JP6827599B1 - 固定子コイルおよび回転電機の固定子 - Google Patents

固定子コイルおよび回転電機の固定子 Download PDF

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Abstract

固定子コイル(100)は、回転電機の固定子鉄心(1)に組み付けられる複数のコイル導体(11、12)からなる固定子コイル(100)あって、少なくとも固定子鉄心(1)の軸方向(Z)の一方の端面側に設けられたコイル導体(11、12)のコイルエンド部(11e1、12e1)における径方向(Y)の厚み(L3)は、コイル導体(11、12)が固定子鉄心(1)のスロット(S)に挿入されるスロット挿入部(11s1、11s2、12s1、12s2)の径方向(Y)の厚み(L4)と同じであり、コイルエンド部(11e1、12e1)の周方向(X)の端部におけるコイル導体(11、12)の周方向の幅(L1)は、スロット挿入部(11s1、11s2、12s1、12s2)におけるコイル導体(11、12)の周方向の幅(L2)よりも大きい。

Description

本願は、固定子コイルおよび回転電機の固定子に関するものである。
近年、モータにおいては、小型高出力化が強く求められている。モータの小型高出力化を実現するためには、固定子に挿入される導体の占有率を高め、さらに銅損を低減することが必要となる。従来、固定子コイルの導体の断面積が全ての巻線で同じ場合、コイルエンド部の断面形状は、スロットに挿入される部分のコイルの断面形状と同じとなり、コイルエンド部の長さを変えずにコイルエンド部の抵抗を低減することは困難であった。
そこで、特許文献1では、回転電機のステータコアのコイルに用いる導体について、スロット挿入部となる部分について予めプレス加工を施すことによって元の導体の断面積よりも断面積が小さくなるように加工し、コイルエンド部となる部分の導体の断面積が、スロット挿入部となる部分の断面積よりも大きくなるように構成する技術が開示されている。
特開2003−32933号公報
コイルを形成する導体の断面積を小さくすると、抵抗が大きくなり銅損が増大する。特許文献1のように、コイルエンド部の導体の断面積を大きくすると、その部分の銅損を低下させることができる。一方、当該部分の断面積を大きくすることは、コイルエンド部における隣接する導体同士の周方向のスペースの制約上難しく、スロット挿入部との断面積の差を大きくすることは難しいという課題があった。
本願は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、コイルエンド部同士の干渉を防止しつつコイルエンド部における導体の断面積をスロット挿入部における導体の断面積よりも拡大し、銅損を低減できる固定子コイルおよび回転電機の固定子を提供すること目的とする。
本願に開示される固定子コイルは、
円環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から周方向に等間隔に形成され、径方向の内側に突出する複数のティース部と、隣り合う前記ティース部の間に形成される複数のスロットとを備える回転電機の固定子鉄心に組み付けられる、複数のコイル導体からなる固定子コイルであって、
少なくとも前記固定子鉄心の軸方向の一方の端面側に設けられた前記コイル導体のコイルエンド部における径方向の厚みは、前記コイル導体が前記固定子鉄心の前記スロットに挿入されるスロット挿入部の径方向の厚みと同じであり、
前記コイルエンド部の周方向の端部における前記コイル導体の周方向の幅は、前記スロット挿入部における前記コイル導体の周方向の幅よりも大く、
前記コイル導体は、
予め定められたスロット数だけ離れた前記固定子鉄心の前記スロットに挿入される複数のスロット挿入部と、前記スロット挿入部の軸方向の端部同士を前記固定子鉄心の軸方向の一端側と他端側において交互に連続して接続する複数の前記コイルエンド部とを備える第1コイル導体と、
予め定められたスロット数だけ離れた前記固定子鉄心のスロットに挿入される複数のスロット挿入部と、前記スロット挿入部の軸方向の端部同士を前記固定子鉄心の軸方向の一端側と他端側において交互に連続して接続する複数の前記コイルエンド部とを備える第2コイル導体との二種類が存在し、
前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とが径方向に積層された積層コイル導体を備え、
前記第1コイル導体の前記コイルエンド部の周方向の中央部分と、
前記第2コイル導体の前記コイルエンド部の周方向の中央部分とは、
径方向に見ると重なっているものである。
また、本願に開示される回転電機の固定子は、
円環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から周方向に等間隔に形成され、径方向の内側に突出する複数のティース部と、隣り合う前記ティース部の間に形成される複数のスロットとを備える回転電機の固定子鉄心と、前記固定子コイルとを備えるものである。
本願に開示される固定子コイルおよび回転電機の固定子によれば、コイルエンド部同士の干渉を防止しつつコイルエンド部における導体の断面積をスロット挿入部における導体の断面積よりも拡大し、銅損を低減できる固定子コイルおよび回転電機の固定子を提供できる。
