JP2010038709A - 半導体試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】増幅器の動作の安定化を図りつつ、消費電力の低減を図ることを目的とする。
【解決手段】第1の増幅器23と第2の増幅器24との間に第1の抵抗25と第2の抵抗26とを直列に接続し、第1の抵抗25と第2の抵抗26との中間点に接続される出力端子27にDUT12を接続した半導体試験装置10であって、DUT2が接続されているときには第1の増幅器23と第2の増幅器24とが異なる電圧を出力するように、DUT12が接続されていないときには第1の増幅器24と第2の増幅器25とが同じ電圧を出力するように制御を行う制御手段として、電源供給のオンまたはオフを切り替える電源供給スイッチ31と、バイアス電圧源の機能のオンまたはオフを切り替えるバイアススイッチ32と、各スイッチの切り替え制御を行うスイッチ制御部33と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置に関し、特に被試験デバイスに電源を供給する半導体試験装置に関するものである。
被試験デバイス(DUT:Device Under Test)に所定の電源を供給して試験を行う半導体試験装置がある。この種の半導体試験装置には、DUTに流れ込む負荷電流を変動させないために、DUTの入力側に容量負荷を接続している。そして、半導体試験装置には、DUTに電圧を印加するための増幅器を用いているが、容量負荷が一定値以上大きくなると、増幅器の動作が不安定になる。これは、一般的な増幅器は、無負荷時(出力電流がゼロのとき)における消費電力を抑制するために、出力段のアイドリング電流を小さくしているからであり、これにより増幅器の出力インピーダンスが大きくなるからである。
この点を解消した技術が特許文献1に開示されている。図4は特許文献1に開示されている発明の概略構成図である。この半導体試験装置100は、n個の電源モジュール101−1〜101−n(総称して電源モジュール101とする)と、DUT102と、容量負荷103−1〜103−n(総称して容量負荷103とする)とを備えて概略構成している。各電源モジュール101は、DUT102に所定の電源を供給するものであり、DUT102は試験対象である被試験デバイスである。図4の例では、DUT102には電源モジュール101と接続するための複数の接続ピンが形成され、各接続ピンに各電源モジュール101が接続される。各容量負荷103は、各電源モジュール101とDUT102との間にそれぞれ接続されており、電源モジュール101からDUT102に対して流れる負荷電流が変動したとしても、電源端子の電位を変動させないために設けてある。
電源モジュール101は、DAC111とバイアス電圧源112と第1の増幅器113と第2の増幅器114と第1の抵抗115と第2の抵抗116と出力端子117−1〜117−n(総称して出力端子117とする)とを備えて概略構成している。DAC111は図示しない電圧設定部から出力される設定値に基づいて設定電圧Viを出力するデジタル・アナログ・コンバータである。バイアス電圧源112は、一定のバイアス電圧Vbを発生するための電圧源である。第1の増幅器113および第2の増幅器114は、それぞれ出力端子が反転入力端子に接続されてボルテージフォロワを形成している。また、第1の増幅器113の非反転入力端子にはバイアス電圧源112の正電圧端子が接続され、第2の増幅器114の非反転入力端子にはバイアス電圧源112の負電圧端子が接続されている。
第1の増幅器113の出力端子と第2の増幅器114の出力端子との間には第1の抵抗115と第2の抵抗116とが直列接続されており、第1の抵抗115は第1の増幅器113に接続され、第2の抵抗116は第2の増幅器114に接続されている。第1の抵抗115と第2の抵抗116との中間点は出力端子117に接続されており、この出力端子117にDUT102が接離可能に接続される。
