JP2010033978A - ケーブル用コネクタ - Google Patents

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Takashi Okamoto
崇 岡本
Atsushi Kawai
敦史 河合
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Abstract

【課題】厚さが薄く、簡単な構造でありながら、平板状ケーブルを容易に挿入し、かつ、抜出すことができ、平板状ケーブルが外れることがなく、確実に平板状ケーブルを接続することができ、コストを低く、信頼性を高くすることができるようにする。
【解決手段】平板状ケーブルは、側端から突出する耳部を備え、取付用補助金具は、ハウジングの本体部に固定されるとともに基板の面に接続される本体部と、耳部を掛止する掛止部、及び、基端が拘束され、変位可能な自由端に掛止部が接続された腕部を含むケーブル保持部とを備え、掛止部は、その先端に位置する先端部、及び、その基端において上方に突出する掛止突部を含み、挿入口に挿入された平板状ケーブルに抜出し方向の力が付与されると、掛止突部が耳部を掛止し、先端部の下端が基板の面に当接することによって掛止部のそれ以上の下方への変位を防止し、耳部の掛止解除を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル用コネクタに関するものである。
従来、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)、フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)等と称される可撓(とう)性を備える平板状ケーブルを接続するためにケーブル用コネクタが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
図22は従来のケーブル用コネクタの断面図である。なお、図において、(a)はケーブルを接続する前の状態を示し、(b)はケーブルを接続した状態を示している。
図に示されるように、ケーブル用コネクタは、絶縁性の樹脂から成るハウジング811と、金属等の導電性材料から成り、ハウジング811に保持される図示されない端子と、合成樹脂等の絶縁性材料から成り、姿勢変化可能に取付けられたアクチュエータ821とを有する。そして、前記ケーブル用コネクタは、図示されない回路基板等の基板上に実装され、ハウジング811の挿入口から挿入された平板状ケーブル901が接続されるようになっている。
また、前記ケーブル用コネクタは、ハウジング811に保持されるロック部材881を有する。該ロック部材881は、略H字状の形状を備え、上方において平板状ケーブル901の挿入方向に延在する上腕部884、下方において平板状ケーブル901の挿入方向に延在する下腕部886、及び、前記上腕部884及び下腕部886の中間を連結する細長い帯状の連結部885を備える。
そして、アクチュエータ821が図22(a)に示されるような開位置にあるときには、平板状ケーブル901のハウジング811の挿入口への挿入及び取外しが可能となっている。また、平板状ケーブル901が挿入口へ挿入された状態で、アクチュエータ821を開位置から図22(b)に示されるような閉位置に姿勢変化させると、ロック部材881の上腕部884の突出部882がアクチュエータ821の軸823の突出部824によって押下げられる。これにより、前記上腕部884の先端の係合部883が、上昇して平板状ケーブル901の係止部911と係合し、平板状ケーブル901がロックされる。そのため、接続された平板状ケーブル901が不必要にケーブル用コネクタから抜けて外れることがない。なお、平板状ケーブル901をケーブル用コネクタから取外す場合には、アクチュエータ821を閉位置から閉位置に姿勢変化させることによって平板状ケーブル901のロックが解除される。
特開2006−120481号公報
しかしながら、前記従来のケーブル用コネクタにおいては、平板状ケーブル901を接続する際にも取外す際にも、アクチュエータ821を操作してその姿勢を変化させる必要があるので、作業が繁雑となり、かつ、作業時間が長くなってしまう。また、ハウジング811にアクチュエータ821を姿勢変化可能に取付ける必要があるので、部品点数が多く、構造が複雑となり、ケーブル用コネクタの製造コストが高くなってしまう。
もっとも、従来公知の、いわゆるNON−ZIF(Zero Insertion Force)構造のケーブル用コネクタの場合には、アクチュエータ等の可動部材を必要とせず、平板状ケーブルを挿入口に挿入するだけで、平板状ケーブルを接続することができる。しかし、NON−ZIF構造のケーブル用コネクタでは、端子と平板状ケーブルとの間に作用する摩擦だけで平板状ケーブルを保持するので、接続された平板状ケーブルが不必要にケーブル用コネクタから抜けて外れてしまう。
本発明は、前記従来のケーブル用コネクタの問題点を解決して、取付用補助金具に弾性的に変位して平板状ケーブルを掛止する掛止部を形成するとともに、平板状ケーブルに抜出し方向の力が付与されても、掛止部の先端部が基板の面に当接することによって掛止部の変位が防止されるようにして、厚さが薄く、簡単な構造でありながら、平板状ケーブルを容易に挿入し、かつ、抜出すことができ、平板状ケーブルが外れることがなく、確実に平板状ケーブルを接続することができ、コストが低く、信頼性の高いケーブル用コネクタを提供することを目的とする。
そのために、本発明のケーブル用コネクタにおいては、平板状ケーブルを挿入する挿入口を含む本体部を備えるハウジングと、該ハウジングの本体部に装填(てん)され、前記平板状ケーブルの導電線と電気的に接続する端子と、前記ハウジングの本体部に取付けられた取付用補助金具とを有するケーブル用コネクタであって、前記平板状ケーブルは、側端から突出する耳部を備え、前記取付用補助金具は、前記ハウジングの本体部に固定されるとともに基板の面に接続される本体部と、前記耳部を掛止する掛止部、及び、基端が拘束され、変位可能な自由端に前記掛止部が接続された腕部を含むケーブル保持部とを備え、前記掛止部は、その先端に位置する先端部、及び、その基端において上方に突出する掛止突部を含み、前記挿入口に挿入された平板状ケーブルに抜出し方向の力が付与されると、前記掛止突部が前記耳部を掛止し、前記先端部の下端が前記基板の面に当接することによって前記掛止部のそれ以上の下方への変位を防止し、前記耳部の掛止解除を防止する。
