JP2010040905A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極上に強誘電体膜を均一な膜厚で堆積することができ、強誘電体キャパシタの信頼性や製造歩留まりを向上させることができる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】強誘電体キャパシタが、下部電極12と、下部電極12と対向する上部電極15と、下部電極12と上部電極15との間に介在された第1の誘電膜13および第2の誘電膜14とを備える。第1の誘電膜13は、下部電極12に積層され、下部電極12を構成する導電体パターンの加工端面12aと実質的に一致する加工端面13aを有する強誘電体パターンにより構成される。また、第2の誘電膜14は、上部電極15および第1の誘電膜13に接するとともに、下部電極12を構成する導電体パターンの加工端面12aを被覆している。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、強誘電体キャパシタを備える半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、各種情報の電子化や携帯端末の高機能化に伴い、書き換え可能なフラッシュメモリや強誘電体メモリ等の不揮発性メモリの用途が拡大している。特に、強誘電体メモリは、フラッシュメモリに比べて消費電力が小さいことからバッテリーレスでの使用が可能であり、かつ高速動作が可能である。そのため、非接触カード(RF-ID:Radio Frequency-Identification)への展開が始まりつつある。また、強誘電体メモリは、既存のSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等との置き換えや、ロジック混載メモリ等への適用が期待されている。
強誘電体メモリを構成する強誘電体キャパシタは、代表的には、白金(Pt)膜からなる上下電極と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zrx,Ti1-x)O3)、チタン酸ビスマス(BIT:Bi4Ti312)、タンタル酸ストロンチウム・ビスマス(SBT:SrBi2Ta29)等からなる強誘電体膜とにより構成される。例えば、シリコン基板を用いたLSI(Large Scale Integrated Circuit)プロセスにおいて強誘電体メモリを作製する場合、トランジスタ等が形成されたシリコン基板の表面をシリコン酸化膜等の絶縁膜で被覆し、当該絶縁膜上に下部Pt電極、強誘電体膜および上部Pt電極をパターン形成することで、強誘電体キャパシタが作製される。
一方、半導体集積回路装置(以下、半導体装置という。)の特性向上やコスト力強化のために、半導体装置に対して、低消費電力化、高速動作化、取れ個数の拡大が求められている。これらを実現するためには、半導体装置の素子パターンの微細化が必須であり、半導体装置に設けられるメモリセルに対しても占有面積の縮小化、すなわち、キャパシタ占有面積の縮小化が求められている。また、メモリを搭載した半導体装置では、低消費電力化に伴う電源電圧低減によりビット線電位差が減少するため、半導体装置の低消費電力化により、情報の読み出し・書き込みが困難化する。したがって、半導体装置に搭載されるメモリセルは、キャパシタ占有面積の縮小と、キャパシタ蓄積電荷量の拡大という、相反した要求を満たさなければならない。強誘電体メモリであってもこのような要求を満たす必要があり、キャパシタ構造として、立体型キャパシタ構造が提案されている。
一般に、メモリに使用されるキャパシタでは、上下電極間に配置される誘電膜(容量絶縁膜)の膜厚ばらつきが存在すると、電極間で電界が集中する箇所が生じため、キャパシタの特性や信頼性が低下する。また、誘電膜の成膜膜厚は、下地膜の材質に依存して変動することも知られている。例えば、図10に示すように、上部電極101と下部電極102の間に不均一な膜厚を有する誘電膜103が配置された場合、上部電極101と下部電極102との間に所定の電位差が印加されたときに、電界強度に位置依存性が発生する。すなわち、誘電膜103の膜厚が小さい箇所における電界強度E1が誘電膜の膜厚が大きい箇所における電界強度E2よりも大きくなり、誘電膜103の膜厚が小さい箇所に電界が集中することになる。その結果、リテンション特性等のキャパシタの信頼性が低下することになる。
立体型キャパシタ技術で先行しているDRAM分野では、コンケーブ構造におけるキャパシタ溝が形成される層間絶縁膜を、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜とからなる積層膜とする技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。当該技術では、酸化膜上に窒化膜を設け、キャパシタ溝の側壁面に形成された下部電極の上端近傍にシリコン窒化膜が存在するようにしている。当該技術で採用する誘電膜は、シリコン酸化膜上に比べてシリコン窒化膜上で厚く堆積するため、当該技術により下部電極の上端近傍で誘電膜が薄膜化するのを防ぐことができる。その結果、下部電極の上端近傍での下部電極と上部電極との間のリーク発生(電界集中)を防ぐことができる。
特開2006−032675号公報
