JP2010041753A - 波捲きコイルおよび平角線の製造方法 - Google Patents

波捲きコイルおよび平角線の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハイブリッド車に用いられる電動モーターは、コイルエンドが短くなければならない。
【解決手段】U相、V相、W相の各相コイル14、15、16を備えた波捲きコイルであって、各相コイルは平角線である。各相コイルの、コイルエンドにおける渡り線部分の主要部は、平角線の主面が回転軸17に平行であり、各相コイルは、渡り線部分の主要部において径方向に互いに並列して配置されている。また、各相コイルは、複数の層を有しており、コイルエンドの渡り線部分の主要部においては、少なくとも1つの相コイル16の複数の層の間に、他の相コイル14、15の少なくとも1つの層が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、モーターや発電機に使用される波捲きコイルおよび平角線の製造方法に関する。
近年、電気自動車やハイブリッド車用に用いられている電動モーターは、円筒形のステータコイルと、ステータコイルの内側に配置された円柱形のローターと、ローターに接続されているシャフトから構成されている。
このステータコイルとしては、内歯形状のステータ鉄芯の内歯に、ステータ鉄芯の径方向内側から捲き線を捲き付けて構成したものがある。
ハイブリッド車では、電動モーターの回転軸がエンジンのクランク軸に直結されるので、このような構成の電動モーターの場合には、エンジンに電動モーターを組み付けたときのクランク軸方向の長さは、エンジンと電動モーターのそれぞれのクランク軸方向の長さを合計した長さとなる。
したがって、このようなエンジンと電動モーターをエンジンルームに収めるためには、電動モーターのクランク軸方向の長さをできるだけ短くする必要がある。つまり、上記のような構成の電動モーターの場合、コイルエンド(スロットを挿通するコイルがスロットから出て次のスロットに入るまでの、スロットから出ている渡り線の部分)をできるだけ短くしなければならない。
このような電動モーターの構成として、短尺の導体セグメントを用い、重ね捲き(ループ捲き)の捲線と波捲きの捲線とを並列接続して固定子捲線の各相の捲線を構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図31に、特許文献1で提案されている固定子捲線を構成する素線の配列を説明するための斜視図を示す。また、図32に、電動モーターに適用されるこの固定子捲線の並列結線図を示す。
この従来の固定子捲線は、平角導体を略U字状に屈曲成形された3種類の導体セグメント331、332、333を用いている。そして、導体セグメント331、332、333が3スロット(1磁極ピッチ)離れた各組のスロットに固定子鉄芯の軸方向の一端側から挿入され、固定子鉄芯の軸方向の他端側に延出する端部同士を溶接等により接合して、固定子鉄芯の周りを4周するコイルに形成されている。
なお、各スロット内には、導体セグメント331、332、333の各スロット挿通部331a、332a、333aを構成する導体が、固定子鉄芯の径方向に関して一列に6本配列されている。ここで、スロット内の導体位置を、内周側から1番地、2番地・・・6番地という。また、固定子鉄芯の軸方向の一端側においては、導体セグメント332のターン部332cが導体セグメント333のターン部333cを囲み、導体セグメント331のターン部331cが導体セグメント332のターン部332cを囲んでいる。
そして、固定子鉄芯の軸方向の他端側において、1つのスロットの3番地から延出する導体セグメント333の端部333dが、3スロット離れた他のスロットの4番地から延出する導体セグメント333の端部333eに接合されて、スロットあたり1ターンの波捲の捲線311、313を2つ形成している。また、1つのスロットの1番地から延出する導体セグメント331の端部331dが3スロット離れた他のスロットの2番地から延出する導体セグメント332の端部332dに接合され、さらに1つのスロットの5番地から延出する導体セグメント332の端部332eが3スロット離れた他のスロットの6番地から延出する導体セグメント331の端部331eに接合されて、スロットあたり2ターンの重ね捲の捲線312、314を2つ形成している。
そして、図32に示されるように、捲巻きの捲線311と重ね捲の捲線312とを直列に接続し、波捲の捲線313と重ね捲の捲線314とを直列に接続し、両者を並列に接続して、各相3ターンの固定子捲線群が構成される。これらの固定子捲線群が交流結線されて1組の3相交流捲線からなる固定子捲線が構成されている。
特開2000−92766号公報
しかしながら、上記した従来の構成の固定子捲線を用いた電動モーターでは、コイルエンドが長くなってしまう。
すなわち、特許文献1に記載の固定子捲線の導体セグメント331について見てみると、図31に示すように、スロット挿通部331aと端部331dとの間は端部接続部331fで接続され、スロット挿通部331aとターン部331cとの間はターン部接続部331gで接続されている。同様に、スロット挿通部331bと端部331eとの間は端部接続部331iで接続され、スロット挿通部331bとターン部331cとの間はターン部接続部331hで接続されている。
これらの、端部接続部331fおよび331i、ターン部接続部331gおよび331hは、いずれもスロットの外側のコイルエンドに配置される。
したがって、この場合のステータ鉄芯上部のコイルエンドの長さは、端部接続部331fと端部331dとを合計した長さとなり、鉄芯下部のコイルエンドの長さは、ターン部接続部331hとターン部331cの軸方向の長さとを合計した長さとなり、いずれのコイルエンドの長さも長くなってしまう。
その結果、固定子捲線を用いた電動モーターを車両用として使用する場合、エンジンルーム内に大きな設置空間が必要となってしまう。
本発明は、上記従来の課題を考慮して、従来よりもコイルエンドの短い波捲きコイルおよび平角線の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
U相、V相、W相の各相コイルを備えた波捲きコイルであって、
前記各相コイルは、平角線であり、
前記各相コイルの、コイルエンドにおける渡り線部分の主要部は、前記平角線の主面が回転軸に平行であり、
前記各相コイルは、前記渡り線部分の主要部において径方向に互いに並列して配置されている波捲きコイルである。
また、第2の本発明は、
U相、V相、W相の各相コイルを備えた波捲きコイルであって、
前記各相コイルは、平角線であり、
前記各相コイルの、コイルエンドにおける渡り線部分の主要部は、前記平角線の主面が回転軸に対して直交しており、
前記各相コイルは、前記渡り線部分の主要部において前記回転軸方向に互いに並列して配置されている波捲きコイルである。
また、第3の本発明は、
前記各相コイルは、複数の層を有しており、
前記コイルエンドの前記渡り線部分の主要部においては、少なくとも1つの相コイルの前記複数の層の間に、他の相コイルの少なくとも1つの前記層が配置されている、第1の本発明の波捲きコイルである。
また、第4の本発明は、
前記各相コイルの前記複数の層の前記渡り線部分における長さを平均化した長さは、U相、V相、W相で実質同一である、第3の本発明の波捲きコイルである。
また、第5の本発明は、
前記各相コイルが有する前記層の数は、偶数であり、
前記3つの相コイルを、第1の相コイル、第2の相コイルおよび第3の相コイルとした場合、
前記第1の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部が、径方向の最も外側に配置され、前記第1の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部が、前記径方向の最も内側に配置され、
前記第2の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部が、最も外側に配置した前記第1の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部に隣接して、前記径方向の内側に配置され、前記第2の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部が、最も内側に配置した前記第1の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部に隣接して、前記径方向の外側に配置され、
前記第3の相コイルの全ての層の前記渡り線部分の主要部が、前記第2の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部と前記第2の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部との間に配置される、第3の本発明の波捲きコイルである。
