221a〜221dは、外部の物理的なスイッチ(以下「ハードウェアスイッチ」ともいう)の信号が入力されるインターフェースである。本実施形態では、4つの入力インターフェース221a〜221dの各々に、割り当てられた1次消防運転スイッチ71又は2次消防運転スイッチ72の信号が入力される。入力インターフェース221a〜221dは、取り込んだ1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の各信号を、それぞれ1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す信号に変換する。
例えば入力インターフェース221a〜221dは、1次消防運転スイッチ71又は2次消防運転スイッチ72の信号が入力された場合には、オン状態であるとして全ビットが「1」である32ビットのデータを生成する。一方、入力インターフェース221a〜221dは、1次消防運転スイッチ71又は2次消防運転スイッチ72の信号が入力されない場合には、オフ状態であるとして全ビットが「0」である32ビットのデータを生成する。
なお、電子安全コントローラ22には、入力インターフェース221a〜221d以外にも、電子安全コントローラ22に入力される各信号を取り込む入力インターフェースが存在するが、図示を省略している。
RAM222a〜222dは、それぞれ入力インターフェース221a〜221dに一対一に対応して設けられ、入力インターフェース221a〜221dから入力されたデータを保持する。図中、RAM222a〜222dを、RAM1〜RAM4と記載している。RAM1〜RAM4は、入力インターフェース221a〜221dから出力されたデータ(一例として32ビット)を保持する。図3に示した例は、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72が操作された場合(オン状態)の例であり、RAM1〜RAM4は、16進数で表された「FFFFFFFF」のデータを保持している。
RAM223a〜223dは、それぞれRAM222a〜222d(RAM1〜RAM4)に一対一に対応して設けられ、RAM1〜RAM4から出力されたデータを保持する。図中、RAM223a〜223dを、RAM1´〜RAM4´と記載している。RAM1´〜RAM4´には、RAM1〜RAM4のデータをビット展開したものが保持される。
例えばRAM1〜RAM4のデータ「FFFFFFFF」は、電子安全コントローラ22が備えるCPU81により、一例として「A5A55A5A」に変換されてRAM1´〜RAM4´に保持される。これは、後述するデータ化け(RAM化けとも呼ばれる)対策のためである。ビット展開は、この例に限定されないことは勿論である。
戸開走行保護装置225(UCMP)は、エンコーダ33の出力信号、かご位置センサ41の出力信号、乗り場ドアスイッチ51の信号、及びかごドアスイッチ61の信号から、戸開走行異常を判定して乗りかご10を停止させる戸開走行保護機能を有するマイクロコンピューターである。戸開走行保護装置225は、戸開走行異常の判定結果を、運転制御コントローラ21のかご制御部215へ出力する。
戸開走行保護装置225は、エンコーダ33のエンコーダ信号に含まれる所定時間当たりのパルス数をカウントし、乗りかご10の速度や位置(移動量)を検出する。また、戸開走行保護装置225は、かご位置センサ41が出力する階床検出用の検出板40の検出結果を元に、各階の階床基準位置を検出する。なお、本実施形態では、かご位置センサ41による検出板40a,40bの検出結果を元に階床基準位置を検出する構成としたが、階床基準位置を検出する構成はこの例に限らない。
UCMP無効信号生成部224(戸開走行異常判定無効信号生成部)は、RAM1´〜RAM4´の各々に保持されたデータ(1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す信号)から、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を判定する。そして、UCMP無効信号生成部224は、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72が投入されたと判断した場合には、戸開走行異常判定無効信号を生成し、戸開走行異常の判定を無効化する。
図3に示す例では、戸開走行異常の判定を無効化する方法として、戸開走行異常判定無効信号により、UCMP無効信号生成部224とかご制御部215の間に設けられているスイッチ225aを開放する。これにより、戸開走行保護装置225からかご制御部215へ出力される信号(戸開走行異常判定結果)を遮断する。なお、戸開走行異常判定結果がかご制御部215へ入力されなければよいため、この例に限定されない。例えば、戸開走行保護装置225の戸開走行異常を判定する機能を無効化する方法、戸開走行保護装置225の動作を一時的に停止する方法なども考えられる。
