JP2010036485A - シーリング剤注入方法 - Google Patents

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建明 曹
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Abstract

【課題】排気ガスを利用することなくシーリング剤をパンクしたタイヤ内に注入することができるシーリング剤注入方法を得る。
【解決手段】ジョイントホース78の先端部に設けられたバルブアダプタ70をパンクしたタイヤ14のタイヤバルブに取り付ける。耐圧ホース24の先端部に設けられた接続部材22を自動車100の吸気管102に設けられた接続部102Aに接続する。エンジン104を始動させ、耐圧ホース24を通して空気を液剤供給ユニット11へ取り入れ、この空気圧により液剤供給ユニット11に収容されたシーリング剤をジョイントホース78を通してパンクしたタイヤ14の内部へ注入する。このように、排気ガスを利用することなくシーリング剤をパンクしたタイヤ14内に注入することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パンクしたタイヤにシーリング剤を注入するシーリング剤注入方法に関する。
特許文献1には、パンクした空気入りタイヤにシーリング剤を充填した後、自動車の排気ガスを利用してタイヤの内圧を昇圧し、パンクしたタイヤを補修する補修方法が記載されている。
特開2005−335499号公報
しかしながら、上記構成による方法では、排気ガスを利用するため、排気ガスとシーリング剤が化学反応を起こしてシーリング剤が劣化してしまうことが考えられる。
このため、シーリング剤をタイヤ内に注入するのに排気ガスを利用することはできず、空気圧縮装置等を使用して、これにより生じた圧縮空気を利用するしかなかった。
本発明は、上記事実を考慮し、空気圧縮装置を利用することなくシーリング剤をパンクしたタイヤ内に注入することが課題である。
本発明の請求項1に係るシーリング剤注入方法は、パンクした空気入りタイヤのパンク穴を閉塞するための液状のシーリング剤を収容すると共に、前記シーリング剤を吐出させる液剤吐出口及び内部へ空気を流入させる空気流入口を備える液剤供給ユニットを備えたシーリング・ポンプアップ装置を使用してパンクしたタイヤにシーリング剤を注入するシーリング剤注入方法であって、前記液剤供給ユニットをパンクしたタイヤのタイヤバルブに接続する工程と、前記液剤供給ユニットを自動車のエンジンへ空気を導く吸気管に接続する工程と、エンジンを始動させ、エンジンへ送られる空気を前記吸気管から前記液剤供給ユニットへ取り入れ、この空気圧により前記液剤供給ユニットに収容されたシーリング剤をパンクしたタイヤ内へ注入する工程と、シーリング剤が注入された後、エンジンへ送られる空気を前記液剤供給ユニットを通してパンクしたタイヤ内へ供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧する工程と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、液剤供給ユニットをパンクしたタイヤのタイヤバルブに接続し、さらに、液剤供給ユニットを自動車のエンジンへ空気を導く吸気管に接続する。
そして、エンジンを始動させ、エンジンへ送られる空気を前記吸気管から液剤供給ユニットへ取り入れ、この空気圧により前記液剤供給ユニットに収容されたシーリング剤をパンクしたタイヤ内へ注入する。
さらに、シーリング剤が注入された後、エンジンへ送られる空気を液剤供給ユニットを通してパンクしたタイヤ内へ供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧する。
このように、自動車のエンジンへ送られる空気を液剤供給ユニットへ取り入れ、この空気圧により液剤供給ユニットに収容されたシーリング剤をパンクしたタイヤ内へ注入することで、圧縮空気を液剤供給ユニットに送り込む空気圧縮装置が不要となり、空気圧縮装置を利用することなくシーリング剤をパンクしたタイヤ内に注入することができる。
本発明の請求項2に係るシーリング剤注入方法は、請求項1に記載において、前記吸気管の管路には、空気中に含まれるゴミやチリを取り除くエアクリーナが設けられ、前記液剤供給ユニットは、前記エアクリーナによって浄化した空気を前記液剤供給ユニットに導くことを特徴とする。