また、第6の本発明は、
前記各相コイルは、複数の層を有しており、
前記各相コイルの複数の層は、隣接する複数のスロットに分かれて挿通しており、
前記隣接するスロットに挿通している複数の層は、同一方向に前記渡り線部分が形成されており、
一方のスロットに挿通している層の渡り線部分の主要部と他方のスロットに挿通している層の渡り線部分の主要部とは、回転軸方向に段重ねされている、第1の本発明の波捲きコイルである。
また、第7の本発明は、
U相、V相、W相の各相コイルを備えた波捲きコイルであって、
前記各相コイルは、平角線であり、
前記各相コイルのスロットから出て次のスロットに入るまでの渡り線部分の、少なくとも一部の相コイルの前記スロットから出た部分は、回転軸に対して直交方向に折れ曲がっており、
その折れ曲がった部分の両側端は、最大限、前記スロットを形成するコア部分の中央まで出っ張っている、波捲きコイルである。
また、第8の本発明は、
前記各相コイルの、前記渡り線部分の主要部は、前記平角線の主面が回転軸に平行であり、
前記各相コイルは、前記渡り線部分の主要部において径方向に互いに並列して配置されている、第7の本発明の波捲きコイルである。
また、第9の本発明は、
回転表面に鋳型が形成された回転金型を、加熱して相対的に回転させながら、溶解銅供給ノズルから溶解銅を前記鋳型に流し入れる溶解銅供給ステップと、
前記溶解銅供給ノズルの下流側に設けられた掻き落とし部によって、前記鋳型に流し入れられた余分な前記溶解銅を掻き落とす掻き落としステップと、
前記掻き落とし部の下流側に設けられた冷却部によって、前記鋳型に冷風を供給し、前記鋳型に流し入れられた前記溶解銅を凝固させる凝固ステップと、
前記冷却部の下流側に設けられた巻き取り部によって、凝固した前記溶解銅を前記鋳型から巻き取る巻き取りステップとを備えた、平角線の製造方法である。
また、第10の本発明は、
回転表面に鋳型が形成された回転金型を、相対的に回転させながら、半固形銅供給ノズルから半固形銅を前記鋳型に供給する半固形銅供給ステップと、
前記半固形銅供給ノズルの下流側で、前記回転金型の前記回転表面に接する回転表面を有する押さえローラが、前記回転金型と同方向に回転しながら、前記鋳型に供給された半固形銅をその回転表面に吸着する吸着ステップと、
前記押さえローラの下流側に設けられた巻き取り部によって、吸着させた前記半固形銅を前記鉄製の回転表面から巻き取る巻き取りステップとを備え、
前記回転金型の回転表面と前記押さえローラの回転表面の材質が異なることにより、前記吸着ステップにおいて、前記半固形銅を前記押さえローラの回転表面に吸着する、平角線の製造方法である。
また、第11の本発明は、
前記鋳型は、波捲きコイルの形状をしている、第9または第10の本発明の平角線の製造方法である。
また、第12の本発明は、
製造される前記波捲きコイルは、
U相、V相、W相の各相コイルであり、前記各相コイルは、複数の層を有しており、1つのスロットには、同一の前記相コイルの複数の層が挿通しており、前記1つのスロットに挿通する複数の層は、そのスロットを形成する溝の底に近い層ほど、厚さが薄く幅が広い、第11の本発明の平角線の製造方法である。
また、第13の本発明は、
U相、V相、W相の各相コイルを備えた、鋳造により作製された平角線の波捲きコイルであって、
前記各相コイルは、複数の層を有しており、コアに形成されている1つのスロットには、同一の前記相コイルの複数の層が挿通しており、前記1つのスロットに挿通する複数の層は、そのスロットを形成する溝の底に近い層ほど厚さが薄く幅が広く、各層の断面積が等しい、波捲きコイルである。
本発明により、従来よりもコイルエンドの短い波捲きコイルおよび平角線の製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下に、本発明にかかる波捲きコイルの一例である、実施の形態1のステータについて説明する。
図1に本実施の形態1のステータの斜視図を、図2に本実施の形態1のステータの上面図を、図3に本実施の形態1のステータの側面図をそれぞれ示す。
図1に示すように、本実施の形態1のステータ10を構成しているステータ鉄芯11は、内歯形状のステータ鉄芯11の内歯が48個あり、これらの内歯によって48個のスロット13が形成されている。ここでは、ステータ鉄芯11のこの各内歯部分のことをコア12と呼ぶ。また、48個のスロット13は、ステータ10の回転中心軸17に対して、図1の上方から見て左回りに、順に第1スロット、第2スロット、…、第48スロットと呼ぶ。なお、図1のステータ10の上部の各相コイルの内側に円周状に記載している、1〜48の数字は、スロット番号を示している。
なお、中心軸17が、本発明の回転軸の一例にあたる。
ステータ10は、U相コイル14、V相コイル15およびW相コイル16の3つの相コイルで構成されており、これらの3つの相コイル14、15、16は、それぞれ平角線で形成された波捲きコイルである。なお、図1では、U相コイル14部分を濃い塗りつぶしで、V相コイル部分15を薄い塗りつぶしで示している。
各相コイルは、それぞれの層が1ターン分である8つの層を有しており、各相が隣接する2つのスロット13に挿通するように配置されている。したがって、1つのスロット13には、それぞれ同一相の4つの層が挿通している。
各図では、U相コイル14の8つの層を、それぞれ1T〜8Tと示している。U相コイル14が挿通する隣接した2つのスロット13のうち、一方には、そのスロットの底部、すなわち中心軸17から径方向に遠い側から順に、1T、3T、5T、7Tの層が挿通している。そして、隣接するもう一方のスロット13には、そのスロットの底部から順に、2T、4T、6T、8Tの層が挿通している。図1〜図3では、第1スロットに、U相コイル14の2T、4T、6T、8Tの4つの層が挿通し、第2スロットに、U相コイル14の1T、3T、5T、7Tの4つの層が挿通している。V相コイル15およびW相コイル16についても、同様である。
本実施の形態1のステータ10の場合には、図1の上方から見て左回りに、U相コイル14、V相コイル15、W相コイル16の順で交互に、連続する2つのスロット13ずつに挿通している。つまり、第1スロットおよび第2スロットにはU相コイル14が挿通しており、次の第3スロットおよび第4スロットにはV相コイル15が挿通しており、さらに次の第5スロットおよび第6スロットにはW相コイル16が挿通している。そして、第1スロットからステータ鉄芯11の上方のコイルエンド20部分に出たU相コイル14は、ステータ10の上方から見て左回り方向に曲がった渡り線部分を経由して、次に第8スロットに挿通する。また、第2スロットからステータ鉄芯11の上方のコイルエンド20部分に出たU相コイル14は、同様に渡り線部分を経由して、次に第7スロットに挿通する。第7スロットおよび第8スロットを下向きに挿通したU相コイル14は、今度はステータ鉄芯11の下方のコイルエンド20部分の渡り線部分を経由して、それぞれ、次は第14スロットおよび第13スロットに挿通する。
図1〜図3に示すように、各相コイル14、15、16の渡り線の部分では、その主面、すなわち平角線の広幅の面が中心軸17に平行となっている。
図3は、図1に示すステータ10を手前側から見た側面図である。つまり、第1スロットの溝の開放している側を正面から見た側面図である。
コイルエンド20では、W相コイル16の1Tおよび2Tの渡り線部分(W相1T渡り線25およびW相2T渡り線26)が、中心軸17から最も遠い側に配置されている。つまり、図3の側面図では、W相1T渡り線25およびW相2T渡り線26が最も手前側に配置されている。
そして、図3に示すように、W相コイル16が挿通する隣接する2つのスロットと次に挿通する隣接する2つのスロットとの間にある、W相1T渡り線25とW相2T渡り線26とは、中心軸17方向に2段重ねの構成になっている。このとき、隣接して挿通する2つのスロットのうち、次に挿通するスロットまで遠い方の層がステータ鉄芯11に対して2段重ねの外側(遠い側)に配置される。したがって、図3に示すように、W相1T渡り線25とW相2T渡り線26は、上側のコイルエンド20では、W相2T渡り線26が2段重ねの外側(上側)に配置され、下側のコイルエンド20では、W相1T渡り線25が2段重ねの外側(下側)に配置される。
同様に、U相1T渡り線21とU相2T渡り線22も中心軸17方向に2段重ねの構成になっており、V相1T渡り線23とV相2T渡り線24も中心軸17方向に2段重ねの構成になっている。
同様に、各相コイル14、15、16の、隣接して挿通する2つのスロットの底部から同じ位置に挿通する2つの層が、コイルエンド20において、それらの渡り線部分で2段重ねの構成となっている。つまり、3Tと4Tの層、5Tと6Tの層、7Tと8Tの層が、それぞれ渡り線部分が2段重ねの構成となっている。