本発明の他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記掛止突部の上端から前記腕部の上面までの距離は、前記掛止部が下方に変位する前の状態における前記先端部の下端から前記基板の面までの距離以上である。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記ハウジングは、その本体部に一体的に接続された掛止解除部を備え、該掛止解除部を変位させることによって前記掛止部を変位させ、前記耳部の掛止を解除する。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記掛止部は、前記挿入口に平板状ケーブルを挿入すると変位し、前記耳部を掛止する。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記腕部は、その中間部分が前記掛止解除部によって変位させられる。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記掛止部は、前記腕部に斜めに接続され、該腕部に対して回転可能である。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記掛止解除部は、前記ハウジングの本体部に対して回転可能な本体部と、該本体部の先端に形成された操作部と、前記ケーブル保持部の腕部に当接する作用部とを含み、前記操作部が操作されると、前記作用部が腕部を変位させる。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記掛止解除部は、その本体部の下面に形成された過負荷防止部を含み、該過負荷防止部は、前記基板の面に当接して前記操作部の変位量を規制することによってケーブル保持部が過大な負荷を受けることを防止する。
本発明の更に他のケーブル用コネクタにおいては、さらに、前記掛止解除部の本体部は、捩(ねじ)れ変形可能な捩れ軸部を介して、前記ハウジングの本体部に接続されている。
本発明によれば、ケーブル用コネクタは、取付用補助金具に弾性的に変位して平板状ケーブルを掛止する掛止部を形成するとともに、平板状ケーブルに抜出し方向の力が付与されても、掛止部の先端部が基板の面に当接することによって掛止部の変位が防止される。これにより、厚さが薄く、簡単な構造でありながら、平板状ケーブルを容易に挿入し、かつ、抜出すことができ、平板状ケーブルが外れることがなく、確実に平板状ケーブルを接続することができる。さらに、コストを低減することができ、信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの前面を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの透視図、図3は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの背面を示す斜視図、図4は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの三面図、図5は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを挿入する前の状態を示す透視図、図6は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続した状態を示す第1の透視図、図7は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続した状態を示す第2の透視図である。なお、図4において、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
図において、1は本実施の形態におけるケーブル用コネクタとしてのコネクタであり、回路基板等の基板91の面に実装され、フレキシブル回路基板、フレキシブルフラットケーブル等と称され、図示されない導電線を備える平板状ケーブル101を電気的に接続するために使用される。該平板状ケーブル101は、例えば、FPC、FFC等と称される平板状の可撓性ケーブルであるが、導電線を備える平板状のケーブルであれば、いかなる種類のものであってもよい。
なお、本実施の形態において、コネクタ1の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、コネクタ1が図に示される姿勢である場合に適切であるが、コネクタ1の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
前記コネクタ1は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたハウジング11と、金属等の導電性材料によって一体的に形成され、平板状ケーブル101の導電線と電気的に接続する複数の端子としての第1端子51及び第2端子61とを有する。
そして、前記ハウジング11は、下部12、上部15、左右の側部16、並びに、前記下部12、上部15及び側部16の間に形成され、前方(図4における左方)から平板状ケーブル101の端部を挿入したり抜出したりするための開口部としての挿入口33を有する。本実施の形態においては、便宜上、前記挿入口33の入口側(図4における左側)の面をコネクタ1又はハウジング11の前面11aと呼び、前記挿入口33の奥側(図4における右側)の面をコネクタ1又はハウジング11の後面11bと呼び、前記挿入口33を含め、下部12、上部15及び側部16から成る部分を本体部18と呼ぶこととする。