実施の形態1による固定子コイルの構成を示す斜視図である。 実施の形態1による固定子コイルを固定子鉄心に組み付けた固定子の要部拡大図である。 実施の形態1による第1コイル導体と第2コイル導体とを組み合わせた積層コイル導体の構成を示す斜視図である。 実施の形態1による積層コイル導体を構成する第1コイル導体の構成を示す斜視図である。 実施の形態1による積層コイル導体を構成する第2コイル導体の構成を示す斜視図である。 実施の形態1による固定子コイルを組み付ける固定子鉄心と配線構成の一部を示す平面模式図である。 図4に示す第1コイル導体のスロット挿入部とコイルエンド部との境界近傍を示す拡大図である。 実施の形態1による積層コイル導体を3本を組み合わせた組み合わせコイルを外周側から見た模式図である。 図3に示す矢印A方向(軸方向)に積層コイル導体を見た図である。 実施の形態1による4つの組み合わせコイルをスロットに挿入した定子鉄心の軸方向に垂直な断面図である。 実施の形態2による固定子鉄心の他の一例を示す斜視図である。 実施の形態3による積層セグメントコイル導体の斜視図である。 実施の形態3による積層セグメントコイル導体同士の接続状態を示す図である。 実施の形態3による複数の積層セグメントコイル導体を組み合わせた固定子コイルを装着した固定子の構成を示す断面模式図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1による固定子コイルおよび回転電機の固定子を図に基づいて説明する。
本明細書において、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」というときは、それぞれ、固定子コイルの「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」をいうものとする。
図1は、固定子コイル100の構成を示す斜視図である。ただし、図1では、使用するコイル導体の全てを描画していない。
図2は、固定子鉄心1に固定子コイル100を組み付けた固定子50の要部拡大図である。ただし、図2では、使用するコイル導体の全てを描画していない。
図3は、積層コイル導体10Aの構成を示す斜視図である。
図4は、積層コイル導体10Aを構成する第1コイル導体11の構成を示す斜視図である。
図5は、積層コイル導体10Aを構成する第2コイル導体12の構成を示す斜視図である。
図6は、固定子コイル100を組み付ける固定子鉄心1と配線構成の一部を示す平面模式図である。
図6に示すように、回転電機の固定子50は、円環状の固定子鉄心1と、固定子鉄心1のスロットSに挿入される複数の第1コイル導体11(詳細は後述)及び複数の第2コイル導体12からなる固定子コイル100(100Aは、その一部)とを備える。
固定子鉄心1は、円環状のヨーク部1aと、ヨーク部1aの内周面から周方向に等間隔に形成され、径方向の内側に突出する96個のティース部1bとを備える。隣り合うティース部1bの間に形成され、軸方向に延びる溝が、スロットSである。各スロットSには、後述する固定子コイル100の4本のスロット挿入部が挿入される。
固定子コイル100は、4つの組み合わせコイル4A、4B、4C、4Dからなる。図1、図2では、それらの内、組み合わせコイル4A、4Bのみを示している。実際には、組み合わせコイル4Bの内側に、組み合わせコイル4Aと同形状で若干内径が小さい組み合わせコイル4Cを、更にその内側に組み合わせコイル4Bと同型状で更に若干内径が小さい組み合わせコイル4Dを有する。図2に示すように、それぞれの組み合わせコイル4A〜4Dは、3つの積層コイル導体10A、10B、10Cからなる。積層コイル導体10A、10B、10Cは、コイルエンド部が周方向Xに6スロットずつずれて配置されている点が異なり、コイル自体の構成は同じである。すなわち、例えば、組み合わせコイル4Bの各コイルエンド部は、組み合わせコイル4Aの各コイルエンド部に対して、6スロット分だけ、周方向X+側にずらして配置されている。
次に、積層コイル導体10A〜10Cと、積層コイル導体10A〜10Cを構成する第1コイル導体11および第2コイル導体12について積層コイル導体10Aを例に図3、図4、図5を用いて説明する。図3、図4、図5の紙面左右方向が周方向Xである。便宜上、紙面右側を+側(一方向)とし、紙面左側を−側(他方向)とする。また、紙面手前から奥に向かう方向およびその逆方向が径方向Yである。また、紙面上下方向が軸方向Zである。便宜上、紙面上側を+側(一端側)とし、紙面下側を−側(他端側)とする。
図3に示すように、積層コイル導体10Aは、第1コイル導体11と第2コイル導体12とを径方向Yに積層して組み合わせた構成である。
図4に示すように、第1コイル導体11は、固定子鉄心1に挿入されるスロット挿入部11s1、11s2と、スロット挿入部11s1、11s2のそれぞれの軸方向Zの一端側の端部同士と、他端側の端部同士を、交互に連続して接続するコイルエンド部11e1、11e2とからなる。