DAC111から出力される設定電圧Viは第1の増幅器113に入力される。第1の増幅器113はボルテージフォロワを形成しているため、出力側からは同じ電圧Viが出力される。一方、第2の増幅器114とDAC111との間にはバイアス電圧源112が介在しているため、第2の増幅器114にはバイアス電圧Vbを減じた電圧Vi−Vbが入力される。第2の増幅器114もボルテージフォロワを形成しているため、電圧Vi−Vbが第2の増幅器114から出力される。従って、第1の増幅器113からの出力電圧Viと第2の増幅器114からの出力電圧Vi−Vbとの差電圧Vb(=Vi−(Vi−Vb))が、直列接続された第1の抵抗115(抵抗値R1とする)と第2の抵抗116(抵抗値R2とする)とに分圧される。この差電圧Vbはバイアス電圧Vbであり、設定電圧Viの値によらず一定である。そして、出力端子117は、第1の抵抗115と第2の抵抗116との中間地点に設けられているため、出力端子117の出力電圧Vdは、
Vd=Vi−Vb×R1/(R1+R2)となる。
一方、第1の増幅器113と第2の増幅器114との間には、第1の抵抗115と第2の抵抗116とが直列接続されており、差電圧はVbとなっていることから、バイアス電流Ib(Ib=Vb/(R1+R2))が流れることになる。このバイアス電流Ibは設定電圧Viによらない一定値の電流であり、第1の増幅器113からバイアス電流Ibが流れることにより、第1の増幅器113の出力インピーダンスを低い値で安定させるようにしている。第1の増幅器113の出力インピーダンスを低い値にすることで、高負荷の容量負荷103を接続したとしても、第1の増幅器113の動作を安定化させている。
特開2008−3037号公報
前述した特許文献1では、バイアス電流Ibを流すことにより、第1の増幅器113の動作安定化を図り、高負荷の容量負荷103を接続することができるという点で非常に有利な効果を奏する一方で、バイアス電流Ibは常時流れている状態になっている。DUT102の試験を行っていない状況下では、バイアス電流Ibを流して増幅器の動作安定化を図る必要性はなく、却ってバイアス電流Ibを流すことにより、消費電力の増大を招来する。例えば、DUT102の交換作業を行っているときや半導体試験装置100のメンテナンスを行っているとき等においても、本来的には必要のない第1の増幅器113の動作安定化のためのバイアス電流Ibを消費していることになる。特に、DUT102の試験の非稼動時間が長時間になるほど、本来的には必要のない消費電力は大きくなる。
そこで、本発明では、増幅器の動作の安定化を図りつつ、消費電力の低減を図ることを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の請求項1の半導体試験装置は、第1の増幅器と第2の増幅器との間に第1の抵抗と第2の抵抗とを直列に接続し、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との中間点に接続される出力端子に被試験デバイスを接続した半導体試験装置であって、前記被試験デバイスが接続されているときには前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とが異なる電圧を出力するように、前記被試験デバイスが接続されていないときには前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とが同じ電圧を出力するように制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、被試験デバイスが接続されているときには、第1の増幅器の動作を安定化させるためのバイアス電流が流れ、被試験デバイスが接続されていないときには、バイアス電流は流れなくなる。これにより、増幅器の動作安定化と消費電力の低減とを同時に達成できるようになる。
本発明の請求項2の半導体試験装置は、請求項1記載の半導体試験装置において、前記制御手段は、前記被試験デバイスに対する電源供給のオンまたはオフを切り替える電源供給スイッチと、前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とに異なる電圧を入力するためのバイアス電圧源の機能のオンまたはオフを切り替えるバイアススイッチと、前記電源供給スイッチの切り替え動作とバイアススイッチの切り替え動作とを連動させるスイッチ制御部と、を備えたことを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、スイッチ制御部が電源供給スイッチとバイアススイッチとのスイッチ制御を行うことで、被試験でバイアスに対する電源供給とバイアス電圧源の機能とを選択的に切り替えることができるようになる。これにより、必要なときはバイアス電流を流し、必要でないときにはバイアス電流を流さないようにすることができるようになる。