上記構成によれば、液剤供給ユニットは、エアクリーナによって浄化した空気を液剤供給ユニットに導くため、シーリング剤を劣化させることなくタイヤ内に注入することができる。
本発明の請求項3に係るシーリング剤注入方法は、請求項1又は2に記載において、前記吸気管の管路には、空気を圧縮してエンジンへ供給するコンプレッサが設けられ、前記液剤供給ユニットは、前記コンプレッサによって圧縮された空気を前記液剤供給ユニットに導くことを特徴とする。
上記構成によれば、液剤供給ユニットは、自動車の吸気管路に設けられたコンプレッサによって圧縮された空気を液剤供給ユニットに導くため、シーリング剤を効率よくタイヤ内に注入することができる。
本発明によれば、空気圧縮装置を利用することなくシーリング剤をパンクしたタイヤ内に注入することができる。
本発明の実施形態に係るシーリング剤注入方法に使用されるシーリング・ポンプアップ装置について図1から図8に基づいて説明する。
(全体構成)
図2に示されるように、本発明のシーリング剤注入方法に使用されるシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「シーリング装置」という。)は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤32(図5参照)により補修するものである。
図5に示されるように、シーリング装置10には、液剤供給ユニット11が設けられ、この液剤供給ユニット11は、シーリング剤32を収容した液剤容器18及び、この液剤容器18が連結される注入ユニット20を備えている。液剤容器18の下端部には、下方に突出する略円筒状の首部26が一体的に形成されている。
この首部26は、それよりも上端側の容器の本体部分よりも径が細く形成されている。この首部26の下端部には、シーリング剤32を外部(後述する加圧給液室40)に流出させるための流出口29が形成されており、首部26の流出口29にはシーリング剤32を液剤容器18内に密封(収容)するためのシール部材の一例としてのアルミシール30が配置されている。アルミシール30は、外周縁部が首部26の流出口29の周縁部に接着等により全周に亘って固着されている。また首部26の中間部には、外周側へ延出するように段差部28が形成されている。
ここで、液剤容器18は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されている。また液剤容器18内には、シーリング装置10により修理すべきタイヤ14の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜400g)よりも若干多めのシーリング剤32が充填されている。なお、本実施形態の液剤容器18においては、空間を設けることなくシーリング剤32が隙間無く充填されているが、シーリング剤32の酸化等による変質を防止するため、出荷時にAr等の不活性ガスをシーリング剤32共に液剤容器18内へ若干量封入するようにしてもよい。
図5に示されるように、注入ユニット20には、上端側が開口した略有底円筒状に形成されたユニット本体部34、及びこのユニット本体部34の下端部から外周側へ張り出す円板状の脚部36が一体的に設けられている。ユニット本体部34には、内周側に液剤容器18の首部26の下端側が挿入されると共に、上端面が首部26の段差部28にスピン溶着等の方法により溶着されている。
ユニット本体部34内には、アルミシール30が突き破られる(穿孔される)と液剤容器18の内部と連通する略円柱状の加圧給液室40が設けられている。注入ユニット20には、ユニット本体部34の内周側に略円筒状の内周筒部42が同軸的に形成されている。内周筒部42の中心部には、注入ユニット20の下端面と内周筒部42の上端面との間を貫通する断面円形の冶具挿入穴44が形成されている。
一方、図1、図2に示されるように、シーリング装置10には、自動車100の吸気管102と先端部が接続され、自動車100のエンジン104に送られる空気を注入ユニット20(図5参照)に供給する耐圧ホース24(第2接続管)が設けられている。なお、吸気管102に接続される耐圧ホース24及び吸気管102等については、詳細を後述する。
図5に示されるように、注入ユニット20には、内周筒部42の外周面からユニット本体部34を貫通して外周側へ延出する円筒状の空気流入口52が形成されている。この空気流入口52の外周側の先端部には、ニップル54を介して前述した耐圧ホース24の基端部が接続されている。また、図3、図4に示されるように、シーリング装置10の上面には、耐圧ホース24を通して、加圧給液室40(図5参照)へ供給される空気の空気圧を測定する圧力計16が設けられている。