図4において、最も周方向X−側のスロット挿入部11s1の軸方向Z−側の端部は、最も周方向X−側に存在し、軸方向Z+側に延びるコイルエンド部11e1の周方向X−側の端部に連続して繋る。そして、当該コイルエンド部11e1の周方向X+側の端部は、周方向X+側に6スロット離れたスロットSに挿入される次のスロット挿入部11s2の軸方向Z−側の端部に連続して繋がる。
そして、このスロット挿入部11s2の軸方向Z+側の端部は、周方向X+側に延びる次のコイルエンド部11e2の周方向X−側の端部に連続して繋る。そして、当該コイルエンド部11e2の周方向X+側の端部は、周方向X+側に6スロット離れたスロットSに挿入される次のスロット挿入部11s1の軸方向Z+側の端部に連続して繋がる。このように、第1コイル導体11は、スロット挿入部11s1、11s2とコイルエンド部11e1、11e2とが交互に連続して繋がる。すなわち、固定子鉄心1の軸方向Zの両端面上に交互に配置されるコイルエンド部11e1、11e2によって、スロット挿入部11s1、11s2が軸方向Zに交互に折り返して連続して繋がる。
同様に、図5に示すように、第2コイル導体12は、固定子鉄心1に挿入されるスロット挿入部12s1、12s2と、スロット挿入部12s1、12s2のそれぞれの軸方向Zの一端側の端部同士と、他端側の端部同士を、交互に連続して接続するコイルエンド部12e1、12e2とからなる。
図5において、最も周方向X−側のスロット挿入部12s1の軸方向Z−側の端部は、最も周方向X−側に存在し、軸方向Z+側に延びるコイルエンド部12e1の周方向X−側の端部に連続して繋る。そして、当該コイルエンド部12e1の周方向X+側の端部は、周方向X+側に6スロット離れたスロットSに挿入される次のスロット挿入部12s2の軸方向Z−側の端部に連続して繋がる。
そして、このスロット挿入部12s2の軸方向Z+側の端部は、周方向X+側に延びる次のコイルエンド部12e2の周方向X−側の端部に連続して繋る。そして、当該コイルエンド部12e2の周方向X+側の端部は、周方向X+側に6スロット離れたスロットSに挿入される次のスロット挿入部12s1の軸方向Z+側の端部に連続して繋がる。このように、第2コイル導体12は、スロット挿入部12s1、12s2とコイルエンド部12e1、12e2とが交互に連続して繋がる。すなわち、固定子鉄心1の軸方向Zの両端面上に交互に配置されるコイルエンド部12e1、12e2によって、スロット挿入部12s1、12s2が軸方向Zに交互に折り返して連続して繋がる。
上述のように構成される第1コイル導体11と第2コイル導体12とは、図3に示すように径方向Yに重ねて積層され、積層コイル導体10Aとなる。積層コイル導体10B、10Cの構成は、積層コイル導体10Aと同じである。積層コイル導体10A〜10Cは、周方向Xにずらして組み合わされて、図2に示すように固定子鉄心1に組み付けられる。第1コイル導体11のコイルエンド部11e1と第2コイル導体12のコイルエンド部12e1とは、径方向Yに見ると周方向Xの中央部分は完全に重なっており、周方向Xの両側のみ形状が異なる。コイルエンド部11e2とコイルエンド部12e2についても同様である。
一方、第1コイル導体11のスロット挿入部11s1と第2コイル導体12のスロット挿入部12s1とは、径方向Yに見ると、スロットSの1個分だけ周方向Xの一方にずれている。すなわち、第1コイル導体11のスロット挿入部11s1と、第2コイル導体12のスロット挿入部12s1とは、それぞれ1つずつ隣のスロットSに挿入され、固定子鉄心1に組み付けた状態では、それぞれのスロット挿入部11s1、12s1の間には1つのティース部1bが存在することになる。第1コイル導体11のスロット挿入部11s2と第2コイル導体12のスロット挿入部12s2との関係も同様である。第1コイル導体11および第2コイル導体12は、図示しない絶縁物によって被覆されている。
第1コイル導体11のコイルエンド部11e1と第2コイル導体12のコイルエンド部12e1とは絶縁体10rを介して接合されていてもよい。絶縁体10rとしては、絶縁紙、繊維強化プラスチック、樹脂フィルム、接着シート等を用いることができる。また、これらを組み合わせて使用することも可能である。第1コイル導体11のコイルエンド部11e2と第2コイル導体12のコイルエンド部12e2についても同様である。なお、組み合わせコイル4B〜4Dの構成は、固定子鉄心1に組み付けたときの内径の違いを除いて組み合わせコイル4Aの構成と同じである。
図7は、図4に示す第1コイル導体11のスロット挿入部11s2とコイルエンド部11e2との境界近傍を示す拡大図である。
図2、図4、図7に示すように、コイルエンド部11e2の周方向X−側の端部における第1コイル導体11の周方向Xの幅L1は、スロットSの周方向XのピッチSPに、更に第1コイル導体11のスロット挿入部11s2の周方向Xの幅L2を足した幅と同じである。当該端部の周方向X−側部分に周方向Xの幅が小さいスロット挿入部11s2が繋がっている。第1コイル導体11のスロット挿入部11s1とコイルエンド部11e1との境界についても同様である。