本発明の請求項3の半導体試験装置は、請求項2記載の半導体試験装置において、前記バイアス電圧源を前記第1の増幅器の入力側と前記第2の増幅器の入力側との間に接続し、前記バイアススイッチを前記バイアス電圧源の両端を接続する経路上に設けたことを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、バイアススイッチのオン・オフの切り替え動作により、バイアス電圧源を有効・無効にすることができ、バイアス電流の制御を選択的に切り替えることができるようになる。
本発明の半導体試験装置は、被試験デバイスが接続されているときには第1の増幅器と第2の増幅器とが異なる電圧を出力するようにし、被試験デバイスが接続されていないときには第1の増幅器と第2の増幅器とが同じ電圧を出力するように制御している。これにより、被試験デバイスの試験を行っているときにはバイアス電流を流し、被試験デバイスの試験を行っていないときにはバイアス電流を流さないようにでき、動作安定化と消費電力の抑制とを達成できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1において、本発明の半導体試験装置10は、複数の電源モジュール11−1〜11−n(総称して、電源モジュール11とする)とDUT12と複数の容量負荷13−1〜13−n(総称して、容量負荷13とする)とを備えて概略構成している。DUT12および容量負荷13は、それぞれ従来の技術で説明したDUT102および容量負荷103と同じであるため、説明を省略する。
各電源モジュール11は、DUT12に所定の電圧を供給して試験を行う点で従来の技術で説明した電源モジュール101と同じであるが、一部の構成が異なっている。各電源モジュール11は、DAC21とバイアス電圧源22と第1の増幅器23と第2の増幅器24と第1の抵抗25と第2の抵抗26とn個の出力端子27−1〜27−n(総称して、出力端子27とする)とを備えており、これらの構成は従来の技術と同じである。一方、各電源モジュール11は、電源供給スイッチ31とバイアススイッチ32とスイッチ制御部33とを備えている点で従来の技術と異なる。これらの電源供給スイッチ31とバイアススイッチ32とスイッチ制御部33とは、DUT12の接続状況によって、第1の増幅器23と第2の増幅器24とが同じ電圧を出力するようにするか、または異なる電圧を出力するようにするかの制御を行う制御手段としての機能を発揮する。そして、第1の抵抗25と第2の抵抗26との間の中間点と出力端子27との間を結ぶ経路を電源供給経路41とし、バイアス電圧源22の正電圧端子と負電圧端子との両端を接続する経路をバイアス回避経路42とする。
電源供給スイッチ31は電源供給経路41上に設けられるスイッチであり、電源供給スイッチ31がオンのときには電源供給経路41が接続された状態になり、電源モジュール11からDUT2に対して電源が供給される。一方、電源供給スイッチ31がオフのときには電源供給経路41が非接続の状態になり、電源モジュール11からDUT2に対して電源は供給されない。また、バイアススイッチ32はバイアス回避経路42上に設けられるスイッチである。バイアス回避経路42はバイアス電圧源22の正電圧端子と負電圧端子とを接続している経路であり、バイアススイッチ32がオンのときにはバイアス電圧源22の両端が接続された状態になる。この場合には、バイアス電圧源22は無効な状態になり、バイアス電圧Vbは発生しない。一方、バイアススイッチ32がオフのときにはバイアス電圧源22の両端は接続されていない状態になるため、この場合には、バイアス電圧源22は有効な状態になり、バイアス電圧Vbを発生する。
スイッチ制御部33は、電源供給スイッチ31のオン・オフの切り替え動作と連動してバイアススイッチ32のオン・オフの切り替え動作を行う制御を行なう。つまり、電源供給スイッチ31をオンに切り替えたときには、バイアススイッチ32をオフに切り替え、電源供給スイッチ31をオフに切り替えたときには、バイアススイッチ32をオンに切り替える制御を行っている。電源供給スイッチ31とバイアススイッチ32とはリレースイッチで構成しており、スイッチ制御部33は一方のリレースイッチの切り替えに連動して他方のリレースイッチの切り替え動作を行っている。