図5に示されるように、空気流入口52の基端部は、内周筒部42の外周面へ接合されており、内周筒部42の周壁部に穿設された複数個(本実施形態では、2個)の絞り部56を通して冶具挿入穴44内へ連通している。
内周筒部42の絞り部56は、それぞれ断面円形で内径が全長に亘って一定の貫通穴として形成されており、その内径が空気流入口52の内径よりも小さくなっている。絞り部56の内周端は、内周筒部42の内周面における中間部に開口し、内周筒部42の内周面に円形の空気供給口58を形成している。
ここで、耐圧ホース24、空気流入口52及び絞り部56は、その内部の空間が自動車100の吸気管102から供給される圧縮空気を液剤容器18内又は加圧給液室40へ供給するための空気供給路60として構成されている。
(穿孔部材)
図5(A)に示されるように、冶具挿入穴44の加圧給液室40側には、合成樹脂によって成形された穿孔部材62の軸部63が挿入されている。図5(B)及び図5(C)に示されるように、この軸部63は、断面形状が略円筒形とされ、且つ、下端から上端に延びるスリットが複数設けられて、周方向に4分割されている。この軸部63は、4分割された分割体63Aを夫々同じ方向に傾けることで、軸部63の径を変化させることができる。
穿孔部材62には、軸部63の上端部に径方向外側へ拡がる円板状の大径部64が設けられている。大径部64の上面の外周端部には、アルミシール30を突き破りやすくするための突起状の穿孔部66が連続的に形成されている。
図5(A)及び図5(B)に示されるように、冶具挿入穴44の加圧給液室側の開口部には、冶具挿入穴44の径を狭める方向に突出する突条部44Aが形成されている。また、挿入された軸部63には、突条部44Aよりも下側に分割体63Aの外周面から突起する突起部63Bが設けられており、この突条部44Aによって穿孔部材62が上側(本実施形態では、アルミシール30側)に移動するのが阻止されている。これにより、穿孔部材62が冶具挿入穴44の加圧給液室40側に配置される状態が維持される。この状態では、大径部64の先端面がアルミシール30の正面中央に対向しており、大径部64とアルミシール30との間には若干の隙間が存在している。
一方、注入ユニット20には、ユニット本体部34の周壁部を貫通するように円筒状の液剤吐出口74が一体的に形成されている。液剤吐出口74の外周側の先端部には、ニップル76を介して赤色のジョイントホース78(第1接続管)の基端部が接続されている。
図2に示されるように、ジョイントホース78の先端部には、タイヤ14のタイヤバルブ(図示省略)に着脱可能に接続されるバルブアダプタ70が設けられている。また、図5に示されるように、液剤吐出口74の基端側は加圧給液室40内へ挿入されている。これにより、ジョイントホース78は、液剤吐出口74を通して加圧給液室40内へ連通する。
(冶具)
次に、シーリング装置10からシーリング剤32を流出させる際に用いる冶具82について説明する。
図3に示されるように、冶具82は、不使用時には、シーリング装置10の筐体10Aの側部に嵌めこまれており、使用時には、ここから取り外して使用するようになっている。
また、図6に示されるように、冶具82(本実施形態では合成樹脂製、例えばPP、PE、ナイロン等)は、冶具挿入穴44に挿入する棒状の挿入部84と、挿入部84の基端部に形成された略長方形のベース部86を備えている。
挿入部84には、その先端面からベース部86側に向けて延び、中間部で外周側に向かって折れ曲がって延出した冶具連通路88が形成されている。挿入部84の外周面には、冶具連通路88の開口部分に空気通路となる環状の連通溝90が形成されている。
挿入部84の外周面には、連通溝90の上側及び下側にそれぞれ嵌挿溝が形成されており、これら一対の嵌挿溝にそれぞれOリング96が嵌挿されている。
図6(C)(D)に示されるように、挿入部84の先端部85の外輪郭は、先端からベース部86に向かって径が拡がる形状、すなわち、先端部85は略円錐形状とされている。この先端部85と挿入部84の他の部分との境界には段差部85Aが形成されており、この段差部85Aの外周端の径は突条部44Aの内周端の径よりも大径とされている。また、挿入部84には、先端部85の先端からベース部86に向かって延びるスリット84Aが挿入部84の周方向に一定の間隔を開けて4つ形成されており、このスリット84Aは、段差部85Aと上側のOリング96との間で終端している。このため、先端部85は周方向に4つの分割体85Bに分割され、この分割体85Bを夫々同じ方向に傾けることで、先端部85の径を変化させることができる。なお、先端部85の径変化は、先端部85の先端で最大となる。