コイルエンド部11e2の周方向X+側の端部における第1コイル導体11の周方向Xの幅は、次第に小さくなって、スロット挿入部11s1の周方向Xの幅と同じになる。第1コイル導体11のコイルエンド部11e1、11e2における径方向Yの厚みL3は、第1コイル導体11のスロット挿入部11s1、11s2における径方向Yの厚みL4と同じである。従って、第1コイル導体11のコイルエンド部11e1、11e2の長手方向に垂直な断面積は、スロット挿入部11s1、11s2の長手方向に垂直な断面積よりも大きい。そのため、コイルエンド部11e1、11e2の電気抵抗が低減され、第1コイル導体11の銅損を低減することが可能である。
また、コイルエンド部12e2の、周方向X+側の端部における第2コイル導体12の周方向Xの幅L1は、スロットSの周方向XのピッチSPに、更に第2コイル導体12のスロット挿入部12s1の幅L2を足した幅と同じである。当該端部の周方向X+側部分に周方向Xの幅が小さいスロット挿入部12s1が繋がっている。第2コイル導体12のスロット挿入部12s2とコイルエンド部12e1との境界についても同様である。
コイルエンド部12e2の周方向X−側の端部における第2コイル導体12の周方向Xの幅は次第に小さくなって、スロット挿入部12s2の周方向Xの幅と同じになる。第2コイル導体12のコイルエンド部12e1、12e2における径方向Yの厚みL3は、第2コイル導体12のスロット挿入部12s1、12s2における径方向Yの厚みL4と同じである。従って、第2コイル導体12のコイルエンド部12e1、12e2の長手方向に垂直な断面積は、スロット挿入部12s1、12s2の長手方向に垂直な断面積よりも大きい。そのため、コイルエンド部12e1、12e2の電気抵抗が低減され、第2コイル導体12の銅損を低減することが可能である。
上述のように、第1コイル導体11のスロット挿入部11s1と第2コイル導体12のスロット挿入部12s1とは、周方向Xに隣接するスロットSにそれぞれ挿入され、第1コイル導体11のスロット挿入部11s2と第2コイル導体12のスロット挿入部12s2とも、周方向Xに隣接するスロットSにそれぞれ挿入される。すなわち、第1コイル導体11のスロット挿入部11s1と第2コイル導体12のスロット挿入部12s1とは、スロット挿入部11s1の中心線と、スロット挿入部12s1の中心線とが、スロット1ピッチ分の間隔を周方向Xに空けて配置され、その周方向Xの間にはティース部1bが存在する。第1コイル導体11のスロット挿入部11s2と第2コイル導体12のスロット挿入部12s2との関係も同様である。
第1コイル導体11のスロット挿入部11s1と、第2コイル導体12のコイルエンド部12e2とは、径方向Yにオフセットされており、接触することはない。同様に、第1コイル導体11のスロット挿入部11s2と、第2コイル導体12のコイルエンド部12e1とは、径方向Yにオフセットされており、接触することはない。
図8は、積層コイル導体10A、10B、10Cの3本を組み合わせた、組み合わせコイル4Aを外周側から見た模式図である。全体の構成を説明する便宜上、平面状に描いている。また、本来は見えないティース部1bを描いている。
図9は、積層コイル導体10Aを図3に示す矢印A方向(軸方向Z)に見た図である。
組み合わせコイル4Aを構成する積層コイル導体10Aの第1コイル導体11の2本のスロット挿入部11s1、11s2は、それぞれ周方向Xに6スロット離れたスロットSに挿入される。第1コイル導体11と一体化された第2コイル導体12の2本のスロット挿入部12s1、12s2は、それぞれ第1コイル導体11のスロット挿入部11s1、11s2が挿入されたスロットSの周方向X+側の隣のスロットSに挿入される。
組み合わせコイル4Aを構成する積層コイル導体10Bの各スロット挿入部11s1〜12S2は、組み合わせコイル4Aを構成する積層コイル導体10Aのスロット挿入部11s1〜12s2が挿入された各スロットSから周方向X+側に2スロットずつ離れたスロットSに挿入され、組み合わせコイル4Aを構成する積層コイル導体10Cの各スロット挿入部11s1〜12S2は、更にX+側にそれぞれ2スロットずつ離れたスロットSに挿入される。
上述のように、本実施の形態では、3本の積層コイル導体10A〜10Cを組み合わせて1個の組み合わせコイル4Aを形成する。積層コイル導体10A、10B、10Cを組み合わせる際に、積層コイル導体10A〜10Cの積層コイルエンド部10Ae1、10Be1、10Ce1同士が干渉しないように、積層コイルエンド部10Ae1〜10Ce1の最外延部(頂上部分)を、積層コイル導体10Aの厚み分だけ径方向Yにオフセットするように屈曲させる必要がある。次に、その理由を説明する。
図1、図2、図8に示すように、固定子鉄心1のスロットSに挿入され、組み合わせコイル4Aを構成する積層コイル導体10A〜10Cの全てのスロット挿入部11s1、11s2、12s1、12s2がそれぞれ挿入されるスロットS内での径方向Yの位置は、それぞれのスロットS内において全て同じ、すなわち、径方向Yの最も外側の位置である。同様に、組み合わせコイル4Bを構成する積層コイル導体10A〜10Cの全てのスロット挿入部11s1、11s2、12s1、12s2がそれぞれ挿入されるスロットS内での径方向Yの位置は、それぞれのスロットS内において全て同じ、すなわち、径方向Yの最も外側から2番目の位置である。