次に、以上の構成における動作について説明する。最初に、電源モジュール11からDUT2に電源を供給している場合について説明する。DUT2に電源を供給する場合には、スイッチ制御部33は電源供給スイッチ31をオンに切り替え、この切り替え動作に連動してバイアススイッチ32をオフに切り替える制御を行う。この場合、DAC21は、図示しない電圧設定部からの信号を入力して、設定電圧Viを出力し、第1の増幅器23には設定電圧Viが入力される。このときには、バイアススイッチ32はオフになっており、バイアス電圧源22のバイアス電圧Vbは有効に発生している。従って、第1の増幅器23には設定電圧Viが入力され、第2の増幅器24には設定電圧Viからバイアス電圧Vbを減じたVi−Vbの電圧が入力される。つまり、第1の増幅器23と第2の増幅器24とには異なる電圧が入力される。
第1の増幅器23および第2の増幅器24はボルテージフォロワを形成しており、入力された電圧と同じ電圧が出力される。つまり、第1の増幅器23からは電圧Viが、第2の増幅器24からは電圧Vi−Vbが出力される。従って、直列に接続されている第1の抵抗25(抵抗値R1とする)および第2の抵抗26(抵抗値R2とする)の両端の電位差は「Vi−(Vi−Vb)」となり、バイアス電圧Vbとなる。このバイアス電圧Vbによりバイアス電流Ib(Ib=Vb/(R1+R2))が流れ、バイアス電圧Vbは直列接続された第1の抵抗25と第2の抵抗26とにより分圧されて、出力端子27の出力電圧Vdが出力される。この出力電圧Vdは、
「Vd=Vi−Vb×R1/(R1+R2)」となる。
第1の増幅器23からバイアス電流Ibが流れることにより、第1の増幅器23の出力インピーダンスが低下する。第1の増幅器23の動作安定条件は、第1の増幅器23の出力インピーダンスに反比例して条件が緩和されるため、第1の増幅器の出力インピーダンスを低下させることにより動作安定条件が緩和、つまり高負荷の容量負荷13に対しても、その動作を安定させることができるようになる。
次に、電源モジュール11からDUT2に電源を供給しない場合について説明する。この場合には、スイッチ制御部33は、電源供給スイッチ31をオフに切り替え、この切り替え動作に連動してバイアススイッチ32をオンに切り替える。電源供給スイッチ31がオフの場合には、電源モジュール11とDUT12とは非接続の状態になっており、容量負荷13と第1の増幅器23とは切り離された状態にある。このため、容量負荷13が高負荷であることに基づく動作不安定の問題は生じない。従って、この状況下で、バイアス電流Ibを流す必要はなく、逆に流す必要のない電流を流すことにより、不必要な電力を消費していることになる。
一方、スイッチ制御部33はバイアススイッチ32をオンに切り替えているため、バイアス電圧源22の両端が接続された状態になる。このため、バイアス電圧源22が無効な状態になり、バイアス電圧Vbは生じなくなる。従って、第1の増幅器23と第2の増幅器24とには同じ電圧Viが入力される。第1の増幅器23および第2の増幅器24はボルテージフォロワを形成しているため、入力電圧と同じ電圧(Vi)を出力する。このため、直列接続されている第1の抵抗25および第2の抵抗26には電流が流れなくなる。これにより、自動的にバイアス電流Ibを流さないように制御を切り替えることができ、不必要な電力消費を抑制することができる。
つまり、必要なとき(DUT12が接続されているとき)にはバイアス電流Ibを流すことにより、容量負荷13に対する動作安定化を図り、必要でないとき(DUT12が接続されていないとき)にはバイアス電流Ibを流さないことにより、消費電力を抑制することができるようになる。
例えば、DUT12に必要な電源を約3ボルトとし、第1の増幅器23に持たせる余裕分(ヘッドルーム)を約5ボルトとして見込むと、第1の増幅器23には±10ボルトの出力電圧(図1中の第1の増幅器23の上部V+と下部V−との間の電圧)を持たせるようにしている。また、容量負荷13として1ミリファラド程度の大きな容量の負荷を接続した場合に、第1の増幅器23を安定的に動作させるために必要なバイアス電流Ibは約100ミリアンペアが必要となる。第1の増幅器23は±10ボルトであるため、約2ワット(20ボルト×100ミリアンペア)程度の電力が動作安定化のためのバイアス電流Ibのために必要になる。