また、前記ハウジング11の本体部18には前記第1端子51及び第2端子61が装填される端子受入溝14が複数形成されている。該端子受入溝14は、例えば、ピッチが約0.5〔mm〕で合計6本形成され、各端子受入溝14には第1端子51及び第2端子61が1つずつ装填されるようになっている。なお、第1端子51及び第2端子61は、好ましくは、金属板を打抜くことによって形成され、前記端子受入溝14に装填される。また、必ずしもすべての端子受入溝14に第1端子51及び第2端子61が装填される必要はなく、平板状ケーブル101の導電線の配列に対応させて、第1端子51又は第2端子61を適宜省略することができる。
ここで、平板状ケーブル101は、図5〜7に示されるように、細長い帯状の形状を備える絶縁性の薄板部材である基板部111、及び、該基板部111の一面に配設された複数本の図示されない導電線を有する。なお、図5〜7においては、平板状ケーブル101におけるコネクタ1の前面11aに開口する挿入口33に挿入される先端部の近傍部分のみが示されており、他の部分は省略されている。また、前記導電線は、例えば、銅等の導電性金属から成る箔(はく)状の線状体であり、所定のピッチ、例えば、0.5〔mm〕程度で並列に配設され、電気的絶縁性を示すフィルム状の絶縁層によって表面が被覆されているが、平板状ケーブル101における前端115から所定の長さに亘(わた)る範囲では、前記絶縁層が除去され、導電線面が露出している。そして、導電線の露出した面が上側又は下側となるようにして、前記挿入口33に挿入されるものとする。
また、前記平板状ケーブル101の長さ方向先端近傍には、平板状ケーブル101の両側の側端から外方向に突出する耳部113、及び、該耳部113よりも内方向に凹入する凹部114が形成されている。なお、前記耳部113は平板状ケーブル101の前端115から所定距離に位置し、前記凹部114は耳部113の後方に隣接して位置する。また、前端115の両端と側端とが接続される部分、すなわち、前端角部は、弧状又はテーパ状の形状を備えていることが望ましい。
本実施の形態において、端子は、2種類の形状のもの、すなわち、第1端子51と第2端子61とが使用され、ハウジング11の幅方向に交互に、かつ、1列に並ぶように配列される。前記第1端子51及び第2端子61は、その後端部分に位置し、上下方向に延在する基部56及び66と、該基部56及び66の上端から前方に向って延出する上腕部55及び65と、前記基部56及び66の下端から下方に向って延出する基板接続部としてのテール部58及び68と、前記基部56の下端から前方に向って延出する下腕部53及び63とを有する。
そして、前記テール部58及び68は、ハウジング11の後面11bより後方に延出し、その底面が基板91の面に形成された図示されない接続パッドに、はんだ付等の導電性の固着手段によって固着される。これにより、第1端子51及び第2端子61は、前記接続パッドに接続された図示されない導電トレースに電気的に接続される。また、上腕部55及び65の自由端、すなわち、先端には、平板状ケーブル101の上面と接触する接触突部としての上側接触部55a及び65aが形成され、下腕部53及び63の自由端、すなわち、先端には、平板状ケーブル101の下面と接触する接触突部としての下側接触部53a及び63aが形成されている。
ここで、上腕部55及び65又は下腕部53及び63は、ハウジング11内において上下方向に拘束されていないので、上下方向に変位可能となっている。そのため、上腕部55及び65又は下腕部53及び63は、基端、すなわち、後端が基部56及び66に拘束され、かつ、先端が自由端となっているカンチレバー状のばね部材として機能する。これにより、上側接触部55a及び65a又は下側接触部53a及び63aは、上腕部55及び65又は下腕部53及び63のばね部材としての機能によって、上下方向に弾性的に変位可能である。したがって、上側接触部55a及び65a又は下側接触部53a及び63aは、上腕部55及び65又は下腕部53及び63が発揮するばね力によって、平板状ケーブル101の導電線に互いに押圧されるので、導電線との接触が確実に維持される。
また、前記ハウジング11の側部16には、コネクタ1を基板91に確実に取付けるための取付用補助金具としてのネイル81が取付けられている。該ネイル81は、好ましくは、金属板に打抜き加工、折曲げ加工等の加工を施して形成されたものであり、その本体部82の底面が基板91の面に接続される接続面82cとして機能し、はんだ付等の固着手段によって基板91の面に固着され、ハウジング11を基板に固定する部材である。これにより、コネクタ1の基板91への取付が強固となり、コネクタ1が基板91から離脱することが防止される。前記本体部82は、ハウジング11の上下方向及び前後方向に延在する平板状の部材であり、その前方部分がハウジング11の側部16に形成された補助金具固定部としての第2凹部16bに収容されて固定される。
前記ネイル81は、本体部82と平行なケーブル保持部83、及び、本体部82の上端とケーブル保持部83の上端とを連結する連結部84を備え、前方又は後方から観た形状が門型となっている。そして、前記ケーブル保持部83は、前方に延出し、先端が自由端となっているカンチレバー状のばね性を備える部材であり、平板状ケーブル101を掛止する掛止部として機能する。なお、前記ケーブル保持部83の前方部分は、ハウジング11の下部12と側部16との間に形成されたケーブル保持用凹部としての第1凹部16a内に、上下方向に変位可能に収容される。そして、図6及び7に示されるように、コネクタ1の挿入口33に挿入された平板状ケーブル101の耳部113は、前記ケーブル保持部83の先端に掛止される。これにより、平板状ケーブル101は、コネクタ1に接続された状態でロックされるので、挿入口33から抜けて外れることが防止される。
本実施の形態において、ハウジング11は、ネイル81のケーブル保持部83を変位させる掛止解除部21を左右両側に備える。図4(a)及び(c)に示されるように、本体部18の左右両側における後面11b寄りの部分には厚板状の支持部17が形成され、前記掛止解除部21は、捩れ軸部22を介して、本体部18の支持部17に接続されている。そして、前記掛止解除部21は、ネイル81の本体部82と該本体部82に平行なケーブル保持部83との間に配設される。すなわち、前記掛止解除部21は、ネイル81の本体部82とケーブル保持部83とによって両側面を覆われ、かつ、ネイル81の連結部84によって上面の大部分を覆われている。