また、コイルエンド20において、V相コイル15の渡り線部分は、U相コイル14の複数の渡り線部分の間に配置され、さらにU相コイル14の複数の渡り線部分の外側に、W相コイル16の渡り線部分が配置されている。
図2に示すように、V相コイル15の1T〜8Tの渡り線部分は、径方向に隣接して配置されている。上述したように、1Tと2Tの層、3Tと4Tの層、5Tと6Tの層、7Tと8Tの層は、渡り線部分がそれぞれ中心軸17方向に2段重ねの構成になっているので、図2の上面図では、2段重ねの上側の層(2T、4T、6T、8Tの層)だけが見えるため、4つの層の渡り線部分が隣接して並んでいるように見える。
そして、V相コイル15の隣接する渡り線部分の径方向の外側に隣接して、U相コイル14の1T〜4Tの渡り線部分が配置されている。そして、V相コイル15の隣接する渡り線部分の径方向の内側に隣接して、U相コイル14の5T〜8Tの渡り線部分が配置されている。
さらに、U相コイル14の1T〜4Tの渡り線部分に隣接して、W相コイル16の1T〜4Tの渡り線部分が配置され、U相コイル14の5T〜6Tの渡り線部分に隣接して、W相コイル16の5T〜8Tの渡り線部分が配置されている。
したがって、径方向の一番外側には、W相コイル16の1Tおよび2Tの渡り線部分が配置され、径方向の一番内側には、W相コイル16の7Tおよび8Tの渡り線部分が配置されている。
このように、各相コイル14〜16の各相の渡り線部分は、それらの主要部(中心軸17に平行な面)が径方向に互いに並列して配置されている。
図3のステータ鉄芯11の下側のコイルエンド20においても、図2に示した上面図と同様の構成であり、V相コイル15の渡り線部分がU相コイル14の渡り線部分に挟まれ、さらにU相コイル14の渡り線部分をW相コイル16の渡り線部分が挟む構成となっている。
図4は、図1に示したステータ10のステータ鉄芯11に組み付けられている状態のU相コイル14を示した斜視図である。
U相1Tコイル部30、U相2Tコイル部31、U相3Tコイル部32、U相4Tコイル部33、U相5Tコイル部34、U相6Tコイル部35、U相7Tコイル部36およびU相8Tコイル部37が、それぞれ、U相コイル14の1T〜8Tの各層のコイル部分を示している。
スロット挿通部27は、U相1Tコイル部30〜U相8Tコイル部37のそれぞれの、スロット13に挿通する直線形状部分を示している。
図4に示すように、径方向の中心軸17から遠い側から、U相1Tコイル部30とU相2Tコイル部31、U相3Tコイル部32とU相4Tコイル部33、U相5Tコイル部34とU相6Tコイル部35、U相7Tコイル部36とU相8Tコイル部37が、順に配置される。
図5に、U相2Tコイル部31のみの斜視図を、図6にU相2Tコイル部31のみの側面図をそれぞれ示している。
図5に示すように、U相2Tコイル部31は、スロット挿通部27がスロット13から出た部分で、径方向の外側向きに、中心軸17に対して直交方向に折れ曲がり水平屈曲部28を形成している。さらに水平屈曲部28が中心軸17方向に曲がり、渡り線主面部29を形成している。このように、U相2T渡り線22は、平角線の主面が中心軸17に直交する水平屈曲部28と、平角線の主面が中心軸17に平行な渡り線主面部29で構成されている。
なお、渡り線主面部29が、本発明の渡り線部分の主要部の一例にあたる。
また、U相2Tコイル部31には、開放端38があり、この開放端38の2つの端部が、U相1Tコイル部30およびU相3Tコイル部32のそれぞれの開放端38の一方の端部と接合される。U相1Tコイル部30〜U相8Tコイル部37のそれぞれの開放端38同士が順に接合されて、U相1Tコイル部30〜U相8Tコイル部37が連結されたU相コイル14が形成される。
また、図6に示すように、水平屈曲部28の平角線の幅W2および渡り線主面部29の平角線の幅W3は、いずれも、スロット挿通部27における平角線の幅W1よりも大きくなっている。一方、水平屈曲部28および渡り線主面部29における平角線の断面積が、スロット挿通部27における平角線の断面積と同じになるように構成されている。したがって、水平屈曲部28および渡り線主面部29における平角線の厚さは、スロット挿通部27における平角線の厚さよりも薄くなっている。
スロット挿通部27、水平屈曲部28および渡り線主面部29のそれぞれにおける平角線の断面積を等しくすることにより、U相2Tコイル部31の、断面形状の変化に伴うインピーダンスの変化を抑制している。
また、水平屈曲部28の平角線の厚さを薄くすることにより、コイルエンド20の長さを短くするのに寄与している。また、渡り線主面部29の平角線の厚さを薄くすることにより、各相コイル14〜16の径方向の幅を小さくするのに寄与している。
水平屈曲部28における平角線の幅W2は、スロット挿通部27における平角線の幅W1に対して、隣接するスロットとの間のコア12の中央部分まで拡幅しても、隣接するスロット13に挿通するコイルの水平屈曲部28と干渉しない。したがって、水平屈曲部28の幅W2は、スロット挿通部27の幅W1に対して、両側にそれぞれ、最大限、コア12の幅W4の1/2まで拡幅することができる。すなわち、水平屈曲部28の幅W2は、最大で、(スロット挿通部27の幅W1+コア12の幅W4)とすることができる。
図7に、挿通するスロットとの関係を説明するための、U相1Tコイル部30およびU相2Tコイル部31の部分展開図を示す。図7は、U相1Tコイル部30およびU相2Tコイル部31の平角線を折り曲げ加工する前の平面図を示している。なお、図7では、U相2Tコイル部31をU相1Tコイル部30よりも太い実線で示している。
U相2Tコイル部31は、スロット挿通部27が第1スロットを挿通した後、コイルエンド20部分のU相2T渡り線22を経由して、次の第8スロットに挿通する。U相2Tコイル部31は、その後、第13スロット、第20スロット、第25スロット、第32スロット、第37スロット、第44スロットの順に挿通する。
一方、U相1Tコイル部30は、スロット挿通部27が第2スロットを挿通した後、コイルエンド20部分のU相1T渡り線21を経由して、次の第7スロットに挿通する。U相1Tコイル部30は、その後、第14スロット、第19スロット、第26スロット、第31スロット、第38スロット、第43スロットの順に挿通する。
なお、図1に示すように、第3スロットおよび第4スロットには、V相コイル15の2Tおよび1Tコイル部分が、第5スロットおよび第6スロットには、W相コイル16の2Tおよび1Tコイル部分が、それぞれ挿通する。
図8に、各層とスロットの挿通位置との関係を説明するための、U相コイル14の一部拡大した上面図を示す。そして、図8の下図には、第1スロットおよび第2スロット部分をさらに拡大した断面部分を示している。なお、図8に示す破線が、下面側のコイルエンド20の渡り線の部分を示している。
第1スロットの溝の底側、すなわち中心軸17から径方向に一番遠い側には、U相2Tコイル部31のスロット挿通部27が、平角線の主面が中心軸17に向くように挿通される。つまり、スロット挿通部27の平角線の幅方向がステータ鉄芯11の周方向に一致する向きに挿通される。そして、U相2Tコイル部31のスロット挿通部27に積層されるように、回転中心に向かって、U相4Tコイル部33、U相6Tコイル部35、U相8Tコイル部37のスロット挿通部27が、順に挿通される。
そして、U相2Tコイル部31とU相4Tコイル部33の渡り線主面部29が径方向に隣接するように配置され、これらの渡り線主面部29から所定の間隔をおいて、U相6Tコイル部35とU相8Tコイル部37の渡り線主面部29が径方向に隣接するように配置される。したがって、U相6Tコイル部35とU相8Tコイル部37の水平屈曲部28の径方向の長さは、U相2Tコイル部31やU相4Tコイル部33の水平屈曲部28の径方向の長さよりも短くなっている。
コイルエンド20部分の、図2のU−U´拡大断面図を図9(a)に、V−V´拡大断面図を図9(b)に、W−W´拡大断面図を図9(c)に、それぞれ示す。U−U´断面、V−V´断面、W−W´断面は、図2に示すように、それぞれ、第44スロット、第40スロット、第29スロットにおける断面である。
図9(a)〜(c)に示すように、スロット13に挿通するスロット挿通部27の径方向の位置と、渡り線主面部29の径方向の位置との関係により、水平屈曲部28の径方向の長さが異なる。
図9(c)に示すように、渡り線主面部29が最も内側の2列に配置される、W相5Tコイル部52、W相6Tコイル部53、W相7Tコイル部54、W相8Tコイル部55については、スロット挿通部27の径方向の位置との関係で、水平屈曲部28は形成されない。このように、渡り線主面部29との位置関係により、水平屈曲部28が無い構成であってもよい。
図10(a)に、U相コイル14の各層のコイルのスロットへの挿入順を説明するための断面模式図を示す。図10(a)では、説明をわかり易くするために、U相コイル14の各層のみを記載している。図10(a)では、渡り線主面部29の各層(1T〜8T)の位置を記載している。