しかしながら、上述の先行技術では、誘電膜である酸化タンタルのCVD(Chemical Vapor Deposition)膜が、シリコン酸化膜上よりもシリコン窒化膜上で堆積しやすいという性質を利用したものであり、誘電膜が強誘電体からなる場合にそのまま適用することは困難である。
図11は、CVD法により形成した強誘電体膜(ここでは、BIT)の成膜膜厚の、下地膜材質依存性を示す図である。図11から理解できるように、下地絶縁膜が、NSG(Non-doped Silicate Glass)膜、プラズマCVD法により成膜されたTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜(P−TEOS膜)、Pt膜である場合、同一の成膜時間で成膜されるBIT膜の膜厚に差が生じており、BIT膜は、Pt膜上よりも、NSG膜上やP−TEOS膜上に厚く形成されている。このように、強誘電体膜は、絶縁膜上の成膜膜厚が大きくなり、電極上の成膜膜厚が小さくなる傾向にある。そのため、下地絶縁膜の材質を変更しても、Pt膜上の誘電膜と下地絶縁膜上の誘電膜の膜厚差を解消することは困難である。
また、半導体装置の製造工程では、半導体装置の基板面内において、キャパシタ溝の高さやキャパシタ溝の幅の寸法ばらつきが発生するため、同一基板内であっても、各キャパシタ溝における下地絶縁膜と下部電極との表面積比率が変動する。そのため、上述のような成膜膜厚の下地膜材質依存性に起因して、基板面内で、均一な膜厚を有する強誘電体膜を形成することが困難である。このような強誘電体膜の膜厚ばらつきは、上述のようにキャパシタ特性の低下や信頼性低下の原因となり、半導体装置の製造歩留まりを低下させる。特に、将来的にパターンの微細化がより進行した場合、著しい製造歩留まりの低下として顕在化することになる。
さらに、従来のコンケーブ構造を有する強誘電体キャパシタでは、キャパシタ溝が形成された層間絶縁膜の平坦面(上面)に、厚い強誘電体膜が形成されることになる。そのため、当該強誘電体膜上に形成される上部電極上に、一定膜厚の層間絶縁膜を形成すると、上部電極を被覆する層間絶縁膜の総膜厚(キャパシタ溝が形成された層間絶縁膜上面からの膜厚)が大きくなり、上部電極を被覆する層間絶縁膜およびキャパシタ溝が形成された層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールのアスペクト比が大きくなる。将来的に、パターンの微細化がより進行した場合、製造歩留まりを向上させるためには、このようなコンタクトホールのアスペクト比は小さいことが好ましい。
本発明は上記従来の事情を鑑みて提案されたものであって、電極上に強誘電体膜を均一な膜厚で堆積することができ、強誘電体キャパシタの信頼性や製造歩留まりを向上させることができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するため、本発明は以下の技術的手段を採用している。まず、本発明は、半導体基板上に強誘電体キャパシタを備える半導体装置を前提としている。そして、本発明に係る半導体装置は、強誘電体キャパシタが、下部電極と、下部電極と対向する上部電極と、下部電極と上部電極との間に介在された第1および第2の誘電膜とを備える。第1の誘電膜は、下部電極に積層され、下部電極を構成する導電体パターンの加工端面と実質的に一致する加工端面を有する強誘電体パターンにより構成される。ここで、加工端面とは、エッチング等によりパターン形成がなされた加工端面である。一方、第2の誘電膜は、上部電極および第1の誘電膜に接するとともに、下部電極を構成する導電体パターンの加工端面を被覆している。
この半導体装置は、下層電極を構成する導電体膜と、第1の誘電膜を構成する強誘電体膜とが積層された後にパターニングを実施することにより、下層電極のパターンの加工端面と、第1の誘電膜のパターンの加工端面とを実質的に一致させることができる。このように、下層電極を構成する導電体膜上に第1の誘電膜を構成する強誘電体膜を成膜した後に、パターニングを行うことにより、下地膜の材質の差異に依存する強誘電体膜の成膜膜厚の変動を排除することができ、均一な膜厚を有する強誘電体膜を基板全面にわたって形成することができる。その結果、微細な強誘電体キャパシタを形成する場合であっても、半導体装置の製造歩留まりや信頼性を向上させることができる。
上記構成は、強誘電体キャパシタがコンケーブ構造を有する場合に特に好適である。第1の誘電膜の材質は、(Ba,Sr)TiO3、BaTiO3、SrTiO3、Ta25、Pb(Zr,Ti)O3、Pb(Nb,Ti)O3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi2Ta29、SrBi2(Ta,Nb)29、Bi4Ti313からなる群から選択された少なくとも1つとすることができる。また、第2の誘電膜の材質は、酸化シリコン、シリコン窒化物、絶縁性金属酸化物からなる群から選択された少なくとも1つ、あるいは、上述の強誘電体材料とすることができる。なお、第2の誘電膜の膜厚は、第1の誘電膜の膜厚より薄いことが好ましい。