また、掛止解除部21は、図4(b)に示されるように、少なくとも上面がハウジング11の上面より上方に突出する操作部23を備える。該操作部23の上面は、ネイル81の連結部84によって覆われておらず、該連結部84の上面よりも上方に突出し、オペレータが手指で押下げることができるようになっている。なお、前記掛止解除部21、捩れ軸部22、操作部23及び支持部17は、ハウジング11の他の部分と一体的に形成されている。
次に、前記ハウジング11の構成について詳細に説明する。
図8は本発明の実施の形態におけるハウジングの前面を示す斜視図、図9は本発明の実施の形態におけるハウジングの後面を示す第1の斜視図、図10は本発明の実施の形態におけるハウジングの後面を示す第2の斜視図、図11は本発明の実施の形態におけるハウジングの二面図、図12は本発明の実施の形態におけるハウジングの上面を示す透視図、図13は本発明の実施の形態におけるハウジングの断面図である。なお、図11において、(a)は上面図、(b)は側面図であり、図13において、(a)、(b)及び(c)は各々図12のA−A、B−B及びC−C矢視断面図である。
ハウジング11は、全体として厚板状の部材であり、前面11a寄りの部分において、左右に突出する側部16を有し、後面11b寄りの部分において、左右に突出する掛止解除部21を有する。
そして、前記側部16には、ハウジング11の前後方向に延在するスリット状の第2凹部16bが形成されている。該第2凹部16b内には、ネイル81の本体部82の前方部分が、ハウジング11の後方から嵌(かん)入されて固定される。
また、下部12と側部16との間には、ハウジング11の前後方向に延在する細長いスリット状の第1凹部16aが形成されている。ハウジング11の幅方向に関し、両側の第1凹部16aの位置は、挿入口33に挿入された平板状ケーブル101の両側の凹部114の位置にほぼ対応する。そして、両側の第1凹部16a内に収容されたネイル81のケーブル保持部83の前方部分は、挿入口33に挿入された平板状ケーブル101の両側の耳部113を掛止する。
前記掛止解除部21の本体部21aは、全体としてハウジング11の前後方向に延在する厚板状の部材であり、その後方部分に捩れ軸部22が接続され、その前端に操作部23が形成されている。そして、前記掛止解除部21は、捩れ軸部22がある程度弾性的に捩れ変形することによって、支持部17に対し、ある程度の回転角度範囲内で、捩れ軸部22を中心に回転可能となっている。この場合、前記捩れ軸部22がトーションバー又は捩ればねとして機能する。したがって、本体部21aの先端に形成された操作部23は、支持部17に対し、上下方向に弾性的に変位可能である。
そして、操作部23は本体部21aに対して内側にオフセットされている。すなわち、操作部23は、本体部21aよりもハウジング11の幅方向の中心に向けて突出するように形成されている。そして、前記本体部21aから内側に突出する操作部23の下面は、ネイル81のケーブル保持部83に当接し、該ケーブル保持部83に下向きの力を付与する作用部23aとして機能する。したがって、オペレータが手指で操作部23を押下げると、前記作用部23aを介してケーブル保持部83に下向きの力が作用し、ケーブル保持部83が押下げられる。
また、前記本体部21aの前方部分の下面は、基板91の面に当接し、操作部23の下方への変位量を規制することによってケーブル保持部83が過大な負荷を受けることを防止する過負荷防止部21bとして機能する。仮にオペレータが非常に強い力で操作部23を押下げても、過負荷防止部21bが基板91の面に当接すると、それ以上操作部23が下方に変位しないので、ケーブル保持部83は、過大な負荷を受けず、過大に変形することがなく、その結果、過大な歪(ゆが)みが生じないので、塑性変形してしまうことがない。同様に、前記捩れ軸部22も過大に捩れることがないので、塑性変形したり、破断したりすることがない。
次に、前記ネイル81の構成について詳細に説明する。
図14は本発明の実施の形態におけるネイルの斜視図、図15は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの上面を示す透視図、図16は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの断面図、図17は本発明の実施の形態におけるネイルと掛止解除部との位置関係を示す図である。なお、図14において、(a)〜(d)は異なる角度から観た斜視図であり、図16において、(a)、(b)及び(c)は各々図15のD−D、E−E及びF−F矢視断面図であり、図17において、(a)は側面図、(b)〜(e)は異なる角度から観た斜視図である。
ネイル81は、ハウジング11の上下方向及び前後方向に延在する平板状の本体部82、該本体部82と平行なケーブル保持部83、及び、本体部82の上端とケーブル保持部83の上端とを連結する連結部84を備える。
前記本体部82は、上端から前方に向けて延出する上側固定部82a及び下端から前方に向けて延出する下側固定部82bを備える。そして、前記上側固定部82aの上端には、上方に向けて突出するように形成された係合突起としての第1係合突起82d及び第2係合突起82eが形成されている。前記係合突起の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよく、任意に設定することができるが、ここでは、第1係合突起82d及び第2係合突起82eの2つであるものとして説明する。
そして、前記ネイル81をハウジング11の後方から前方に向けて移動させ、前記上側固定部82a及び下側固定部82bをハウジング11の第2凹部16b内に後方から嵌入すると、図16(a)に示されるように、前記第1係合突起82d及び第2係合突起82eが第2凹部16bの上壁に喰(くい)込む。これにより、ネイル81はハウジング11に移動不能に固定される。したがって、接続面82cを基板91の面に形成された図示されない接続パッド等にはんだ付等の固着手段によって固着することにより、コネクタ1は基板91に強固に固定される。