ところで、図8に示すように、積層コイル導体10Aの積層コイルエンド部10Ae2の径方向Yの外側には、積層コイル導体10Bの積層コイルエンド部10Be2と積層コイル導体10Cの積層コイルエンド部10Ce2とが存在する。よって、積層コイル導体10Aを構成する全てのスロット挿入部11s1、11s2、12s1、12s2を径方向Yの同じ位置に収納するためには、積層コイルエンド部10Ae2を、図9に示すように、積層コイルエンド部10Ae2の径方向Yの厚み分だけ、径方向Yにオフセットするように屈曲させる必要がある。これは、積層コイルエンド部10Ae1についても同様であり、積層コイル導体10B、10Cの各積層コイルエンド部についても同様である。
図10は、4つの組み合わせコイル4A、4B、4C、4DをスロットSに挿入した固定子鉄心1の軸方向Zに垂直な断面図である。
上述のように各コイルエンド部は径方向Yに屈曲されているために、スロット挿入部の径方向Yの厚みよりも、コイルエンド部11e1〜12e2の径方向Yの厚み(導体自体の径方向Yの厚みではなく、例えば、積層コイルエンド部10Ae1全体としての径方向の厚み)の方が厚い。そのため、組み合わせコイル4A〜4Dを径方向Yに重ね合わせて、各第1コイル導体11、第2コイル導体12のスロット挿入部11s1〜12s2をスロットSに挿入しようとする場合、スロット挿入部11s1〜12s2を径方向Yに密着して配置しょうとすると、例えば、3つの積層コイルエンド部10Ae2〜10Ce2同士が径方向Yに干渉する。
そのため、適宜、コイルエンド部11e1〜12e2を径方向Yに根元から屈曲させることで、コイルエンド部の干渉をなくし、スロット挿入部11s1〜12s2を図10示すように密に配置できる。なおスロットSの内壁面と第1コイル導体11、第2コイル導体12との間に、図示しない絶縁紙等の絶縁体が挿入されていてもよい。
次に、固定子コイル100の巻線構造について説明する。
上述のように、固定子50の固定子コイル100は、4つの組み合わせコイル4A、4B、4C、4Dで構成される。組み合わせコイル4A〜4Dの構成は、全て同じである。組み合わせコイル4A、4B、4C、4Dは、それぞれ、3つの積層コイル導体10A、10B、10Cによって構成される。そして、それぞれの積層コイル導体10A〜10Cは、第1コイル導体11と第2コイル導体12とを積層一体化して構成されている。
組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全て(4つ)の積層コイル導体10Aの第1コイル導体11が、1相分のコイル群100Aを構成する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Aの第2コイル導体12が1相分のコイル群を構成する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Bの第1コイル導体11が1相分のコイル群を構成する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Bの第2コイル導体12が1相分のコイル群を構成する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Cの第1コイル導体11が1相分のコイル群を構成する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Cの第2コイル導体12が1相分のコイル群を構成する。
次に、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Aの第1コイル導体11が構成する1相分のコイル群100Aについて、図6を用いて説明する。
図6には、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全て(4つ)の積層コイル導体10Aの4つの第1コイル導体11が構成する1相分のコイル群100Aのみを図示し、その他のコイル導体は省略している。固定子鉄心1の軸方向Z+側の端面(図6で見えている側)を第1端面とし、軸方向Z−側の端面(図6で見えていない側)を第2端面とする。図6において、コイルエンドが一端側に見えている場合は、実線で描画し、他端側に存在して見えていない場合は、破線で描画している。
また、図6においては、組み合わせコイル4Aを構成する積層コイル導体10Aの第1コイル導体11を第1コイル導体11Aとして図示し、組み合わせコイル4Bを構成する積層コイル導体10Aの第1コイル導体11を第1コイル導体11Bとして図示し、組み合わせコイル4Cを構成する積層コイル導体10Aの第1コイル導体11を、第1コイル導体11Cとして図示し、組み合わせコイル4Dを構成する積層コイル導体10Aの第1コイル導体11を第1コイル導体11Dとして図示する。
4つの第1コイル導体11A〜11Dは、固定子鉄心1の径方向Yの外側から順に、第1コイル導体11A、第1コイル導体11B、第1コイル導体11C、第1コイル導体11Dの順に配置される。第1コイル導体11A〜11Dの各スロット挿入部11s1、11s2は、固定子鉄心1のスロットS1から順に、6スロットずつ離れたスロットSnに、スロットS91まで、同じスロットSnに挿入されている。
