JP2010040928A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】下部導電層と、MTJ素子を保護する保護膜との密着性を高めた半導体装置を提供する。
【解決手段】この半導体装置90は、半導体基板100の上方に形成された下部電極EB1と、下部電極EB1上の一部に形成され、下部磁性膜6、絶縁膜7、上部磁性膜8および上部電極ET1の順に積層されてなるMTJ素子部と、前記MTJ素子部を被覆する様に下部電極EB1上に形成された保護膜33とを備え、下部電極EB1は、アモルファス化された窒化金属により形成され、保護膜33は、窒素を含有する絶縁膜により形成される。
【選択図】図2

Description

この発明は、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子等のメモリ素子を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
MRAMは、メモリ素子に磁性体を用い磁性体の磁化の向きによってデータを記憶する、すなわち、電子の持つスピンに情報を蓄えることによりデータを保持するメモリであり、ランダムアクセス可能に回路が構成されている。MRAMとして利用されるメモリ素子としてMTJ素子がある。なお、本明細書では、MTJ素子はTMR(Tunneling Magneto Resistance)素子を含む概念として使用する。
MRAMのメモリセル部は、下部電極と、下部電極上の一部に積層された下部磁性膜と、下部磁性膜上に積層されたトンネル絶縁膜と、トンネル絶縁膜上に積層された上部磁性膜と、上部磁性膜上に積層された上部電極と、これらの積層構造を被覆する様に下部電極上に形成された保護膜とを備えている。尚、上記の下部磁性膜、トンネル絶縁膜、上部磁性膜によりMTJ素子が構成されている。
従来では、上記の下部電極には、例えばTa,Ti,Cuが用いられており、上記の保護膜には、例えば窒化膜やアルミナが用いられていた。この様なMTJ素子の構造に関する先行技術として例えば特許文献1が知られている。
特開2007−158301号公報
しかしこの様なMTJ素子では、下部導電層と保護膜との密着性が低い場合、下部導電層から保護膜が剥がれるといった不具合が発生する事があり、最適な材質の保護膜を選択する必要があるという問題点があった。
下部電極から保護膜が剥がれる原因としては、下記の理由が考えられる。即ち、下部電極の形成時に下部電極の表面はダメージを受け、そのダメージを受けた表面上に保護膜が形成されることで、保護膜は剥がれ易くなっている。そして、保護膜の形成時の加熱処理により下部電極が体積膨張することで、下部電極から保護膜が剥がれてしまう。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、下部導電層と、MTJ素子を保護する保護膜との密着性を高めた半導体装置を提供することを目的とする。
この発明の第1の態様によれば、半導体基板の上方に形成された下部電極と、前記下部電極上の一部に形成され、下部磁性膜、絶縁膜、上部磁性膜および上部電極の順に積層されてなるMTJ素子部と、前記MTJ素子部を被覆する様に前記下部電極上に形成された保護膜と、を備え、前記下部電極は、アモルファス化された窒化金属により形成され、前記保護膜は、窒素を含有する絶縁膜により形成されるものである。
この第1の態様によれば、下部電極はアモルファス化された窒化金属により形成され、保護膜は窒素を含有する絶縁膜により形成されるので、下部電極と保護膜との密着性を高める事ができる。これにより、下部電極からの保護膜の剥離を抑制できると共に、下部電極と保護膜との界面から異物(H2,H20など)の侵入も抑制できるので、MTJ素子の特性の劣化を抑制できる。
実施の形態1.