UCMP無効信号生成部224は、データ化け対策のため、オン/オフ信号からビット展開されてRAM1´〜RAM4´に保持された4つの信号(オン信号)を比較し、4つの信号が一致するときのみ、戸開走行異常判定を無効化することが望ましい。これにより、入力インターフェース221a〜221dで取り込んだ信号のデータのデータ化け(「RAM化け」も呼ばれる)を防止することができる。
相互チェック部226は、電子安全コントローラ22に二重取り込みした、1次消防運転スイッチ71の信号をRAM1´及びRAM2´からそれぞれ読み出して比較する処理を継続的に行う。また相互チェック部226は、電子安全コントローラ22に二重取り込みした、2次消防運転スイッチ72の信号をRAM3´及びRAM4´からそれぞれ読み出して比較する処理を継続的に行う。そして、2つの1次消防運転スイッチ71の信号の内容、又は、2つの2次消防運転スイッチ72の信号の内容が一致しない場合(異常時)には、相互チェック部226は、安全回路遮断信号生成部227へ異常を示すチェック結果を出力する。
安全回路遮断信号生成部227は、相互チェック部226のチェック結果を受けて、安全回路遮断信号を生成し、その安全回路遮断信号を、運転制御コントローラ21のかご制御部215へ出力する。そして、安全回路遮断信号を受信したかご制御部215は、エレベーター1を休止させる、即ち乗りかご10の運転を停止する制御を行う。
安全回路は、かご制御部215内に設けられた回路であり、電力変換回路等で構成されるモーター駆動回路15を制御する回路である。かご制御部215は、安全回路遮断信号を受信すると、エレベーター1の運転を停止する制御を行う。例えば、安全回路(かご制御部215)から出力される制御信号を遮断、又はモーター駆動回路15に供給される主電源を遮断するなどの制御を行う。これにより、モーター駆動回路15からモーター14に駆動信号(電源)が供給されなくなり、エレベーター1が休止(乗りかご10が停止状態)する。
(運転制御コントローラ21)
運転制御コントローラ21は、入力インターフェース211a〜211d、1次メモリとしてRAM212e〜212h(第2の1次メモリ)、及び2次メモリとしてRAM213e〜213h(第2の2次メモリ)を備える。また、運転制御コントローラ21は、ドアスイッチ短絡信号生成部214、かご制御部215、相互チェック部216、安全回路遮断信号生成部217を備える。図中、RAM212e〜212hをRAM5〜RAM8と記載し、RAM213e〜213hをRAM5´〜RAM8´と記載している。
入力インターフェース211a〜211d、RAM212a〜212d、及びRAM213a〜213dは、それぞれ入力インターフェース221a〜221d、RAM222a〜222d、及びRAM223a〜223dに対応し、同じ機能を有するため、説明を省略する。
ドアスイッチ短絡信号生成部214は、RAM5´〜RAM8´の各々に保持されたデータ(1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す信号)から、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を判定する。そして、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72が投入されたと判断した場合には、乗り場ドアスイッチ短絡信号とかごドアスイッチ短絡信号を生成し、乗り場ドアスイッチ短絡信号とかごドアスイッチ短絡信号をかご制御部215へ出力する。
ドアスイッチ短絡信号生成部214も、データ化け対策のため、オン/オフ信号からビット展開されてRAM5´〜RAM8´に保持された4つの信号(オン信号)を比較し、4つの信号が一致するときのみ、乗り場ドアスイッチ短絡信号とかごドアスイッチ短絡信号を生成することが望ましい。これにより、入力インターフェース211e〜211hで取り込んだ信号のデータのデータ化けを防止することができる。
かご制御部215は、乗りかごの走行を制御する処理を行う。例えばかご制御部215は、安全回路遮断信号生成部227又は安全回路遮断信号生成部217から安全回路遮断信号を受信すると、エレベーター1を休止させる、即ち乗りかご10の運転を停止する制御を行う。
相互チェック部216は、電子安全コントローラ22のRAM1〜RAM4から、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す信号を取り込む。また、相互チェック部216は、RAM5〜RAM8から、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す信号を取り込む。そして、相互チェック部216は、電子安全コントローラ22から受信した1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す各信号と、運転制御コントローラ21のRAM5〜RAM8から取り込んだ1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す各信号を比較し、各信号の内容が一致しない場合には、乗りかご10の運転を停止させる制御を行う。