また、前記ケーブル保持部83は、連結部84の後端に上端が接続され、下方に向けて延出する腕支持部83aと、該腕支持部83aの下端に基端が接続され、前方に向けて延出する腕部83bと、該腕部83bの先端に基端が接続され、斜め下前方に向けて延出する掛止部83cとを備える。前記腕支持部83aは、比較的幅広の板状の部材であり、下端がほぼ直角に湾曲して前記腕部83bの基端に接続されている。また、前記腕部83bは、細長い帯状の部材であり、基端が腕支持部83aによって拘束され、先端が自由端として上下方向に変位可能なカンチレバー状のばね部材として機能する。さらに、前記掛止部83cは、細長い三角形の板状の部材であり、先端に位置する先端部83dと、基端において上方に突出する掛止突部83eと、掛止部83cの上面であって、前記先端部83dの上端と掛止突部83eの上端とを結ぶ傾斜面83fとを含んでいる。
そして、前記掛止部83cの中心軸は、腕部83bの中心軸に対し、所定の角度で交差するように斜め下前方に向けて傾斜し、かつ、前記掛止部83cの下面も、腕部83bの下面に対し、所定の角度で交差するように斜め下前方に向けて傾斜している。また、前記腕部83bの先端部分は、極めて細く、他の部分よりも高い柔軟性を備えるので、先端部分が弾性的に変形することによって、前記掛止部83cは、腕部83bに対し、ある程度の回転角度範囲内で回転可能となっている。すなわち、前記掛止部83cの中心軸の腕部83bの中心軸に対する角度、又は、掛止部83cの下面の腕部83bの下面に対する角度は、ある程度の範囲内で弾性的に変化し得るようになっている。
なお、前記掛止部83cの後面は、上下方向に延在し、腕部83bの上面に対してほぼ直交する。これにより、前記掛止部83cは、平板状ケーブル101の耳部113に確実に掛止する。
また、掛止突部83eの上端から腕部83bの上面までの距離は、掛止部83cが下方に変位する前の状態における先端部83dの下端から基板91の面までの距離以上となるように設定されている。
ネイル81がハウジング11に取付けられると、図17に示されるように、掛止解除部21の本体部21aは、その両側面及び上面の少なくとも一部がネイル81によって覆われた状態となる。なお、図17においては、ネイル81と掛止解除部21との位置関係を明確に示すために、ハウジング11の左側(図15における下側)に位置するネイル81及び掛止解除部21のみが描画され、コネクタ1の他の部分の描画が省略されている。
図16及び17に示されるように、ネイル81がハウジング11に取付けられた状態において、捩れ軸部22は、腕支持部83aの下端の湾曲部分の内周に当接又は近接した状態となる。また、本体部21aに対して内側にオフセットされた操作部23の作用部23aは、腕部83bの中間部分における上面に当接又は近接した状態となる。
そして、オペレータが手指で操作部23を押下げると、前記作用部23aを介して腕部83bの中間部分に下向きの力が作用し、カンチレバー状の腕部83bは、腕支持部83aに接続された部分、すなわち、腕支持部83aの下端の湾曲部分付近を中心として、図17(a)において時計回り方向に回転する。一方、掛止解除部21の本体部21aも、捩れ軸部22を中心として、図17(a)において時計回り方向に回転する。つまり、腕部83bも本体部21aも、ほぼ同一の点を中心とし、同一方向に同時に回転する。これにより、操作部23に付与した下向きの力が、スムーズに腕部83bに伝達されて該腕部83bの回転に変換されるので、オペレータは小さな力を発揮するだけで腕部83bを回転させることができる。
また、図16(c)及び17(a)に示されるように、本体部21aの前方部分の下面としての過負荷防止部21bは、腕部83bの下面よりも下方に突出している。したがって、コネクタ1が基板91の面に実装された状態で、操作部23に下向きの力を付与した場合、過負荷防止部21bが基板91の面に当接すると、それ以上本体部21aも腕部83bも回転しない。すなわち、過負荷防止部21bは、腕部83bにオーバーストレスが付与されることを防止する機構として機能し、腕部83bが所定量以上下方に変位しない。これにより、腕部83bは、過大に変形することがなく、過大な歪みが生じないので、塑性変形してしまうことがない。
なお、前記腕部83bと本体部21aとは、互いに独立して回転可能になっている。したがって、平板状ケーブル101をコネクタ1に接続する際に、挿入口33に挿入された平板状ケーブル101の耳部113によって掛止部83cが下方に押下げられた場合、前記腕部83bは回転しても、本体部21aは回転しない。
次に、前記構成のコネクタ1の動作について説明する。まず、コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する動作について説明する。
図18は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続した状態を示す上面図、図19は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続する動作を示す断面図であり図18のG−G矢視断面図である。なお、図19において(a)〜(e)は一連の動作を示す。
コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する場合、オペレータは、手指によって平板状ケーブル101を操作し、図5及び図19(a)に示されるように、平板状ケーブル101を基板91と平行になるようにして、平板状ケーブル101の前端115をコネクタ10の挿入口33に対向させる。なお、図示されない導電線の露出している面は、基板91の面と対向するように下を向いていてもよいし、その反対に、上を向いていてもよい。第1端子51及び第2端子61は、導電線の露出している面が下を向いている場合、その下側接触部53a及び63aが前記導電線と接触し、導電線の露出している面が上を向いている場合、その上側接触部55a及び65aが前記導電線と接触する。
続いて、図19(b)に示されるように、平板状ケーブル101を矢印で示される挿入方向に前進させて、前端115を挿入口33の内部に挿入する。すると、平板状ケーブル101の両側の側端縁から外方向に突出する耳部113の前端がネイル81の掛止部83cの上面である傾斜面83fに当接する。