スロットS1の径方向Yの最も外側の位置に挿入される第1コイル導体11Aのスロット挿入部11s1の軸方向Z−側の端部と、スロットS7の径方向Yの最も外側の位置に挿入されるスロット挿入部11s2の軸方向Z−側の端部とを接続するコイルエンド部11e1は、第2端面側に形成されている。スロットS7の径方向Yの最も外側に挿入されるスロット挿入部11s2の軸方向Z+側の端部と、スロットS13の径方向Yの最も外側の位置に挿入されるスロット挿入部11s1の軸方向Z+側の端部とを接続するコイルエンド部11e2は、第1端面側に形成されている。このように、コイルエンド部11e1とコイルエンド部11e2は、固定子鉄心1の第2端面側と第1端面側に交互に形成されている。スロットS1の径方向Yの外側から3番目の位置に挿入される第1コイル導体11Cの構成は、上述の第1コイル導体11Aの構成と同じである。
スロットS1の径方向Yの外側から2番目の位置に挿入される第1コイル導体11Bと4番目の位置に挿入されると第1コイル導体11Dの構成は同じであるが、第1コイル導体11Aとは、各コイルエンド部の形成場所が、軸方向Zの反対側である点が異なる。
固定子鉄心1の第1端面において、スロットS1の径方向Yの最も外側から延出する第1コイル導体11Aの巻き始め端部11Asと、スロットS91の径方向Yの外側から3番目の位置から延出する第1コイル導体11Cの巻き終わり端部11Ceとが接合される。
また、スロットS1の径方向Yの外側から3番目の位置から延出する第1コイル導体11Cの巻き始め端部11Csと、スロットS91の径方向Yの最も外側から延出する第1コイル導体11Aの巻き終わり端部11Aeとが接合される。
固定子鉄心1の第2端面において、スロットS1の径方向Yの外側から2番目の位置から延出する第1コイル導体11Bの巻き始め端部11Bsと、スロットS91の径方向Yの外側から4番目の位置から延出する第1コイル導体11Dの巻き終わり端部11Deとが接合される。
また、スロットS1の径方向Yの外側から4番目の位置から延出する第1コイル導体11Dの巻き始め端部11Dsと、スロットS91の径方向Yの外側から2番目の位置から延出する第1コイル導体11Bの巻き終わり端部11Beとが接合される。
さらに、スロットS19とスロットS25とから、固定子鉄心1の第1端面側に延出する第1コイル導体11Aのコイルエンド部11e2が切断され、スロットS25とスロットS31とから、固定子鉄心1の第1端面側に延出する第1コイル導体11Bのコイルエンド部11e2が切断される。
そして、スロットS31から延出する第1コイル導体11Bの一方の切断部11BT1と、スロットS25から延出する第1コイル導体11Aの一方の切断部11AT1とを接合することによって、第1コイル導体11A〜第1コイル導体11Dが直列に接続され、6ティース部単位で2ターンとなる1相分のコイル群100Aが形成される。
また、スロットS25から延出する第1コイル導体11Bの他方の切断部11BT2は、口出線Oとなり、スロットS19から延出する第1コイル導体11Aの他方の切断部11AT2は、中性点Nとなる。
組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Aの第2コイル導体12が構成する1相分のコイル群については、1スロットずつずらし、スロットS2からスロットS92まで周方向Xに6スロットずつ離れたスロットSnに各スロット挿入部12s1、12s2を配置する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Bの第1コイル導体11が構成する1相分のコイル群については、さらに1スロットずつずらし、スロットS3からスロットS93まで周方向Xに6スロットずつ離れたスロットSnに各スロット挿入部11s1、11s2を配置する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Bの第2コイル導体12が構成する1相分のコイル群については、さらに1スロットずつずらし、スロットS4からスロットS94まで周方向Xに6スロットずつ離れたスロットSnに各スロット挿入部12s1、12s2を配置する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Cの第1コイル導体11が構成する1相分のコイル群については、さらに1スロットずつずらし、スロットS5からスロットS95まで周方向Xに6スロットずつ離れたスロットSnにスロット挿入部11s1、11s2を配置する。
また、組み合わせコイル4A〜4Dを構成する全ての積層コイル導体10Cの第2コイル導体12が構成する1相分のコイル群については、さらに1スロットずつずらし、スロットS6からスロットS96まで周方向Xに6スロットずつ離れたスロットSnにスロット挿入部12s1、12s2を配置する。
そして、スロットS1からスロットS91まで6スロット離れたスロットSnに巻回されたコイル群100Aと、スロットS3からスロットS93まで6スロット離れたスロットSnに巻回されたコイル群と、スロットS5からスロットS95まで6スロット離れたスロットSnに巻回されたコイル群とが、中性点(N)同士を接合してY結線され、スロットS2からスロットS92まで6スロット離れたスロットSnに巻回されたコイル群と、スロットS4からスロットS94まで6スロット離れたスロットSnに巻回されたコイル群と、スロットS6からスロットS96まで6スロット離れたスロットSnに巻回されたコイル群とが、中性点(N)同士を接合してY結線され、2組の3相交流コイル群からなる固定子コイル100が構成される。