内歯形状のコア12が形成されたステータ鉄芯11のスロット13に各層のコイルを挿入する場合、スロット13の底側、すなわち中心軸17から径方向に最も遠い側に挿通される層のコイルから挿入していくことになる。
図10(a)に示すように、1Tおよび2Tの層のコイルが中心軸17から径方向に最も遠い側に挿通されるので、最初に、1Tおよび2Tの層のコイルをスロット13に挿入する。そしてその後、3Tおよび4Tの層、5Tおよび6Tの層、7Tおよび8Tの層の順にスロット13に挿入していく。
なお、渡り線主面部29が中心軸17方向に2段重ねに配置される2つの層については、いずれの層のコイルを先にスロット13に挿入してもよい。例えば、1Tのコイルを挿入した後に2Tのコイルを挿入してもよいし、2Tのコイルを挿入した後に1Tのコイルを挿入してもよい。
図10(b)に、各相コイル14〜16の各層のコイルのスロットへの挿入順を説明するための渡り線主面部29の断面模式図を示す。図10(b)では、図10(a)と同様に、図の右側が最外層側(中心軸17から径方向に遠い側)となるように記載している。
渡り線主面部29の径方向に最も外側に配置される層のコイルを最初にスロットに挿入し、渡り線主面部29が径方向に整列している層のコイルの順に挿入していくことになる。
したがって、渡り線主面部29は、U相コイル14の1Tおよび2Tの層よりも径方向の外側に、W相コイル16の1T〜4Tの層が配置されるので、U相コイル14の1Tおよび2Tの層のコイルを挿入する前に、W相コイル16の1T〜4Tの層のコイルを挿入する。また、U相コイル14の3Tおよび4Tの層と、5Tおよび6Tの層の間に、V相コイル15の1T〜8Tの層が配置されるので、U相コイル14の3Tおよび4Tの層をスロット13に挿入した後、V相コイル15の1T〜8Tの層のコイルをスロット13に挿入してから、U相コイル14の5Tおよび6Tの層を挿入することになる。
つまり、図10(b)で最外層側に記載している層のコイルから順に挿入していくことになる。すなわち、W相コイル16の1Tおよび2Tの層→3Tおよび4Tの層→U相コイル14の1Tおよび2Tの層→3Tおよび4Tの層→V相コイル15の1Tおよび2Tの層→3Tおよび4Tの層→5Tおよび6Tの層→7Tおよび8Tの層→U相コイル14の5Tおよび6Tの層→7Tおよび8Tの層→W相コイル16の5Tおよび6Tの層→7Tおよび8Tの層、の順に挿入していく。
なお、上記の挿入順は、予め内歯形状のコア12が形成されたステータ鉄芯11のスロット13に各層のコイルを挿入する製造方法の場合の順番であるが、先に各相コイル14〜16の各層を構成させた後に、各相コイル14〜16の周方向に隣接したスロット挿通部27の間に各コア12を挿入する製造方法の場合には、上記と同様の挿入順で各層のコイルを組み付けていってもよいし、逆の順、すなわち径方向の中心軸17に近い側の層から順に組み付けていってもよい。
図3のA−A´部分断面図を、図11に示す。図11では、説明をわかり易くするために、V相コイル15およびW相コイル16の記載を省略し、U相コイル14のみを記載している。そして、図11の下図には、第1スロットおよび第2スロット部分をさらに拡大した断面部分を示している。
図11に示すように、各スロット13は、溝の開口部分の幅よりも、その溝の底部の幅の方が広くなっている。すなわち、開口部分から外径方向に向かうにしたがってスロット13の断面積が広くなる形状をしている。円形状のステータ鉄芯11の外周と内周との円周長さが異なることによって、このようにスロット13の断面形状が台形状となっている。
本実施の形態1の各相コイル14〜16は、スロット13の底側に挿通する層ほど、スロット挿通部27の平角線の断面形状が、幅広く薄くなるように形成されている。すなわち、第1スロットに挿通するU相コイル14の各層コイルのスロット挿通部27についてみると、U相2Tコイル部31の断面形状が最も幅が広く最も厚さが薄くて、開口部側に向けて配置される、U相4Tコイル部33、U相6Tコイル部35、U相8Tコイル部37の順に、それらの平角線の断面形状が、幅が狭く、厚さが厚くなっている。
なお、このとき、各層のスロット挿通部27における断面積を等しくすることにより、断面形状の違いによるインピーダンスの変化を抑制できる。
このように、スロット13に挿通する捲数毎に、スロット挿通部27の断面形状を、スロット13の空間形状に合わせて変化させることにより、スロット13空間におけるコイルの占積率を高めることができる。
スロット13空間におけるコイルの占積率を高めることにより、ステータ10の外径を小さくでき、ステータ10を用いるモーターを小型軽量化できる大きな特徴がある。
図12(a)に、U相コイル14の各層の接合関係を表した捲き線概要図を示す。また、図12(b)および(c)に、それぞれ、V相コイル15およびW相コイル16の各層の接合関係を表した捲き線概要図を示す。
図12(a)では、U相1Tコイル部30およびU相2Tコイル部31を実線で、U相3Tコイル部32およびU相4Tコイル部33を破線で、U相5Tコイル部34およびU相6Tコイル部35を二点鎖線で、U相7Tコイル部36およびU相8Tコイル部37を一点鎖線で、それぞれ示している。図12(b)および(c)のV相コイル15およびW相コイル16の捲き線概要図についても同様である。
U相1Tコイル部30の開放端38の一方の端部と、U相2Tコイル部31の開放端38の一方の端部が、接続部152で接合される。そして、U相2Tコイル部31の開放端38のもう一方の端部と、U相3Tコイル部32の開放端38の一方の端部が、接続部153で接合される。同様に、U相3Tコイル部32とU相4Tコイル部33が接続部154で、U相4Tコイル部33とU相5Tコイル部34が接続部155で、U相5Tコイル部34とU相6Tコイル部35が接続部156で、U相6Tコイル部35とU相7Tコイル部36が接続部157で、U相7Tコイル部36とU相8Tコイル部37が接続部158で、それぞれ接合される。
そして、U相1Tコイル部30の開放端38のもう一方の端部がU相捲き始め150となり、U相8Tコイル部37の開放端38のもう一方の端部がU相捲き終り151となる。
V相コイル15の各層については、図12(b)に示すように、U相コイル14が挿通するスロットを2スロットずつずらした各スロット13(第3スロット、第4スロット、第9スロット、第10スロット、…)に対して、U相コイル14の各層と同様の接合関係となる。同様に、W相コイル16の各層については、図12(c)に示すように、U相コイル14が挿通するスロットを4スロットずつずらした各スロット13(第5スロット、第6スロット、第11スロット、第12スロット、…)に対して、U相コイル14の各層と同様の接合関係となる。
図13(a)に、図3に示した第1および第2スロット上側のコイルエンド20部分の拡大斜視図を示す。図13(a)では、わかりやすいように、U相コイル部分だけを網掛けで示している。
上記では、U相3Tコイル部32とU相4Tコイル部33が、U相7Tコイル部36とU相8Tコイル部37が、それぞれ、渡り線主面部29が中心軸17方向に2段重ねで配置される構成で説明したが、2段重ねに限らず、各層の渡り線主面部29を中心軸17方向に3段以上重なる構成にしてもよい。
また、各層の渡り線主面部29を中心軸17方向に段重ねしない構成にしてもよい。その場合には、例えば、渡り線主面部29を薄くして、径方向に並列させる構成とする。
図13(b)は、渡り線主面部29を薄くして径方向に並列させた構成の、第1および第2スロット上部のコイルエンド20部分の拡大斜視図を示している。
図13(b)に示すU相1Tコイル部60〜U相8Tコイル部67の渡り線主面部29の厚さは、図13(a)に示した構成の渡り線主面部29よりも薄く、2段重ねの構成ではなく、全ての層が径方向に並列して配置されている。
図13(a)に示した構成の渡り線主面部29に対して、幅を2倍にし、厚さを半分にすることで、図13(a)に示した構成のU相コイル14と同様のインピーダンス特性で、同一のコイルエンド20の高さで、同一外径のステータとすることができる。
渡り線主面部29の厚さを図13(b)のように薄くすることによって、加工工程や組み付け工程に影響が出るような場合には、図13(a)に示すような2段重ね構成として、渡り線主面部29の厚さを厚くするようにすればよい。
次に、図14に本実施の形態1の第2の構成のステータの斜視図を、図15に本実施の形態1の第2の構成のステータの上面図を、図16に本実施の形態1の第2の構成のステータの側面図をそれぞれ示す。それぞれ、図1〜図3と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