続いて、平板状ケーブル101を更に前進させると、図19(c)に示されるように、前記耳部113の前端が傾斜面83fに沿って前進するので、掛止部83cは前記耳部113によって押下げられる。この場合、カンチレバー状の腕部83bが弾性的に変形し、腕支持部83aに接続された部分を中心に反時計回り方向に回転するので、腕部83bの先端に接続された掛止部83cは弾性的に下方に変位する。そして、掛止部83cの先端部83dが基板91の面に当接する。
続いて、平板状ケーブル101を更に前進させると、図19(d)に示されるように、掛止部83cは前記耳部113によって押下げられる。この場合、先端部83dが基板91の面に当接しているので、掛止部83cは、先端部83dを支点として時計回り方向に回転し、腕部83bに対して回転することになる。つまり、該腕部83b全体が弾性的に変形して回転することに加えて、腕部83bの先端部分が弾性的に変形して掛止部83cが腕部83bに対して回転する。そのため、耳部113が掛止部83cを押下げることの反作用として平板状ケーブル101が掛止部83cから受ける反力は、先端部83dが基板91の面に当接する前よりも、先端部83dが基板91の面に当接した後の方が大きくなる。したがって、オペレータは、平板状ケーブル101が受ける反力の増加を、クリック感として感知することができる。
続いて、平板状ケーブル101を更に前進させると、図19(e)に示されるように、耳部113が掛止部83cを通過する。すると、腕部83bがそれ自体のばね性によって元の姿勢に復元するので、掛止部83cは上昇し、掛止突部83eが耳部113の後方に位置する凹部114内に進入し、耳部113を掛止する。これにより、平板状ケーブル101のコネクタ1への接続が完了し、平板状ケーブル101が一対のケーブル保持部83によって保持され、コネクタ1から平板状ケーブル101が外れることが防止される。また、オペレータは、前記クリック感を感知することによって、平板状ケーブル101のコネクタ1への接続が完了したことを確認することができる。
次に、コネクタ1から平板状ケーブル101を取外す動作について説明する。
図20は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルがロックされている状態を示す断面図であり図18のG−G矢視断面図、図21は本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタから平板状ケーブルを取外す動作を示す断面図である。なお、図21において、(a)は図18のG−G矢視断面図、(b)は図18のH−H矢視断面図、(c)は(b)のI部拡大図である。
コネクタ1に接続された平板状ケーブル101は、一対のケーブル保持部83によって保持され、ロックされた状態となっているので、図20に示されるように、平板状ケーブル101を矢印で示される抜出し方向に引張っても、接続が解除されることがない。すなわち、コネクタ1から外れてしまうことがない。前記掛止突部83eの後面(図20における右側の面)は、平板状ケーブル101の挿入及び抜出し方向、すなわち、挿抜方向に対してほぼ垂直なので、耳部113に抜出し方向の力が加えられても、耳部113が掛止突部83eから外れてしまうことがない。つまり、該掛止突部83eによる耳部113の掛止が維持される。
なお、前記抜出し方向の力がある程度大きくなると、カンチレバー状の腕部83bが弾性的に変形し、腕支持部83aに接続された部分を中心に反時計回り方向に回転するが、図20に示されるように、掛止部83cの先端部83dが基板91の面に当接すると、それ以上回転することがない。この場合、掛止突部83eの上端から腕部83bの上面までの距離は、前述のように、掛止部83cが下方に変位する前の状態における先端部83dの下端から基板91の面までの距離以上となるように設定されている。したがって、平板状ケーブル101は、ロックされた状態が維持され、コネクタ1から外れることが確実に防止される。
また、コネクタ1から平板状ケーブル101を取外す必要がある場合、オペレータは手指によって、図21(a)に示されるように、掛止解除部21の操作部23を押下げる。すなわち、矢印で示されるように操作部23を変位させる。すると、該操作部23の作用部23aを介して腕部83bの中間部分に下向きの力が作用し、カンチレバー状の腕部83bは、腕支持部83aに接続された部分を中心として、反時計回り方向に回転する。これにより、腕部83bの先端に接続された掛止部83cは弾性的に下方に変位し、該掛止部83cの先端部83dが基板91の面に当接する。
この場合、オペレータの手指から作用部23aを介して腕部83bに加えられる力が十分に大きいので、掛止部83cは、先端部83dを支点として時計回り方向に回転し、腕部83bに対して回転する。これにより、掛止部83cが更に下方に変位するので、掛止突部83eによる耳部113の掛止が解除される。したがって、平板状ケーブル101を矢印で示される抜出し方向に引張ると、接続が解除される。すなわち、コネクタ1から平板状ケーブル101を取外すことができる。
ところで、オペレータの手指が発揮する力は、通常、腕部83bを弾性的に変形させて掛止突部83eによる耳部113の掛止を解除させるために必要な力よりも大きいので、制限を加えないと、腕部83bが過大に変形する可能性がある。そこで、本実施の形態においては、前述のように、掛止解除部21の本体部21aの前方部分の下面が過負荷防止部21bとして機能するように構成されている。
前記過負荷防止部21bが腕部83bの下面よりも下方に突出しているので、図21(b)及び(c)に示されるように、大きな力で操作部23を押下げた場合、過負荷防止部21bが基板91の面に当接し、それ以上、本体部21aも腕部83bも回転しない。したがって、腕部83bは、所定量以上下方に変位しないので、過大に変形することがなく、過大な歪みが生じないので、塑性変形してしまうことがない。つまり、ケーブル保持部83にオーバーストレスが付与されることが確実に防止される。