<構成>
この実施の形態に係る半導体装置90は、MTJ素子を用いた磁気記録装置(MRAM)であり、図1および図2に示すように、複数のビット線(Bit線)37と、複数のデジット線(Digit線)25dと、MTJ素子MD1を含むメモリセル部MCと、MTJ素子MD1に流れる電流をオンオフ制御するMOSトランジスタQ(図2)とを備えている。
各ビット線37は、水平面上において互いに間隔を空けて平行に配置されている。各デジット線25dは、ビット線37の下方において、水平面上にいて互いに間隔を空けて平行に配置されると共に各ビット線37と直交する様に配置されている。
メモリセル部MCは、図2に示すように、平面視で横長矩形状の下部電極EB1と、下部電極EB1の上面の一端側の一部に積層された平面視で縦長楕円形状の下部磁性膜(Pin層)6と、下部磁性膜6上に積層されたトンネル絶縁膜7と、トンネル絶縁膜7上に積層された上部磁性膜(Free層)8と、上部磁性膜8上に積層された上部電極ET1と、これら積層構造を被覆する様に下部電極EB1上に形成された保護膜33とを備えている。尚、下部磁性膜6、トンネル絶縁膜7および上部磁性膜8によりMTJ素子MD1が構成され、MTJ素子MD1および上部電極ET1によりMTJ素子部が形成されている。
下部電極EB1には、アモルファス化された窒化金属(例えばTaN,WN)が用いられる。下部電極EB1の膜厚は、抵抗の大きさおよび保護膜33の剥離防止の観点から20〜100nmが望ましい。20nmよりも薄いと、下部磁性膜6の形成時のエッチングにより下部電極EB1が腐食されて薄く成り過ぎる可能性があり、100nmよりも厚いと、下部電極EB1の応力が高く成り過ぎて保護膜33が剥がれる可能性がある。
下部磁性膜6には、例えばPt,Ru,Mn,Co,Feおよびこれらの化合物などが用いられる。トンネル絶縁膜7には、例えばAl,Mgの酸化物などが用いられる。上部磁性膜8には、Co,Feおよびこれらの化合物などが用いられる。上部電極ET1には、Ta,Ruまたはこれらの積層膜などが用いられる。
保護膜33は、窒素を含有する絶縁膜(窒化膜、より詳細には例えばシリコン窒化膜)が用いられる。保護膜33の膜厚は、MTJ素子MD1,上部電極ET1および下部電極EB1の酸化防止の観点から50〜100nmの膜厚が望ましい。
このメモリセル部MCは、デジット線25dとビット線37との交差箇所においてそれら各線25d,37の間に配置されている。より詳細には、メモリセル部MCは、そのMTJ素子MD1が各線25d,37の交差箇所において各線25d,37の間に配置される様に、且つその下部電極EB1がビット線37に沿う様に配置されている。
上部電極ET1の上面は、上部コンタクト37aを介してビット線37に接続されている。また下部電極EB1の下面は、下部コンタクト30を介して配線50に接続されている。尚、配線50は、MOSトランジスタQのソース・ドレイン領域のうちの一方に接続されている。
MOSトランジスタQは、半導体基板100(図2)上に形成されている。半導体基板100上には、MOSトランジスタQを被覆する様に層間絶縁膜60が形成されており、この層間絶縁膜60内にデジット線25d、メモリセル部MC、配線50は、埋め込まれている。
この半導体装置90では、保護膜33として窒化膜が用いられ、下部電極EB1としてアモルファス化された窒化金属が用いられている。下部電極EB1で用いる金属を窒化することで、下部電極EB1側の窒素と保護膜33側の窒素との間で結合が発生して、下部電極EB1と保護膜33との密着性が高められている。更に下部電極EB1で用いる金属をアモルファス化することで、下部電極EB1の表面にダングリングボンド(未結合手)が発生し、保護膜33が下部電極EB1上に形成される際に、保護膜33が下部電極EB1の当該ダングリングボンドと結合して、下部電極EB1と保護膜33との密着性が高められている。
また下部電極EB1がアモルファス化されることで、下部電極EB1の形成時に下部電極EB1の表面がダメージを受け難くなると共に、保護膜33の形成時の加熱処理により下部電極EB1が体積膨張し難くなる。これにより保護膜33が下部電極EB1から剥がれ難くなっている。
<製造方法>
図3〜図21は実施の形態1の半導体装置90の製造方法を示す断面図である。なお、図3〜図21は図1のII−II断面に相当する。以下、図3〜図21を参照して実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する。