一方、他の観点では、本発明は、半導体基板上に強誘電体キャパシタを備える半導体装置の製造方法を提供することのできる。すなわち、本発明に係る半導体装置の製造方法では、まず、半導体基板上に、第1の層間絶縁膜が形成される。次いで、第1の層間絶縁膜に、当該第1の層間絶縁膜よりも下層に形成された導電体と電気的に接続するコンタクト構造が形成される。ここで、コンタクト構造とは、コンタクトホールに充填された導電体プラグ、および当該導電体プラグに電気的に接続された導電体を含む。続いて、コンタクト構造が形成された第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜が形成される。当該第2の層間絶縁膜には、上記コンタクト構造に到達する開口部が形成される。開口部が形成された第2の層間絶縁膜上には、導電体膜が形成され、当該導電体膜上に、強誘電体膜が形成される。第2の層間絶縁膜上の強誘電体膜および導電体膜を除去することにより、上記開口部の側壁面および底面に、導電体膜からなる下部電極と、当該下部電極に積層された強誘電体膜からなる第1の誘電膜とが同時に形成される。そして、第1の誘電膜の表面、および下部電極を構成する導電体パターンの加工端面を被覆する第2の誘電膜が形成され、当該第2の誘電膜上に、下部電極と対向して、導電体膜からなる上部電極が形成される。
本発明によれば、コンケーブ構造等の強誘電体キャパシタの誘電膜を、均一な膜厚で形成することができ、キャパシタの微細化と信頼性向上に対応した半導体装置を実現することができる。
また、本発明によれば、コンケーブ構造の強誘電体キャパシタにおいて、強誘電体膜からなる第1の誘電膜がキャパシタ溝内にのみ形成され、キャパシタ溝が形成された層間絶縁膜の平坦面(上面)には、第1の誘電膜に比べて膜厚の薄い第2の誘電膜のみが形成される。そのため、上部電極上に一定膜厚の層間絶縁膜を堆積する場合、当該層間絶縁膜の総膜厚(キャパシタ溝が形成された層間絶縁膜上面からの膜厚)を小さくすることができる。その結果、上部電極を被覆する層間絶縁膜およびキャパシタ溝が形成された層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールのアスペクト比を低減することができ、製造歩留まりを向上させることもできる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図である。当該半導体装置は、同一の半導体基板上に、メモリセル形成領域100とロジック回路形成領域200とを備える。図1では、メモリセル形成領域100を右方に、ロジック回路形成領域200を左方に示している。また、図1では、メモリセル形成領域100に、下部電極12、第1の誘電膜13、第2の誘電膜14、上部電極15が下層から順に積層されたコンケーブ構造を有する3つのメモリセル30を示している。なお、図1は概略図であり、各部の寸法比は現実の寸法比を示していない。
図1に示すように、本実施形態の半導体装置は、例えばシリコン(Si)単結晶基板からなる半導体基板1の表面にMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ3を備える。トランジスタ3は、メモリセル形成領域100およびロジック回路形成領域200のいずれにも形成される。図1では、メモリセルへのデータの書き込みまたはメモリセルからのデータの読み出しを行う1つのMOSトランジスタ3のみを示しているが、半導体基板1は多数のMOSトランジスタ3を含んでいる。当該MOSトランジスタ3は、半導体基板1の表面にシャロウトレンチ分離(STI)法により形成された素子分離2で区画された領域に形成されている。なお、図1では、2つの素子分離2のみを例示している。
MOSトランジスタ3が形成された半導体基板1上には、500nm程度の膜厚を有する酸化シリコン(SiO2)からなる第1の層間絶縁膜4が形成されている。第1の層間絶縁膜4には、該第1の層間絶縁膜4を貫通してMOSトランジスタ3のソース/ドレイン拡散領域(図示せず)と電気的に接続する第1のプラグ5が形成されている。第1のプラグ5は、例えば、10nm程度の膜厚を有するチタン膜と20nm程度の膜厚を有する窒化チタン(TiN)膜とが積層されたバリア層(図示せず)を下層膜として備えるタングステン(W)により構成される。
第1のプラグ5上には、該第1のプラグ5と電気的に接続し、かつ第1のプラグ5を覆う状態で形成されたローカル配線6が設けられている。ローカル配線6は、10nm程度の膜厚を有するチタン膜と20nm程度の膜厚を有する窒化チタン膜とが積層されたバリア層(図示せず)を下層として備えるタングステン膜により構成される。タングステン膜の膜厚は、例えば、80nm程度である。なお、メモリセル形成領域100のローカル配線6は、例えば、メモリ回路のデータ線として機能する。
ローカル配線6および第1の層間絶縁膜4上には、250nm程度の膜厚を有する酸化シリコンからなる第2の層間絶縁膜7が形成されている。当該第2の層間絶縁膜7上には、180nm程度の膜厚を有する窒化シリコンからなる第1の水素バリア膜9が形成されている。第1の水素バリア膜9と第2の層間絶縁膜7には、第1の水素バリア膜9および第2の層間絶縁膜7を貫通して、MOSトランジスタ3のソース/ドレイン拡散領域(図示せず)と電気的に接続する第2のプラグ8が形成されている。第2のプラグ8は、例えば、10nm程度の膜厚を有するチタン膜と20nm程度の膜厚を有する窒化チタン膜とが積層されたバリア層を下層膜として備えるタングステンにより構成される。なお、以下では、メモリセル形成領域100に形成される第2のプラグ8を第2のプラグ8bとし、ロジック回路形成領域200に形成される第2のプラグ8を第2のプラグ8aとする。また、メモリセル形成領域100において、第2のプラグ8bが接続するMOSトランジスタ3のソース/ドレイン拡散領域は、上記第1のプラグ5が接続するMOSトランジスタ3のソース/ドレイン拡散領域とは異なる拡散領域である。