このように、本実施の形態において、コネクタ1は、平板状ケーブル101を挿入する挿入口33を含む本体部18を備えるハウジング11と、ハウジング11の本体部18に装填され、平板状ケーブル101の導電線と電気的に接続する第1端子51及び第2端子61と、ハウジング11の本体部18に取付けられたネイル81とを有し、平板状ケーブル101は、側端から突出する耳部113を備え、ネイル81は、ハウジング11の本体部18に固定されるとともに基板91の面に接続される本体部82と、耳部113を掛止する変位可能な掛止部83cを含むケーブル保持部83とを備え、掛止部83cは、その先端に位置する先端部83d、及び、その基端において上方に突出する掛止突部83eを含み、挿入口33に挿入された平板状ケーブル101に抜出し方向の力が付与されると、掛止突部83eが耳部113を掛止し、先端部83dの下端が基板91の面に当接することによって掛止部83cのそれ以上の下方への変位を防止し、耳部113の掛止解除を防止する。
これにより、コネクタ1の厚さを厚くせず、かつ、構造を複雑化せずに、接続された平板状ケーブル101が外れることを確実に防止することができる。なお、平板状ケーブル101に付与される抜出し方向の力がある程度大きくなると、掛止部83cがその腕部83bに接続された部分を中心にして、図20における反時計回り方向に回転するが、掛止部83cの先端部83dが基板91の面に当接すると、それ以上回転することがない。したがって、掛止部83cの腕部83bに対する回転量が所定量以上となることがないので、掛止部83cが腕部83bに接続された部分の破損が防止され、掛止部83cが腕部83bから切断されてしまうことがない。
また、掛止突部83eの上端から腕部83bの上面までの距離は、掛止部83cが下方に変位する前の状態における先端部83dの下端から基板91の面までの距離以上である。したがって、先端部83dの下端が基板91の面に当接して掛止部83cの下方への変位が停止すると、耳部113は掛止突部83eに掛止されたままとなるので、耳部113の掛止解除が確実に防止される。
さらに、ハウジング11は、その本体部18に一体的に接続された掛止解除部21を備え、掛止解除部21を変位させることによって掛止部83cを変位させ、耳部113の掛止を解除する。これにより、コネクタ1の構造を複雑化せずに、平板状ケーブル101を容易に挿入及び抜出すことができる。また、コネクタ1のコストを低減することができ、信頼性を向上させることができる。
さらに、掛止部83cは、挿入口33に平板状ケーブル101を挿入すると変位し、耳部113を掛止する。したがって、別段の操作を必要とせず、挿入口33に平板状ケーブル101を挿入するだけで、容易に平板状ケーブル101をコネクタ1に接続することができ、かつ、接続された平板状ケーブル101をロックすることができる。
さらに、掛止解除部21は、ハウジング11の本体部18に対して回転可能な本体部21aと、本体部21aの先端に形成された操作部23と、ケーブル保持部83の腕部83bに当接する作用部23aとを含み、操作部23が操作されると、作用部23aが腕部83bを変位させる。したがって、平板状ケーブル101のロックを解除するための別段の部品をハウジング11に取付ける必要がないので、コネクタ1の部品点数が増加することがなく、かつ、組立工程数が増加することがなく、コストを抑制することができる。
さらに、掛止解除部21は、その本体部21aの下面に形成された過負荷防止部21bを含み、過負荷防止部21bは、基板91の面に当接して操作部23の変位量を規制することによってケーブル保持部83が過大な負荷を受けることを防止する。したがって、仮に非常に強い力で操作部23が操作されても、過負荷防止部21bが基板91の面に当接すると、それ以上操作部23が変位しないので、ケーブル保持部83は、過大な負荷を受けず、過大に変形することがなく、その結果、過大な歪みが生じないので、塑性変形してしまうことがない。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの前面を示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの透視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの背面を示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの三面図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを挿入する前の状態を示す透視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続した状態を示す第1の透視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続した状態を示す第2の透視図である。 本発明の実施の形態におけるハウジングの前面を示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるハウジングの後面を示す第1の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるハウジングの後面を示す第2の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるハウジングの二面図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本発明の実施の形態におけるハウジングの上面を示す透視図である。 本発明の実施の形態におけるハウジングの断面図であり、(a)、(b)及び(c)は各々図12のA−A、B−B及びC−C矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるネイルの斜視図であり、(a)〜(d)は異なる角度から観た斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの上面を示す透視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタの断面図であり、(a)、(b)及び(c)は各々図15のD−D、E−E及びF−F矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるネイルと掛止解除部との位置関係を示す図であり、(a)は側面図、(b)〜(e)は異なる角度から観た斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続した状態を示す上面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルを接続する動作を示す断面図であり図18のG−G矢視断面図であって、(a)〜(e)は一連の動作を示す。