まず、図3に示すように、半導体基板100の上層部に選択的に素子分離領域2を形成する。素子分離領域2,2間の半導体基板100の上層部がトランジスタ等が形成される活性領域1となる。
そして、図4に示すように、第1の導電型の不純物を導入することにより、半導体基板100の上層部にウェル領域1wを形成する。
次に、図5に示すように、ウェル領域1w上にゲート絶縁膜11を形成し、ゲート絶縁膜11上に選択的にゲート電極12を形成する。ゲート電極12下のウェル領域1wの表面がチャネル領域1cとして規定される。
続いて、図6に示すように、ゲート電極12に対して自己整合的に第2の導電型(第1の導電型と反対の導電型)の不純物を注入,拡散した後、ゲート電極12の側面に2層構造のサイドウォール13を形成する。その後、ゲート電極12及びサイドウォール13に対して自己整合的に第2の導電型の不純物を注入,拡散することによりチャネル領域1c近傍にエクステンション領域を有する一対のソース・ドレイン領域14,14を形成する。その結果、チャネル領域1c、ゲート絶縁膜11、ゲート電極12、ソース・ドレイン領域14よりなるMOSトランジスタQが形成される。
次に、図7に示すように、ソース・ドレイン領域14,14及びゲート電極12の表面上にそれぞれコバルトシリサイド領域15を形成する。
続いて、図8に示すように、全面に層間絶縁膜16を形成し、層間絶縁膜16を貫通してコンタクトプラグ17を選択的に形成する。このコンタクトプラグ17は一対のソース・ドレイン領域14,14のうちの一方のコバルトシリサイド領域15と電気的に接続される。
さらに、図9に示すように、全面に窒化膜41及び(酸化膜である)層間絶縁膜18を積層し、窒化膜41及び層間絶縁膜18を貫通してCu配線19を選択的に形成する。その結果、Cu配線19の一部がコンタクトプラグ17と電気的に接続される。このようにして、第1層メタル配線であるCu配線19が形成される。
続いて、図10に示すように、全面に窒化膜42、(酸化膜である)層間絶縁膜20及び21が積層され、窒化膜42及び層間絶縁膜20を貫通して微細孔72が選択的に形成され、さらに、微細孔72を含む領域上における層間絶縁膜21を貫通して配線孔62が選択的に形成され、その後、微細孔72及び配線孔62を埋め込んでCu配線22が形成される。Cu配線22はCu配線19(コンタクトプラグ17と電気的に接続されるCu配線19)と電気的に接続される。このようにして、ダマシン技術を用いて第2層メタル配線であるCu配線22が形成される。
その後、図11に示すように、全面に、窒化膜43、(酸化膜からなる)層間絶縁膜23及び24が形成され、窒化膜43及び層間絶縁膜23を貫通して微細孔73が選択的に形成され、さらに、微細孔73を含む領域上における層間絶縁膜24を貫通して配線孔63が選択的に形成され、その後、微細孔73及び配線孔63を埋め込んでCu配線25(リード線25r,デジット線25d(ワード線))が形成される。そして、リード線25rがCu配線22と電気的に接続される。このようにして、ダマシン技術を用いて第3層メタル配線であるCu配線25が形成される。
その後、図12に示すように、全面にシリコン窒化膜である層間絶縁膜26を形成し、リード線25rの領域上の一部を貫通してビアホール9を選択的に形成する。
そして、図13に示すように、ビアホール9内を含む全面にバリアメタル層28を形成し、バリアメタル層28上にビア埋込金属層29を形成する。
続いて、図14に示すように、バリアメタル層28及びビア埋込金属層29に対しCMP処理を行い、ビアホール9内のバリアメタル層28及びビア埋込金属層29のみ残存させる。
その後、図15に示すように、全面に、下部電極層30、下部磁性層31a、トンネル絶縁膜31b、上部磁性膜31c、及び上部電極層32を積層する。以下、下部磁性層31a、トンネル絶縁膜31b、上部磁性膜31cをMTJ用膜31と呼ぶ。
その際、下部電極EB1の構成材料としては、アモルファス化された窒化金属(例えばTaN,WN)が用いられ、下部磁性膜6の構成材料としては、例えばPt,Ru,Mn,Co,Feおよびこれらの化合物などが用いられ、トンネル絶縁膜7の構成材料としては、例えばAl,Mgの酸化物などが用いられ、上部磁性膜8の構成材料としては、Co,Feおよびこれらの化合物などが用いられ、上部電極ET1の構成材料としては、Ta,Ruまたはこれらの積層膜などが用いられる。下部電極EB1および上記電極ET1は、例えばスパッタ法により形成される。