また、相互チェック部216は、運転制御コントローラ21に二重取り込みした、1次消防運転スイッチ71の信号をRAM5´及びRAM6´からそれぞれ読み出して比較する処理を継続的に行う。また相互チェック部216は、運転制御コントローラ21に二重取り込みした、2次消防運転スイッチ72の信号をRAM7´及びRAM8´からそれぞれ読み出して比較する処理を継続的に行う。そして、2つの1次消防運転スイッチ71の信号の内容、又は、2つの2次消防運転スイッチ72の信号の内容が一致しない場合(異常時)には、相互チェック部216は、安全回路遮断信号生成部217へ異常を示すチェック結果を出力する。
安全回路遮断信号生成部217は、相互チェック部216のチェック結果を受けて、安全回路遮断信号を生成し、その安全回路遮断信号を、かご制御部215へ出力する。そして、安全回路遮断信号を受信したかご制御部215は、エレベーター1を休止させる、即ち乗りかご10の運転を停止する制御を行う。
[電子安全コントローラの動作]
図4は、電子安全コントローラ22(UCMP無効信号生成部224)の動作例を示すフローチャートである。電子安全コントローラ22が備えるCPU81がROM82等に記録されたプログラムを実行することにより、図4に示す処理が実行される。
まず電子安全コントローラ22のUCMP無効信号生成部224は、RAM1´及びRAM2´に保持されたデータに基づいて、1次消防運転スイッチ71がオン状態であるか否かを判定する(S1)。
次に、1次消防運転スイッチ71がオン状態である場合には(S1のYES)、UCMP無効信号生成部224は、RAM3´及びRAM4´に保持されたデータに基づいて、2次消防運転スイッチ72がオン状態であるか否かを判定する(S2)。
そして、2次消防運転スイッチ72がオン状態である場合には(S2のYES)、UCMP無効信号生成部224は、RAM1´〜RAM4´のすべての信号のデータが一致するか否かを判定する(S3)。
ここで、RAM1´〜RAM4´のすべての信号のデータが一致する場合には(S3のYES)、UCMP無効信号生成部224は、戸開走行保護装置225の戸開走行異常判定を無効にする処理を行う(S4)。
1次消防運転スイッチ71がオフ状態である場合(S1のNO)、2次消防運転スイッチ72がオフ状態である場合(S2のNO)、RAM1´〜RAM4´のすべてのデータが一致しない場合(S3のNO)、又はステップS4の処理が終了したら、UCMP無効信号生成部224は、本フローチャートの処理を終了する。
上述したように本実施形態では、ステップS1〜S4の処理と並行して、相互チェック部226がRAM1´とRAM2´、RAM3´とRAM4´のそれぞれのデータの比較を行い、データが一致しない場合には異常結果を安全回路遮断信号生成部227へ出力する。異常結果を受けた安全回路遮断信号生成部227は、運転制御コントローラ21のかご制御部215へ安全回路遮断信号を出力する。そして、かご制御部215によりエレベーター1の運転を停止する制御が行われる。
[運転制御コントローラの動作]
図5は、運転制御コントローラ21(ドアスイッチ短絡信号生成部214)の動作例(1)を示すフローチャートである。本フローチャートは、ドアスイッチ短絡信号の生成処理を示す。運転制御コントローラ21が備えるCPU81がROM82等に記録されたプログラムを実行することにより、図5に示す処理が実行される。
まず運転制御コントローラ21は、消防員等の操作員により非常呼び戻し運転ボタン55が操作されると、非常呼び戻し運転ボタン55がオン状態となったことを検出する(S11)。操作員は、呼び戻した乗りかご10に乗り込み、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72を操作することが可能となる。非常呼び戻し運転ボタン55の代わりに、管理人室等に設置される管理盤に取り付けられた非常呼び戻し運転スイッチが操作された場合にも、同様にステップS11の処理が行われる。なお、このステップS11の処理は省略することが可能である。
次に、運転制御コントローラ21のドアスイッチ短絡信号生成部214は、RAM5´及びRAM6´に保持されたデータに基づいて、1次消防運転スイッチ71がオン状態であるか否かを判定する(S12)。2次消防運転スイッチ72のオン状態ではない場合には(S12のNO)、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、2次消防運転スイッチ72の状態の判定処理を継続する。