図1に示したステータ10と同様に、ステータ70は、U相コイル71、V相コイル72およびW相コイル73の3つの相コイルで構成されており、これらの3つの相コイル71〜73は、それぞれ平角線で形成された波捲きコイルである。
U相コイル71、V相コイル72およびW相コイル73は、それぞれ、図1〜図3に示したU相コイル14、V相コイル15およびW相コイル16と同一の形状であり、ステータ10と異なる点は、各相コイル71〜73を挿入するスロット13の位置が異なるのみである。したがって、U相コイル71の形状は、図4に示したU相コイル14と同一の形状である。
ステータ70は、図1に示したステータ10のV相コイルとW相コイルを挿通させるスロットの位置を入れ替えた構成としている。第1スロットおよび第2スロットにU相コイル71を挿通させるのは、ステータ10と同様であるが、ステータ10では第3スロットおよび第4スロットにV相コイル15を挿通させたのに対し、ステータ70では、W相コイル73を挿通させている。そして、第5スロットおよび第6スロットにV相コイル72を挿通させている。
図14および図15に示すように、各相コイル71〜73の各層の渡り線主面部29の径方向の配置順も、ステータ10と同様であり、V相コイル72の全層の両側にU相コイル71の4層ずつを配置し、さらにその両側にW相コイル73の4層ずつを配置している。
次に、図17に本実施の形態1の第3の構成のステータの斜視図を、図18に本実施の形態1の第3の構成のステータの上面図を、図19に本実施の形態1の第3の構成のステータの側面図をそれぞれ示す。それぞれ、図1〜図3と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
図1に示したステータ10と同様に、ステータ80は、U相コイル81、V相コイル82およびW相コイル83の3つの相コイルで構成されており、これらの3つの相コイル81〜83は、それぞれ平角線で形成された波捲きコイルである。
ステータ80の各相コイル81〜83の各層のスロット13への挿入位置は、図1〜図3に示したステータ10の各相コイル14〜16の挿入位置と同じである。すなわち、第1スロットおよび第2スロットにU相コイル81を挿通させ、第3スロットおよび第4スロットにV相コイル82を挿通させ、第5スロットおよび第6スロットにW相コイル83を挿通させる。
隣接する2つのスロット13の、径方向の同じ位置に挿通される2つの層の渡り線主面部29は、ステータ10の場合と同様に、中心軸17方向に2段重ねに配置される。
すなわち、図19に示すように、U相1T渡り線84とU相2T渡り線85、V相1T渡り線86とV相2T渡り線87、W相1T渡り線88とW相2T渡り線89が、それぞれ中心軸17方向に2段重ねの構成になっている。
しかし、各相コイル81〜83の各層の渡り線主面部29の径方向の配置順が、ステータ10の場合と異なる。
ステータ80では、コイルエンド20において、渡り線主面部29が中心軸17方向に2段重ねとなる2つの層を一組として、径方向の一番外側にU相コイル14の1Tおよび2Tの層の渡り線主面部29を配置し、その内側に、V相、W相、U相の順で交互に、一組の層の渡り線主面部29を配置している。
したがって、コイルエンド20における各相コイル81〜83の各層の渡り線部分は、径方向の外側から、U相コイル81の1Tおよび2Tの層、V相コイル82の1Tおよび2Tの層、W相コイル83の1Tおよび2Tの層、U相コイル81の3Tおよび4Tの層、V相コイル82の3Tおよび4Tの層、W相コイル83の3Tおよび4Tの層、U相コイル81の5Tおよび6Tの層、V相コイル82の5Tおよび6Tの層、W相コイル83の5Tおよび6Tの層、U相コイル81の7Tおよび8Tの層、V相コイル82の7Tおよび8Tの層、W相コイル83の7Tおよび8Tの層、の順に配置されている。
ステータ鉄芯11の各スロット13に各相コイル81〜83の各層を挿入する順番は、渡り線部分の外側に配置された層から順に挿入していくので、ステータ80の場合には、上記の順で各層を挿入していくことになる。
図20は、図17に示したステータ80のステータ鉄芯11に組み付けられている状態のU相コイル81を示した斜視図である。
コイルエンド20において、U相コイル81の2段重ねされる異なる組の層の間には、V相コイル82およびW相コイル83のそれぞれの1組の2段重ねの層が配置されるため、それらの層の厚さ分の間隔をおいて、各層の渡り線主面部29が配置される。
例えば、U相1Tコイル部90とU相2Tコイル部91が2段重ねに配置されており、U相3Tコイル部92とU相4Tコイル部93が2段重ねに配置されているが、これらの2組の2段重ねの層の間に、V相の1Tと2Tの2段重ねの層と、W相の1Tと2Tの2段重ねの層が配置される。
図1に示すステータ10の場合には、コイルエンド20において、V相コイル15の全層の渡り線部分の外側および内側に、それぞれU相コイル14の半数の層(4層)が配置され、さらにその外側および内側に、それぞれW相コイル16の半数の層(4層)が配置される構成なので、各相コイル14〜16の渡り線部分の周方向の平均化した長さは等しくなる。したがって、ステータ10の構成では、各相コイル14〜16間のインピーダンスの差を抑制できる。
ステータ80の場合には、外周側と内周側で円周長さが異なることにより、各相コイル81〜83の渡り線部分の周方向の平均化した長さは、U相コイル81が最も長くなり、W相コイル83が最も短くなり、各相間で差が生じる。この平均化した長さの違いにより、各相コイル81〜83間にインピーダンスの差が生じる。
ステータ80のような構成においても、渡り線部分の各相コイルの配置順を変えることにより、各相コイル間のインピーダンスの差を抑制することができる。例えば、1T〜4Tの各層の渡り線部分の配置は図17の通りとし、5T〜8Tの各層の渡り線部分の配置を図17とは逆順(径方向の外側から、W相、V相、U相の順)に配置することにより、渡り線部分の周方向の平均化した長さを等しくさせることができる。
なお、コイルエンド20における各相コイルの渡り線部分の配置は、図1のステータ10のように、各相コイルが偶数の層を有する場合に、所定の相コイル(ステータ10ではV相コイル15)の全層を隣接させて配置し、その外側および内側に別の相コイル(ステータ10ではU相コイル14)の半数の層(ステータ10では4層)をそれぞれ配置し、さらにその外側および内側にさらに別の相コイル(ステータ10ではW相コイル16)の半数の層(ステータ10では4層)をそれぞれ配置したときに、各相コイルの渡り線部分の周方向の平均化した長さを等しくできる。
本実施の形態1では、各相コイルが8層を有する構成で説明しているが、例えば各相コイルがそれぞれ12層を有する場合には、コイルエンド20における各相コイルの渡り線部分の配置は、所定の層コイルの12層を隣接させるように配置し、その外側および内側に別の相コイルの6層の渡り線をそれぞれ隣接させて配置し、さらにその外側および内側にさらに別の相コイルの6層の渡り線をそれぞれ隣接させて配置すればよい。
次に、図21に本実施の形態1の第4の構成のステータの斜視図を、図22に本実施の形態1の第4の構成のステータの上面図を、図23に本実施の形態1の第4の構成のステータの側面図をそれぞれ示す。それぞれ、図1〜図3と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
図17に示したステータ80と同様に、ステータ100は、U相コイル101、V相コイル102およびW相コイル103の3つの相コイルで構成されており、これらの3つの相コイル101〜103は、それぞれ平角線で形成された波捲きコイルである。
U相コイル101、V相コイル102およびW相コイル103は、それぞれ、図17〜図19に示したU相コイル81、V相コイル82およびW相コイル83と同一の形状であり、ステータ80と異なる点は、各相コイル101〜103を挿入するスロット13の位置が異なるのみである。したがって、U相コイル101の形状は、図20に示したU相コイル81と同一の形状である。
ステータ100は、図17に示したステータ80のV相コイルとW相コイルを挿通させるスロットの位置を入れ替えた構成としている。第1スロットおよび第2スロットにU相コイル101を挿通させるのは、ステータ80と同様であるが、ステータ80では第3スロットおよび第4スロットにV相コイル82を挿通させたのに対し、ステータ100では、W相コイル103を挿通させている。そして、第5スロットおよび第6スロットにV相コイル102を挿通させている。
図21および図22に示すように、各相コイル101〜103の各層の渡り線主面部29の径方向の配置順も、ステータ80と同様である。
以上に説明したように、本実施の形態1の波捲きコイルを用いることによりコイルエンドの短いステータを実現できるので、モーターや発電機を小型化できる。
また、コイルエンドにおける各相コイルの渡り線部分の配置を調整することにより、各相コイル間のインピーダンスの差を抑制できる。