第2のプラグ8b上には、該第2のプラグ8bと電気的に接続された導電性を有する酸素バリア膜10が形成されている。酸素バリア膜10は、50nm程度の膜厚を有する窒化チタンアルミニウム(TiAlN)膜、50nm程度の膜厚を有するイリジウム(Ir)膜、90nm程度の膜厚を有する酸化イリジウム(IrO2)膜、および80nm程度の膜厚を有する白金(Pt)膜が下層から順に積層された構造を有している。
酸素バリア膜10および第1の水素バリア膜9上には、700nm程度の膜厚を有する酸化シリコンからなる第3の層間絶縁膜11が形成されている。第3の層間絶縁膜11には、底部に酸素バリア膜10が露出する開口部31(以下、キャパシタ溝31という)が設けられ、当該キャパシタ溝31にメモリセル30が形成されている。
上述のように、各メモリセル30は、下部電極12、第1の誘電膜13、第2の誘電膜14、上部電極15が下層から順に積層された構造を有している。下部電極12は50nm程度の白金膜からなり、キャパシタ溝31の底部に露出した酸素バリア膜10上およびキャパシタ溝31の側壁面上に形成されている。また、第1の誘電膜13は、ストロンチウム(Sr)、ビスマス(Bi)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バリウム(Ba)および鉛(Pb)の少なくとも1つを含むビスマス層状ペロブスカイト型酸化物である強誘電体膜からなり、40〜50nm程度の膜厚を有している。第1の誘電膜13は、後述のように、下層電極12を構成する白金膜と、第1の誘電膜13を構成する強誘電体膜とが積層された後にパターニングを実施することにより形成される。そのため、下層電極12のパターンの加工端面12aと、第1の誘電膜13のパターンの加工端面13aとは実質的に一致している。第2の誘電膜14は、10〜30nm程度の膜厚を有する絶縁体膜もしくは強誘電体膜からなる。上部電極15は、70nm程度の白金膜からなり、下部電極12、第1の誘電膜13および第2の誘電膜14が形成されたキャパシタ溝31を充填している。また、図1では、第2の誘電膜14および上部電極15は、複数のメモリセル30にわたって共通に設けられており、第2の誘電膜14および上部電極15のパターニングは、マスクエッチング等により一括して行われる。このため、上部電極15のパターンの加工端面と第2の誘電膜14のパターンの加工端面とは実質的に一致している。
第3の層間絶縁膜11および上部電極15上には、200nm程度の膜厚を有する酸化シリコンからなる第4の層間絶縁膜16が形成されている。また、メモリセル形成領域100の周囲には、第4の層間絶縁膜16および第3の絶縁膜を貫通して、底部に第1の水素バリア膜9が露出する溝32が形成され、当該溝32を含む第4の層間絶縁膜16上に、メモリセル形成領域100を囲む、20〜40nm程度の膜厚を有するシリコン窒化膜からなる第2の水素バリア膜17が設けられている。
当該第2の水素バリア膜17上およびロジック回路形成領域200の第4の層間絶縁膜16上には、200nm程度の膜厚を有するBPSG(Boro-Phospho Silicate Glass)からなる第5の層間絶縁膜18が形成されている。
第5の層間絶縁膜18上には、例えば、メモリ回路のビット線や他の回路配線を構成するアルミニウム等からなる配線20が形成されており、図1では、ロジック回路形成領域200において、第5の層間絶縁膜18、第4の層間絶縁膜16および第3の層間絶縁膜11を貫通して第2のプラグ8aと配線20とを電気的に接続する第3のプラグ19が形成されている。第3のプラグ19は、例えば、膜厚が20nm程度の窒化チタン膜をバリア層として備えるタングステンにより構成される。このとき、バリア層は、膜厚が10nm程度の窒化チタン膜と膜厚が10nm程度のチタン膜との積層としてもよい。
以上の構造を有する本実施形態の半導体装置では、上部電極15と下部電極12とが対向し、実質的にキャパシタとなる領域の誘電膜が、第1の誘電膜13と第2の誘電膜14で構成されている。当該構造では、第1の誘電膜13が主に強誘電性に寄与し、第2の誘電膜14が、キャパシタ溝31内の側壁面に接して配置された下部電極12の上端面での上部電極15との絶縁性に寄与する。また、第1の誘電膜13形成時には、下部電極12となる導電体膜のみが基板表面に存在しているため、第1の誘電膜13となる強誘電体膜は導電体膜上のみに堆積されることになる。そのため、下部電極12上での第1の誘電膜13の膜厚ばらつきは極めて小さくなる。さらに、第2の誘電膜14形成時には、キャパシタ溝31内の側壁面に接して配置された下部電極12の上端面、第3の層間絶縁膜11および第1の誘電膜13のみが基板表面に存在している。下部電極12の上端面(ここでは、加工端面12a)は極めて小さい領域であるため、第2の誘電膜14となる絶縁体膜または強誘電体膜は、ほぼ絶縁体上に堆積されることになる。したがって、第1の誘電膜13上での第2の誘電膜14の膜厚ばらつきも極めて小さくなる。すなわち、本構成によれば、分極に寄与する誘電膜(第1の誘電膜13および第2の誘電膜14)の膜厚ばらつきを抑制することができ、強誘電体メモリのリテンション特性などの信頼性を向上させることができる。また、半導体装置の面内特性ばらつきも低減することができ、製造歩留まりを向上させることができる。