続いて、図16に示すように、図示しないパターニングされたレジストを用いてMTJ用膜31及び上部電極層32をパターニングしてMTJ素子MD1及び上部電極ET1を得る。これらMTJ素子MD1及び上部電極ET1がMTJ素子部となる。
次に、図17に示すように、下部電極30上に、MTJ素子部(MTJ素子MD1及び上部電極ET1)を被覆する様に、保護膜33として窒化膜(例えばシリコン窒化膜)を形成する。この際、MTJ素子MD1を構成する磁性体材料の電気磁気特性に影響を及ぼさない温度(たとえば約300℃以下の温度)で保護膜33を成膜する。この状態では、保護膜33は窒化膜により形成され、且つ下部電極30はアモルファス化された窒化金属により形成されているので、保護膜33は下部電極30に強く密着して形成される。尚、以後、保護膜30をシリコン窒化膜30と呼ぶ。
そして、リソグラフィ技術を用いてシリコン窒化膜33上にレジストパターン34を選択的に形成する。
さらに、図18に示すように、レジストパターン34をマスクとしてドライエッチング技術を用いてシリコン窒化膜33及び下部電極層30をパターニングして、パターニングされたシリコン窒化膜33及び下部電極EB1を得る。
このように、シリコン窒化膜33及び下部電極層30を同時にパターニングするため、下部電極層30のパターニング時にMTJ素子MD1の表面及び側面はシリコン窒化膜33によって保護される。このため、下部電極層30の残渣がMTJ素子MD1の側面に付着する等に起因するMTJ素子MD1のリーク電流発生を効果的に抑制することができる。
図19は図14の着目領域v1の拡大構造を示す説明図である。なお、同図において、シリコン窒化膜33の図示を省略している。同図に示すように、下部電極EB1上にMTJ素子MD1及び上部電極ET1からなるMTJ素子部を得ることができる。なお、MTJ素子MD1は詳細構造は、下部磁性膜6(ピン層)、トンネル絶縁膜7及び上部磁性膜8(フリー層)の積層構造となる。
次に、図20に示すように、SiO2からなる層間絶縁膜35を全面に形成する。この際、層間絶縁膜35から水素,水分が拡散しても、シリコン窒化膜33の存在により、MTJ素子MD1への磁性ダメージを抑制することができる。
その後、図21に示すように、層間絶縁膜35に対しCMP処理を施すことにより、層間絶縁膜35を平坦化する。続いて、上部電極ET1の上方において、シリコン窒化膜33及び層間絶縁膜35を貫通するビアホール40を選択的に形成する。この際、シリコン窒化膜33は層間絶縁膜35の貫通時のストッパー膜として機能する。
次に、ビアホール40にCu配線37a(上部コンタクト)を埋め込むと共に層間絶縁膜35上にCu配線37(ビット線)を形成する。その結果、Cu配線37はビアホール40を介してMTJ素子MD1の上部電極ET1と電気的に接続される。このように、第4層メタル配線であるCu配線37が形成される。
最後に、全面に層間絶縁膜(図示せず)を形成することにより、図1および図2で示した、下部電極EB1、MTJ素子MD1、上部電極ET1および保護膜33からなるメモリセル部MCを用いた半導体装置90が完成する。尚、各部17,19,22,25rにより図2の配線50が構成されている。また各部16,18,20,21,23,24,26により図2の層間絶縁膜60が構成されている。
以下、下部電極EB1と保護膜33の成膜方法について詳述する。
まず下部電極EB1の成膜方法について詳述する。下部電極EB1は、反応性スパッタ法により、アモルファス化された窒化金属(例えばTaN,WN)により形成される。
下部電極EB1の成膜装置として、例えばrfマグネトロンスパッタリング装置(基底真空:2×10-7Torr、出力:150W)を用いる事ができる。下部電極EB1を例えばTaNにより形成する場合は、ターゲットとしてTaを用い、スパッタガスとして例えばAr/N2の混合ガスを用いる。その際、その混合ガスの全流量は例えば20(sccm)とし、その混合ガスの流量比は例えばAr:N2=17:3とする(尚この割合よりも窒素を増加させても良い)。