なお、本実施の形態1では、各相コイルが8つの層を有する構成で説明したが、各相コイルの有する層は8層に限らず、各相コイルが有する層が2層以上の場合に本発明を適用できる。
(実施の形態2)
図24に本発明の実施の形態2のステータの斜視図を、図25に本実施の形態2のステータの上面図を、図26に本実施の形態2のステータの側面図をそれぞれ示す。
図24に示すように、本実施の形態2のステータ110を構成しているステータ鉄芯は、実施の形態1のステータ10を構成するステータ鉄芯11と同じものであり、48個のコア12およびスロット13を有している。
ステータ110は、U相コイル111、V相コイル112およびW相コイル113の3つの相コイルで構成されており、これらの3つの相コイル111、112、113は、それぞれ平角線で形成された波捲きコイルである。
各相コイルは、それぞれの層が1ターン分である4つの層を有しており、各相が3スロットおきのスロット13に挿通するように配置されている。1つのスロット13には、それぞれ同一相の4つの層が挿通している。
図24〜図26の各図では、U相コイル111の4つの層を、それぞれ1T〜4Tと示している。各スロット13には、そのスロットの底部、すなわち中心軸17から径方向に遠い側から順に、1T〜4Tの層が挿通している。
本実施の形態2のステータ110の場合には、図24の上方から見て左回りに連続するスロット13に、W相コイル113、V相コイル112、U相コイル111の順で交互に挿通している。第1スロットにはW相コイル113が挿通しており、次の第2スロットにはV相コイル112が挿通しており、その次の第3スロットにはU相コイル111が挿通している。そして、第1スロットからステータ鉄芯11の上側のコイルエンド20部分に出たW相コイル113は、ステータ110の上方から見て左回り方向に曲がった渡り線部分を経由して、次に第4スロットに挿通する。また、第2スロットからステータ鉄芯11の上側のコイルエンド20部分に出たV相コイル112は、同様に渡り線部分を経由して、次に第5スロットに挿通する。第4スロットを下向きに挿通したW相コイル113は、今度はステータ鉄芯11の下側のコイルエンド20部分の渡り線部分を経由して、次は第8スロットに挿通する。
図24〜図26に示すように、各相コイル111、112、113の渡り線の部分では、その主面、すなわち平角線の広幅の面が中心軸17に直交する向きとなっている。
なお、渡り線部分の主面が、本発明の渡り線部分の主要部の一例にあたる。
図26は、図24に示すステータ110を手前側から見た側面図である。つまり、第1スロットの溝の開放している側を正面から見た側面図である。
コイルエンド20では、U相コイル111の1Tの渡り線部分(U相1T渡り線114)の主面が、ステータ鉄芯11に最も近い位置に配置されている。
そして、U相2T渡り線115、U相3T渡り線116、U相4T渡り線117のそれぞれの主面が中心軸17方向に重なるように、これらの順に、U相1T渡り線114の主面に隣接して配置されている。
このように、各相コイル111〜113の各相の渡り線部分は、それらの主面において、中心軸17方向に互いに並列して配置されている。
次に、V相1T渡り線118の主面が中心軸17方向に重なるように、U相4T渡り線117に隣接して配置されている。そして、V相2T渡り線119、V相3T渡り線120、V相4T渡り線121のそれぞれの主面が中心軸17方向に重なるように、これらの順に、V相1T渡り線118の主面に隣接して配置されている。
さらに、W相1T渡り線122、W相2T渡り線123、W相3T渡り線124、W相4T渡り線125のそれぞれの主面が中心軸17方向に重なるように、これらの順に、V相4T渡り線121の主面に隣接して配置されている。
図27は、図24に示したステータ110のステータ鉄芯11に組み付けられている状態のU相コイル111を示した斜視図である。
U相1Tコイル部126、U相2Tコイル部127、U相3Tコイル部128およびU相4Tコイル部129が、それぞれ、U相コイル111の1T〜4Tの各層のコイル部分を示している。
スロット挿通部160は、U相1Tコイル部126〜U相4Tコイル部129のそれぞれの、スロット13に挿通する直線形状部分を示している。
図27に示すように、U相1Tコイル部126、U相2Tコイル部127、U相3Tコイル部128およびU相4Tコイル部129には、それぞれ、スロット挿通部160の端部と次に挿通するスロット挿通部160の端部とを接続するU相1T渡り線114、U相2T渡り線115、U相3T渡り線116およびU相4T渡り線117が形成されている。U相1T渡り線114、U相2T渡り線115、U相3T渡り線116およびU相4T渡り線117は、スロット挿通部160の端部で径方向の外側に折れ曲がって平角線の主面が中心軸17に直交し、主面が中心軸17に直交したまま、次に挿通するスロット側に向けて周方向に折れ曲がり、次に挿通するスロットの径方向の位置で回転中心側に折れ曲がる形状をしている。
また、図25に示すように、W相4T渡り線125の平角線の幅W6は、スロット挿通部160における平角線の幅W5よりも大きくなっている。そして、W相4T渡り線125における平角線の断面積が、スロット挿通部160における平角線の断面積と同じになるように構成されている。したがって、W相4T渡り線125における平角線の厚さは、スロット挿通部160における平角線の厚さよりも薄くなっている。
他の各相コイルの各層の渡り線(U相1T渡り線114〜W相3T渡り線124)も、W相4T渡り線125と同様の形状をしている。
スロット挿通部160における平角線の断面積と各相コイルの各層の渡り線における平角線の断面積とを等しくすることにより、各相コイルの各層の、断面形状の変化に伴うインピーダンスの変化を抑制している。
また、各相コイルの各層の渡り線の平角線の厚さを薄くすることにより、主面が中心軸17方向に重ね合わされる各層の渡り線の厚さの合計によって決まるコイルエンド20の長さを短くすることができる。
以上に説明したように、本実施の形態2の波捲きコイルを用いることによりコイルエンドの短いステータを実現できるので、モーターや発電機を小型化できる。
なお、本実施の形態2では、各相コイルが4つの層を有する構成で説明したが、各相コイルの有する層は4層に限らず、各相コイルが有する層が2層以上の場合に本発明を適用できる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3として、本発明の波捲きコイルに使用する平角線の製造方法について説明する。
本実施の形態3の製造方法は、例えば図7の展開図に示したような、本発明の各相のコイルを折り曲げ加工する前の平角線を製造する方法である。
図28は、本実施の形態3で使用する金型ローラの、鋳型が形成された回転表面の一部を示した図である。図28には、実施の形態1のU相1Tコイル部30とU相2Tコイル部31に使用する平角線に対応する部分を示している。
また図29は、本実施の形態3の、平角線の第1の製造方法を説明する図である。
本実施の形態3では、回転する表面に鋳型が形成された金型ローラを回転させて、平角線を連続的に作製する。
金型ローラ136の金型表面130には、図28に示すような鋳型131が形成されている。この鋳型131は、本発明の波捲きコイルを折り曲げる前の平角線の形状をしている。例えば、図28の「2Tコイル展開域」と記載している鋳型131の部分が、図5のU相2Tコイル部31を折り曲げる前の平角線に対応している。
なお、金型ローラ136が、本発明の回転金型の一例にあたり、その金型表面130が、本発明の回転金型の回転表面の一例にあたる。
図28では、鋳型131に、3つの接続部132〜134が設けられている。
接続部132は、平角線を連続製造するための接続部である。この接続部132より、連続して鋳造材を鋳型131に流し込めるようにしている。この接続部132の部分は、U相1Tコイル部30の端部となる部分なので、連続した平角線を作製した後に、この接続部132を切断した部分が図12(a)に示すU相捲き始め150となる。
接続部133は、U相1Tコイル部30に対応する部分とU相2Tコイル部31に対応する部分のつなぎ目である。連続した平角線を作製した後に、この接続部133で切断することにより、この部分が図5に示したU相2Tコイル部31の開放端38の一方の端部となる。
実施の形態1のU相コイル14の場合には、U相1Tコイル部30の次にU相2Tコイル部31が挿入されるので、この場合には、接続部133で切断せずに、U相1Tコイル部30とU相2Tコイル部31がつながった状態の平角線のまま加工して、ステータ鉄芯11へ組み付けることもできる。この場合、平角線作製時のこの接続部133は、コイル組み付け後の図12(a)に示した接続部152となる。
接続部134も接続部133と同様で、次の層のコイル部分となる平角線との接続部であり、スロット13への挿入順が連続するような場合には、接続部134を切断せずに加工、組み付けることもできる。