以上の構造を有する半導体装置は、例えば、以下の製造工程を経ることにより形成することができる。図2〜図8は、上記半導体装置の製造過程を示す工程断面図である。なお、図2〜図8では、図1と同様に、MOSトランジスタ3等は、一部のみを図示している。また、図2〜図8は概略図であり、各部の寸法比は現実の寸法比を示していない。
まず、図2に示すように、シリコン単結晶基板等からなる半導体基板1の主面の表面部に、STI法により複数の素子分離2が形成される。そして、素子分離2により区画された半導体基板1の表面部に、公知の微細加工技術によりMOSトランジスタ3が形成される。MOSトランジスタ3が形成された半導体基板1上には、CVD法により、1000nm程度の膜厚を有する酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜4が全面にわたって形成される。第1の層間絶縁膜4の上面は、化学機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化される。平坦化後の第1の層間絶縁膜4の膜厚は500nm程度である。
平坦化された第1の層間絶縁膜4には、以降の工程で層間絶縁膜4上に形成されるローカル配線6と、MOSトランジスタ3のソース/ドレイン領域(図示せず)とを電気的に接続する第1のプラグ5が形成される。第1のプラグ5は、例えば、公知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を適用して第1の層間絶縁膜4に貫通孔を形成し、当該貫通孔に導電体を充填することにより形成される。本実施形態では、まず、スパッタリング法またはCVD法により、貫通孔を含む第1の層間絶縁膜4上に、膜厚が10nm程度のチタン膜および膜厚が20nm程度の窒化チタン膜を順に堆積してバリア層(図示せず)を形成する。続いて、ブランケットCVD法により、バリア層上に上記貫通孔を充填する状態で、膜厚が500nm程度のタングステンからなる金属膜を堆積する。なお、このとき第1の層間絶縁膜4上に堆積した不要なバリア膜および金属膜はCMP法により除去される。
第1のプラグ5が形成された第1の層間絶縁膜4上には、スパッタリング法またはCVD法により、膜厚が10nm程度のチタン膜および膜厚が20nm程度の窒化チタン膜を順に堆積することによりバリア層(図示せず)が形成され、当該バリア層上に、スパッタリング法により、80nm程度の膜厚を有するタングステンからなる金属膜が堆積される。当該バリア層および金属膜に対して、公知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を適用することにより、第1の層間絶縁膜4上(第1のプラグ5上)にローカル配線6が形成される。
ローカル配線6が形成された第1の層間絶縁膜4上には、CVD法により、500nm程度の膜厚を有する酸化シリコンからなる第2の層間絶縁膜7が全面にわたって堆積される。第2の層間絶縁膜7の上面は、CMP法により平坦化される。平坦化後の第2の層間絶縁膜7の膜厚は250nm程度である。平坦化された第2の層間絶縁膜7上には、CVD法により、180nm程度の膜厚を有するシリコン窒化物からなる第1の水素バリア膜9が堆積される。
第1の水素バリア膜9および第2の層間絶縁膜7には、以降で層間絶縁膜4上に形成されるメモリセル30の下部電極12とMOSトランジスタ3のソース/ドレイン領域とを電気的に接続する第2のプラグ8bが形成される。この工程において、ロジック回路形成領域200では、ロジック回路を構成するMOSトランジスタ(図示せず)と以降で上層に形成される上層配線との電気的接続に使用される第2のプラグ8aが形成される。なお、第2のプラグ8a、8bは、上述した第1のプラグ5と同様の手法により形成される。
第2のプラグ8a、8bが形成された第1の水素バリア膜9上には、50nm程度の窒化チタンアルミニウム膜、50nm程度の膜厚を有するイリジウム膜、90nm程度の膜厚を有する酸化イリジウム膜、および80nm程度の膜厚を有する白金膜が、スパッタリング法により下層から順に堆積される。当該積層膜に対して、公知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を適用することにより、第2のプラグ8b上のメモリセル30が形成される各領域にそれぞれ酸素バリア膜10が形成される。
次いで、図3に示すように、酸素バリア膜10が形成された第1の水素バリア膜9上に、CVD法により、700nm程度の膜厚を有する酸化シリコンからなる第3の層間絶縁膜11全面にわたって堆積される。当該第3の層間絶縁膜11には、公知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を適用することにより、底部に酸素バリア膜10が露出するキャパシタ溝31が形成される。当該キャパシタ溝31の側壁面上および底部に露出した酸素バリア膜10上を含む第3の層間絶縁膜11上には、スパッタリング法により、50nm程度の膜厚を有する白金からなる導電体膜22が形成される。当該導電体膜22の形成には、スパッタリング成膜装置の基板搭載部に100W程度のバイアスを印加するバイアススパッタリング法を用いることが好ましい。これにより、キャパシタ溝31の側壁面上と底面とにカバレッジよく導電体膜22を形成することができる。また、キャパシタ溝31と導電体膜22の界面にはTi酸化膜からなる密着層が形成されてもよい。当該密着層を形成することにより、白金のマイグレーションを抑制することができる。なお、密着層は、キャパシタ溝31の側壁面のみに形成され、酸素バリア膜10上には存在しないことが好ましい。このような構造は、密着層形成後にCl2とArからなるガス系を使用した異方性ドライエッチングを適用して、酸素バリア膜10上のTi酸化膜を除去することにより実現できる。