先端部85は、冶具挿入穴44を通過しているときには、冶具挿入穴44を通過できる程度に径変化(縮径)しており、冶具挿入穴44を通り抜けると径変化が元に戻るため、先端部85が冶具挿入穴44を通り抜けた後で、冶具82に抜け出し方向の力が作用しても、段差部85Aが冶具挿入穴44の縁部44Bに引っ掛かるため冶具82の抜け出し方向の移動が阻止される。
なお、この段差部85Aと縁部44Bとが引っ掛かるときの冶具82の位置が、冶具82によって押し出された穿孔部材62の穿孔部66がアルミシール30を突き破る(穿孔する)ときの冶具82の穿孔位置よりも冶具挿入穴44の挿入口側(本実施形態では、装置の下側)となるように、先端部85の段差部85Aと、縁部44Bとの位置が設定されている。
ベース部86には挿入部84が形成されている面の両端付近に、ベース部86から垂直に立ち上がる弾性変形可能な支柱83と、支柱83の先端側で、かつ挿入部84側の側面に一体的に形成される側面視で三角形の爪83Aとを備えている。
図6(A)及び図6(C)に示されるように、注入ユニット20の脚部36の直径R1は、支柱83の間隔L1と略同一に設定されるとともに、爪83Aの間隔L2よりも広く設定されている。
挿入部84の長さは、冶具挿入穴44の下端からアルミシール30までの寸法に対して若干長くなっている。これにより、冶具82の挿入部84全体が冶具挿入穴44内へ挿入されると、図7、図8に示されるように、穿孔部材62が確実に冶具挿入穴44内から押し出されて、冶具82の上端部が液剤容器18内へ入り込む。
また、挿入部84全体が冶具挿入穴44内へ挿入された状態では、挿入部84の連通溝90と絞り部56の空気供給口58とが軸方向に沿って一致する。これにより、連通溝90を介して空気供給路60が冶具82の冶具連通路88と連通する。
また一対のOリング96は、挿入部84が冶具挿入穴44に挿入された状態で、それぞれ外周側の端部を冶具挿入穴44の内周面へ全周に亘って圧接させている。これにより、冶具挿入穴44は、空気供給口58の上側及び下側でそれぞれ挿入部84及び一対のOリング96により密閉された状態となる。
なお、前述した爪83Aと脚部36の縁部とが引っ掛かるときの冶具82の位置は、挿入部84の先端側が液剤容器18内に入り込んだ状態を維持できるような位置となるように支柱83上の爪83Aの位置が設定されている。
一方、図1に示されるように、自動車100の吸気管102に先端部が接続される耐圧ホース24の先端には、接続部材22が設けられており、吸気管102に設けられた接続部102Aのキャップ(図示省略)を外し、接続部材22を接続部102Aに接続することで、耐圧ホース24と吸気管102が連通するようになっている。
また、吸気管102の管路には、空気中に含まれるゴミやチリを取り除くエアクリーナ106と、空気を圧縮してエンジン104へ供給するコンプレッサ108(例えば、ターボチャージャ)が設けられている。コンプレッサ108は、エンジン104を始動させると作動するようになっており、自動車100のアクセルを強く踏むと圧縮空気の空気圧が高くなり、アクセルを緩めると空気圧が低くなるようになっている。
そして、耐圧ホース24が接続される接続部102Aは、吸気管102において、エアクリーナ106及びコンプレッサ108に対して空気流れ方向下流側に設けられている。
(作用・効果)
次に、本実施形態に係るシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ14へシーリング剤を注入するシーリング剤注入方法及びタイヤ14を修理する作業手順を説明する。
図1、図2に示されるように、作業者は、ジョイントホース78の先端部に設けられたバルブアダプタ70をパンクしたタイヤ14のタイヤバルブに取り付ける。さらに、耐圧ホース24の先端部に設けられた接続部材22を自動車100の吸気管102に設けられた接続部102Aに接続する。
次に、図3に示されるように、作業者は、筐体10Aに嵌めこまれている冶具82を取り外し、図7に示されるように、冶具82の挿入部84をシーリング装置10の冶具挿入穴44に挿入する。