また、鋳型131の深さを調整することにより、必要な厚さの平角線を製造することができる。図28のB−B´断面の部分では、実施の形態1のU相2Tコイル部31のスロット挿通部27とW相2T渡り線26とのそれぞれで必要とされる厚さに応じた深さになるように、鋳型131が形成されている。
したがって、このような鋳型131を用いて平角線を作製することにより、その後は、切断加工および折り曲げ加工をするだけで波捲きコイルが完成する。
次に、本実施の形態3の平角線の第1の製造方法を具体的に説明する。
回転移動する金型表面130に対して、その移動速度に応じて、溶解銅供給ノズル137の供給口を金型表面130の移動方向に対して直角の方向に移動させることにより、金型表面130の鋳型131に連続して溶解銅を供給することができる。
図29に示すように、金型表面130を加熱しながら金型ローラ136を回転させる。その回転動作によって移動する鋳型131に、溶解銅供給ノズル137から、連続的に溶解銅を流し込む。
そして、金型ローラ136の下流側に設けられた掻き落とし部138によって、鋳型131に流し込まれた余分の溶解銅を掻き落とす。
そして、金型ローラ136のさらに下流側に設けられた冷却部139から、金型表面130に向けて冷風を吹き付けることにより、鋳型131に流し込まれた溶解銅を凝固させる。
そして、金型ローラ136のさらに下流側に設けられた巻き取り部140によって、溶解銅が凝固して固体となった平角線を巻き取る。
次に、本実施の形態3の、平角線の第2の製造方法について説明する。
図30は、本実施の形態3の、平角線の第2の製造方法を説明する図である。
平角線の第2の製造方法は、鋳型に半固形銅を流し込み、半固形銅に対する剥離性および吸着性を利用して、連続的に平角線を製造するものである。
第2の製造方法で用いる金属ローラ141は、半固形銅に対して剥離性の大きいセラミック製の回転表面147を有している。回転表面147には、金型表面130と同様の鋳型131が形成されている。
なお、金型ローラ141が、本発明の回転金型の一例にあたり、その回転表面147が、本発明の回転金型の回転表面の一例にあたる。
半固形銅供給ノズル142も、溶解銅供給ノズル137と同様に、回転表面147の移動方向に対して直角の方向に移動させることにより、回転表面147の鋳型131に連続して半固形銅を供給することができる。
図30に示すように、金型ローラ141の回転動作によって移動する鋳型131内に、半固形銅供給ノズル142から、連続的に半固形銅を供給する。
そして、金型ローラ141の下流側には、金型ローラ141と同じ方向に回転して、その表面145によって金型ローラ141の回転表面147を押さえつける、押さえローラ144が設けられている。
押さえローラ144の表面145の材質は、半固形銅に対して吸着性の大きい鉄製である。
金型ローラ141の回転表面147が押さえローラ144の表面145によって押さえつけられることにより、回転表面147の鋳型131に供給された半固形銅は、押さえローラ144の表面145に吸着される。
そして、押さえローラ144の下流側に設けられた巻き取り部146によって、押さえローラ144の表面145に吸着された平角線形状の半固形銅を巻き取る。
なお、ここでは、金型ローラ141の回転表面147の材質をセラミックとし、押さえローラ144の表面145の材質を鉄としたが、これらの材質に限らない。
回転表面147および表面145の材質として、回転表面147が表面145よりも半固形銅に対する剥離性が大きく、表面145が回転表面147よりも半固形銅に対する吸着性が大きいような材質のものであればよい。
なお、本実施の形態3の平角線の製造方法では、各層のコイルが連続した平角線を作製できるので、ステータ鉄芯に組み付ける際に連続してスロットに挿入する層のコイルについては、それらの層コイルの接続部分を接続したまま、折り曲げ加工して組み付けることができるので、それらの層コイル間の接合工程が不要となり、その後の工程を簡素化できる。
例えば、図1に示した実施の形態1の場合には、V相コイル15については、全ての層(1T〜8T)を連続した順でステータ鉄芯11に挿入するので、これらの8つの層コイルに対応する平角線がつながった状態で作製された平角線を、切断せずに、折り曲げ加工し、ステータ鉄芯11に挿入することができる。同様に、図1のステータ10の場合には、U相コイル14の1T〜4Tの層のコイル、U相コイル14の5T〜8Tの層のコイル、W相コイル16の1T〜4Tの層のコイル、W相コイル16の1T〜4Tの層のコイルのそれぞれについても、平角線がつながった状態で作製された平角線を、切断せずに、折り曲げ加工し、ステータ鉄芯11に挿入することができる。
このように、層コイル間の接合部分を大幅に削減できる。
以上に説明したように、本実施の形態3の平角線の製造方法を用いることにより、その後の加工が容易な平角線を連続して作製することができる。
なお、本明細書では、本発明の波捲きコイルを固定子側に適用する例について説明したが、本発明の波捲きコイルの構造は、そのまま回転子側に適用することもできる。
また、本明細書では、コイル線の絶縁についての記載は省略したが、勿論、本発明において線間の処理は必要である。カチオン塗装や電着塗装等、最近富に絶縁処理技術が確立され、耐圧性、耐熱性に優れた被膜が提供されている。
本発明に係る波捲きコイルおよび平角線の製造方法は、従来よりもコイルエンドを短くできる効果を有し、モーターや発電機に使用される波捲きコイルおよび平角線の製造方法として有用である。
本発明の実施の形態1のステータの斜視図 本発明の実施の形態1のステータの上面図 本発明の実施の形態1のステータの側面図 本発明の実施の形態1のステータに組み付けられている状態のU相コイルの斜視図 本発明の実施の形態1のU相2Tコイル部の斜視図 本発明の実施の形態1のU相2Tコイル部の側面図 本発明の実施の形態1の、U相1Tコイル部およびU相2Tコイル部の部分展開図 本発明の実施の形態1のU相コイルの一部拡大上面図 (a)本発明の実施の形態1の、コイルエンド部分のU−U´拡大断面図、(b)本発明の実施の形態1の、コイルエンド部分のV−V´拡大断面図、(c)本発明の実施の形態1の、コイルエンド部分のW−W´拡大断面図 (a)本発明の実施の形態1の、U相コイルの各層のスロットへの挿入順を説明するための断面模式図、(b)本発明の実施の形態1の、各相コイルの各層のスロットへの挿入順を説明するための渡り線主面部の断面模式図 本発明の実施の形態1のステータのA−A´部分断面図 本発明の実施の形態1の、U相コイルの各層の接合関係を表した捲き線概要図 本発明の実施の形態1の、V相コイルの各層の接合関係を表した捲き線概要図 本発明の実施の形態1の、W相コイルの各層の接合関係を表した捲き線概要図 (a)本発明の実施の形態1のステータのスロットエンド部分の拡大斜視図、(b)本発明の実施の形態1の、他の構成のステータのスロットエンド部分の拡大斜視図 本発明の実施の形態1の第2の構成のステータの斜視図 本発明の実施の形態1の第2の構成のステータの上面図 本発明の実施の形態1の第2の構成のステータの側面図 本発明の実施の形態1の第3の構成のステータの斜視図 本発明の実施の形態1の第3の構成のステータの上面図 本発明の実施の形態1の第3の構成のステータの側面図 本発明の実施の形態1の第3の構成のステータに組み付けられている状態のU相コイルの斜視図 本発明の実施の形態1の第4の構成のステータの斜視図 本発明の実施の形態1の第4の構成のステータの上面図 本発明の実施の形態1の第4の構成のステータの側面図 本発明の実施の形態2のステータの斜視図 本発明の実施の形態2のステータの上面図 本発明の実施の形態2のステータの側面図 本発明の実施の形態2のステータに組み付けられている状態のU相コイルの斜視図 本発明の実施の形態3の平角線の製造方法で使用する金型ローラの、鋳型が形成された回転表面の一部を示した図 本発明の実施の形態3の平角線の第1の製造方法を説明する図 本発明の実施の形態3の平角線の第2の製造方法を説明する図 従来の電動モーターに用いられる固定子捲線を構成する素線の配列を説明するための素線の斜視図 従来の電動モーターに用いられる固定子捲線の並列結線図
符号の説明
10 ステータ
11 ステータ鉄芯
12 コア
13 スロット
14 U相コイル
15 V相コイル
16 W相コイル
17 中心軸
20 コイルエンド
21 U相1T渡り線
22 U相2T渡り線
23 V相1T渡り線
24 V相2T渡り線
25 W相1T渡り線
26 W相2T渡り線
27 スロット挿通部
28 水平屈曲部
29 渡り線主面部
30 U相1Tコイル部
31 U相2Tコイル部
32 U相3Tコイル部
33 U相4Tコイル部
34 U相5Tコイル部
35 U相6Tコイル部
36 U相7Tコイル部
37 U相8Tコイル部
38 開放端