次に、1次消防運転スイッチ71がオン状態である場合には(S12のYES)、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、1次消防運転が不可能である否かを判定する(S13)。1次消防運転が不可能である場合には(S13のYES)、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、RAM7´及びRAM8´に保持されたデータに基づいて、2次消防運転スイッチ72がオン状態であるか否かを判定する(S14)。2次消防運転スイッチ72がオフ状態である場合には(S14のNO)、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、2次消防運転スイッチ72の状態判定処理を継続する。
そして、2次消防運転スイッチ72がオン状態である場合には(S14のYES)、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、RAM5´〜RAM8´のすべての信号のデータが一致するか否かを判定する(S15)。
ここで、RAM5´〜RAM8´のすべての信号のデータが一致する場合には(S15のYES)、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、乗り場ドアスイッチ51の短絡信号及び乗りかごドアスイッチ61の短絡信号を生成する(S16)。そして、ドアスイッチ短絡信号生成部214は、各ドアスイッチの短絡信号をかご制御部215へ出力する(S17)。
1次消防運転が可能である場合(S13のNO)、RAM5´〜RAM8´のすべての信号のデータが一致しない場合(S15のNO)、又はステップS17の処理が終了したら、本フローチャートの処理を終了する。
図6は、運転制御コントローラ21(相互チェック部216、安全回路遮断信号生成部217)の動作例(2)を示すフローチャートである。本フローチャートは、安全回路遮断信号の生成処理を示す。
まず相互チェック部216は、電子安全コントローラ22から1次消防運転スイッチ71の信号と2次消防運転スイッチ72の信号を受信する(S21)。
次に、相互チェック部216は、電子安全コントローラ22から受信した1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の信号のデータと、ハードスイッチから直接取り込んだ1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の信号のデータとを比較する(S22)。
次に、相互チェック部216は、これら4つの信号の内容が一致するかどうかを判定する(S23)。4つの信号の内容が一致する場合には(S23のYES)、相互チェック部216は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、4つの信号の内容が一致しない場合には(S23のNO)、安全回路遮断信号生成部217は、相互チェック部216のチェック結果(異常結果)を受けて安全回路遮断信号を生成し(S24)、その安全回路遮断信号をかご制御部215へ出力する(S25)。そして、かご制御部215は、モーター駆動回路15に供給する電源を遮断する等により、エレベーター1の運転を停止する制御を行う。運転制御コントローラ21は、ステップS25の処理が終了後したら、本フローチャートの処理を終了する。
上述したように本実施形態では、ステップS21〜S25の処理と並行して、相互チェック部216がRAM5´とRAM6´、RAM7´とRAM8´のそれぞれのデータの比較を行い、データが一致しない場合には異常結果を安全回路遮断信号生成部217へ出力する。異常結果を受けた安全回路遮断信号生成部217は、運転制御コントローラ21のかご制御部215へ安全回路遮断信号を出力する。
[2次消防運転時における運転制御コントローラの動作]
図7は、本発明の一実施形態に係る2次消防運転時における運転制御コントローラ21(かご制御部215)の動作例を示すフローチャートである。運転制御コントローラ21が備えるCPU81がROM82等に記録されたプログラムを実行することにより、図6に示す処理が実行される。
まず運転制御コントローラ21のかご制御部215は、電子安全コントローラ22の戸開走行異常判定が無効であるか否か、即ち電子安全コントローラ22から戸開走行異常信号を受信したか否かを判定する(S31)。
次に、かご制御部215は、戸開走行異常判定が無効である場合には(S31のYES)、ドアスイッチ短絡信号生成部214から乗り場ドアスイッチ51の短絡信号及びかごドアスイッチ61の短絡信号を受信したか否かを判定する(S32)。
次に、乗り場ドアスイッチ51及びかごドアスイッチ61の短絡信号を受信した場合には(S32のYES)、かご制御部215はエレベーター1の運転を許可する(S33)。そして、かご制御部215は、操作員の指示に従い、モーター駆動回路15からモーター14に供給される駆動信号を制御し、2次消防運転を実施する。