この条件でスパッタリングすることで、図15のように、アモルファス化されたTaNからなる下部電極30が、各部29,30を被覆する様に層間絶縁膜26の全面に形成される。ここでは下部電極30は、その膜厚が例えば20〜100nmに成る様に形成される。
即ち、スパッタ雰囲気中の窒素を或る一定以上に増加させることで、Ta原子が窒化すると共に、窒化したTa原子がアモルファス化して層間絶縁膜26の全面に膜状に形成される。Ta以外の金属(例えばW)を用いる場合も、窒素の割合を適宜に調整することで、アモルファス化された窒化金属が形成される。
次に保護膜33の成膜方法について詳述する。保護膜33は窒化膜(ここではシリコン窒化膜)により形成される。以下では、下記の第1および第2条件を満たす様にシリコン窒化膜33を形成する。シリコン窒化膜33の成膜ガスに窒素が含まれると、その窒素によりMTJ素子MD1の磁性膜が窒化されてMTJ素子MD1の磁化の劣化が起こるので、成膜ガスとしてNH3を含まないガスを用いる(第1条件)。またMTJ素子MD1の磁化劣化を防止するために、200〜350℃以下の成膜温度でシリコン窒化膜を形成する(第2条件)。
シリコン窒化膜33の成膜装置として、例えば平行平板型プラズマCVD装置を用いる事ができる。成膜ガスとして、NH3を含まないという上記第1条件を満足すべく、SiH4/N2/ヘリウムガス(He)を用いる。例えば、SiH4の流量は1〜500(sccm)、N2の流量は80〜40000(sccm)、Heの流量は100〜50000(sccm)が設定可能である。
また、成膜時の圧力は1〜20(Torr)、平行平板型プラズマCVD装置における平行平板間の電極間隔は5〜15nm、RFパワーは0.1〜10W/cm2に設定される。また、成膜温度は、上記第2条件を満足すべく200〜350℃に設定される。
なお、MTJ素子MD1の磁性体材料の電気磁気特性に影響を及ぼさない上限温度は、MTJ素子MD1を構成するトンネル絶縁膜7の構成材料がアルミナ(Al23)等の酸化アルミニウム(AlOx)の場合は300℃であり、トンネル絶縁膜7の構成材料が酸化マグネシウム(MgO)の場合は350℃である。
したがって、上記第2条件を考慮してシリコン窒化膜33を形成する際、MTJ素子MD1を構成するトンネル絶縁膜7の構成材料がAlOxの場合は成膜温度は200〜300℃が理想的な成膜温度であり、トンネル絶縁膜7の構成材料がMgOの場合は200〜350℃が理想的な成膜温度となる。
トンネル絶縁膜7の構成材料がAlOxとMgOとで上限温度が異なるのは以下の理由による。AlOxはアモルファス状態、MgOは結晶状態でトンネル絶縁膜7(トンネルバリア)として使用される。したがって、MgOは結晶化させるためにアニールが必要であり、アニール温度として350℃程度は必要となる。しかし、アニール温度を高温にしすぎるとMTJ素子MD1のピン層の磁気特性が劣化する点を考慮して上限温度を350℃に設定している。一方、AlOxの場合は上述のようにアモルファス状態で使用するため、結晶化アニールは不要である。このため、300℃程度の低温プロセスが要求されるため、上限温度を300℃に設定している。
また、成膜温度の下限を200℃以上に設定するのは、平行平板型プラズマCVD装置を用いて成膜温度を200℃未満でシリコン窒化膜33を形成するのは実質的に困難であるからである。この様な条件の下で、保護膜33としてシリコン窒化膜が形成される。
<実験データ>
図22は、半導体装置90の下部電極EB1と保護膜33との密着性が向上したかを検証した実験結果を示したものである。
サンプル1は、半導体装置90において、下部電極EB1の構成材料をアモルファス化したTaNとし、下部電極EB1の膜厚をCMPにより5nm研磨して最終的に35nmとし、保護膜33の構成材料をシリコン窒化膜とし、保護膜33の成膜時の熱処理温度を200℃としたものである。
サンプル2は、半導体装置90において、下部電極EB1の構成材料をアモルファス化したTaNとし、下部電極EB1の膜厚をCMPにより5nm研磨して最終的に35nmとし、保護膜33の構成材料をシリコン窒化膜とし、保護膜33の成膜時の熱処理温度を275℃としたものである。
サンプル3は、半導体装置90において、下部電極EB1の構成材料をTaとし、下部電極EB1の膜厚をCMPにより20nm研磨して最終的に50nmとし、保護膜33の構成材料をシリコン窒化膜とし、保護膜33の成膜時の熱処理温度を275℃としたものである。