40 V相1Tコイル部
41 V相2Tコイル部
42 V相3Tコイル部
43 V相4Tコイル部
44 V相5Tコイル部
45 V相6Tコイル部
46 V相7Tコイル部
47 V相8Tコイル部
48 W相1Tコイル部
49 W相2Tコイル部
50 W相3Tコイル部
51 W相4Tコイル部
52 W相5Tコイル部
53 W相6Tコイル部
54 W相7Tコイル部
55 W相8Tコイル部
60 U相1Tコイル部
61 U相2Tコイル部
62 U相3Tコイル部
63 U相4Tコイル部
64 U相5Tコイル部
65 U相6Tコイル部
66 U相7Tコイル部
67 U相8Tコイル部
70 ステータ
71 U相コイル
72 V相コイル
73 W相コイル
74 U相1T渡り線
75 U相2T渡り線
76 V相1T渡り線
77 V相2T渡り線
78 W相1T渡り線
79 W相2T渡り線
80 ステータ
81 U相コイル
82 V相コイル
83 W相コイル
84 U相1T渡り線
85 U相2T渡り線
86 V相1T渡り線
87 V相2T渡り線
88 W相1T渡り線
89 W相2T渡り線
90 U相1Tコイル部
91 U相2Tコイル部
92 U相3Tコイル部
93 U相4Tコイル部
94 U相5Tコイル部
95 U相6Tコイル部
96 U相7Tコイル部
97 U相8Tコイル部
100 ステータ
101 U相コイル
102 V相コイル
103 W相コイル
104 U相1T渡り線
105 U相2T渡り線
106 V相1T渡り線
107 V相2T渡り線
108 W相1T渡り線
109 W相2T渡り線
110 ステータ
111 U相コイル
112 V相コイル
113 W相コイル
114 U相1T渡り線
115 U相2T渡り線
116 U相3T渡り線
117 U相4T渡り線
118 V相1T渡り線
119 V相2T渡り線
120 V相3T渡り線
121 V相4T渡り線
122 W相1T渡り線
123 W相2T渡り線
124 W相3T渡り線
125 W相4T渡り線
126 U相1Tコイル部
127 U相2Tコイル部
128 U相3Tコイル部
129 U相4Tコイル部
130 金型表面
131 鋳型
132〜134 接続部
136 金型ローラ
137 溶解銅供給ノズル
138 掻き落とし部
139 冷却部
140 巻き取り部
141 金型ローラ
142 半固形銅供給ノズル
144 押さえローラ
145 表面
146 巻き取り部
150 捲き始め
151 捲き終り
152〜158 接続部
160 スロット挿通部

Claims (13)

  1. U相、V相、W相の各相コイルを備えた波捲きコイルであって、
    前記各相コイルは、平角線であり、
    前記各相コイルの、コイルエンドにおける渡り線部分の主要部は、前記平角線の主面が回転軸に平行であり、
    前記各相コイルは、前記渡り線部分の主要部において径方向に互いに並列して配置されている波捲きコイル。
  2. U相、V相、W相の各相コイルを備えた波捲きコイルであって、
    前記各相コイルは、平角線であり、
    前記各相コイルの、コイルエンドにおける渡り線部分の主要部は、前記平角線の主面が回転軸に対して直交しており、
    前記各相コイルは、前記渡り線部分の主要部において前記回転軸方向に互いに並列して配置されている波捲きコイル。
  3. 前記各相コイルは、複数の層を有しており、
    前記コイルエンドの前記渡り線部分の主要部においては、少なくとも1つの相コイルの前記複数の層の間に、他の相コイルの少なくとも1つの前記層が配置されている、請求項1に記載の波捲きコイル。
  4. 前記各相コイルの前記複数の層の前記渡り線部分における長さを平均化した長さは、U相、V相、W相で実質同一である、請求項3に記載の波捲きコイル。
  5. 前記各相コイルが有する前記層の数は、偶数であり、
    前記3つの相コイルを、第1の相コイル、第2の相コイルおよび第3の相コイルとした場合、
    前記第1の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部が、径方向の最も外側に配置され、前記第1の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部が、前記径方向の最も内側に配置され、
    前記第2の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部が、最も外側に配置した前記第1の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部に隣接して、前記径方向の内側に配置され、前記第2の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部が、最も内側に配置した前記第1の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部に隣接して、前記径方向の外側に配置され、
    前記第3の相コイルの全ての層の前記渡り線部分の主要部が、前記第2の相コイルの半数の層の前記渡り線部分の主要部と前記第2の相コイルの残る半数の層の前記渡り線部分の主要部との間に配置される、請求項3に記載の波捲きコイル。
  6. 前記各相コイルは、複数の層を有しており、
    前記各相コイルの複数の層は、隣接する複数のスロットに分かれて挿通しており、
    前記隣接するスロットに挿通している複数の層は、同一方向に前記渡り線部分が形成されており、
    一方のスロットに挿通している層の渡り線部分の主要部と他方のスロットに挿通している層の渡り線部分の主要部とは、回転軸方向に段重ねされている、請求項1に記載の波捲きコイル。
  7. U相、V相、W相の各相コイルを備えた波捲きコイルであって、
    前記各相コイルは、平角線であり、
    前記各相コイルのスロットから出て次のスロットに入るまでの渡り線部分の、少なくとも一部の相コイルの前記スロットから出た部分は、回転軸に対して直交方向に折れ曲がっており、
    その折れ曲がった部分の両側端は、最大限、前記スロットを形成するコア部分の中央まで出っ張っている、波捲きコイル。
  8. 前記各相コイルの、前記渡り線部分の主要部は、前記平角線の主面が回転軸に平行であり、
    前記各相コイルは、前記渡り線部分の主要部において径方向に互いに並列して配置されている、請求項7に記載の波捲きコイル。
  9. 回転表面に鋳型が形成された回転金型を、加熱して相対的に回転させながら、溶解銅供給ノズルから溶解銅を前記鋳型に流し入れる溶解銅供給ステップと、
    前記溶解銅供給ノズルの下流側に設けられた掻き落とし部によって、前記鋳型に流し入れられた余分な前記溶解銅を掻き落とす掻き落としステップと、
    前記掻き落とし部の下流側に設けられた冷却部によって、前記鋳型に冷風を供給し、前記鋳型に流し入れられた前記溶解銅を凝固させる凝固ステップと、
    前記冷却部の下流側に設けられた巻き取り部によって、凝固した前記溶解銅を前記鋳型から巻き取る巻き取りステップとを備えた、平角線の製造方法。
  10. 回転表面に鋳型が形成された回転金型を、相対的に回転させながら、半固形銅供給ノズルから半固形銅を前記鋳型に供給する半固形銅供給ステップと、
    前記半固形銅供給ノズルの下流側で、前記回転金型の前記回転表面に接する回転表面を有する押さえローラが、前記回転金型と同方向に回転しながら、前記鋳型に供給された半固形銅をその回転表面に吸着する吸着ステップと、
    前記押さえローラの下流側に設けられた巻き取り部によって、吸着させた前記半固形銅を前記鉄製の回転表面から巻き取る巻き取りステップとを備え、
    前記回転金型の回転表面と前記押さえローラの回転表面の材質が異なることにより、前記吸着ステップにおいて、前記半固形銅を前記押さえローラの回転表面に吸着する、平角線の製造方法。
  11. 前記鋳型は、波捲きコイルの形状をしている、請求項9または10に記載の平角線の製造方法。
  12. 製造される前記波捲きコイルは、
    U相、V相、W相の各相コイルであり、前記各相コイルは、複数の層を有しており、1つのスロットには、同一の前記相コイルの複数の層が挿通しており、前記1つのスロットに挿通する複数の層は、そのスロットを形成する溝の底に近い層ほど、厚さが薄く幅が広い、請求項11に記載の平角線の製造方法。
  13. U相、V相、W相の各相コイルを備えた、鋳造により作製された平角線の波捲きコイルであって、
    前記各相コイルは、複数の層を有しており、コアに形成されている1つのスロットには、同一の前記相コイルの複数の層が挿通しており、前記1つのスロットに挿通する複数の層は、そのスロットを形成する溝の底に近い層ほど厚さが薄く幅が広く、各層の断面積が等しい、波捲きコイル。
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