そして、かご制御部215は、戸開走行異常判定が無効でない場合(S31のNO)、乗り場ドアスイッチ51及びかごドアスイッチ61の短絡信号を受信しなかった場合(S32のNO)、又はステップS33の処理が終了したら、本フローチャートの処理を終了する。
[本実施形態の効果]
上述のように構成された本実施形態によれば、コンピューターで構成される電子安全コントローラ22に1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の信号を取り込み、各消防運転スイッチが投入されているか否かを判定する。そして、1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ52が投入されている場合には、戸開走行保護装置225の戸開走行異常判定を無効とし、運転を許可することで、2次消防運転を実現する。
それゆえ、本実施形態では、マイコンで構成される戸開走行保護機能(UCMP)を有する電子安全コントローラ22を備えたエレベーター1において、電子安全コントローラ22を利用し、安全性を考慮した2次消防運転を行える電子安全システムが構築できる。また、本実施形態では、電子安全コントローラ22を利用して、ソフトウェアで2次消防運転を制御することができるため、2次消防運転に係る制御回路をハードウェアで組むよりも、省スペース化することが可能である。
さらに、本実施形態によれば、運転制御コントローラ21に1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の信号を取り込み、乗り場ドアスイッチ51及びかごドアスイッチ61をソフトウェア的に短絡させる。これにより、戸開走行保護装置225の戸開走行異常判定が無効であることと、乗り場ドアスイッチ51及びかごドアスイッチ61が短絡していることの2つの条件が揃ったときに、運転を許可するので、さらに信頼度の高い2次消防運転を実現できる。
なお、図7では、戸開走行保護装置225の戸開走行異常判定が無効であることと、乗り場ドアスイッチ51及びかごドアスイッチ61が短絡していることの2つを、エレベーター1の運転(2次消防運転)を許可するための条件としているが、この例に限らない。少なくとも戸開走行保護装置225の戸開走行異常判定が無効であれば、エレベーター1の2次消防運転を許可するようにしてもよい。このようにすることで、乗り場ドア50及びかごドア60が開いている(乗り場ドアスイッチ51及びかごドアスイッチ61の信号がオン状態ではない)場合であっても運転を行うエレベーターに対応することが可能である。
また、本実施形態では、運転制御コントローラ21に1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の信号を取り込み、乗り場ドアスイッチ51及びかごドアスイッチ61が投入されたことを示す短絡信号を生成し、短絡信号に基づいて乗りかご10の走行を許可する。これにより、乗りかご10のドア、若しくは、乗り場ドアスイッチ51又はかごドアスイッチ61の故障により、各ドアが閉じない場合でも各ドアが閉じていると見なして、運転を行うことができる。
また、本実施形態では、運転制御コントローラ21は、電子安全コントローラ22から受信した1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す各信号と、直接自コントローラに取り込んだ1次消防運転スイッチ71及び2次消防運転スイッチ72の状態を表す各信号を比較する。そして、運転制御コントローラ21は、各信号の内容が一致しない場合には、乗りかごの走行を休止させるよう制御を行う。これにより、本実施形態に係るソフトウェアによる2次消防運転の制御の安全性を高めることができる。
なお、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
10…乗りかご、 21…運転制御コントローラ、 22…電子安全コントローラ、 30…エンコーダ、 40a,40b…検出板、 41…かご位置センサ、 50A,50B…乗り場ドア、 51a,51b…乗り場ドアスイッチ、 60…かごドア、 61…かごドアスイッチ、 71…1次消防運転スイッチ、 72…2次消防運転スイッチ、 80…コンピューター、 81…CPU、 211e〜211h…入力インターフェース、 212e〜212h…RAM(1次RAM)、 213e〜213h…RAM(2次RAM)、 214…ドアスイッチ短絡信号生成部、 215…かご制御部、 221a〜221d…入力インターフェース、 222a〜222d…RAM(1次RAM)、 223a〜223d…RAM(2次RAM)、 224…UCMP無効信号生成部、 225…UCMP(戸開走行保護装置)

Claims (3)

  1. 昇降路内の乗りかごに連動して信号を発生する信号発生装置と、
    前記乗りかごに設けられた、前記昇降路内の階床に対応して設置された検出部材を検出するかご位置センサと、