導電体膜22上には、40〜50nm程度の膜厚を有する強誘電体膜23が形成される。本実施形態では、強誘電体膜23として、ストロンチウム(Sr)、ビスマス(Bi)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、バリウム(Ba)および鉛(Pb)の少なくとも1つを含むビスマス層状ペロブスカイト型酸化物である強誘電体をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により成膜している。より具体的には、強誘電体膜23としては、例えば、(Ba,Sr)TiO3、BaTiO3、SrTiO3、Ta25、Pb(Zr,Ti)O3、Pb(Nb,Ti)O3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi2Ta29、SrBi2(Ta,Nb)29、Bi4Ti313等を使用することができる。
このとき、半導体基板1の最表面は、全面が白金(導電体膜22)で覆われている。そのため、下地膜の材質差に起因する膜厚差を生じることがなく、キャパシタ溝31の側壁面および底面においても、第3の層間絶縁膜11の平坦面(上面)と膜厚差が少ない、均一な膜厚で強誘電体膜23を形成することができる。
続いて、図4に示すように、キャパシタ溝31の底面および側壁面のみに導電体膜22および強誘電体膜23が残存するように、導電体膜22および強誘電体膜23の一部が除去される。当該工程では、例えば、キャパシタ溝31内に、フォトレジスト等からなる犠牲膜21充填し、Cl2、Ar、O2からなるガス系を使用して、処理室圧力が0.5Pa程度の低圧条件下で異方性ドライエッチングが行われる。これにより、キャパシタ溝31の底面および側壁面のみを被覆する下部電極12および第1の誘電膜13が形成される。このとき、キャパシタ溝31の側壁面における、第1の誘電体13(加工端面13a)の高さ(加工端面13aの位置)および下部電極12の高さ(加工端面12aの位置)は、実質的に一致している。なお、犠牲膜21は、下部電極12および第1の誘電膜13の加工後に除去される。
第1の誘電膜13および下部電極12の形成が完了すると、図5に示すように、CVD法により、10〜30nm程度の膜厚を有する絶縁体膜24が堆積される。絶縁体膜24は、キャパシタ溝31の側壁面における下部電極12の上端部(加工端面12a)を絶縁するために堆積される。したがって、絶縁体膜24の材質は絶縁性であればよく、酸化膜、窒化膜、金属酸化膜を使用することができる。例えば、酸化シリコン、シリコン窒化物を使用することができ、あるいは、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)からなる金属群の少なくとも1つを含む絶縁性の金属酸化物を使用することができる。また、絶縁体膜24は、強誘電体膜23として例示した強誘電体材料からなる膜であってもよい。また、絶縁体膜24の膜厚は、絶縁性が確保できる限り薄い方が好ましい。
絶縁体膜24の形成が完了すると、スパッタリング法により、70nm程度の膜厚を有する白金膜が堆積される。そして、フォトリソグラフィ技術により形成されたレジストパターン等をマスク(図示せず)として、Cl2、Ar、O2からなるガス系を用いた異方性ドライエッチングによるパターニングが行われ、図6に示すように、第2の誘電膜14および上部電極15が形成される。
上部電極15が形成された第3の層間絶縁膜11上には、図7に示すように、CVD法等により、200nm程度の膜厚を有する酸化シリコンからなる第4の層間絶縁膜16が堆積される。第4の層間絶縁膜16は、例えば、吸湿性の少ないNSG膜を用いることが好ましい。吸湿性の少ない第4の層間絶縁膜16とすることで、水分に起因する強誘電体キャパシタ特性の劣化を抑制することができる。また、半導体装置の平面レイアウト構造にも依存するが、厚いNSG膜を形成した場合、NSG膜に起因する応力により、半導体装置にクラックが発生する場合がある。このようなクラックの発生を回避する観点では、第4の層間絶縁膜16として、100nm程度の膜厚を有するNSG膜と100nm程度の膜厚を有するBPSG膜とからなる積層膜にしてもよい。なお、第4の層間絶縁膜16の上面は、上部電極15に起因する段差をなくすため、CMP法によって平坦化される。また、第4の層間絶縁膜16堆積前または堆積後には、強誘電体膜の強誘電性を発現させるために、酸素雰囲気で600℃〜850℃の温度範囲で焼結処理が行われる。
第4の層間絶縁膜16の形成が完了すると、第4の層間絶縁膜16と第3の層間絶縁膜11を貫通して第1の水素バリア膜9に到達し、かつメモリセル30が形成された領域の周囲を囲む、幅200nm程度の溝32がマスクエッチングにより形成される。そして、この溝32を含む第4の層間絶縁膜16の上に第2の水素バリア膜17が形成される。第2の水素バリア膜17は、膜厚が20〜40nmのシリコン窒化膜からなるCVD膜を用いるとカバレッジよく形成できる。