そして、挿入部84が穿孔部材62を押圧すると、穿孔部材62の軸部63が径変化(縮径)して突起部63Bが突条部44Aを乗り越える。そして、穿孔部材62が挿入部84の先端部85に押圧されながらアルミシール30に向かう。縮径状態の先端部85は冶具挿入穴44を通り抜けた後で、自身の弾性で径が元に戻る。
そして、爪83Aが脚部36を超える際には、爪83Aの斜面が脚部36の外周面36Aに押されて支柱83が弾性変形するが、冶具82のベース部86が注入ユニット20の脚部36へ突き当たるまで挿入すると、爪83Aが脚部36の外周面36Aを通過して支柱83が自身の弾性で元に戻り、爪83Aが脚部36の縁部に引っ掛かり、冶具82の抜け出し方向の移動を阻止する。
これにより、図8に示されるように、挿入部84で押された穿孔部材62の穿孔部66がアルミシール30を突き破って容器内に押し込まれ、挿入部84の先端部85が液剤容器18内に入り込む。このとき、冶具82は、挿入部84の外周面に配置された一対のOリング96を冶具挿入穴44の内周面に圧接させつつ、挿入部84を冶具挿入穴44の入口側の端部から奥側へ移動させ、その移動途中に、挿入部84の上側に配置されたOリング96を空気供給口58の内周側を通過させる。
その後、脚部36が下、液剤容器18が上となるようにシーリング装置10を、例えば路面の上等に配置する。
また、冶具82の挿入部84を注入ユニット20の冶具挿入穴44に挿入すると、図7、図8に示されるように、挿入部84の先端部85が内周筒部42の先端から突出すると共に、穿孔部材62によりアルミシール30に開けられた孔31を通り抜けて液剤容器18内に入り込む。また孔31を通して液剤容器18内のシーリング剤32が加圧給液室40へ流出する。
次に、図1、図2に示されるように、自動車100のエンジン104を始動させてコンプレッサ108を作動させる。コンプレッサ108により発生した圧縮空気は、吸気管102を通り、接続部102Aを通過して耐圧ホース24に流れ、図8(B)に示されるように、空気供給路60、及び冶具連通路88を通って液剤容器18内に供給される。
さらに、図8(A)に示されるように、圧縮空気が液剤容器18内に供給されると、この圧縮空気が液剤容器18内でシーリング剤32の上方へ浮上し、液剤容器18内のシーリング剤32上に空間(空気層)を形成する。この空気層からの空気圧により加圧されたシーリング剤32は、アルミシール30に開けられた孔31を通して加圧給液室40へ供給され、加圧給液室40内からジョイントホース78を通って空気入りタイヤ14内へ注入される。
なお、液剤容器18内のシーリング剤32が全て排出された後は、加圧給液室40内のシーリング剤32が加圧されてジョイントホース78を通って空気入りタイヤ14内へ供給される。加圧給液室40及びジョイントホース78から全てのシーリング剤32が吐出されると、圧縮空気が液剤容器18、加圧給液室40、そしてジョイントホース78を介してタイヤ14内へ注入される。
次に、作業者は、圧力計16(図2参照)によりタイヤ14の内圧が指定圧になったことを確認したならば、エンジン104をオフにしてコンプレッサ108を停止し、バルブアダプタ70をタイヤバルブから取り外す。ここで、タイヤ内圧が指定圧に満たない場合は、自動車100のアクセルを踏み込みタイヤ14に送られる空気の空気圧を高くして指定圧を満たすようにする。
そして、作業者は、タイヤ14の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤32が注入されたタイヤ14を用いて一定距離(例えば、10km)に亘って予備走行する。これにより、タイヤ14内部にシーリング剤32が均一に拡散し、シーリング剤32がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。
予備走行完了後に、作業者は図2に示されるように、ジョイントホース78のバルブアダプタ70をタイヤ14のタイヤバルブに接続し、圧力計16によりタイヤ14の内圧を再測定し、規定の圧力に満たない場合には、耐圧ホース24の接続部材22を吸気管102の接続部102Aに接続して、エンジン104を再始動させ、コンプレッサ108を作動させてタイヤ14を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ14のパンク修理が完了し、このタイヤ14を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