なお、固定子コイル100の巻き始め端部、巻き終わり端部、および、接続部では、絶縁体を介してコイル導体同士を積層している状態から分離され、コイル導体のみの状態となっている。接合時には、接合箇所の絶縁被覆を除去する。
実施の形態1による固定子コイル100および回転電機の固定子50によれば、コイルエンド部同士の干渉を防止しつつコイルエンド部における導体の断面積をスロット挿入部における導体の断面積よりも拡大し、銅損を低減できる固定子コイルおよび回転電機の固定子を提供できる。
また、周方向に隣り合うスロットに挿入される複数のスロット挿入部有する2つのコイル導体を、コイルエンド部を径方向に重ねて合わせて積層コイル導体とすることによって、コイルエンド部とスロット挿入部の接続部分におけるコイルエンド部側の導体の幅を、隣接するスロットの周方向の幅を加えた幅まで拡大することが可能であり、固定子コイルの銅損を低減できる。
なお、本実施の形態1では、第1コイル導体11および第2コイル導体12の各スロット挿入部を、6スロットずつ離れたスロットSに配置したが、6スロット離れたスロットSに限定するものではない。
実施の形態2.
以下、実施の形態2による固定子コイルおよび回転電機の固定子を、図に基づいて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図11は、帯状の固定子鉄心1Bの一例を示す斜視図である。
実施の形態1では環状の固定子鉄心1を用いて説明したが、図11に示すように、固定子鉄心1Bに、組み合わせコイル4A〜4Dを順次嵌め込み、組み合わせコイル4A〜4Dを、固定子鉄心1Bに嵌め込んだ状態で、固定子鉄心1Bを円環状に巻き、固定子鉄心1Bの両端を接合し、さらに、組み合わせコイル4A〜4Dを適宜つなぎ合わせることによって、3相交流の固定子コイル100を有する固定子50を製造することも可能である。ただし、本方法での製造に限定されるものではない。
実施の形態3.
以下、実施の形態3による固定子コイルおよび回転電機の固定子を、図に基づいて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、一連の第1コイル導体11、第2コイル導体12を用いて説明したが、これらが周方向Xに分割された、セグメントコイルをつなぎ合わせて接合することで形成されていてもよい。セグメントコイルの端部同士を、固定子鉄心1の軸方向Zの端面から延出させた部分で接合する。
図12は、積層セグメントコイル導体S10の斜視図である。
積層セグメントコイル導体S10は、第1セグメントコイル導体S11と第2セグメントコイル導体S12とからなる。第1セグメントコイル導体S11のスロット挿入部S11s1とスロット挿入部S11s2とは、周方向Xの幅L1がスロット挿入部S11s1およびスロット挿入部S11s2の周方向Xの幅L2よりも大きいコイルエンド部S11e1によって連続して接続されている。同様に、第2セグメントコイル導体S12のスロット挿入部S12s1とスロット挿入部S12s2とは周方向Xの幅L1がスロット挿入部S12s1およびスロット挿入部S12s2の周方向Xの幅L2よりも大きいコイルエンド部S12e1によって連続して接続されている。第1セグメントコイル導体S11と第2セグメントコイル導体S12とは、絶縁体10rを介して径方向Yに積層されている。
図13は、積層セグメントコイル導体S10同士の接続状態を示す図である。
スロットSから軸方向Zに突出する部分は折り曲げて隣の積層セグメントコイル導体S10と接続されコイルエンド部S11e2およびコイルエンド部S12e2となる。このようにして、上述した積層コイル導体10Aと同じスロットSnに装着されるコイルを得る。
隣り合う積層セグメントコイル導体S10同士を接続するコイルエンド部S11e2およびコイルエンド部S12e2となる部分についても、周方向Xの幅を各スロット挿入部の周方向Xの幅よりも大きく形成してもよい。
図14は、複数の積層セグメントコイル導体S10を組み合わせた固定子コイル100を装着した固定子50Bの構成を示す断面模式図である。
図に示すように、複数の積層セグメントコイル導体S10が連続する絶縁体10rを介して径方向Yに積層され、複数の積層セグメントコイル導体S10が一体化されていてもよい。