サンプル4は、半導体装置90において、下部電極EB1の構成材料をTaとし、下部電極EB1の膜厚をCMPにより20nm研磨して最終的に50nmとし、保護膜33の構成材料をシリコン窒化膜とし、保護膜33の成膜時の熱処理温度を200℃としたものである。
サンプル5は、半導体装置90において、下部電極EB1の構成材料をTaとし、下部電極EB1の応力を低応力とし、下部電極EB1の膜厚をCMPにより20nm研磨して最終的に50nmとし、保護膜33の構成材料をシリコン窒化膜とし、保護膜33の成膜時の熱処理温度を275℃としたものである。
尚、上記の低応力とは、サンプル1〜4,7の下部電極EB1の応力よりも1行程度小さい応力を意味する。尚、サンプル1〜4,7の下部電極EB1の応力は数千MPaであり、サンプル5,6の下部電極EB1の応力は数百MPaである。
サンプル6は、半導体装置90において、下部電極EB1の構成材料をTaとし、下部電極EB1の応力を低応力とし、下部電極EB1の膜厚を研磨無しで30nmとし、保護膜33の構成材料をシリコン窒化膜とし、保護膜33の成膜時の熱処理温度を275℃としたものである。
サンプル7は、半導体装置90において、下部電極EB1の構成材料をアモルファス化したTaNとし、下部電極EB1の膜厚を研磨無しで35nmとし、保護膜33の構成材料をシリコン窒化膜とし、保護膜33の成膜時の熱処理温度を275℃としたものである。
各サンプル1〜7においてそれぞれ、1つのメモリセルMCにおいて、保護膜33の剥離箇所が何カ所あったかを光学検査装置で検査した結果、サンプル1では1箇所、サンプル2,3,7では0箇所、サンプル4では10箇所、サンプル5,6では10以上の箇所あった。
この結果から、下部電極EB1として窒化したTaを用いたサンプル1,2,7は全て、保護膜33の剥離が殆ど検出されてなかった事が分かる。これは、下部電極EB1で用いられたTaNの窒素と、保護膜33で用いられたSiNの窒素との間で結合が発生して、下部電極EB1と保護膜33との密着性が高められるからと考えられる。
また下部電極EB1としてアモルファス化したTaを用いたサンプル1,2,7は全て、保護膜33の剥離が殆ど検出されてなかった事が分かる。これは、下部電極EB1で用いるTaをアモルファス化することで、下部電極EB1の表面にダングリングボンド(未結合手)が発生し、保護膜33が下部電極EB1上に形成される際に、保護膜33が下部電極EB1の当該ダングリングボンドと結合して、下部電極EB1と保護膜33との密着性が高められると考えられる。
この事から、この実験結果は、特にTa特有の性質に依存しているわけではないので、Ta以外の金属についても成り立つ事が推測できる。よって、下部電極EB1の構成材料としてアモルファス化した窒化金属を用いても、下部電極EB1と保護膜33との密着性が向上する事が分かる。またSi特有の性質にも依存しているわけではないので、保護膜33として、窒素を含む絶縁膜を用いても、下部電極EB1と保護膜33との密着性が向上する事が分かる。
以上に説明した半導体装置90およびその製造方法によれば、下部電極EB1はアモルファス化された窒化金属(例えばTaN,WN)により形成され、保護膜33は窒素を含有する絶縁膜(例えばシリコン窒化膜)により形成されるので、下部電極EB1と保護膜33との密着性を高める事ができる。これにより、下部電極EB1からの保護膜33の剥離を抑制できると共に、下部電極EB1と保護膜33との界面から異物(H2,H20など)の侵入も抑制できるので、MTJ素子MD1の特性の劣化を抑制できる。
また上記のアモルファス化された窒化金属は、アモルファス化された窒化タンタル(TaN)であるので、入手容易な材料を用いて、下部電極EB1と保護膜33との密着性を高める事ができる。
また上記の実験データから、下部電極EB1が窒化タンタル(TaN)により形成され、保護膜33が窒素を含有する絶縁膜(例えばシリコン窒化膜)により形成される場合にも、下部電極EB1と保護膜33との密着性を高める事ができる事が分かる。これにより、下部電極EB1からの保護膜33の剥離を抑制できると共に、下部電極EB1と保護膜33との界面から異物(H2,H20など)の侵入も抑制できるので、MTJ素子MD1の特性の劣化を抑制できることも分かる。よってこの実施の形態では、下部電極EB1が窒化タンタル(TaN)の場合も含まれるものとする。
実施の形態2.