図1にも示しているように、半導体試験装置1はn個の電源モジュール11−1〜11−nから構成されており、各電源モジュール11のそれぞれに動作安定化のためのバイアス電圧源22を設けている。例えば、電源モジュール11の個数が10個である場合には、合計として20ワット程度の電力が第1の増幅器23の動作安定化のために消費される。そこで、DUT12が接続しないときには、スイッチ制御部33は電源供給スイッチ31をオフに切り替え、この切り替え動作に連動してバイアススイッチ32をオフに切り替えることで、前記の20ワットの電力を消費しないようにしている。特に、各電源モジュール11の非稼動状態の時間が長いときには、さらに消費電力の抑制効果が向上することになる。
また、半導体試験装置1は、多種多様な種類のDUT12に対応すべく、電源モジュール11の数は予め余裕を持たせている。そうすると、DUT12の接続ピン数(m)に対して電源モジュール11の数(n)が多い場合(つまり、m<nの場合)には、余剰の電源モジュール11が生じる。例えば、DUT12のピン数が7個であり、電源モジュール11の数が10個である場合には、3個の電源モジュール11が余剰になり、これら3個の電源モジュール11については稼動状態にする必要はない。DUT12の試験時間はある程度長いことから、これら余剰の電源モジュール11に長時間バイアス電流を流しておくと、本来的には必要のない電力を大きく消費する。
本発明では、稼動状態の7個の電源モジュール11については、電源供給スイッチ31をオンおよびバイアススイッチ32をオフに切り替えるように、非稼動状態の3個の電源モジュール11については、電源供給スイッチ31をオフおよびバイアススイッチ32をオンに切り替えるように、各スイッチ制御部33が制御を行っている。これにより、複数の電源モジュール11の個別的な稼動状態に応じて、第1の増幅器23の動作安定化または消費電力の抑制の何れの機能を有効にするかを選択しているため、動作安定化を図りつつ、同時に消費電力の抑制を図ることができるようになる。
以上説明したように、スイッチ制御部33が、DUT2の接続状況によって、電源供給スイッチ31とバイアススイッチ32との切り替え動作を連動して行っているため、必要なときにはバイアス電流Ibを流し、必要でないときにはバイアス電流Ibを流さないようにすることができる。これにより、動作安定化と消費電力の抑制との両者を達成することができるようになる。
ここで、スイッチ制御部33はDUT2の接続状況によって電源供給スイッチ31とバイアススイッチ32との制御を行っているが、DUT2の接続状況を検出するために、例えば第1の抵抗25に流れる電流を検出する適宜の電流検出手段や電源供給スイッチ31と出力端子27との間に適宜の電流検出手段を設けて、DUT12の接続状況を検出するようにしてもよい。勿論、別途の手段によりDUT2の接続状況を検出してもよい。
次に、図2に第1の変形例を示す。図2の例では、負電源51と正電源52と第3の抵抗53(抵抗値R3)と第4の抵抗54(抵抗値R4)と第5の抵抗55(抵抗値R5)と第6の抵抗56(抵抗値R6)と第1のバイアススイッチ34と第2のバイアススイッチ35とを備えている。
図2において、負電源51は負の電圧VEEを出力する電圧源であり、正電源52は正の電圧VCCを出力する電圧源である。第3の抵抗53は第1の増幅器23の出力側に接続されており、第4の抵抗54は負電源51に接続されている。第5の抵抗55は第2の増幅器24の出力側に接続されており、第6の抵抗は正電源52に接続されている。第1の増幅器23の反転入力端子は、第3の抵抗53および第4の抵抗54に接続され、第2の増幅器24の反転入力端子は、第5の抵抗55および第6の抵抗56に接続されている。第1の増幅器23および第2の増幅器24の非反転入力端子はDAC21に接続されている。本変形例では、負電源51が接続される経路上に第1のバイアススイッチ34を設け、正電源52が接続される経路上に第2のバイアススイッチ35を設けている。
そして、スイッチ制御部33は、電源供給スイッチ31と第1のバイアススイッチ34と第2のバイアススイッチ35との3つのリレースイッチの制御を行っている。なお、負電源51と正電源52とは、負の電圧VEEと正の電圧VCCとをそれぞれ出力しているが、各電源が異なる電圧を出力するものであれば、両者とも正または負であるものでもよい。