実施の形態3による固定子コイルおよび回転電機の固定子によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1,1B 固定子鉄心、1a ヨーク部、1b ティース部、100 固定子コイル、100A コイル群、10A,10B,10C 積層コイル導体、S10 積層セグメントコイル導体、10Ae1,10Ae2,10Be2,10Ce2 積層コイルエンド部、10r 絶縁体、11,11A,11B,11C,11D 第1コイル導体、S11 第1セグメントコイル導体、11Ae,11Be,11Ce,11De 巻き終わり端部、11As,11Bs,11Cs,11Ds 巻き始め端部、11AT1,11AT2,11BT1,11BT2 切断部、11e1,11e2,12e1,12e2,S11e1,S11e2,S12e1,S12e2 コイルエンド部、11s1,11s2,12s1,12s2,S11s1,S11s2,S12s1,S12s2 スロット挿入部、12 第2コイル導体、S12 第2セグメントコイル導体、4A〜4D 組み合わせコイル、50,50B 固定子、N 中性点、O 口出線、S スロット、SP ピッチ、X 周方向、Y 径方向、Z 軸方向。

Claims (9)

  1. 円環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から周方向に等間隔に形成され、径方向の内側に突出する複数のティース部と、隣り合う前記ティース部の間に形成される複数のスロットとを備える回転電機の固定子鉄心に組み付けられる、複数のコイル導体からなる固定子コイルであって、
    少なくとも前記固定子鉄心の軸方向の一方の端面側に設けられた前記コイル導体のコイルエンド部における径方向の厚みは、前記コイル導体が前記固定子鉄心の前記スロットに挿入されるスロット挿入部の径方向の厚みと同じであり、
    前記コイルエンド部の周方向の端部における前記コイル導体の周方向の幅は、前記スロット挿入部における前記コイル導体の周方向の幅よりも大く、
    前記コイル導体は、
    予め定められたスロット数だけ離れた前記固定子鉄心の前記スロットに挿入される複数のスロット挿入部と、前記スロット挿入部の軸方向の端部同士を前記固定子鉄心の軸方向の一端側と他端側において交互に連続して接続する複数の前記コイルエンド部とを備える第1コイル導体と、
    予め定められたスロット数だけ離れた前記固定子鉄心のスロットに挿入される複数のスロット挿入部と、前記スロット挿入部の軸方向の端部同士を前記固定子鉄心の軸方向の一端側と他端側において交互に連続して接続する複数の前記コイルエンド部とを備える第2コイル導体との二種類が存在し、
    前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とが径方向に積層された積層コイル導体を備え、
    前記第1コイル導体の前記コイルエンド部の周方向の中央部分と、
    前記第2コイル導体の前記コイルエンド部の周方向の中央部分とは、
    径方向に見ると重なっている固定子コイル。
  2. 記第1コイル導体のそれぞれの前記スロット挿入部が挿入される前記スロットと、
    前記第2コイル導体のそれぞれの前記スロット挿入部が挿入される前記スロットとは、周方向の一方に1スロットずつずれている請求項1に記載の固定子コイル。
  3. 前記第1コイル導体のコイルエンド部の周方向の一端における前記第1コイル導体の周方向の幅と、
    前記第2コイル導体のコイルエンド部の周方向の他端における前記第2コイル導体の周方向の幅は、
    前記スロットの周方向のピッチに、前記スロット挿入部の周方向の幅を足した幅と同じである請求項1又は請求項2に記載の固定子コイル。
  4. 3つの前記積層コイル導体からなる組み合わせコイルを備え、
    第1積層コイル導体の各スロット挿入部が収納される各前記スロットと、第2積層コイル導体が収納される各前記スロットとは、周方向の一方に2スロットずつ離れており、
    前記第2積層コイル導体の各スロット挿入部が収納される各前記スロットと、第3積層コイル導体が収納される各前記スロットとは、周方向の一方に2スロットずつ離れている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固定子コイル。
  5. 前記第1積層コイル導体を構成する前記第1コイル導体の前記スロット挿入部が挿入される前記スロット内での径方向の位置と、
    前記第2積層コイル導体を構成する前記第1コイル導体の前記スロット挿入部が挿入される前記スロット内での径方向の位置と、
    前記第3積層コイル導体を構成する前記第1コイル導体の前記スロット挿入部が挿入される前記スロット内での径方向の位置とは、全て同じである請求項に記載の固定子コイル。
  6. 複数の前記組み合わせコイルを有する請求項又は請求項に記載の固定子コイル。
  7. 前記積層コイル導体は、周方向に複数に分割された積層セグメントコイル導体からなる請求項から請求項のいずれか1項に記載の固定子コイル。
  8. 前記コイルエンド部は、径方向に屈曲している請求項1から請求項のいずれか1項に記載の固定子コイル。
  9. 円環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から周方向に等間隔に形成され、径方向の内側に突出する複数のティース部と、隣り合う前記ティース部の間に形成される複数のスロットとを備える回転電機の固定子鉄心と、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の固定子コイルとを備える回転電機の固定子。
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