この実施の形態に係る半導体装置90Bは、図23に示すように、実施の形態1において、下部電極EB1を複数(図23では2層)の導電層70a,70bにより構成し、その最上層導電層70aをアモルファス化された窒化金属(例えばTaN,WN)により形成し、その他の導電層70bを上記のアモルファス化された窒化金属よりも導電性の高い金属(即ち抵抗の低い金属)(例えばTa,W,Ti,Cu)により形成したものである。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
その際、下部電極EB1の全体の厚さとしては、実施の形態1と同様に50〜100nmに形成され、最上層導電層70aの厚さとしては、10nm以上であることが望ましい。10nmよりも薄いと、下部磁性膜6の形成時のエッチングにより最上層導電層70aが腐食されて下層の導電層70bが露出する可能性があるからである。
図23では、下部電極EB1は、2層の導電層70a,70bにより構成されており、その上層(最上層)導電層70aは、上記のアモルファス化された窒化金属により形成され、その下層導電層70bは、上記の導電性の良い金属により形成されている。
そして上層導電層70a上の一端部側の一部に、MTJ素子MD1および上部電極ET1が順に積層されている。そして上層導電層70a上に、MTJ素子MD1および上部電極ET1を被覆する様に、保護膜33が形成されている。この状態では、保護膜33は窒化膜により形成され、且つ上層導電層70aはアモルファス化された窒化金属により形成されているので、保護膜33は上層導電層70aに強く密着して形成される。
次に図15,図24〜図26に基づきこの半導体装置90Bの製造方法を説明する。以下では、実施の形態1の場合の製造方法と異なる点だけ説明する。
図15までは、実施の形態1の場合と同様に製造する。そして図24に示すように、バリアメタル層28およびビア埋込金属層28を被覆する様に、層間絶縁膜26の上面全面に、下層導電層70bおよび上層導電層70aを順に積層し、更にその上に、下部磁性層31a、トンネル絶縁膜31b、上部磁性膜31c、及び上部電極層32を順に積層する。以下、下部磁性層31a、トンネル絶縁膜31b、上部磁性膜31cをMTJ用膜31と呼ぶ。
その際、下部導電層70bを形成する際は、構成材料として例えばTa,W,Ti,Cuの何れかが用いられ、例えばスパッタ法により形成される。また上部導電層70bを形成する際には、構成材料として例えばTaN,WNの何れかが用いられ、実施の形態1の場合と同様の反応性スパッタ法により形成される。
尚、下部導電層70bおよび上部電極層70aを形成する際には、例えば1つのチャンバにおいて複数のターゲット(例えば下層導電層70bの成膜用のターゲットおよび上層導電層70aの成膜用のターゲット)を選択的に切換可能なスパッタリング装置を用いて、製造中の当該半導体装置90を当該チャンバから出すこと無く、下層導電層70bの成膜および上層導電層70aの成膜を連続的に行う事が望ましい。または下層導電層70bの成膜用のチャンバと上層導電層70aの成膜用のチャンバを含む複数のチャンバを備えたスパッタリング装置を用いて、製造中の当該半導体装置90Bを大気中に曝さずに各チャンバ間を移動させて、下部導電層70bの形成および上部電極層70aの形成を連続して行う事が望ましい。この様にすることで、下層導電層70bが大気に曝される事を防止できる。
続いて、図25に示すように、図示しないパターニングされたレジストを用いてMTJ用膜31及び上部電極層32をパターニングしてMTJ素子MD1及び上部電極ET1を得る。これらMTJ素子MD1及び上部電極ET1がMTJ素子部となる。
続いて、図26に示すように、上層導電層70a上に、MTJ素子部(MTJ素子MD1及び上部電極ET1)を被覆する様に、実施の形態1と同様にして、保護膜33として窒化膜(ここではシリコン窒化膜)を形成する。そして図示しないパターニングされたレジストを用いて、上層導電層70a,下層導電層70b,保護膜33をパターニングして、下部電極EB1,保護膜33を得る。
そして実施の形態1と同様にして、図23に示すように、上部コンタクト37aおよびビット線37を形成して、半導体装置90Bが完成する。
