JP2010036374A - 印刷装置、印刷システム、ニアエンド通知方法、および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホストコンピュータ102から送信された印刷データをロール紙7に印刷するサーマルヘッド8と、前記ロール紙7のニアエンドを検出するニアエンド検出器17と、前記ニアエンド検出器17によってニアエンドが検出された場合、前記ロール紙7への印刷時に前記ニアエンドを示すニアエンドパターン65を印刷するニアエンド印刷制御部53と、を備えてプリンタ101を構成した。
【選択図】図4
Description
また、一般に、ロール紙の残りが少なくなった状態であるニアエンドをユーザに通知しロール紙の補充を促すために、ロール紙の製造工程において、終端から所定の長さまで赤インクなどでニアエンドマークを予め付すことが行われている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ニアエンドマークが予め付されていないロール紙を用いた場合でも、当該ロール紙のニアエンドをユーザが把握可能な印刷装置、印刷システム、ニアエンド通知方法、および制御プログラムを提供することを目的とする。
さらに、ニアエンドパターンの印刷によってロール紙のニアエンドを通知するから、生産工程においてロール紙にニアエンドマークを予め付しておく必要がない。これにより、ロール紙の生産性が高められ、また、従来のニアエンドマーク付与用の塗料との親和性が低くニアエンドマークを予め付すことが困難な、例えば台紙なしのラベル紙をロール紙に用いる場合でも、ニアエンドを確実にユーザに通知することができる。
第2の態様によれば、ニアエンドが検出された後においては、ロール紙の残量に応じてニアエンドパターンのパターンが変わることになるから、このパターンの変化に基づいてロール紙の残量をユーザが把握することができる。これにより、ユーザは、ロール紙の紙不足を生じさせない程度に十分にロール紙を使い切ったタイミングを見計らってロール紙の交換を行う事も可能になる。
第3の態様によれば、設定するだけで、ニアエンドパターンの印刷を簡単に禁止することが可能になる。例えば、ニアエンドパターンをしばらくの間、常に印刷しないようにする、或いは、ニアエンドマークが予め付されたロール紙を使用するためニアエンドマークを印刷しない、といった使い方が簡単にできる。
第4の態様によれば、印刷物に応じてニアエンドパターンを印刷する/印刷しないといった使い分けが可能となる。例えば、ニアエンドパターンが印刷されることで価値が損なわれる可能性のある印刷物(例えばクーポンなど)や、ニアエンドパターンが印刷されると煩わしく感じられるような印刷物を印刷するときにだけ、ニアエンドパターンを印刷しなといった使い方が簡単にできる。
第5の態様によれば、第1の態様と同様な作用、効果を奏する。
第6の態様によれば、第1の態様と同様な作用、効果を奏する。
第7の態様によれば、第1の態様と同様な作用、効果を奏する。
図1は本実施形態に係る印刷システム100の構成を示す図である。
印刷システム100は、ホスト装置としてのホストコンピュータ102と、このホストコンピュータ102に通信ケーブル103を介して接続されたプリンタ101とを備えて構成されている。この印刷システム100は、スーパーマーケット等の小売店や飲食店等に導入されたPOSシステムにおけるレシートやクーポンの発行に好適に用いら得るものである。
このホストコンピュータ102は、各種の画像・映像を表示するディスプレイ102a(表示画面)やユーザにより操作されるキーボード102b等を備えたコンピュータシステムにより構成される。
プリンタ101は、例えば台紙(剥離紙)なしのラベル用紙がロール状に巻かれたロール紙7を記録媒体として用い、このロール紙7の印刷面にサーマルヘッド8(図3)により熱を与えて印刷する、いわゆるロール紙プリンタとして構成されている。
プリンタ101は、本体フレーム20Aとして、箱形に成形されたベースフレーム24と、このベースフレーム24の上に互いに対向して配置された左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22とを備えている。左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22の後部には、ロール紙7を転動可能な状態で保持するロール紙ホルダ26が配設され、このロール紙ホルダ26の上方には、上述したロール紙カバー2を固定するロール紙カバーフレーム25が設けられている。このロール紙カバー2はロール紙カバーフレーム25と共にヒンジ27を支点として回動して開閉可能に構成され、ロール紙カバー2が開いた状態においてはロール紙ホルダ26が開放してロール紙7がセット可能になる。一方、左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22の前部には、カッタ機構としてのオートカッタユニット9などが配置されている。
プリンタ101は、左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22の間に架け渡されたヘッドフレーム80を備え、このヘッドフレーム80にサーマルヘッド8が配設されている。サーマルヘッド8は、その長手方向(ロール紙7の幅方向)に並べられた多数の発熱素子(図示略)を備え、ロール紙7の印刷面に接してロール紙7を加熱することにより、文字を含む画像を記録する。またプリンタ101全体を制御する制御基板であるメイン基板10がフロント基板カバー12及びリア基板カバー13に挟まれた状態でベースフレーム24に配設されている。また、このメイン基板10には各種機器を接続可能にするインターフェース基板11が接続されている。
また、ロール紙ホルダ26には、ロール紙7が残り少なくなった状態であることを検出するニアエンド検出器17が配設され、このニアエンド検出器17の検出信号がメイン基板10に入力される。ニアエンド検出器17は、ロール紙ホルダ26におけるロール紙7の巻き芯の高さ位置に応じてオンになるリミットスイッチ(図示せず)を備えている。このリミットスイッチはロール紙7の消費に伴って巻き芯の高さ位置が所定位置まで下がったとき、すなわち、ロール紙7の残量が所定量となったときにオンするように設定されており、このリミットスイッチの検出信号がメイン基板10に入力される。また、リミットスイッチがオンとなる巻き芯の高さ位置を調節することで、ニアエンドとして検出するロール紙7の残量を可変することができる。