以上の構成において、DUT12が電源モジュール11に接続されている場合には、スイッチ制御部33は電源供給スイッチ31をオンに切り替える動作を行い、この切り替え動作に連動して第1のバイアススイッチ34および第2のバイアススイッチ35をオンに切り替える制御を行う。第1の増幅器23の反転入力端子には第3の抵抗54および第4の抵抗54が接続され、第2の増幅器24の反転入力端子には第5の抵抗55および第6の抵抗56が接続され、第1の増幅器23および第2の増幅器24の非反転入力端子にはDAC21が直接接続されていることから、第1の増幅器23の出力電圧V1と第2の増幅器24の出力電圧V2とは、それぞれ
V1=(1+R3/R4)×Vi−R3/R4×VEE
V2=(1+R5/R6)×Vi−R5/R6×VCC
となる。このため、第1の増幅器23の出力電圧V1と第2の増幅器24の出力電圧V2とは異なり、一定の差電圧Vbを出力する。この差電圧Vbは、R3=R5、R2=R4とし、R3/R4=R5/R6=mとすると、
Vb=V1−V2=m×(VCC−VEE)
となる。つまり、DAC21の出力電圧Viにかかわらず、一定の差電圧Vbが発生し、これがバイアス電圧Vbとなる。そして、このバイアス電圧Vbにより第1の抵抗25および第2の抵抗26にはバイアス電流Ibが流れる。これにより、第1の増幅器23の動作安定化を図れる。
一方、DUT12が電源モジュール11に接続されていない場合には、スイッチ制御部33は電源供給スイッチ31をオフに切り替え、この切り替え動作に連動して第1のバイアススイッチ34および第2のバイアススイッチ35をオフに切り替える制御を行う。第1のバイアススイッチ34および第2のバイアススイッチ35がオフになっていることから、負電源51および正電源52は無効になる。従って、第1の増幅器23の反転入力端子と第2の増幅器24の反転入力端子とには同じ電圧が入力されることになり、第1の増幅器23の出力電圧V1と第2の増幅器24の出力電圧V2とは同じになる。これにより、第1の抵抗25および第2の抵抗26にバイアス電流Ibが流れなくなり、DUT12が接続されていない場合には、消費電力の抑制を図ることができる。
この例においては、第1のバイアススイッチ34および第2のバイアススイッチ35は、バイアス電圧源に相当する正電源52および負電源51を切り離すために設けたスイッチであり、図1の例とは、オン・オフの動作が異なる。つまり、DUT12に対して電源供給を行うときには、正電源52および負電源51を有効にするために、電源供給スイッチ31をオンに切り替えるとともに、第1のバイアススイッチ32および第2のバイアススイッチ32もオフに切り替える制御をスイッチ制御部33が行う。そして、DUT12に対して電源供給を行わないときには、正電源52および負電源51を無効にするために、電源供給スイッチ31をオフに切り替えるとともに、第1のバイアススイッチ32および第2のバイアススイッチ32もオフに切り替える制御をスイッチ制御部33が行う。これにより、第1の変形例においても、DUT12の接続状況に応じて、バイアス電流Ibを流すか否かを選択しているため、動作安定化と消費電力の抑制とを達成できる。
次に、図3を用いて、バイアス電流を流すための第2の変形例を示す。この例では、定電流源61を新たに備えている。定電流源61は所定の電流Jbを出力する電流源であり、定電流源61の入力側は正電源52に接続されている。第1の増幅器23の出力端子は反転入力端子に接続され、非反転入力端子はDAC21に接続されている。第2の増幅器24の出力端子は第5の抵抗55および定電流源61に接続されており、非反転入力端子はDAC21に接続されている。本変形例では、定電流源61の出力側にバイアススイッチ36を設けており、スイッチ制御部33は電源供給スイッチ31とバイアススイッチ36との切り替え制御を行なっている。
本変形例では、スイッチ制御部33は、電源供給スイッチ31をオンに切り替えたときには、この切り替え動作に連動してバイアススイッチ36もオンに切り替え、電源供給スイッチ31をオフに切り替えたときには、この切り替え動作に連動してバイアススイッチ36もオフに切り替える制御を行う。