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタに平板状ケーブルがロックされている状態を示す断面図であり図18のG−G矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブル用コネクタから平板状ケーブルを取り外す動作を示す断面図であり、(a)は図18のG−G矢視断面図、(b)は図18のH−H矢視断面図、(c)は(b)のI部拡大図である。 従来のケーブル用コネクタの断面図であり、(a)はケーブルを接続する前の状態を示し、(b)はケーブルを接続した状態を示している。
符号の説明
1 コネクタ
11、811 ハウジング
11a 前面
11b 後面
12 下部
14 端子受入溝
15 上部
16 側部
16a 第1凹部
16b 第2凹部
17 支持部
18、21a、82 本体部
21 掛止解除部
21b 過負荷防止部
22 捩れ軸部
23 操作部
23a 作用部
33 挿入口
51 第1端子
53、63、886 下腕部
53a、63a 下側接触部
55、65、884 上腕部
55a、65a 上側接触部
56、66 基部
58、68 テール部
61 第2端子
81 ネイル
82a 上側固定部
82b 下側固定部
82c 接続面
82d 第1係合突起
82e 第2係合突起
83 ケーブル保持部
83a 腕支持部
83b 腕部
83c 掛止部
83d 先端部
83e 掛止突部
83f 傾斜面
84、885 連結部
91 基板
101、901 平板状ケーブル
111 基板部
113 耳部
114 凹部
115 前端
821 アクチュエータ
823 軸
824、882 突出部
881 ロック部材
883 係合部
911 係止部

Claims (9)

  1. (a)平板状ケーブル(101)を挿入する挿入口(33)を含む本体部(18)を備えるハウジング(11)と、
    (b)該ハウジング(11)の本体部(18)に装填され、前記平板状ケーブル(101)の導電線と電気的に接続する端子(51、61)と、
    (c)前記ハウジング(11)の本体部(18)に取付けられた取付用補助金具(81)とを有するケーブル用コネクタ(1)であって、
    (d)前記平板状ケーブル(101)は、側端から突出する耳部(113)を備え、
    (e)前記取付用補助金具(81)は、前記ハウジング(11)の本体部(18)に固定されるとともに基板(91)の面に接続される本体部(82)と、前記耳部(113)を掛止する掛止部(83c)、及び、基端が拘束され、変位可能な自由端に前記掛止部(83c)が接続された腕部(83b)を含むケーブル保持部(83)とを備え、
    (f)前記掛止部(83c)は、その先端に位置する先端部(83d)、及び、その基端において上方に突出する掛止突部(83e)を含み、
    (g)前記挿入口(33)に挿入された平板状ケーブル(101)に抜出し方向の力が付与されると、前記掛止突部(83e)が前記耳部(113)を掛止し、前記先端部(83d)の下端が前記基板(91)の面に当接することによって前記掛止部(83c)のそれ以上の下方への変位を防止し、前記耳部(113)の掛止解除を防止することを特徴とするケーブル用コネクタ(1)。
  2. 前記掛止突部(83e)の上端から前記腕部(83b)の上面までの距離は、前記掛止部(83c)が下方に変位する前の状態における前記先端部(83d)の下端から前記基板(91)の面までの距離以上である請求項1に記載のケーブル用コネクタ(1)。
  3. 前記ハウジング(11)は、その本体部(18)に一体的に接続された掛止解除部(21)を備え、該掛止解除部(21)を変位させることによって前記掛止部(83c)を変位させ、前記耳部(113)の掛止を解除する請求項1又は2に記載のケーブル用コネクタ(1)。
  4. 前記掛止部(83c)は、前記挿入口(33)に平板状ケーブル(101)を挿入すると変位し、前記耳部(113)を掛止する請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーブル用コネクタ(1)。
  5. 前記腕部(83b)は、その中間部分が前記掛止解除部(21)によって変位させられる請求項3に記載のケーブル用コネクタ(1)。
  6. 前記掛止部(83c)は、前記腕部(83b)に斜めに接続され、該腕部(83b)に対して回転可能である請求項5に記載のケーブル用コネクタ(1)。
  7. 前記掛止解除部(21)は、前記ハウジング(11)の本体部(18)に対して回転可能な本体部(21a)と、該本体部(21a)の先端に形成された操作部(23)と、前記ケーブル保持部(83)の腕部(83b)に当接する作用部(23a)とを含み、
    前記操作部(23)が操作されると、前記作用部(23a)が腕部(83b)を変位させる請求項5に記載のケーブル用コネクタ(1)。
  8. 前記掛止解除部(21)は、その本体部(21a)の下面に形成された過負荷防止部(21b)を含み、
    該過負荷防止部(21b)は、前記基板(91)の面に当接して前記操作部(23)の変位量を規制することによってケーブル保持部(83)が過大な負荷を受けることを防止する請求項7に記載のケーブル用コネクタ(1)。
  9. 前記掛止解除部(21)の本体部(21a)は、捩れ変形可能な捩れ軸部(22)を介して、前記ハウジング(11)の本体部(18)に接続されている請求項8に記載のケーブル用コネクタ(1)。
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