プリンタ101は、CPU、ROM、RAMをメイン基板10に設けて構成された制御部40を備えている。制御部40にはインターフェース42を介して、ホストコンピュータ102から印刷データなどが供給される。制御部40の入力側には、ニアエンド検出器17が接続されており、制御部40は、ニアエンド検出器17からの入力信号に基づきロール紙7のニアエンドを検出する。また、制御部40には、制御プログラムとしてのファームウェア44を記憶する不揮発性メモリ43が接続されている。制御部40の出力側には、ヘッドドライバ45、モータドライバ46を介して、サーマルヘッド8及び紙送りモータ47が接続されている。
ロール紙残量監視部51は、ニアエンド検出器17によってニアエンドが検出された後におけるロール紙7の紙送りの量を監視するものであり、紙送りカウンタ61を備えている。紙送りカウンタ61は、紙送りモータ47を送り出し方向に駆動制御するステップをカウントし、その総ステップ数(累積値)を算出することで、ロール紙7の紙送りの総量を監視する。
なお、ホストコンピュータ102がニアエンドパターン65の印刷を禁止する印刷物を設定した設定データ67を記憶する構成としたが、これに限らず、プリンタ101のRAMに予め保持する構成としても良い。
制御部40は、電源が投入されると待機状態となり(ステップS1)、ホストコンピュータ102から印刷データを受信するまで待ち受ける(ステップS2:No)。待機状態の間に印刷データをホストコンピュータ102から受け取った場合(ステップS2:Yes)、制御部40は、ニアエンド検出器17によってロール紙7のニアエンドが検出されているか否かを判断する(ステップS3)。
一方、ニアエンドが検出されている場合(ステップS3:Yes)、制御部40は、ニアエンドパターン65の印刷が禁止されているか否かを、ホストコンピュータ102から受け取った印刷データに上記禁止情報が含まれているか否かに基づいて判断する(ステップS5)。ニアエンドパターン65の印刷が禁止されている場合(ステップS5:Yes)、制御部40は処理手順を上記ステップS4に進めて、ニアエンドパターン65の印刷を伴わない通常通りの印刷を行う。
次いで、制御部40は、パターン変更部63によって決定されたパターンのニアエンドパターン65を通常データに付加した印刷用のデータを生成し(ステップS7)、この印刷用のデータに基づいてロール紙7に印刷を行うことで、通常データと共にニアエンドパターン65を印刷する(ステップS8)。
さらに、ニアエンドパターン65の印刷によってロール紙7のニアエンドを通知するから、従来のように製造工程において、ロール紙7にニアエンドマークを予め付しておく必要がない。これにより、ロール紙の生産性が高められ、また、従来のニアエンドマーク付与用の塗料との親和性が低くニアエンドマークを予め付すことが困難な、例えば台紙なしのラベル紙をロール紙7に用いる場合でも、ニアエンドを確実にユーザに通知することができる。
なお、ニアエンドパターン65を印刷するか否かを、印刷物に限らずに設定可能にしても良い。これによれば、例えばニアエンドマークが予め付されたロール紙を使用するなどの理由により、ロール紙にはニアエンドパターン65を常に印刷しないといった使い方もできる。
例えば、ニアエンドパターン65としてロール紙7の残量に応じて横線66が太くなるパターンを用いたが、これに限らず、図7(A)に示すように、ロール紙7の残量に応じて横線66が長くなるパターンを用いても良い。さらには、横線66ではなく、図7(B)に示すように、ロール紙7の残量に応じて太さが変わる線68や、図7(C)に示すように、ロール紙7の残量に応じて線の密度や濃度が変わる図像69をニアエンドパターン65として用いても良い。その他にも、ニアエンドパターン65としては、各種の模様や図形、或いは文字、記号などを用いることができる。また、これらのニアエンドパターン65は、ロール紙7の左右一方の縁部70Aと、他方の縁部70Bの両方に印刷する構成としても良い。
Claims (7)
- 受信した印刷データをロール紙に印刷する印刷手段と、
前記ロール紙のニアエンドを検出するニアエンド検出手段と、
前記ニアエンド検出手段によってニアエンドが検出された場合、前記ロール紙への印刷時に前記ニアエンドを示すニアエンドパターンを印刷する印刷制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷制御手段は、前記ロール紙の残量に応じて前記ニアエンドパターンのパターンを変えて印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記ニアエンドパターンを印刷するか否かを設定可能にする設定手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
- 前記設定手段は、印刷物に応じて、前記ニアエンドパターンを印刷するか否かを設定可能にすることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
- 印刷データを生成するホスト装置と、前記ホスト装置から送信された印刷データをロール紙に印刷を行う印刷装置と、を備え、
前記印刷装置は、
前記ロール紙のニアエンドを検出するニアエンド検出手段と、
前記ニアエンド検出手段によってニアエンドが検出された場合、前記ロール紙への印刷時に前記ニアエンドを示すニアエンドパターンを印刷する印刷制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷システム。 - 受信した印刷データをロール紙に印刷する印刷装置のニアエンド通知方法であって、
前記ロール紙のニアエンドが検出された場合、前記ロール紙への印刷時に前記ニアエンドを示すニアエンドパターンを印刷する
ことを特徴とするニアエンド通知方法。 - 受信した印刷データをロール紙に印刷する印刷手段と、
前記ロール紙のニアエンドを検出するニアエンド検出手段と、を備えた印刷装置を、
前記ニアエンド検出手段によってニアエンドが検出された場合、前記ロール紙への印刷時に前記ニアエンドを示すニアエンドパターンを印刷する印刷制御手段
として機能させることを特徴とする制御プログラム。
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