    乗り場ドアの開閉状態を検出する乗り場ドアスイッチと、
    乗りかごドアの開閉状態を検出するかごドアスイッチと、
    前記乗りかご内に設置された1次消防運転を行うための1次消防運転スイッチと、
    前記1次消防運転スイッチを操作後に前記1次消防運転に移行しない場合に2次消防運転を行うための2次消防運転スイッチと、
    前記信号発生装置の出力信号、前記かご位置センサの出力信号、前記乗り場ドアスイッチの信号、及び前記かごドアスイッチの信号から、戸開走行異常を判定して前記乗りかごの運転を停止する戸開走行保護機能を有する電子安全コントローラと、
    前記電子安全コントローラが戸開走行異常であると判定した場合に、前記乗りかごの運転を停止する運転制御コントローラと、を備え、
    前記電子安全コントローラは、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの信号を取り込み、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチが投入されたと判断した場合に、前記戸開走行異常の判定を無効化し、
    前記運転制御コントローラは、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの信号を取り込み、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチが投入されたと判断した場合に、前記乗り場ドアスイッチ及び前記かごドアスイッチが投入されたことを示す短絡信号を生成し、前記短絡信号に基づいて前記乗りかごの運転を許可する制御を行う
    エレベーター。
  2. 前記電子安全コントローラは、取り込んだ前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの各信号を、それぞれ前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの状態を表す信号に変換して前記運転制御コントローラに出力し、
    前記運転制御コントローラは、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの信号を取り込み、それぞれを前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの状態を表す信号に変換した後、前記電子安全コントローラから受信した前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの状態を表す各信号と、自コントローラで変換した前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの状態を表す各信号を比較し、各信号の内容が一致しない場合には、前記乗りかごの運転を停止させる制御を行う
    請求項に記載のエレベーター。
  3. 昇降路内の乗りかごに連動して信号を発生する信号発生装置と、前記乗りかごに設けられた、前記昇降路内の階床に対応して設置された検出部材を検出するかご位置センサと、乗り場ドアの開閉状態を検出する乗り場ドアスイッチと、乗りかごドアの開閉状態を検出するかごドアスイッチと、前記乗りかご内に設置された1次消防運転を行うための1次消防運転スイッチと、前記1次消防運転スイッチを操作後に前記1次消防運転に移行しない
    場合に2次消防運転を行うための2次消防運転スイッチと、を備えたエレベーターの運転を制御する、エレベーター制御装置において、
    前記信号発生装置の出力信号、前記かご位置センサの出力信号、前記乗り場ドアスイッチの信号、及び前記かごドアスイッチの信号から、戸開走行異常を判定して前記乗りかごの運転を停止する戸開走行保護機能を有する電子安全コントローラと、
    前記電子安全コントローラが戸開走行異常であると判定した場合に、前記乗りかごの運転を停止する運転制御コントローラと、を備え、
    前記電子安全コントローラは、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの信号を取り込み、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチが投入されたと判断した場合に、前記戸開走行異常の判定を無効化し、
    前記運転制御コントローラは、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチの信号を取り込み、前記1次消防運転スイッチ及び前記2次消防運転スイッチが投入されたと判断した場合に、前記乗り場ドアスイッチ及び前記かごドアスイッチが投入されたことを示す短絡信号を生成し、前記短絡信号に基づいて前記乗りかごの運転を許可する制御を行う
    エレベーター制御装置。
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