この例における動作を説明する。DUT12が接続されているときには、スイッチ制御部33は、電源供給スイッチ31をオンに切り替え、バイアススイッチ36をオンに切り替える制御を行う。この場合には、定電流源61が流れる。そして、第1の増幅器23の反転入力端子と出力端子とが接続されており、第2の増幅器24の反転入力端子には第5の抵抗55および定電流源61が接続されているため、第1の増幅器23の出力電圧V1および第2の増幅器24の出力電圧V2は、それぞれ
V1=Vi
V2=Vi−Jb×R5
になる。従って、第1の増幅器23の出力電圧V1と第2の増幅器24の出力電圧V2との差電圧Vbは、
Vb=V1−V2=Jb×R5
になる。この差電圧Vbがバイアス電圧Vbとなり、第1の抵抗25および第2の抵抗26にバイアス電流Ibを流す。そして、バイアス電圧VbはDAC21の出力電圧Viによらず一定であり、バイアス電流Ibも常に一定の電流が流れることになる。これにより、第1の増幅器23の動作安定化を図れる。
一方、DUT12を接続しないときには、スイッチ制御部33は電源供給スイッチ31をオフに切り替え、バイアススイッチ36をオフに切り替える制御を行う。これにより、定電流源61からの電流Jbは流れなくなる。そうすると、第2の増幅器24の反転入力端子には出力端子から出力される電圧がそのまま入力されるため、第2の増幅器24の出力電圧はViとなる。よって、第1の増幅器23と第2の増幅器24との出力電圧は両者ともViとなり、バイアス電流Ibは流れなくなる。これにより、必要な場合にのみバイアス電流Ibを流し、必要でない場合にはバイアス電流Ibを流さなくできる。従って、動作安定化と消費電力の抑制とを達成することができるようになる。
第2の変形例においても、第1の変形例と同様に、バイアス電圧源に相当する定電流源61を切り離すために、バイアススイッチ36を設けている。従って、電源供給スイッチ31とバイアススイッチ36とは、オン・オフの切り替えが同じになる。
半導体試験装置の概略構成図である。 第1の変形例における半導体試験装置の概略構成図である。 第2の変形例における半導体試験装置の概略構成図である。 従来の半導体試験装置の概略構成図である。
符号の説明
1 半導体試験装置 11 電源モジュール
12 DUT 13 容量負荷
22 バイアス電圧源 23 第1の増幅器
24 第2の増幅器 25 第1の抵抗
26 第2の抵抗 27 出力端子
31 電源供給スイッチ 32 バイアススイッチ
33 スイッチ制御部 41 第1の経路
42 第2の経路 51 負電源
52 正電源 61 定電流源

Claims (3)

  1. 第1の増幅器と第2の増幅器との間に第1の抵抗と第2の抵抗とを直列に接続し、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との中間点に接続される出力端子に被試験デバイスを接続した半導体試験装置であって、
    前記被試験デバイスが接続されているときには前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とが異なる電圧を出力するように、前記被試験デバイスが接続されていないときには前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とが同じ電圧を出力するように制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする半導体試験装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記被試験デバイスに対する電源供給のオンまたはオフを切り替える電源供給スイッチと、
    前記第1の増幅器と前記第2の増幅器とに異なる電圧を入力するためのバイアス電圧源の機能のオンまたはオフを切り替えるバイアススイッチと、
    前記電源供給スイッチの切り替え動作とバイアススイッチの切り替え動作とを連動させるスイッチ制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体試験装置。
  3. 前記バイアス電圧源を前記第1の増幅器の入力側と前記第2の増幅器の入力側との間に接続し、前記バイアススイッチを前記バイアス電圧源の両端を接続する経路上に設けたことを特徴とする請求項2記載の半導体試験装置。
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