第2の水素バリア膜17が形成された第4の層間絶縁膜16上には、図8に示すように、200nm程度の膜厚を有するBPSG膜からなる第5の層間絶縁膜18が形成される。言うまでもなく、このBPSG膜は、下地段差を緩和すべくCMP法により平坦化されるのが望ましい。また、第5の層間絶縁膜18、第4の層間絶縁膜16および第3の層間絶縁膜11を貫通して第2のプラグ8aに電気的に接続する第3のプラグ19が形成され、第5の層間絶縁膜18上に配線20が形成される。なお、第3のプラグ19は、第1のプラグまたは第2のプラグと同様の手法により形成すればよく、例えば、膜厚が20nm程度の窒化チタン膜をバリア層として備えるタングステンにより構成することができる。以上により、本実施形態の半導体装置の構造が実現される。
本発明の製造方法によれば、強誘電体膜23が導電体膜22上のみに堆積されるため、下部電極12上での第1の誘電膜13の膜厚ばらつきが極めて小さくなる。さらに、絶縁体膜24は、キャパシタ溝31内の側壁面に接して配置された下部電極12の上端面、第3の層間絶縁膜11および第1の誘電膜13が基板表面に露出した状態で堆積される。下部電極12の上端面は極めて小さい領域であるため、絶縁体膜24は、ほぼ絶縁体上に堆積されることになり、第1の誘電膜13上での第2の誘電膜14の膜厚ばらつきも極めて小さくなる。したがって、本構成によれば、分極に寄与する誘電膜(第1の誘電膜13および第2の誘電膜14)の膜厚ばらつきを抑制することができ、強誘電体メモリのリテンション特性などの信頼性を向上させることができる。また、半導体装置の面内特性ばらつきも低減することができ、製造歩留まりを向上させることができる。
また、本実施形態の半導体装置によれば、別の観点でも、製造歩留まりの向上効果を奏することができる。図9は、当該製造歩留まり向上効果を説明するための図である。図9(a)が本実施形態の半導体装置を模式的に示す断面図であり、図9(b)が従来構造の半導体装置を模式的に示す断面図である。
図9(a)に示すように、本実施形態の半導体装置では、コンケーブ構造の強誘電体キャパシタにおいて、強誘電体膜からなる第1の誘電膜13がキャパシタ溝31内の下部電極12上のみ形成されている。また、キャパシタ溝31が形成された第3の層間絶縁膜11の平坦面(上面)11aには、第1の誘電膜13に比べて膜厚の薄い第2の誘電膜14のみが形成されている。そして、第2の誘電膜14上に上部電極15が形成されている。
これに対し、従来構造の半導体装置では、図9(b)に示すように、コンケーブ構造の強誘電体キャパシタにおいて、強誘電体膜からなる誘電膜113がキャパシタ溝131内の下部電極112上のみならず層間絶縁膜111の表面111a上にも形成されている。そして、誘電膜113上に上部電極115が形成されている。
以上の両構造において、上部電極15、115上に一定膜厚dの層間絶縁膜を堆積する場合、本実施形態の構造では、当該層間絶縁膜の総膜厚(キャパシタ溝が形成された層間絶縁膜上面からの膜厚)を小さくすることができる。すなわち、図9(a)、図9(b)に示すように、本実施形態の構成では、上部電極15を被覆する第4の層間絶縁膜16の総膜厚D1が、第2の誘電膜14の膜厚、上部電極15の膜厚および膜厚dの和であるのに対し、従来構成では、上部電極115を被覆する層間絶縁膜116の総膜厚D2は、誘電膜113の膜厚、上部電極115の膜厚および膜厚dの和になる。したがって、本実施形態の構造によれば、第4の層間絶縁膜16の総膜厚は、従来構造に比べて、ΔD=(誘電膜113の膜厚)−(第2の誘電膜14の膜厚)だけ小さくなる。その結果、第4の層間絶縁膜16および第3の層間絶縁膜11を貫通する第3のプラグ19を形成する場合のコンタクトホールのアスペクト比が、従来構造の層間絶縁膜116および層間絶縁膜111を貫通するプラグ119を形成する場合のコンタクトホールのアスペクト比よりも小さくなり、製造歩留まりが改善されることになる。
以上説明したように、本発明によれば、コンケーブ構造等の強誘電体キャパシタの容量絶縁膜を均一な膜厚で形成することができ、キャパシタの微細化と信頼性向上に対応した半導体装置を実現することができる。また、半導体装置の面内特性ばらつきも低減することができ、製造歩留まりを向上させることができる。
なお、以上で説明した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば、上記実施形態で説明した成膜及びエッチング等のプロセスは、他の等価なプロセスに置換することが可能である。
本発明は、強誘電体キャパシタの誘電膜の膜厚を均一化することができ、強誘電体キャパシタを備える半導体装置およびその製造方法として有用である。
本発明の一実施形態における半導体装置を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の製造過程を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の製造過程を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の製造過程を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の製造過程を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の製造過程を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の製造過程を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の製造過程を示す断面図 本発明の一実施形態における半導体装置の効果を示す図 誘電体に加わる電界強度を示す模式図 強誘電体膜の成膜膜厚の下地層材質依存性を示す図