このように、自動車100のエンジン104へ送られる空気を液剤容器18へ取り入れ、この空気圧により液剤容器18に収容されたシーリング剤32をパンクしたタイヤ14内へ注入することで、圧縮空気を液剤容器に送り込む空気圧縮装置が不要となり、空気圧縮装置を利用することなくシーリング剤32をパンクしたタイヤ14内に注入することができる。
また、耐圧ホース24は、エアクリーナ106によって浄化した空気を液剤容器18に導くため、シーリング剤32を劣化させることなくタイヤ14内に注入することができる。
また、自動車100の吸気管路に設けられたコンプレッサ108によって圧縮された空気を液剤容器18に導くため、シーリング剤32を効率よくタイヤ内に注入することができる。
また、自動車100のアクセルの踏込量を調整するだけで、空気圧を調整することができる。この場合に、エンジンの回転数と空気圧の相関表を予め用意しておくことで、容易に空気圧を把握することができる。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、耐圧ホース24の接続部材22を直接吸気管102に接続させたが、他の流路を介し間接的に吸気管に接続してもよい。
本発明の実施形態に係るシーリング剤注入方法に使用されるシーリング・ポンプアップ装置及び自動車の吸気管等を示した構成図である。 本発明の実施形態に係るシーリング剤注入方法に使用されるシーリング・ポンプアップ装置及び自動車を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るシーリング剤注入方法に使用されるシーリング・ポンプアップ装置を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るシーリング剤注入方法に使用されるシーリング・ポンプアップ装置を示した斜視図である。 (A)はシーリング・ポンプアップ装置における液剤容器、注入ユニット等の構成を示す断面図である。(B)は穿孔部材及び冶具挿入穴の拡大図である。(C)は穿孔部材を下側から見た底面図である。 (A)は液剤容器、注入ユニット、及び冶具の構成を示す断面図であり、(B)は注入ユニットの底面図であり、(C)は冶具の断面図であり、(D)は冶具の側面図である。 冶具で押し出された穿孔部材がアルミシールを突き破る前の状態を示す液剤容器、及び注入ユニットの断面図である。 (A)は穿孔部材がアルミシールを突き破った後の状態を示す液剤容器、及び注入ユニットの断面図である。(B)は図8(A)のB−B線断面図である。
符号の説明
10 シーリング装置(シーリング・ポンプアップ装置)
11 液剤供給ユニット
14 タイヤ
24 耐圧ホース(第2接続管)
52 空気流入口
74 液剤吐出口
78 ジョイントホース(第1接続管)
100 自動車
102 吸気管
104 エンジン
106 エアクリーナ
108 コンプレッサ

Claims (3)

  1. パンクした空気入りタイヤのパンク穴を閉塞するための液状のシーリング剤を収容すると共に、前記シーリング剤を吐出させる液剤吐出口及び内部へ空気を流入させる空気流入口を備える液剤供給ユニットを備えたシーリング・ポンプアップ装置を使用してパンクしたタイヤにシーリング剤を注入するシーリング剤注入方法であって、
    前記液剤供給ユニットをパンクしたタイヤのタイヤバルブに接続する工程と、
    前記液剤供給ユニットを自動車のエンジンへ空気を導く吸気管に接続する工程と、
    エンジンを始動させ、エンジンへ送られる空気を前記吸気管から前記液剤供給ユニットへ取り入れ、この空気圧により前記液剤供給ユニットに収容されたシーリング剤をパンクしたタイヤ内へ注入する工程と、
    シーリング剤が注入された後、エンジンへ送られる空気を前記液剤供給ユニットを通してパンクしたタイヤ内へ供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧する工程と、
    を備えるシーリング剤注入方法。
  2. 前記吸気管の管路には、空気中に含まれるゴミやチリを取り除くエアクリーナが設けられ、前記液剤供給ユニットは、前記エアクリーナによって浄化した空気を前記液剤供給ユニットに導く請求項1に記載のシーリング剤注入方法。
  3. 前記吸気管の管路には、空気を圧縮してエンジンへ供給するコンプレッサが設けられ、前記液剤供給ユニットは、前記コンプレッサによって圧縮された空気を前記液剤供給ユニットに導く請求項1又は2に記載のシーリング剤注入方法。
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