以上に説明した半導体装置90Bおよびその製造方法によれば、下部電極EB1は複数の導電層(例えば70a,70b)により構成され、前記複数の導電層のうち、最上層の導電層(保護膜が形成される導電層)70aは、アモルファス化された窒化金属(例えばTaN,WN)により形成されるので、下部電極EB1と保護膜33との密着性を高める事ができる。また前記複数の導電層のうち、他の導電層70bは、前記アモルファス化された窒化金属よりも導電性の高い金属(即ち抵抗の低い金属)(例えばTa,W,Ti,Cu)により形成されるので、下部電極EB1の良好な導電性を確保できる。
尚、この実施の形態では、下部電極EB1が窒化タンタル(TaN)の場合も含まれるものとする。
本発明は、MTJ構造を有する磁気デバイス(特にMRAM)全てに適用可能である。
実施の形態1,2に係る半導体装置90,90BのMTJ素子部における平面構造を示す平面図である。 実施の形態1の場合の図1のII-II断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の実験データを示した図である。 実施の形態2の場合の図1のII-II断面図である。 実施の形態2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
90,90B 半導体装置、6 下部磁性膜、7 トンネル絶縁膜、8 上部磁性層、25d ディジット線、30 下部コンタクト、37a 上部コンタクト、37 ビット線、33 保護膜、50 配線、60 層間絶縁膜、70a 上層(最上層)導電層、70b 下層導電層、ET1 上部電極、MC メモリセル部、Q MOSトランジスタ。

Claims (7)

  1. 半導体基板の上方に形成された下部電極と、
    前記下部電極上の一部に形成され、下部磁性膜、絶縁膜、上部磁性膜および上部電極の順に積層されてなるMTJ素子部と、
    前記MTJ素子部を被覆する様に前記下部電極上に形成された保護膜と、
    を備え、
    前記下部電極は、アモルファス化された窒化金属により形成され、
    前記保護膜は、窒素を含有する絶縁膜により形成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記下部電極は、複数の導電層により構成され、
    前記複数の導電層のうち、最上層の導電層は、前記アモルファス化された窒化金属により形成され、他の導電層は、前記アモルファス化された窒化金属よりも抵抗の低い金属により形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記アモルファス化された窒化金属は、アモルファス化された窒化タンタル(TaN)であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の半導体装置。
  4. 半導体基板の上方に形成された下部電極と、
    前記下部電極上の一部に形成され、下部磁性膜、絶縁膜、上部磁性膜および上部電極の順に積層されてなるMTJ素子部と、
    前記MTJ素子部を被覆する様に前記下部電極上に形成された保護膜と、
    を備え、
    前記下部電極は、窒化タンタル(TaN)により形成され、
    前記保護膜は、窒素を含有する絶縁膜により形成されることを特徴とする半導体装置。
  5. (a)半導体基板の上方に下部電極を形成する工程と、
    (b)前記下部電極上の一部に、下部磁性膜、絶縁膜、上部磁性膜および上部電極の順に積層されてなるMTJ素子部を形成する工程と、
    (c)前記MTJ素子部を被覆する様に前記下部電極上に保護膜を形成する工程と、
    を備え、
    前記工程(a)では、前記下部電極は、アモルファス化された窒化金属により形成され、
    前記工程(c)では、前記保護膜は、窒素を含有する絶縁膜により形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記工程(a)では、
    前記下部電極は、複数の導電層により構成され、
    前記複数の導電層のうち、最上層の導電層は、前記アモルファス化された窒化金属により形成され、他の導電層は、前記アモルファス化された窒化金属よりも抵抗の低い金属により形成されることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記アモルファス化された窒化金属は、アモルファス化された窒化タンタル(TaN)であることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
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