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離
3 MOSトランジスタ
4 第1の層間絶縁膜
5 第1のプラグ
6 ローカル配線
7 第2の層間絶縁膜
8、8a、8b 第2のプラグ
9 第1の水素バリア膜
10 酸素バリア膜
11 第3の層間絶縁膜
12 下部電極
13 第1の誘電膜
14 第2の誘電膜
15 上部電極
16 第4の層間絶縁膜
17 第2の水素バリア膜
18 第5の層間絶縁膜
19 第3のプラグ
20 配線
21 犠牲膜
22 導電体膜
23 強誘電体膜
24 絶縁体膜
30 メモリセル
31 キャパシタ溝
32 溝
100 メモリセル形成領域
101 上部電極
102 下部電極
103 誘電膜
111 従来構造の第3の層間絶縁膜
112 従来構造の下部電極
113 従来構造の誘電膜
115 従来構造の上部電極
116 従来構造の第4の層間絶縁膜
119 従来構造の第3のプラグ
200 ロジック回路形成領域

Claims (7)

  1. 半導体基板上に強誘電体キャパシタを備える半導体装置において、
    前記強誘電体キャパシタが、
    下部電極と、
    前記下部電極と対向する上部電極と、
    前記下部電極の前記上部電極側に積層され、下部電極を構成する導電体パターンの加工端面と実質的に一致する加工端面を有する強誘電体パターンからなる第1の誘電膜と、
    前記上部電極と前記第1の誘電膜との間に介設され、前記上部電極および前記第1の誘電膜に接するとともに、前記導電体パターンの加工端面を被覆する第2の誘電膜と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記強誘電体キャパシタがコンケーブ構造を有し、上記下部電極および上記第1の誘電膜がコンケーブ構造の溝内のみに形成される、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1の誘電膜の材質が、(Ba,Sr)TiO3、BaTiO3、SrTiO3、Ta25、Pb(Zr,Ti)O3、Pb(Nb,Ti)O3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi2Ta29、SrBi2(Ta,Nb)29、Bi4Ti313からなる群から選択された少なくとも1つである、請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記第2の誘電膜の材質が、酸化シリコン、シリコン窒化物、絶縁性金属酸化物からなる群から選択された少なくとも1つである、請求項1から3いずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の誘電膜の材質が、(Ba,Sr)TiO3、BaTiO3、SrTiO3、Ta25、Pb(Zr,Ti)O3、Pb(Nb,Ti)O3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi2Ta29、SrBi2(Ta,Nb)29、Bi4Ti313からなる群から選択された少なくとも1つである、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第2の誘電膜の膜厚が前記第1の誘電膜の膜厚より薄い、請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 半導体基板上に強誘電体キャパシタを備える半導体装置の製造方法において、
    半導体基板上に、第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜に、前記第1の層間絶縁膜よりも下層に形成された導電体と電気的に接続するコンタクト構造を形成する工程と、
    前記コンタクト構造が形成された第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜に、前記コンタクト構造に到達する開口部を形成する工程と、
    前記開口部が形成された第2の層間絶縁膜上に、導電体膜を形成する工程と、
    前記導電体膜上に、強誘電体膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上の前記強誘電体膜および前記導電体膜を除去することにより、前記開口部の側壁面および底面に、前記導電体膜からなる下部電極と、当該下部電極に積層された前記強誘電体膜からなる第1の誘電膜とを形成する工程と、
    前記第1の誘電膜の表面、および前記下部電極を構成する導電体パターンの加工端面を被覆する第2の誘電膜を形成する工程と、
    前記第2の誘電膜上に、前記下部電極と対向して、導電体膜からなる上部電極を形成する工程と、
    を含む、半導体装置の製造方法。
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